JP2001090512A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

弁開閉時期制御装置

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JP2001090512A JP27059099A JP27059099A JP2001090512A JP 2001090512 A JP2001090512 A JP 2001090512A JP 27059099 A JP27059099 A JP 27059099A JP 27059099 A JP27059099 A JP 27059099A JP 2001090512 A JP2001090512 A JP 2001090512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁開閉時期制御装置において、ストッパ機構
とロック機構の構成を改良して、製作コストの低減と小
型軽量化を図ること。 【解決手段】 ストッパ機構Aとロック機構Bを、ハウ
ジング部材30に組付けられ先端部61aがロータ部材
20に向けて常時突出するロック部材61と、ロータ部
材20に形成されハウジング部材30とロータ部材20
の相対回転を許容した状態でロック部材の先端部61a
を収容するフリー凹所23dと、フリー凹所23dの周
方向一端に形成されてロック部材の先端部61aとの当
接により初期位相を規定するストッパ面23eと、スト
ッパ面23eに沿って連続的に形成され初期位相にてロ
ック部材の先端部61aを周方向移動不能に収容可能な
ロック凹所23fと、ロック部材61をロック凹所23
fに向けて付勢するロックスプリング62とを備える構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁装
置において吸気弁又は排気弁の開閉時期を制御するため
に使用される弁開閉時期制御装置(内燃機関用バルブタ
イミング調整装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弁開閉時期制御装置の一つとし
て、内燃機関の駆動軸(エンジンのクランクシャフト)
から内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくとも何れか一
方を開閉する従動軸(カムシャフト)に駆動力を伝達す
る駆動力伝達系に設けられ、駆動軸(または従動軸)と
一体的に回転するハウジング部材と、このハウジング部
材に設けた対のシュー部にハブ部にて相対回転可能に組
付けられてベーン部にてハウジング部材内に進角油室と
遅角油室を形成し従動軸(または駆動軸)と一体的に回
転するロータ部材と、ハウジング部材とロータ部材の初
期位相を規定するストッパ機構と、前記初期位相にてハ
ウジング部材とロータ部材の相対回転を規制するロック
機構を備えるとともに、進角油室及び遅角油室への作動
油の給排を制御するとともにロック機構のロック・アン
ロックを制御する油圧回路を備えたものがあり、例えば
特開平9−60508号公報に示されている。
【0003】この公報の弁開閉時期制御装置において
は、ストッパ機構として、ハウジング部材のシュー部
(ロータ部材を回転可能に支承する部位)の周方向端部
に設けたストッパ面と、ロータ部材のベーン部(シュー
部との間に進角油室と遅角油室を形成する部位)の周方
向端部に設けられて前記ストッパ面に当接する当接面か
らなるストッパ機構が採用されていて、ストッパ面と当
接面が当接することにより、ハウジング部材とロータ部
材の初期位相が規定されるようになっている。
【0004】また、ロック機構として、ロータ部材のベ
ーン部に設けた収容孔にカムシャフトの軸方向に摺動可
能に組付けられて、先端部を先細りのテーパ形状に形成
したピストンと、ハウジング部材に設けられてハウジン
グ部材とロータ部材の初期位相にてピストンの先端部が
テーパ嵌合可能なテーパ穴と、ピストンをテーパ穴に向
けて付勢するスプリングからなるロック機構が採用され
ていて、ハウジング部材とロータ部材の初期位相にてピ
ストンの先端部がテーパ穴にテーパ嵌合することによ
り、ハウジング部材とロータ部材の相対回転が規制さ
れ、ピストンの先端部がテーパ穴から退避した状態にて
ハウジング部材とロータ部材の相対回転が許容されるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報の弁開閉
時期制御装置においては、ストッパ機構において、ロー
タ部材のベーン部に設けた当接面(周方向端面)がハウジ
ング部材のシュー部に設けたストッパ面(周方向端面)に
当接するものであるため、ハウジング部材のシュー部の
周方向端面とロータ部材のベーン部の周方向端面にそれ
ぞれ高精度の機械加工を施す必要があるとともに、ロー
タ部材のベーン部とハウジング部材のシュー部が共に高
い強度(当接時の荷重に耐える強度)を要求される。
【0006】また、ハウジング部材とロータ部材の初期
位相を基準として、すなわち、ロータ部材のベーン部に
設けた当接面とハウジング部材のシュー部に設けたスト
ッパ面の製作精度に対して、ピストンの先端部とテーパ
穴の位置精度(ピストンが当接面及びストッパ面を設け
