JP2001087853A - 管状部材の接合構造及び管状部材の接合方法 - Google Patents

管状部材の接合構造及び管状部材の接合方法

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JP2001087853A
JP2001087853A JP26669799A JP26669799A JP2001087853A JP 2001087853 A JP2001087853 A JP 2001087853A JP 26669799 A JP26669799 A JP 26669799A JP 26669799 A JP26669799 A JP 26669799A JP 2001087853 A JP2001087853 A JP 2001087853A
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metal tubular
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solder
metallic
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Akihiro Kuroda
明浩 黒田
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Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製管状部材を気密性が高く、且つ、容易
で簡易に接合可能な金属製管状部材の接合構造を提供す
る。 【解決手段】 内部が中空の第1の金属製管状部材1の
内周面に、内部が中空の第2の金属製管状部材3の一端
部がはんだ部材5を介して嵌合されて成る管状部材の接
合構造において、前述した第2の金属製管状部材3の先
端部が、前述した第1の金属製管状部材1の内周面の前
述したはんだ部材を越えた深部に圧入されて成る管状部
材の接合構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状部材の接合方
法に関し、特に、管状部材を超音波によるはんだ接合で
一体化する管状部材の接合構造及びその接合方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、材質の異なる管状部材、例えば、
鋼管とアルミニュウム管との接合方法として、超音波に
よるはんだ接合が用いられている。この超音波によるは
んだ接合は、図7に示すように、内部が中空の第1の金
属製管状部材101の内周面に、内部が中空の第2の金
属製管状部材103の一端部を嵌合し、前述した第1の
金属製管状部材101の開口部の周囲にはんだ部材を配
置した後に、はんだ部材の配設領域および各金属製管状
部材101,103の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印
加することにより、各金属製管状部材101,103の
嵌合部分を溶融したはんだ部材105を介して接合する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の場合には、第1及び第2の管状部材101,103
を緩やかに嵌合させただけのため、第2の管状部材10
3の端面103aと、第1の管状部材の段部101aの
壁面101bとの間にわずかでも隙間が生じていると、
溶融したはんだ部材105が超音波の振動により第1の
管状部材101の内部壁面に沿って漏れ出てしまう。こ
のため、第1の管状部材101と第2の管状部材103
との間隙、即ち、接合部へのはんだ部材の充填量が不足
し、強固な接合が得られないという不都合を生じてい
る。また、このような場合には、はんだ部材の充填量が
十分ではないため、気密性が低下してしまうという不都
合を生ずる。さらに、管状部材の内部壁面に漏れ出たは
んだ部材が固化することにより、管状部材の内部を流れ
る流体の障害物となって、流体や気体の流動を阻害して
しまう。これを防止するため、接合端面の精度を大幅に
向上させて隙間を無くすことも考えられるが、コストが
高くなるという不都合を生ずる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであり、管状部材を気密性が高く、且
つ、容易に接合可能な管状部材の接合構造及びその接合
方法を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、内部が中空の第1の金
属製管状部材の内周面に、内部が中空の第2の金属製管
状部材の一端部がはんだ部材を介して嵌合されて成る管
状部材の接合構造において、前述した第2の金属製管状
部材の先端部が、前述した第1の金属製管状部材の内周
面の前述したはんだ部材を越えた深部に圧入されて成る
という構成を採っている。
【0006】このように構成することにより、第1の金
属製管状部材及び第2の金属製管状部材を接合する際
に、溶融したはんだ部材が一時的に滞留する。この時
に、第2の金属製管状部材が第1の金属製管状部材に圧
入され、第1の金属製管状部材と第2の金属製管状部材
との間のクリアランスが小さいため、溶融したはんだ部
材が第1の金属製管状部材と第2の金属製管状部材の間
を伝い、第1の金属製管状部材に漏出した後、固化して
はんだ塊を形成することがない。また、はんだ部材が漏
出することがないため、間隙のはんだ部材が不足するこ
とがなくなり、気密性が確保される。
【0007】請求項2記載の発明は、前述した請求項1
記載の発明であって、前述した第1の金属製管状部材の
内周面の開口部側に段部を設けると共に、この段部によ
って形成される当該第1の金属製管状部材と前述した第
2の金属製管状部材との間の空隙部分に前述したはんだ
部材が介装されて成るという構成を採っている。
【0008】このように構成することにより、請求項1
記載の発明と同様に作用する他、さらに、溶融したはん
だ部材が確実に段部に滞留されるため、より一層第1の
金属製管状部材への溶融はんだ部材の漏出が防止され
る。また、より気密性が確保される。さらに、段部と第
2の金属製管状部材とのクリアランスを変化させること
により接合に必要なはんだ部材の量を変化させることが
できる。
【0009】請求項3記載の発明は、前述した請求項1
記載の発明であって、前述した第1の金属製管状部材の
内周面の開口部側に段部を二段に分けて設けると共に、
前述した開口部に近い部分の第1の段部によって形成さ
れる当該第1の金属製管状部材と前述した第2の金属製
管状部材との間の空隙部分に前述したはんだ部材が介装
され、前述した開口部に遠い部分の第2の段部によって
形成される当該第1の金属製管状部材の内周面部分を前
