JP2013208647A - 銅管とアルミニウム管との接合方法および接合管 - Google Patents

銅管とアルミニウム管との接合方法および接合管 Download PDF

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Abstract

【課題】共晶接合の温度範囲を安定させつつ加熱し、銅管とアルミニウム管の接合面積を充分に確保して接合した強度の高い接合方法およびその接合管を提供する。
【解決手段】一方の端部に形成された銅管3の縮径部9をアルミニウム管5の端部に挿入し、銅管3とアルミニウム管5とを互いに軸方向に押し付けた状態で、5アルミニウム管の外周からクランプ7により加熱する。銅管3の他方の端部から挿入したマンドレル11を縮径部9に移動させることで、縮径部9を拡径して、縮径部9の外周面とアルミニウム管5の内周面とを密着させて接合する銅管とアルミニウム管との接合方法であり、銅とアルミニウムの接合管である。
【選択図】図1

Description

本発明は、銅管とアルミニウム管とを共晶反応を利用して接合する接合方法等に関するものである。
冷蔵庫や空調機器等の熱交換器では、銅管とアルミニウム管とが直接接合された異種金属接合管が使用されることがある。銅とアルミニウムという異種の金属を直接接合する方法として、共晶接合法が良好な手段として採用されている。この方法は、銅とアルミニウムを接触させ、これらの共晶点以上融点未満で加熱して、接触面に融液相を形成し接合させるものである。
例えば、接合させる銅管の先端部を縮径させてアルミニウム管に挿入する。そして、接合部分のアルミニウム管外表面から、高周波誘導加熱装置によって加熱し接合する。このとき、不純生成物を管内に残存させないように、アルミニウム管内壁と銅管外壁との間に密閉部を形成する(特許文献1)。
また、拡径した銅管内にアルミニウム管を挿入し、接合部分の銅管をバーナーで加熱し接合させる技術も開示されている(特許文献2)。
特開2009−72820号公報 特許第271199号公報
しかしながら、特許文献1のような方法では、銅管とアルミニウム管の接合面積が小さく、接合後の管軸方向に対する引張強度が低くなる。このため、冷蔵庫や空調機器等の熱交換器の振動等により脆性破壊を引き起こす危険がある。
また、特許文献2のような方法では、接合部において、アルミニウムよりも融点の高い銅の外表面から加熱するので、上述した共晶接合のための温度範囲を安定して保つことが難しい。このため、万が一、加熱温度がアルミニウムの融点を超えた場合には、アルミニウム管が融解して内壁に再付着する恐れがある。また、加熱の際には、アルミニウム管内へ、アルミニウム管の熱変形を防ぐための型として円筒部材を挿入する必要がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、共晶接合の温度範囲を安定させつつ加熱し、銅管とアルミニウム管の接合面積を充分に確保することが可能な、接合強度の高い銅管とアルミニウム管との接合方法等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、銅管とアルミニウム管との接合方法であって、銅管の一方の端部を、一方の端部が拡径されたアルミニウム管の拡径部に挿入し、前記拡径部の外周を、クランプによって挟み込み、前記クランプによって前記拡径部を押圧した状態で加熱を行い、前記銅管の他方の端部から挿入したマンドレルを前記銅管の前記一方の端部に移動させることで、前記拡径部に挿入された前記銅管の外表面と前記アルミニウム管の内周面とを密着させて接合することを特徴とする銅管とアルミニウム管との接合方法である。
前記銅管の前記一方の端部が縮径された縮径部を前記銅管に設け、前記銅管の他方の端部から挿入したマンドレルを前記銅管の前記一方の端部に移動させることで前記縮径部を拡径してもよい。
前記縮径部の拡径とともに、前記アルミニウム管を拡径してもよい。
第1の発明によれば、銅管の一方の端部をアルミニウム管の拡径部に挿入した状態において、アルミニウム管の外周から加熱を行う。そして、銅管の他方の端部から縮径部へ向けてマンドレルを挿入すると、銅管の内周面とアルミニウム管の外周面とが接合面の方向に互いに押し付けられて密着される。このため、アルミニウム管内壁と銅管外壁が密接に接合される。したがって、銅管とアルミニウム管の接合面積を十分に確保でき、接合強度の高い接合方法を提供することができる。