た部材とは異なる部材であり、テーパ嵌合部が当接部と
ストッパ面の当接部と異なる位置に設けられているた
め、精度を出すのが非常に難しい)が高精度に要求され
る。
【0007】また、ピストンの先端部がテーパ穴から退
避した状態にて、ハウジング部材とロータ部材の相対回
転が許容されるようになっているため、テーパ穴から退
避したピストンの先端部に異物が入り込んだ場合(ピス
トンの先端部が先細りのテーパ形状であるため、収容孔
との間に大きな隙間が生じて、異物が入り込みやすい)
には、ピストンの先端部(先細りのテーパ形状)と収容
孔間に異物が噛み込みやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、内燃機関の駆動軸か
ら内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくとも何れか一方
を開閉する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設
けられ、前記駆動軸(または前記従動軸)と一体的に回
転するハウジング部材と、このハウジング部材に設けた
対のシュー部に相対回転可能に組付けられてベーン部に
て前記ハウジング部材内に進角油室と遅角油室を形成し
前記従動軸(または前記駆動軸)と一体的に回転するロ
ータ部材と、前記ハウジング部材と前記ロータ部材の初
期位相を規定するストッパ機構と、前記初期位相にて前
記ハウジング部材と前記ロータ部材の相対回転を規制す
るロック機構を備えるとともに、前記進角油室及び前記
遅角油室への作動油の給排を制御するとともに前記ロッ
ク機構のロック・アンロックを制御する油圧回路を備え
た弁開閉時期制御装置において、前記ストッパ機構及び
前記ロック機構を、前記ハウジング部材(または前記ロ
ータ部材)に摺動可能に組付けられて先端部が前記ロー
タ部材(または前記ハウジング部材)に向けて常時突出
するロック部材と、前記ロータ部材(または前記ハウジ
ング部材)に形成されて前記ハウジング部材と前記ロー
タ部材の相対回転を許容した状態で前記ロック部材の先
端部を収容するフリー凹所と、このフリー凹所の周方向
一端に形成されて前記ロック部材の先端部との当接によ
り初期位相を規定するストッパ面と、このストッパ面に
沿って連続的に形成されて前記初期位相にて前記ロック
部材の先端部を周方向移動不能に収容可能なロック凹所
と、前記ロック部材を前記ロック凹所に向けて付勢する
ロックスプリングとを備える構成としたことに特徴があ
る。
【0009】この場合において、前記ハウジング部材に
対する前記ロータ部材の最大相対回転量を規定する第2
のストッパ面を前記ストッパ面に対向して前記フリー凹
所の周方向他端に形成することが望ましい。
【0010】また、本発明は、内燃機関の吸気弁及び排
気弁の少なくとも一方を開閉駆動する第1回転体と、前
記内燃機関の駆動軸と一体に回転され,前記第1回転体
に前記駆動軸からの駆動力を伝達可能な第2回転体と、
前記第2回転体に対して前記第1回転体を進角側或いは
遅角側に変位させる変位制御手段とを備えた弁開閉時期
制御装置において、進角側と遅角側の少なくとも一方側
への前記第1回転体の前記第2回転体に対する回転量を
規制可能なストッパ機構と、前記第1回転体と前記第2
回転体との相対回転を規制するロック機構とを一体的に
備えた規制手段を有することに特徴がある。
【0011】この場合において、前記第1回転体と前記
第2回転体とは同軸的に配設され、前記規制手段は、前
記第1回転体と前記第2回転体の一方に一体回転可能に
且つ摺動可能に配設されるロック部材と、前記第1回転
体と前記第2回転体の他方に設けられて前記第1回転体
と前記第2回転体の相対回転を許容した状態で前記ロッ
ク部材を収容するフリー凹所と、該フリー凹所の周方向
一端に設けられて前記ロック部材と係合することにより
前記進角側と前記遅角側の一方側への前記第1回転体の
前記第2回転体に対する回転を規制するストッパ面と、
該ストッパ面に沿って連続的に設けられて前記第1回転
体と前記第2回転体との相対回転を規制するように前記
ロック部材を収容可能なロック凹所と、前記ロック部材
を前記ロック凹所に向けて付勢する付勢手段とを備える
ことが望ましい。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明による弁開閉時期制御装置
においては、ストッパ機構及びロック機構を、上述した
ロック部材、フリー凹所、ストッパ面、ロック凹所、ロ
ックスプリングを備える構成として、これらをハウジン
グ部材とロータ部材に設けたため、ハウジング部材のシ
ュー部の周方向端面とロータ部材のベーン部の周方向端
面にそれぞれ機械加工を施す必要がなく、またロータ部
材のベーン部とハウジング部材のシュー部が高い強度を
要求されない。したがって、製作コストの低減を図るこ
とができるとともに、ロータ部材のベーン部の薄肉化が
可能であって、小型軽量化を図ることができる。
【0013】また、ロック部材の先端部との当接により
初期位相を規定するストッパ面をフリー凹所の周方向一
端に形成し、このストッパ面に沿って連続的にロック凹
所を形成したため(ストッパ面とロック凹所を一部材の
一箇所に形成したため)、初期位相に対するロック凹所
