JP2009183313A - 荷物運搬用肩掛けベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ループ状に形成され、ベルト本体30で形成されたベルトループの大きさを調節するベルト調節具10が設けられ、肩に掛け止めするためのベルト本体30に、ベルト本体30から延出する1つの延出ベルト部に、荷物を吊下げ、荷物の脱離を防止するロック爪を設けた吊下保持具44を、係合部材40を介して着脱可能に取付けた構成としている。
【選択図】図1
Description
前記のような肩掛けベルトは、前記したような引掛け金具が設けられているバッグには適用可能であるが、引掛け金具のないバッグ、すなわち、手提げ用の取っ手等しかないものや、レジ袋、カメラ、ビデオカメラ、スーツケースなどには適用が困難である。
該特許文献1に記載のフック付ショルダーベルト1は、図16に示すように、長さ調節のためにベルトに取付けられた第1アジャスター2とベルトに結合された第2アジャスター3と荷物を吊下げるためのフック4とを備えている。
また、ループ状に形成されたベルト本体を肩掛けした状態で、ベルト本体の下方(脇の下方)に吊下保持具を取付けているため、ショルダーバッグのベルトのようにベルトの脇下側が末広がりに広がらず、ベルト本体を体に沿うようにして肩掛けできるので、歩行時などにベルトが肩から外れて、障害になることもない。
また、荷物の取っ手等に挿通された帯体を取っ手等と共に手指で保持することも可能であり、これにより、帯体に吊下げられた荷物の重量を、肩と指とに分散して保持することが可能となる。
さらに、吊下保持具が帯体で構成されているので、不使用時には折り畳んで収容でき、嵩張ることなく扱いが容易である。
また、前記吊下げ部には、手指を挿入できる空間を形成しているので、該吊下げ部に吊下げられた荷物を、手指を挿入し、該荷物に引掛けて保持することができ、バランスの悪い荷物を吊下げ部に吊下げた場合に、荷物の重量を肩と指とに分散して保持することが可能となる。
特に電車やバスの座席に座った場合などで、荷物の自重による緊張がなくなり、ベルト本体がたるむ場合に、荷物の取っ手等の吊下げフックからの抜け止めとなり、有益である。
図1乃至図8は、第1実施形態に係る荷物運搬用肩掛けベルトを示し、図1は、本実施形態に係る荷物運搬用肩掛けベルトの使用状態の一例を示す概略斜視図、図2は、吊下保持具の一例を示す概略正面図、図3は、荷物運搬用肩掛けベルトに用いられるベルト調節具の一例を示す概略斜視図、図4(a)は、ベルトループの態様とベルト調節具の使用状態の一例を模式的に示す概略縦断面図、(b)は、ベルト調節具の使用状態の他例を模式的に示す概略縦断面図、図5(a)、(b)はいずれも吊下保持具の他例を示す概略斜視図、図6及び図7は、それぞれ吊下保持具の更に他例を示す概略斜視図、図8は、同実施形態に係る荷物運搬用肩掛けベルトの変形使用例を示す概略斜視図、図9は、荷物運搬用肩掛けベルトの使用状態の他例を示す概略斜視図である。
尚、図4では、発明の理解を容易とするため、ベルト調節具のカバー体を脱離させた状態を図示している。
ベルト本体30は、その一端31を後述するベルト調節具10の仕切り部13に結合するとともに、ベルト端保持環15に挿通して折り返し、仕切り部13を挟んで形成されている2つの挿通孔のうち、一方の挿通孔14bに挿通し、仕切り部13の上方を通過させて他方の挿通孔14aに挿通し、更に、その他端32をベルト端保持環15に結合して、ループ状に形成され、ベルトループ33を形成している(図4参照)。
係止爪部42は、弾性のある樹脂材等で形成され、その両端に形成された押圧部42a、42aと、押圧部42a、42aの内側に嵌入方向に向けて先細り形状とされるとともに、幅方向に収縮可能とするための切り込みが形成され、嵌入方向後端部両端に被係止部41に係止する係止凸部42ba、42baを有した係止爪42bと、係止爪42b及び押圧部42a、42aよりも肉薄に形成され、係止爪42bと押圧部42a、42aとを連結する連結片42c、42cとを備えている。
