JP2001087804A - セラミック製継目無管製造用プラグ及び継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材 - Google Patents

セラミック製継目無管製造用プラグ及び継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材

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JP2001087804A
JP2001087804A JP26859499A JP26859499A JP2001087804A JP 2001087804 A JP2001087804 A JP 2001087804A JP 26859499 A JP26859499 A JP 26859499A JP 26859499 A JP26859499 A JP 26859499A JP 2001087804 A JP2001087804 A JP 2001087804A
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face
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ceramic
taper
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Shigeru Iwase
茂 岩瀬
Kazuhiro Urashima
和浩 浦島
Katsura Matsubara
桂 松原
Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Akira Yorifuji
章 依藤
Taro Kanayama
太郎 金山
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JFE Steel Corp
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B25/00Mandrels for metal tube rolling mills, e.g. mandrels of the types used in the methods covered by group B21B17/00; Accessories or auxiliary means therefor ; Construction of, or alloys for, mandrels or plugs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック製プラグで、ビレットを穿孔圧延
する際、プラグ保持用バーの軸線に対し、同プラグの軸
線がずれるのを防ぐ。 【解決手段】 後端面7の中央に、プラグ保持用バー1
03に取付けられる嵌合部8を同軸状に備えたプラグ1
で、後端面7を中央が凸となすテーパ状に形成する。そ
のテーパの角度はプラグの軸線J1に垂直な面に対し5
〜30度とした。このプラグ1の嵌合部8をバー103
の端面で、プラグ1の後端面7と同じテーパで凹凸を逆
にしたものに嵌合させて穿孔に用いるとき、穿孔抵抗に
よってプラグ1はその後端面7のテーパをバー103の
テーパをなす端面105に押し付けられる。このとき、
プラグ1の軸線J1はバー103の軸線J2に一致しよ
うとする求心作用があるから、プラグ1はバー103と
偏心しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継目無管製造用プ
ラグに関し、詳しくは、マンネスマン製管法などによっ
て継目無管(シームレス管)を製造する場合に用いられ
る継目無管製造用プラグ(以下、単にプラグともいう)
に関する。
【0002】
【従来の技術】マンネスマン製管法においては、同方
向、同速度で回転する2個のバレル形(樽形)ロールの
間に、所定温度に加熱された丸鋼片(以下、ビレットと
もいう)を噛み(挟み)こませて回転させながら送り出
し、その丸鋼片の端面中心を、傾斜穿孔圧延機(ピアサ
ーとも称される)のプラグ保持用バー(マンドレル)の
先端に取り付けられた継目無管製造用プラグに押し付け
ることによって圧延、穿孔させ、中空の素管(継目無
管)を製造している。
【0003】図15はこのようなプラグ1の一例を示し
たもので、通常、鋳鋼製で砲弾(弾丸)形状をしてい
る。このものは、後端面7に同軸(心)状で例えば凹設
された嵌合部(マンドレル装着孔)28に、プラグ保持
用バー(以下、プラグバー又は単にバーともいい、図中
2点鎖線で示す)103の先端の嵌合部124が遊嵌さ
れてビレット102の穿孔圧延に供される。
【0004】このようなプラグ1は、穿孔圧延工程で加
熱されたビレット102および素管との絶え間ない接触
によって高温にさらされているだけでなく、軸方向のみ
ならず半径方向にも極めて高い応力(圧縮力)をうけて
いるなど、常時、過酷な条件下におかれている。このた
め、その表面は摩耗、溶損、焼付きなどを起し易く、し
