JP2000167606A - 継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材及びこれを用いた継目無管製造用プラグ - Google Patents

継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材及びこれを用いた継目無管製造用プラグ

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JP2000167606A
JP2000167606A JP10361895A JP36189598A JP2000167606A JP 2000167606 A JP2000167606 A JP 2000167606A JP 10361895 A JP10361895 A JP 10361895A JP 36189598 A JP36189598 A JP 36189598A JP 2000167606 A JP2000167606 A JP 2000167606A
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Katsura Matsubara
桂 松原
Koichi Iwamoto
孝一 岩元
Kazuhiro Urashima
和浩 浦島
Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Akira Yorifuji
章 依藤
Taro Kanayama
太郎 金山
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JFE Steel Corp
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B25/00Mandrels for metal tube rolling mills, e.g. mandrels of the types used in the methods covered by group B21B17/00; Accessories or auxiliary means therefor ; Construction of, or alloys for, mandrels or plugs

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度の低下を招くことなく、穿孔過程での抜
け落ちが容易に防止され、さらにはその軸線がプラグ本
体の軸線に対してずれることが容易に防止されるセラミ
ック製先端部材、及びこれを用いた継目無管製造用プラ
グを提供する。 【解決手段】 継目無管製造用プラグに用いるセラミッ
ク製先端部材2の後端面の中央の嵌合用凸部6を、外径
が根元から後端に向かってテーパ状で大径となるよう形
成した。そして、この先端部材2の嵌合用凸部6を、2
つの側体31からなり軸線方向に抜け止め作用をなす異
径部のある保持部材30で、側面側から挟むようにし、
取付け部材40で一体化し、取付け部材40のねじ軸部
42を本体21の凹部25のねじ孔37にねじ込み、継
目無管製造用プラグ1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継目無管製造用プ
ラグに関し、詳しくは、マンネスマン製管法などによっ
て継目無管(シームレス管)を製造する場合に用いられ
る継目無管製造用プラグ(以下、単にプラグともいう)
に関する。
【0002】
【従来の技術】マンネスマン製管法においては、同方
向、同速度で回転する2個のバレル形(樽形)ロールの
間に、所定温度に加熱された丸鋼片(以下、ビレットと
もいう)を噛み(挟み)こませて回転させながら送り出
し、その丸鋼片の端面中心を、傾斜穿孔圧延機(ピアサ
ーとも称される)のプラグ保持用バー(マンドレルとも
いう)の先端に取り付けられた継目無管製造用プラグに
押し付けることによって圧延、穿孔させ、中空の素管
(継目無管)を製造している。
【0003】このようなプラグは、通常、低炭素鋼の鋳
鋼製で砲弾(弾丸)形状をしている。そして、後端面に
同軸状で凹設されたマンドレルへの取付け部(嵌合用の
略円柱形空孔)に、プラグ保持用バー(以下、プラグバ
ー又は単にバーともいう)の先端が遊嵌されてビレット
の穿孔圧延に供される。
【0004】ところで、このようなプラグは、穿孔圧延
工程で加熱されたビレットおよび素管との絶え間ない接
触によって高温にさらされている上に、軸方向のみなら
ず半径方向にも極めて高い圧力(圧縮力)をうけている
など、常時、高温、高圧の過酷な条件下におかれてい
る。このため、その表面は摩耗、溶損、焼付きなどを起
し易い。とくに、ステンレス鋼や高クロム鋼等のように
変形抵抗の大きな合金を穿孔する場合は、ビレットを数
本穿孔しただけでプラグの先端部(頭部)が溶損して使
用できなくなるなど、プラグは短寿命であり、継目無管
の製造コストの増大を招いている。こうした中、プラグ