被係止部41は、下方に係止爪42bを受け入れる開口を形成し、両側に連結片42c、42cを受け入れるスリット41b、41b(図8参照)が形成され、係止爪部42が嵌入された際に、係止凸部42ba、42baを係止する係止段部41a、41aが形成されている。
また、係止凸部42ba、42ba間の幅は、係止段部41a、41a間の幅よりも幅広に形成されるとともに、係止爪42bが切り込みによる弾性変形によって幅方向に収縮された状態では、係止段部41a、41a間の幅よりも幅狭となるように形成されている。
一方、係止爪部42を、被係止部41から脱離させる場合は、押圧部42a、42aを両側から指等で押圧操作すると、係止爪42bの弾性変形を伴い幅方向に収縮し、係止凸部42ba、42ba間の幅が係止段部41a、41a間の幅よりも幅狭となり、係止段部41a、41aとの係止が解除され、その状態で、引き抜くことによりスムーズになされる。
また、被係止部41がベルト本体30に移動可能に挿通されているので、後述するベルト調節具10によりベルトループ33の大きさを調節する場合や、荷物の位置修正をする際に、ベルト本体30による肩ずれを伴うことなく行うことが可能となる。
尚、係止爪部42をベルト本体30に移動可能に挿通し、被係止部41を結合ベルト43を介して吊下げフック44と連結させる構成としてもよい。
また、被係止部41、係止爪部42の形状は、図示したものに限られず、着脱可能な構成であれば、どのようなものでも良いが、操作性の観点から、押圧操作や回動操作などワンタッチで着脱可能な構成とすることが好ましい。
また、吊下げフック44は、側面視鉤型で、正面視幅広に形成され、その幅方向に荷物を吊下げる2つの吊下げ部44b、44bを有しており、2つの吊下げ部44b、44b間に手指を挿入できる空間Wを形成した構造とされている。本実施形態では、図示のように、フック軸44aに結合された結合端部44dから鉤型上端部44eに向けて幅広となるように台形状に屈曲形成された、剛性のある合金等からなる金属棒体で構成され、その側端部44f、44fを、更に側面視鉤型となるように屈曲させて、側端部44f、44fの最下端部を吊下げ部44b、44bとし、それら吊下げ部44b、44b間の幅を、手指が挿入できるだけの空間Wを有するように形成している。
また、本実施形態では、合金等からなる金属棒体を屈曲させて吊下げフック44を形成しているので、低コストな吊下保持具となる。
さらに、正面視幅広に形成しているので、荷物を吊下げた場合に、図16に基づいて説明した従来のフック4と比べて、バランス良く荷物を保持できるとともに、荷物の取っ手等の擦り切れも防止できる。
さらにまた、単に2つのフックを、手指の挿入空間を形成して並列配置させる構成も可能であるが、本実施形態のように、側端部44f、44fを連結するように鉤型上端部44eを形成しているので、荷物の取っ手等が引掛けやすいものとなる。
尚、吊下げフック44の形状は、前記したものに限られず、荷物の吊下げが可能な構成とすればよく、また、吊下げフック44を回動可能に軸支した構成とされないものでも本発明への適用が可能である。
ローラ12は、仕切部13に結合されたベルト本体30の一端31側と、仕切部13の上方を通過させたベルト本体30の他端32側との間に、回動可能に介在し、カバー体20の内側両壁に形成された枢支凹部22に回動可能に支持されており、カバー体20は、後述する係止突起21を調節具本体11の側壁下端に係止させることにより調節具本体11のカバーとして機能する。これにより、長さ調節等の際に、指等でベルト調節具10を把持し調節する際に把持面積が増加し、操作性の良いものとなるとともに、衣服等の巻き込みも防止できる。
また、カバー体20の側壁には、切込形成により4つの弾性片21aが形成され、各弾性片21a下端部内側には、係止突起21が突設され、カバー体20を調節具本体11の上方から被せて押圧すると弾性片21aの弾性変形を伴い各係止突起21が調節具本体11の側壁下端に係止し、カバー体20と調節具本体11とが容易に嵌合係止可能な構成とされている。
