JP3567088B2 - 背負い具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は背負い具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背負い具本体内の収納物を取り出す場合、背負い具を下ろさないで背負った背負い具本体を体の前側に持ってくることができ、また逆に体の前側の背負い具本体を容易に背負うことができる背負い具として、例えば特開平8−117026号公報、特開平9−168425号公報に示すものが知られている。この構造を図3乃至図8により説明する。
【0003】
図3及び図5に示すように、バッグ本体1の上部には、2個の上部肩ひも2A、2Bの一端が固定されている。バッグ本体1の下部の左右には、連結具3A、3Bが挿通された取付け帯4A、4Bが取付けられている。上部肩ひも2A、2Bと連結具3A、3Bには背負い具用肩ひも10、20が取付けられている。
【0004】
一方の背負い具用肩ひも10は、図6に示すような構造となっている。上部肩ひも2Aの下端部には、連結帯11を介して周知の係脱可能な係脱具12の雌部12aが取付けられ、係脱具12の雄部12bには、長尺の調整ひも13が挿通されている。係脱具12の雄部12bに挿通された調整ひも13の一方側は、周知の調整具14の上方側に挿通して折り返され、一端部13aは上部肩ひも2Aの裏面側に固着されている。係脱具12の雄部12bに挿通された調整ひも13の他方側は、前記調整具14の上方側の表面側より裏面側に挿通され、続いて連結具3Aに挿通され、再び調整具14のひも掛け部14aの両側に挿通されて折り返され、他端部13bは下方に伸びている。このひも掛け部14aに掛けられた調整ひも13の部分はひも掛け部14aに摩擦係合する。
【0005】
他方の背負い具用肩ひも20は、図7に示すような構造となっている。上部肩ひも2Bの下端部に固着した連結帯21と、この連結帯21に設けた周知の調整具22と、調整具22に挿通し前記連結具3Bに取付けた調整帯23とからなっている。
【0006】
そこで、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負う。そして、図3に示す調整具14を上下動させると、係脱具12と連結具3A間における調整ひも13の長さを自由に調整できる。これにより、使用する人に最適になるように背負い具ひも10の長さを自由に調整できる。
【0007】
背負ったバッグ本体1より収納物を取り出す際には、図4に示すように、係脱具12(12aと12b)を分離する。そして、他方の背負い具用ひも20を引っ張ってバッグ本体1を体の前側に移動させると、この動作によって上部肩ひも2Aが引っ張られることにより、調整具14より垂れ下がっている調整ひも13の部分13cが伸び、長尺の肩ひもとなるので、容易にバッグ本体1を体の前側に移動させることができる。これにより、図8(b)に示すように、調整ひも13は、首から脇の下、背、腰を螺旋状に巻くことにより、バッグ本体1の姿勢を安定させる効果を奏するため、バッグの収納物を楽に両手で取り出すことができる。また重量物を背負って運搬する場合、休憩後に背負う時にも好適である。即ち、係脱具12を外した状態にしておくと、背負い具用ひも10は長尺のひもとなるので、背負い具用ひも10、20に容易に腕を挿入することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8(a)に示すようにバッグ本体1を背負った状態より、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に移動させる場合、調整ひも13が伸びる長さは、図4に示す調整具14より垂れ下がっている調整ひも13の部分13cである。そこで、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背負った状態においては、調整具14は連結具3Aにできるだけ近づけておく方が前記した調整ひも13の部分13cは長くなり、図8(b)に示すように、バッグ本体1を体の前側に容易に移動させることができる。
【0009】
しかし、調整具14は、係脱具12と連結具3A間のどの位置に調整していても図8(a)に示すように、バッグ本体1を背負うことができる。そこで、調整具14を係脱具12に近づけてバッグ本体1を背負った場合、図4に示す調整ひも13の部分13cは短くなるので、調整ひも13はバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとならないという不具合があった。
【0010】
本発明の課題は、バッグ本体を背負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置するように調整することができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることができる背負い具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の手段は、背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具において、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1により説明する。なお、図3乃至図8と同じ又は相当部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施の形態は、図3、図4及び図6に示す背負い具用肩ひも10の部分を改良したものであり、図5及び図7に示す背負い具用肩ひも20の部分は従来例と同じ構造となっている。
【0013】
図1に示すように、取付け帯4Aに止め具用連結具30を設け、前記調整具14及び止め具用連結具30にそれぞれ止め具取付け板31、32を設けた。そして、一方の止め具取付け板31に一対のフック33の雌部33aを取付け、他方の止め具取付け板32にフック33の雄部33bを取付けた。またフック33の着脱に調整ひも13が影響しないように、調整ひも13の他端部13bを止め具用連結具30に挿通した。その他の構造は図3、図4及び図6と同じであるので、その説明は省略する。
【0014】
次に作用について説明する。図1において、調整具14が連結具3Aより離れており、調整具14と連結具3A間に調整ひも13の余分な長さ部分13dがある場合には、他端部13bを下方に引っ張る。これにより、他端部13bが下方に伸びて余分な長さ部分13dが無くなり、調整具14は連結具3Aに近づく。そこで、フック33の雌部33aを雄部33bに止める。このように、フック33を止めた状態においては、調整具14は必ず連結具3Aの近くにあることになる。従って、フック33を止めた状態で図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負い、そして係脱具12を外して図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺の調整ひも13となることが必要である。