の位置精度は容易に高精度にて得られる。したがって、
当該装置の生産性を向上させることができる。
【0014】また、ロック部材の先端部が常時突出して
いて、ロック部材とこれを摺動可能に支持するハウジン
グ部材(またはロータ部材)間には摺動を許容する微小
隙間を設けることで実施できて、同隙間に異物が入り込
むことは殆どなくて、異物の噛み込みを防止することが
でき、ロック部材の作動信頼性を向上させることができ
る。
【0015】また、本発明の実施に際して、ハウジング
部材に対するロータ部材の最大相対回転量を規定する第
2のストッパ面を前記ストッパ面に対向してフリー凹所
の周方向他端に形成した場合には、フリー凹所の周方向
長さを精度よく形成することにより、ハウジング部材に
対するロータ部材の最大相対回転量を容易に高精度にて
設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図7に示した本発明によ
る弁開閉時期制御装置は、カムシャフト10(第1回転
体)の先端部に一体的に組付けたロータ部材20(第1
回転体)と、このロータ部材20に所定範囲で相対回転
可能に外装されたハウジング部材30(第2回転体)
と、ハウジング部材30とロータ部材20間に介装され
てハウジング部材30に対してロータ部材20を進角側
に付勢するトーションスプリングSと、ハウジング部材
30とロータ部材20の初期位相(最遅角位置)と最進角
位置を規定するストッパ機構Aと、初期位相にてハウジ
ング部材30とロータ部材20の相対回転を規制するロ
ック機構Bを備えるとともに、後述する進角油室R1及
び遅角油室R2への作動油の給排を制御するとともにロ
ック機構Bのロック・アンロックを制御する油圧回路C
を備えている。
【0017】カムシャフト10は、吸気弁(図示省略)
を開閉する周知のカム(図示省略)を有していて、内燃
機関のシリンダヘッド40に回転自在に支持されてお
り、内部にはカムシャフト10の軸方向に延びる進角通
路11と遅角通路12が設けられている。進角通路11
は、径方向の通路13と環状の通路14と接続通路P1
を介して切換弁100の接続ポート101に接続されて
いる。また、遅角通路12は、径方向の通路15と環状
の通路16と接続通路P2を介して切換弁100の接続
ポート102に接続されている。なお、径方向の通路1
3,15と環状の通路16はカムシャフト10に形成さ
れており、環状の通路14はカムシャフト10とシリン
ダヘッド40の段部間に形成されている。
【0018】切換弁100は、オイルポンプ110、オ
イル溜120等とにより油圧回路Cを構成していて、ソ
レノイド103への通電によってスプール104をスプ
リング105に抗して図1の左方向へ移動できるもので
あり、非通電状態では内燃機関によって駆動されるオイ
ルポンプ110に接続された供給ポート106が接続ポ
ート102に連通するとともに、接続ポート101がオ
イル溜120に接続された排出ポート107に連通する
ように、また第1設定電流の通電状態では供給ポート1
06と排出ポート107が各接続ポート101,102
との連通を遮断されるように、さらに第1設定電流より
大きい第2設定電流の通電状態では供給ポート106が
接続ポート101に連通するとともに、接続ポート10
2が排出ポート107に連通するように構成されてい
る。
【0019】このため、ソレノイド103の非通電状態
では、オイルポンプ110から遅角通路12に作動油が
供給されるとともに、進角通路11からオイル溜120
に作動油が排出され、第1設定電流の通電状態では、進
角通路11と遅角通路12に作動油が溜められ、第2設
定電流の通電状態では、オイルポンプ110から進角通
路11に作動油が供給されるとともに、遅角通路12か
らオイル溜120に作動油が排出される。
【0020】ロータ部材20は、メインロータ21と、
このメインロータ21の前後(図1の左右)に一体的に
組付けた段付筒状のフロントロータ22及び段付筒状の
リヤロータ23(接続部材及び突出部)によって構成さ
れていて、ボルト50によってカムシャフト10の前端
に一体的に固着されており、ボルト50の頭部によって
前端を閉塞された各ロータ21,22,23の中心内孔
はカムシャフト10に設けた進角通路11に連通してい
る。
【0021】メインロータ21は、フロントロータ22
及びリヤロータ23が同軸的に組付けられるハブ部21
aと、このハブ部21aから径外方に延びてハウジング
部材30内に4個の進角油室R1及び遅角油室R2を区
画形成する4個のベーン部21bを有していて、各ベー
ン部21bの径方向外端には進角油室R1と遅角油室R
2間をシールするためのシール部材24がそれぞれ組付
けられている。
【0022】また、メインロータ21のハブ部21aに
は、径方向内端にて中心内孔を通して進角通路11に連
通し径方向外端にて進角油室R1に連通する径方向の通
路21cが4個設けられるとともに、遅角通路12に連
通する軸方向の通路21dと、径方向内端にて通路21
dに連通し径方向外端にて遅角油室R2に連通する径方
向の通路21eがそれぞれ4個設けられている。
【0023】4個の軸方向通路21dのうち対向する2
個(図4〜図6の左上、右下に示したもの)は、メイン