尚、図例では、上部が開口した開口部23が開設されたカバー体20を示しているが、開口部23を形成せずに、全てを覆う形状としてもよい。また、カバー体20にローラ12を支持させる構成とせず、調節具本体11にローラ12を支持させる構成としてもよく、カバー体20を備えない構成としてもよい。
すなわち、ベルトループ33を大きくしたい場合(荷物運搬用肩掛けベルト50を長くしたい場合)は、矢印A方向にベルト調節具10を移動させる、あるいは、ベルトループ33を小さくしたい場合(荷物運搬用肩掛けベルト50を短くしたい場合)は、矢印B方向にベルト調節具10を移動させれば、ベルト本体30はローラ12の作用により、スムーズに滑り、ベルトループ33の大きさの調節、すなわち、使用者の身長や体格に合わせて荷物運搬用肩掛けベルト50の長さ調節が可能となる。
また、本実施形態では、吊下保持具、すなわち吊下げフック44に、手指を挿入できる空間Wを形成し、更に、ベルト調節具10を設けた構成としているので、使用者の身長や体格に合わせて荷物運搬用肩掛けベルト50の長さ調節が容易かつスムーズに行えるとともに、荷物60の重量を肩と指とに分散して保持することが可能となる。
さらに、ループ状に形成されたベルト本体30を肩掛けした状態で、ベルト本体30の下方(脇の下方)に吊下げフック44が位置し、ベルト本体30が先細り状となるので、ショルダーバッグのベルトのようにベルトの脇下側が末広がりに広がらず、ベルト本体30を体に沿うようにして肩掛けできるので、歩行時などにベルト本体30が肩から外れて、障害になることもない。
尚、ベルト調節具として、ローラ12やカバー体20を備えない、公知の「コキ」と称される「日」の字形状のベルト調節具を適用してもよく、さらに、ベルト調節具を設けない構成としてもよい。
図2に基づいて説明した吊下げフック44と異なる点は、吊下げフック44Aは、結合ベルト43に対して直接結合され、回動可能に軸支された構成としておらず、また、荷物の脱離を防止するロック爪44cを備えた構成としている点であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
ロック爪44cは、剛性のある合金等からなる金属棒体などで形成され、その一端を、吊下げフック44Aの結合端部44dに揺動自在に捲着させ、その自由端を屈曲させて、吊下げフック44Aの鉤型上端部44eに着脱可能に嵌合係止する爪片44caを形成している。
このようにロック爪44cにより荷物が吊下げフック44Aから脱離することを防止でき、荷物が吊下げフック44Aから不意に外れることがないので、置き忘れなどを防止することができる。
特に電車やバスの座席などに座った場合などで、荷物の自重による緊張がなくなり、ベルト本体30がたるむ場合に、荷物の取っ手等の吊下げフック44Aからの抜け止めとなり、有益である。
尚、本例において、吊下げフック44Aを図2に基づいて説明した吊下げフック44と同様に結合ベルト43に対して回動可能に軸支された構成としてもよい。
図2、図5に基づいて説明した吊下保持具と異なる点は、吊下げフック44、吊下げフック44Aを用いずに吊下保持具を構成している点であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
本例の吊下保持具は、帯体45で構成されており、帯体45の両端に係止爪部42、42を結合して、それら係止爪部42、42をそれぞれ、ベルト本体30に移動可能に挿通された2つの被係止部41、41に係止させる構成としている。すなわち、帯体45を2つの係合部材40、40を介してベルト本体30に着脱可能に取付けて吊下保持具を構成している。
このような構成によれば、いずれか一方の係止爪部42をそれに対応する被係止部41から脱離させることにより、荷物を容易にベルト本体30から取外すことができるとともに、荷物の取っ手等に帯体45を挿通し、帯体45の両端の係止爪部42、42をそれぞれ被係止部41、41に装着して荷物を吊下げた使用状態では、荷物の取っ手等が抜け出るスペースが形成されず、荷物が不意に外れることがないので、置き忘れなどを防止することができる。
