JP2001088741A - 中空構造物の中空室遮断具 - Google Patents

中空構造物の中空室遮断具

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JP2001088741A
JP2001088741A JP27076699A JP27076699A JP2001088741A JP 2001088741 A JP2001088741 A JP 2001088741A JP 27076699 A JP27076699 A JP 27076699A JP 27076699 A JP27076699 A JP 27076699A JP 2001088741 A JP2001088741 A JP 2001088741A
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holder
locking
hollow chamber
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Yoshiyuki Isotani
嘉之 磯谷
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Neo Ex Lab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡体の発泡圧力に対し強い保持力を有する
中空構造物の中空室遮断具を提供する。 【解決手段】 中空パネルの中空室を遮断する中空室遮
断具10は、発泡性基材11と、第1ホルダプレート3
0及び第2ホルダプレート50を備えたホルダ20とに
より構成されている。第1ホルダプレート30の内面に
は、発泡性基材11の挿通孔12を通して第2ホルダプ
レート50の係止孔51に挿入され、先端に係止孔51
と係合する係止爪37を有する弾性係止片36が設けら
れている。第2ホルダプレート50には、係止孔51の
内縁面に沿って外側に延び、発泡性基材11が発泡した
場合に弾性係止片36の係合解除方向(矢印10方向)
への撓みを防止する突出片52が突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空構造物の中
空室遮断具に関し、例えば複数枚のパネルによって中空
の箱形閉じ断面に構成された車両ボディの中空パネル
(例えば、ピラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネ
ル等)のような中空構造物の制振、防音等を高めるため
に、その中空室を遮断する中空構造物の中空室遮断具に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の中空構造物の中空室遮断具にお
いて、中空構造物の中空室に取り付けられるホルダと、
そのホルダに保持されかつ外部からの加熱によって発泡
して発泡体となることで中空室を遮断する発泡性基材
と、を備えた構造のものが知られている。このような構
造の中空室遮断具の一例を図10及び図11を用いて説
明する。
【0003】図10及び図11に示すように、ホルダ1
20は、一端部においてヒンジ部121によって開閉可
能に連結された第1ホルダプレート130及び第2ホル
ダプレート150等により構成されている。第1ホルダ
プレート130の内面の略中央部近傍には、発泡性基材
111の挿通孔112を通して第2ホルダプレート15
0の係止孔151に差し込まれ、先端に係止爪137を
有する弾性係止片136が一体成形されている。また、
第1ホルダプレート130には、その係止爪137のア
ンダーカット部分に対応する成形用貫通孔140が形成
されている。弾性係止片136は、第1ホルダプレート
130に対し第2ホルダプレート150を閉じ状態に保
持するもので、第2ホルダプレート150の係止孔15
1に対する案内面138と係止面139とを有し、係止
孔151に弾性的に係合する係止爪137を備えてい
る。なお、係止爪137と係止孔151との相対位置は
若干ずれて形成されている。従って、係止爪137を係
止孔151に差し込む際には、弾性係止片136を弾性