表面の改質やその構成素材の改良が種々講じられてい
る。
【0005】プラグ表面の改質策として、プラグの材質
が鋼系金属のものでは、900〜1000℃の高温での
熱処理によるスケール付けを施し、表面に数十ないし数
百μmのスケール被膜を形成し、プラグの寿命の延長を
図ることが行われている。また、特開昭62−2445
05号公報にはプラグの表面にセラミック溶射処理層を
設ける技術が開示されている。一方、特開昭60−15
9156号公報にはプラグの素材として、通常の3%C
r−1%Ni合金鋼に、Mo又はWを1種以上添加する
ことで耐久性向上を図る技術が開示されている。さらに
特開昭62−244505号公報にはプラグの先端部の
みを超硬合金製とする技術が開示されている。しかし、
上記いずれの技術もステンレス鋼や高クロム鋼を穿孔す
る場合には、10本程度のビレットしか穿孔できないの
が実情である。
【0006】こうした中、特開昭60−137511号
公報記載のプラグのように、先端をセラミック製とした
ものも提案されている。このプラグ1は図17に示した
ように、金属製プラグ本体(母材)21の先端(本体の
図示左端)の中央に凹部を形成しておく一方、この凹部
にセラミック製先端部材2を同軸状に嵌合するようにし
たものである。すなわち、セラミック製先端部材(以
下、単に先端部材ともいう)2の後端面の中央に嵌合用
凸部6を突出状に設けておき、この嵌合用凸部6を本体
21の凹部に嵌合させるようにしたものである。このも
のは、穿孔圧延過程で、耐摩耗性、耐溶損性及び耐焼き
付き性等が一番問題となるプラグの先端部分をセラミッ
ク製としたものであり、これにより飛躍的な長寿命化が
得られるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本願発明者
らにおいて特開昭60−137511号公報記載のプラ
グのように、セラミック製先端部材を金属製プラグ本体
(以下、プラグ本体又は単に本体ともいう)に取付けた
ものを試作し、実際に穿孔を試みたところ次のような問
題があった。まず第1に、このものによる穿孔では、そ
の穿孔工程でとくにその穿孔直後に先端部材が抜け落ち
てしまうといった問題があった。すなわちこのような抜
け落ちがあると、次のビレットを連続して穿孔すること
ができないことから製造効率が悪く、したがって、実用
化に向かないといった問題があった。しかも、このよう
な抜け落ちがあると、その落下衝撃で先端部材に亀裂が
入ったり割れなどの破損を起こすなど、その寿命の低下
を招いてしまう。
【0008】こうした抜け落ちの原因は次のようであ
る。すなわち、特開昭60−137511号公報記載の
プラグではセラミック製先端部材を本体の凹部に嵌合し
て取付ける場合には、その嵌合用凸部を単に嵌合するだ
けでなく接着剤により接着するか、或いは嵌合時に本体
側を加熱して焼嵌めすることが提案されている。ところ
が、接着したとしても、穿孔過程での熱によりその接着
剤が変化し、その嵌合が遊嵌状となる。また、焼き嵌め
されていても本体をなす鋼材はセラミックよりも熱膨張
係数が3〜5倍と大きいため、穿孔過程での熱によりそ
の嵌合が遊嵌(弛緩)状となる。このように、先端部材
の嵌合に接着や焼き嵌め方式を用いても、穿孔過程での
熱により遊嵌状態となることから、穿孔直後に急に無負
荷となる反動などに起因して先端部材が抜け落ち破損す
るのである。
【0009】そして、第2の問題は、穿孔過程でとくに
嵌合用凸部の根元で先端部材が破損し易いということで
ある。その原因は次のように考えられる。すなわち、穿
孔時において嵌合用凸部はその嵌合に隙間ができて遊嵌
状態となる。一方、本体の先端面と先端部材の後端面と
は共に軸線に垂直である。したがって、このような隙間
があると、穿孔抵抗によりその隙間分、先端部材の軸線
が本体の軸線に対して偏心する。このため、先端部材に
は軸線と交差する方向に曲げようとする偏荷重が作用す
る。そして、これが嵌合用凸部の根元近傍において大き
な応力集中を発生させるためと考えられる。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、強度の低下を招
くことなく、穿孔過程での抜け落ちが容易に防止され、
さらにはその軸線がプラグ本体の軸線に対してずれるこ
とが容易に防止されるセラミック製先端部材、及びこれ
を用いた継目無管製造用プラグを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1に記載した継目無管製造用プラグに用いる
セラミック製先端部材は、後端面の中央に嵌合用凸部を
備えてなるものにおいて、前記嵌合用凸部に、側面側か
ら挟んだ際に軸線方向に抜け止め作用をなす異径部を形
成したことにある。
【0012】この先端部材によれば、その嵌合用凸部の
構成により、次のような抜け止め取付け手段を用いるこ
とで先端部材が抜けない継目無管製造用プラグを容易に
実現できる。すなわち、金属製プラグ本体の先端面の中
央の凹部に、後端面の中央に嵌合用凸部を備えてなるセ