たがって、その対策としてプラグ1の材質が鋼系金属の
ものでは、900〜1000℃の高温での熱処理による
スケール付けを施し、表面に数十ないし数百μmのスケ
ール被膜を形成し、プラグの寿命の延長を図ることが行
われている。
【0005】こうした中、その寿命向上のため、図15
に示した継目無管製造用プラグ全体を略同一形状のま
ま、従来の鋼系金属に代えて耐熱性、耐摩耗性、摺動特
性に優れる窒化けい素等のセラミック製としたものや、
特開昭60−137511号公報記載のプラグのよう
に、その先端部分を構成するセラミック製先端部材を金
属製プラグ本体(以下、単に本体ともいう)の先端側に
同軸状に取り付けたものが提案されている。すなわち、
図16に示したプラグ200のように、先端から所定長
さLの領域をセラミック製先端部材301とし、その後
端面307の中央に金属製本体201に取付けられるよ
うに凸設された嵌合部308を設け、これを本体201
の先端側の凹部214に嵌合させるようにしたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
セラミック製継目無管製造用プラグ(以下、セラミック
製プラグ又は単にプラグともいう)やセラミック製先端
部材(以下、先端部材ともいう)は、セラミックの持つ
前記のような長所のある一方で金属製プラグに比べると
穿孔加工時に突然に破壊が起こる危険性が高いといった
問題があった。この原因は、セラミックは靭性が低いた
め、繰返し使用による疲労に弱いことに基づくものと考
えられるが、本願発明者による試験、研究によれば、さ
らに次の理由によることが判明した。
【0007】セラミック製プラグは、金属製のプラグ保
持用バーの先端に取付けて使用される。このうち、図1
5,17に示したようにセラミック製プラグ1の後端面
7に凹設された嵌合部(以下、嵌合用凹部ともいう)2
8の有るものでは、バー103側の先端の凸部124に
これを嵌合するようになっている。この際、バー103
を成す金属の熱膨張係数がプラグ1をなすセラミックよ
りはるかに大きいことを考慮し、締まり嵌状態となって
セラミック製プラグ1に引張り応力が作用して破壊され
ないように、両者の嵌合部(凸部と凹部)の径が設定さ
れる。このため、図17に示したように実際には穿孔過
程ではその隙間分、プラグ1の軸線J1はバー103の
軸線J2に対して偏心してしまう。つまり、この隙間
分、セラミック製プラグ1は、バー103の軸線J2に
対して半径方向にずれてしまうことになる。
【0008】このような偏心は、ビレットを穿孔する際
にプラグ1に偏荷重ないし軸線に交差する方向の力を作
用させるため、嵌合部28にはその径方向に力が加わ
り、プラグ1の嵌合用凹部28の奥所(底)の隅角部2
9近傍に局所的に引張り応力が作用する。しかして、プ
ラグ1の使用過程ではその繰返しによる疲労の蓄積、増
大を招き、プラグ1の凹部28の奥所の隅角部29のよ
うに応力集中が生じやすい部位を起点としてセラミック
製プラグに亀裂が入り、破壊に至るのである。
【0009】また、図18に示したように、セラミック
製プラグ1の後端面7に凸設された嵌合部(以下、嵌合
用凸部ともいう)8のあるものでは次のようである。す
なわち、このようなものでは、嵌合用凸部8に金属製の
バー103側の凹部114を嵌合させるため、両者の熱
膨張係数の差により、その嵌合における隙間が一層大き
くなることから、プラグ1の軸線J1はバー103の軸
線J2に対して前記の場合よりも大きく偏心する。した
がって、このものではさらに偏荷重がかかりやすく、プ
ラグ1の嵌合用凸部8の根元9に応力集中が生じ、この
部位を起点としてプラグに亀裂が入り、破壊に至るので
ある。
【0010】こうした問題は、プラグ全体がセラミック
製のもののみならず、図16に示したセラミック製先端
部材301を金属製プラグ本体201の先端側に嵌合す
る構造のものにおいても同様の理由から、その先端部材
301の嵌合部308において発生する。またセラミッ
ク製プラグやセラミック製先端部材においては、バーへ
の取り付け形態にかかわらず、つまり嵌合用凸部又は嵌
合用凹部にかかわらず、このような偏心があると、その
偏心分、穿孔された管に偏肉が発生しやすく、品質の低
下を招く原因ともなる。しかも、セラミック製先端部材
を金属製プラグ本体に取付けてプラグをなすものでは、
弾丸形状の先端側外周縁つまり先端部材の後端面の外周
縁に、熱膨張係数の差に基いて段差が発生するため、管
内面に傷をつける原因ともなる。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、ビレットを穿孔
圧延する際において、プラグ保持用バーの軸線に対し、
軸線がずれることのないセラミック製プラグやセラミッ
ク製先端部材を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、後端面の中央に、プラグ保持用バー側に
取付けられるように凸設又は凹設された嵌合部を同軸状
に備えたセラミック製継目無管製造用プラグであって、