ロータ21を軸方向に貫通していて、リヤロータ23に
設けた軸方向通路23aと環状通路23b(図1及び図
3参照)を通して遅角通路12に連通しており、残りの
対向する2個(図4〜図6の右上、左下に示したもの)
は、メインロータ21のフロント側にのみ開口してい
て、フロントロータ22の後面に形成した一対の円弧状
連通溝22a(図1及び図5参照)を通して貫通した軸方
向通路21dに連通している。なお、図4〜図6の上方
に示した軸方向の孔21fはメインロータ21とフロン
トロータ22を連結するピン(図示省略)を取付けるため
のものである。
【0024】ハウジング部材30は、ハウジング本体3
1と、フロントプレート32と、リヤ薄肉プレート33
と、リヤ厚肉プレート34と、これらを一体的に連結す
る4本のボルト35によって構成されていて、リヤ厚肉
プレート34の外周にはスプロケット34aが一体的に
形成されている。スプロケット34aは、周知のよう
に、タイミングチェーン(図示省略)を介して内燃機関の
クランクシャフト(図示省略)に連結されていて、クラン
クシャフトからの駆動力が伝達されるように構成されて
いる。
【0025】ハウジング本体31は、径内方に突出する
二対4個のシュー部31aを有していて、各シュー部3
1aの径方向内端にてシール部材36を介してメインロ
ータ21のハブ部21aを相対回転可能に支承してい
る。フロントプレート32とリヤ薄肉プレート33は、
軸方向の対向する端面にて、メインロータ21のハブ部
21aの軸方向端面外周と、各ベーン部21bの軸方向
端面全体と、各シール部材36の軸方向端面全体にそれ
ぞれ摺動可能に接している。
【0026】即ち、ハウジング部材30においては、ハ
ウジング本体31とフロントプレート32とにより、後
方(図1の右方)に開口する略有底筒状を呈すると共に
ロータ部材20をその内部に収容する収容部を形成して
おり、リヤ薄肉プレート33と略平板状のリヤ厚肉プレ
ート34とにより収容部の開口部を覆う被覆部を形成し
ている。
【0027】リヤ厚肉プレート34(駆動力伝達手段)
は、図1及び図7にて示したように、フロント側に開口
するとともに径内方に開口しフロント側の開口をリヤ薄
肉プレート33(図7には内周縁のみが仮想線で示され
ている)によって閉塞される収容溝34bをハブ部34
cに有していて、ハブ部34cの内周にてハウジング部
材30の開口部から突出するリヤロータ23の外周に相
対回転可能に支承されており、収容溝34bにはロック
キー61(規制部材)とロックスプリング62とがリヤ
厚肉プレート34と一体回転可能に組付けられている。
【0028】ロックキー61は、断面矩形に形成されて
いて、径内方の先端部61aがリヤロータ23のハブ部
23c外周に形成したフリー凹所23dに向けて常時突
出する長さ(収容溝34bの径外方端に当接するまで径
外方に移動しても先端部61aが収容溝34bから突出
する長さ)を有しており、径方向外側にはフロント側と
径外方に開口してロックスプリング62の一部を収容す
る溝61bが形成されている。なお、収容溝34bの径
外方端は通孔34d(図1及び図3参照)を通して開放さ
れていて、ロックキー61の迅速な径方向移動が保証さ
れている。
【0029】フリー凹所23dは、周方向に延びて円弧
形状に形成されており、ハウジング部材30とロータ部
材20の相対回転を許容した状態でロックキー61の先
端部61aを収容するようになっている。このフリー凹
所23dの周方向一端には、ロックキー61の先端部6
1aとの当接により初期位相(最遅角位置)を規定するス
トッパ面23eが形成され、ストッパ面23eに沿って
連続的にロック凹所23fが形成されている。また、フ
リー凹所23dの周方向他端には、ハウジング部材30
に対するロータ部材20の最大相対回転量(最進角位置)
を規定する第2のストッパ面23gがストッパ面23e
に対向して形成されている。
【0030】ロックスプリング62は、ロックキー61
を常時フリー凹所23dの底面部、即ち、リヤ厚肉プレ
ート34の径方向内方に向けて付勢しており、従って、
ロックキー61はリヤ厚肉プレート34においてフリー
凹所23dへの収容方向(リヤ厚肉プレート34の径方
向)において摺動可能とされている。
【0031】ロック凹所23fは、図7にて示したよう
に、前記初期位相にてロックキー61の先端部61aを
周方向移動不能に収容可能であり、底部には径方向内端
にて進角通路11に連通する径方向の通孔23hが開口
していて、通孔23hを通して進角通路11から作動油
が供給されると、ロックキー61がロックスプリング6
2に抗して径外方に押動されて図7の仮想線にて示した
位置まで退避し、通孔23hを通して作動油が進角通路
11に排出されると、ロックキー61がロックスプリン
グ62の付勢力によりロック凹所23fに向けて押動さ
れてロックキー61の先端部61aがロック凹所23f
に嵌合して収容されるようになっている。
【0032】上記のように構成した本実施形態において
は、内燃機関の始動時において内燃機関の始動によって
駆動されるオイルポンプ110から切換弁100を介し
て進角通路11及び遅角通路12に作動油が供給されて
いないとき、図7に示したように、ロックキー61がロ
ックスプリング62の付勢力によりロック凹所23fに
