JP4209027B2 - 中空構造物における中空室遮断具 - Google Patents

中空構造物における中空室遮断具 Download PDF

Info

Publication number
JP4209027B2
JP4209027B2 JP03447399A JP3447399A JP4209027B2 JP 4209027 B2 JP4209027 B2 JP 4209027B2 JP 03447399 A JP03447399 A JP 03447399A JP 3447399 A JP3447399 A JP 3447399A JP 4209027 B2 JP4209027 B2 JP 4209027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
hollow
hollow chamber
hollow structure
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03447399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000233692A (ja
Inventor
浩治 松本
Original Assignee
株式会社ネオックスラボ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ネオックスラボ filed Critical 株式会社ネオックスラボ
Priority to JP03447399A priority Critical patent/JP4209027B2/ja
Publication of JP2000233692A publication Critical patent/JP2000233692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4209027B2 publication Critical patent/JP4209027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、中空構造物における中空室遮断具に関し、主として複数枚のパネルによって中空の箱形閉じ断面に構成された車両ボディのピラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中空構造物の制振、防音等を高めるために、その中空室を遮断する中空構造物における中空室遮断具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の中空構造物における中空室遮断具において、中空構造物の中空室に取り付けられるホルダ体と、そのホルダ体に保持されかつ外部加熱によって発泡して発泡体となることで中空室を遮断する発泡性基材と、を備えた構造のものが知られている。
また、発泡性基材を効率良く発泡させて中空室を遮断するとともに、ホルダ体に対する発泡性基材の組み付け性を高めるために、例えば、同一出願人によってすでに出願がなされ、特開平10−91170号公報として開示された中空構造物における中空室遮断具が知られている。
【0003】
これにおいては、図11に示すように、発泡性基材111を間に挟んで対向する第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150との一端部がヒンジ部121によって開閉可能に連結されてホルダ体120が構成されている。
第1ホルダプレート130には、その内面に発泡性基材111を保持するための周壁135が突設され、他端部に張り出された座板部132に取付用クリップ131が形成されている。
さらに、座板部132には、第2ホルダプレート150の他端部(自由端部)に向けて張り出す延長部140が延出され、その延長部140には、長孔状の閉止孔141が貫設されている。一方、第2ホルダプレート150の他端部の内面には閉止孔141に係合可能な閉止爪151が突設されている。
【0004】
そして、第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150との間に発泡性基材111を組み付ける場合、まず、第1ホルダプレート130側に発泡性基材111がセットされる。
次に、第1ホルダプレート130に対しヒンジ部121を支点として第2ホルダプレート150が閉じ動作されながら、延長部140の閉止孔141に対し閉止爪151が係合されることで、第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150とが閉じ状態に保持される。これによって、第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150との間に発泡性基材111が挟み付けられて組み付けられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の中空室遮断具110において、第1ホルダプレート130の他端部の座板部132から張り出された延長部140の閉止孔141に対し、閉止爪151を係合させるためには、延長部140を弾性的に撓ませるなければならない。
