JP3114894U - バッグ用吊下具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 引ったくり等の強引な引き抜き行為に対し、転倒による擦り傷や骨折等の怪我から身を守ると共に、バッグの盗難防止に優れた効果を発揮することができるバッグ用吊下具を提供する。
【解決手段】 バッグ2に装着される吊下紐3と、該吊下紐3に対して強い引っ張り力が生じた際にバッグ2と吊下紐3とを離脱させる係脱具10と、を具備する。係脱具10が、係止片12を有する雄部材11と、該係止片12を係合する雌部材15とからなり、吊下紐3に対して強い引っ張り力が生じた際に雄部材11の係止片12が雌部材15から離脱する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、引ったくり等のバッグの引き抜き行為に対し、身体の安全確保と盗難防止機能に優れた効果を発揮することができるバッグ用吊下具に関する。
従来、自転車の前かご内に収容することができるとともに、前かごから取出して使用することができ、かつ、引ったくり等の盗難を有効に防止することができるバッグは知られている(例えば、特許文献1参照)。
上掲特許文献1のバッグは、自転車の前かご内に収容可能であって、略長方形の底部と、底部の両長辺にそれぞれ連設されて立ち上げられた背面部及び前面部と、底部の両短辺にそれぞれ連設されて立ち上げられた左右の襠部と、から形成されたバッグ本体と、バッグ本体の背面部に連設されてバッグ本体の開口部を開閉し得る蓋と、からなるバッグであり、バッグ本体に止具が設けられ、また、蓋に止具または自転車の前かごに掛止可能な掛止部材が設けられている。
特開2003−339421号公報(第1−2頁、図1、図1)
しかしながら、上掲特許文献のバッグは、自転車走行中にバッグ本体を引き抜かれた場合、自転車の転倒を引き起こす可能性が高く、却って、擦り傷や骨折事故が発生し易くなるという欠点があった。また、バッグ本体を自転車の前かごに装着したり取り外したりする際の手間も無視できないものであった。さらに、バッグ本体を前かごから取出して使用する際に、容易にバッグを引き抜かれてしまうという問題もあった。
そこで本考案の目的は、引ったくり等の強引な引き抜き行為に対し、転倒による擦り傷や骨折等の怪我から身を守ると共に、バッグの盗難防止に優れた効果を発揮することができるバッグ用吊下具を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案のバッグ用吊下具は、バッグに装着される吊下紐と、該吊下紐に対して強い引っ張り力が生じた際に前記バッグと前記吊下紐とを離脱させる係脱具と、を具備することを特徴とするものである。
本考案のバッグ用吊下具においては、前記係脱具が、係止片を有する雄部材と、該係止片を係合する雌部材とからなり、前記吊下紐に対して強い引っ張り力が生じた際に前記雄部材の係止片が雌部材から離脱するものとすることができる。また、前記バッグは、バッグと身体とを連結する連結材を有することが好ましい。
本考案によれば、バッグに装着される吊下紐に係脱具を設けることにより、引ったくり等によりバッグの吊下紐が強引に引き抜かれそうになったとき、係脱具部分から吊下紐のみが引き抜かれ、バッグ本体の盗難を回避することができる。また、この際、身体が受ける力は極めて少ないので、転倒による擦り傷や骨折等の怪我が生じることもない。さらに、バッグに、バッグと身体とを連結する連結材を設けておくことにより、吊下紐を持ち去られてもバッグが身体から離れ落ちることがない。
以下、本考案のバッグ用吊下具における一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すバッグ用吊下具1は、バッグ2に装着される吊下紐3と、スリが吊下紐3を強引に引き抜こうとしたときに、バッグ2と吊下紐3とを離脱させる係脱具10とで構成されている。
図示する例では、吊下紐3は、バッグ2を肩から吊り下げることができる適宜長さと、適度な強度を有する素材にて形成されている。また、吊下紐3の基部には雄部材11が、バッグ2の開口縁部5には、雌部材15を装着させる連結紐4が、夫々装着されている。なお、吊下紐3の基部に雌部材15を、連結紐4に雄部材11を装着してもよい。また、バッグ2は図示する買い物バッグに限定されるものではなく、スポーツ用バッグやビジネスバッグ等の様々なバッグに適用できるのは言うまでもないことである。