変形させる(図11中の矢印100方向に撓ませる等)
ことによって係止爪137は係止孔151に嵌まり込む
が、一旦係止爪137が係止孔151に嵌まり込むと、
弾性係止片136は本来の形状に戻るため、係止爪13
7は係止孔151から抜け出さない。
【0004】以上のように、第1ホルダプレート130
の係止爪137が、発泡性基材111の挿通孔112を
通して第2ホルダプレート150の係止孔151に差し
込まれると、係止爪137は第2ホルダプレート150
の係止孔151に対して弾性的に係合し、その係合力に
よって、第1ホルダプレート130に対し第2ホルダプ
レート150が閉じ状態に保持されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のホルダ120によれば、外部からの加熱によ
って発泡性基材111が発泡して発泡体となる際、その
発泡圧力によって係止爪137の係止面139は内側か
ら押圧され弾性係止片136は係合解除方向(図11中
の矢印100方向)へ撓む。従って、係止爪137と係
止孔151との係合が外れ、中空構造物の中空室の遮断
不良が発生するおそれがあった。
【0006】本発明は、上述した前記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、発
泡体の発泡圧力に対し強い保持力を有する中空構造物の
中空室遮断具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の中空構造物の中空室遮断具は、請求項1に
記載の通りに構成されている。ここで、請求項1、また
他の請求項及び発明の詳細な説明に記載した用語につい
ては以下のように解釈する。 (1)「中空構造物」には、車両ボディのピラー、ロッ
カーパネル、ルーフサイドパネル等の中空パネル以外
に、建築物、船舶等の建造物を構成する中空構造物をも
含む。
【0008】請求項1に記載の中空構造物の中空室遮断
具によれば、二つのホルダプレートの少なくとも一方の
ホルダプレートに設けられた係止爪が、この係止爪と対
向する係止孔と係合した状態では、発泡性基材が発泡し
て各ホルダプレートの内面に発泡圧力が作用した場合で
も、突出片によって弾性係止片の係合解除方向への撓み
を防止することができる。よって、弾性係止片が撓むこ
とにより係止爪と係止孔との係合が外れるのを防止する
ことができ、従って発泡体の発泡圧力に対し強い保持力
を有する中空構造物の中空室遮断具を実現することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】〔第1実施の形態〕以下に、本発
明の第1実施の形態の中空構造物の中空室遮断具を、図
1〜図7にしたがって説明する。ここで、図1は第1実
施の形態の中空室遮断具の第1ホルダプレートと第2ホ
ルダプレートとが開いた状態を示す斜視図である。ま
た、図2は第1実施の形態の中空室遮断具の斜視図であ
る。また、図3は図2中のIII−III線断面矢視図
である。図4は、中空パネルの中空室に中空室遮断具が
取り付けられた状態を示す縦断面図である。また、図5
は、中空パネルの中空室に中空室遮断具が取り付けられ
た状態を示す横断面図である。図6は、中空パネルの中
空室に取り付けられた中空室遮断具の発泡性基材が発泡
して発泡体となり中空室が遮断された状態を示す縦断面
図である。また、図7は、中空パネルの中空室に取り付
けられた中空室遮断具の発泡性基材が発泡して発泡体と
なり中空室が遮断された状態を示す横断面図である。
【0010】図4及び図5において、中空構造物として
の車両ボディの中空パネル1は、インナパネル2とアウ
タパネル4とが、これら相互のフランジ3,5において
スポット溶接されることで、中空の箱形閉じ断面に形成
されている。前記インナパネル2の所定位置には、ホル
ダ20を回り止めして取り付けるための長円形、楕円
形、四角形等の非円形の取付孔7が形成されている。
【0011】中空パネル1の中空室6を遮断する中空室
遮断具10は、発泡性基材11とホルダ20とを備えて
いる。図1に示すように、発泡性基材11は、次に詳述
するホルダ20の第1ホルダプレート(又は第2ホルダ
