JP4428854B2 - 吊下げ嚢 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は吊下げ嚢、さらに詳細にはパラシュート降下中に容易に切り離せる吊下げ嚢に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】
吊下げ嚢1は、種々の装備品を包装し、作戦行動するときに背中に背負って使用されるが、空挺部隊の隊員などが飛行体よりパラシュート降下する場合には、背中にはパラシュートが装着されることから、身体の前方に切り離し自在に吊り下げ固定するようになっている。そして前記吊下げ嚢1は重量があることから、着地する前に、この吊下げ嚢1を切り離して、身軽な状態で着地するようにしている。吊下げ嚢1とともに着地した場合、その重量によって降下する者が怪我などをする事態を防止するためである。
【0003】
このような吊下げ嚢1は、図4に示すように、パラシュートを背負うためのハーネス2に設けられた金具21に、吊下げ嚢1に固定されたフック3を係止することによって、身体前方に吊り下げるようになっている。そして着地前に前記フック3を持ち上げて外す方法を行っている。
【0004】
しかしながら、前述のフック3を金具21より取り外す行為は、降下による緊張などのストレスが付加される場合には、熟練者でも多大な負担を生じることは明らかである。
【0005】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、ケーブルを引っ張るだけで吊下げ嚢を切り離すことが可能な機構を有する吊下げ嚢を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明による吊下げ嚢は、装備品を包装するための吊下げ嚢本体と、この吊下げ嚢本体に固定されたループと、パラシュートのハーネスに着脱自在に吊り下げ可能なフック部分および前記ループを挿通可能なループ用穴とを備えた接続片と、前記接続片のループ用穴に挿通されたループの穴を挿通するケーブルとを備え、前記ケーブルを引っ張ることによって前記ケーブルがループの穴より抜脱可能になっていることを特徴とする。
【0007】
本発明による吊下げ嚢は、パラシュートのハーネスに着脱自在に吊り下げることのできる接続片を有し、この接続片のループ用穴に吊下げ嚢に固定されたループを挿通し、前記ループのループ穴にケーブルを挿通して、接続片を吊下げ嚢にロックさせ、吊下げ嚢をパラシュートのハーネスに懸吊するようにしている。このため、ケーブルを引っ張ってループ穴よりケーブルを抜脱することによって、吊下げ嚢は前記接続片と切り離される。したがって、吊下げ嚢は力を要することなく容易に降下者より切り離されることになる。
【0008】
【実施例】
図1は本発明による吊下げ嚢の平面図であるが、この吊下げ嚢1は、装備品を包装するためのほぼ長方形の吊下げ嚢本体11を有しており、図面における裏面側に装備品を整列せしめて、前記長方形部分を図面裏面側に折り畳むことによって装備品を直方体状に包装可能になっている(図3参照)。
【0009】
前記吊下げ嚢1には、2本の縦方向ベルト12と2本の横方向ベルト13を有しており、前記縦方向ベルト12及び横方向ベルト13には、ベルト12,13を緊締するための止め具14がそれぞれ設けられた構造になっている。このため、前記装備品を吊下げ嚢本体11の長方形部分を折り曲げて包装した後、縦方向ベルト12及び横方向ベルト13を前記止め具14で緊締することによって、前記装備品をほぼ直方体状に包装可能になっている(図3参照)。
【0010】
本発明による吊下げ嚢1においては、別体の接続片4を備えている。この接続片4は、パラシュートのハーネス2に設けられた金具21と着脱自在に接続するフック部分41と表裏面を貫通するループ用穴42を備えた接続片本体43を有している(図2参照)。一方、前記2本の縦方向ベルト12には、それぞれループ15が備えられている(図2、図1の左部分においてループ15は、理解しやすいように大きく記載してある)。
【0011】
本発明による吊下げ嚢1に接続片4を取り付けるには、前記縦方向ベルト12に設けられたループ15を前記ループ用穴42にループ15を前記ループ15の穴151が接続片4を貫通するように挿通し、この貫通されたループの穴151にケーブル5を挿通することによって取り付けられる(図1右部分参照)。
【0012】