嵌合して収容されている。
【0033】したがって、吸気弁を駆動する際にカムシ
ャフト10に正・負の反転トルクが生じても、ロータ部
材20がハウジング部材30に対して相対回転すること
をロックキー61によって規制されて、相対的な回転振
動を発生することがなく、かかる回転振動に伴う打音の
発生が防止される。なお、内燃機関の始動時において切
換弁100が図1の非通電状態にあれば、オイルポンプ
110から切換弁100を介して遅角通路12に作動油
が供給されて、遅角油室R2に向けて作動油が供給され
る時点から、遅角油室R2内の油圧によってもロータ部
材20とハウジング部材30の相対回転が規制される。
【0034】かかる状態にて、切換弁100のソレノイ
ド103が非通電状態から第2設定電流の通電状態に切
り換えられると、供給ポート106が接続ポート101
に連通するとともに、接続ポート102が排出ポート1
07に連通し、進角通路11に作動油が供給されるとと
もに、遅角通路12からオイル溜120に作動油が排出
される。このため、進角通路11からリヤロータ23の
通孔23hを通してロック凹所23fに作動油が供給さ
れるとともに、進角通路11からメインロータ21の通
路21cを通して進角油室R1に作動油が供給され、遅
角油室R2からメインロータ21の通路21eと21d
を通して遅角通路12に作動油が排出される。
【0035】したがって、ロック凹所23fに供給され
た作動油により、ロックキー61がロックスプリング6
2に抗して径外方に押動されて図7の実線位置から仮想
線位置に移動退避するとともに、進角油室R1に供給さ
れた作動油により、ロータ部材20が図4の時計方向に
押動されてハウジング部材30に対して最遅角位置から
進角側に向けて相対回転する。このロータ部材20のハ
ウジング部材30に対する相対回転は、リヤロータ23
に形成した第2のストッパ面23gとロックキー61の
先端部61aが当接するまで可能である。
【0036】また、切換弁100のソレノイド103が
第2設定電流の通電状態から第1設定電流の通電状態に
切り換えられると、供給ポート106と排出ポート10
7が各接続ポート101,102との連通を遮断され
て、進角通路11と遅角通路12に作動油が溜められる
ため、進角油室R1と遅角油室R2に作動油が溜められ
た状態とされて、ロータ部材20のハウジング部材30
に対する相対回転が規制された状態とされる。
【0037】また、切換弁100のソレノイド103が
第1設定電流の通電状態から非通電状態に切り換えられ
ると、供給ポート106が接続ポート102に連通する
とともに、接続ポート101が排出ポート107に連通
し、遅角通路12に作動油が供給されるとともに、進角
通路11からオイル溜120に作動油が排出される。こ
のため、遅角通路12からメインロータ21の通路21
dと21eを通して遅角油室R2に作動油が供給され、
進角油室R1からメインロータ21の通路21cを通し
て進角通路11に作動油が排出される。
【0038】したがって、遅角油室R2に供給された作
動油により、ロータ部材20が図4の反時計方向に押動
されてハウジング部材30に対して遅角側に向けて相対
回転する。このロータ部材20のハウジング部材30に
対する相対回転は、リヤロータ23に形成したストッパ
面23eとロックキー61の先端部61aが当接するま
で可能である。このときには、ロック凹所23fから進
角通路11に作動油が排出可能であるため、リヤロータ
23に形成したストッパ面23eとロックキー61の先
端部61aが当接する最遅角位置までロータ部材20が
ハウジング部材30に対して相対回転すると、ロックキ
ー61がロックスプリング62によって押動されて、ロ
ックキー61の先端部61aがロック凹所23fに嵌合
して収容される。
【0039】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、切換弁100のソレノイド103への通
電状態を制御することにより、ロータ部材20のハウジ
ング部材30に対する相対回転位置を最遅角位置から最
進角位置までの範囲の任意の位置に調整することができ
て、内燃機関の駆動時における弁開閉時期を適宜に調整
することができる。なお、内燃機関の停止時には、ロッ
クキー61の先端部61aがロック凹所23fに嵌合し
て収容されるように、ソレノイド103への通電状態が
制御される。
【0040】また、本実施形態においては、油圧回路C
と、ハウジング部材30及びロータ部材20との間に形
成される進角油室R1及び遅角油室R2と、これら油室
R1,R2と油圧回路Cとを連通する液圧路と、ロータ
部材20に形成されて油室R1,R2の圧力を受けるベ
ーン21bとにより位相制御手段が構成されている。
【0041】ところで、本実施形態においては、ストッ
パ機構A及びロック機構Bを、上述したロックキー6
1、フリー凹所23d、ストッパ面23e,23g、ロ
ック凹所23f、ロックスプリング62を備える構成と
して(ストッパ機構Aをロックキー61、フリー凹所2
3d、ストッパ面23e,23g等によって構成し、ロ
ック機構Bをロックキー61、ロック凹所23f、ロッ
クスプリング62等によって構成して)、これらをハウ
ジング部材30とロータ部材20の各ハブ部に設けた。