【0015】
フック33及び係脱具12を外し、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくる場合に、調整ひも13が長尺となる部分は、図1及び図4に示す調整ひも13の部分13cの長さである。従って、前記したように調整具14を連結具3Aに近づけても、係脱具12と連結具3A間の長さが短い場合には、調整ひも13の部分13cの長さも短く、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺の長さに調整ひも13がならないことがある。また逆に、係脱具12と連結具3A間の長さが長い場合には、調整ひも13の部分13cの長さが長いので、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってきた場合、バッグ本体1が必要以上に体の前側より垂れ下がることになる。
【0016】
そこで、まず、調整ひも13の部分13cが短い場合の調整方法について説明する。前記したようにフック33を止めて図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負った状態で、フック33を外し、調整具14の下端側を上方に起こして該調整具14を上方に引き上げる。これにより、他端部13bが引き上げられ、調整具14と連結具3A間の調整ひも13の部分13dが長くなる。次に部分13cの前側部分13eを下側から上側に引き上げると、部分13dの長さが部分13cに移動し、部分13cが長くなると共に、調整具14は連結具3Aに近づく。
【0017】
調整ひも13の部分13cが長い場合には、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負い、フック33を外した状態で、調整具14を起こさないで該調整具14を上方に引き上げると、調整ひも13の部分13cが短くなる。しかし、部分13dが長くなるので、他端部13bを下方に引き下げると、他端部13bが伸びて部分13dが無くなり、調整具14は連結具3Aに近づく。
【0018】
前記したように調整し、バッグ本体1を体の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に調整されたか否かは、係脱具12を外し、従来例と同様に、図8(a)に示す背負い具用ひも20を引っ張ってバッグ本体を体の前側に移動させて確認する。バッグ本体1を体の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に調整されている場合には、フック33を止めて使用する。
【0019】
このように、バッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な適当な長さに調整ひも13の長さを調整しておき、フック33を止めた状態にすれば、調整具14はバッグ本体1の下部側に常に位置する。即ち、調整ひも13は、背負ったバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺とすることができる。
【0020】
上記実施の形態においては、連結具3Aとしてリングを用いた場合について説明したが、図2に示すようにひも掛け部3aを有する連結具3Aを用い、ひも掛け部3aに調整ひも13を掛けてもよい。また取付け帯4Aにリング34を取付け、リング34に調整ひも13の他端部13b及び止め具取付け板32を挿通してもよい。このようにリング34を設けると、取付け板32が起き上がらなく、フック32の係脱が容易に行える。また図1の場合もリング34を設けた方がよいことは言うまでもない。
【0021】
なお、上記実施の形態においては、止め具としてフック33を用いた場合について説明したが、フック33に代えてマジックテープを用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具において、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設けたので、バッグ本体を背負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置するように調整することができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負い具の一実施の形態を示す右側面図である。
【図2】本発明の背負い具の他の実施の形態を示す取付け帯部分の一部断面図である。
【図3】従来の背負い具を示す右側面図である。
【図4】図3において係脱具を外した状態の右側面図である。
【図5】従来の背負い具を示す左側面図である。
【図6】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】(a)はバッグ本体を背負った状態の説明図、(b)はバッグ本体を体の前側に移動させた状態の説明図である。
【符号の説明】
1 バッグ本体
2A 上部肩ひも
3A 連結具
4A 取付け帯
10 背負い具用ひも
12 係脱具
13 調整ひも
14 調整具
14a ひも掛け部
33 フック
【発明の属する技術分野】
本発明は背負い具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背負い具本体内の収納物を取り出す場合、背負い具を下ろさないで背負った背負い具本体を体の前側に持ってくることができ、また逆に体の前側の背負い具本体を容易に背負うことができる背負い具として、例えば特開平8−117026号公報、特開平9−168425号公報に示すものが知られている。この構造を図3乃至図8により説明する。
【0003】
図3及び図5に示すように、バッグ本体1の上部には、2個の上部肩ひも2A、2Bの一端が固定されている。バッグ本体1の下部の左右には、連結具3A、3Bが挿通された取付け帯4A、4Bが取付けられている。上部肩ひも2A、2Bと連結具3A、3Bには背負い具用肩ひも10、20が取付けられている。
【0004】