述した第2の金属製管状部材の圧入領域としたという構
成を採っている。
【0010】このように構成することにより、請求項1
記載の発明と同様に作用する他、さらに、開口部に遠い
部分の第2の段部によって形成される第1の金属製管状
部材の内周面部分を第2の金属製管状部材の圧入領域と
することで、第1の金属製管状部材の内周面と第2の金
属製管状部材の内周面とが面一となり、段差が形成され
ないため、金属製管状部材を流れる流体(気体,流体
等)の流れを阻害することがない。
【0011】請求項4記載の発明は、前述した請求項1
記載の発明であって、前述した第1の金属製管状部材の
内周面の開口部側に段部を設けると共に、前述した第2
の金属製管状部材の前述した第1の管状部材に嵌合され
る部位の先端部分に拡開する拡開部を形成し、前述した
段部によって形成される当該第1の金属製管状部材と前
述した第2の金属製管状部材の前述した拡開部以外との
間の空隙部分に前述したはんだ部材が介装され、前述し
た拡開部を前述した段部への圧入領域としたという構成
を採っている。
【0012】このように構成することにより、前述した
請求項1記載の発明と同様に作用するほか、さらに、段
部に溶融したはんだ部材が第1の金属製管状部材と第2
の金属製管状部材の拡開部以外との間の空隙部分に確実
に滞留されるため、より一層第1の金属製管状部材への
溶融はんだ部材の漏出が防止される。また、より気密性
が確保される。さらに、拡開部を段部への圧入領域する
ことで、第1の金属製管状部材の内周面と第2の金属製
管状部材の内周面とが面一となり、段差が形成されない
ため、金属製管状部材を流れる流体(気体,流体等)の
流れを阻害することがない。
【0013】請求項5記載の発明は、前述した請求項3
又は4記載の発明であって、前述したはんだ部材が介装
される空隙部分の長さより前述した圧入領域の長さを長
くしたという構成を採っている。このように構成したこ
とにより、請求項3又は4記載の発明と同様に作用する
ほか、さらに、第1の金属製管状部材と第2の金属製管
状部材との間に十分な流動長が確保されるため、はんだ
部材の漏出がさらに防止される。
【0014】請求項6又は7記載の発明は、前述した請
求項1,2,3,4または5記載の発明であって、前述
した第1の金属製管状部材をアルミニュウム製とすると
共に、前述した第2の金属製管状部材を鋼製とするか、
或いは、前述した第1の金属製管状部材を鋼製とすると
共に、前述した第2の金属製管状部材をアルミニュウム
製としたという構成を採っている。
【0015】このように構成することにより、前述した
請求項1,2,3,4または5記載の発明と同様に作用
するほか、さらに、異部材、即ち、アルミニュウム製管
状部材と、鋼製管状部材の接合が簡易でかつ容易に可能
となる。
【0016】請求項8記載の発明は、内部が中空の第1
の金属製管状部材の内周面に、内部が中空の第2の金属
製管状部材の一端部を嵌合する第1の工程と、前述した
第1の金属製管状部材の開口部の周囲にはんだ部材を配
置する第2の工程と、この第2の工程後に前記はんだ部
材の配設領域および前述した各金属製管状部材の嵌合領
域を加熱しつつ超音波を印加する第3の工程とを備え、
当該各金属製管状部材の嵌合部分を溶融したはんだ部材
を介して接合する管状部材の接合方法である。さらに、
前述した第1の工程の前に、前述した第1の金属製管状
部材の開口部側内周面に予め段部を形成する前工程を設
けると共に、前述した第1の嵌合工程における嵌合工程
を、前記第2の金属製管状部材の先端部を前記第1の金
属製管状部材の内周面の段部を越えた深部に圧入する先
端部圧入工程としている。
【0017】このようにすることにより、はんだ部材を
加熱しつつ超音波を印加することにより、第1の金属製
管状部材の段部と第2の金属製管状部材との間に形成さ
れた間隙に溶融したはんだ部材を流入させ、その後も超
音波を付与することにより、超音波のキャビテーション
効果により、はんだ部材が第1の金属製管状部材及び第
2の管状部合金化反応し、強固な結合をする。この時
に、流入されたはんだ部材は、第1の段部と第2の金属
製管状部材との間から流れ出ようとするが、そのクリア
ランスが小さく、所定長さの流動長が確保されているた
め、はんだ部材の漏れを防止することができる。このた
め、間隙へのはんだ部材の充填量が不足することがない
ため、各々の金属製管状部材の結合部の気密性が確保さ
れる。さらに、はんだ部材の漏れが防止されるため、余
分なはんだ塊が第1の金属製管状部材の内壁面に付着す
ることがないため、金属製管状部材の内部を流れる流体
(気体,液体)の流れを阻害することがない。
【0018】請求項9記載の発明は、内部が中空の第1
の金属製管状部材の内周面に、内部が中空の第2の金属
製管状部材の一端部を嵌合する第1の工程と、前記第1
の金属製管状部材の開口部の周囲にはんだ部材を配置す
る第2の工程と、この第2の工程後に前記はんだ部材の
配設領域および前記各金属製管状部材の嵌合領域を加熱
しつつ超音波を印加する第3の工程とを備え、当該各金
属製管状部材の嵌合部分を溶融したはんだ部材を介して
接合する管状部材の接合方法である。さらに、前述した
第1の工程の前に、前述した第1の金属製管状部材の開
口部側内周面に第1,第2の二段の段部を予め形成する
前工程を設けると共に、前述した第1の工程における嵌
合工程を、前述した第2の金属製管状部材の先端部を前
述した第1の金属製管状部材の開口部側の第1の段部を
越え前述した第2の段部に至る領域に圧入する先端部圧
入工程としている。
【0019】このようにすることにより、はんだ部材を
加熱しつつ超音波を印加することにより、第1の金属製
管状部材の第1の段部と第2の金属製管状部材との間に
形成された間隙に溶融したはんだ部材を流入させ、その
後も超音波を付与することにより、超音波のキャビテー
ション効果により、はんだ部材が第1の金属製管状部材
及び第2の管状部合金化反応し、強固な結合をする。こ
の時に、流入されたはんだ部材は、第2の段部と第2の
金属製管状部材との間から流れ出ようとするが、そのク
リアランスが小さく、所定長さの流動長が確保されてい
るため、はんだ部材の漏れを防止することができる。こ
のため、間隙へのはんだ部材の充填量が不足することが
ないため、各々の金属製管状部材の結合部の気密性が確
保される。さらに、はんだ部材漏れが防止されるため、
余分なはんだ塊が第1の金属製管状部材の内壁面に付着
することがないため、金属製管状部材の内部を流れる流
体(気体,液体)の流れを阻害することがない。
【0020】請求項10記載の発明は、内部が中空の第
1の金属製管状部材の内周面に、内部が中空の第2の金
属製管状部材の一端部を嵌合する第1の工程と、前述し
た第1の金属製管状部材の開口部の周囲にはんだ部材を