また、荷物の取っ手等に挿通した帯体45を荷物の取っ手等と共に手指で保持することも可能であり、これにより、帯体45に吊下げられた荷物の重量を、肩と指とに分散して保持することが可能となる。
さらに、不使用時にはベルト本体30とともに帯体45を折り畳んで収容でき、嵩張ることなく扱いが容易である。
図6に基づいて説明した吊下保持具と異なる点は、帯体の一端は、係合部材を介して着脱可能とされていない点であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
本例の吊下保持具は、帯体45Aで構成されており、一端45Aaを、ベルト本体30に挿通されたベルト端保持環15Aに結合し、係止爪部42が結合された他端45Abの係止爪部42をベルト本体30に移動可能に挿通された被係止部41に係止させることにより構成されている。
本例では、帯体45Aは、ベルト本体30に対して、その全体が着脱可能な構成とされていないが、係止爪部42を取外せば吊下保持具としての機能は消失するが、ベルト本体30からその一端45Aaは脱離されず、紛失等を防止でき、また、帯体で構成されているので、嵩張ることなく、取り扱いが容易である。
このような構成によれば、図6に基づいて説明した帯体45と比べて、係合部材40を一つ設けるだけの構成としているので、安価な吊下保持具となる。
尚、ベルト端保持環15Aの形状は、前記にて説明したベルト端保持環15と同様であるため、説明を省略する。
前記にて説明した同様の構成の各部材には、同一符号を付し、説明を省略する。
本使用例の荷物運搬用肩掛けベルト50では、図7で説明した帯体45Aが吊下保持具として取付けられており、更に、ベルト本体30に、被係止部41が挿通されている。
すなわち、ベルト本体30には、2つの被係止部41が挿通されており、これにより、吊下げる荷物の形状や個数などに合わせて、前記にて説明した吊下げフック44、44Aなどの吊下保持具を帯体45Aが係止されていない被係止部41に係止させて使用することができる。あるいは、帯体45Aの他端45Abの係止爪部42を脱離させて、帯体45の両端の係止爪部42、42をそれぞれ被係止部41、41に係止させて使用することもできる。すなわち、吊下保持具を着脱可能としているので、種々の吊下保持具を付け替えることができ、用途範囲が広がるものとなる。
尚、図9では、吊下保持具として吊下げフック44Aを適用した荷物運搬用肩掛けベルト50を図示しているが、前記した吊下げフック44、帯体45、帯体45Aを吊下保持具として適用してもよい。
通常は、把持部63aを手で把持し、キャリーケース61を運搬する必要があるが、前記したような使用態様によれば、荷物運搬用肩掛けベルト50を用いることにより、肩掛けで運搬することが可能となり、手や腕が疲れず、非常に便利である。
また、手で把持部61aを把持し、運搬する場合は、キャリーケース61が使用者Pの中心から離間した位置、すなわち側方に位置し、運搬時に幅方向のスペースが必要となるが、本例によれば、使用者Pの中心に近い位置、すなわちほぼ後方にキャリーケース61を位置させて引張ることが出来るので、歩行障害にもならず、幅方向にスペースをとることなく、運搬が可能となる。
従って、スーツケースなどを運搬する旅行者や大型荷物を運搬する業者などにとっても簡易で有益な荷物運搬具を提供できる。
図10及び図11は、第2実施形態に係る荷物運搬用肩掛けベルト50Aを示し、図10は、本実施形態の使用状態の一例を示す概略斜視図、図11(a)は、同実施形態のベルトループの態様とベルト調節具の使用状態の一例を模式的に示す概略縦断面図、(b)は、ベルト調節具の使用状態の他例を模式的に示す概略縦断面図である。
第1実施形態との相違点は、ベルト本体の態様であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
