JP2001087036A - 背負い具 - Google Patents

背負い具

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JP2001087036A
JP2001087036A JP26476599A JP26476599A JP2001087036A JP 2001087036 A JP2001087036 A JP 2001087036A JP 26476599 A JP26476599 A JP 26476599A JP 26476599 A JP26476599 A JP 26476599A JP 2001087036 A JP2001087036 A JP 2001087036A
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Naoji Suzuki
尚次 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッグ本体を背負った状態において、調整具を
バッグ本体の下部側に常に位置するように調整すること
ができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに
充分な長尺のひもとすることができる背負い具を提供す
る。 【解決手段】係脱具12を外すことにより、長尺の調整
ひも13となる背負い具において、取付け帯4Aに連結
用リング30と起き上がり防止用リング31を設け、連
結用リング30及び起き上がり防止用リング31に止め
具取付け板32を取付け、調整具14に止め具取付け板
34を取付け、止め具取付け板32の連結用リング30
と起き上がり防止用リング31間と、止め具取付け板3
4に一対の着脱可能な止め具(フック)35を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背負い具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、背負い具本体内の収納物を取り出
す場合、背負い具を下ろさないで背負った背負い具本体
を体の前側に持ってくることができ、また逆に体の前側
の背負い具本体を容易に背負うことができる背負い具と
して、例えば特許第2938356号公報、特許第29
38383号公報に示すものが知られている。この構造
を図3乃至図8により説明する。
【0003】図3及び図5に示すように、バッグ本体1
の上部には、2個の上部肩ひも2A、2Bの一端が固定
されている。バッグ本体1の下部の左右には、連結具3
A、3Bが挿通された取付け帯4A、4Bが取付けられ
ている。上部肩ひも2A、2Bと連結具3A、3Bには
背負い具用肩ひも10、20が取付けられている。
【0004】一方の背負い具用肩ひも10は、図6に示
すような構造となっている。上部肩ひも2Aの下端部に
は、連結帯11を介して周知の係脱可能な係脱具12の
雌部12aが取付けられ、係脱具12の雄部12bに
は、長尺の調整ひも13が挿通されている。係脱具12
の雄部12bに挿通された調整ひも13の一方側は、周
知の調整具14の上方側に挿通して折り返され、一端部
13aは上部肩ひも2Aの裏面側に固着されている。係
脱具12の雄部12bに挿通された調整ひも13の他方
側は、前記調整具14の上方側の表面側より裏面側に挿
通され、続いて連結具3Aに挿通され、再び調整具14
のひも掛け部14aの両側に挿通されて折り返され、他
端部13bは下方に伸びている。このひも掛け部14a
に掛けられた調整ひも13の部分はひも掛け部14aに
摩擦係合する。
【0005】他方の背負い具用肩ひも20は、図7に示
すような構造となっている。上部肩ひも2Bの下端部に
固着した連結帯21と、この連結帯21に設けた周知の
調整具22と、調整具22に挿通し前記連結具3Bに取
付けた調整帯23とからなっている。
【0006】そこで、図8(a)に示すようにバッグ本
体1を背中に背負う。そして、図3に示す調整具14を
上下動させると、係脱具12と連結具3A間における調
整ひも13の長さを自由に調整できる。これにより、使
用する人に最適になるように背負い具ひも10の長さを
自由に調整できる。
【0007】背負ったバッグ本体1より収納物を取り出
す際には、図4に示すように、係脱具12(12aと1
2b)を分離する。そして、他方の背負い具用ひも20
を引っ張ってバッグ本体1を体の前側に移動させると、
この動作によって上部肩ひも2Aが引っ張られることに
より、調整具14より垂れ下がっている調整ひも13の
部分13cが伸び、長尺の肩ひもとなるので、容易にバ
ッグ本体1を体の前側に移動させることができる。これ
により、図8(b)に示すように、調整ひも13は、首
から脇の下、背、腰を螺旋状に巻くことにより、バッグ
本体1の姿勢を安定させる効果を奏するため、バッグの
収納物を楽に両手で取り出すことができる。また重量物
を背負って運搬する場合、休憩後に背負う時にも好適で
ある。即ち、係脱具12を外した状態にしておくと、背
負い具用ひも10は長尺のひもとなるので、背負い具用
ひも10、20に容易に腕を挿入することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8(a)に示すよう
にバッグ本体1を背負った状態より、図8(b)に示す
ようにバッグ本体1を体の前側に移動させる場合、調整
ひも13が伸びる長さは、図4に示す調整具14より垂
れ下がっている調整ひも13の部分13cである。そこ
で、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背負った状
態においては、調整具14は連結具3Aにできるだけ近
づけておく方が前記した調整ひも13の部分13cは長
くなり、図8(b)に示すように、バッグ本体1を体の
前側に容易に移動させることができる。
【0009】しかし、調整具14は、係脱具12と連結
具3A間のどの位置に調整していても図8(a)に示す
ように、バッグ本体1を背負うことができる。そこで、
調整具14を係脱具12に近づけてバッグ本体1を背負