配置する第2の工程と、この第2の工程後に前述したは
んだ部材の配設領域および前述した各金属製管状部材の
嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加する第3の工程とを
備え、当該各金属製管状部材の嵌合部分を溶融したはん
だ部材を介して接合する管状部材の接合方法である。さ
らに、前述した第1の工程の前に、前述した第1の金属
製管状部材の開口部側内周面に段部を形成すると共に、
前述した第2の金属製管状部材の前述した第1の管状部
材に嵌合される部位の先端部分に拡開する拡開部を形成
する前工程を設けると共に、前述した第1の工程におけ
る嵌合工程を、前述した拡開部を前述した第1の段部に
圧入する先端部圧入工程としている。
【0021】このようにすることにより、はんだ部材を
加熱しつつ超音波を印加することにより、第1の金属製
管状部材の段部と第2の金属製管状部材の拡開部以外の
部位との間に形成された間隙に溶融したはんだ部材を流
入させ、その後も超音波を付与することにより、超音波
のキャビテーション効果により、はんだ部材が第1の金
属製管状部材及び第2の管状部合金化反応し、強固な結
合をする。この時に、流入されたはんだ部材は、第1の
段部と第2の金属製管状部材の拡開部との間から流れ出
ようとするが、そのクリアランスが小さく、所定長さの
流動長が確保されているため、はんだ部材の漏れを防止
することができる。このため、間隙へのはんだ部材の充
填量が不足することがないため、各々の金属製管状部材
の結合部の気密性が確保される。さらに、はんだ部材の
漏れが防止されるため、余分な塊が第1の金属製管状部
材の内壁面に付着することがないため、金属製管状部材
の内部を流れる流体(気体,液体)の流れを阻害するこ
とがない。
【0022】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の第1
の実施形態を図1乃至図4により順を追って説明する。
【0023】本発明の第1の実施形態では、図1(A)
に示すように、内部が中空の第1の金属製管状部材1
と、この第1の金属製管状部材1の内周面に一端部がは
んだ部材を介して嵌合される内部が中空の第2の金属製
管状部材3とにより構成されている。さらに、図1
(B)に示すように、第1及び第2の金属製管状部材
1,3の接合には、第1及び第2の金属製管状部材1,
3を加圧すると共に、各々の環状部材1,3に超音波を
付与する超音波接合装置6が使用される。また、第1及
び第2の金属製管状部材1,3の接合にははんだ部材5
が使用され、このはんだ部材5を溶融させるために、加
熱手段9が使用される。
【0024】まず、第1の金属製管状部材1は断面円形
状で、図1(A)に示すように、一方の端部1eから所
定長さL1の段部1aが形成されている。第1の金属製
管状部材1はアルミニュウム製とされている。
【0025】第1の金属製管状部材1の段部1aは内径
D1とされている。この段部1aより深部は内径D2と
されている。この内径D2は、第2の金属製管状部材3
の外周面3aが圧入される大きさとされている。また、
段部1aを形成することにより、第1の金属製管状部材
1の長手方向と直交する壁面1cが形成されている。こ
の第1の金属製管状部材1は、鋳型により一体的に形成
されるか、或いは、円筒から機械加工で、段部1aを切
り出すことにより形成される。
【0026】次に、第2の金属製管状部材3は内部が中
空の断面円形状とされ、図1(A)に示すように、外周
面3aが段部1aに圧入される外径D3とされている。
また、第2の金属製管状部材3の第1の金属製管状部材
1の一方の端面3bは滑らかなテーパ形状とされてい
る。さらに、第2の金属製管状部材3は鋼製とされてい
る。
【0027】そして、第1の金属製管状部材1に第2の
金属製管状部材3を挿嵌し、第2の金属製管状部材3の
端面3bを、段部1a,即ち、はんだ部材5を介装する
部位を越えた深部に圧入することにより、第1の金属製
管状部材1の段部1aまでの内周面と第2の金属製管状
部材3の外周面3aとで所定長さL1でクリアランスα
((D1−D3)/2)の間隙が形成される。また、第
1の金属製管状部材1の段部1aの深部方向(一方の端
部1e側から離れる側)には、所定長さL2でクリアラ
ンスβの圧入領域が形成される。
【0028】ここで、間隙のクリアランスαは、第1及
び第2の金属製管状部材1,3を合金化反応させ十分な
強度を得るために必要な大きさとされる。例えば、管径
が20[mm]前後の金属製管状部材を接合する場合に
は、1[mm]位とされる。また、圧入領域のクリアラ
ンスβは、所謂、すきまばめ程度とされている。即ち、
管径が20[mm]前後の管を接合する場合には、0.
1[mm]位とされる。この時、間隙及び圧入部のクリ
アランスα,βは、次式(1)の関係とされている。 間隙のクリアランスα[mm]>圧入領域のクリアランスβ[mm] ・・・式(1) このように圧入領域のクリアランスβ[mm]を間隙の
クリアランスα[mm]より十分に小さくすることで、
圧入部からの溶融はんだ部材の漏出が防止される。さら
に、間隙及び圧入部の所定長さL1,L2は、次式
(2)の関係とされている。 圧入部の所定長さL1[mm]≧間隙の所定長さL2[mm] ・・・式(2) このように、間隙の所定長さL2[mm]に対して圧入
部の所定長さL1[mm]を十分にとることで、溶融は
んだ部材の流動長が長くなり、溶融はんだ部材の第1の
金属製管状部材1の壁面への漏出が防止される。
【0029】ここで、第1の金属製管状部材1及び第2
の金属製管状部材3の断面形状は、円形に限らず、楕円
や四角形等任意の形状とすることも可能である。また、
第1の金属製管状部材1を鋼製とし、第2の金属製管状
部材3をアルミニュウム製とすることも可能である。さ
らに、各々を鋼とアルミニュウム以外の材質とすること
も可能である。
【0030】次に、はんだ部材5は、図1(B)に示す
ように断面円形状のリング状とされている。このはんだ
部材5は、Zn−Al系、Sn−Zn系、Cd−Sn
系、Zn−Cd系等のアルミニュム用はんだ部材の何れ
もが使用可能であるが、Cdを含有するものは、環境の
点で問題があり、Sn−Zn系は耐熱性、強度の点で劣
るため、Zn−5wt%Alの組成を有するZn−Al
系はんだ部材が使用される。このはんだ部材5は、加熱
手段、例えば、加熱コイル9又はバーナにより、高周波
誘導加熱或いは加熱され、溶融される。
【0031】次に、超音波接合装置6は、図3に示すよ
うに、超音波を発生する超音波ホーン7と、超音波ホー
ン7の上部に第1及び第2の金属製管状部材1,3を固
定する固定冶具8と、第1及び第2の金属製管状部材
1,3を加圧する加圧手段(図示を省略する)とにより
