JP2001086837A - コンバインの刈取部 - Google Patents

コンバインの刈取部

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JP2001086837A
JP2001086837A JP26844299A JP26844299A JP2001086837A JP 2001086837 A JP2001086837 A JP 2001086837A JP 26844299 A JP26844299 A JP 26844299A JP 26844299 A JP26844299 A JP 26844299A JP 2001086837 A JP2001086837 A JP 2001086837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱深さ調節を行うべく後部支点で揺動昇降す
る縦搬送装置の下限位置を精度良く規定する手段を、構
造簡単で廉価な合理的なものとして提供する。 【解決手段】 刈取穀稈をフィードチェーンの始端部に
搬送する穀稈搬送装置11を後部支点P回りで刈取部に
枢支し、穀稈搬送装置11を揺動昇降させるギヤードモ
ータ82を備えて、脱穀装置3での扱深さ調節が可能に
構成されたコンバインの刈取部において、穀稈搬送装置
11を構成する挟持チェーン11dの前スプロケット1
1cの支軸94の下端面94aと、刈取フレーム12F
に設けた接当部95とが、穀稈搬送装置11の下降揺動
に伴って接当するように相対配置して、穀稈搬送装置1
1の刈取部に対する下降揺動限界を決める下限設定機構
Dを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部に係り、詳しくは、脱穀装置での扱深さ調節が行える
ように、刈取穀稈をフィードチェーンに向けて搬送する
穀稈搬送装置を、その後部の支点回りに揺動昇降させる
昇降駆動機構を備えてあるコンバインにおいて、穀稈搬
送装置の揺動下降の下限位置を決める機構を精度良く、
かつ、合理的に構成させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】扱深さ調節構造を備えたコンバインとし
ては、実開平3−117420号公報が知られており、
株元挟持搬送機構と穂先係止搬送機構とで成る穀稈搬送
装置を、その後部に備えた支点回りで揺動昇降自在に刈
取部に支持するとともに、ロッドを介してギヤードモー
タで駆動揺動昇降させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】穀稈搬送装置は、刈取
装置とフィードチェーンの間で運転部の横隣の位置にあ
るとともに、前処理搬送装置や引起し装置支持枠等が近
接して配置される等、機械装置類が輻輳した比較的窮屈
な場所で揺動昇降するように配備されている。そのた
め、周囲との干渉を避けることから揺動昇降の範囲を限
定しておく必要があり、特に、前処理搬送機構である掻
込みパッカや係止搬送ベルト等の駆動部分に近接する下
限位置は、下がり過ぎによるそれらとの干渉を避ける点
から明確に規定することが要求される。
【0004】前記従来技術のものでは、ギヤードモータ
で駆動される扇形のギヤ体(符号15)の両端に設けたス
トッパー(符号22)と、刈取フレーム(符号13)側に固
定した受け部材(符号23)との接当によって穀稈搬送装
置(符号11)の上限及び下限の各位置が決まるように構
成されていた。この手段では、揺動駆動機構側において
コンパクトな構造で昇降限界を定められる利点はある
が、ストッパーと受け部材との接当箇所と穀稈搬送装置
の揺動支点との間隔が比較的近いので、ストッパーと受
け部材との接当位置誤差が穀稈搬送装置の前端部では拡
大され、比較的大きな寸法誤差として表れることにな
る。
【0005】従って、下限位置では前処理搬送装置との
干渉おそれがあるとか、その大きめの誤差を見越して、
下げたい位置よりも少し上方に下限位置を設定せざるを
得ない等、精度良く下限位置を定める点に関しては不利
であった。特に、停止ショックを緩和させるために、接
当箇所にクッションゴムを介装するような場合には、停
止位置精度が益々悪化する。
【0006】本発明の目的は、扱深さ調節を行えるべく
後部支点で揺動昇降自在な穀稈搬送装置の下限位置を精
度良く規定できる手段を、構造簡単で廉価な合理的なも
のとして提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、刈取穀稈をフィードチェーンの始端部に向けて搬送