前記後端面を中央が凸又は凹となすようにテーパ状に形
成したことを特徴とする。
【0013】しかして、このようなプラグは、その嵌合
部に嵌合する嵌合部を備えた例えばプラグ保持用バーの
端面であって、プラグの後端面と同じテーパで凹凸を逆
にしたものに遊嵌状態で嵌合させて穿孔に用いる。この
穿孔においては、プラグの先端にビレットが強く押し付
けられることによる穿孔抵抗によって、プラグはその後
端面のテーパを介してバーの端面(同一テーパ面)に強
く押し付けられる。この際、プラグの後端面は、バーの
端面のテーパに一致するため、バーの端面の中心に位置
しようとする求心作用があるから、バーの軸線に対して
プラグの軸線は常に一致するようになる。すなわち、本
発明のプラグはその後端面のテーパによってその軸線を
バーの軸線に一致するように動こうとするから、嵌合部
の半径方向(外側)に隙間があっても、両軸線はずれる
ことなく一致する。
【0014】このように本発明のプラグにおいては、バ
ーの端面のうちプラグの後端面のテーパが当接する部位
をそのテーパと同じか略同じテーパで形成しておくこと
で、穿孔時における偏心が防止される。これにより、嵌
合部が凸設されたもの(嵌合用凸部)或いは凹設された
もの(嵌合用凹部)でも、嵌合用凸部の根元や嵌合用凹
部の奥所(底面)の隅角に偏荷重による応力集中を生じ
ないことから、セラミック製プラグであっても破損し難
くなる。しかも、偏心が防止される結果、穿孔される管
の偏肉も防止され、その品質向上も期待される。
【0015】後端面のテーパは、凸となすテーパでも、
凹となすテーパでもよい。後端面のテーパを凸となすテ
ーパとする場合、前記テーパ角度を大きくすると、相手
部材をなすバーの端面を押し広げる作用があるため、そ
の変形を招いてしまう。さらにプラグが嵌合用凹部を備
えたものでは、嵌合用凹部の内(周)面と後端面とのな
す角(稜線)が鋭くなり、セラミック製品としては欠け
易く好ましくない。一方で、前記テーパ角度が小さいと
前記した求心作用が低下する。これらのことを考慮する
と、後端面のテーパを凸となすテーパとする場合には、
そのテーパの角度は、継目無管製造用プラグの軸線に垂
直な面に対し、5〜30度の範囲とするのが好ましい。
【0016】なお後端面のテーパを凹となすテーパとす
ると、バーの端面が凸となすテーパとなる。このため、
テーパ角度を、継目無管製造用プラグの軸線に垂直な面
に対して大きくし過ぎると、穿孔時における軸方向の圧
縮力によるバーの端面の楔作用によって、逆にプラグの
後端面が押し広げられる作用を強く受ける。したがっ
て、プラグの嵌合部が凸設されたものではその凸部(嵌
合用凸部)の根元に引張り応力が作用するし、嵌合部が
凹設されたものではその凹部の奥所(底面)の隅角で引
張りの応力集中が発生する。このような応力集中は、い
ずれもセラミックには好ましくない。同応力集中箇所が
破壊の起点となりやすいためである。しかも、後端面の
外周縁つまり後端面とプラグの外周面との交差(稜線)
部が鋭角状になり好ましくない。一方で、前記テーパ角
度が小さいと求心作用が低下する。これらのことを考慮
すると、後端面のテーパを凹となすテーパとする場合に
は、そのテーパの角度は、継目無管製造用プラグの軸線
に垂直な面に対し、5〜10度の範囲とするのが好まし
い。
【0017】また、本発明は、全体がセラミックからな
るプラグのみならず、先端部材のみセラミックからなる
プラグ、つまり継目無管製造用プラグに用いるセラミッ
ク製先端部材においても同様に成立する。すなわち、継
目無管製造用プラグの先端部分を構成するセラミック製
先端部材であって、後端面の中央に、継目無管製造用プ
ラグ本体に取付けられるように凸設又は凹設された嵌合
部を同軸状に備えたものにおいて、前記後端面を中央が
凸又は凹となすようにテーパ状に形成することで、前記
したプラグと同様の作用ないし効果がある。
【0018】しかも、このものではプラグ本体に対し偏
心しないことから、前記の効果に加え、先端部材と本体
との接合部の外周縁に段差が発生することも防止でき
る。すなわち、穿孔時における温度においてセラミック
製先端部材と金属製本体との接合部の外周縁の径が一致
するように設定しておくことで、内面に傷を付けること
がないので表面粗さも向上し内面精度の高い素管とな
る。
【0019】なお、この場合のテーパ角度も適宜に設定
すればよいが、前記プラグと同様にするのがよい。つま
り、前記後端面を中央が凸となすようにテーパ状に形成
したものでは、そのテーパの角度を、継目無管製造用プ
ラグの軸線に垂直な面に対し、5〜30度とするとよ
い。また前記後端面を中央が凹となすようにテーパ状に
形成したものでは、そのテーパの角度を、継目無管製造
用プラグの軸線に垂直な面に対し、5〜10度とすると
よい。
【0020】なお、セラミック製継目無管製造用プラグ
及びセラミック製先端部材のいずれについても次のこと
がいえる。すなわち、後端面のテーパを凸又は凹のいず
れとする場合でも、嵌合用凸部の根元や凹部の奥所の隅
角の隅肉アールは、なるべく大きめに設定するのが好ま