構成されている。この内、超音波ホーン7は、出力10
0〜1000[W]で、周波数15〜20[KHz]、
の超音波を発生可能に形成されている。
【0032】[金属製管状部材の接合]このように構成
されたことにより第1及び第2の金属製管状部材1,3
が以下の工程で接合される。
【0033】図6に示すように、第1の金属製管状部材
1の開口部側内周面に予め段部1aを形成する前工程S
50と、第1の金属製管状部材1の内周面に、第2の金
属製管状部材3の一端部を嵌合する第1の工程S51
と、第1の金属製管状部材1の開口部の周囲にはんだ部
材5を配置する第2の工程S52と、この第2の工程後
にはんだ部材5の配設領域および各金属製管状部材1,
3の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加する第3の工程
S53とを経て、各金属製管状部材1、3の嵌合部分を
溶融したはんだ部材5を介して接合される。
【0034】さらに詳細には、前述した第1の嵌合工程
S51は、第2の金属製管状部材3の先端部を第1の金
属製管状部材1の内周面の段部1aを越えた深部に圧入
する先端部圧入工程S51とされている。この圧入工程
S51は、所定深さに圧入する冶具を使用することで行
われる。また、第1の金属製管状部材1に対して第2の
金属製管状部材3を圧入した際に、第2の金属製管状部
材3の端面3bは滑らかなテーパ形状とされ、段差が生
じることがないため、金属製管状部材1,3を流れる流
体(液体,気体)に圧力損失を生じることはない。そし
て、この位置決めが完了した後に、図1(B)に示すよ
うに、超音波ホーン7の上部に固定冶具8で嵌合した第
1及び第2の金属製管状部材1,3を順次配置する。そ
の後、第1の金属製管状部材1の開口部の周囲にはんだ
部材5を配置する第2の工程S52が行われる。ここ
で、はんだ部材5は、間隙を満たす位の量が使用され
る。この第2の工程S52の後、第1の金属製管状部材
1の間隙が設けられた部位の外周面に加熱コイル9を保
持冶具10により配置し、加圧手段により第1及び第2
の金属製管状部材1,3を上方向から加圧する。その
後、はんだ部材5の配設領域および各金属製管状部材
1,3の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加する第3の
工程S53が行われる。この第3の工程S53では、は
んだ部材5が溶融した時点での超音波を、出力100〜
1000[W]、周波数15〜20[KHz]で印加す
る。すると、はんだ部材5の表面酸化膜が破壊されて、
まず接合部の間隙にはんだ部材5が流入する。引き続
き、はんだ部材5は間隙に流入するが、圧入領域のクリ
アランスβが小さく、流動長が長いため、間隙にて凝固
が生ずる。これにより、はんだ部材5の漏れは防止され
る。そして、間隙に貯留された溶融はんだ部材5は、引
き続き印加される超音波のキャビテーション効果によっ
て、第1の金属製管状部材1、第2の金属製管状部材3
の各々と合金化が生じ、強固な結合が可能となる。ここ
で、超音波の印加時間は1〜10[秒]が適当である。
【0035】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態を図2乃至図4により順を追って説明する。
【0036】本発明の第2の実施形態では、図2
(A),(B)に示すように、内部が中空の第1の金属
製管状部材21と、この第1の金属製管状部材21の内
周面に一端部がはんだ部材25を介して嵌合される内部
が中空の第2の金属製管状部材23とにより構成されて
いる。
【0037】まず、第1の金属製管状部材21は断面円
形状で、図2(A)に示すように、一方の端部21eか
ら所定長さL1で第1の段部21aが形成され、さらに
第1の金属製管状部材21aの深部方向(一方の端部2
1eから離れる方向)に第2の段部21bが形成されて
いる。第1の金属製管状部材1はアルミニュウム製とさ
れている。
【0038】第1の金属製管状部材21の第1の段部2
1aは、所定長さL21で内径D21とされている。ま
た、第2の段部21bは、所定長さL22で内径D22
とされている。この内径D22は、第2の金属製管状部
材23の外周面23aが圧入される大きさとされてい
る。この内、第1の段部21aを形成することにより、
第1の金属製管状部材21の長手方向と直交する壁面2
1cが形成されている。また、第2の段部21bを形成
することにより、第1の金属製管状部材21の長手方向
と直交する壁面21dが形成されている。この壁面21
dの高さ、即ち、第2の段部21bの高さは、第1の金
属製管状部材21の肉厚と同一とされている。このた
め、第1の金属製管状部材21を第2の金属製管状部材
23に圧入すると各々の内壁面が面一となる。この第1
の金属製管状部材21は、鋳型により一体的に形成され
るか、或いは、円筒から機械加工で、第1の段部21a
及び第2の段部21bを切り出すことにより形成され
る。
【0039】次に、第2の金属製管状部材23は内部が
中空の断面円形状とされ、図2(B)に示すように、外
周面23aが第1の段部21aに圧入される外径D23
とされている。第2の金属製管状部材23は鋼製とされ
ている。
【0040】そして、第1の金属製管状部材21に第2
の金属製管状部材23を挿嵌し、第2の金属製管状部材
23の端面23bを壁面21dに当接するように圧入す
ることにより、第1の金属製管状部材21の第1の段部
21aまでの内周面と第2の金属製管状部材23の外周
面23aとで所定長さL21でクリアランスα2((D
21−D23)/2)の間隙が形成される。また、第1
の金属製管状部材1の深部方向(一方の端部21e側か
ら離れる側)には、所定長さL22でクリアランスβ2
の圧入領域が形成される。
【0041】ここで、間隙のクリアランスα2は、第1
及び第2の金属製管状部材21,23を合金化反応させ
十分な強度を得るために必要な大きさとされる。例え
ば、管径が20[mm]前後の金属製管状部材を接合す
る場合には、1[mm]位とされる。また、圧入領域の
クリアランスβ2は、所謂、すきまばめ程度とされてい
る。即ち、管径が20[mm]前後の管を接合する場合
には、0.1[mm]位とされる。この時、間隙及び圧
入領域のクリアランスα2,β2は、次式(3)の関係
とされている。 間隙のクリアランスα2[mm]>圧入領域のクリアランスβ2[mm ] ・・・式(3) このように圧入領域のクリアランスβ2[mm]を間隙
のクリアランスα2[mm]より十分に小さくすること
で、圧入領域からの溶融はんだ部材の漏出が防止され
る。さらに、間隙及び圧入領域の所定長さL21,L2
2は、次式(4)の関係とされている。 圧入部の所定長さL21[mm]≧間隙の所定長さL22[mm] ・・・式(4) このように、間隙の所定長さL22[mm]に対して圧
