JP2001225163A - アルミニウム合金部材の超音波ハンダ付け方法 - Google Patents

アルミニウム合金部材の超音波ハンダ付け方法

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JP2001225163A
JP2001225163A JP2000036214A JP2000036214A JP2001225163A JP 2001225163 A JP2001225163 A JP 2001225163A JP 2000036214 A JP2000036214 A JP 2000036214A JP 2000036214 A JP2000036214 A JP 2000036214A JP 2001225163 A JP2001225163 A JP 2001225163A
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Shinji Yamamoto
真二 山本
Shigenori Yamada
茂則 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合部の外部に溶融ハンダが流出することを
防止して接合強度を保持することができるアルミニウム
合金部材の超音波ハンダ付け方法を提供する。 【解決手段】 高さHが0.3〜2.0mmの突起15
を形成した振動板9をハンダ浴10中に浸漬するステッ
プと、該振動板9をハンダ浴10から引き上げて振動板
9の上に溶融ハンダ19を残存させるステップと、この
溶融ハンダ19を振動板9に残存させた状態で、突起1
5にアルミニウム合金部材1の接合面4の中央部4aを
載置するステップと、上記振動板9に超音波を印加し、
該振動板9の突起15を介してアルミニウム合金部材1
の接合面4に超音波振動を伝達するステップと、該アル
ミニウム合金部材1,2の接合面同士4,5を突き合わ
せた状態で、両部材1,2に超音波を印加するステップ
とを含んでなるアルミニウム合金部材の超音波ハンダ付
け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
部材を超音波ハンダ付法により接合する方法に関する。
更に詳しくは、本発明は、複雑な形状のアルミニウム合
金部品を、分割した状態で製造し、これらの各部品同士
を接合して一体化する超音波ハンダ接合技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のアルミニウム合金同士をハンダ付
けする技術には、例えば特開昭62−26364号公報
に記載されているように、ケース状のアルミニウム合金
部品をハンダ浴中に浸漬し、超音波を印加したのち、そ
れらの接合面同士をろう付けすることにより、接合する
ものがある。この方法では、振動板をハンダ浴中に浸漬
させるため、超音波ホーンから発振した超音波振動は振
動板に伝達される際に弱められてしまう。したがって、
アルミニウム合金部材の鋳肌面のように強固な酸化皮膜
で覆われている部分には、健全なハンダ層を形成するこ
とが困難であった。
【0003】この酸化皮膜を除去するには、アルミニウ
ム合金部材の鋳肌面に機械加工等を施す方法があるが、
この方法はコストがかかった。また、超音波出力を上げ
て鋳肌面にハンダ層を形成する方法では、図10に示す
ように、アルミニウム合金鋳物101,102の接合面
103,104以外の部分、例えばアルミニウム合金鋳
物101,102の端部の側面106,107にもハン
ダが付着してハンダ層109,110が形成されること
があり、外観上好ましくなかった。これに対して、特開
平11−52167号公報では、アルミニウム合金部材
の端部をハンダ浴中に浸漬させず、振動板上に薄く残存
した溶融ハンダ液を用いて、接合面のみにハンダ層を形
成する技術を開示している。
【0004】しかし、この場合には、以下のような問題
点があった。1)図11に示すような、略蓋状に形成さ
れたアルミニウム合金部材111の接合面112に超音
波を印加すると、該接合面112の表面に形成されてい
る酸化皮膜が破壊され、アルミニウム合金部材111の
素材面が全面に亘って侵食される。このため、接合面1
12の断面は、図12(a)(b)に示すように、凹凸
を有する波形状の面となり、この面に溶融ハンダ115
が塗布された状態となっている。これらの2つのアルミ
ニウム合金部材111,121の接合面同士112,1
22を突き合わせると、図13(a)(b)に示すよう
