JP2001088655A - 車両の前部車体構造 - Google Patents
車両の前部車体構造Info
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Abstract
ることができ、さらに構造が簡単かつ誤動作もなく、し
かも、突出部材の作用位置を下方に下げて歩行者の脚部
における可及的下部において足を払うことができ、足払
いが確実になると共に、通常時(非衝突時)においてはア
プローチアングルを大きく設定することができる車両の
前部車体構造の提供。 【解決手段】前方に延びるボンネット1の前方下部にバ
ンパ8を備えた車両の前部車体構造であって、上記バン
パ8は左右のフロントサイドフレーム5の先端に取付け
られる車幅方向部材6を備え、上記バンパ8の下部にお
いて車幅方向部材6よりその先端が前方に突出するよう
に突出部材10を設け、衝突時に車幅方向部材6より前
方の位置において上記突出部材10が下方に移動可能に
支持される支持手段9を設けたことを特徴とする。
Description
の衝突時において歩行者の安全を図るような車両の前部
車体構造に関する。
部にバンパを備えた車両の前部車体構造としては、例え
ば特開平11−1149号公報に記載の構造がある。す
なわち、バンパフェース、衝撃吸収材としての発泡材、
バンパレインフォースメントを有するバンパを備えた一
般的な構造である。この場合、該車両と歩行者とが衝突
すると、歩行者が障害を受ける問題点があった。
6−72284号公報に記載の車両のエアバッグ装置が
既に発明されている。この装置は、フロントバンパにエ
アバッグを格納する一方、歩行者等の車両前方障害物を
検知するセンサ(超音波センサ)を設け、このセンサと車
両走行状態検出手段との両出力に基づいて車両と歩行者
との衝突を予測し、この衝突予測時にフロントバンパ内
のエアバッグを車両進行方向に展開し、歩行者と車両と
の直接接触を防止して、歩行者の安全を図るものであ
る。
図ることができる利点がある反面、センサ等の障害物検
知手段およびエアバッグが必要となり、その構造が複雑
化するうえ、誤動作の懸念もあった。
載発明は、バンパ下部において車幅方向部材よりもその
先端が前方に突出する突出部材を設け、衝突時に車幅方
向部材より前方の位置において上述の突出部材が下方に
移動可能に支持される支持手段を設けることで、車両と
歩行者との衝突時に上述の突出部材で歩行者の膝よりも
下部にて歩行者の足を払い、歩行者を確実にボンネット
に乗せて、二次障害を防止することができ、また、突出
部材の強度設定(荷重特性の設定)により、歩行者の脚部
の安全を確保することができ、さらに構造が簡単かつ誤
動作もなく、しかも、突出部材の作用位置を下方に下げ
て歩行者の脚部における可及的下部において足を払うこ
とができ、足払いが確実になると共に、通常時(非衝突
時)においてはアプローチアングルを大きく設定するこ
とができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の車幅方向部材
をバンパレインフォースメントに設定することで、突出
部材の支持剛性向上を図ることができる車両の前部車体
構造の提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の支持手段で、
車体に固定されるブラケットに対して突出部材の後部の
支持部を揺動可能に支持することで、突出部材の下方へ
の下がり位置を可及的低い位置にすることができ、衝突
時における歩行者の足払の確実性向上を図ることができ
る車両の前部車体構造の提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の突出部材の後
部の支持部に、一端が車体に取付けられてなるエネルギ
吸収部材の他端を取付けることで、通常時は突出部材を
所定位置に保持させることができ、また衝突時にはエネ
ルギ吸収部材により突出部材の後方移動に対してエネル
ギ吸収を行なうことができる車両の前部車体構造の提供
を目的とする。
求項4記載の発明の目的と併せて、上述のエネルギ吸収
部材を蛇腹状の筒状部材に設定することで、ストローク
に対して安定した荷重でエネルギ吸収(定荷重でのエネ
ルギ吸収)を行なうことができる車両の前部車体構造の
提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の突出部材に物
体(歩行者参照)が衝突した時、車両の制動装置を作動さ