ラミック製先端部材をその嵌合用凸部を嵌合して取付け
てなる継目無管製造用プラグにおいて、前記嵌合用凸部
に、側面側から挟んだ際に軸線方向に抜け止め作用をな
す異径部が形成され、該嵌合用凸部を側面側から挟むこ
とで軸線方向への抜け止め作用をなすと共に前記凹部へ
の取付け手段を備えた抜け止め取付け手段を介し、前記
嵌合用凸部を前記凹部に嵌合して取付けたものである。
【0013】前記セラミック製先端部材では、その嵌合
用凸部に、外径が後端に向かってテーパ状で大径をなす
ようにテーパ部を形成するとよい。なお、嵌合用凸部に
ついて後端とは、嵌合用凸部自体の根元に対する先端を
意味し、嵌合用凸部について後端面とは、同先端の面を
意味するものとする。この際、その嵌合用凸部を外径が
根元から後端(嵌合用凸部自体の先端)に向かってテー
パ状で大径となるように形成すると、嵌合用凸部の形状
の複雑化を招くことなく、側面側から挟んだ際に軸線方
向に抜け止め作用をなす異径部を形成できる。このよう
な異径部は適宜の形状とすれば良く、嵌合用凸部の根元
より先端側の外径を根元の外径より大径としたり、或い
は中間部位を相対的に大径としたり小径としたものでも
よい。なお、横断面は回転を許容するように円形とする
のが適切である。また、その嵌合用凸部を外径が根元か
ら後端に向かってテーパ状で大径となるように形成する
場合には、前記嵌合用凸部のテーパの母線が前記軸線と
なす角度をθ2としたとき、θ2を3〜20度とすると
よい。
【0014】なお、前記セラミック製先端部材は、その
後端面を中央が凸となすようにテーパ状に形成するとよ
い。すなわち、前記した継目無管製造用プラグにおい
て、セラミック製先端部材の後端面をその中央が凸とな
すようにテーパ状とし、該後端面を金属製プラグ本体の
先端面に当接するように該先端面をセラミック製先端部
材の後端面のテーパと凹凸が逆の略同一テーパとしてお
くことで、ビレットの穿孔過程で偏荷重つまり軸線方向
に交差する方向の力が作用しない。したがって、穿孔中
の破壊が防止される。なお、前記セラミック製先端部材
の後端面をその中央が凸となすようにテーパ状に形成す
る場合には、前記セラミック製先端部材の後端面のテー
パの母線が該セラミック製先端部材の軸線に垂直な線と
なす角度をθ1としたとき、θ1を3〜30度とすると
よい。
【0015】すなわち、このようなプラグによる穿孔に
おいては先端部材にビレットが強く押し付けられること
による穿孔抵抗によって、先端部材はその後端面のテー
パを介して本体の先端面(同一テーパ面)に強く押し付
けられる。この際、先端部材の後端面は、本体の先端面
のテーパに合致するように動こうとし、後端面の中心は
本体の先端面の中心に位置しようとする求心作用がある
から、本体の軸線に対して先端部材の軸線は一致するよ
うになる。
【0016】このように、後端面を中央が凸となすよう
にテーパ状に形成した先端部材によれば、前記のプラグ
において、本体の先端面をセラミック製先端部材の後端
面のテーパと凹凸が逆の略同一テーパとしておくこと
で、嵌合用凸部の側面側つまり半径方向の外側に隙間が
あっても、両軸線はずれることなく一致するので、穿孔
時における偏心が防止される。これにより、嵌合用凸部
の根元に偏荷重による応力集中が生じないことから、セ
ラミック製先端部材であっても破損し難くなる。
【0017】なお、前記セラミック製先端部材におい
て、前記嵌合用凸部を外径が根元から後端に向かってテ
ーパ状で大径となるように形成したものでは、その後端
面のテーパの母線が該セラミック製先端部材の軸線に垂
直な線となす角度をθ1とし、前記嵌合用凸部のテーパ
の母線が前記軸線となす角度をθ2としたとき、その両
角度がθ1≧θ2なる関係にすると良い。このようにし
ておくと、嵌合用凸部の根元を挾む角度、つまり後端面
のテーパと嵌合用凸部のテーパの両母線のなす角度が9
0度以上となる。このため、同根元に応力集中を起こし
にくいので破損を招きにくくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るセラミック製先端部
材及びこれを用いたプラグの実施形態例について図を参
照して詳細に説明する。図1は、本例のプラグの全体の
側面図、図2は先端部材の拡大側面図、図3はプラグの
先端部分の拡大断面図である。図中1は、本例のプラグ
であり、全体として砲弾(弾丸)形状をなし、その頭部
をなす先端部材2は例えば窒化けい素(Si3 4 )を
素材として形成され、後方(図1右側)の鋳鋼製のプラ
グ本体21に取付けられている。
【0019】先端部材2は砲弾形状の先端部(頭部)の
形状をなし、所定の半径R1で小球面をなす先端3から
後方(図1右方)に向けて、側面視、所定の半径R2
(例えばR700mm)で円弧状をなす円弧状部4を備
えており、後方に向けて径が漸増するように構成されて
いる。先端部材2は、その外側面が後端部(最大外径
部)で、後方に向かって急に縮径するようにして後端面
5を形成し、その後端面5は中央が凸と成すテーパ状に