このとき、銅よりも融点の低いアルミニウム管外周から加熱するため、共晶点以上融点未満の温度範囲内に安定して保つことができる。また、アルミニウムが融解して変形したり、内面に再付着したりすることなく、共晶接合により強い接合力を得ることができる。
また、銅管の端部に縮径部を設けることで、マンドレルの挿入時に銅管を拡径することができる。したがって、当該銅管の拡径部において、確実に銅管の内周面とアルミニウム管の外周面とを接合面の方向に互いに押し付けて接合することができる。
また、銅管とともにアルミニウム管を拡径させることで、より確実に互いの接合面を押し付けることができる。すなわち、銅管外壁とアルミニウム管内壁とがより長い範囲に渡って互いに径方向に押し付けられる。したがって、接合面積を十分に確保でき、より接合強度の高い接合方法を提供することができる。
また、第2の発明は、銅管とアルミニウム管とが接合された接合管であって、銅管と、一方の端部が所定の長さ拡径された拡径部を有するアルミニウム管と、を具備し、前記銅管の一方の端部が、前記アルミニウム管の前記拡径部内に配置され、前記銅管の外周面の少なくとも一部が、前記拡径部の内周面と密着して接合され、前記銅管の内径と前記アルミニウム管の内径が略同一の径であることを特徴とする銅管とアルミニウム管とが接合された接合管である。
このような構成の銅管とアルミニウム管の接合管は、アルミニウム管が拡径された長さ分、銅管とアルミニウム管を密着させて接合することができる。したがって、銅管とアルミニウム管の接合面積を充分に確保することができ、強度の高い接合管を提供することができる。
本発明によれば、共晶接合の温度範囲を安定させつつ加熱し、銅管とアルミニウム管の接合面積を充分に確保することが可能な、接合強度の高い銅管とアルミニウム管との接合方法等を提供することができる。
本発明にかかる銅管とアルミニウム管との接合管であり、(a)は側面図であり、(b)は側面断面図である。 銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 図2(b)の状態における銅管とアルミニウム管の接合部のB−B線断面図である。 銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 第2の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 第2の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 第3の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 第3の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 さらに他の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。 さらに他の実施の形態である銅管とアルミニウム管の接合工程を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、銅管は銅合金、アルミニウム管はアルミニウム合金を含む。
図1は、本発明の銅管とアルミニウム管の接合管1を示す図であり、図1(a)は銅管とアルミニウム管の接合管1の側面図、図1(b)は側面断面図である。銅管とアルミニウム管の接合管1は、銅管3と、アルミニウム管5により構成されている。
アルミニウム管5の端部には、拡径部13が形成される。拡径部13は、他の部位に対して、外径および内径が大きい部位である。銅管3の端部は、アルミニウム管5の拡径部13の基部まで挿入される。
図1(b)に示すように、拡径部13に挿入されている範囲の銅管3の外周面と、アルミニウム管5の拡径部13の内周面とが密着して共晶接合されている(図中A部)。すなわち、拡径部13の内周面が、銅管3の外周面との共晶反応部となる。共晶反応により、銅管3の外周面とアルミニウム管5の内周面が強く接合されている。なお、銅管3およびアルミニウム管5は、例えば、7Φ〜12Φ程度の管である。また、拡径部13としては、例えば10mm程度の長さである。
このようにして形成される銅管とアルミニウム管の接合管1は、アルミニウム管5が拡径された長さ分、銅管3とアルミニウム管5とが密着されて共晶接合される。したがって、銅管とアルミニウム管との接合面積を充分に確保することができる。このため、強度の高い接合管を得ることができる。