する穀稈搬送装置を、その後部側に設けた支点回りに揺
動昇降自在に刈取部に支持するとともに、該穀稈搬送装
置を揺動昇降させる昇降駆動機構を備えて、脱穀装置に
おける穀稈の扱深さを調節可能に構成してあるコンバイ
ンの刈取部において、前記穀稈搬送装置を、穀稈搬送用
の無端帯を前後の輪体に亘って巻回して構成し、前側の
前記輪体を回転自在に支持する支軸の下端部と、刈取フ
レームに設けた接当部とが、前記穀稈搬送装置の下降揺
動に伴って接当するように相対配置して、前記穀稈搬送
装置の前記刈取部に対する下降揺動限界を決める下限設
定機構を構成してあることを特徴とする。
【0008】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、接当部に、これと支軸の下端部とが接当したときに
おける刈取部に対する穀稈搬送装置の高さ位置を変更調
節可能なアジャスト機構が装備されていることを特徴と
する。
【0009】〔作用〕請求項1の構成によれば、刈取フ
レームの接当部に接当する穀稈搬送装置側の部分を、そ
の前端部に位置する前輪体の支軸としたので、揺動昇降
に伴う最も移動量の多くなる箇所、すなわち穀稈搬送装
置の前端部を直接接当させて下限位置を規制できるよう
になり、従来に比べて停止位置精度が向上する。従っ
て、前処理搬送装置に極めて近接させた位置でありなが
ら、寸法誤差等による干渉おそれがない状態で精度良く
下限設定できるようになる。そして、そのための手段
が、既存部品である前輪体の支軸を用いるものであるか
ら、専用の部品や機構類を新たに用意することもない。
【0010】請求項2の構成によれば、下限位置の高さ
位置を調節するアジャスト機構を、刈取フレーム側の接
当部に装備したので、下限位置を実機において丁度良い
状態に微調整できるとともに、次のような作用がある。
【0011】すなわち、穀稈搬送装置は上昇揺動するに
従って水平姿勢に近づき、下降揺動するに従って前端部
が下がって垂直方向に立った姿勢になる。故に、穀稈搬
送装置に下方突出する下限ストッパを設けた場合には、
その下限ストッパが揺動上昇に伴って前方にせり出て穀
稈搬送経路に突出するようになるので、該経路設定に制
約を与えるとか、それを回避するガイド等の部材が必要
になるといった不利が予測される。
【0012】そこで、本請求項のもでは、アジャスト機
構を刈取フレーム側に装備したので、下限ストッパであ
る前輪体の支軸の下方突出量を必要最小限のものにする
ことができ、前述のように穀稈搬送経路に悪影響を与え
ることを回避できるとともに、ガイド等の別部材を必要
とすることもないようになる。
【0013】〔効果〕請求項1及び2に記載のコンバイ
ンの刈取部では、穀稈搬送装置を構成する部材である前
輪体の支軸を用いる経済的な手段により、支点から遠い
側になる前端部に刈取フレームとの接当部を設けて、穀
稈搬送装置の下限位置をより下方の位置に精度良く設定
することができた。又、それによって扱深さ調節幅を下
方に拡大可能となる利点もある。
【0014】請求項2に記載のコンバインの刈取部で
は、下限位置調節用のアジャスト機構を刈取フレーム側
に設けることにより、穀稈搬送装置側の下限ストッパで
ある支軸の下端部が穀稈搬送の妨げとなることがなく、
良好な搬送状態を実現しながら下限位置調節が便利に行
えるようになった。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、実施形態における左右は、機
体進行方向を基準とする。図1には3条刈り用の自脱型
コンバインの前半部側面が示されており、このコンバイ
ンは、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた走行
機体1の前部に、3条分の植立穀稈を刈取って左上後方
に向けて搬送する刈取部2を左右向きの軸芯P周りに上
下揺動駆動可能に連結するとともに、走行機体1の左側
には、刈取部2から刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処
理を施す脱穀装置3を、又、走行機体1の右側には、脱
穀装置3からの選別処理後の穀粒を貯留する穀粒タンク
4、作業者が搭乗する操縦部5、等を搭載装備して構成
されている。
【0016】図1〜4に示すように、刈取部2は、植立
穀稈の株元側に作用して分草する4基の分草具6、分草
された植立穀稈を引き起こす3基の引起し装置7、引き
起こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈
取装置8、その切断により刈取られた植立穀稈(刈取穀
稈)を後方に向けて掻き込み搬送する3基の第1搬送装
置9、掻き込み搬送された刈取穀稈を左右中央に寄せ集
めながら後方に向けて搬送する左右一対の第2搬送装置
10、左右中央に寄せ集められた刈取穀稈を起立姿勢か
ら横倒し姿勢に徐々に姿勢変更しながら後方の脱穀装置
3に向けて供給搬送する縦搬送装置(穀稈搬送装置の一
例)11、及び、それらを支持する刈取フレーム12等
で構成されている。
【0017】図3及び図4に示すように、各引起し装置
7は、立設された引起ケース7a、引起ケース7aにお
ける植立穀稈引き起こし経路側(内側)の上部に配備さ
れた駆動スプロケット7b、引起ケース7aの下部に配
備された従動スプロケット7c、それらのスプロケット
7b,7cに亘って巻き掛けられた回動チェーン7d、
回動チェーン7dに引き起こし姿勢と格納姿勢とに姿勢
変更可能な状態で一定間隔ごとに取付けられた複数の引
起爪7e、及び、引起ケース7aにおける戻り経路側の
上部に配備されたテンションスプロケット7f、等で構
成されており、引き起こし姿勢で上昇する引起爪7eの
係止引き上げ作用によって植立穀稈の引き起しを行うよ
うになっている。
【0018】図1,図2,図4及び図5に示すように、
各第1搬送装置9は、後方側に配備された駆動プーリ9
a、前方側に配備された従動プーリ9b、及び、それら
のプーリ9a,9bに亘って巻き掛けられた突起付き回
動ベルト9c等で構成された回動ベルト機構9Aと、各
駆動プーリ9aの下方に配設されたパッカ9Bとを備え
ており、回動ベルト機構9Aとパッカ9Bの係止搬送作
用によって刈取穀稈の掻き込み搬送を行うようになって
いる。
【0019】左側の第2搬送装置10は、挾持搬送機構
10Aと上下2段の係止搬送機構10Bとを備えて構成
されており、挾持搬送機構10Aの挾持搬送作用と各係
止搬送機構10Bの係止搬送作用によって刈取穀稈の寄
せ集め搬送を行うようになっている。先ず、挾持搬送機
構10Aは、左側端部に配備された駆動スプロケット1
0a、左右中央部に配備された第1従動スプロケット1
0b、左側の第1搬送装置9における駆動プーリ9aと
パッカー9Bとの間に配備された第2従動スプロケット
10c、及び、それらのスプロケット10a〜10cに
亘って巻き掛けられた突起付き回動チェーン10d等で
構成されている。
【0020】係止搬送機構10Bは、左側の第1搬送装
置9における駆動プーリ9aの上方に配備された第1駆
動スプロケット10e、その後方に配備された第1従動
スプロケット10f、それらのスプロケット10e,1
0fに亘って巻き掛けられた第1回動チェーン10g、
第1回動チェーン10gに一定間隔ごとに取付けられた
複数の第1係止搬送爪10h、第1従動スプロケット1
0fの上方に配備された第2駆動スプロケット10j、
その後方に配備された第2従動スプロケット10k、そ
れらのスプロケット10j,10kに亘って巻き掛けら
れた第2回動チェーン10m、及び、第2回動チェーン
10mに一定間隔ごとに取付けられた複数の第2係止搬
送爪10n等で構成されている。
【0021】図2、図4及び図5に示すように、右側の
第2搬送装置10は、右側端部に配備された駆動スプロ
ケット10a、左右中央部に配備された第1従動スプロ
ケット10b、右側の第1搬送装置9における駆動プー
リ9aとパッカー9Bとの間に配備された第2従動スプ
ロケット10c、及び、それらのスプロケット10a〜
10cに亘って巻き掛けられた突起付き回動チェーン1
0d、等で構成された挾持搬送機構10Aのみを備えて
おり、挾持搬送機構10Aの挾持搬送作用によって刈取
穀稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。
【0022】図1、図2、図4に示すように、縦搬送装
置11は、株元挟持搬送機構11Aと穂先係止搬送機構
11Bとを備え、株元挟持搬送機構11Aの挾持搬送作
用と穂先係止搬送機構11Bの係止搬送作用により刈取
穀稈の供給搬送を行って、刈取穀稈の株元側を脱穀装置
3のフィードチェーン3aに渡すとともに、刈取穀稈の
穂先側を脱穀装置3内に導くようになっている。
【0023】株元挟持搬送機構11Aは、左側後部に配
備された駆動スプロケット11a、その左側に配備され
た第1従動スプロケット11b、右側の第2搬送装置1
0における第1従動スプロケット10bの上方に配備さ