に、両接合面112,122の間には空隙130が形成
される。この空隙130が接合面112,122の端部
131に形成されると、図13(b)に示すように、接
合時に溶融ハンダ115が外部に流出し易くなると共
に、侵食の大きい空隙130は、溶融ハンダ115によ
って埋め尽くせずに隙間133となってしまう場合があ
った。従って、接合面積が小さくなり、接合強度の低下
を招くおそれがあった。2)また、接合部の肉厚が薄い
場合は、侵食の大きい部位が貫通穴となって、圧漏れ不
良等を引き起こすおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、接合部の外部に溶融ハンダが流出することを防
止して接合強度の低下を抑制することができるアルミニ
ウム合金部材の超音波ハンダ付け方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ム合金部材の超音波ハンダ付け方法は、上記目的を達成
するため、その上面に突起を形成した振動板をハンダ浴
中に浸漬するステップと、該振動板をハンダ浴から引き
上げて振動板の上に溶融ハンダを残存させるステップ
と、この溶融ハンダを振動板に残存させた状態で、突起
にアルミニウム合金部材の接合面を載置するステップ
と、上記振動板に超音波を印加し、該振動板の突起を介
してアルミニウム合金部材の接合面に超音波振動を伝達
するステップと、該アルミニウム合金部材の接合面同士
を突き合わせた状態で、両部材に超音波を印加するステ
ップとを含んでいる。上記超音波ハンダ付け方法によれ
ば、アルミニウム合金部材の接合面のうち、突起に載置
された部位は超音波による侵食のために大きな凹みが形
成され、突起に載置されない部位はあまり侵食されな
い。従って、この接合面同士を突き合わせると、大きく
侵食された部位同士によって空隙が形成され、該空隙に
溶融ハンダを溜めることができる。また、侵食が小さい
部位同士によって空隙が塞がれるため、外部に溶融ハン
ダが流出することを防止することができる。よって、突
起に載置する接合面の部位は、該接合面の端部以外、例
えば中央部であることが必要である。端部に空隙を形成
すると、接合面同士を突き合わせた場合に、端部から溶
融ハンダが流出してしまうからである。なお、これによ
り、複雑な形状のアルミニウム合金部材を分割して別々
に製造したのち、これらの複数のアルミニウム合金部材
同士を接合して一体化することによって、生産性を高め
ると共に、部材同士の接合強度を向上させることができ
る。
【0007】また、本発明に係る超音波ハンダ付け方法
の一態様では、上記突起を、その高さが0.3〜2.0
mmの断面略矩形状に形成している。さらに、本発明に
超音波ハンダ付け方法の別の態様では高さが0.3〜
2.0mmで断面略矩形状の突起を形成した振動板をハ
ンダ浴中に浸漬するステップと、該振動板をハンダ浴か
ら引き上げて振動板の上に溶融ハンダを残存させるステ
ップと、この溶融ハンダを振動板に残存させた状態で、
突起にアルミニウム合金部材の接合面を載置するステッ
プと、発振周波数が18〜22kHz、発振器出力が1
50〜1000W、印加時間が3〜10秒の条件下で振
動板に超音波を印加し、該振動板の突起を介してアルミ
ニウム合金部材の接合面に超音波振動を伝達するステッ
プと、該アルミニウム合金部材の接合面同士を突き合わ
せた状態で、両部材に、発振周波数が18〜22kH
z、発振器出力が150〜1000W、印加時間が3〜
10秒の条件下で超音波を印加するステップとを含んで
いる。上記超音波ハンダ付け方法によれば、超音波を印
加することによって接合面のうち、突起に載置された部
位、例えば中央部が大きく侵食され、その周辺部はあま
り侵食されることがない。このため、アルミニウム合金
部材の接合面同士を突き合わせると、突起に載置された
部位の空隙が大きく、この空隙に溶融ハンダが溜まり、
突起に載置されない部位の隙間は小さいため、外部に溶
融ハンダが流出することがない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態に係るアル
ミニウム合金部材の超音波ハンダ付け方法は、超音波を
伝達する振動板に、接合面に合わせた突起を設け、該突
起にアルミニウム合金部材の接合面を載せた状態で超音
波ハンダ付けを行うことにより、接合部からの溶融ハン
ダの流出を抑え、接合強度の向上を狙ったものである。
即ち、本案は、振動板の突起により積極的に侵食させて