せる制動手段を設けることで、衝突時に自動的にブレー
キをかけて、安全性の向上を図ることができる車両の前
部車体構造の提供を目的とする。
の発明は、前方に延びるボンネットの前方下部にバンパ
を備えた車両の前部車体構造であって、上記バンパは左
右のフロントサイドフレームの先端に取付けられる車幅
方向部材を備え、上記バンパの下部において車幅方向部
材よりその先端が前方に突出するように突出部材を設
け、衝突時に車幅方向部材より前方の位置において上記
突出部材が下方に移動可能に支持される支持手段を設け
た車両の前部車体構造であることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記車幅方向部材は
バンパレインフォースメントに設定された車両の前部車
体構造であることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記支持手段は、車
体に固定されるブラケットに対して突出部材の後部の支
持部を揺動可能に支持する車両の前部車体構造であるこ
とを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記突出部材の後部
の支持部には、一端が車体に取付けられてなるエネルギ
吸収部材の他端を取付けた車両の前部車体構造であるこ
とを特徴とする。
求項4記載の発明の構成と併せて、上記エネルギ吸収部
材は蛇腹状の筒状部材に設定された車両の前部車体構造
であることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記突出部材に物体
が衝突した時、車両の制動装置を作動させる制動手段が
設けられた車両の前部車体構造であることを特徴とす
る。
れば、バンパの下部において車幅方向部材よりもその先
端が前方に突出する突出部材を設けたので、車両と歩行
者との衝突時には、まず上述の突出部材で歩行者の膝よ
りも下部にて歩行者の足を払い、次に歩行者を確実にボ
ンネット上部に乗せて、二次障害を防止することができ
る効果がある。
性の設定)により、歩行者の脚部の安全を確保(骨折を与
えない)することができ、さらに構造が簡単かつ誤動作
もない効果がある。しかも、上述の突出部材は衝突時に
車幅方向部より前方の位置において下方に移動可能であ
るので、この突出部材の作用位置を下方に下げて歩行者
の脚部における可及的下部において足を払うことがで
き、足払いが確実となる効果がある。さらに通常時(非
衝突時)においては上述の突出部材はノーマル位置に存
在しており、アプローチアングルを大きく設定すること
ができる。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の車幅方
向部材をバンパレインフォースメントに設定したので、
車幅方向に延びる既設部材にて突出部材の支持剛性向上
を図ることができる効果がある。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の支持手
段で、車体に固定されるブラケットに対して突出部材の
後部の支持部を揺動可能に支持したので、突出部材の下
方への下がり位置を可及的低い位置に設定することがで
き、この結果、衝突時における歩行者の足払いをより一
層確実に行なうことができる効果がある。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、一端を車体に
取付けてなるエネルギ吸収部材の他端を、突出部材の後
部の支持部に取付けたので、通常時にあっては上述のエ
ネルギ吸収部材にて突出部材を所定位置に保持させるこ
とができ、一方、衝突時にあっては該エネルギ吸収部材
により突出部材の後方移動に対してエネルギ吸収を行な
うことができる効果がある。
上記請求項4記載の発明の効果と併せて、上述のエネル
ギ吸収部材を蛇腹状の筒状部材に設定したので、ストロ
ーク(衝突時における突出部材の後方移動のストローク)
に対して、安定した荷重でエネルギ吸収つまり定荷重で
のエネルギ吸収を行なうことができる効果がある。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の突出部
材に物体が衝突した時、上述の制動手段は車両の制動装
置を作動させる。この結果、衝突時にブレーキをかけ
て、安全性の向上を図ることができる効果がある。
述する。図面は車両の前部車体構造を示し、図1におい
て、車両の前後方向に延びるボンネット1を設け、この
ボンネット1でエンジンルームの上部を覆っている。