次に、銅管とアルミニウム管の接合管1の製造方法について説明する。図2〜図4は、銅管とアルミニウム管の接合管1の製造工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、端部が縮径された縮径部9を有する銅管3を、アルミニウム管5の端部に挿入する(図中矢印C方向)。すなわち、縮径部9の先端部は、アルミニウム管5の先端の内径よりも小さく縮径される。
銅管3の縮径部9をアルミニウム管5の端部に挿入すると、図2(b)に示すように、縮径部9の先端がアルミニウム管5の端面(内縁)に当接する。なお、この状態で、銅管3とアルミニウム管5とがずれないように、軸方向における互いに押し付け合う方向(図中矢印C方向)に所定の力が付与されて保持される。
この状態で、銅管3およびアルミニウム管5の外周部に、それぞれクランプ7が配置される。なお、銅管3側のクランプ7は、銅管3の縮径部9よりも基部側(接続部と逆側)に配置される。また、アルミニウム管5側のクランプ7は、端部から所定距離(例えば縮径部9の長さと略同じ長さ)だけ距離をあけて配置される。
図3は、図2(b)のB−B線断面図である。クランプ7は、上下に分割された部材である。一対のクランプ7によって、銅管3およびアルミニウム管5が上下から所定の力で挟み込まれる(図中矢印D方向)。この状態で、上下のクランプ7に通電すると、通電により銅管3およびアルミニウム管5が加熱される。この通電による熱は、クランプ7の配置された部位のみではなく、その周辺にも伝熱する。すなわち、クランプ7は、加熱手段として機能する。なお、クランプ7自体を発熱させてもよく、一対のクランプを電極として管体に電流を流して、管体を流れる電流によるジュール熱によって加熱しても良い。また、クランプ7とは別に、他の加熱手段を配置しても良い。
銅管3およびアルミニウム管5の端部近傍が、共晶温度以上に上昇した状態で、図4(a)に示すように、銅管3の内部にマンドレル11を挿入する。マンドレル11は、銅管3の内径と略同一の外径を有する部材である。なお、マンドレル11は、銅管3の縮径部9とは逆側の端部より挿入される。
図4(b)に示すように、マンドレル11を銅管3の端部まで移動させると(図中矢印E方向)、銅管3の縮径部9がマンドレル11によって拡径される。すなわち、縮径部9が外方に押し広げられる(図中矢印F方向)。この際、銅管3によって、アルミニウム管5の対応する部位が同様に押し広げられる。したがって、アルミニウム管5の端部に拡径部13が形成される。すなわち、銅管3の外周面によって、アルミニウム管5の内面が押し付けられる。この際、銅管3とアルミニウム管5とが軸方向に押し付けられているため、アルミニウム管5が銅管3から逃げる方向にずれることが無い。
また、クランプ7によって、当該部位が共晶温度以上に保持される。したがって、拡径部13の範囲において、銅管3とアルミニウム管5との対向面が互いに押し付けられた状態で、共晶反応により接合される。すなわち、共晶接合部は、互いに強く押し付けられた状態で共晶反応により接合することができる。したがって、単に接触した状態で接合するよりも、より強く接合することができる。
また、マンドレル11によって縮径部9を拡径するため、縮径部9に対応する長さに対して、銅管3の外周面とアルミニウム管5の内周面と互いの対向面を押し付けながら共晶接合することができる。したがって、従来の接合管のように、互いに押し付けながら接合される部位が、銅管3の端部のみではなく、より広い範囲に対して、互いに押し付けながら共晶接合することができる。なお、この接合面積は、縮径部9の長さを変化させることで適宜設定することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、共晶反応により接合される部位が、互いに接合面方向に押し付けられた状態で接合される。また、このようにして形成される接合範囲を、接合管の長手方向に対して所定長さだけ確保することができる。したがって、従来のように、端部を押し付けて接合するのみである場合と比較して、より高い接合強度を得ることができる。
また、融点の低いアルミニウム管を外周側にすることで、より確実に、銅管とアルミニウム管とを接合することができる。アルミニウム管を外周側にすると、融点が高いため、より高温にする必要があり、このようにすると、内部のアルミニウム管が溶融する恐れがあるためである。