形成されている。後端面5は円形をなし、そのテーパ
は、母線と先端部材2の軸線J1に垂直な線(面)とが
なす角度θ1を例えば3〜30度の範囲で形成されてい
る。なお、以下、この角度θ1を後端面テーパ角度とも
いう。
【0020】そして、後端面5の中央に本例では横断面
(軸線J1に垂直な断面)が円形で同軸状にて突出する
嵌合用凸部6を備えている。嵌合用凸部6は、その後端
面7に向かって外径が根元10から次第に大径となるよ
うにテーパ状に形成されている。そのテーパは、軸線J
1と嵌合用凸部6の外周の母線とのなす角度θ2を例え
ば3〜20度の範囲で形成されている。以下、この角度
θ2を凸部テーパ角度ともいう。なお、後端面5と円弧
状部4の外周面とがなす角(稜線)8、そして嵌合用凸
部6の外周面とその後端面7とのなす角9には適宜の大
きさのR面取が付けられている。また、嵌合用凸部6の
根元10つまり後端面5と嵌合用凸部6の側面(外周
面)とがなす隅角には適宜の半径の隅肉が付けられてい
る。
【0021】一方、本体21は、プラグ1の砲弾形状部
位のうち、先端部材2に続く後方部位をなすようにその
先端側をなす先端面22の外径が先端部材2の後端面5
の外径と同一とされ、外周面22aが前記先端部材2に
おけるR2にて連なる円弧状に形成され、滑らかにプラ
グ1の後端面23側に至るように形成されている。な
お、本体21の後端面23は円形であり、その中央には
図示しないマンドレルへの取付け部(抜け止め取付され
る略円柱形空孔)24を同軸状に備えている。
【0022】そして、本体21の先端面22には、先端
部材2を取付けるように本例では次のように構成されて
いる。すなわち、本体21の先端面22は、中央が凹と
なすようにテーパ状に形成され、その中央には横断面円
形で略円柱状を成す凹部(空孔)25が形成されてい
る。そしてこの凹部25の底面(奥所)26の中央に
は、ねじ孔27が同軸状に所定の深さ設けられている。
なお、本体21の先端面22のテーパは先端部材2の後
端面5と同一テーパとされている。
【0023】さて、この凹部25には、先端部材2が次
記する抜け止め取付け手段を介して抜け止め状に取付け
られている。すなわち、本形態では抜け止め取付け手段
は図3〜7に示したように、先端部材2の嵌合用凸部6
を保持、固定し、その下で本体21の凹部25に収容す
るようにして取付けられるように構成されている。すな
わち、抜け止め取付け手段は、先端部材2の嵌合用凸部
6を収容して保持するように軸線を含む平面で2分割さ
れ、閉じた状態でコップ形状をなす保持部材30と、こ
の保持部材30を本体21の凹部25に取付ける取付け
部材40から構成されている。なお、保持部材30と取
付け部材40は本体21と同程度の熱膨張係数を有する
素材で形成するのが好ましく、同一素材とするのが特に
好ましい。
【0024】保持部材30は、軸線を通る平面で2分割
され、両側体31,31を閉じた状態で内側中央に嵌合
用凸部6を収容する凸部収容用凹部32を形成するよう
に構成され、外径が本体21の先端面22中央の凹部2
5の内径より僅かに小さい平行円筒形状をなすように構
成されている。ただし、本例では閉じたとき形成される
凸部収容用凹部32は、奥所に向かって嵌合用凸部6の
テーパと略同一テーパで、つまり先(奥)が大径をなす
ように構成され、嵌合用凸部6を側体31,31で挾み
込んだときに略隙間なく入り、その状態での外径が本体
21の凹部25の内径よりやや小さくなるように構成さ
れている。なお、凸部収容用凹部32の開口側端部33
の内周寄り部位の角34は、先端部材2の嵌合用凸部6
の根元10の隅肉に合うアール面取が付けられている。
【0025】そして嵌合用凸部6を両側体31,31で
挾み込み、取付け部材40を介して本体21の凹部25
に嵌合したとき、嵌合用凸部6は保持部材30から軸線
方向に抜けず、開口側端部33は本体21の先端面22
と共に同一テーパをなすように構成されている。なお、
保持部材30の底部内面35と嵌合用凸部6の後端面7
との間には空隙が保持されるように構成され、さらに底
部外面36には適数のねじ孔37が設けられている。
【0026】一方、取付け部材40は傘形状をなし、円
形で所定の厚さを成す傘(フランジ)状頭部41と、そ
の中央に突出状に設けられたねじ軸部42とから形成さ
れている(図7参照)。傘状頭部41は、嵌合用凸部6
を収容して閉じてなる保持部材30の底部外面36の外
径と略同一外径とされている。そして、その傘状頭部4
1の適所には段付き貫通孔43,43を備えており、ね
じ軸部42側から、その段付き貫通孔43にねじ部材
(例えば六角孔付きボルト)45を通し、保持部材30
の底部外面36に設けられたねじ孔37に沈頭状にねじ
込む。こうすることで、内部に先端部材2の号用凸部6
を収容して保持部材30を閉じた状態にし、一体化でき
るように構成されている。なお、ねじ軸部42は、本体
21の先端面22の凹部25内のねじ孔27に螺着可能
に形成されている。