った場合、図4に示す調整ひも13の部分13cは短く
なるので、調整ひも13はバッグ本体1を体の前側に持
ってくるに充分な長尺のひもとならないという不具合が
あった。
【0010】本発明の課題は、バッグ本体を背負った状
態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置す
るように調整することができ、背負ったバッグ本体を体
の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることがで
きる背負い具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、背負い具本体の上部に2個の上部肩
ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右に
は連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方
の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設
け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一
端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他
方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更
に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背
負い具において、前記取付け帯に連結用リングと起き上
がり防止用リングを設け、連結用リング及び起き上がり
防止用リングに第1の止め具取付け板を取付け、前記調
整具に第2の止め具取付け板を取付け、前記第1の止め
具取付け板の前記連結用リングと前記起き上がり防止用
リング間と、前記第2の止め具取付け板に一対の着脱可
能な止め具を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1によ
り説明する。なお、図3乃至図8と同じ又は相当部材に
は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施
の形態は、図3、図4及び図6に示す背負い具用肩ひも
10の部分を改良したものであり、図5及び図7に示す
背負い具用肩ひも20の部分は従来例と同じ構造となっ
ている。
【0013】図1に示すように、取付け帯4Aには連結
用リング30及び起き上がり防止用リング31が設けら
れている。連結用リング30及び起き上がり防止用リン
グ31には止め具取付け板32が挿通されて連結用リン
グ30で折り返されており、止め具取付け板32の端部
は一対ののフック33で止められている。調整具14に
も止め具取付け板34が設けられ、止め具取付け板34
には一対のフック35の雌部35aが取付けられ、他方
の止め具取付け板32の連結用リング30と起き上がり
防止用リング31間にはフック35の雄部35bが取付
けられている。
【0014】ここで、一方の止め具取付け板34は、端
部を指で掴み易いように、他方の止め具取付け板32を
充分に覆うように長く形成されている。またフック35
の着脱に調整ひも13が影響しないように、調整ひも1
3の他端部13bは連結用リング30及び起き上がり防
止用リング31に挿通されている。なお、前記フック3
3は、使用者が不用意に起き上がり防止用リング31を
止め具取付け板32より外さないように、安全のために
設けたものであり、フック33は特に設けなくても良
い。その他の構造は図3、図4及び図6と同じであるの
で、その説明は省略する。
【0015】次に作用について説明する。図1におい
て、調整具14が連結具3Aより離れており、調整具1
4と連結具3A間に調整ひも13の余分な長さ部分13
dがある場合には、他端部13bを下方に引っ張る。こ
れにより、他端部13bが下方に伸びて余分な長さ部分
13dが無くなり、調整具14は連結具3Aに近づく。
そこで、フック35の雌部35aを雄部35bに止め
る。このように、フック35を止めた状態においては、
調整具14は必ず連結具3Aの近くにあることになる。
従って、フック35を止めた状態で図8(a)に示すよ
うにバッグ本体1を背中に背負い、そして係脱具12を
外して図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側
に持ってくるに充分な長尺の調整ひも13となることが
必要である。
【0016】係脱具12を外し、図8(b)に示すよう
にバッグ本体1を体の前側に持ってくる場合に、調整ひ
も13が長尺となる部分は、図1及び図4に示す調整ひ
も13の部分13cの長さである。従って、前記したよ
うに調整具14を連結具3Aに近づけても、係脱具12
と連結具3A間の長さが短い場合には、調整ひも13の
部分13cの長さも短く、図8(b)に示すようにバッ
グ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺の長さに
調整ひも13がならないことがある。また逆に、係脱具
12と連結具3A間の長さが長い場合には、調整ひも1
3の部分13cの長さが長いので、図8(b)に示すよ
うにバッグ本体1を体の前側に持ってきた場合、バッグ
本体1が必要以上に体の前側より垂れ下がることにな
る。
【0017】そこで、まず、調整ひも13の部分13c
が短い場合の調整方法を図1及び図8(a)により説明
する。前記したようにフック35を止めて図8(a)に
示すようにバッグ本体1を背中に背負った状態で、フッ
ク35を外し、調整具14の下端側を上方に起こして該
調整具14を上方に引き上げる。これにより、他端部1
3bが引き上げられ、調整具14と連結具3A間の調整
ひも13の部分13dが長くなる。次に部分13cの前
側部分13eを下側から上側に引き上げると、部分13
dの長さが部分13cに移動し、部分13cが長くなる
と共に、調整具14は連結具3Aに近づく。