雄部材11は、図2および図3に示すように、基端には吊下紐3が連結され、先端には、外側に湾曲部13を有する一対の係止片12と、一対の係止片12の間に設けられたガイド片14とを有する。
雌部材15は中空状を呈しており、先端には、前記雄部材11の係止片12とガイド片14が嵌入される開口部16が形成されている。また雌部材15の両側面には、前記雄部材11の係止片12が配設される凹部17が設けられている。また、雌部材15の内部には、ガイド片14を係止する一対のガイド部18が形成されている。さらに、雌部材15の基端には連結紐4が装着されている。
また、バッグ2には、バッグ2と身体aとを連結する連結材20を設けることが好ましい。かかる連結材20は、一端がバッグ2の一部に装着される伸縮自在の紐体21と、紐体21の先端に具備された連結具22とで構成されている。紐体21の一端をバッグ2に装着し、連結具22を身体の一部、例えば、ベルト等に装着することで、引ったくりが起き吊下紐3を引き抜かれても、バッグ2が身体から離れ落ちることがない。
次に、係脱具10の雄部材11と雌部材15の嵌着および離脱状態を図4に基づいて説明する。
図4(a)においては、雄部材11の係止片12とガイド片14を、雌部材15の開口部16より挿入し嵌着した状態を示す。この際、係止片12の湾曲部13は、雌部材15の凹部17に配設されると共に、ガイド片14はガイド部18内に係合される。また、係止片12の湾曲部13の基部は、開口部16の両端に形成された縁部19により掛止されている。また、縁部19の基部であって、湾曲部13の基部が配設される縁基部19aは緩徐な傾斜状に形成されている。そのため、通常の荷重、例えば、3〜5kg程度の重さでは雄部材11は雌部材15に嵌着されているが、吊下紐3に強い引っ張り力が生じた場合には、雄部材11が雌部材15から離脱する。なお、係止片12の湾曲部13の湾曲形状を変えることにより、離脱される荷重を任意に調整することができる。
図4(b)においては、引ったくり等により吊下紐3が強引に引かれた状態を示す。この際、縁部19に掛止されていた係止片12は内側方向に折曲されると共に、湾曲部13が縁部19に沿って矢印方向へ移行する。この状態でさらに吊下紐3が強く引かれると、図4(c)に示すように、雄部材11は雌部材15から離脱する。
本考案のバッグ用吊下具を上述の構造とすることにより、図5に示すように、歩行中に引ったくり等により吊下紐3が強引に引かれた場合、吊下紐3のみが取り外されてバッグ2が盗難されることはない。さらに、この際、バッグ2に、バッグ2と身体aとを連結する連結材20を設けておくことで、吊下紐3が抜き取られてても、バッグ2が身体から離れて落下することがない。
本考案のバッグ用吊下具の全体斜視図である。 雄部材と雌部材を係合させた状態の斜視図である。 雄部材と雌部材を離脱させた状態の斜視図である。 前記係脱具の離脱状態の正面図である。 本考案のバッグ用吊下具の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 バッグ用吊下具
2 バッグ
3 吊下紐
4 連結紐
5 開口縁部
10 係脱具
11 雄部材
12 係止片
13 湾曲部
14 ガイド片
15 雌部材
16 開口部
17 凹部
18 ガイド部
19 縁部
19a 縁基部
20 連結部材
21 紐体
22 連結具
a 身体

Claims (3)

  1. バッグに装着される吊下紐と、該吊下紐に対して強い引っ張り力が生じた際に前記バッグと前記吊下紐とを離脱させる係脱具と、を具備することを特徴とするバッグ用吊下具。
  2. 前記係脱具が、係止片を有する雄部材と、該係止片を係合する雌部材とからなり、前記吊下紐に対して強い引っ張り力が生じた際に前記雄部材の係止片が雌部材から離脱する請求項1記載のバッグ用吊下具。
  3. 前記バッグが、バッグと身体とを連結する連結材を有する請求項1または2記載のバッグ用吊下具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249196A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Osaka Clip:Kk 連結具
WO2018138863A1 (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 サン電子株式会社 コントローラホルダ

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