一方の背負い具用肩ひも10は、図6に示すような構造となっている。上部肩ひも2Aの下端部には、連結帯11を介して周知の係脱可能な係脱具12の雌部12aが取付けられ、係脱具12の雄部12bには、長尺の調整ひも13が挿通されている。係脱具12の雄部12bに挿通された調整ひも13の一方側は、周知の調整具14の上方側に挿通して折り返され、一端部13aは上部肩ひも2Aの裏面側に固着されている。係脱具12の雄部12bに挿通された調整ひも13の他方側は、前記調整具14の上方側の表面側より裏面側に挿通され、続いて連結具3Aに挿通され、再び調整具14のひも掛け部14aの両側に挿通されて折り返され、他端部13bは下方に伸びている。このひも掛け部14aに掛けられた調整ひも13の部分はひも掛け部14aに摩擦係合する。
【0005】
他方の背負い具用肩ひも20は、図7に示すような構造となっている。上部肩ひも2Bの下端部に固着した連結帯21と、この連結帯21に設けた周知の調整具22と、調整具22に挿通し前記連結具3Bに取付けた調整帯23とからなっている。
【0006】
そこで、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負う。そして、図3に示す調整具14を上下動させると、係脱具12と連結具3A間における調整ひも13の長さを自由に調整できる。これにより、使用する人に最適になるように背負い具ひも10の長さを自由に調整できる。
【0007】
背負ったバッグ本体1より収納物を取り出す際には、図4に示すように、係脱具12(12aと12b)を分離する。そして、他方の背負い具用ひも20を引っ張ってバッグ本体1を体の前側に移動させると、この動作によって上部肩ひも2Aが引っ張られることにより、調整具14より垂れ下がっている調整ひも13の部分13cが伸び、長尺の肩ひもとなるので、容易にバッグ本体1を体の前側に移動させることができる。これにより、図8(b)に示すように、調整ひも13は、首から脇の下、背、腰を螺旋状に巻くことにより、バッグ本体1の姿勢を安定させる効果を奏するため、バッグの収納物を楽に両手で取り出すことができる。また重量物を背負って運搬する場合、休憩後に背負う時にも好適である。即ち、係脱具12を外した状態にしておくと、背負い具用ひも10は長尺のひもとなるので、背負い具用ひも10、20に容易に腕を挿入することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8(a)に示すようにバッグ本体1を背負った状態より、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に移動させる場合、調整ひも13が伸びる長さは、図4に示す調整具14より垂れ下がっている調整ひも13の部分13cである。そこで、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背負った状態においては、調整具14は連結具3Aにできるだけ近づけておく方が前記した調整ひも13の部分13cは長くなり、図8(b)に示すように、バッグ本体1を体の前側に容易に移動させることができる。
【0009】
しかし、調整具14は、係脱具12と連結具3A間のどの位置に調整していても図8(a)に示すように、バッグ本体1を背負うことができる。そこで、調整具14を係脱具12に近づけてバッグ本体1を背負った場合、図4に示す調整ひも13の部分13cは短くなるので、調整ひも13はバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとならないという不具合があった。
【0010】
本発明の課題は、バッグ本体を背負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置するように調整することができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることができる背負い具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の手段は、背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具において、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1により説明する。なお、図3乃至図8と同じ又は相当部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施の形態は、図3、図4及び図6に示す背負い具用肩ひも10の部分を改良したものであり、図5及び図7に示す背負い具用肩ひも20の部分は従来例と同じ構造となっている。
【0013】
図1に示すように、取付け帯4Aに止め具用連結具30を設け、前記調整具14及び止め具用連結具30にそれぞれ止め具取付け板31、32を設けた。そして、一方の止め具取付け板31に一対のフック33の雌部33aを取付け、他方の止め具取付け板32にフック33の雄部33bを取付けた。またフック33の着脱に調整ひも13が影響しないように、調整ひも13の他端部13bを止め具用連結具30に挿通した。その他の構造は図3、図4及び図6と同じであるので、その説明は省略する。
【0014】
次に作用について説明する。図1において、調整具14が連結具3Aより離れており、調整具14と連結具3A間に調整ひも13の余分な長さ部分13dがある場合には、他端部13bを下方に引っ張る。これにより、他端部13bが下方に伸びて余分な長さ部分13dが無くなり、調整具14は連結具3Aに近づく。そこで、フック33の雌部33aを雄部33bに止める。このように、フック33を止めた状態においては、調整具14は必ず連結具3Aの近くにあることになる。従って、フック33を止めた状態で図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負い、そして係脱具12を外して図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺の調整ひも13となることが必要である。
【0015】
フック33及び係脱具12を外し、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくる場合に、調整ひも13が長尺となる部分は、図1及び図4に示す調整ひも13の部分13cの長さである。従って、前記したように調整具14を連結具3Aに近づけても、係脱具12と連結具3A間の長さが短い場合には、調整ひも13の部分13cの長さも短く、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺の長さに調整ひも13がならないことがある。また逆に、係脱具12と連結具3A間の長さが長い場合には、調整ひも13の部分13cの長さが長いので、図8(b)に示すようにバッグ本体1を体の前側に持ってきた場合、バッグ本体1が必要以上に体の前側より垂れ下がることになる。
【0016】