プレート50)30と略同じ大きさでかつ閉じ状態にあ
る両ホルダプレート30,50の間隔寸法と略同じ板厚
寸法を有する平板状に形成されている。発泡性基材11
の略中央部近傍には、角孔状の挿通孔12が形成されて
いる。また、発泡性基材11は、110℃〜190℃前
後の温度で発泡、硬化され、独立気泡の発泡体15とな
って金属面や塗装面に密着状態で接着する発泡剤混合の
合成樹脂、ゴム等の発泡性材料によって形成されてい
る。
【0012】ホルダ20は、第1ホルダプレート30、
第2ホルダプレート50、ヒンジ部21、取付用クリッ
プ61、及び両ホルダプレート30,50を閉じ状態に
保持する係止爪37を先端に有する弾性係止片36をそ
れぞれ一体に備え、かつ耐熱性合成樹脂の射出成形によ
って一体成形されている。発泡性基材11を間に挟んで
対向するホルダプレート30,50は、その相互の一端
部において、所要数のヒンジ部(インテグラルヒンジと
も言われている薄肉状ヒンジ部)21によって開閉可能
に一体に連結されている。また、ホルダプレート30,
50は、中空パネル1の中空室6の長手方向に直交方向
に平板状をなしかつ中空室6の横断面形状よりも適宜に
小さく形成されている。そして、ホルダプレート30,
50の外周縁と、中空室6の内周面との間には、所定の
隙間(中空パネル1が塗料槽に浸漬されたときに、その
塗料槽の塗料が通過可能な程度の隙間)が設けられてい
る。
【0013】第1ホルダプレート30の内面には、その
略中央部近傍において、発泡性基材11の挿通孔12を
通して第2ホルダプレート50の係止孔51に挿入さ
れ、弾性係止片36の先端部の一側に対してのみ係止孔
51に弾性的に係合する係止爪37が一体成形されてい
る。この係止爪37は、傾斜状の案内面38と係止面3
9とを備えて断面略三角形状をなしている。なお、係止
爪37と係止孔51との相対位置は若干ずれて形成され
ている。従って、係止爪37を係止孔51に差し込む際
には、弾性係止片36を弾性変形させる(図3中の矢印
10方向に撓ませる等)ことによって係止爪37は係止
孔51に嵌まり込むが、一旦係止爪37が係止孔51に
嵌まり込むと、弾性係止片36は本来の形状に戻るた
め、係止爪37は係止孔51から抜け出さない。また、
第1ホルダプレート30には、弾性係止片36の係止爪
37のアンダーカット部分をなす係止面39を成形する
ためのスライド型によって角孔状の成形用貫通孔40が
形成されている。
【0014】第2ホルダプレート50には、その略中央
部近傍において、角孔状の係止孔51が形成されてい
る。また、第2ホルダプレート50には、係止孔51の
内縁面に沿って外側に延びる突出片52が突設されてい
る。従って、弾性係止片36を係止孔51に挿入し弾性
的に係合した場合には、この突出片52の前面部52a
と弾性係止片36の背面部36aとが対向するため、弾
性係止片36が発泡性基材11の発泡圧力によって図3
中の矢印10方向(本発明の係合解除方向に対応してい
る)へ撓もうとしても、弾性係止片36の背面部36a
は突出片52の前面部52aに当接するため、弾性係止
片36の矢印10方向のの変位は規制される。
【0015】また、図1に示すように、第1ホルダプレ
ート30の自由端縁(ヒンジ部21と反対側の端縁)に
は、舌片状の係止片45が突設されている。これに対
し、第2ホルダプレート50の自由端縁には、座板部6
2が張り出し状に形成され、その座板部62の内側面に
は、第1ホルダプレート30に対し第2ホルダプレート
50を閉じたときに、第1ホルダプレート30の係止片
45と係合する係止爪65が突設されている。座板部6
2の外側面には、インナパネル2の取付孔7に差し込ま
れて弾性的に係合する取付用クリップ61が一体に突設
されている。この取付用クリップ61は、インナパネル
2の取付孔7に差し込まれる脚部63と、その脚部63
の先端から延出され、かつ取付孔7に弾性的に係合する
一対の弾性係止片64とを備えている。
【0016】第1実施の形態に係る中空室遮断具10は
上述したように構成される。従って、ホルダ20に対し
発泡性基材11を組み付ける場合には、まず、図1に示