入領域の所定長さL21[mm]を十分にとることで、
溶融はんだ部材の流動長が長くなり、溶融はんだ部材の
第1の金属製管状部材21の壁面への漏出が防止され
る。さらに、第1の金属製管状部材21の端面23bが
第2の段部21bの壁面21dに当接されているため、
第1の金属製管状部材21の壁面に流出することが確実
に防止される。
【0042】ここで、第1の金属製管状部材21及び第
2の金属製管状部材23の断面形状は、円形に限らず、
楕円や四角形等の形状とすることも可能である。また、
第1の金属製管状部材1を鋼製とし、第2の金属製管状
部材3をアルミニュウム製とすることも可能である。さ
らに、各々を鋼とアルミニュウム以外の材質とすること
も可能である。さらに、以上以外の構成は第1の実施形
態と同様である。
【0043】[金属製管状部材の接合]このように構成
されたことにより第1及び第2の金属製管状部材21,
23が以下の工程で接合される。
【0044】図6に示すように、第1の金属製管状部材
21の開口部側内周面に予め第1,第2の二段の段部2
1a,21bを形成する前工程S60と、第1の金属製
管状部材21の内周面に、第2の金属製管状部材23の
一端部を嵌合する第1の工程S61と、第1の金属製管
状部材21の開口部の周囲にはんだ部材25を配置する
第2の工程S62と、この第2の工程S62後にはんだ
部材25の配設領域および各金属製管状部材21,23
の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加する第3の工程S
63とを経て、各金属製管状部材21,23の嵌合部分
を溶融したはんだ部材25を介して接合される。
【0045】さらに詳細には、前述した第1の嵌合工程
S61は、第2の金属製管状部材23の先端部を第1の
金属製管状部材21の開口部側の第1の段部21aを越
え第2の段部に至る領域に圧入する先端部圧入工程S6
1とされている。このように圧入工程S61とすること
で、第1の金属製管状部材1に対して第2の金属製管状
部材3の位置決めが容易となると共に、第1の金属製管
状部材21の内周面と第2の金属製管状部材23の内周
面とが面一となり、段差が形成されないため、金属製管
状部材を流れる流体(気体,流体等)の流れを阻害する
ことがない。そして、この位置決めが完了した後に、図
3に示すように、超音波ホーン7の上部に固定冶具8で
嵌合した第1及び第2の金属製管状部材21,23を順
次配置する。その後、第1の金属製管状部材21の開口
部の周囲にはんだ部材25を配置する第2の工程S62
が行われる。ここで、このはんだ部材25は、間隙を満
たす位の量が使用される。この第2の工程S62の後、
第1の金属製管状部材21の間隙が設けられた部位の外
周面に加熱コイル9を保持冶具10で配置し、加圧手段
により第1及び第2の金属製管状部材21,23を上方
向から加圧する。その後、はんだ部材25の配設領域お
よび各金属製管状部材21,23の嵌合領域を加熱しつ
つ超音波を印加する第3の工程S63が行われる。この
第3の工程S63では、はんだ部材5が溶融した時点で
超音波を、出力100〜1000[W]、周波数15〜
20[KHz]で印加する。すると、はんだ部材25の
表面酸化膜が破壊されて、まず接合部の間隙にはんだ部
材25が流入する。引き続き、はんだ部材25は間隙に
流入するが、圧入領域のクリアランスβ2が小さく、流
動長が長いため、間隙にて凝固が生ずる。これにより、
はんだ部材25の漏れは防止される。さらに、第2の段
部21bの壁面21dによりはんだ部材25の漏れはよ
り一層防止される。そして、間隙に貯留された溶融はん
だ部材25は、引き続き印加される超音波のキャビテー
ション効果によって、第1の金属製管状部材21、第2
の金属製管状部材23の各々と合金化が生じ、強固な結
合が可能となる。ここで、超音波の印加時間は1〜10
[秒]が適当である。
【0046】[二輪車用のアルミニュム製ウォーターポ
ンプケースと鋼管製インレットパイプの接合例]次に、
従来は、ボルトとオーリングにより接合されていた二輪
車用のアルミニュム製ウォーターポンプケース(第1の
金属製管状部材)11と鋼管製インレットパイプ(第2
の金属製管状部材)13を接合する場合について図4に
基づいて説明する。まず、ウォーターポンプケース11
は、材質はADC12のアルミダイキャスト製で、第1
の段部迄(図示を省略する)は内径Φ21.1[m
m]、長さ5[mm]とされ、第1の段部は内径Φ1
9.3[mm]、長さ10[mm]とされている。
【0047】また、インレットパイプ13は、Φ19.
1(外径)×80(長さ)でt=1.2(厚さ)のST
KM11A鋼管をR25でパイプベンダーにより曲げ加
工したものが使用される。ここで、インレットパイプ1
3の表面は、防錆のため、Zn、Al、Cuメッキが施
されている。
【0048】このウォーターポンプケース11とインレ
ットパイプ13とを図4に示すように、嵌合した場合に
は、所定長さL21が5[mm]でクリアランスα2が
1[mm]の間隙が形成される。また、所定長さL21
が10[mm]でクリアランスβ2が0.1[mm]の
圧入部が形成される。
【0049】さらに、接合に使用されるはんだ部材25
は、Zn−5wt%Alの組成を持つΦ2(断面直径)
×120(長さ)でリング状に成形した略3.2[g]
のものが使用される。
【0050】そして、図4に示すように、超音波接合装
置26にウォーターポンプケース11とインレットパイ
プ13を配置する。これは、超音波ホーン7に固定冶具
18を介してウォーターポンプケース11とインレット
パイプ13とを順次配置し、インレットパイプ13に接
合された加圧冶具19を介して加圧手段(図示を省略す
る)を接続することにより行われる。さらに、ウォータ
ーポンプケース11とインレットパイプ13との接合は
以下のように行われる。まず、各管状部11,13材を
加圧冶具19を介して300[N]で押圧し、嵌合部の
周囲に配置した加熱コイル9で高周波誘導加熱を行う。
ここで、加熱条件は、周波数30[KHz]で出力は1
60[V]、40[A]である。そして、加熱開始より
約30秒で400℃に達する。次に、はんだ部材25が
溶融した時点で超音波ホーン7を通じて超音波振動を各
金属製管状部材11,13に印加すると、はんだ部材2
5表面の酸化膜が破れて嵌合部にはんだ部材25が流入
するが、前述した第1の実施形態と同様に、はんだ部材
25の漏れは生じず、良好な製品が得られる。ここで、
超音波の条件は、出力130[W]、周波数19.6
[KHz]、印加時間は3秒間である。
【0051】[試験例]そして、このように形成された
ウォーターポンプケースユニットに対して、空気圧0.