つづいて、本発明にかかる第2の実施形態について説明する。図5〜図6は、銅管とアルミニウム管の接合管1の他の製造工程を示す断面図である。なお、前述した実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
まず、図5(a)に示すように、端部に拡径部13aが形成されたアルミニウム管5aに、銅管3の端部を挿入する(図中矢印C方向)。なお、拡径部13aは、縮径部9の長さよりも長い。また、拡径部13aの内径は、銅管3の外径と略等しい。
次に、銅管3の縮径部9をアルミニウム管5aの端部に挿入すると、図5(b)に示すように、縮径部9の先端がアルミニウム管5aの拡径部13aの基部に当接する。
この状態で、銅管3およびアルミニウム管5aの外周部に、それぞれクランプ7が配置される。なお、銅管3側のクランプ7は、拡径部13aからの露出部近傍に配置される。また、アルミニウム管5a側のクランプ7は、拡径部13aの基部から所定距離(例えば縮径部9の長さと略同じ長さ)だけ距離をあけて配置される。さらに、拡径部13aの外周部にクランプ7が配置される。
この状態で、上下のクランプ7に通電すると、通電により銅管3およびアルミニウム管5aが加熱される。この通電による熱は、クランプ7の配置された部位のみではなく、その周辺にも伝熱する。
銅管3およびアルミニウム管5aの端部近傍が、共晶温度以上に上昇した状態で、図6(a)に示すように、銅管3の内部にマンドレル11を挿入する。さらに、図6(b)に示すように、マンドレル11を銅管3の端部まで移動させる(図中矢印E方向)。
ここで、拡径部13aの領域では、アルミニウム管5aが外周側からクランプ7によって内方に押し付けられる。したがって、マンドレル11の移動に伴い、拡径部13aの領域では、内外から、マンドレル11およびクランプ7によって、銅管3とアルミニウム管5aとが挟み込まれる。すなわち、アルミニウム管5a(拡径部13a)の内面と銅管3の外面とが押し付けられる。
また、マンドレル11がさらに移動し、銅管3の端部まで移動すると、銅管3の縮径部9が拡径される。すなわち、縮径部9が外方に押し広げられる(図中矢印F方向)。すなわち、銅管3の外周面によって、アルミニウム管5aの内面が押し付けられる。なお、縮径部9が押し広げられることで形成されるアルミニウム管5aの拡径された部位と拡径部13aとを合わせて、接合管における拡径部13と称する。
ここで、マンドレル11の移動時には、クランプ7によって、当該部位が共晶温度以上に保持される。したがって、拡径部13の範囲(拡径部13aの範囲および縮径部9の範囲)において、銅管3とアルミニウム管5aとが互いに接合面方向に押し付けられた状態で、共晶反応により接合される。すなわち、共晶接合部は、互いに強く押し付けられた状態で共晶反応により接合することができる。したがって、単に接触した状態で接合するよりも、より強く接合することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、マンドレル11によって、拡径部13aに範囲においても、銅管3とアルミニウム管5aとを互いに押し付けることができる。したがって、より長い範囲(大きな面積)に渡って、銅管3の外周面とアルミニウム管5aの内周面とを押し付けながら共晶接合することができる。したがって、従来のように、端部を押し付けて接合するのみである場合と比較して、より高い接合強度を得ることができる。
なお、本実施形態において、図6(a)の状態から、マンドレル11を完全に銅管3の端部の縮径部9まで移動させずに、縮径部9の手前まで移動して止めても良い。この場合でも、拡径部13aの範囲において、銅管3とアルミニウム管5aとが、クランプ7とマンドレル11とで挟み込まれて、互いの接合面を押し付けることができる。
次に、本発明にかかる第3の実施形態について説明する。図7〜図8は、銅管とアルミニウム管の接合管1の製造工程を示す断面図である。まず、図7(a)に示すように、端部に拡径部13aが形成されたアルミニウム管5aに、銅管3の端部を挿入する(図中矢印C方向)。なお、銅管3の端部には縮径部は形成されない。また、拡径部13aの内径は、銅管3の外径と略等しい。
次に、銅管3の端部をアルミニウム管5aの端部に挿入すると、図7(b)に示すように、銅管3の先端がアルミニウム管5aの拡径部13aの基部に当接する。
この状態で、銅管3およびアルミニウム管5aの外周部に、それぞれクランプ7が配置される。なお、銅管3側のクランプ7は、拡径部13aからの露出部近傍に配置される。また、アルミニウム管5a側のクランプ7は、拡径部13aの基部側に配置される。さらに、拡径部13aの外周部にクランプ7が配置される。