また、延長部140の閉止孔141と閉止爪151との係合位置は、閉じ状態における第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150との間に設定される。
このようなことから、閉止爪151が係合可能な状態まで延長部140を弾性的に撓ませるために大きい力が必要となっていた。このため、延長部140の閉止孔141に対し閉止爪151を係合させて第1ホルダプレート130と第2ホルダプレート150とを閉じ状態に保持する作業が厄介でかつ多く手間が必要となっていた。
また、発泡性基材111が発泡する際などにおいて、第1・第2の両ホルダプレート130、150を開く方向に荷重が作用すると、閉止孔141と閉止爪151との係合が外れ、第1・第2の両ホルダプレート130、150が不測に開く場合があった。第1・第2の両ホルダプレート130、150が不測に開くと、発泡性基材111の発泡を第1・第2の両ホルダプレート130、150によって規制できなくなり、中空室の遮断不良が発生する。
【0006】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、第1・第2の両ホルダプレートとを閉じ状態に容易に拘束することができるとともに、第1・第2の両ホルダプレートが開く不具合を防止することができる中空構造物における中空室遮断具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を差し込むことで、拘束部材を容易にかつ手早く組み付けることができるとともに、第1・第2の両ホルダプレートを閉じ状態に強固に拘束することができる。
このため、従来と異なり、座板部の延長部を強制的に撓ませながら閉止孔と閉止爪とを弾性的に係合させる手間を省くことができばかりでなく、閉止孔と閉止爪との係合が外れて第1・第2の両ホルダプレートが不測に開く、という不具合を確実に防止することができる。
【0008】
また、第2の発明は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を差込操作することで、抜止爪と抜止孔が相互に係合する。これによって、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を容易に組み付けることができるとともに、拘束部材が不測に抜け出る不具合も防止することができる。
【0009】
第3の発明は、請求項3に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、中空構造物の取付孔に対し拘束部材の取付用クリップが嵌込まれることで、中空構造物の中空室に対し中空室遮断具を容易に装着することができる。
【0010】
第4の発明は、請求項4に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、第1・第2の両ホルダプレートの差込案内片56によって拘束部材60を差し込み案内することができ、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を容易に差し込むことができる。
【0011】
第5の発明は、請求項5に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、閉止用クリップと閉止孔との係合力によっても第1・第2の両ホルダプレートを閉じ状態に係止することができるため、第1・第2の両ホルダプレートが不測に開く不具合をより一層確実に防止することができるとともに、第1・第2の両ホルダプレートがねじれ変形する不具合も防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1〜図10にしたがって説明する。
図7と図8において、中空構造物としての車両ボディの中空パネル1は、インナパネル2とアウタパネル4とが、これら相互のフランジ3、5においてスポット溶接されることで、中空の箱形閉じ断面に形成されている。前記インナパネル2の所定位置には、ホルダ体20を回り止めして取り付けるための長円形、楕円形、四角形等の非円形の取付孔7が貫設されている。
【0013】
中空パネル1の中空室6を遮断する中空室遮断具10は、発泡性基材11、ホルダ体20及び拘束部材60を備えている。
図1と図2に示すように、発泡性基材11は、次に詳述するホルダ体20の第1ホルダプレート(又は第2ホルダプレート50)30と略同じ大きさでかつ閉じ状態にある第1・第2の両ホルダプレート30、50の間隔寸法と略同じ板厚寸法を有する平板状に形成されいる。また、発泡性基材11は、110℃〜190℃前後の温度で発泡、硬化され、独立気泡の発泡体15となって金属面(塗装面も含む)に接着する金属接着性を有する発泡性材料が射出成形等によって所望とする形状に成形されることによって構成される。
【0014】
発泡性基材11には、ホルダ体20の一対の閉止用クリップ32が挿通される左右一対の角孔状の挿通孔12と、ホルダ体20の位置決め片37が嵌挿される長孔状の位置決め孔13とがそれぞれ貫設されている。