【0027】しかして、先端部材2の嵌合用凸部6を保
持部材30の凸部収容用凹部32内に収容し、つまり両
側体31,31で挾むようにし、その底部外面36に取
付け部材40の傘状頭部41を突合わせる。その下で、
六角孔付きボルト45を段付き貫通孔43を通して底部
外面36のねじ孔37にねじ込み、先端部材2を保持部
材30および取付け部材40からなる抜け止め取付け手
段にて一体化する。このように一体化したものを、先端
部材2を把持して取付け部材40のねじ軸部42を本体
21の凹部25の底面26のねじ孔27にねじ込む。こ
うすることで、先端部材2は本体21の凹部25に抜け
止め取付け手段を介して抜け止め状に取付けられる。
【0028】なお、先端部材2が保持部材30にきつく
保持(固定)されない場合(遊嵌状態の場合)には、保
持部材30と先端部材2との間(接合界面)を接着剤で
接着しておくとよい。このようにしておけば、本体21
の凹部25のねじ孔27に取付け部材40のねじ軸部4
2をねじ込む際のねじ込みが安定するためである。な
お、接着剤は穿孔時の熱で燃焼してしまう。そして本例
では、先端部材2を成すセラミックと保持部材30をな
す金属との熱膨張差で、先端部材2の嵌合用凸部6の外
周面には隙間が発生し、先端部材2は保持部材30の内
部で軸線回りに回転可能となる。ただし、嵌合用凸部6
の側面側は先太のテーパを成していることから抜け出る
ことはない。
【0029】このような本例の先端部材2を取付けてな
るプラグ1は、その後端面23の取付け部24を図示し
ないマンドレル(プラグ保持用バー)の先端に抜け止め
遊嵌状に取付けてビレットの圧延穿孔に供される。そし
て、このようなプラグ1でビレット(図示せず)を穿孔
圧延する際には、ビレットが図示しない一対の樽形ロー
ルに噛み込まれて圧縮を受けながらロールの摩擦力で回
転すると共にパスライン方向(図1右)に前進し、本例
のプラグ1の先端に押し付けられて穿孔され、ロールと
プラグ1の側面(外周面)の間で圧延されて素管とな
る。
【0030】そして、このような穿孔工程においてプラ
グ1は、ビレットの進行方向のスラスト荷重や、これに
垂直なロール荷重等の負荷をうけ、さらに1200℃前
後に加熱されたビレットからの伝熱や、加工発熱、摩擦
熱等により、高温、高圧力下にさらされる。とくにプラ
グ頭部つまり先端部材2は熱的、応力的にも最も厳しい
状態となる。しかし、本例プラグ1では、頭部が耐熱性
にすぐれたセラミック製先端部材2からなるため、この
ような過酷な条件下での使用に適している。
【0031】また、穿孔時の熱による熱膨張係数の差に
て保持部材30の中にてその両側体31の内面と、先端
部材2の嵌合用凸部6との側面間に隙間ができても、嵌
合用凸部6の後端面7側が大径を成していることから穿
孔前や穿孔後に先端部材2が抜け落ちることが防止され
る。したがって、連続穿孔が中断してしまうことなどの
不具合の発生もなく、円滑な穿孔が図られる。また、抜
け落ちがないことから先端部材2の破損も防止される。
【0032】さらに、本例では先端部材2の後端面5が
中央が凸となすテーパ状に形成されているため、次のよ
うな効果もある。すなわち、このような穿孔工程におい
て、先端部材2がパスライン方向(図1中右方向)に押
付けられると、その後端面5はそのテーパを介して本体
21の先端面22(同一テーパ面)に押し付けられる。
このとき、本体21の軸線J2に対して先端部材2の軸
線J1が一致するように動こうとする求心作用があるか
ら、嵌合用凸部6の半径方向外側に隙間があっても、穿
孔時において本体21の軸線J2に対して先端部材2の
軸線J1が偏心することがない。
【0033】したがって、先端部材2には穿孔時に偏荷
重(軸線に交差する方向の力)を受けないことから、セ
ラミックからなるといえどもその嵌合用凸部6の根元1
0などの応力集中の発生し易い箇所を起点とする亀裂
(破損)が発生し難く、安定した穿孔を行うことができ
る。かくして、13Cr鋼やSUS304のような高合
金鋼製のビレットを穿孔する際でもその長寿命化を図る
ことができる。さらに、偏心が防止される結果、穿孔さ
れる管の偏肉や内面の傷の発生を防止する効果も期待さ
れる。
【0034】なお、後端面5のテーパ角度(後端面テー
パ角度)θ1は、求心作用の点からは大きく、すなわち
軸線J1と後端面5のテーパの母線とがなす角度を小さ
目とするのが好ましいが、あまり小さくすると楔作用に
より本体21の先端面22を押し広げて変形させたり、
本体21の先端面22の外周寄り部位が鋭角となり強度
上好ましくない。したがって、これらを考慮し、適宜の
角度に設定すればよいが、その角度θ1は3〜30度と
するか、より好ましくは10〜20度とするのが適切で
ある。
【0035】もっとも嵌合用凸部6を本例のようにテー
パ状に先太としたときは、嵌合用凸部6の凸部テーパ角
度θ2と後端面5の後端面テーパ角度θ1を、θ1≧θ
2となるようにするべきである。このようにすると、後
端面5と嵌合用凸部6の両方の母線のなす角度が90度