確実にコーティングを行う部位と、侵食を防止して接合
面の精度を保持する部位とを独立させることにより、気
密性や水密性を向上させたものである。
【0009】まず、本発明の実施の形態に係る超音波ハ
ンダ付け方法に用いる材料及び装置等について説明す
る。 [被処理材]本実施の形態の超音波ハンダ付け方法で用
いる被処理材としては、アルミニウム合金部材、特にJ
ISに規定されたアルミニウム及びその合金等である展
伸材や鋳物材などが適しており、例えば、ADC12
材、A6061、A5052、AC4C等が挙げられ
る。また、その形状は特にこだわらないが、例えば、図
1に示すような、略蓋状に形成された断面略コ字状のア
ルミニウム合金部材1,2の接合面同士4,5を接合す
る場合に適用できる。
【0010】[ハンダ]本実施の形態の超音波ハンダ付
け方法で用いるハンダとしては、JISに規定されてい
るアルミニウム材用ハンダAH−Z95A(Zn−5w
t%Al)や純Znの他、Zn−Sn系、Zn−Cd
系、Sn−Pb系などが挙げられるが、強度、融点及び
耐食性の点からZn−Al系の亜鉛ハンダが最も望まし
い。
【0011】[超音波ハンダ付装置]本実施の形態の超
音波ハンダ付け方法で用いる超音波ハンダ付装置6は、
図2(a)に示すように、超音波を発生させる超音波振
動子7と、該超音波振動子7で発生した超音波を増幅さ
せる超音波ホーン8と、該超音波ホーン8に取りつけら
れ、断面略ハット状の形状を有する振動板9と、ハンダ
液10を収納したハンダ液槽11とを備えている。ま
た、上記振動板9は、1枚の平滑な平板の中央部を下方
に凹ませて底面12を形成すると共に、その端部13を
超音波ホーン8に取りつけている。該振動板9の材質
は、特に限定されないが、オーステナイト系ステンレス
やセラミックス等が好ましい。
【0012】この振動板9の底面12の拡大断面図を図
2(b)に示す。底面12の上面側には、断面略矩形状
の突起15が上方に凸に形成されている。該突起15に
よって、アルミニウム合金部材1の接合面4の中央部に
のみ強力な超音波を印加することができる。突起15
は、振動板9に一体成形しても良く、別体に作製したの
ち、振動板9に溶接やボルト締めなどの慣用な結合手段
によって取り付けても良い。被処理材の接合面4の大き
さや形状等を考慮して、その幅、高さ、長さを決めるこ
とが好ましい。例えば、被処理材の肉厚が5mmの場
合、突起15の高さHは0.3〜2.0mm、幅は1〜
3mmが好ましい。
【0013】次に、上記超音波ハンダ付装置6による作
用について説明する。まず、超音波振動子7を作動させ
て発生させた超音波振動が超音波ホーン8によって振幅
が増大して振動板9に伝達される。被処理材であるアル
ミニウム合金部材は、後述する図4(a)(b)に示す
ように、振動板9の底面12に形成された突起15の上
に載置されているため、上記接合面4の中央部4aには
突起15による強力な超音波が直接に伝達され、接合面
4の端部4bには弱めの超音波が間接的に印加される。
従って、図5に示すように、接合面4の中央部4aは侵
食が大きく、端部4bは侵食が少ないので、中央部4a
に湾曲した凹み17が形成される。
【0014】次いで、本実施の形態に係る超音波ハンダ
付け方法をその手順ごとに説明する。(1)被処理材の製造工程 まず、図1に示すような、断面略コ字状に形成した2個
のアルミニウム合金部材1,2を作製し、それらの端面
を接合面4,5とする。この接合面4,5は機械加工に
よって平滑な面に形成しても良く、そのままの鋳肌面の
ままでも良い。(2)被処理材の予熱工程 図示しないオーブン等によって、被処理材であるアルミ
ニウム合金部材1,2を350〜400℃に30分程度
予熱する。
【0015】(3)振動板の浸漬工程 次いで、図2(a)(b)に示すように、超音波ハンダ
付装置6の振動板9をハンダ液10の中に浸漬して、該
振動板9を予熱する。このハンダ液10の温度は、ハン
ダの融点+20℃〜70℃程度が好ましい。(4)振動板の引上げ工程 こののち、図3に示すように、浸漬させていた振動板9
をハンダ液10の中から引き上げ、該振動板9の底面1
2の上に薄く溶融ハンダ19を残す。該溶融ハンダ19
の厚さは、0.5mm〜3mmが好ましい。
【0016】(5)接合面の超音波処理工程 振動板9の底面12に残存した溶融ハンダ19が凝固す
る前に、図4(a)に示すように、アルミニウム合金部
材1を該底面12の突起15の上に載置する。この状態
で、超音波振動子7を作動させると、振動板9から振動