しく、具体的にはR3mm以上である。さらに、後端面
と外周面とのなす角などに付す面取(アール若しくは4
5度面取)もなるべく大きめとするのが好ましく、具体
的にはC又はR3mm以上である。なお、セラミック
は、Si34(窒化けい素)を主成分(素材)としたも
のが適切であるが、もちろんこれ以外のセラミックで形
成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るセラミック製のプラ
グを具体化した第1の実施形態例について、図1ないし
図3を参照して詳細に説明する。図中1は、本例のプラ
グであり、プラグ本体2は窒化けい素(Si34)を主
成分とする素材を用いて砲弾(弾丸)形状に焼成形成さ
れている。そして、図示左側の小球面をなす先端3から
後方(図1右方)に向けて、正面視、所定の半径の円弧
状部4を備え、これに続いて外周面がテーパ状に漸増す
る漸増部5を備え、この漸増部5に続く後方にはその漸
増部5の後端(最大径部)と同外径で軸線J1に平行な
円柱状の後端逃し部6を備えている。
【0022】そして後端面7は円形で中央が緩かに凸と
成すテーパ状に形成されており、その中央には、本例で
は直径D2をなす円柱状(凸部)の嵌合部(嵌合用凸
部)8が後端面7と同軸(心)状にて一体で突出形成さ
れている。このような円錐台形状に形成された後端面7
における嵌合用凸部8の根元9には所定の半径(アー
ル)で隅肉が付され、さらに後端面7と後端逃し部6の
外周面6aとがなす角(コーナー)、及び嵌合用凸部8
の周面とその端面8aとがなす角にはそれぞれ面取が付
けられている。
【0023】このような本例のプラグ1が取付けられる
金属製バー(マンドレル)103の先端面105は、プ
ラグ1の後端面7の外径より小径の円形で、そのテーパ
と同一で逆テーパに形成されている。そして、その中央
にプラグ1の嵌合用凸部8を受入れ可能の円柱状の凹部
(空孔)114を備えており、この凹部(空孔)114
の内径はプラグ1の嵌合用凸部8の外径D2よりやや小
さく形成され、その長さより深く形成されている。
【0024】このようなプラグ1がビレット(図示せ
ず)を穿孔圧延する際には、従来と同様、ビレットが図
示しない一対の樽形ロールに噛み込まれて圧縮を受けな
がらロールの摩擦力で回転すると共にパスライン方向
(図1右)に前進し、本例のプラグ1の先端3に押し付
けられて穿孔され、ロールとプラグ1の側面(外周面)
の間で半回転ごとに圧延を受けて素管となる。
【0025】そして、このような穿孔工程においてプラ
グ1は、図1中右方向に強く押付けられるため、その後
端面7のテーパを介してバー103の端面(同一テーパ
面)105に押し付けられる。すなわち、プラグ1の後
端面7は、バー103の端面105のテーパに密接し、
バー103の軸線J2に対してプラグ1の軸線J1が一
致するように動く。したがって、嵌合用凸部8の半径方
向外側に隙間が生じても、穿孔時においては偏心するこ
となく両軸線J1,J2が一致するため、プラグ1は偏
荷重を受けることがない。かくしてセラミック製プラグ
であっても破損し難く、SUS304のような高合金鋼
製のビレットを穿孔する際でもその長寿命化を図ること
ができる。そして、偏心が防止される結果、穿孔される
管の偏肉も防止する効果がある。
【0026】なお、後端面7のテーパ角度は、求心作用
の点からは、プラグ1の軸線J1に垂直な面に対して大
きめ、すなわち軸線J1と後端面7の母線とのなす角度
を小さめとするのが好ましい。しかし、あまりこの母線
とのなす角度を小さくすると楔作用によりバーの端面を
押し広げて変形させてしまう。したがって、プラグに応
じてこれらを考慮して適宜に設定すればよい。また、両
軸線J1,J2を一致させる求心作用の点から、バー1
03の端面105のテーパは、プラグ1の後端面7のテ
ーパにできるだけ一致させるのが好ましい。さらに、プ
ラグ1の後端面7は、円錐又は円錐台の側面形状のよう
に軸線J1に垂直な断面において常に円をなすように形
成した場合を例示したが、本発明では、例えば傘歯車の
歯先面のように、テーパ状の後端面(テーパの側面)に
は母線方向にのびる溝があるようなもの(軸線に垂直な
断面において歯車の輪郭の形(凹凸形))とすることも
可能である。
【0027】次に図4,5に基づいて第2の形態例につ
いて説明するが、このプラグ21は嵌合部28を凹設し
た点のみが前例と異なるだけであり、作用効果に基本的
相違点は無いことから、同一部位には同一の符号を付
し、相違点のみ説明する。すなわち、前記形態では後端
面7のテーパが中央を凸と成すもので、嵌合部8が凸設
されたもので説明したが、このものは、後端面7を中央
を凸と成すテーパとした一方、嵌合部28を後端面7と
同軸状で円形(円柱形)の空孔として凹設したものであ
る。しかして、このプラグ21は、その後端面7と同一
のテーパで凹凸が逆の端面105をもち、その嵌合部2
8に、熱膨張差を考慮して若干の隙間を保持して遊嵌す
る凸となす嵌合部124をもつバー103に遊嵌して使
用される。なお、このものでは嵌合面28の内周面と後