【0042】すなわち、ストッパ機構Aとロック機構B
とにおいて、ロックキー62を共用することにより、ス
トッパ機構Aとロック機構Bとを一体的に構成すること
を可能としている。従って、装置の小型軽量化を可能と
している。
【0043】このため、ハウジング部材30のシュー部
31aの周方向端面とロータ部材20のベーン部21b
の周方向端面にそれぞれ機械加工を施す必要がなく、ま
たロータ部材20のベーン部21bとハウジング部材3
0のシュー部31aが高い強度を要求されない。したが
って、製作コストの低減を図ることができるとともに、
ロータ部材20のベーン部21bの薄肉化が可能であっ
て、小型軽量化を図ることができる。
【0044】また、ロックキー61の先端部61aとの
当接により初期位相を規定するストッパ面23eをフリ
ー凹所23dの周方向一端に形成し、このストッパ面2
3eに沿って連続的にロック凹所23fを形成したため
(ストッパ面23eとロック凹所23fをリヤロータ2
3の一箇所に形成したため)、初期位相に対するロック
凹所23fの位置精度は容易に高精度にて得られる。し
たがって、当該装置の生産性を向上させることができ
る。
【0045】また、ロックキー61の先端部61aが図
7の実線及び仮想線にて示したように常時突出してい
て、ロックキー61とこれを摺動可能に支持するハウジ
ング部材30(リヤ薄肉プレート33及びリヤ厚肉プレ
ート34)間には摺動を許容する微小隙間を設けること
で実施できて、同隙間に異物が入り込むことは殆どなく
て、異物の噛み込みを防止することができ、ロックキー
61の作動信頼性を向上させることができる。
【0046】また、ハウジング部材30に対するロータ
部材20の最大相対回転量を規定する第2のストッパ面
23gをストッパ面23eに対向してフリー凹所23d
の周方向他端に形成したため、フリー凹所23dの周方
向長さを精度よく形成することにより、ハウジング部材
30に対するロータ部材20の最大相対回転量を容易に
高精度にて設定することができる。
【0047】また、リヤロータ23に設けたフリー凹所
23dの周方向長さを代えることにより、最大相対回転
量を適宜に設定可能であるため、種々な機種に適した弁
開閉時期制御装置をリヤロータ23の交換によって容易
に製作することができ、その他の部品(ロータ部材20
のリヤロータ23を除く構成部品及びハウジング部材3
0の構成部品等)の共通化を図ることができる。
【0048】前述した特開平9−60508号公報に開
示されるような従来の弁開閉時期制御装置においては、
ロック機構は、ベーン部に設けた収容孔内に摺動可能に
配設されたピストンと、このピストンが係合するハウジ
ング部材に形成されたテーパ穴と、ピストンをテーパ穴
に向けて付勢するスプリングとから構成されている。即
ち、従来のロック機構はハウジングの収容部内に配設さ
れているものである。
【0049】従って、ピストンが配設されるベーン部は
ピストンが配設されないベーン部に比して周方向で幅広
に形成される必要があることから、ロータ部材がアンバ
ランスとなり、又、ハウジング部材にもテーパ穴が形成
されることからハウジング部材もアンバランスとなる。
これらのことから、ロータ部材及びハウジング部材の速
やかな回転の妨げ、ひいては、弁開閉時期制御装置の位
相制御性向上の妨げとなっている。
【0050】又、これらアンバランスを解消しようとす
る場合、例えば、ベーン部におけるアンバランスを解消
するためには、回転軸心において対称となるベーン部と
で釣り合いをとることが考えられるが、この為には対称
となるベーン部を厚肉化する等して対称となるベーン部
に質量を付加する等の設計的配慮が必要であり、これに
より、全体の質量増加、位相変換角の最大値の制約が発
生している。
【0051】これに対し、本実施形態の弁開閉時期制御
装置においては、ロック機構がハウジング部材30の収
容部外に、即ち、リヤ厚肉プレート34及びリヤロータ
23内に配設されている。この構成によれば、リヤ厚肉
プレート34とリヤロータ23とにおいてアンバランス
が生じるが、そのアンバランスの解消のためには、ベー
ン部に比してその肉厚が薄いリヤプレート34及びリヤ
ロータ23の加工により為され、又、リヤ厚肉プレート
34及びリヤロータ23においてロックキー62が配設
される部分の回転軸に対して対称となる部分が確実に存
在することから、その部分における加工により容易に対
処可能であり、従来のものに比して加工作業能率の向上
を図ることができる。又、ベーン部21bの配設個数の
制約を受けることも無い。
【0052】従って、本実施形態によれば、従来の弁開
閉時期制御装置に比して容易にアンバランスを解消可能
な弁開閉時期制御装置を提供することを可能としてい
る。この弁開閉時期制御装置は、内燃機関の吸気弁及び
排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動するカムシ
ャフトに一体的に配設されるロータと、前記ロータと同
軸的に且つ前記ロータに対して回転可能に配設され、前
記内燃機関の駆動軸と一体的に回転されることにより前
記ロータに前記駆動軸からの駆動力を伝達可能なハウジ
ングと、前紀ハウジングに対して前記ロータを進角側或
いは遅角側に変位させる位相制御手段とを備え、前記ハ