ォースメント2を有し、このボンネット1の前端下部と
樹脂製のバンパフェース3の上部との間にはラジエータ
グリル4を配設している。
後方向に延びる車体フレームとしての左右のフロントサ
イドフレーム5,5を設け、これらのフロントサイドフ
レーム5,5の前端部にはバンパレインフォースメント
6を取付けている。なお、必要に応じてフロントサイド
フレーム5の前端部にはエンドプレートを設けてもよ
く、フロントサイドフレーム5とバンパレインフォース
メント6との間にはバンパブラケットを設けてもよい。
幅方向に延びる車幅方向部材で、このバンパレインフォ
ースメント6の前部かつ同一高さ位置には発泡スチロー
ル等のEAフォーム(エネルギ・アブソーバ・フォーム)
または多数のリブが組合わされた樹脂構造体からなるエ
ネルギ吸収部材7を取付けている。上述のエネルギ吸収
部材7は樹脂製のバンパフェース3の内側後方部におい
てバンパフェース3の長手方向略全幅にわたって車幅方
向に延びる部材であって、このエネルギ吸収部材7の取
付け高さ位置は歩行者の膝の高さに相当する。
レインフォースメント6、エネルギ吸収部材7によりフ
ロントバンパ8が構成され、このフロントバンパ8は前
方に延びるボンネット1の前方下部に位置する。
支持手段9,9を介して突出部材10(下脚サポート部
材)を取付けている。この突出部材10は金属製丸パイ
プ等により構成され、フロントバンパ8の下部において
バンパレインフォースメント6よりもその先端が前方に
突出するように設けられている。
ト1の先端と突出部材10の先端とを結ぶラインLより
もその一部が前方に位置するものであって、歩行者が車
両側へ傾倒する際、その膝部の衝撃エネルギを良好に吸
収すべく構成している。
トサイドフレーム5と対応する部位には、支持片11を
有するアーム12が一体的に接合されている。一方、車
体としてのフロントサイドフレーム5の前端下面にその
一端(上端)が固定されたブラケット13を設け、このブ
ラケット13の他端(下端)と上述のアーム12の後部と
をピン14にて連結している。
に、アーム12、支持片11、突出部材10を一体的に
下方に移動させる場合の支点となる部材である。また上
述の突出部材10の後部の支持片11と、フロントサイ
ドフレーム5の前部下面に固定された支持ブラケット1
5との間には、ピン16,17を介して金属製のエネル
ギ吸収パイプ18を張架している。
エネルギ吸収作用を奏する蛇腹部19が一体形成されて
いる。つまり、このエネルギ吸収パイプ18は蛇腹状の
筒状部材により構成されたエネルギ吸収部材である。
3およびエネルギ吸収パイプ18により構成され、車両
と歩行者との衝突時にバンパレインフォースメント6よ
り前方の位置において突出部材10を下方に移動可能に
支持する手段である。なお、図中、20は前輪である。
作用について以下に説明する。車両と歩行者との衝突時
には、樹脂製のバンパフェース3を介して突出部材10
に前方向からの荷重(矢印x参照)が入力される。
示すようにピン14を支点として下方へ移動して、低位
置側へ変位する。この図3に示す状態下において突出部
材10はバンパレインフォースメント6よりも前方に位
置する。つまり突出部材10はその低位置変位状態下に
おいてラインAよりも前方に位置する。
ケット13とエネルギ吸収パイプ18とでエネルギ吸収
可能に支持されているので、上述の前方向からの入力荷
重は低位置に変位した突出部材10にて受け止められて
いる。
低位置に変位した上述の突出部材10で歩行者の膝より
も下部における可及的下方位置に歩行者の足を払い、車
両側に傾倒する歩行者の膝部の衝撃エネルギを車幅方向
に延びるエネルギ吸収部材7で吸収した後に、歩行者を
確実にボンネット1の上部に乗せて保護する。
4は横軸に変形量をとり、縦軸に荷重をとって示す突出
部材10およびその支持部の荷重特性図である)に達す
ると、上述の蛇腹部19(エネルギ吸収部)で突出部材1
0の後方移動に対するエネルギを吸収し、この蛇腹部1
9が潰れ変形することにより、定荷重でエネルギの吸収
を行なうことができる。このように図1、図2、図3に
示す実施例(請求項1〜5に相当する実施例)によれば、
フロントバンパ8の下部において車幅方向部材(バンパ
レインフォースメント6参照)よりもその先端が前方に
突出する突出部材10を設けたので、車両と歩行者との
衝突時には、まず上述の突出部材10で歩行者の膝より
も下部にて歩行者の足を払い、次に歩行者を確実にボン
ネット1の上部に乗せて、二次障害を防止することがで