板9の突起15を介してアルミニウム合金部材1の接合
面4に超音波が印加される。ここで、図4(b)に示す
ように、振動板9の底面12には、上述したように突起
15が設けられているため、アルミニウム合金部材1の
接合面4のうち該突起15に当接している中央部4aに
は強力な超音波が直接に印加され、接合面4の端部4b
は弱めの超音波が間接的に印加される。従って、図5に
示すように、アルミニウム合金部材1の接合面4は、中
央部4aが大きく侵食されて凹み17が形成され、端部
4bはあまり侵食されずに略平面状のままとなる。この
超音波は、例えば、発振周波数は20kHz前後、発振
器出力は150〜1000W、超音波印加時間は3〜1
0秒間が好ましい。他方のアルミニウム合金部材2につ
いても、同様の手順で、その接合面5に超音波を印加す
る。なお、上記超音波を印加することによって、接合面
4,5に溶融ハンダ19が付着するが、この溶融ハンダ
19が冷えて凝固する前に、次の超音波接合工程に移行
することが好ましい。溶融ハンダ19が凝固すると接合
面4,5にハンダ層が形成され、超音波接合工程におい
て、両部材1,2を加熱する必要があるからである。
【0017】(6)両部材の超音波接合工程 アルミニウム合金部材1,2の接合面同士4,5を当接
させた状態で、図6に示すように、上方に配設されたア
ルミニウム合金部材1の上部に超音波ホーン20を載置
し,両部材1,2に圧力を加えながら超音波を印加する
ことによって、両部材1,2を接合する。ここで、図7
に示すように、両接合面同士4,5を突き合わせると、
接合面4,5の端部4b,5bの侵食が小さいため、端
部同士4b,5bの間に形成される隙間24が小さく、
溶融ハンダ19が外部に流出しにくい。また、接合面
4,5の中央部4a,5aに形成された隙間25は大き
いため、ハンダ溜りとなる。この超音波を印加する条件
については、上述した接合面の超音波処理工程の場合と
同様に、発振周波数は20kHz前後、発振出力は15
0〜1000W、印加時間は3秒間〜10秒間が好まし
い。
【0018】なお、アルミニウム合金部材1,2の接合
面4,5に付着した溶融ハンダ19が凝固して、接合面
4,5にハンダ層30,31が形成された場合は、図8
に示すように、両部材1,2の接合部近傍21をガスバ
ーナーや高周波誘導加熱等の慣用の加熱手段22を用い
て加熱しながら、両部材1,2を加圧して超音波を印加
することによって、両部材1,2を接合することができ
る。この加熱温度は、ハンダの融点+20℃〜70℃が
好ましく、加熱時間は、ハンダ溶融後に超音波を印加し
たら直ちに終了する時間が好ましい。(7)冷却工程 最後に、接合した両部材1,2を冷却して、図9に示す
ような接合品33が完了する。
【0019】次に、本発明を具体的な実施例に基づき説
明する。
【実施例】[実施例1]被処理物として2サイクルのシ
リンダーヘッド(材質:AC4B)を用い、該シリンダ
ーヘッドに本発明に係る超音波ハンダ付け方法を適用し
た。シリンダーヘッドの予熱は、380℃で30分間行
い、超音波印加についての条件は、発振周波数を19k
Hz、発振器出力を350W、超音波印加時間を5秒と
した。また、圧漏れテストは水没式を適用し、そのエア
ー圧を0.5MPaとした。これらのテスト結果を次の
表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、上記振動板9の底面12に配設した突起
15は、上述したように略矩形状に限定されず、上方に
凸の形状であれば、断面形状が、略半円状、略楕円状、
略三角状等の形状を採用することができる。また、部材
1,2の材質は、アルミニウム以外でも、プレス、曲
げ、鍛造及び溶接が可能な構造用鋼や構造用配管、例え
ば、SS400やSPC等を用いることができ、例え
ば、アルミニウム合金と構造用鋼とを接合することも可
能である。ただし、この場合は、前処理として構造用鋼
の接合面に銅メッキを施しておく必要がある。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、振動板に突起を設けた
ため、接合面から外部に溶融ハンダが流出することを抑
制することができ、接合不良になりにくい。また、接合
面のうち突起が当たる部位が侵食されてハンダ溜りとな
って、隙間部分へのハンダ補給効果を有するようにな
る。また、2サイクルのシリンダーヘッドのようなアン
ダーカット部を有するアルミニウム合金鋳物に適用する