3[KPa]で気密試験を行った所、気密性に関する問
題は生じなかった。また、実際にエンジンに組み込んで
試験を行った所、従来品と同様の性能が確認できた。こ
のように、ボルトで締結していた部品を超音波によるは
んだ部材接合で一体化することにより、ボルト削減やフ
ランジ部を形成する必要がなくなることによる軽量化が
図られると共に、各々の部材の合金化による結合によ
り、気密性を増加することができる。
【0052】[第3の実施形態]本発明の第3の実施形
態を図5に基づいて説明する。
【0053】本発明の第3の実施形態では、図5に示す
ように、内部が中空の第1の金属製管状部材31と、こ
の第1の金属製管状部材31にはんだ部材35を介して
嵌合される内部が中空の第2の金属製管状部材33とで
構成されている。
【0054】第1の金属製管状部材31は、断面円形状
で、一方の端部31cから所定長さL10の位置に第1
の段部31aが形成されている。第1の金属製管状部材
31はアルミニュウム製とされている。
【0055】第1の金属製管状部材31の段部31a
は、所定長さL31で、内径D31とされている。この
内径D31は、第2の金属製管状部材33の拡開部33
bが圧入される大きさとされている。この段部31aを
形成することにより、第1の金属製管状部材31の長手
方向と直交する壁面31bが形成されている。この壁面
31bの高さ、即ち、段部31aの高さは、第1の金属
製管状部材31の肉厚と同一とされている。このため、
第1の金属製管状部材31を第2の金属製管状部材33
に圧入すると各々の内壁面が面一となる。また、この第
1の金属製管状部材31は鋳型により一体的に形成され
るか、或いは筒体から機械加工で、段部31aを切り出
すことにより形成される。
【0056】次に、第2の金属製管状部材33は外径D
32で内部が中空の断面円形状とされ、一方の端部33
dに外径D33の拡開部33bが形成されている。外径
D32の部位と外径D33の拡開部33bとの間はなだ
らかなテーパ状とされている。この第2の金属製管状部
材33は鋼製とされている。
【0057】そして、第1の金属製管状部材31に第2
の金属製管状部材33を挿嵌し、第2の金属製管状部材
33の端面33cを壁面31bに当接することにより、
第1の金属製管状部材31の一方の端部31c側には、
第1の金属製管状部材31の内周面と第2の金属製管状
部材33の外周面33aとにより所定長さL32でクリ
アランスα3((D31−D33)/2)の間隙が形成
される。また、第1の金属製管状部材31の深部方向
(一方の端部31c側から離れる側)には、所定長さL
33でクリアランスβ3の圧入領域が形成される。
【0058】ここで、間隙のクリアランスα3は、各々
の金属製管状部材を合金化反応させ十分な強度を得るた
めに必要な大きさとされる。例えば、管径が20[m
m]前後の管を接合する場合には、1[mm]位とされ
る。また、圧入領域のクリアランスβ3は所謂、すきま
ばめ程度とされている。即ち、管径が20[mm]前後
の管を接合する場合には、0.1[mm]位とされる。
この時、間隙及び圧入領域のクリアランスα3,β3
は、次式(5)の関係とされている。 間隙クリアランスα3[mm]>圧入領域クリアランスβ3[mm] ・・・式(5) このように圧入部のクリアランスβ3[mm]を間隙の
クリアランスα3[mm]より十分に小さくすること
で、圧入部からの溶融はんだ部材の漏出が防止される。
さらに、間隙及び圧入部の所定長さL32,L33は、
次式(6)の関係とされている。 圧入領域長さL32[mm]≧間隙長さL33[mm] ・・・式(6) このように、間隙の所定長さL32[mm]に対して圧
入領域の所定長さL33[mm]を十分にとることで、
溶融はんだ部材35の流動長が長くなり、溶融はんだ部
材35の第1の金属製管状部材31の壁面への漏出が防
止される。さらに、第2の金属製管状部材33の端面3
3cが段部31aの壁面31bに当接されているため、
第1の金属製管状部材31の壁面に溶融はんだ部材35
が流出することが確実に防止される。
【0059】ここで、第1の金属製管状部材31及び第
2の金属製管状部材33の断面形状は、円形に限らず、
楕円や四角形等の形状とすることも可能である。また、
第1の金属製管状部材32を鋼製とし、第2の金属製管
状部材33をアルミニュウム製とすることも可能であ
る。さらに、各々を鋼とアルミニュウム以外の材質とす
ることも可能である。さらに、以上以外の構成は第1の
実施形態と同様である。
【0060】[金属製管状部材の接合]このように構成
されたことにより第1及び第2の金属製管状部材31,
33が以下の工程で接合される。
【0061】第1の金属製管状部材31の開口部側内周
面に予め段部31aを形成すると共に、第2の金属製管
状部材33の第1の金属製管状部材31に嵌合される部
位の先端部分に拡開する拡開部33bを形成する前工程
S70と、第1の金属製管状部材31の内周面に、第2
の金属製管状部材33の一端部を嵌合する第1の工程S
71と、第1の金属製管状部材31の開口部の周囲には
んだ部材35を配置する第2の工程S72と、この第2
の工程S72後にはんだ部材35の配設領域および各金
属製管状部材31,33の嵌合領域を加熱しつつ超音波
を印加する第3の工程S73とを経て、各金属製管状部
材31,33の嵌合部分を溶融したはんだ部材35を介
して接合される。
【0062】さらに詳細には、前述した第1の嵌合工程
S71は、拡開部33bを前述した第1の段部33aに
圧入する先端部圧入工程S71とされている。このよう
に圧入工程S71とすることで、第1の金属製管状部材
31に対して第2の金属製管状部材33の位置決めが容
易となると共に、第1の金属製管状部材31の内周面と
第2の金属製管状部材33の内周面とが面一となり、段
差が形成されないため、金属製管状部材を流れる流体
(気体,流体等)の流れを阻害することがない。そし
て、この位置決めが完了した後に、前述した第2の実施
形態と同様に、超音波ホーン7の上部に固定冶具8で嵌
合した第1及び第2の金属製管状部材31,33を順次
配置する。その後、第1の金属製管状部材31の開口部
の周囲にはんだ部材35を配置する第2の工程S72が
行われる。ここで、このはんだ部材35は、間隙を満た
す位の量が使用される。この第2の工程S72の後、第
1の金属製管状部材31の間隙が設けられた部位の外周
面に加熱コイル9が配置し、加圧手段により第1及び第
2の金属製管状部材31,33を上方向から加圧する。
その後、はんだ部材35の配設領域および各金属製管状
部材31,33の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加す
る第3の工程S73が行われる。この第3の工程S73
では、はんだ部材5が溶融した時点で超音波を、出力1
00〜1000[W]、周波数15〜20[KHz]で
印加する。すると、はんだ部材35の表面酸化膜が破壊
されて、まず接合部の間隙にはんだ部材35が流入す