きる効果がある。
重特性の設定)により、歩行者の脚部の安全を確保(骨折
を与えない)することができ、さらに構造が簡単かつ誤
動作もない効果がある。
3に示す如く車幅方向部(バンパレインフォースメント
6参照)より前方の位置において下方に移動可能である
ので、この突出部材10の作用位置を下方に下げて歩行
者の脚部における可及的下部において足を払うことがで
き、歩行者の足払いが確実となる効果がある。さらに通
常時(非衝突時)においては上述の突出部材10はノーマ
ル位置(図1参照)に存在しており、アプローチアングル
α(図1参照)を大きく設定することができる。
フォースメント6に設定したので、車幅方向に延びる既
設部材にて突出部材10の支持剛性向上を図ることがで
きる効果がある。
ントサイドフレーム5参照)に固定されるブラケット1
3に対して突出部材10の後部の支持部(アーム12参
照)を揺動可能に支持したので、突出部材10の充分な
下がり量が確保できて、この突出部材10の下方への下
がり位置を可及的低い位置に設定することができ、この
結果、衝突時における歩行者の足払いをより一層確実に
行なうことができる効果がある。
ドフレーム5参照)に取付けてなるエネルギ吸収部材(エ
ネルギ吸収パイプ18参照)の他端(前端)を、突出部材
10の後部の支持部(支持片11参照)に取付けたので、
通常時にあっては上述のエネルギ吸収部材(エネルギ吸
収パイプ18参照)にて突出部材10を所定位置(図1参
照)に保持させることができ、一方、衝突時にあっては
該エネルギ吸収部材(エネルギ吸収パイプ18参照)によ
り突出部材10の後方移動に対してエネルギ吸収を行な
うことができる効果がある。
ルギ吸収パイプ18参照)を蛇腹状の筒状部材に設定し
たので、ストローク(衝突時における突出部材10の後
方移動のストローク)に対して、安定した荷重でエネル
ギ吸収つまり定荷重でのエネルギ吸収を行なうことがで
きる効果がある。
し、図1〜図3の実施例においては中間部に蛇腹部19
を有するエネルギ吸収パイプ18にて該エネルギ吸収部
材を構成したが、この図5に示す実施例においては前後
のエンド部材21,22間に金属板を蛇腹状に折曲げ形
成した複数のエネルギ吸収プレート23,23を張架
し、前側のエンド部材21にはフロントアーム24を一
体的に取付け、後側のエンド部材22にはリアアーム2
5を一体的に取付けて、これらの各要素21〜25にて
エネルギ吸収部材26を構成している。
イプ18に代えて、図5のエネルギ吸収部材26を用い
ても、先の実施例と略同様の作用、効果を奏するもので
ある。図6、図7は車両の前部車体構造の他の実施例を
示す。この実施例では、先端がバンパレインフォースメ
ント6よりも前方へ突出する突出部材10(下脚サポー
ト部材)を、フロントサイドフレーム5の前部下面に取
付けられた特異形状の支持ブラケット27により支持さ
せたものである。
図で示すように、上下方向に指向するブラケット主体2
7aを設け、このブラケット主体27aの前部に突出部
材10の受け部27bを形成し、ブラケット主体27a
の上端後部には該部から斜め後方に延びる前低後高状の
アーム部27cを一体形成して、この支持部27cをボ
ルト等の取付け部材28でフロントサイドフレーム5の
下面に取付けるように構成している。
該部から前方に向けて逆U字状の曲げ部27dを連設
し、この曲げ部27dの前部には前低後高状のアーム部
27eを一体連設し、このアーム部27eの先端(遊端)
に上述の突出部材10を一体的に接合固定して、車両と
歩行者との衝突時に屈曲支点29を中心として突出部材
10を下方に移動すべく構成している。
の横ズレが生じない程度にその肉厚を他部と比較して小
さく設定し、車両と歩行者との衝突時に発生する低荷重
(弱い力)にて容易に屈曲し得るように構成されている。
ト主体27aの下部と前述の支持ブラケット15との間
には、先の実施例と同様にピン16,17を介してエネ
ルギ吸収パイプ18を張架し、このエネルギ吸収パイプ
18と上述の支持ブラケット27とで支持手段9を構成
している。
は、車両と歩行者との衝突による突出部材10の下方移
動を検出するセンサ30(検出手段)を取付けている。こ
のセンサ30としては、マイクロスイッチやリミットス
イッチを用いることができる。
輪用のブレーキシリンダ31、左側前輪用のブレーキシ
リンダ32、右側後輪用のブレーキシリンダ33、左側
後輪用のブレーキシリンダ34を自動的に駆動して、車
両を制動する制動手段35を示す。