尚、図10及び図11では、吊下保持具として吊下げフック44Aを適用した例を図示しているが、吊下保持具として吊下げフック44を適用する構成としてもよい。
ベルト本体30Aは、図11(a)に示すように、その一端31がベルト調節具10の仕切部13に結合され、折り返した他端32を、挿通孔14bの下方から挿通して、仕切部13の上方を通過させて挿通孔14aに挿通することにより、ベルトループ33を形成し、ベルト調節具10から延出した他端32側を延出ベルト部34としている。
すなわち、本実施形態では、ベルト調節具10を介して形成された、ベルトループ33と延出ベルト部34とでベルト本体30Aが構成されており、ベルトループ33の大きさをベルト調節具10を用いて調節すると、延出ベルト部34の長さがともに可変され、長さ調節がなされる構成としている。
一方、ベルトループ33を小さくしたい場合(荷物運搬用肩掛けベルト50Aを長くしたい場合)は、ベルト調節具10の挿通孔14aから延出する延出ベルト部34を矢印C方向に引き出す、あるいは、ベルト調節具10を矢印D方向にベルト本体30Aに対して移動させることにより、延出ベルト部34が長くなることでなされる。
また、ベルト本体30Aのベルトループ33を肩掛けした状態で、ベルト本体30Aの下方(脇の下方)から延出する1つの延出ベルト部34に吊下げフック44Aを取付けているので、ショルダーバッグのベルトのようにベルトの脇下側が末広がりに広がらず、ベルト本体30Aを体に沿うようにして肩掛けできるので、歩行時などにベルト本体30Aが肩から外れて、障害になることもない。
さらに、本実施形態のように、ベルト調節具10を設けた構成のものでは、延出ベルト部34の引き出し量が荷物運搬用肩掛けベルト50Aの長さ調節にそのまま反映されるので、延出ベルト部34の引き出し量を調節することにより、荷物運搬用肩掛けベルト50Aの長さ調節が可能であり、所望の長さに容易に調節可能である。
尚、本実施形態の荷物運搬用肩掛けベルト50Aも図9に示す使用態様に適用可能であることは言うまでもない。
図12及び図13は、同例に係るベルト調節具を示し、図12は、本例のベルト調節具を示す概略斜視図、図13は、同例におけるベルト調節具の使用状態の一例を示し、(a)は、図4(a)または図11(a)と同様図、(b)は、図4(b)または図11(b)と同様図を示す概略側面図である。
図3及び図4に基づいて説明したベルト調節具10との相違点は、カバー体を備えず、挟み操作片を備えた点であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
尚、本例のベルト調節具は、前記した第1実施形態及び第2実施形態に適用可能であるが、これに限られず、本発明に係る他の実施の形態にも適用可能である。
尚、図13(a)では、挟み操作片16a、16bに指等による外力が加えられていない起立状態を示し、図13(b)では、挟み操作片16a、16bに指等による外力が加えられている倒伏状態を示している。
また、図13(b)に示すように、指で挟み操作片16a、16bを倒伏状態とし、次いで、ベルト調節具10を用いて第1実施形態及び第2実施形態にて説明したように長さ調節を行う態様としてもよい。
このような態様によれば、挟み操作片16a、16bの倒伏操作により、孔枠とベルト本体30との間に隙間を容易に形成することが可能となり、容易に荷物運搬用肩掛けベルト50、50Aの長さ調節を行うことができる。
尚、本例では、カバー体を備えていないベルト調節具10Aを示しているが、カバー体を備えた構成としてもよく、カバー体に挟み操作片16a、16bを枢支する構成としてもよい。
また、挟み操作片16a、16bを、図13(a)における起立状態、すなわち図示水平状態から上方に回動しないように規制する規制部材や常に同起立状態側に付勢する弾性部材を備える構成としてもよい。
図14及び図15は、同例に係るベルト調節具を示し、図14は、本例のベルト調節具を示す概略斜視図、図15は、同例におけるベルト調節具の使用状態の一例を示し、(a)は、通常の使用時、(b)は、図4(b)または図11(b)と同様図を示す概略側面図である。