端面7との角29にはセラミック製プラグ21の破損
(ワレ)防止のため、なるべく大きめの面取を付けるの
が好ましい。
【0028】次に図6,7に基づいて第3の形態例につ
いて説明する。ただし、このプラグ31は第1の形態例
に対し、後端面7を中央が凹となすように逆テーパ状に
形成した点のみが第1の形態例と異なるだけで、作用効
果も基本的に共通することから、同一部位には同一の符
号を付すに止め、その説明を省略する。すなわち、本形
態のプラグ31は、その後端面7と同一のテーパで凹凸
が逆の端面105をもち、嵌合用凸部8に嵌合する凹と
なす嵌合部124をもつバー103に嵌合して使用され
る。
【0029】なお、この形態においても後端面7のテー
パ角度は、求心作用の点からは軸線J1と後端面7の母
線とのなす角度を小さめとするのが好ましいが、あまり
小さくすると楔作用によりプラグ31の後端面7の嵌合
部8の根元9に応力集中が起こり、プラグが破壊に至る
危険がある。したがって、プラグに応じてこれらを考慮
して適宜に設定することになるが、このものでは嵌合部
8の根元9つまり嵌合部8の外周面と後端面7との隅角
は大きめの半径の隅肉をつけるのが好ましい。
【0030】次に図8,9に基づいて第4の形態例につ
いて説明する。ただし、このプラグ41は第2の形態例
に対し、後端面7を中央が凹となすように逆テーパ状に
形成した点のみが異なるだけで、作用効果も基本的に共
通することから、同一部位には同一の符号を付すに止
め、その説明を省略する。すなわち、本形態のプラグ4
1は、その後端面7と同一のテーパで凹凸が逆の端面1
05をもち、嵌合部28に遊嵌する凸となす嵌合部12
4をもつバー103に遊嵌して使用される。なお、この
ものでは嵌合部28の底角つまり内周面と底面との隅角
29は大きめの半径で隅肉をつけるのが好ましい。
【0031】さて次に前記した各構造(第1ないし第4
の形態)のプラグ(試料寸法:最大直径45mm、先端
から後端逃し部の後端面の外周縁までの全長が90mm
のもの)について、後端面7のテーパ角度を適宜変更し
た試料を各1個ずつつくり、下記条件下、モデルミルで
最高5回穿孔し、プラグとバーの破損などの状況、被圧
延材の偏肉の有無、これらに基く試料の総合的な判定
(評価)をした。ただしプラグ(試料)は次のようにし
て製造した。平均粒径0.5μm、α率95%のSi3
4(窒化けい素)粉末を主成分とし、これにMgOや
Yb23などの焼結助剤やバインダーを適量添加し、所
定時間混合した後、その混合物(スラリー)を噴霧乾燥
し造粒した。そして、1ton/cm2以上でプレス成
形(CIP成形)し、窒素雰囲気中で焼成し、その後、
表面を研磨した。
【0032】また、穿孔条件は次のようである。(1)
被圧延材(ビレット)はSUS304(オーステナイト
ステンレス鋼)、ビレット寸法:直径55mm、長さ3
00mm、素管寸法:直径60mm、肉厚6mm、
(2)圧延温度:1250℃、(3)圧延ロール:直径
350mm、胴長800mm、回転速度60rpm、
(5)連続圧延:パス時間120秒、プラグ空冷。ただ
し、プラグはビレットを1本穿孔圧延するごとに冷却
し、その冷却後に目視によりプラグ、バー、素管の状況
を検査、確認し、判定した。
【0033】表1は第1の形態のプラグにおける穿孔試
験の結果(穿孔状況)である。
【0034】
【表1】
【0035】第1の形態の試料のうち、試料No.2〜
5のプラグ(テーパ角度5〜30度)では、いずれも5
回(5本のビレット)の穿孔、圧延後でもプラグ及びバ
ーともに異常はなく、しかも被圧延材の偏肉もなかっ
た。しかし、試料No.1の比較例プラグ(テーパな
し)では、1回(1本のビレット)の穿孔、圧延でプラ
グの凸部の根元が破損した。また、試料No.6のプラ
グ(テーパ角度40度)では、3回の穿孔、圧延でバー
の先端部が広がる変形を受けた。
【0036】表2は第2の形態のプラグにおける穿孔試
験の結果である。
【0037】
【表2】
【0038】第2の形態の試料のうち、試料No.8〜
11のプラグ(テーパ角度5〜30度)では、いずれも
5回(5本のビレット)の穿孔、圧延後でもプラグ及び
バーともに異常はなく、しかも被圧延材の偏肉もなかっ
た。しかし、試料No.7のプラグ(テーパなし)で
は、1回(1本のビレット)の穿孔、圧延でプラグの凹
部の底角が破損した。また、試料No.12のプラグ
(テーパ角度40度)では、3回の穿孔、圧延でプラグ
の後端部が破壊した。表1、2から、後端面のテーパを
凸となすテーパとする場合には、嵌合部の凹凸にかかわ
らずテーパの角度を継目無管製造用プラグの軸線に垂直
な面に対し、5〜30度の範囲(プラグ軸線に対し後端
面のテーパの母線が60〜85度の範囲)とすると好ま
しい結果が得られることが分かる。
【0039】表3は第3の形態のプラグにおける穿孔試
験の結果である。
【0040】
【表3】
【0041】第3の形態の試料のうち、試料No.1
3、14のプラグ(テーパ角度5〜10度)では、5回
の穿孔、圧延後でもプラグ及びバーともに異常はなく、
しかも被圧延材の偏肉もなかった。しかし、試料No.