る。引き続き、はんだ部材35は間隙に流入するが、圧
入領域のクリアランスβ3が小さく、流動長が長いた
め、間隙にて凝固が生ずる。これにより、はんだ部材3
5の漏れは防止される。さらに、第1の段部31aの壁
面31bによりはんだ部材35の漏れはより一層防止さ
れる。そして、間隙に貯留された溶融はんだ部材35
は、引き続き印加される超音波のキャビテーション効果
によって、第1の金属製管状部材31、第2の金属製管
状部材33の各々と合金化が生じ、強固な結合が可能と
なる。ここで、超音波の印加時間は1〜10[秒]が適
当である。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ため、請求項1記載の発明によれば、第2の金属製管状
部材が第1の金属製管状部材に圧入され、第1の金属製
管状部材と第2の金属製管状部材との間のクリアランス
が小さいため、間隙に滞留された溶融したはんだ部材が
第1の金属製管状部材と第2の金属製管状部材の間を伝
い、第1の金属製管状部材に漏出することがないため、
第1の金属製管状部材にはんだ塊を形成することがな
い。また、はんだ部材が漏出することがないため、間隙
のはんだ部材が不足することがなくなり、気密性が確保
される。
【0064】請求項2記載の発明によれば、第1の金属
製管状部材の段部に溶融したはんだ部材が確実に段部に
滞留されるため、より一層第1の金属製管状部材への溶
融はんだ部材の漏出が防止される。また、より気密性が
確保される。また、段部を形成するのみでよいため、高
精度の特殊な加工を施すことなく、低コストで気密性を
向上することが可能となった。さらに、従来のように、
第1の金属製管状部材に第2の金属製管状部材を緩やか
に嵌合するだけではなく、段部に第2の金属製管状部材
を圧入するため、金属製管状部材の接合時の位置精度が
格段に向上する。
【0065】請求項3記載の発明によれば、開口部に遠
い部分の第2の段部によって形成される第1の金属製管
状部材の内周面部分を第2の金属製管状部材の圧入領域
とすることで、第1の金属製管状部材の内周面と第2の
金属製管状部材の内周面とが面一となり、段差が形成さ
れないため、金属製管状部材を流れる流体(気体,流体
等)の流れを阻害することがない。また、第1及び第2
の段部を形成するのみでよいため、高精度の特殊な加工
を施すことなく、低コストで気密性を向上することが可
能となった。
【0066】請求項4記載の発明によれば、段部に溶融
したはんだ部材が第1の金属製管状部材と第2の金属製
管状部材の拡開部以外との間の空隙部分に確実に滞留さ
れるため、より一層第1の金属製管状部材への溶融はん
だ部材の漏出が防止される。また、より気密性が確保さ
れる。さらに、拡開部を段部への圧入領域することで、
第1の金属製管状部材の内周面と第2の金属製管状部材
の内周面とが面一となり、段差が形成されないため、金
属製管状部材を流れる流体(気体,流体等)の流れを阻
害することがない。
【0067】請求項5記載の発明によれば、はんだ部材
が介装される空隙部分の長さより圧入領域の長さを長く
することにより、第1の金属製管状部材と第2の金属製
管状部材との間に十分な流動長が確保されるため、はん
だ部材の漏出がさらに防止される。
【0068】請求項6又は7記載の発明によれば、第1
の金属製管状部材をアルミニュウム製とすると共に、第
2の金属製管状部材を鋼製とするか、或いは、第1の金
属製管状部材を鋼製とすると共に、第2の金属製管状部
材をアルミニュウム製としたことにより、異部材、即
ち、アルミニュウム製管状部材と、鋼製管状部材の接合
が簡易でかつ容易に可能となる。
【0069】請求項8記載の発明によれば、第1の金属
製管状部材の開口部側内周面に予め段部を形成する前工
程を設けると共に、第1の嵌合工程における嵌合工程
を、第2の金属製管状部材の先端部を第1の金属製管状
部材の内周面の段部を越えた深部に圧入する先端部圧入
工程としたことにより、第1の段部と第2の金属製管状
部材との間のクリアランスが小さく、所定長さの流動長
が確保されているため、はんだ部材の漏れを防止するこ
とができる。このため、間隙へのはんだ部材の充填量が
不足することないため、各々の金属製管状部材の結合部
の気密性が確保される。さらに、はんだ部材の漏れが防
止されるため、余分なはんだ塊が第1の金属製管状部材
の内壁面に付着することがないため、金属製管状部材の
内部を流れる流体(気体,液体)の流れを阻害すること
がない。
【0070】請求項9記載の発明によれば、第1の工程
の前に、第1の金属製管状部材の開口部側内周面に第
1,第2の二段の段部を予め形成する前工程を設けると
共に、第1の工程における嵌合工程を、第2の金属製管
状部材の先端部を第1の金属製管状部材の開口部側の第
2の段部を越え第2の段部に至る領域に圧入する先端部
圧入工程とすることにより、第1の段部と第2の金属製
管状部材との間のクリアランスが小さく、所定長さの流
動長が確保されているため、はんだ部材の漏れを防止す
ることができる。このため、間隙へのはんだ部材の充填
量が不足することないため、各々の金属製管状部材の結
合部の気密性が確保される。さらに、はんだ部材の漏れ
が防止されるため、余分な塊が第1の金属製管状部材の
内壁面に付着することがないため、金属製管状部材の内
部を流れる流体(気体,液体)の流れを阻害することが
ない。
【0071】第1の工程の前に、第1の金属製管状部材
の開口部側内周面に段部を形成すると共に、第2の金属
製管状部材の第1の管状部材に嵌合される部位の先端部
分に拡開する拡開部を形成する前工程を設けると共に、
第1の工程における嵌合工程を、拡開部を前記第1の段
部に圧入する先端部圧入工程としたことにより、第1の
段部と第2の金属製管状部材の拡開部との間のクリアラ
ンスが小さく、所定長さの流動長が確保されているた
め、はんだ部材の漏れを防止することができる。このた
め、間隙へのはんだ部材の充填量が不足することがない
ため、各々の金属製管状部材の結合部の気密性が確保さ
れる。さらに、はんだ部材の漏れが防止されるため、余
分なはんだ塊が第1の金属製管状部材の内壁面に付着す
ることがないため、金属製管状部材の内部を流れる流体
(気体,液体)の流れを阻害することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す図で、図1(A)は第1
の金属製管状部材に第2の金属製管状部材を嵌合した状
態を示す図で、図1(B)は第1及び第2の金属製管状
部材を超音波接合装置により接合する状態を示す概念図
である。
【図2】第1の実施形態を示す図で、図2(A)は第1
の環状部材で、図2(B)は第1の金属製管状部材に第
2の金属製管状部材を嵌合した状態を示す図である。
【図3】図2の第1及び第2の金属製管状部材を超音波
接合装置により接合する状態を示す概念図である。
【図4】アルミニュム製ウォーターポンプケースと鋼管
製インレットパイプとの接合状態を示す概念図である。