この状態で、上下のクランプ7に通電すると、通電により銅管3およびアルミニウム管5aが加熱される。この通電による熱は、クランプ7の配置された部位のみではなく、その周辺にも伝熱する。
銅管3およびアルミニウム管5aの端部近傍が、共晶温度以上に上昇した状態で、図8(a)に示すように、銅管3の内部にマンドレル11を挿入する。さらに、図8(b)に示すように、マンドレル11を銅管3の端部まで移動させる(図中矢印E方向)。
ここで、拡径部13aの領域では、アルミニウム管5aが外周側からクランプ7によって内方に押し付けられる。したがって、マンドレル11の移動に伴い、拡径部13aの領域では、内外から、マンドレル11およびクランプ7によって、銅管3とアルミニウム管5aとが挟み込まれる。すなわち、アルミニウム管5a(拡径部13a)の内面と銅管3の外面とを押し付けることができる。
ここで、マンドレル11の移動時には、クランプ7によって、当該部位が共晶温度以上に保持される。したがって、拡径部13aの範囲において、銅管3とアルミニウム管5aとが互いに接合面方向に押し付けられた状態で、共晶反応により接合される。すなわち、共晶接合部は、互いに強く押し付けられた状態で共晶反応により接合することができる。したがって、単に接触した状態で接合するよりも、より強く接合することができる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態等と同様の効果を得ることができる。第3の実施の形態では、銅管3およびアルミニウム管5aのいずれも、接合時に拡径されることがないが、マンドレル11によって、拡径部13aに範囲において、銅管3とアルミニウム管5aとを互いに押し付けることができる。したがって、銅管3の外周面とアルミニウム管5aの内周面とを押し付けながら共晶接合することができる。したがって、従来のように、端部を押し付けて接合するのみである場合と比較して、より高い接合強度を得ることができる。
なお、このように、接合時にアルミニウム管5aの拡径をさせることがない場合としては、図9に示すようにしても良い。図9に示す例では、銅管3の端部に縮径部9が形成される。なお、縮径部9は、銅管3の肉厚程度の長さに形成される。前述と同様に、銅管3の縮径部9をアルミニウム管5aの拡径部13aの基部に当接させた状態で、クランプ7を配置して加熱する。
銅管3およびアルミニウム管5aの端部近傍が、共晶温度以上に上昇した状態で、図9(a)に示すように、銅管3の内部にマンドレル11を挿入する。さらに、図9(b)に示すように、マンドレル11を銅管3の端部まで移動させて、縮径部9を拡径する(図中矢印E方向)。なお、前述の通り、縮径部9は銅管3の厚み程度であるため、アルミニウム管5aは拡径されず、銅管3とアルミニウム管5aとの隙間が埋められる。
一方、拡径部13aの領域では、アルミニウム管5aが外周側からクランプ7によって内方に押し付けられる。したがって、マンドレル11の移動に伴い、拡径部13aの領域では、内外から、マンドレル11およびクランプ7によって、銅管3とアルミニウム管5aとが挟み込まれる。すなわち、アルミニウム管5a(拡径部13a)の内面と銅管3の外面とを押し付けることができる。すなわち、接合部は、互いに強く押し付けられた状態で共晶反応により接合することができる。
また、さらに他の実施形態としては、図10に示すようにしてもよい。図10に示す例では、銅管3の端部に縮径部9が形成され、アルミニウム管5aの端部には、拡径部13aが形成される。銅管3は、アルミニウム管5aに対して径が大きい。また、拡径部13aの基部には、テーパ形状が形成される。すなわち、拡径部13aは、基部側からテーパ状に拡径され、所定の径まで拡径された部位から端部まで略同一の径で形成される。なお、銅管3の外径は拡径部13aに挿入可能なように、拡径部13aの内径と略一致する。
図10(a)に示すように、前述した実施形態と同様に、銅管3、アルミニウム管5aをクランプ7で挟み込む。接合部近傍が、共晶温度以上の温度まで上昇した後、銅管3とアルミニウム管5aとを押し付け合った状態で、マンドレル11aを挿入する。マンドレル11aの先端部(挿入側の端部)には端部に向かうにつれて縮径するテーパ形状が形成される。