15のプラグ(逆テーパ角度20度)では、3回の穿
孔、圧延でプラグの凸部の根元に亀裂が発生した。ま
た、試料No.16のプラグ(逆テーパ30度)では、
2回の穿孔、圧延でプラグの凸部の根元で破壊した。
【0042】表4は第4の形態のプラグにおける穿孔試
験の結果である。
【0043】
【表4】
【0044】第4の形態の試料のうち、試料No.1
7、18のプラグ(テーパ角度5〜10度)では、5回
の穿孔、圧延後でもプラグ及びバーともに異常はなく、
しかも被圧延材の偏肉もなかった。しかし、試料No.
19のプラグ(逆テーパ角度15度)では、1回の穿
孔、圧延でプラグの凹部の底角で破壊した。表3,4か
ら、後端面のテーパを凹となすテーパとする場合には、
嵌合部の凹凸にかかわらずそのテーパの角度を継目無管
製造用プラグの軸線に垂直な面に対し、5〜10度の範
囲(プラグ軸線に対し後端面のテーパの母線が80〜8
5度の範囲)とすると好ましい結果が得られることが分
かる。
【0045】前記においては、プラグ全体をセラミック
としたもの(セラミック製継目無管製造用プラグ)にお
いて説明したが、本発明は継目無管製造用プラグに用い
るセラミック製先端部材においても、全く同様に具体化
でき、同様の作用ないし効果が期待される。図10〜1
4は、このようなセラミック製先端部材の各実施形態例
を示している。
【0046】図10及び11は、本発明の先端部材30
1の第1の実施形態例であって、金属製プラグ本体20
1の先端側に嵌合されるように次のように形成されてい
る。すなわち、先端部材301は、プラグ200の先端
部形状を成すように、例えば窒化けい素(Si34)を
素材として砲弾(弾丸)形状のうちの先端部形状に形成
され、その後端面307は円形で中央が緩かに凸と成す
テーパ状に形成されており、その中央には、本例では直
径D5をなす円柱状(凸部)の嵌合用凸部308が同軸
状にて一体で突出、形成されている。そして、後端面3
07における嵌合用凸部308の根元309には所定の
半径(アール)で隅肉が付され、後端面307と外周面
306とがなす角、及び嵌合用凸部308の外周面とそ
の端面318とがなす角にはそれぞれ適宜の大きさの面
取が付けられている。
【0047】そして、本例の先端部材301が取付けら
れる本体201の先端面205は、先端部材301の後
端面307と外径が同一で、逆に中央が凹となすテーパ
状に形成されている。ただし、その先端面205と先端
部材301の後端面307のテーパは同一とされてい
る。そして、本体201の先端面205の中央に先端部
材301の嵌合用凸部308を受入れ可能の円柱状の凹
部(空孔)214を備えており、該凹部214に先端部
材301の嵌合用凸部308を嵌合すると、先端部材3
01の後端面307が本体201の先端面205にテー
パ同志で当接状となるように構成されている。
【0048】このような先端部材301が本体201に
嵌合されてなるプラグ200がビレットを穿孔圧延する
際には、前記したのと同様に、本体201の後端面20
7の嵌合部208を図示しないバーの先端面の嵌合部に
嵌合して穿孔に用いる。そして、従来と同様、ビレット
が図示しない一対の樽形ロールに噛み込まれて圧縮を受
けながらロールの摩擦力で回転すると共にパスライン方
向(図10右)に前進し、本例の先端部材301の先端
に押し付けられて穿孔され、ロールとプラグ200の側
面(外周面)の間で半回転ごとに圧延を受けて素管とな
る。
【0049】そして、このような穿孔工程において先端
部材301は、図10中右方向に押付けられるため、そ
の後端面307のテーパを介して本体201の端面(同
一テーパ面)205に押し付けられる。この際、先端部
材301の後端面307は、本体201の端面205の
テーパに密接し、本体の軸線J1に対して先端部材30
1の軸線J3が一致するように動こうとするから、嵌合
用凸部308の半径方向外側に隙間が生じても、穿孔時
において偏心することなく両軸線J1,J3が一致して
軸方向に圧縮力を受ける。したがって、セラミック製先
端部材であっても偏荷重を受けないことから破損し難
く、その長寿命化を図ることができる。
【0050】すなわち、前記した本発明のセラミック製
プラグにおけるのと同様に偏心が防止される結果、穿孔
される管の偏肉も防止される。その上に、本発明の先端
部材301では、熱膨張係数の差を考慮し、穿孔時の加
熱温度においてその後端面307の外周縁と本体201
の端面205の外周縁が一致するように設定しておくこ
とで段差ができないことから、素管の内面に傷を付ける
こともない。
【0051】次に本発明の先端部材の第2の形態例につ
いて図12に基づいて説明するが、この先端部材401
は嵌合部328を凹設した点のみが前例と異なるだけで