【図5】第2の実施の形態で使用される金属製管状部材
を示す図である。
【図6】第1,第2及び第3の実施形態の接合工程の概
略を示すブロック図である。
【図7】従来例に係る金属製管状部材の接合状態を示す
図である。
【符号の説明】
1,21,31 第1の金属製管状部材 1a,31a 段部 3,23,33 第2の金属製管状部材 21a 第1の段部 21b 第2の段部 33b 拡開部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 13/08 F16L 13/08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空の第1の金属製管状部材の内
    周面に、内部が中空の第2の金属製管状部材の一端部が
    はんだ部材を介して嵌合されて成る管状部材の接合構造
    において、 前記第2の金属製管状部材の先端部が、前記第1の金属
    製管状部材の内周面の前記はんだ部材を越えた深部に圧
    入されて成る管状部材の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属製管状部材の内周面の開
    口部側に段部を設けると共に、この段部によって形成さ
    れる当該第1の金属製管状部材と前記第2の金属製管状
    部材との間の空隙部分に前記はんだ部材が介装されて成
    ることを特徴とした請求項1記載の管状部材の接合構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属製管状部材の内周面の開
    口部側に段部を二段に分けて設けると共に、前記開口部
    に近い部分の第1の段部によって形成される当該第1の
    金属製管状部材と前記第2の金属製管状部材との間の空
    隙部分に前記はんだ部材が介装され、前記開口部に遠い
    部分の第2の段部によって形成される当該第1の金属製
    管状部材の内周面部分を前記第2の金属製管状部材の圧
    入領域としたことを特徴とした請求項1記載の管状部材
    の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の金属製管状部材の内周面の開
    口部側に段部を設けると共に、前記第2の金属製管状部
    材の前記第1の管状部材に嵌合される部位の先端部分に
    拡開する拡開部を形成し、前記段部によって形成される
    当該第1の金属製管状部材と前記第2の金属製管状部材
    の前記拡開部以外との間の空隙部分に前記はんだ部材が
    介装され、前記拡開部を前記段部への圧入領域としたこ
    とを特徴とした請求項1記載の管状部材の接合構造。
  5. 【請求項5】 前記はんだ部材が介装される空隙部分の
    長さより前記圧入領域の長さを長くしたことを特徴とす
    る請求項3又は4記載の管状部材の接合構造。
  6. 【請求項6】 前記第1の金属製管状部材をアルミニュ
    ウム製とすると共に、前記第2の金属製管状部材を鋼製
    としたことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記
    載の管状部材の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記第1の金属製管状部材を鋼製とする
    と共に、前記第2の金属製管状部材をアルミニュウム製
    としたことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5管
    状部材の接合構造。
  8. 【請求項8】 内部が中空の第1の金属製管状部材の内
    周面に、内部が中空の第2の金属製管状部材の一端部を
    嵌合する第1の工程と、前記第1の金属製管状部材の開
    口部の周囲にはんだ部材を配置する第2の工程と、この
    第2の工程後に前記はんだ部材の配設領域および前記各
    金属製管状部材の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加す
    る第3の工程とを備え、当該各金属製管状部材の嵌合部
    分を溶融したはんだ部材を介して接合する管状部材の接
    合方法において、 前記第1の工程の前に、前記第1の金属製管状部材の開
    口部側内周面に予め段部を形成する前工程を設けると共
    に、 前記第1の嵌合工程における嵌合工程を、前記第2の金
    属製管状部材の先端部を前記第1の金属製管状部材の内
    周面の段部を越えた深部に圧入する先端部圧入工程とし
    たことを特徴とする管状部材の接合方法。
  9. 【請求項9】 内部が中空の第1の金属製管状部材の内
    周面に、内部が中空の第2の金属製管状部材の一端部を
    嵌合する第1の工程と、前記第1の金属製管状部材の開
    口部の周囲にはんだ部材を配置する第2の工程と、この
    第2の工程後に前記はんだ部材の配設領域および前記各
    金属製管状部材の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加す
    る第3の工程とを備え、当該各金属製管状部材の嵌合部
    分を溶融したはんだ部材を介して接合する管状部材の接
    合方法において、 前記第1の工程の前に、前記第1の金属製管状部材の開
    口部側内周面に第1,第2の二段の段部を予め形成する
    前工程を設けると共に、 前記第1の工程における嵌合工程を、前記第2の金属製
    管状部材の先端部を前記第1の金属製管状部材の開口部
    側の第1の段部を越え前記第2の段部に至る領域に圧入
    する先端部圧入工程としたことを特徴とする管状部材の
    接合方法。
  10. 【請求項10】 内部が中空の第1の金属製管状部材の
    内周面に、内部が中空の第2の金属製管状部材の一端部
    を嵌合する第1の工程と、前記第1の金属製管状部材の
    開口部の周囲にはんだ部材を配置する第2の工程と、こ
    の第2の工程後に前記はんだ部材の配設領域および前記
    各金属製管状部材の嵌合領域を加熱しつつ超音波を印加
    する第3の工程とを備え、当該各金属製管状部材の嵌合
    部分を溶融したはんだ部材を介して接合する管状部材の
    接合方法において、 前記第1の工程の前に、前記第1の金属製管状部材の開
    口部側内周面に段部を形成すると共に、前記第2の金属
    製管状部材の前記第1の管状部材に嵌合される部位の先
    端部分に拡開する拡開部を形成する前工程を設けると共
    に、 前記第1の工程における嵌合工程を、前記拡開部を前記
    第1の段部に圧入する先端部圧入工程としたことを特徴
    とする管状部材の接合方法。
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