図3及び図4に基づいて説明したベルト調節具10との相違点は、カバー体を備えず、ローラが起倒可能に構成された点であり、他の同様の構成は同一符号を付し、説明を省略する。
尚、本例のベルト調節具は、前記した第1実施形態及び第2実施形態に適用可能であるが、これに限られず、本発明に係る他の実施の形態にも適用可能である。
また、調節具本体11の所定の箇所、すなわち、ローラ12の倒伏状態に対応する箇所に、ローラ12の形状に合わせて半円状の孔枠凹所11a、11aが凹設されている。
尚、図14及び図15(b)では、指等の外力によってローラ12が起立状態とされており、図15(a)では、指等による外力が加えられていない倒伏状態を示している。
一方、荷物運搬用肩掛けベルト50、50Aの長さ調節を行う場合は、図15(b)に示すように、ローラ支持揺動軸12b、12bをしてローラ12を起立状態とし、次いで、ベルト調節具10を用いて第1実施形態及び第2実施形態にて説明したように長さ調節を行うことが可能である。
このような態様によれば、ローラ12の起立操作により、ベルト本体30の仕切部の上方を通過させた他端32側及びローラ12と、仕切部13に結合されたベルト本体30の一端31側との間の摩擦作用を容易に弱めることができ、長さ調節を容易に行うことができる。
また、通常の使用時には、ローラ12を倒伏状態とすることで、調節具本体11からのローラ12の突出量を減少させることができ、意匠性にも優れたベルト調節具となる。
また、孔枠凹所11aを設けない構成としてもよく、あるいは、孔枠凹所11aをベルト挿通方向の両側、すなわち4箇所に設け、いずれか一方にローラ12を倒伏させる構成としてもよい。
30、30A ベルト本体
33 ベルトループ
34 延出ベルト部
40 係合部材
41 被係止部(係合部材)
42 係止爪部(係合部材)
44、44A 吊下げフック(吊下保持具)
44b 吊下げ部
44c ロック爪
45、45A 帯体(吊下保持具)
50、50A 荷物運搬用肩掛けベルト
60 荷物
61 キャリーケース(荷物)
W 吊下げ部の空間
Claims (7)
- ループ状に形成され、肩に掛け止めするためのベルト本体に、荷物を吊下げ保持する吊下保持具を、係合部材を介して着脱可能に取付けたことを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。
- ループ状に形成され、肩に掛け止めするためのベルト本体から延出する1つの延出ベルト部に、荷物を吊下げ保持する吊下保持具を、係合部材を介して着脱可能に取付けたことを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。
- 請求項1において、
前記吊下保持具は、両端を係合部材を介して前記ベルト本体に着脱可能に取付けるようにした帯体で構成されていることを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。 - 請求項1又は2において、
前記吊下保持具は、吊下げ部を有した吊下げフックとして構成され、該吊下げ部に手指を挿入できる空間を形成した構造とされていることを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。 - 請求項4において、
前記吊下げフックには、吊下げた荷物の脱離を防止するロック爪を設けた構造にしていることを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。 - 請求項4又は5において、
前記吊下げフックは、回動可能に軸支された状態で取付けられていることを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記ベルト本体で形成されたベルトループの大きさを調節するベルト調節具が設けられていることを特徴とする荷物運搬用肩掛けベルト。
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