このケーブル5の一方の先端部は、前記ループの穴151を貫通した後、吊下げ嚢1で装備品を包装した時の蓋に相当する部分16に形成された収納袋17に収納されるようになっており、一方他方の先端部は前記ケーブル5を抜脱するときの握りとなる把手51に固着されている。そして、このケーブル5の把手51は、降下者が引っ張りやすいように、面ファスナーが取り付けられたベルト18によって吊下げ嚢1の上部に位置するように仮止めされている。
【0013】
接続片4及び縦方向ベルト12には方形環A及びBが取り付けられており、図に示すように、接続片4を方形環Bに通し、次に方形環Aに通した後に接続片4を吊下げ嚢1にロックさせることによって、接続片4に作用する吊下げ嚢中身の重量を大きく軽減することができる。よって、ループ用穴42及びループ15、ケーブル5に付加する荷重を軽減することができ、ループの穴151からケーブル5を容易に抜脱することが可能となる(図3参照)。
【0014】
前記ケーブル5は、ガイド用トンネル19にガイドされて、前記ループの穴151を貫通し、その先端が収納袋17に差し込まれるようになっている(図1の左部分参照、前記左部分図においてガイド用トンネル19および収納袋17は仮想線で示している)。前記ケーブル5は、図1に示すように、2片の接続片4を吊下げ嚢1に固定するため、2方向に別れており、ケーブル5の他方の先端は単一の把手51に固着されるようになっている。
【0015】
本発明に吊下げ嚢1を使用するに当たっては、まず吊下げ嚢1をパラシュートのハーネス2の金具21に前記接続片4のフック部分41で取り付け、吊下げ嚢1を降下者前方に吊り下げる。パラシュート降下の着地前、前記吊下げ嚢1を切り離すには、前記把手51を引っ張ることにより、容易に実行することができる。
【0016】
すなわち、把手51を引っ張ると、2方向に別れたケーブル5は、両側のガイド用トンネル19に案内されて、徐々に引き抜かれ、前記縦方向ベルト12に設けられたループ15の穴151より抜脱される。このようにケーブル5がループの穴151より引き抜かれると、吊下げ嚢1の重量によって、ループ15は接続片4のループ用穴42より引き抜かれることになり、吊下げ嚢1は降下者より離脱することになる。このとき、前記接続片4はパラシュートのハーネス2に残存したままとなる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による吊下げ嚢によれば、パラシュートのハーネスに着脱自在に吊り下げることのできる接続片を有し、この接続片のループ用穴に吊下げ嚢に固定されたループを挿通し、前記ループのループ穴にケーブルを挿通して、吊下げ嚢をパラシュートのハーネスに懸吊するようにしている。このため、ケーブルを引っ張ってループ穴よりケーブルを抜脱することによって、吊下げ嚢は前記接続片と切り離される。したがって、吊下げ嚢は力を要することなく容易に降下者より切り離されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吊下げ嚢の一実施例の平面図。
【図2】接続片を吊下げ嚢に固着するときの状態を示す説明図。
【図3】接続片を吊下げ嚢に固着するときの状態を示す説明図。
【図4】吊下げ嚢を装着したときの状態を説明する説明図。
【符号の説明】
1 吊下げ嚢
11 吊下げ嚢本体
12 縦方向ベルト
13 横方向ベルト
14 止め具
15 ループ
151 ループの穴
16 蓋に相当する部分
17 収納袋
19 ガイド用トンネル
2 パラシュートのハーネス
21 金具
3 フック
4 接続片
41 フック部分
42 ループ用穴
43 接続片本体
5 ケーブル
51 把手
Claims (2)
- 装備品を包装するための吊下げ嚢本体と、この吊下げ嚢本体に固定されたループと、パラシュートのスハーネスに着脱自在に固定可能なフック部分および前記ループを挿通可能なループ用穴とを備えた接続片と、前記接続片のループ用穴に挿通されたループの穴を挿通するケーブルとを備え、前記ケーブルを引っ張ることによって前記ケーブルがループの穴より抜脱可能になっていることを特徴とする吊下げ嚢。
- 前記吊下げ嚢本体は装備品を包装した後に緊締するための縦方向ベルトと横方向ベルトとを備え、前記ケーブルの一方の先端は縦方向ベルトに形成された収納袋に収納され、他方の先端は吊下げ嚢上部に位置する把手に接続されており、前記把手を引っ張ることによって前記ケーブルがループの穴より抜脱可能になっていることを特徴とする請求項1記載の吊下げ嚢。
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