以上となるため、その根元10に応力集中が生じ難くな
り、破損防止効果も高くなるためである。すなわち、逆
にθ1<θ2とする場合は、嵌合用凸部6の根元10に
応力集中が生じ易くなり好ましくない。なお、後端面5
をその中央が凹と成すテーパ状と形成し、本体21の先
端面22をこれに合う逆テーパとすることでも求心作用
はあるが、強度の低下を招くので好ましくない。この意
味でも根元10の隅角の隅肉アールはその半径を大きめ
とするのが好ましい。
【0036】さて次に前記した形態の先端部材2付きプ
ラグ1及び図17に示した従来のセラミック製先端部材
(後端面が軸線に対して垂直で嵌合用凸部が同径の円柱
状で突出するもの)をその後端面で金属製プラグ本体に
嵌合接着したプラグを各々1つずつ製造し、下記条件
下、実機による圧延穿孔試験を行い、プラグの破損(摩
耗・変形)状況などその耐久性を比較した。
【0037】ただしプラグの形状、サイズはいずれも同
一で、最大外径154mm、全長(先端から後端面(本
体の後端面)までの長さ)が490mm。本例のプラグ
1と接着方式のものにおける先端部材の露出する軸線方
向の長さは40mm。そして、R1は20mm、R2は
700mm、その最大外径は55mm。また、本例の先
端部材2の嵌合用凸部6の根元寄り部位の最小外径は2
0mm、嵌合用凸部6のテーパ角度θ2は5度、後端面
5のテーパ角度θ1は15度とした。
【0038】一方、前記形態と、比較例のセラミック製
先端部材は次のようにして製造した。セラミックは平均
粒径1.0μm、α率95%のSi3 4 (窒化けい
素)粉末を主成分とし、これに平均粒径2.0μmのY
2 3 粉末、平均粒径1.0μmのAl2 3 粉末な
どの焼結助剤やバインダーを適量添加して混合した後、
その混合物を噴霧乾燥し造粒した。そして、5000k
gf/cm2 でプレス成形(CIP成形)し、窒素雰囲
気中1750℃で4時間焼成して製作した。他方、前記
形態と、比較例のプラグ本体は、いずれも0.3%C−
3%Cr−1%Ni系合金鋼を鋳込み成形し、そして約
900℃の熱処理にて厚さ200μmのスケール被膜を
形成したものである。
【0039】また、穿孔条件は次に示した通りである。
被圧延材(ビレット)は13Cr鋼、ビレット寸法:
外径190mm、長さ2500mm、素管寸法:外径2
00mm(肉厚20mm)、全長6500mm、圧延
温度:1200℃。圧延穿孔は連続して行ったが、1回
穿孔するごとに、プラグを十分冷却し、その頭部の溶
損、摩耗、変形を目視により判断し、問題がなければ次
の穿孔試験を行った。ただし、本体21で焼付きを起こ
した場合、セラミック製先端部材を取外し、新品の本体
21に取付けて穿孔試験を100回継続することにし
た。結果は、次のようであった。
【0040】本形態のプラグでは100回の穿孔におい
て先端部材の抜け落ちや割れは1回も発生しなかった。
そして、100回目の穿孔後も頭部に変形や摩耗の異常
はなかった。さらに、嵌合用凸部の根元における破損も
発生しなかった。これは、後端面のテーパにて偏心が確
実に防止された結果と考えられる。
【0041】一方、接着方式のプラグでは、1回目の穿
孔直後に先端部材が抜け落ちてしまい、連続的使用がで
きなかった。このため再度先端部材を接着して穿孔を継
続した。しかし、6回目の穿孔途中で嵌合用凸部の根元
で破損した。これは先端部材の後端面にテーパがないた
め、穿孔過程で先端部材の軸線が本体の軸線に対して偏
心し、これによる偏荷重の発生が嵌合用凸部の根元部位
へ大きな応力集中を発生させたことによるものと考えら
れる。
【0042】前記形態では、嵌合用凸部を外径が根元か
ら後端に向かってテーパ状で大径としたものを例示した
が、図8に示した先端部材2の嵌合用凸部6のように後
端面寄り部位に、後端に向かってテーパ状で大径をなす
テーパ部6aとしてもよい。また、図9に示した先端部
材2の嵌合用凸部6のようにテーパ状でなく膨拡部6b
を形成しておいてもよい。いずれの異径部も側面側から
挟んだ際に軸線方向に抜け止め作用をなすためである。
ただしいずれにおいても、後端面5は、その中央が凸と
なすようにテーパ状に形成するとよい。
【0043】また前記形態におけるプラグでは、2つ割
りの保持部材で嵌合用凸部を側面側から挟むことで軸線
方向への抜け止め作用をなすようにした。しかし、抜け
止め作用をなすと共に凹部への取付け手段を備えた抜け
止め取付け手段は、適宜の構造として具体化すれば良
い。
【0044】図10は、抜け止め手段をなす保持部材5
0をコップ形状で一体のものとし、その内部(凹部)を
軸線に平行な円柱形空孔とし、開口端部53寄りの外周
面に周方向に所定の間隔で(例えば等角度間隔で3箇所
以上)ねじ孔54を貫通状に設けておき、止めねじ59
で押さえて抜け止め作用をなすようにしたものである。
すなわち、円柱形空孔の内径は、図1の先端部材2の嵌
合用凸部6の最大外径以上としておく。そして、例えば
その先端部材2の嵌合用凸部6を円柱形空孔に挿入し、