さらに、発泡性基材11には、材料の節減や加熱不足による発泡不良を防止するために、その中央部から一側周縁部にわたって切込状の凹部14が形成されている。
【0015】
ホルダ体20は、発泡性基材11を間に挟んで対向する第1ホルダプレート30と、第2ホルダプレート50とを備えている。これら第1・第2の両ホルダプレート30、50は、一端部において、所要数(図1では3つ)のヒンジ部43によって開閉可能に一体に連結されている。
また、第1・第2の両ホルダプレート30、50は、中空パネル1の中空室6の長手方向に直交方向に平板状をなしかつ中空室6の横断面形状よりも適宜に小さく形成されている。そして、第1・第2の両ホルダプレート30、50の外周縁と、中空室6の内周面との間には、所定の隙間(中空パネル1が塗料槽に浸漬されたときに、その塗料槽の塗料が通過可能な程度の隙間)が設けられるようになっている。また、第1・第2の両ホルダプレート30、50の外側面の周縁部並びに中央部には撓み防止用のリブ31、51がそれぞれ一体に形成されている。
【0016】
第1ホルダプレート30と第2ホルダプレート50とのうち、少なくとも一方のホルダプレート、この実施の形態では第1ホルダプレート30には、その内面の略中央部近傍に位置して位置決め片37が略一の字状に凸設されている。この位置決め片37は、発泡性基材11の位置決め孔13と略同じ寸法に形成されている。そして、位置決め片37と位置決め孔13との嵌合作用によって第1ホルダプレート30の内面に発泡性基材11が回止め及び位置決めされて保持されるようになっている。
【0017】
また、第1ホルダプレート30には、その内面の一端部寄り(ヒンジ部43寄り)部分に、左右一対の閉止用クリップ32がそれぞれ一体状に突設されている。これら一対の閉止用クリップ32は、台座部33、脚部34及び一対の弾性係止片35をそれぞれ備えている。台座部33は、第1ホルダプレート30の内面から直角状に突設され、その先端面の中央部には脚部34が突設されている。脚部34の先端には、左右一対の弾性係止片35が、ヒンジ部43のヒンジ軸線方向と平行する方向に分かれてそれぞれ折返し状に延出されている。
また、第1ホルダプレート30には、その内面の自由端寄り部分に第2ホルダプレート50を閉じ位置に止めるストッパ部38が突設され、そのストッパ部38の先端のストッパ面の中央部には位置決めピン39が突設されている。
【0018】
一方、第2ホルダプレート50には、その板面の一端部寄り(ヒンジ部43寄り)部分には、前記一対の閉止用クリップ32に対応する位置において、左右一対の角孔状閉止孔52がそれぞれ貫設されている。
さらに、第2ホルダプレート50には、その内面の自由端寄り部分において、第1ホルダプレート30の位置決めピン39に対応する位置決め孔54が貫設されている。
【0019】
図2と図3に示すように、第1・第2の両ホルダプレート30、50の外側面の自由端寄り部分には、後述する拘束部材60に対応する差込溝を隔ててそれぞれ対向しかつ断面略逆L字状をなす各一対の差込案内片41、56がそれぞれ突設されている。さらに、第1・第2の両ホルダプレート30、50の外側面の自由端寄り部分には、各一対の差込案内片41、56の中間部に位置し、かつ切り込み溝によって弾性的に変形可能な抜止爪42、57がそれぞれ形成されている。
【0020】
なお、第1ホルダプレート30、第2ホルダプレート50、ヒンジ部43、閉止用クリップ32等をそれぞれ一体に備えたホルダ体20は、耐熱性合成樹脂の射出成形によって一体成形されている。
【0021】
第1・第2の両ホルダプレート30、50の間には、これら両ホルダプレート30、50の自由端部外側面に跨って差し込まれることで弾性的に係合しかつ両ホルダプレート30、50を閉じ状態に拘束する拘束部材60が組み付けられる。
図3〜図5に示すように、拘束部材60は、第1・第2の両ホルダプレート30、50の各一対の一対の差込案内片41、56の差込溝にそれぞれ差し込まれる一対の拘束用側板部62と、その拘束用側板部62の基端部を一体に結合している座板部64とを備えて略U字状に形成されている。
さらに、一対の拘束用側板部62には、第1・第2の両ホルダプレート30、50の抜止爪42、57にそれぞれ係合可能な角孔状の抜止孔63が貫設されている。
【0022】
また、この実施の形態において、拘束部材60の座板部64の座面中央部には、インナパネル2の取付孔7に差し込まれて弾性的に係合する取付用弾性クリップ71が一体に形成されている。
図7と図8に示すように、取付用弾性クリップ71は、座板部64から突出されかつインナパネル2の取付孔7に差し込まれる脚部72と、その脚部72の先端から延出されて取付孔7に弾性的に係合する弾性係止片73とを備えている。なお、拘束部材60及び取付用弾性クリップ71は、耐熱性合成樹脂の射出成形によって一体成形されている。
【0023】