ウジングが、前記ロータを収容する略有底筒状の収容部
と、前記収容部の開口部を覆う被覆部とを有し、その構
成の少なくとも一部が前記収容部外に配設されると共に
前記ロータと前記ハウジングとの相対回転を規制するロ
ック機構を備える。この場合、前記被覆部は略平板状を
呈すると共に、前記ロック機構の少なくとも一部が前記
被覆部に配設される。また、前記ロータは前記開口部か
ら突出する突出部を備え、前記ロック機構は前記被覆部
と前記突出部とに係合することにより前記ロータと前記
ハウジングとの相対回転を規制する規制部材を備える。
【0053】又、前述した従来の弁開閉時期制御装置
は、内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか
一方を開閉駆動するカムシャフトに一体的に配設される
ロータと、前記内燃機関の駆動軸と一体的に回転され、
前記ロータに前記駆動軸からの駆動力を伝達可能なタイ
ミングスプロケットと、前記タイミングスプロケットに
対して前記ロータを進角側或いは遅角側に変位させる位
相制御手段とを備え、前記タイミングスプロケットは前
記カムシャフトに回転可能に支承される構成とされてい
る。
【0054】一般的に、カムシャフト形状は、その装置
が搭載される車種によって異なっている。従って、従来
の弁開閉時期制御装置においては、車種ごとにタイミン
グスプロケットを形成しなければならず、生産性向上の
妨げとなっていた。
【0055】しかしながら、本実施形態の弁開閉時期制
御装置においては、リヤ厚肉プレート34はリヤロータ
23に回転可能に支承される構成であることから、この
弁開閉時期制御装置をカムシャフトの形状が異なる車種
ヘ搭載する場合においても、このリヤロータ23を変更
するだけで対応可能となる。リヤロータ23はリヤ厚肉
プレート34に比して容易に形成可能であることから、
生産性の向上を図ることができる。
【0056】従つて、本実施形態によれば、生産性向上
を可能とする弁開閉時期制御装置を提供することを可能
としている。この弁開閉時期制御装置は、内燃機関の吸
気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方を回転駆動す
るカムシャフトに一体的に配設されるロータと、前記内
燃機関の駆動軸と一体的に回転され、前記ロータに前記
駆動軸からの駆動力を伝達可能な駆動力伝達手段と、前
記駆動力伝達手段に対して前記ロータを進角側或いは遅
角側に変位させる位相制御手段と、前記ロータと前記カ
ムシャフトとの間に介装されて前記駆動力伝達手段を回
転可能に支承すると共に前記ロータと前記カムシャフト
とを接続する接続部材とを備える。
【0057】上記実施形態においては、内燃機関の吸気
弁を開閉するためのカムシャフト10に本発明による弁
開閉時期制御装置を実施したが、本発明による弁開閉時
期制御装置は内燃機関の排気弁を開閉するためのカムシ
ャフトにも適宜変更して(進角側と遅角側を逆に設定し
て)実施し得るものである。
【0058】また、上記実施形態においては、ハウジン
グ部材30側にロックキー61を組付けて実施したが、
ロックキー61に代えて例えばロックピン等の他のロッ
ク部材を組付けて同様に実施することが可能であること
は勿論のこと、ロータ部材20側にロックキー等のロッ
ク部材を組付けて実施することも可能である。
【0059】また、上記実施形態においては、ロック部
材(ロックキー61)が径方向にて摺動してロック・ア
ンロックする構成を採用して実施したが、ロック部材が
軸方向にて摺動してロック・アンロックする構成(この
場合には、初期位相にてロック部材の先端部を周方向移
動不能に収容するロック凹所を軸方向に設ける必要があ
る)を採用して実施することも可能である。
【0060】また、上記実施形態においては、ロータ部
材20がカムシャフト10側に組付けられるとともに、
ハウジング部材30がクランクシャフト側に組付けられ
るようにして、本発明を実施したが、ロータ部材がクラ
ンクシャフト側に組付けられるとともに、ハウジング部
材がカムシャフト側に組付けられるようにして、本発明
を実施することも可能である。
【0061】また、上記実施形態においては、ストッパ
機構A及びロック機構Bにおいて、ロックキー61がハ
ウジング部材30のリヤ厚肉プレート34とロータ部材
20のリヤロータ23とを係合する構成とされている
が、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、
ロックキー61がハウジング部材30とカムシャフト1
0とを係合する構成とした本発明の弁開閉時期制御装置
においても同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による弁開閉時期制御装置の一実施形
態を示す図3の1−1線断面図である。
【図2】 図1に示した弁開閉時期制御装置の正面図で
ある。
【図3】 図1に示した弁開閉時期制御装置の背面図で
ある。
【図4】 図1に示したスプロケットを省略した図1の
4−4線断面図である。
【図5】 図1に示したスプロケット及びフロントロー
タを省略した図1の5−5線断面図である。
【図6】 図1に示したスプロケットを省略した図1の
6−6線断面図である。