ねじ孔54に外側から止めねじ59を締め付けるのであ
る。このものでは、前記プラグのように取付け手段(取
付け部材40)を別体としておくことなく、例えば保持
部材50の底部外面の中心にねじ軸部52を一体的に形
成しておき、このねじ軸部52を本体21の凹部25の
ねじ孔27にねじ込むことで取付け手段となすこともで
きる。
【0045】図11,12は、図10の抜け止め取付け
手段において、ねじ止めに代わる抜け止め手段を示した
ものである。このものは、保持部材60を前同様にコッ
プ形状で一体のものとし、その内部を軸線に平行な円柱
形空孔とし、開口端部63寄りの外周面から、ばね性の
あるE形止め輪形状の有端リング(E形リングという)
68をその内周側の爪先69が嵌合用凸部6の根本寄り
部位を挟むようにしたものである。
【0046】このものは、保持部材60には、E形リン
グの外周面側が装着時に外周面から突出しないように、
所定の角度間隔で、適数の爪嵌入孔64を貫通して設
け、外周面側にリング状溝65を設け、先端部材2の嵌
合用凸部6を円柱形空孔に挿入した後、E形リングを外
側からリング状溝65及び爪嵌入孔64に嵌込むことで
先端部材2を抜け止め状に保持するようにしたものであ
る。しかして、このように抜け止め状とした後、本体2
1の凹部25のねじ孔27にねじ込めばよい。
【0047】さらに、前記においてはねじ軸部を本体の
凹部のねじ孔にねじ込んで取付けたが、その取付け手段
はこれに限定されるものではなく、適宜の取付け手段を
用いれば良い。図13〜16は、抜け止め手段をなす保
持部材70が図3に示した2体(2つ割)のもので、そ
の底部外面36に、その外径と同径の円形板72をねじ
止めして一体化したものにおいて、円形板72の周面に
半径外方に突起(爪)75を突出形成しておく。一方、
本体21の凹部25の底面の周縁には、その突起75の
幅、高さ以上をなすリセス76を周設しておくと共に、
凹部25の内周面の軸線方向に沿って凹部25の開口つ
まり本体21の先端面22から底面(奥所)のリセス7
6に向けて突起75が通る幅、高さの溝77を形成して
おくのである。
【0048】しかして、先端部材2の嵌合用凸部6を挟
み付けて円形板72で固定したものを、その突起75が
凹部25の開口側の溝77に臨むように、そして奥まで
押込み、左右に適宜回転するのである。このようにすれ
ば、穿孔過程で保持部材が回転しても、略抜け止め状に
取付けることができる。なお、穿孔過程における回転に
起因する抜け止めを完全に防止するためには、本体21
の凹部25内周面の軸線方向に沿う溝77は、図16
中、2点鎖線で示したようにクランク状に屈曲して形成
しておくとよい。
【0049】本発明に係るプラグ及び先端部材は、エロ
ンゲーターミル、リーラー、マンドレル、プラグミルな
どの穿孔若しくは圧延用のプラグ(芯金)およびその先
端部材として広く適用できる。また、本発明に係るプラ
グおよびその先端部材はステンレス鋼や高合金鋼などの
難加工材を穿孔する場合にとくにその効果を発揮するも
のであるが、普通鋼や低合金鋼の穿孔に用いても有用で
あることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
かかるセラミック製先端部材によれば、その嵌合用凸部
の構成により、同先端部材が金属製プラグ本体から抜け
ない継目無管製造用プラグを容易に得ることができる。
そして、このようなセラミック製先端部材を用いた本発
明のプラグによれば、先端部材の金属製プラグ本体から
の抜け落ちが防止されるので連続穿孔が可能となり、高
合金鋼のビレットを穿孔、圧延する場合でも長寿命化を
図ることができる上に、効率的に継目無し管を得ること
ができる。
【0051】また、前記セラミック製先端部材の後端面
をその中央が凸となすようにテーパ状に形成したもので
は、先端部材の破壊を容易に防止することができる。す
なわち、このような先端部材は、これが取付けられる金
属製プラグ本体の先端面を先端部材の後端面と凹凸が逆
の略同一テーパとしておくことで、ビレットの穿孔過程
で、先端部材の軸線が本体の軸線に一致するように動こ
うとするため、偏心が防止される。これにより、偏荷重
つまり軸線方向に交差する方向の力が作用しないように
することができるため、嵌合用凸部の根元などを起点と
する破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミック製先端部材を用いた継
目無管製造用プラグの全体の側面図。
【図2】図1の先端部材の拡大側面図。
【図3】図1のプラグの先端部分の拡大断面図。
【図4】抜け止め取付け手段をなす保持部材の側体の斜
視図。
【図5】両側体を閉じてなる保持部材を開口側から見た
図。
【図6】両側体を閉じてなる保持部材を底面側から見た
図。
【図7】取付け部材をねじ軸部側から見た図。
【図8】先端部材の別形態の側面図。
【図9】先端部材の別形態の側面図。
【図10】抜け止め取付け手段の別例を説明する側断面
図。
【図11】抜け止め取付け手段の別例を説明する側断面