【0018】調整ひも13の部分13cが長い場合に
は、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負
い、フック35を外した状態で、調整具14を起こさな
いで該調整具14を上方に引き上げると、調整ひも13
の部分13cが短くなる。しかし、部分13dが長くな
るので、他端部13bを下方に引き下げると、他端部1
3bが伸びて部分13dが無くなり、調整具14は連結
具3Aに近づく。
【0019】前記したように調整し、バッグ本体1を体
の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に調整
されたか否かは、係脱具12を外し、従来例と同様に、
図8(a)に示す背負い具用ひも20を引っ張ってバッ
グ本体を体の前側に移動させて確認する。バッグ本体1
を体の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に
調整されている場合には、フック35を止めて使用す
る。
【0020】このように、バッグ本体1を体の前側に持
ってくるに充分な適当な長さに調整ひも13の長さを調
整しておき、フック35を止めた状態にすれば、調整具
14はバッグ本体1の下部側に常に位置する。即ち、調
整ひも13は、背負ったバッグ本体1を体の前側に持っ
てくるに充分な長尺とすることができる。また取付け帯
4Aと止め具取付け板32に起き上がり防止用リング3
1を設けたので、止め具取付け板32が起き上がらな
く、体裁が良いと共に、フック35の係脱が容易に行え
る。
【0021】上記実施の形態においては、連結具3Aと
してリングを用いた場合について説明したが、図2に示
すようにひも掛け部3aを有する連結具3Aを用い、ひ
も掛け部3aに調整ひも13を掛けてもよい。また止め
具としてフック33、35を用いた場合について説明し
たが、フック33、35に代えてマジックテープ(登録
商標)を用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、係脱具を外すことにより、長
尺の調整ひもとなる背負い具において、取付け帯に連結
用リングと起き上がり防止用リングを設け、連結用リン
グ及び起き上がり防止用リングに第1の止め具取付け板
を取付け、調整具に第2の止め具取付け板を取付け、前
記第1の止め具取付け板の前記連結用リングと前記起き
上がり防止用リング間と、前記第2の止め具取付け板に
一対の着脱可能な止め具を設けたので、バッグ本体を背
負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常
に位置するように調整することができ、背負ったバッグ
本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとする
ことができる。また起き上がり防止用リングにより第1
の止め具取付け板が起き上がらなく、体裁が良いと共
に、前記止め具の係脱が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負い具の一実施の形態を示す右側面
図である。
【図2】本発明の背負い具の他の実施の形態を示す取付
け帯部分の一部断面図である。
【図3】従来の背負い具を示す右側面図である。
【図4】図3において係脱具を外した状態の右側面図で
ある。
【図5】従来の背負い具を示す左側面図である。
【図6】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図7】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図8】(a)はバッグ本体を背負った状態の説明図、
(b)はバッグ本体を体の前側に移動させた状態の説明
図である。
【符号の説明】
1 バッグ本体 2A 上部肩ひも 3A 連結具 4A 取付け帯 10 背負い具用ひも 12 係脱具 13 調整ひも 14 調整具 14a ひも掛け部 30 連結用リング 31 起き上がり防止用リング 32、34 止め具取付け板 35 フック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背負い具本体の上部に2個の上部肩ひも
    の一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連
    結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上
    部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、ま
    た前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固
    着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記
    調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調
    整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具に
    おいて、前記取付け帯に連結用リングと起き上がり防止
    用リングを設け、連結用リング及び起き上がり防止用リ
    ングに第1の止め具取付け板を取付け、前記調整具に第
    2の止め具取付け板を取付け、前記第1の止め具取付け
    板の前記連結用リングと前記起き上がり防止用リング間
    と、前記第2の止め具取付け板に一対の着脱可能な止め
    具を設けたことを特徴とする背負い具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020124465A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 典幸 石田 リュックサック
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