すように、第1ホルダプレート30に対し、ヒンジ部2
1によって第2ホルダプレート50が開かれる。この状
態において、第1ホルダプレート30の内面には、その
弾性係止片36に発泡性基材11が、その挿通孔12に
おいて差し込まれて設置される。これによって、第1ホ
ルダプレート30に対し、発泡性基材11がずれ止め及
び回止めされる。ここで、図2及び図3に示すように、
第1ホルダプレート30に対し第2ホルダプレート50
がヒンジ部21を支点として閉じられる。この第2ホル
ダプレート50の閉じ動作にともなって、第2ホルダプ
レート50の係止孔51に弾性係止片36の係止爪37
が差し込まれる。そして、第2ホルダプレート50が所
要とする閉じ位置まで閉じられる。
【0017】この際、まず、第2ホルダプレート50の
係止孔51の一側が係止爪37の案内面38を滑走しな
がら、弾性係止片36を弾性変形させる。そして、第2
ホルダプレート50が閉じ位置まで閉じられると、第2
ホルダプレート50の係止孔51が係止爪37の案内面
38を通過する。すると、弾性係止片36の弾性変形に
基づく弾発力の作用によって係止爪37の係止面39が
第2ホルダプレート50の係止孔51の外側開口部の縁
部に弾性的に係合し、その係合力によって、第1ホルダ
プレート30に対し第2ホルダプレート50が閉じ状態
に保持される。また、第2ホルダプレート50が閉じ位
置まで閉じられると、第1ホルダプレート30の係止片
45が第2ホルダプレート50の座板部62の係止爪6
5に弾性的に係合する。このため、係止片45と係止爪
65との係合力も加わって、第1ホルダプレート30に
対し第2ホルダプレート50が閉じ状態に強固に保持さ
れ、第2ホルダプレート50が不測に開かれる不具合が
確実に防止される。
【0018】前記したように、第1ホルダプレート30
に対し第2ホルダプレート50がヒンジ部21を支点と
して閉じ動作されることで、弾性係止片36の弾性変形
に基づく弾発力によって係止爪37の係止面39が第2
ホルダプレート50の係止孔51の外側開口部の縁部に
極めて簡単にかつ確実に弾性的に係合する。従って、ホ
ルダ20に対し、発泡性基材11を極めて簡単に組み付
けることができる。
【0019】そして、図4及び図5に示すように、中空
室遮断具10は、そのホルダ20の取付用クリップ61
においてインナパネル2の取付孔7に取り付けられ、中
空パネル1の中空室6内に配設される。すなわち、中空
パネル1を構成するインナパネル2とアウタパネル4と
が、その相互のフランジ3,5においてスポット溶接さ
れる前に、インナパネル2の取付孔7に中空室遮断具1
0のホルダ20が、その取付用クリップ61によって回
り止めされて取り付けられる。その後、インナパネル2
とアウタパネル4とが、その相互のフランジ3,5にお
いてスポット溶接され、中空の箱形閉じ断面をなす中空
パネル1が構成される。
【0020】ここで、外部からの加熱、例えば、中空パ
ネル1を有する車両ボディの焼き付け塗装の際の外部か
らの加熱によって、図6及び図7に示すように、発泡性
基材11が発泡して発泡体15となる。発泡性基材11
が発泡する際、その発泡性基材11の両側部はホルダプ
レート30,50に接して保持されているため、中空室
6の長手方向に対しては発泡性基材11の発泡が制限さ
れ、中空室6の長手方向に直交する方向に対しては発泡
性基材11の発泡が効果的に促進される。このため、発
泡性基材11の発泡による発泡体15の周縁部が中空室
6の内周壁面に密着し、中空室6が塞ぎ不良なく確実に
遮断される。この結果、中空パネル1の制振、防音等が
効率良く高められる。
【0021】発泡性基材11が発泡して発泡体15を形
成する場合に、発泡性基材11の一部は、成形用貫通孔
40や挿通孔12等の開口部からホルダプレート30,
50の外側に漏れ出て発泡し、無駄な発泡体15aとな
る。また、この際、ホルダプレート30,50の内面に
発泡体15の発泡圧力が作用し、弾性係止片36が係合
解除方向(図3中の矢印10方向)へ撓もうとするが、
突出片52の前面部52aが弾性係止片36の背面部3
6aに当接することによって、弾性係止片36の変位を