この実施の形態の中空室遮断具10は上述したように構成される。したがって、ホルダ体20に対し発泡性基材11を組み付ける場合、まず、図1に示すように、第1ホルダプレート30に対し、ヒンジ部43によって第2ホルダプレート50が開かれる。この状態において、第1ホルダプレート30の内面に対し、発泡性基材11が設置される。この際、第1ホルダプレート30の一対の閉止用クリップ32が、発泡性基材11の挿通孔12に通され、位置決め片37が位置決め孔13に嵌挿される。これによって、第1ホルダプレート30の所要とする位置に発泡性基材11が回止め及び位置決めされる。
【0024】
その後、図3と図4に示すように、第1ホルダプレート30に対し第2ホルダプレート50がヒンジ部43を中心として閉じ方向に回動される。そして、第1ホルダプレート30のストッパ部38に第2ホルダプレート50が当接する閉じ位置まで閉じられたときには、その閉じ動作に基づいて一対の閉止用クリップ32の弾性係止片35が閉止孔52に嵌挿されて弾性的に係合するともに、位置決めピン39が位置決め孔54に嵌挿される。
そして、一対の閉止用クリップ32と閉止孔52との係合力、並びに位置決めピン39と位置決め孔54との位置決め作用によって、第1ホルダプレート30に対し第2ホルダプレート50が所要とする閉じ位置に位置決めされて保持される。
【0025】
ここで、第1・第2の両ホルダプレート30、50の各一対の一対の差込案内片41、56に沿って拘束部材60が、その一対の拘束用側板部62において差し込まれる。すると、第1・第2の両ホルダプレート30、50の抜止爪42、57に対し、一対の拘束用側板部62の抜止孔63が係合して拘束部材60が抜け止めされる。
このようにして、第1・第2の両ホルダプレート30、50の自由端部外側面に跨って拘束部材60を容易にかつ手早く組み付けることができるとともに、第1・第2の両ホルダプレート30、50を閉じ状態に強固に拘束することができる。
このため、従来と異なり、座板部の延長部を強制的に撓ませながら閉止孔と閉止爪とを弾性的に係合させる手間を省くことができばかりでなく、閉止孔と閉止爪との係合が外れて第1・第2の両ホルダプレートが不測に開く、という不具合を確実に防止することができる。
【0026】
前記したように、発泡性基材11、ホルダ体20及び拘束部材60を備えて中空室遮断具10が構成される。
図7と図8に示すように、中空室遮断具10は、その拘束部材60の取付用弾性クリップ71においてインナパネル2の取付孔7に取り付けられ、中空パネル1の中空室6に配設される。
すなわち、中空パネル1を構成するインナパネル2とアウタパネル4とが、その相互のフランジ3、5においてスポット溶接される前に、インナパネル2の取付孔7に中空室遮断具10が、その取付用弾性クリップ71によって回り止めされて取り付けられる。その後、インナパネル2とアウタパネル4とが、その相互のフランジ3、5においてスポット溶接され、中空の箱形閉じ断面をなす中空パネル1が構成される。
【0027】
ここで、外部からの加熱、例えば、中空パネル1を有する車両ボディの焼き付け塗装の際の外部加熱によって、図9と図10に示すように、発泡性基材11が発泡して発泡体15となる。
発泡性基材11が発泡する際、その発泡性基材11の両側部は第1、第2の両ホルダプレート30、50に接して保持されているため、中空室6の長手方向に対しては発泡性基材11の発泡が制限され、中空室6の長手方向に直交する方向に対しては発泡性基材11の発泡が効果的に促進される。このため、発泡性基材11の発泡による発泡体15の周縁部が中空室6の内周壁面に隙間なく接着し、中空室6が塞ぎ不良なく確実に遮断される。この結果、中空パネル1の制振、防音等が効率良く高められる。
【0028】
発泡性基材11が発泡する際などにおいて、第1・第2の両ホルダプレート30、50を開く方向に荷重が作用する場合がある。第1・第2の両ホルダプレート30、50は、その自由端部外側面に跨って組み付けられた拘束部材60によって、閉じ状態に強固に拘束される。このため、第1・第2の両ホルダプレート30、50が不測に開く不具合が防止される。
【0029】
また、この実施の形態において、第1・第2の両ホルダプレート30、50の外側面の自由端寄り部分に差込溝を隔ててそれぞれ対向しかつ断面略逆L字状をなす各一対の差込案内片41、56がそれぞれ突設されている。
このため、第1・第2の両ホルダプレート30、50の自由端部外側面に跨って拘束部材60を組み付ける際、拘束部材60を、その一対の拘束用側板部62において差込案内することができ、拘束部材60を容易にかつ確実に組み付けることができる。
さらに、第1・第2の両ホルダプレート30、50の自由端部外側面に跨って拘束部材60を差込操作することで、第1・第2の両ホルダプレート30、50の抜止爪42、57に拘束部材60の一対の拘束用側板部62の抜止孔63がそれぞれ係合する。これによって、第1・第2の両ホルダプレート30、50の自由端部外側面に跨って拘束部材60を容易に組み付けることができるとともに、拘束部材60が不測に抜け出る不具合も防止することができる。
【0030】
また、この実施の形態において、第1・第2の両ホルダプレート30、50の一端部寄り(ヒンジ部43寄り)部分に設けられた一対の閉止用クリップ32と閉止孔52との係合力によっても第1・第2の両ホルダプレート30、50を閉じ状態に係止することができる。