場合は、該合金鋳物を分割してダイカストを行い、複数
の部品に形成したのち、各部品同士を接合することによ
って、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波ハンダ付け方法に用いるア
ルミニウム合金部材の断面図である。
【図2】本図のうち、(a)は本発明に係る超音波ハン
ダ付装置の振動板をハンダ液槽中に浸漬させた状態を示
す断面図、(b)は(a)のA部を拡大した断面図であ
る。
【図3】本発明に係る超音波ハンダ付装置の振動板を引
き上げた状態を示す断面図である。
【図4】本図のうち、(a)は本発明に係る超音波ハン
ダ付装置の振動板上にアルミニウム合金部材を載置した
状態を示す断面図、(b)は図4(a)のB部を拡大し
た断面図である。
【図5】本発明に係る超音波ハンダ付け方法によって処
理を施した接合部の拡大断面図である。
【図6】接合部を加熱せずに、アルミニウム合金部材同
士を超音波接合している状態を示す断面図である。
【図7】図6のC部を拡大した断面図である。
【図8】接合部を加熱しながら、アルミニウム合金部材
同士を超音波接合している状態を示す断面図である。
【図9】本発明に係る接合方法によって接合されたアル
ミニウム合金部材の接合完了品を示す断面図である。
【図10】従来の超音波ハンダ付け方法において、その
接合部にハンダ層を形成したアルミニウム合金部材の断
面図である。
【図11】従来の超音波ハンダ付け方法を施す被処理材
の斜視図である。
【図12】本図は、図11に示す被処理材の接合面に従
来の超音波ハンダ付けを施した断面図であり、このう
ち、(a)は図11のD−D線による断面図に相当し、
(b)は図11のE−E線による断面図に相当する。
【図13】本図は、図12に示す被処理材の接合面同士
を接合したアルミニウム合金部材の接合完了品を示す断
面図であり、このうち、(a)は図11のD−D線によ
る断面図に相当し、(b)は図11のE−E線による断
面図に相当する。
【符号の説明】
1,2 アルミニウム合金部材 4,5 接合面 6 超音波ハンダ付装置 7 超音波振動子 8,20 超音波ホーン 9 振動板 10 ハンダ液 11 ハンダ液槽 12 底面 13 端部 15 突起 17 凹み 19 溶融ハンダ 15 ハンダ層 21 接合部近傍 22 加熱手段 24,25 隙間 30,31 ハンダ層 33 接合品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その上面に突起を形成した振動板をハン
    ダ浴中に浸漬するステップと、該振動板をハンダ浴から
    引き上げて振動板の上に溶融ハンダを残存させるステッ
    プと、この溶融ハンダを振動板に残存させた状態で、突
    起にアルミニウム合金部材の接合面を載置するステップ
    と、上記振動板に超音波を印加し、該振動板の突起を介
    してアルミニウム合金部材の接合面に超音波振動を伝達
    するステップと、該アルミニウム合金部材の接合面同士
    を突き合わせた状態で、両部材に超音波を印加するステ
    ップとを含んでなるアルミニウム合金部材の超音波ハン
    ダ付け方法。
  2. 【請求項2】 上記突起を、その高さが0.3〜2.0
    mmの断面略矩形状に形成したことを特徴とする請求項
    1に記載のアルミニウム合金部材の超音波ハンダ付け方
    法。
  3. 【請求項3】 高さが0.3〜2.0mmで断面略矩形
    状の突起を形成した振動板をハンダ浴中に浸漬するステ
    ップと、該振動板をハンダ浴から引き上げて振動板の上
    に溶融ハンダを残存させるステップと、この溶融ハンダ
    を振動板に残存させた状態で、突起にアルミニウム合金
    部材の接合面を載置するステップと、発振周波数が18
    〜22kHz、発振器出力が150〜1000W、印加
    時間が3〜10秒の条件下で振動板に超音波を印加し、
    該振動板の突起を介してアルミニウム合金部材の接合面
    に超音波振動を伝達するステップと、該アルミニウム合
    金部材の接合面同士を突き合わせた状態で、両部材に、
    発振周波数が18〜22kHz、発振器出力が150〜
    1000W、印加時間が3〜10秒の条件下で超音波を
    印加するステップとを含んでなるアルミニウム合金部材
    の超音波ハンダ付け方法。
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