規制するため、係止爪37と係止孔51との係合が外れ
るのを確実に防止することができる。
【0022】以上のように構成した第1実施の形態の中
空パネル1における中空室遮断具10によれば、ホルダ
プレート30,50の内面に発泡体15が形成される際
の発泡圧力が作用しても、突出片52によって、係止爪
37と係止孔51との係合が外れるのを確実に防止する
ことができ、中空パネル1の制振、防音等を効率よく高
めることができる。
【0023】〔第2実施の形態〕次に、本発明の第2実
施の形態の中空構造物の中空遮断具を図8及び図9にし
たがって説明する。ここで、図8は第2実施の形態の中
空室遮断具の第1ホルダプレートと第2ホルダプレート
とを分離させた状態を示す斜視図である。また、図9は
第2実施の形態の中空室遮断具の斜視図である。なお、
第2実施の形態に係る中空遮断具以外の他の構成部分
(中空パネル1等)は、第1実施の形態と同様にして構
成されるため、説明を簡単にするために第2実施の形態
では第1実施の形態と異なる点について説明し、同一構
成部分に対しては同一符号を付記してその説明は省略す
る。すなわち、第2実施の形態が第1実施の形態と異な
るのは、中空パネルの中空室を遮断する中空室遮断具の
構成等である。
【0024】第2実施の形態では、中空パネル1の中空
室6を遮断する中空室遮断具25は、発泡性基材11と
ホルダ24とを備えている。図8に示すように、ホルダ
24は、第1ホルダプレート33と第2ホルダプレート
53を対向させて接続することによって構成される。第
1ホルダプレート33と第2ホルダプレート53のいず
れにも、第1実施の形態の弾性係止片36、成形用貫通
孔40、係止孔51、突出片52、取付用クリップ61
を備えている。発泡性基材11は、第1実施の形態の発
泡性基材と同様の外形、材料であり、第1ホルダプレー
ト33及び第2ホルダプレート53の弾性係止片36を
挿入可能な角孔状の挿通孔13a,13bが形成されて
いる。
【0025】第2実施の形態に係る中空室遮断具25は
上述したように構成される。従って、ホルダ24に対し
発泡性基材11を組み付ける場合には、まず、図8に示
すように、第1ホルダプレート33の弾性係止片36を
発泡性基材11の挿通孔13a、第2ホルダプレート5
3の係止孔51に順次挿入し、第2ホルダプレート53
の弾性係止片36を発泡性基材11の挿通孔13b、第
1ホルダプレート33の係止孔51に順次挿入する。こ
れによって、各弾性係止片36の係止孔51が、第1実
施の形態と同様にして係止孔51と弾性的に係合すると
ともに、第1ホルダプレート33及び第2ホルダプレー
ト53に対し、発泡性基材11がずれ止め及び回止めさ
れる。さらに、第2ホルダプレート53の係止片45が
第1ホルダプレート53の座板部62の係止爪65に弾
性的に係合するため、第1ホルダプレート33に対し第
2ホルダプレート53が強固に保持される。
【0026】従って、発泡性基材11が発泡して発泡体
15を形成する場合に、ホルダプレート33,53の内
面に発泡体15の発泡圧力が作用し、各弾性係止片36
が係合解除方向(図9中の矢印11あるいは12方向)
へ撓もうとしても、各突出片52の前面部52aが各弾
性係止片36の背面部36aに当接することによって、
各弾性係止片36の動作を規制するため、係止爪37と
係止孔51との係合が外れるのを確実に防止することが
できる。このように、実施の形態2に係る中空室遮断具
25においても実施の形態1の中空室遮断具10と同様
の作用効果を奏する。但し、この第2実施の形態のよう
に、複数組の弾性係止片36と係止孔51を設けること
によって、より確実に各ホルダプレートを閉じ状態に保
持することができる。
【0027】なお、本発明は上記の実施に形態のみに限
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。 (A)以上の実施の形態では、第1ホルダプレートある
いは第1ホルダプレートと第2ホルダプレートの内面
に、係止爪37を有する弾性係止片36が一体成形され
ている場合を例示したが、弾性係止片の形状等はこれに
限定されず、必要に応じて種々変更可能である。