8(いわゆるマスタバック)のポート39との間を接続す
る負圧ライン40には、逆止弁(図示せず)と、吸気負圧
をプールするバキュームタンク41と、センサ30のO
N時に開弁するバルブ42とを介設している。
リンダ44を設け、このマスタシリンダ44の一方のピ
ストンロッド45をブレーキペダル46に接続し、他方
のピストンロッド47を倍力装置38のダイヤフラム4
8に接続している。
49には各油圧ライン50〜56を介して上述のブレー
キシリンダ31,32,33,34をそれぞれ接続して
いる。一方、CPU60はセンサ30からの入力に基づ
いて、ROM57に格納されたプログラムに従って、負
圧ライン40に介設したバルブ42を駆動制御し、また
RAM58は必要なデータを記憶する。
は、CPU60(制御手段)がバルブ42(開閉手段)を開
弁する。バルブ42が開弁されると、負圧ライン40に
矢印aの如く負圧が作用し、倍力装置38のダイヤフラ
ム48が矢印b方向へ変位して、ブレーキペダル46を
踏込んだ場合と同様に、ピントンロッド45,47を駆
動する。
り、マスシリンダ44のポート49から矢印cで示すよ
うに各油圧ライン50〜56を介してブレーキシリンダ
31,32,33,34に制動用の油圧が供給され、こ
れら各ブレーキシリンダ31,32,33,34で対応
する車輪が制動(ブレーキング)されるようになってい
る。
作用について以下に説明する。車両と歩行者との衝突時
には、樹脂製のバンパフェース3を介して突出部材10
に前方向から荷重(図6の矢印x参照)が入力される。
ノーマル状態から図9に示すように屈曲支点29を支点
として曲げ部27dを屈曲しつつ下方へ移動して、低位
置側へ変位する。この図9に示す状態下において突出部
材10はバンパレインフォースメント6よりも前方に位
置する。
ブラケット27の受け部27bで受け止められると共
に、この支持ブラケット27はエネルギ吸収パイプ18
でエネルギ吸収可能に支持されているので、上述の前方
向からの入力荷重は低位置に変位した突出部材10にて
受け止められる。
低位置に変位した上述の突出部材10で歩行者の膝より
も下部における可及的下方位置にて歩行者の足を払い、
車両側に傾倒する歩行者の膝部の衝撃エネルギを車幅方
向に延びるエネルギ吸収部材7で吸収した後に、歩行者
を確実にボンネット1の上部に乗せて保護する。
が低荷重(弱い力)にて低位置に変位(下方へ移動)するの
で、図7、図10に示す変形量(ΔL)に相当して、緩や
かな勾配で立上がる特性b(図10参照)が得られ、この
突出部材10が距離(ΔH)(図9参照)だけ下方移動した
時点より急勾配で立上がる特性cが得られる。
し、図10は横軸に変形量をとり、縦軸に荷重をとって
示す突出部材10およびその支持部の荷重特性図であ
る)に達すると、上述の蛇腹部19(エネルギ吸収部)で
突出部材10および支持ブラケット27の後方移動に対
するエネルギを吸収し、この蛇腹部19が潰れ変形する
ことにより、定荷重でエネルギの吸収を行なうことがで
きる。さらに、上述の突出部材10の下方への移動時に
はセンサ30がONとなり、図8に示す制動手段35を
介して全ての車輪が自動的に制動(ブレーキング)され
る。
求項1,2,6に相当する実施例)によれば、フロント
バンパ8の下部において車幅方向部材(バンパレインフ
ォースメント6参照)よりもその先端が前方に突出する
突出部材10を設けたので、車両と歩行者との衝突時に
は、まず上述の突出部材10で歩行者の膝よりも下部に
て歩行者の足を払い、次に歩行者を確実にボンネット1
の上部に乗せて、二次障害を防止することができる効果
がある。
重特性の設定)により、歩行者の脚部の安全を確保(骨折
を与えない)することができ、さらに構造が簡単かつ誤
動作もない効果がある。しかも、上述の突出部材10は
衝突時に車幅方向部(バンパレインフォースメント6参
照)より前方の位置において下方に移動可能であるの
で、この突出部材10の作用位置を図9に示す如く下方
に下げて歩行者の脚部における可及的下部において足を
払うことができ、歩行者の足払いが確実となる効果があ
る。さらに通常時(非衝突時)においては図6に示す如く
上述の突出部材10はノーマル位置に存在しており、ア
プローチアングルを大きく設定することができる。
フォースメント6に設定したので、車幅方向に延びる既
設部材にて突出部材10の支持剛性向上を図ることがで
きる効果がある。
者参照)が衝突した時、上述の制動手段35は車両の制
動装置(ブレーキシリンダ31〜34等参照)を作動させ