そこで、まず、調整ひも13の部分13cが短い場合の調整方法について説明する。前記したようにフック33を止めて図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負った状態で、フック33を外し、調整具14の下端側を上方に起こして該調整具14を上方に引き上げる。これにより、他端部13bが引き上げられ、調整具14と連結具3A間の調整ひも13の部分13dが長くなる。次に部分13cの前側部分13eを下側から上側に引き上げると、部分13dの長さが部分13cに移動し、部分13cが長くなると共に、調整具14は連結具3Aに近づく。
【0017】
調整ひも13の部分13cが長い場合には、図8(a)に示すようにバッグ本体1を背中に背負い、フック33を外した状態で、調整具14を起こさないで該調整具14を上方に引き上げると、調整ひも13の部分13cが短くなる。しかし、部分13dが長くなるので、他端部13bを下方に引き下げると、他端部13bが伸びて部分13dが無くなり、調整具14は連結具3Aに近づく。
【0018】
前記したように調整し、バッグ本体1を体の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に調整されたか否かは、係脱具12を外し、従来例と同様に、図8(a)に示す背負い具用ひも20を引っ張ってバッグ本体を体の前側に移動させて確認する。バッグ本体1を体の前側に持ってくるに適した長尺の調整ひも13に調整されている場合には、フック33を止めて使用する。
【0019】
このように、バッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な適当な長さに調整ひも13の長さを調整しておき、フック33を止めた状態にすれば、調整具14はバッグ本体1の下部側に常に位置する。即ち、調整ひも13は、背負ったバッグ本体1を体の前側に持ってくるに充分な長尺とすることができる。
【0020】
上記実施の形態においては、連結具3Aとしてリングを用いた場合について説明したが、図2に示すようにひも掛け部3aを有する連結具3Aを用い、ひも掛け部3aに調整ひも13を掛けてもよい。また取付け帯4Aにリング34を取付け、リング34に調整ひも13の他端部13b及び止め具取付け板32を挿通してもよい。このようにリング34を設けると、取付け板32が起き上がらなく、フック32の係脱が容易に行える。また図1の場合もリング34を設けた方がよいことは言うまでもない。
【0021】
なお、上記実施の形態においては、止め具としてフック33を用いた場合について説明したが、フック33に代えてマジックテープを用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具において、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設けたので、バッグ本体を背負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置するように調整することができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負い具の一実施の形態を示す右側面図である。
【図2】本発明の背負い具の他の実施の形態を示す取付け帯部分の一部断面図である。
【図3】従来の背負い具を示す右側面図である。
【図4】図3において係脱具を外した状態の右側面図である。
【図5】従来の背負い具を示す左側面図である。
【図6】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】図3の背負い具用ひもを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】(a)はバッグ本体を背負った状態の説明図、(b)はバッグ本体を体の前側に移動させた状態の説明図である。
【符号の説明】
1 バッグ本体
2A 上部肩ひも
3A 連結具
4A 取付け帯
10 背負い具用ひも
12 係脱具
13 調整ひも
14 調整具
14a ひも掛け部
33 フック
Claims (1)
- 背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた背負い具において、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設けたことを特徴とする背負い具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27457798A JP3567088B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 背負い具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27457798A JP3567088B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 背負い具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000102417A JP2000102417A (ja) | 2000-04-11 |
JP3567088B2 true JP3567088B2 (ja) | 2004-09-15 |
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Family Applications (1)
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JP27457798A Expired - Fee Related JP3567088B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 背負い具 |
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JP (1) | JP3567088B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4518679B2 (ja) * | 2001-01-29 | 2010-08-04 | 株式会社シマノ | 釣竿ケース |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP27457798A patent/JP3567088B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000102417A (ja) | 2000-04-11 |
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