【0028】(B)また、以上の実施の形態では、第1
実施の形態では弾性係止片36と係止孔51を1組設
け、第2実施の形態では弾性係止片36と係止孔51を
2組設けたが、弾性係止片36と係止孔51の設置数、
設置位置等は必要に応じて種々変更可能である。例え
ば、第2実施の形態において、いずれか一方のホルダプ
レートの2箇所に弾性係止片36を設けてもよい。
【0029】(C)また、以上の実施の形態では、突出
片52は、第1ホルダプレートあるいは第1ホルダプレ
ートと第2ホルダプレートに一体に設けたが、ホルダプ
レートと別体の突出片であってもよい。また、突出片の
形状等は限定されず必要に応じて種々変更可能である。
【0030】(D)また、以上の実施の形態では、中空
構造物として車両ボディの中空パネル1について例示し
たが、中空構造物はこれに限るものではない。車両ボデ
ィ以外、例えば、建築物、船舶等の建造物を構成する中
空構造物であってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発泡体の発泡圧力に対し強い保持力を有する中空構造物
の中空室遮断具を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の中空室遮断具の第1ホルダプ
レートと第2ホルダプレートとが開いた状態を示す斜視
図である。
【図2】第1実施の形態の中空室遮断具の斜視図であ
る。
【図3】図2中のIII−III線断面矢視図である。
【図4】中空パネルの中空室に中空室遮断具が取り付け
られた状態を示す縦断面図である。
【図5】中空パネルの中空室に中空室遮断具が取り付け
られた状態を示す横断面図である。
【図6】中空パネルの中空室に取り付けられた中空室遮
断具の発泡性基材が発泡して発泡体となり中空室が遮断
された状態を示す縦断面図である。
【図7】中空パネルの中空室に取り付けられた中空室遮
断具の発泡性基材が発泡して発泡体となり中空室が遮断
された状態を示す横断面図である。
【図8】第2実施の形態の中空室遮断具の第1ホルダプ
レートと第2ホルダプレートとを分離させた状態を示す
斜視図である。
【図9】第2実施の形態の中空室遮断具の斜視図であ
る。
【図10】従来の中空室遮断具の第1ホルダプレートと
第2ホルダプレートとが開いた状態を示す斜視図であ
る。
【図11】図10の中空室遮断具の断面図である。
【符号の説明】
1…中空パネル(中空構造物) 2…インナパネル 4…アウタパネル 6…中空室 10,25…中空室遮断具 11…発泡性基材 12,13a,13b…挿通孔 15…発泡体 20,24…ホルダ 21…ヒンジ部 30,33…第1ホルダプレート 36…弾性係止片 37…係止爪 50,53…第2ホルダプレート 51…係止孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空構造物の中空室に取り付けられるホ
    ルダと、そのホルダに保持されかつ外部からの加熱によ
    って発泡して発泡体となることで前記中空室を遮断する
    発泡性基材とを備え、前記ホルダは、前記発泡性基材を
    間に挟んで対向しかつ前記中空室の長手方向にそれぞれ
    直交する二つのホルダプレートとからなる中空構造物の
    中空室遮断具であって、 少なくとも一方のホルダプレートには係止爪を有する弾
    性係止片が設けられ、前記弾性係止片と対向するホルダ
    プレートには前記発泡性基材を通して前記係止爪と係合
    可能な係止孔と、このホルダプレートから前記係止孔の
    内縁面に沿って外側へ延び、前記発泡性基材が発泡した
    場合に前記弾性係止片の係合解除方向への撓みを防止す
    る突出片が設けられることを特徴とする中空構造物の中
    空室遮断具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100545029B1 (ko) * 2002-09-13 2006-01-24 헨켈코리아 주식회사 차량 프레임의 소음방지판
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