JP2000509506A - 腕時計に時計バンドを取り付ける装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、時計バンド（１）用の一対の取り付けホーン（２ｅ）を備えた中間部材（２）を含む時計ケースに時計バンド（１）を取り付けるための装置に関し、これは、工具を用いないで、また特別な知識または目視検査を必要としないで時計バンド（１）の１片を中間部材（２）に瞬時に着脱することができる装置であって、それぞれプレート（４）の長手方向縁部に沿って設けられた２対のキャッチ（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ）を含み、ホーン（２ｅ）の側面に設けられた２対の溝（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）と協働するプレート（４）に時計バンドの端部の一方を取り付けていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 腕時計に時計バンドを取り付ける装置 本発明は、時計バンドを取り付けるための一対のホーンを備えた中間部材を含 む時計ケースにブレスレットまたは時計バンドを取り付ける装置、特に工具を用 いることなく、また時計ケース及び時計バンドの両方またはいずれか一方を破損 する危険を伴わないで時計バンドを簡単に交換できるようにするこの形式の装置 に関する。 一般的に、腕時計のバンドはホーンを備えた時計ケースに対して、時計バンド をバーに取り付けて、そのバーの端部を時計ケースのホーンに固定することによ って固定される。最も一般的に使用されるバーは、ばねバーと呼ばれ、端部に２ つのピボットを備えている。これらのピボットは中央管内で移動可能であり、管 内に収容されてピボットを外向きに押し付けるばねの作用を受けている。ホーン にはそれぞれバーピボットをはめ込む穴が設けられている。両方のホーンは、一 般的に１０から２０ｍｍの間隔を置いて互いに平行である。 時計バンドをケースに取り付けるそのような装置は、時計バンドを交換しなけ らばならない時、時計バンドを取り外すために専門家の介入を一般的に必要とす るという欠点を有する。さらに、この取り外し作業は、ピンセットまたはナイフ 等の工具を用いて行われ、これには時計ケースを破損する危険性がある。従って 、この装置はあまり満足できるものではなく、ユーザが自分で時計バンドを簡単 に交換できるようにする時計バンド取り付け装置を求める現在の市場の要求を満 たすものではない。時計の形式を１日のいつの状況にも合わせることができ、そ のために、例えば時計バンドを洋服の色に合わせるために時計バンドを自分で容 易に交換できることが望まれるであろう。 従って、本発明の第１の目的は、時計バンドを迅速に取り付けることができ、 またそれをユーザ自身が容易に行うことができると共に、いずれの形式の時計バ ンドにも適合し、時計の美的外観を損なうことがない安全で低価格の装置を提供 することによって、上記の従来技術の欠点を解決することである。 このため、本発明は、時計バンド用の一対の取り付けホーンを有する中間部材 を含む時計ケースに時計バンドを取り付ける装置に関し、これは、工具を用いな いで、また特別な知識または目視検査を必要としないで時計バンド片を中間部材 に瞬時に着脱することができる装置であって、ホーンの側面に設けられた２対の 溝と協働する２対のキャッチを含むプレートに時計バンドの端部の一方を取り付 けたことを特徴としている。 これらの特徴の結果、ユーザは、キャッチを対応の溝に挿入し、その溝の底部 にそれらを留めることによって、時計バンドを時計ケースに容易に着脱すること ができる。 本発明の取り付け装置の別の利点は、時計バンドと時計ケースの連結点が２倍 になっているため、迅速で確実な取り付けを行うことができることにある。 本発明のさらなる利点は、例えば皮革または布製の可撓性ストラップにも、金 属リンクブレスレットにも区別なく使用できることにある。 本発明の１つの特徴によれば、各対の溝は、直線溝と、直線的な挿入部分から 返し部分が延びている湾曲溝を含む。 本発明の好適な実施態様によれば、キャッチはそれぞれプレートの長手方向縁 部に沿って設けられ、溝はホーンの互いに向き合った側壁に設けられている。 本発明の他の利点及び特徴は、添付の図面を参照しながら説明的で非制限的な 例として挙げた本発明の実施例の以下の説明を読めばさらに明らかになるであろ う。 第１図は、本発明に従った取り付け装置の斜視図であり、 第２図及び第３図は、本発明の装置に設けられた溝の形状を示す部分断面図で あり、 第４図、第５図及び第６図は、本発明に従った取り付け装置を用いて時計バン ドを時計ケースに組み付ける時の溝内のキャッチの相対位置をそれぞれ順に示し ている。 第１図は、中間部材２を含む時計ケースと、本発明に従った装置を用いて中間 部材にヒンジ式に取り付けようとする時計バンド１の一端部の部分斜視図である 。中間部材２は、時計バンド１用の２対の取り付けホーン２ｅを備えており、そ の ホーン２ｅの一対だけが第１図に示されている。２対のホーン２ｅは従来通りに 中間部材２の両側、１２時と６時の位置に設けられている。本発明の説明におい て、「ホーン」とは、時計バンド１を時計ケースに取り付けるために使用される いずれの形式のいずれの部材も意味するものとする。これらのホーン２ｅは、中 間部材２の全体形状に一致させることができるが、必ずしもそうでなくてもよい 。中間部材２にほとんど固定されていないか、中間部材に全く取り付けられてい ない取り付け部材、または時計ケースに追加されたものも、この「ホーン」の総 括的定義に含まれる。 この新規な発明によれば、ホーン２ｅ内の穴の代わりに、２対の溝２ａ、２ｂ 及び２ｃ、２ｄが設けられている。