JP2541549Y2 - ネックレス、腕輪、その他の装身具及び服飾品用留め金 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はネックレス，腕輪，その
他の装身具及び服飾品に用いる新しい留め金であり、今
日それと同様の目的で知られている実施例に関しいくつ
かの重要な技術的特徴を提供する。さらに加えて、この
留め金の構造は装飾品に取り付けることでそれに関係し
た装身具あるいは服飾品と調和し、後者の安全について
は本考案を構成する二つの部品（雄部と雌部）より成る
効果的な留め金装置を取り付けることにより保障され
る。

【０００２】

【従来の技術】装身具や服飾品といったものの分野では
すでにいくつかのトング−アンド−クレヴィス型の留め
金が前記目的のために知られており、それらは全て同じ
機能と構造の原則の上に基づいている。その雌部は堅固
で簡単な凹部が設けてあり、その中に雄部がはめこまれ
てかみ合い、その反作用により相互にしっかりと留まっ
た状態が保たれる弾性手段が設けてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、雄部のスプリング効果は長年の使用により失われる
ので前記留め金は信頼性に欠けており、また、この手段
が壊れると共に留め金の蝶番がはずれるという好ましく
ない結果を生じるものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本出願の目的とする留め
金は前記問題を完全に解決するが、その留め金はやはり
はめこみ式のものであり、その雌部は任意の材質、形、
大きさで、好ましくは同一の外形を持った互いに蝶番式
関節手段により組合わさった二つの部片より成り、内部
スプリングの力を受け休止状態の時、本考案の留め金は
閉じた状態になり、前記二つの部片の内部面には、適切
な輪郭を持った小型プレートより成り、雌部の二つの部
片の一つと同様に装身具又は服飾品の端とつなぐのに適
切な端リングを設けた雄部の入り口、ガイド及び自動的
装着のための適切な手段を有している。

【０００５】本明細書をよりよく理解するため図面を１
通添付した。その図面には一つの目的例しか描かれてい
ないが、これに限ったことではなく、前記一般的特徴を
持つ留め金の実施例の一つの実用的な例を示したもので
ある。

【０００６】

【実施例】本考案の留め金は第４図に示されるごとく、
主にその雌部（第１図参照）を構成する二つの調整可能
な平坦部片１，２より成り、その外形は好ましくは同じ
であり、共に外側凹部３，４が設けてあり、その部分に
は例えば真珠、宝石、その模造品といった所望の装飾品
５，６がはめこまれ適宜固定される。

【０００７】反対側すなわち内部面にはリブ７，８を備
えた独自の部片１と２があり、第２図に示すように前者
は穴９を、後者は内部ピボット１０を備えており、それ
らは全て前記雌部で蝶番式関節を構成する。前記部片の
一つ例えば１は、端リング１１を有し、（その上にある
装飾品の反対側にある）内部くぼみ面には、箱１２と縦
長ガイド１３がある。もう一つの部片２にはやはりその
内面に、突起又はつめ１４が設けてあり、先の丸くなっ
た入り口斜め刃を有している（第４図参照）。雄部はフ
ォーク型のプレート１５より成り、底が斜めになった凹
部である刃１６と、つめ１４に対応する穴１７及び、１
１と同一のリングで、点線１９で示したようなネックレ
ス、腕輪等の端に固定される端リング１８を有する。
（第２図参照）

【０００８】本考案を開閉する弾性手段については、一
本のワイヤスプリング２０（第１図参照）が箱１２の中
にはめこまれ（第４図参照）、それが休止位置では第３
図に示すように留め金を圧力下にとどめておくようにな
っている。