【図7】 図1の7−7線断面図である。
【符号の説明】
10…カムシャフト(従動軸)、20…ロータ部材、21
…メインロータ、21a…メインロータのハブ部、21
b…ベーン部、22…フロントロータ、23…リヤロー
タ、23c…リヤロータのハブ部、23d…フリー凹
所、23e…ストッパ面、23f…ロック凹所、23g
…第2のストッパ面、23h…通孔、30…ハウジング
部材、31…ハウジング本体、31a…シュー部、32
…フロントプレート、33…リヤ薄肉プレート、34…
リヤ厚肉プレート、34b…収容溝、34c…リヤ厚肉
プレートのハブ部、61…ロックキー(ロック部材)、6
2…ロックスプリング、R1…進角油室、R2…遅角油
室、A…ストッパ機構、B…ロック機構、C…油圧回
路、100…切換弁、110…オイルポンプ、120…
オイル溜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から内燃機関の吸気弁
    及び排気弁の少なくとも何れか一方を開閉する従動軸に
    駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸
    または前記従動軸と一体的に回転するハウジング部材
    と、このハウジング部材に設けた対のシュー部に相対回
    転可能に組付けられてベーン部にて前記ハウジング部材
    内に進角油室と遅角油室を形成し前記従動軸または前記
    駆動軸と一体的に回転するロータ部材と、前記ハウジン
    グ部材と前記ロータ部材の初期位相を規定するストッパ
    機構と、前記初期位相にて前記ハウジング部材と前記ロ
    ータ部材の相対回転を規制するロック機構を備えるとと
    もに、前記進角油室及び前記遅角油室への作動油の給排
    を制御するとともに前記ロック機構のロック・アンロッ
    クを制御する油圧回路を備えた弁開閉時期制御装置にお
    いて、前記ストッパ機構及び前記ロック機構を、前記ハ
    ウジング部材または前記ロータ部材に摺動可能に組付け
    られて先端部が前記ロータ部材または前記ハウジング部
    材に向けて常時突出するロック部材と、前記ロータ部材
    または前記ハウジング部材に形成されて前記ハウジング
    部材と前記ロータ部材の相対回転を許容した状態で前記
    ロック部材の先端部を収容するフリー凹所と、このフリ
    ー凹所の周方向一端に形成されて前記ロック部材の先端
    部との当接により初期位相を規定するストッパ面と、こ
    のストッパ面に沿って連続的に形成されて前記初期位相
    にて前記ロック部材の先端部を周方向移動不能に収容可
    能なロック凹所と、前記ロック部材を前記ロック凹所に
    向けて付勢するロックスプリングとを備える構成とした
    ことを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング部材に対する前記ロータ
    部材の最大相対回転量を規定する第2のストッパ面を前
    記ストッパ面に対向して前記フリー凹所の周方向他端に
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の弁開閉時期
    制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくと
    も一方を開閉駆動する第1回転体と、前記内燃機関の駆
    動軸と一体に回転され,前記第1回転体に前記駆動軸か
    らの駆動力を伝達可能な第2回転体と、前記第2回転体
    に対して前記第1回転体を進角側或いは遅角側に変位さ
    せる変位制御手段とを備えた弁開閉時期制御装置におい
    て、進角側と遅角側の少なくとも一方側への前記第1回
    転体の前記第2回転体に対する回転量を規制可能なスト
    ッパ機構と、前記第1回転体と前記第2回転体との相対
    回転を規制するロック機構とを一体的に備えた規制手段
    を有することを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1回転体と前記第2回転体とは同
    軸的に配設され、前記規制手段は、前記第1回転体と前
    記第2回転体の一方に一体回転可能に且つ摺動可能に配
    設されるロック部材と、前記第1回転体と前記第2回転
    体の他方に設けられて前記第1回転体と前記第2回転体
    の相対回転を許容した状態で前記ロック部材を収容する
    フリー凹所と、該フリー凹所の周方向一端に設けられて
    前記ロック部材と係合することにより前記進角側と前記
    遅角側の一方側への前記第1回転体の前記第2回転体に
    対する回転を規制するストッパ面と、該ストッパ面に沿
    って連続的に設けられて前記第1回転体と前記第2回転
    体との相対回転を規制するように前記ロック部材を収容
    可能なロック凹所と、前記ロック部材を前記ロック凹所
    に向けて付勢する付勢手段とを備えることを特徴とする
    請求項3に記載の弁開閉時期制御装置。
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