あり、この嵌合用凹部328に遊嵌状に嵌合する円柱状
の凸部224を先端面205に同軸状に備えた本体20
1を用いるものである。したがって、作用効果とも本質
的相違は無いことから、同一部位には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0052】また、次に本発明の先端部材の第3の形態
例について図13に基づいて説明するが、この先端部材
501は後端面307を中央が凹となすようにテーパ状
に形成した点のみがのみが第1形態例と異なるだけであ
り、作用効果とも本質的相違は無いことから、同一部位
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0053】また、次に本発明の先端部材の第4の形態
例について図14に基づいて説明するが、この先端部材
601は後端面307を中央が凹と成すようにテーパ状
に形成した点のみがのみが第2形態例と異なるだけであ
り、作用効果とも本質的相違は無いことから、同一部位
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】本発明に係るプラグ及び先端部材は、エロ
ンゲーターミル、リーラー、マンドレル、プラグミルな
どの穿孔若しくは圧延用のプラグ(芯金)およびその先
端部材として広く適用できる。また、本発明に係るプラ
グおよびその先端部材はステンレス鋼や高合金鋼などの
難加工材を穿孔する場合にとくにその効果を発揮するも
のであるが、普通鋼や低合金鋼の穿孔に用いても有用で
あることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
かかるセラミック製プラグは、バーの端面のうち、プラ
グの後端面のテーパが当接する部位をそのテーパと同じ
か略同じテーパとしておくことで、穿孔時における偏心
が防止される。これにより、嵌合部が凸設されたもの
(嵌合用凸部)或いは凹設されたもの(嵌合用凹部)で
も、嵌合用凸部の根元や嵌合用凹部の奥所(底面)の隅
角に、偏荷重による応力集中を生じないことから、セラ
ミック製プラグでありながら、破損し難く、その寿命延
長が図られる。しかも、偏心が防止される結果、穿孔さ
れる管の偏肉も防止されるのでその品質向上も期待され
る。
【0056】また本発明にかかる先端部材は、本体の先
端面のうち、先端部材の後端面のテーパが当接する部位
をそのテーパと同じか略同じテーパとしておくことで、
穿孔時における偏心が防止される。これにより、嵌合部
が凸設されたもの或いは凹設されたものでも、その嵌合
用凸部の根元や嵌合用凹部の奥所の隅角に、偏荷重によ
る応力集中を生じないことから、セラミック製先端部材
でありながら、破損し難くなる。しかも、偏心が防止さ
れる結果、穿孔される管の偏肉も防止される。さらに、
先端部材の後端面と本体と先端面の両者の接合面の外周
縁の径を、穿孔時において同一径となるように熱膨張係
数の相違を考慮して設定しておくことで、段差が発生す
ることもないから、内面精度(品質)の高い継目無管を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミック製継目無管製造用プラ
グの第1実施形態例を示す正面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図2を後端面側から見た図。
【図4】本発明に係るプラグの第2実施形態例を示す一
部破断正面図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】本発明に係るプラグの第3実施形態例を示す一
部破断正面図。
【図7】図6の要部拡大図。
【図8】本発明に係るプラグの第4実施形態例を示す一
部破断正面図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】本発明に係る継目無管製造用プラグに用いる
セラミック製先端部材の第1実施形態例を示す正面図。
【図11】図10の要部拡大図。
【図12】本発明に係る継目無管製造用プラグに用いる
セラミック製先端部材の第2実施形態例を示す一部破断
正面図。
【図13】本発明に係る継目無管製造用プラグに用いる
セラミック製先端部材の第3実施形態例を示す一部破断
正面図。
【図14】本発明に係る継目無管製造用プラグに用いる
セラミック製先端部材の第4実施形態例を示す一部破断
正面図。
【図15】従来の継目無管製造用プラグを説明する一部
破断正面図。
【図16】従来のセラミック製先端部材を継目無管製造
用プラグに用いた状態の一部破断正面図。
【図17】従来のセラミック製継目無管製造用プラグの
問題点を説明する一部破断部分正面図。
【図18】従来のセラミック製継目無管製造用プラグの
問題点を説明する一部破断部分正面図。