溝２ｂ及び２ｃは、まっすぐ／直線的で垂直 であるのに対して、溝２ａ及び２ｄは湾曲しているため、時計バンド１を固定さ れるまで案内することができる。湾曲溝２ａ、２ｄでは、直線的な挿入部分の先 端から返し部分が延び出している。直線溝２ｂ、２ｃは中間部材２寄りに位置し 、湾曲溝２ａ、２ｄはそれから遠い位置にある。第３図に特にわかりやすく示さ れているように、返し部分は中間部材２の外側に向かって延びており、直線的な 挿入部分と返し部分は互いに鋭角を、一般的に４５°程度を成すことが好ましい 。 本発明によれば、時計バンド１に、好ましくは剛直でわずかに湾曲して手首の 形状に一致しているプレート４を含んでおり、プレート４は、ホーン２ｅ内に、 さらに正確に言えば、ホーン２ｅの互いに向き合った側壁に設けられた溝２ａ、 ２ｂ、２ｃ及び２ｄに挿入される４つのキャッチ１ａ、１ｂ、１ｃ及び１ｄを備 えている。キャッチ１ａ、１ｂ、１ｃ及び１ｄは、好ましくはプレート４の自由 端部に設けられ、それぞれそのプレートの外側長手方向縁部に沿って配置されて いる。 これらのキャッチ１ａ、１ｂ、１ｃ及び１ｄは工業的に貫通ピンの形で形成で き、又はプレート４に溶接または埋め込まれるか、他の手段でプレートに取り付 けられた形で形成でき、又はプレート４の一体とすることもできる。また、プレ ート４は、皮革、金属、プラスチック、布、ゴム等で形成されたいずれの形式の 時計バンドにも合わせやすくするために穿孔、溝付けまたは刻み目付きにするこ とができる。プレート４は中間部材２の両側で同一であるので、右利き及び左利 きのユーザの要望を満たすために各時計バンド片を逆にすることが可能である。 プレート４は剛直であることが好ましいので、これを満たすいずれの材料を使用 することもできるであろう。 図面を参照しながら、この新規な発明の作用を説明すると、プレート４を中間 部材２のホーン２ｅの間に挟み込み、キャッチ１ｄ及び１ａを溝２ａ及び２ｄに 滑り込ませてから、プレート４を、第４図に示されているように、上方へかつ右 方向へ引張ってから、プレート４を下方に回転させると、キャッチ１ａ及び１ｄ が自動的に溝２ａ及び２ｄの底部に達する一方、第５図に示されているように、 キャッチ１ｂ及び１ｃが持ち上げられて溝２ｂ及び２ｃにはまる。同動作を続け ることによって、キャッチ１ｂ、１ｃは自動的に上昇して溝２ｂ、２ｃの底部に 当接し、これによって、第６図に示されているように、いずれの固定装置も使用 しないで、プレート４を、従って時計バンド１を中間部材２に瞬時に取り付ける 。最終固定段階は、時計を手首に取り付ける段階である。 プレート４を時計から、言い換えると、中間部材２から取り外すためには、そ の操作を逆に行えばよい。 図示されていない本発明の別の実施形態によれば、例えば、ばねで付勢された ボール、バンプまたは他のいずれかの機械的手段の形のストッパを中間部材２ま たはプレート４に追加することもできる。 中間部材１、ホーン２ｅ及びプレート４の形状及びそれらの大きさは、当然な がら制限的ではない。 本発明は、 工具を使用しないで時計バンドを時計に迅速、安全かつ容易に取り付けるこ と、 手首を極端に締め付けないで腕時計を手首上に安定させること、 通常の２倍の安全性及び頑丈さ（一般的には２カ所であるのに対して、４カ 所の連結点）を可能にする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．時計バンド（１）用の一対の取り付けホーン（２ｅ）を備えた中間部材（２ ）を含む時計ケースに時計バンド（１）を取り付けるために、工具を用いないで 、また特別な知識または目視検査を必要としないで時計バンド（１）の１片を中 間部材（２）に瞬時に着脱することができる装置であって、２対のキャッチ（１ ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ）を含み、ホーン（２ｅ）の側面に設けられた２対の溝（ ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）と協働するプレート（４）に時計バンド（１）の端部 の一方を取り付けていることを特徴とする取り付け装置。 ２．各対の溝（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）は、直線溝と、直線的な挿入部分から 返し部分が延びている湾曲溝を含むことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の 取り付け装置。 ３．直線溝は中間部材（２）寄りに位置し、湾曲溝はそれから遠い位置にあるこ とを特徴とする請求の範囲第２項に記載の取り付け装置。 ４．返し部分は中間部材（２）の外側に向かって延びていることを特徴とする請 求の範囲第２項または第３項に記載の取り付け装置。 ５．直線的な挿入部分と返し部分は鋭角を成すことを特徴とする請求の範囲第２ 項または第３項に記載の取り付け装置。 ６．対になったキャッチ（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ）は、プレート（４）の自由 端部に設けられていることを特徴とする先行の請求の範囲のいずれか１項に記載 の取り付け装置。 ７．キャッチはそれぞれ前記プレートの外側長手方向縁部に沿って配置されてお り、溝（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）はホーン（２ｅ）の互いに向き合った側壁に 設けられていることを特徴とする先行の請求の範囲のいずれか１項に記載の取り 付け装置。 ８．プレート（４）は剛直で湾曲していることを特徴とする先行の請求の範囲の いずれか１項に記載の取り付け装置。 ９．前記プレート（４）を所定位置に保持するために、中間部材（２）またはプ レート（４）上にボールの形のストッパが設けられていることを特徴とする先行 の請求の範囲のいずれか１項に記載の取り付け装置。