このため、第1・第2の両ホルダプレート30、50が不測に開く不具合をより一層確実に防止することができるとともに、第1・第2の両ホルダプレート30、50がやねじれ変形する不具合も防止することができる。
【0031】
なお、前記実施の形態では、第1・第2の両ホルダプレート30、50の相互に、閉止用クリップ32と閉止孔52とがそれぞれ設けられる場合を例示したが、閉止用クリップ32と閉止孔52とは必ずしも設けなくてもよい。
また、前記実施の形態においては、中空構造物が車両ボディのピラー、ロッカパネル、ルーフパネル等の中空パネル1である場合を例示したが、これに限るものではない。例えば、中空構造物が車両ボディ以外、例えば、建築物、船舶等の建造物を構成する中空構造物であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を差し込むという、極めて簡単な操作によって第1・第2の両ホルダプレートを閉じ状態に拘束することができるとともに、第1・第2の両ホルダプレートが開く不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の中空構造物における中空室遮断具の第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを開いた状態を内面側から示す斜視図である。
【図2】同じく第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを開いた状態を外面側から示す斜視図である。
【図3】同じく発泡性基材を挟んで第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを閉じた状態を示す斜視図である。
【図4】同じく第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを拘束部材によって閉じ位置に拘束した状態を示す斜視図である。
【図5】同じく図4のV−V線に基づく断面図である。
【図6】同じく図4のVI−VI線に基づく断面図である。
【図7】同じく中空パネルの中空室に中空室遮断具を取り付けた状態を示す縦断面である。
【図8】同じく中空パネルの中空室に中空室遮断具を取り付けた状態を示す横断面図である。
【図9】同じく中空パネルの中空室に取り付けられた中空室遮断具の発泡性基材が発泡して発泡体となり中空室が遮断された状態を示す縦断面である。
【図10】同じく中空パネルの中空室に取り付けられた中空室遮断具の発泡性基材が発泡して発泡体となり中空室が遮断された状態を示す横断面図である。
【図11】従来の中空室遮断具の第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを開いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中空パネル(中空構造物)
2 インナパネル
4 アウタパネル
6 中空室
10 中空室遮断具
11 発泡性基材
12 挿通孔
15 発泡体
20 ホルダ体
30 第1ホルダプレート
32 閉止用クリップ
41、56 差込案内片
50 第2ホルダプレート
51 閉止孔
60 拘束部材
61 拘束部
62 拘束用側板部
64 座板部
71 取付用弾性クリップ

Claims (5)

  1. 中空構造物の中空室に取り付けられるホルダ体と、そのホルダ体に保持されかつ外部加熱によって発泡して発泡体となることで前記中空室を遮断する発泡性基材とを備え、
    前記ホルダ体は、前記発泡性基材を間に挟んで対向しかつ前記中空室の長手方向にそれぞれ直交する第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとを有し、これら両ホルダプレートが、その一端部においてヒンジ部によって開閉可能に連結された中空構造物における中空室遮断具であって、
    前記第1・第2の両ホルダプレートの間には、これら両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って差し込まれることで弾性的に係合しかつ前記両ホルダプレートを閉じ状態に拘束する拘束部材が組み付けられている中空構造物における中空室遮断具。
  2. 請求項1に記載の中空構造物における中空室遮断具であって、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面と、拘束部材との相互には、前記第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って前記拘束部材が差し込まれることで弾性的に係合する抜止爪と抜止孔とがそれぞれ形成されている中空構造物における中空室遮断具。
  3. 請求項1に記載の中空構造物における中空室遮断具であって、拘束部材には、中空構造物の取付孔に嵌込まれることで弾性的に係合する取付用クリップが一体状に形成されている中空構造物における中空室遮断具。