【０００９】前記留め金の作用は以下にまとめたように
なっている。

【００１０】スプリング２０の働きにより、本考案の留
め金は、膨張圧が雄部１５の入り口と反対の部分にかか
るため、レバーの効果（第３図参照）で閉じた状態に維
持される。後者を留めるために用いるには単に、溝を施
した刃１６が一旦留め金アッセンブリーの入り口に設け
たつめ１４の斜め刃を超えた際に縦長ガイド１３により
プレート１５が移動するようにすればよい。前記前方へ
の動きは、装着歯の効果を発揮させながら、前記つめ１
４が部品１５の穴１７内にはめこまれたときに完了す
る。このことによりこの留め金の雄部と雌部は完全に留
められ、不都合にはずれてしまう可能性は存在しない。
留め金の分離は極めて簡単で、留め金の両面から雌部開
放用レバー部分２１に指で圧力を加え（第４図の相互方
向への矢印Ａ参照）、スプリング２０の圧力を解放させ
れば十分であり、これにより、雄部であるプレート１５
は、雌部から簡単にはずれる。この部分における開く方
向は、同じ第４図の反対矢印Ｂで示される。

【００１１】

【考案の効果】見ての通り、装着状態は完璧に保たれ、
留めはずしの作業は使うものにとって何の困難もなく、
雄部と雌部とを完全に留め合わせるのに特別な注意を払
う必要はない。本考案の目的は別として、前記留め金を
形成する材質、形、大きさ、それを取り付ける装飾品の
特徴、前記考案を取り付ける装身具や服飾品の種類やそ
れに伴うその他の詳細については、本考案の本質に影響
を及ぼすものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図はこの留め金の雌部の分解図である。

【図２】第２図は前記図面の平面図で、この同じ留め金
の雄部が付け加えてある図である。

【図３】第３図は本出願の考案の閉じた状態での内部側
面図である。

【図４】第４図は前記留め金の内部構造を詳細に示した
拡大部分図である。

【符号の説明】

１，２ 平坦部片 ３，４ 凹部 ５，６ 装飾品 ７，８ リブ ９ 穴 １０ ピボット １１ 端リング １２ 箱 １３ 縦長ガイド １４ つめ １５ プレート １６ 刃 １７ 穴 １８ 端リング ２０ ワイヤスプリング２１ 雌部開放用レバー部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平１−161613（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−71511（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−169112（ＪＰ，Ｕ) 米国特許4466162（ＵＳ，Ａ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 雌部と雄部の２つの部分からなり、 前記雄部が、端リングを一端に有し穴を備えたプレート
   形状を呈し、 前記雌部が、 蝶番式関節手段にて開閉自在に組合わされた一対の部片
   と、 前記両部片の開閉可能にされた一端を閉じる向きに付勢
   するばね手段と、 前記開閉可能にされた一端とは反対側の端部において、
   前記両部片の少なくともいずれかに設けられる端リング
   と、 前記両部片の前記開閉可能にされた一端に設けられた、
   前記雄部を挿入可能な入り口と、 前記雄部の前記入り口への挿入時において、前記雄部両
   側面部に摺動可能に接触する、前記両部片の少なくとも
   一方に設けられた縦長ガイド手段と、 前記両部片の一方の内面に設けられ、前記入り口に挿入
   された前記雄部が前記雌部に対して装着位置にあると
   き、前記雄部の前記穴に突入しうるつめと、 前記蝶番式関節手段をはさんで前記開放可能な一端とは
   反対側の、前記両部片の各端部に設けられる、一対の雌
   部開放用レバー部分とを有するネックレス、腕輪、その
   他の装身具及び服飾品用留め金において、 前記雄部は前記端リングとは反対側の端部中央に面取り
   された凹部を有するフォーク形状を呈し、前記雌部の両
   部片の内面に前記入り口を画定するリブがあり、前記関
   節手段のため一方の部片のリブには穴を、他方の部片の
   リブにはピボットを有し、前記つめには、前記雄部の前
   記入り口への挿入時に前記フォーク形状雄部の面取りさ
   れた凹部と当接する、入り口斜め刃を設けてなることを
   特徴とするネックレス、腕輪、その他の装身具及び服飾
   品用留め金。