図。
【図12】図11のA−A線断面図。
【図13】抜け止め取付け手段の別例を説明する側断面
図。
【図14】図13の本体の側断面図。
【図15】図14の本体を全端面側から見た図。
【図16】図15のB−B線断面図。
【図17】従来のセラミック製先端部材を用いた継目無
管製造用プラグの要部側面図。
【符号の説明】
1 継目無管製造用プラグ 2 セラミック製先端部材 5 先端部材の後端面 6 嵌合用凸部 10 嵌合用凸部の根元 21 プラグ本体 23 本体の先端面 25 本体の先端部の凹部 30 保持部材(抜け止め取り付け手段) θ2 凸部の先太をなすテーパ角度 θ1 後端面テーパ角度 J1 先端部材の軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩元 孝一 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 浦島 和浩 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 豊岡 高明 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 依藤 章 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 金山 太郎 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端面の中央に嵌合用凸部を備えてなる
    ものにおいて、 前記嵌合用凸部に、側面側から挟んだ際に軸線方向に抜
    け止め作用をなす異径部を形成したことを特徴とする、
    継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材。
  2. 【請求項2】 後端面の中央に嵌合用凸部を備えてなる
    ものにおいて、 前記嵌合用凸部に、外径が後端に向かってテーパ状で大
    径をなすテーパ部を形成したことを特徴とする、継目無
    管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材。
  3. 【請求項3】 後端面の中央に嵌合用凸部を備えてなる
    ものにおいて、 前記嵌合用凸部を外径が根元から後端に向かってテーパ
    状で大径となるように形成したことを特徴とする、継目
    無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部材。
  4. 【請求項4】 前記嵌合用凸部のテーパの母線が軸線と
    なす角度をθ2としたとき、θ2を3〜20度としたこ
    とを特徴とする、請求項3記載の継目無管製造用プラグ
    に用いるセラミック製先端部材。
  5. 【請求項5】 前記セラミック製先端部材の後端面をそ
    の中央が凸となすようにテーパ状に形成したことを特徴
    とする、請求項1、2、3又は4記載の継目無管製造用
    プラグに用いるセラミック製先端部材。
  6. 【請求項6】 前記セラミック製先端部材の後端面のテ
    ーパの母線が該セラミック製先端部材の軸線に垂直な線
    となす角度をθ1としたとき、θ1を3〜30度とした
    ことを特徴とする、請求項5記載の継目無管製造用プラ
    グに用いるセラミック製先端部材。
  7. 【請求項7】 前記セラミック製先端部材の後端面のテ
    ーパの母線が該セラミック製先端部材の軸線に垂直な線
    となす角度をθ1とし、前記嵌合用凸部のテーパの母線
    が前記軸線となす角度をθ2としたとき、θ1≧θ2と
    なる関係としたことを特徴とする、請求項5又は6記載
    の継目無管製造用プラグに用いるセラミック製先端部
    材。
  8. 【請求項8】 金属製プラグ本体の先端面の中央の凹部
    に、後端面の中央に嵌合用凸部を備えてなるセラミック
    製先端部材をその嵌合用凸部を嵌合して取付けてなる継
    目無管製造用プラグにおいて、 前記嵌合用凸部に、側面側から挟んだ際に軸線方向に抜
    け止め作用をなす異径部が形成され、該嵌合用凸部を側
    面側から挟むことで軸線方向への抜け止め作用をなすと
    共に前記凹部への取付け手段を備えた抜け止め取付け手
    段を有することを特徴とする継目無管製造用プラグ。
  9. 【請求項9】 セラミック製先端部材の後端面をその中
    央が凸となすようにテーパ状とし、該後端面を金属製プ
    ラグ本体の先端面に当接するように該先端面をセラミッ
    ク製先端部材の後端面のテーパと凹凸が逆の略同一テー
    パとしたことを特徴とする請求項8記載の継目無管製造
    用プラグ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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