【符号の説明】
1,21,31,41 セラミック製継目無管製造用プ
ラグ 7 セラミック製継目無管製造用プラグの後端面 8,28 プラグの嵌合部 103 プラグ保持用バー 201 プラグ本体 301,401,501,601 セラミック製先端部
材 307 先端部材の後端面 308,328 先端部材の嵌合部 J1 継目無管製造用プラグの軸線 J2 プラグ保持用バーの軸線 J3 先端部材の軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦島 和浩 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 松原 桂 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 豊岡 高明 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 依藤 章 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 金山 太郎 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端面の中央に、プラグ保持用バー側に
    取付けられるように凸設又は凹設された嵌合部を同軸状
    に備えたセラミック製継目無管製造用プラグであって、 前記後端面を中央が凸又は凹となすようにテーパ状に形
    成したことを特徴とするセラミック製継目無管製造用プ
    ラグ。
  2. 【請求項2】 後端面の中央に、プラグ保持用バー側に
    取付けられるように凸設又は凹設された嵌合部を同軸状
    に備えたセラミック製継目無管製造用プラグであって、 前記後端面を中央が凸となすようにテーパ状に形成する
    と共に、そのテーパの角度を、継目無管製造用プラグの
    軸線に垂直な面に対し、5〜30度としたことを特徴と
    するセラミック製継目無管製造用プラグ。
  3. 【請求項3】 後端面の中央に、プラグ保持用バー側に
    取付けられるように凸設又は凹設された嵌合部を同軸状
    に備えたセラミック製継目無管製造用プラグであって、 前記後端面を中央が凹となすようにテーパ状に形成する
    と共に、そのテーパの角度を、継目無管製造用プラグの
    軸線に垂直な面に対し、5〜10度としたことを特徴と
    するセラミック製継目無管製造用プラグ。
  4. 【請求項4】 継目無管製造用プラグの先端部分を構成
    するセラミック製先端部材であって、後端面の中央に、
    継目無管製造用プラグ本体に取付けられるように凸設又
    は凹設された嵌合部を同軸状に備えたものにおいて、 前記後端面を中央が凸又は凹となすようにテーパ状に形
    成したことを特徴とする、継目無管製造用プラグに用い
    るセラミック製先端部材。
  5. 【請求項5】 継目無管製造用プラグの先端部分を構成
    するセラミック製先端部材であって、後端面の中央に、
    継目無管製造用プラグ本体に取付けられるように凸設又
    は凹設された嵌合部を同軸状に備えたものにおいて、 前記後端面を中央が凸となすようにテーパ状に形成する
    と共に、そのテーパの角度を、継目無管製造用プラグ本
    体の軸線に垂直な面に対し、5〜30度としたことを特
    徴とする、継目無管製造用プラグに用いるセラミック製
    先端部材。
  6. 【請求項6】 継目無管製造用プラグの先端部分を構成
    するセラミック製先端部材であって、後端面の中央に、
    継目無管製造用プラグ本体に取付けられるように凸設又
    は凹設された嵌合部を同軸状に備えたものにおいて、 前記後端面を中央が凹となすようにテーパ状に形成する
    と共に、そのテーパの角度を、継目無管製造用プラグ本
    体の軸線に垂直な面に対し、5〜10度としたことを特
    徴とする、継目無管製造用プラグに用いるセラミック製
    先端部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104324941A (zh) * 2014-09-05 2015-02-04 宁波惠杰钢管制造有限公司 一种穿孔顶杆装置及其使用方法
CN110116137A (zh) * 2019-06-13 2019-08-13 南通市嘉业机械制造有限公司 一种无缝钢管穿孔顶头
JP7435652B2 (ja) 2021-04-28 2024-02-21 Jfeスチール株式会社 マンドレルバー、管材の圧延方法および継目無管の製造方法

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