る。この結果、衝突時にブレーキをかけて、車両を停止
させるので、安全性の向上を図ることができる効果があ
る。
突の際に突出部材10が図9に示す低位置へ移動変位す
る時、エネルギ吸収パイプ18を圧縮することなく、極
めて弱い力で下方変位するので、図1〜図3で示した実
施例に対して、さらに良好な荷重特性(図10参照)を得
ることができる。
ぼ同様の作用、効果を奏するので、図6〜図10におい
て前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい
説明を省略する。
らに他の実施例を示し、この実施例では先の各実施例の
支持手段9に代えて、複数の円形の開口部61…(エネ
ルギ吸収用の孔部)をもった支持ブラケット62で支持
手段を構成したものである。
てバンパレインフォースメント6よりもその先端が前方
に突出するように突出部材10を設け、衝突時にバンパ
レインフォースメント6より前方の位置において該突出
部材10が下方に移動可能に支持される支持ブラケット
62を設け、この支持ブラケット62をフロントサイド
フレーム5に固定する一方、この支持ブラケット62に
はバンパレインフォースメント6よりも前方部に切欠き
部63(または脆弱部)を形成し、衝突荷重の入力時に該
切欠き部63からの前方の部分を図12に仮想線で示す
如く下方に移動させて、突出部材10を低位置に下方変
位させるように構成している。
ルブ42を制御するセンサ30(検出手段)を取付ける一
方、衝突エネルギを円形の開口部61が潰れ変形するこ
とで吸収するように構成している。
しても、先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するの
で、図11、図12において前図と同一の部分には同一
符号を付して、その詳しい説明を省略するが、図13に
示すように前述の切欠き部63を省略し、複数の開口部
61…のうちの1つの開口部61に対してセンサ30を
取付け、この開口部61の衝突による変形時にセンサ3
0をON作動させ、CPU60を介してバルブ42を開
弁すべく構成してもよい。
えて楕円形状の開口であってもよく、また上述のセンサ
30はマイクロスイッチ、リミットスイッチの他に光電
センサや近接スイッチのその他により構成してもよい。
において、この発明のバンパは、実施例のフロントバン
パ8に対応し、以下同様に、車幅方向部材は、バンパレ
インフォースメント6に対応し、支持手段は、支持手段
9、支持部にラケット62に対応し、車体に固定される
ブラケットは、フロントサイドフレーム5に固定される
ブラケット13に対応し、突出部材の後部の支持部は、
アーム12に対応し、エネルギ吸収部材は、エネルギ吸
収パイプ18、エネルギ吸収部材26に対応し、車両の
制動装置は、ブレーキシリンダ31〜34等に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
代えて樹脂製丸棒状の突出部材としてもよいことは勿論
である。
図。
示す側面図。
実施例を示す側面図。
Claims (6)
- 【請求項1】前方に延びるボンネットの前方下部にバン
パを備えた車両の前部車体構造であって、上記バンパは
左右のフロントサイドフレームの先端に取付けられる車
幅方向部材を備え、上記バンパの下部において車幅方向
部材よりその先端が前方に突出するように突出部材を設
け、衝突時に車幅方向部材より前方の位置において上記
突出部材が下方に移動可能に支持される支持手段を設け
た車両の前部車体構造。 - 【請求項2】上記車幅方向部材はバンパレインフォース
メントに設定された請求項1記載の車両の前部車体構
造。 - 【請求項3】上記支持手段は、車体に固定されるブラケ
ットに対して突出部材の後部の支持部を揺動可能に支持
する請求項1記載の車両の前部車体構造。 - 【請求項4】上記突出部材の後部の支持部には、一端が
車体に取付けられてなるエネルギ吸収部材の他端を取付
けた請求項1記載の車両の前部車体構造。 - 【請求項5】上記エネルギ吸収部材は蛇腹状の筒状部材
に設定された請求項4記載の車両の前部車体構造。 - 【請求項6】上記突出部材に物体が衝突した時、車両の
制動装置を作動させる制動手段が設けられた請求項1記
載の車両の前部車体構造。
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---|---|---|---|
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