図10(b)に示すように、マンドレル11aの端部(テーパ部)が、銅管3の縮径部9に押し当てられると縮径部9の外周面と拡径部13aの内周面とが密着する。したがって、縮径部9の外周面と拡径部13aの内周面とが共晶反応によって接合される。
なお、マンドレル11aの外径は、銅管3の内径と略同一であってもよく、銅管3の内径よりも小さくし、マンドレル11aの外面と銅管3の内面との間に隙間があってもよい。また、マンドレル11aの先端部のテーパ形状は、例えば、拡径部13a基部のテーパ形状に対応させてもよい。なお、本マンドレル11aの形態は、他の実施例におけるマンドレル11として用いてもよい。また、マンドレル11aによって、拡径部13aがさらに拡径されてもよく、拡径部13aの形状を変えずに内面から押し付けるのみであってもよい。
以上説明した銅管とアルミニウム管の接合方法により得られる銅とアルミニウムの接合管について引っ張り強度試験を行った。ここで、接合に用いられた銅管は、7Φ×0.7mm厚である。また、アルミニウム管は、7Φ×0.8mm厚である。それぞれ150mm長さの管体を用いて接合を行った。表1にその結果を示す。
Figure 2013208647
表1において、本発明品とは、第2の実施例によって得られた銅とアルミニウムの接合管である。また、従来品は、マンドレルを使用しなかった他は、本発明と同一の方法で製造したものである。表より、本発明品の接合強度が従来品と比較して高いことがわかる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的思想に属するものと了承される。
1………銅管とアルミニウム管の接合管
3………銅管
5、5a………アルミニウム管
7………クランプ
9………縮径部
11、11a………マンドレル
13、13a………拡径部

Claims (7)

  1. 銅管とアルミニウム管との接合方法であって、
    銅管の一方の端部を、一方の端部が拡径されたアルミニウム管の拡径部に挿入し、
    前記拡径部の外周を、クランプによって挟み込み、前記クランプによって前記拡径部を押圧した状態で加熱を行い、
    前記銅管の他方の端部から挿入したマンドレルを前記銅管の前記一方の端部に移動させることで、前記拡径部に挿入された前記銅管の外表面と前記アルミニウム管の内周面とを密着させて接合することを特徴とする銅管とアルミニウム管との接合方法。
  2. 前記銅管の前記一方の端部が縮径された縮径部を前記銅管に設け、
    前記銅管の他方の端部から挿入した前記マンドレルを前記銅管の前記一方の端部に移動させることで前記縮径部を拡径することを特徴とする請求項1に記載の銅管とアルミニウム管との接合方法。
  3. 前記縮径部の拡径とともに、前記アルミニウム管を拡径することを特徴とする請求項2に記載の銅管とアルミニウム管との接合方法。
  4. 挿入側の端部にテーパ部を有する前記マンドレルを、前記銅管の前記一方の端部に移動させることで前記縮径部の外表面と、前記拡径部の内表面を接合することを特徴とする請求項2に記載の銅管とアルミニウム管との接合方法。
  5. 前記銅管と前記アルミニウム管を管軸方向に押圧することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の銅管とアルミニウム管との接合方法。
  6. 銅管とアルミニウム管とが接合された接合管であって、
    銅管と、
    一方の端部が所定の長さ拡径された拡径部を有するアルミニウム管と、
    を具備し、
    前記銅管の一方の端部が、前記アルミニウム管の前記拡径部内に配置され、
    前記銅管の外周面の少なくとも一部が、前記拡径部の内周面と密着して接合されることを特徴とする銅管とアルミニウム管とが接合された接合管。
  7. 前記銅管と前記アルミニウム管の内径が異なることを特徴とする請求項6に記載の銅管とアルミニウム管とが接合された接合管。
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WO2016052148A1 (ja) * 2014-10-02 2016-04-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 電磁シールド部材
KR102388903B1 (ko) * 2022-03-02 2022-04-21 주식회사 와이케이테크 이종 재질의 파이프 접합방법

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