  4. 請求項1に記載の中空構造物における中空室遮断具であって、第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面には、これら第1・第2の両ホルダプレートの自由端部外側面に跨って拘束部材を差し込み案内する一対の差込案内片が一体状に形成されている中空構造物における中空室遮断具。
  5. 請求項1に記載の中空構造物における中空室遮断具であって、第1ホルダプレートと第2ホルダプレートとのうち、少なくとも一方のホルダプレートの内面には、他方のホルダプレートに貫設された閉止孔に弾性的に係合して前記第1・第2の両ホルダプレートを閉じ状態に保持する閉止用クリップが形成されている中空構造物における中空室遮断具。
JP03447399A 1999-02-12 1999-02-12 中空構造物における中空室遮断具 Expired - Fee Related JP4209027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03447399A JP4209027B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 中空構造物における中空室遮断具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03447399A JP4209027B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 中空構造物における中空室遮断具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000233692A JP2000233692A (ja) 2000-08-29
JP4209027B2 true JP4209027B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=12415233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03447399A Expired - Fee Related JP4209027B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 中空構造物における中空室遮断具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4209027B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056190A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Kyowa Sangyo Kk 中空構造物の中空室遮断具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000233692A (ja) 2000-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6074150A (en) Part mounting structure
JP2551386Y2 (ja) 自動車用モールディングの取付構造
KR100374164B1 (ko) 차양판클립조립체와리벳형파스너
WO2010095734A1 (ja) ガーニッシュ取付構造
US7862273B2 (en) Part mounting mechanism
US7758096B2 (en) Child seat anchor apparatus and partition trim
JPH0469713B2 (ja)
US5499851A (en) Outside door handle attaching bracket arrangement
JP4120951B2 (ja) フロントパネルの取付構造
JP4209027B2 (ja) 中空構造物における中空室遮断具
JP2004040879A (ja) 電気接続箱の取付構造
KR100764641B1 (ko) 클립 체결 구조
KR101181574B1 (ko) 부착구
KR101694264B1 (ko) 패스너의 유동을 방지하는 도어 트림 어셈블리
JP2002347058A (ja) 中空パネルの充填具
JPH11254462A (ja) 中空構造物の中空室遮断構造
JP4165928B2 (ja) 車両用内装部品のクリップ取付座
JP2001088741A (ja) 中空構造物の中空室遮断具
JP2000194378A (ja) 中空構造物における中空室遮断具
JP2000271934A (ja) 中空構造物における中空室遮断具
JP7340253B2 (ja) 屋根用雪止め装置
JP7289806B2 (ja) 結合構造
JP3122048B2 (ja) 中空構造物における中空室遮断具
WO2020044647A1 (ja) フードロック装置の組み付け構造
JP4010696B2 (ja) ワイヤハーネス用クランプの固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees