JP2006167768A - ろう付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異種金属である鋼管と銅管等を接合不可になることなく接合することができるろう付け方法を提供する。
【解決手段】第1金属部材1と、これに外嵌される異種金属の第2金属部材2とを接合するろう付け方法である。第1金属部材1と第2金属部材2との熱膨張率の差により、第1金属部材1と第2金属部材2との間に隙間Sを形成する。第2金属部材2を焼きばめにて第1金属部材1に装着した後、熱膨張率の差にて形成した隙間Sに溶融したろう材Wを流れ込ませる。第1金属部材1は鋼管であり、第2金属部材2は銅管である。
【選択図】図1

Description

この発明は、ろう付け方法に関し、特に異種金属を接合するろう付け方法に関するものである。
従来から、母材と、この母材とは異種の金属材料からなる合わせ材とを重ね合わせて接合(ろう付け)する接合方法がある。また、異種金属である筒体同士を接合する場合があり(例えば、特許文献1参照)、このような場合に、内筒と外筒との間にろう材が流れ込む隙間を設けることになる。ところで、内筒として鋼管を使用し、外筒として銅管を使用すれば、熱膨張率が鋼管よりも銅管が大きいので、この熱膨張率の差によってろう付けの際に銅管が鋼管よりも大きく膨張する。このため、従来では、外筒である銅管の膨張を抑えるために、銅管の外側に拘束部材を配置していた。
特開平11−216576号公報
しかしながら、銅管の外側に拘束部材を配置すれば、この拘束部材に熱が逃げてエネルギロスが生じていた。また、拘束部材を使用せず、しかも外側から加熱すれば、熱膨張率が大きい銅管が大きく膨張して、鋼管と銅管との間に大きな隙間が生じ、接合不可になり易かった。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、異種金属である鋼管と銅管等を接合不可になることなく接合することができるろう付け方法を提供することにある。
そこで請求項1のろう付け方法は、第1金属部材と、これに外嵌されて第1金属部材の周囲を囲む異種金属製の第2金属部材とを接合するろう付け方法であって、第1金属部材と第2金属部材との熱膨張率の差により、第1金属部材と第2金属部材との間に所定の隙間を形成し、この隙間に溶融したろう材を流れ込ませることを特徴としている。
請求項2のろう付け方法は、上記第2金属部材を焼きばめにて上記第1金属部材に装着した後、熱膨張率の差にて形成した所定の隙間に溶融したろう材を流れ込ませることを特徴としている。
請求項3のろう付け方法は、上記第1金属部材の内側から加熱することを特徴としている。
請求項4のろう付け方法は、上記第1金属部材が鋼管であると共に、上記第2金属部材が銅管であることを特徴としている。
請求項1のろう付け方法によれば、第1金属部材と第2金属部材とを加熱することにより、溶融したろう材が流れ込む隙間が形成されるので、ろう付け前にろう材が流れ込む隙間を形成しておく必要がない。そして、ろう付け時に所定の隙間が形成され、この隙間にろう材が流れ込むことになるので、第1金属部材と第2金属部材とを確実にしかも強固に接合することができる。また、拘束部材等を使用して第2金属部材の熱膨張を抑える必要がないので、ろう付け装置の簡略化を図ることができると共に、拘束部材への熱の逃げが無くなってエネルギロスの減少を図ることができる。
請求項2のろう付け方法によれば、第2金属部材を焼きばめにて第1金属部材に装着するので、ろう付け時に形成される第1金属部材と第2金属部材との間の隙間を適正接合寸法とすることができる。すなわち、ろう付けの際、第1金属部材と第2金属部材とが加熱されることにより、熱膨張が発生するが、これらは異種金属であるため膨張差が生じる。そのため、第1金属部材と第2金属部材との間に隙間が生じることになる。しかしながら、第2金属部材を焼きばめにて第1金属部材に装着しているので、第1金属部材と第2金属部材との間の隙間が大きくなり過ぎないような適正接合寸法に維持することができる。このため、溶融したろう材が、隙間を埋めるように流れ込んで良好な接合状態を維持することができる。
請求項3のろう付け方法によれば、第1金属部材の内側から加熱するので、外側の第2金属部材への入熱量を少なくして、この第2金属部材の熱膨張を抑え、第1金属部材と第2金属部材との間に形成される隙間の拡大を防止することがきる。これによって、接合不可となるのを防止できる。
請求項4のろう付け方法によれば、上記第1金属部材が鋼管であると共に、上記第2金属部材が銅管であるので、異種金属である鋼管と銅管とを強固の接合することができる。
次に、この発明のろう付け方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこのろう付け方法を示すろう付け工程図を示している。このろう付け方法は、第1金属部材1と、これに外嵌されて第1金属部材1の周囲を囲む異種金属製の第2金属部材とを接合するものである。この場合、第1金属部材1を鋼管とし、第2金属部材2を銅管としている。
第1金属部材1は、図2に示すように、その外周面3に切欠部4が形成された筒体からなり、一端側(基端側)の厚肉部5と、他端側(先端側)の薄肉部6と、この厚肉部5と薄肉部6との間の中肉部7とを有し、厚肉部5と中肉部7との間に、段付き部8とテーパ部9とが形成され、中肉部7と薄肉部6との間にテーパ部10が形成されている。また、各テーパ部9、10は基端側に向って順次拡大している。このため、この第1金属部材1の外面は、後述するろう材Wが矢印Aのように、先端側から基端側へ流れやすくなっている。
第2金属部材2は、図3に示すように、その内周面の一端側(基端側)にテーパ部11が設けられると共に、その内周面の他端側(先端側)に切欠部12が設けられた短筒体からなる。切欠部12は、先端側大径部12aと、基端側テーパ部12bとからなる。この場合、テーパ部11は基端側に向って順次拡大し、切欠部12の基端側テーパ部12bは基端側に向って順次縮径している。このため、第2金属部材2の内面は、ろう材Wが矢印Bのように、先端側から基端側へ流れやすくなっている。また、第2金属部材2の一端縁(基端縁14)には図4に示すように、略半円状の切欠部13が設けられている。この場合、切欠部13は周方向に沿って約90度ピッチで4個配置されている。
ところで、第1金属部材1と第2金属部材2とをろう付けする際には、この第1金属部材1と第2金属部材2とを加熱する必要があるが、この場合、図1に示すように、第1金属部材1の内側(内径側)からの高周波加熱にて行う。すなわち、高周波加熱装置の加熱コイル15を第1金属部材1に挿入し、この加熱コイル15に高周波電流を流す。高周波電流を流せば、交番磁束が生じ、これが第1金属部材1及び第2金属部材2を貫通して渦電流を誘導する。その際、第1金属部材1と第2金属部材1にジュール熱が発生して、後述する接合面16、17を加熱することができる。
次に、第1金属部材1と第2金属部材2とのろう付けによる接合方法を説明する。この場合、第1金属部材1はSCM435Hであり、その内径D1を例えば130mmとし、肉厚T1(厚肉部5の肉厚)を18mmとしている。また、第2金属部材2は、その外径D2を165mmとし、その肉厚T2を6.5mmとしている。また、この第2金属部材2は上記したように銅管であるが、銅(Cu)に亜鉛(Zn)が含有されたものであって、例えば、銅が「9」に対して亜鉛が「1」であるものを使用している。
そして、ろう付けにあたって、まず、第1金属部材1と第2金属部材2とを洗浄すると共に、フラックスを接合面16、17に塗布する。ここで、第1金属部材1の接合面16とは、中肉部7の外面と、テーパ部9のテーパ面と、段付き部8の段付面とで構成され、第2金属部材2の接合面17とは、第2金属部材2の内面のうち切欠部12を省いた部位にて構成される。ここで、フラックスとは、接合面16、17へのろう材Wの濡れ性を促進させる作用を持ったものであり、接合面16、17の酸化物の除去やろう付け加熱中における接合面16、17の酸化を防ぐ役割を果たす。このろう付けは、高周波加熱による加熱のため、作用反応速度が速く、かつ耐熱性が良い液体のフラックスを使用する。また、接合面16、17にほこり、酸化物、油分等が付着していると接合に支障を及ぼすため、洗浄液にて接合面16、17を脱脂後、その面にフラックスを均一に塗布する。
そして、第1金属部材1に第2金属部材2を装着することになるが、この場合、焼きばめにて第2金属部材2を装着することになる。すなわち、加熱する前の状態において、第2金属部材2の接合面17の内径を第1金属部材1の接合面16の外径よりも僅かに小さく設定し、第2金属部材2を100℃程度に加熱して、この第2金属部材2を第1金属部材1に外嵌する。この際、第1金属部材1の接合面16に第2金属部材2の接合面17に重ね合わせることになる。
このように、第1金属部材1に第2金属部材2を装着した際には、図1(a)に示すように、各接合面16、17間に隙間がなく、ろう材Wをセットするための上方開口状の周方向溝(置きろう部)18が形成される。このろう材Wは黄銅(銅と亜鉛との合金であって、例えば、銅を「6」とし、亜鉛を「4」としている)からなり、断面円形のリング体を複数に分割したものである。このように、リング体を分割したものを使用するのは、1個あたりの体積を減らすことにより、溶解時間を短縮するためであり、また、この場合のろう付けは、大気中にて高温加熱されるため、常に表面の酸化が問題になるので、フラックスのガス雰囲気に併せ、ろう材Wを早く流し込むことが重要となるからである。
次に、図1(a)に示すように、第1金属部材1に第2金属部材2を装着したもの(装着体19)に対して、高周波加熱装置の加熱コイル15を第1金属部材1の内側に配置する。そして、この加熱コイル15に高周波電流を流し、接合面16、17を加熱する。この際、装着体19を、その軸心O廻りに図示省略の回転駆動機構を介して回転させる。
ところで、第1金属部材1と第2金属部材2とは熱膨張率に差がある。すなわち、第1金属部材1は鋼管からなり、第2金属部材2は銅管からなるので、第1金属部材1よりも第2金属部材2の熱膨張率が大きい。このため、第1金属部材1と第2金属部材2とを加熱することによって、膨張差が生じ、図1(b)に示すように、第2金属部材2が第1金属部材1よりも大きく膨張し、第1金属部材1と第2金属部材2との間、つまり接合面16、17間に所定の隙間Sが生じる。この場合、第2金属部材2は第1金属部材1に対して矢印Cのように、外径方向に拡大(拡径)することになり、この拡径の際には、第2金属部材2の基端縁14が第1金属部材1の段付き部8の段付き面に摺動する。このため、隙間Sは、基端側(反周方向溝側)は閉塞されることになるが、第2金属部材2の基端縁14には図4に示すように切欠部13・・が形成されているので、この切欠部13・・にて空気抜き孔を構成することができる。
このように、接合面16、17間に所定の隙間Sが形成されれば、第1金属部材1と第2金属部材2との加熱によってろう材Wが溶解し、この溶解したろう材Wが図1(c)のように隙間Sに流れ込む。この際、ろう材Wの隙間Sへの流れ込みと同時に空気抜き孔から隙間Sの空気が逃げることになって、ろう材Wの隙間Sへ流れ込みやすくなっている。また、第1金属部材1の外面にて形成される接合面16と、第2金属部材2の内面にて形成される接合面17とはそれぞれ溶融したろう材Wが流れやすい形状となっており、この接合面16、17間の隙間Sへはろう材Wが滑らかに流れ込む。この場合、第2金属部材2である銅管の外径(φ)を約165mmとし、内径(φ)を約152mmとし、第1金属部材1である鋼管の外径(φ)を約152mmとし、内径(φ)を約128mmとしたとき、約900℃で加熱すると、例えば0.1mm〜0.2mmの隙間Sが形成されるように設定するのが好ましい。このため、上記所定の隙間Sとして0.1mm〜0.2mmの隙間となり、この0.1mm〜0.2mm程度を適正接合隙間とする。ここで、適正接合隙間とは、置きろう部18のろう材Wが溶融して、この溶融したろう材Wがこの隙間に流れ込んだ際に、隙間全体に行き渡り、しかも、十分な接合力を発揮するろう材Wの量を確保できる寸法の隙間である。なお、加熱時にろう材Wそのものの酸化を防ぐべく、置きろう部18及びろう材Wにもフラックスを塗布するのが好ましい。
ところで、加熱中に第1金属部材1と第2金属部材2の加熱温度がばらつくと、溶融したろう材Wが高い温度の方へしか流れていかないことになるので、第1金属部材1への入熱が円周均一に伝わるように、加熱コイル15の外面と第1金属部材1の内面との間の寸法を、図1に示す位置決め部材20にて一定にして、上記したように、装着体19をその軸心O廻りに回転させる。そして、加熱パターンには、加熱工程と第1均熱工程と第2均熱工程とがある。加熱工程とは、ろう材Wを溶融させる温度まで一気に加熱する工程であり、第1均熱工程とは、接合面16、17へのろう材Wの流れを実行させる工程であり、第2均熱工程とは、ろう材Wが均一に接合面16、17に行き渡るようにする工程である。このため、ろう材Wは上記加熱工程終了頃に溶融を開始し、置きろう部18から接合面16、17間に流れていくことになる。なお、加熱温度としては、920℃〜930℃程度(第2金属部材2の表面温度)とする。また、加熱時間としては5分程度とする。
そして、溶融したろう材Wが接合面16、17間、つまり隙間Sに流れ込ませた後、第1金属部材1と第2金属部材2を強制空冷にて常温まで冷却する。これによって、第1金属部材1と第2金属部材2とを接合するろう付けが終了する。なお、このろう付け後においては超音波探傷試験を行うことができる。このように、超音波探傷試験を行えば、接合面16、17の状況を確認でき、品質保証が容易となって、破壊試験や破壊要因管理等を省略できる。
また、接合不良である場合には、再ろう付けを行うことになる。この場合、置きろう部18のフラックスを除去した後、この置きろう部18にろう材Wを置き、加熱コイル15に高周波電流を流すことによって再加熱して、ろう材Wを溶融し、この溶融したろう材Wを接合面16、17間に流し込むようにすればよい。
上記ろう付け方法によれば、第1金属部材1と第2金属部材2とを加熱することにより、溶融したろう材Wが流れ込む隙間Sが形成されるので、ろう付け前にろう材Wが流れ込む隙間Sを形成しておく必要がない。そして、ろう付け時に隙間Sが形成され、この隙間Sにろう材Wが流れ込むことになるので、第1金属部材1と第2金属部材2とを確実にしかも強固に接合することができる。また、拘束部材等を使用して第2金属部材2の熱膨張を抑える必要がないので、ろう付け装置の簡略化を図ることができると共に、拘束部材への熱の逃げが無くなってエネルギロスの減少を図ることができる。
また、第2金属部材2を焼きばめにて第1金属部材1に装着するので、ろう付け時に形成される第1金属部材1と第2金属部材2との間の隙間Sを、適正接合寸法とすることができる。すなわち、ろう付けの際、第1金属部材1と第2金属部材2とが加熱されることにより、熱膨張が発生するが、これらは異種金属であるため膨張差が生じる。そのため、第1金属部材1と第2金属部材2との間に隙間Sが生じることになるが、この場合、第2金属部材2を焼きばめにて第1金属部材1に装着しているので、第1金属部材1と第2金属部材2との間の隙間Sが大きくなり過ぎないような適正接合寸法に維持することができる。このため、溶融したろう材Wが、この隙間Sを埋めるように流れ込んで良好な接合状態を維持することができる。これは、熱膨張差=接合隙間とすることによって、接合隙間の管理を加熱温度に基づいて容易に行うことができるからである。
さらに、第1金属部材1の内側から加熱するので、外側の第2金属部材2への入熱量を少なくして、この第2金属部材2の熱膨張を抑え、第1金属部材1と第2金属部材2との間に形成される隙間Sの拡大を防止することがきる。これによって、接合不可となるのを防止できる。そして、第1金属部材1が鋼管であると共に、第2金属部材2が銅管であるので、異種金属である鋼管と銅管とを強固の接合することができる。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、第1金属部材1を上記実施形態ではパイプ材(鋼管)として、この内側から加熱するようにしたが、第1金属部材1としては中実棒であってもよい。また、第1金属部材1と第2金属部材2の各材質としても、ろう付けが可能であって、第2金属部材2の熱膨張率が第1金属部材1の熱膨張率よりも大きく、しかも、加熱によって、第1金属部材1と第2金属部材2との間(接合面16、17間)に、溶融したろう材Wが流れ込む隙間S(上記適正隙間寸法となる隙間)が形成されるものであればよい。また、第1金属部材1の接合面16の形状及び第2金属部材2の接合面17の形状としても、ろう付け時の加熱にて、溶融したろう材Wが流れ込む隙間Sができるものであればよい。さらに、第2金属部材2に設けられる切欠部13(空気抜きとしての切欠部)としても、その数、大きさ、及び形状等は隙間Sに溶融したろう材Wが流れ込む際に、切欠部13を介して隙間Sの空気が抜けるものであれば任意に変更することができる。この際、切欠部13にて形成される空気孔からろう材Wが外部へ流出しないようにするのが好ましい。また、上記実施形態では、ろう付け時に装着体19をその軸心O廻りに回転させていたが、逆に高周波加熱装置の加熱コイル15側をその軸心廻りの回転させてもよく、さらには、加熱コイル15と装着体19とを回転させてもよい。なお、第1金属部材1への入熱が周方向に沿って多少均一に伝わらないかもしれないが、回転させないものであってもよい。また、加熱手段として、ろう付けが可能な温度に接合面16、17を加熱することができるものであれば、高周波加熱装置以外の種々の加熱装置を使用することができる。さらに、上記実施形態では、第2金属部材2を焼きばめにて第1金属部材1に装着したが、焼きばめせずに、第2金属部材2を第1金属部材1に圧入することによって装着するようにしてもよい。そして、この発明に係るろう付け方法にて接合されてなる製品(ろう付け品)は高精度に接合されており、各種の機械部品等に使用することができる。
この発明のろう付け方法の実施形態を示すろう付け工程図である。 上記ろう付け方法に使用される第1金属部材の断面図である。 上記ろう付け方法に使用される第2金属部材の断面図である。 上記第2金属部材の正面図である。
符号の説明
1・・第1金属部材、2・・第2金属部材、S・・隙間、W・・ろう材

Claims (4)

  1. 第1金属部材と、これに外嵌されて第1金属部材の周囲を囲む異種金属製の第2金属部材とを接合するろう付け方法であって、第1金属部材と第2金属部材との熱膨張率の差により、第1金属部材と第2金属部材との間に所定の隙間を形成し、この隙間に溶融したろう材を流れ込ませることを特徴とするろう付け方法。
  2. 上記第2金属部材を焼きばめにて上記第1金属部材に装着した後、熱膨張率の差にて形成した所定の隙間に溶融したろう材を流れ込ませることを特徴とする請求項1のろう付け方法。
  3. 上記第1金属部材の内側から加熱することを特徴とする請求項1又は請求項2のろう付け方法。
  4. 上記第1金属部材が鋼管であると共に、上記第2金属部材が銅管であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかのろう付け方法。
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