れた第2従動スプロケット11c、及び、それらのスプ
ロケット11a〜11cに亘って巻き掛けられた突起付
きチェーン(穀稈搬送用の無端帯の一例)11d等で構
成されている。
【0024】穂先係止搬送機構11Bは、駆動スプロケ
ット11aの上方に配備された駆動スプロケット11
e、右側の第1搬送装置9の後部上方に配備された従動
ローラ11f、それらのスプロケット11e,従動ロー
ラ11fに亘って巻き掛けられた回動チェーン11g、
及び、回動チェーン11gに一定間隔ごとに取付けられ
た複数の係止爪11h等で構成されている。
【0025】穂先係止搬送機構11Bは、右側の第1搬
送装置9の後部上方から脱穀装置3のフィードチェーン
3aに亘るように構成されていることから、その前部側
部分が、右側の第2搬送装置10の係止搬送機構10B
として機能して刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようにな
っている。
【0026】穂先係止搬送機構11Bの構造を説明す
る。図16〜図19に示すように、板金製の上下の枠体
75,76を重ねてボルト77連結して係止フレーム8
0を構成してあり、回動チェーン11gを緊張が行える
ように従動ローラ11fを移動調節可能に支持してい
る。係止爪11hの根元側に形成された一対の摺動部7
8,78に摺接して案内するガイド部79を上下の枠体
75,76にプレス一体形成してある。すなわち、穀稈
搬送側(左側)では係止爪11hが起立した突出姿勢に
なり、穀稈非搬送側(右側)では、係止爪11hが折り
畳まれて係止フレーム80内で移動する退入姿勢となる
ように、ガイド部79の形状を設定する。
【0027】そして、平面視における回動チェーン11
gの穀稈搬送側部分の移動軌跡Trを、その前後中央部
が駆動スプロケット11fと従動ローラ11eを結ぶ線
分に対して遠のく方向に張り出る山形状となるように、
かつ、穂先係止搬送機構11Bの長手方向に沿う方向で
対称なものに設定してある。これにより、上下の枠体7
5,76は部品としての左右対称形状であるとともに、
これら上下の枠体75,76どうしが同一部品で構成で
きている。
【0028】穀稈搬送装置である縦搬送装置11は、刈
取部2に対して、該刈取部2の機体に対する上下揺動軸
芯P(後部側に設けた支点の一例)と同軸芯で上下揺動
自在に枢支してあり、脱穀装置3での扱深さ調節を可能
としてある。すなわち、昇降駆動機構であるギヤードモ
ータ82と、一対の接触式センサ83a,83a等によ
って縦搬送装置11で搬送される穀稈の穂先位置を検出
する稈長検出手段83とを設け、所定の扱深さ状態とな
るように、稈長検出手段83の検出結果に基づいて昇降
駆動源82を作動させる扱深さ制御装置84を備えてい
る。この扱深さ制御技術は特開平6−14640号公報
等で既に知られた周知のものである。
【0029】扱深さ調節構造を採る場合には、株元挟持
搬送機構11Aにおいて突起付きチェーン11dと対を
なす挟持レール11i、及び穂先ガイド86を、搬送穀
稈をステー85を介して上側から迂回して縦搬送装置1
1に支持させるための下向きのU字状パイプ81が設け
られており、このU字状パイプ81に前述した稈長検出
手段83を装備している。穂先係止搬送機構11Bは、
その前後中央部が左側に張り出した平面視で山形状を呈
しており、その中央部での穂先係止搬送機構11Bの搬
送経路(移動軌跡)Trは、株元挟持搬送機構11Aの
搬送経路(移動軌跡)Tsと左右方向位置がそれほど違
わないことから、穀稈姿勢が比較的立ったものとなる。
【0030】故に、搬送穀稈を迂回するU字状パイプ8
1は、その上部を機体左右方向で内側(右側)に寝かせ
るように屈曲する必要がなく、単にU形状をひっくり返
したような素直な形状で良いものとなっている。
【0031】ここで、縦搬送装置11の昇降構造を説明
する。図19に示すように、刈取主フレーム12Fに固
着したステー89に、ギヤードモータ82と、それのピ
ニオンギヤ87で回動駆動される扇形ギヤ88とを装備
し、扇形ギヤ88と縦搬送装置11の支持フレーム90
とをロッド91で連動連結してある。つまり、ギヤード
モータ82を正転駆動すると扇形ギヤ88が矢印イ方向
回動され、ロッド91を押し上げて縦搬送装置11を上
昇揺動させるとともに、ギヤードモータ82を逆転駆動
すると扇形ギヤ88が矢印ロ方向に回動され、ロッド9
1を引き下げて縦搬送装置11を下降揺動させるように
なっている。
【0032】回動支点yを有する略扇形ギヤ88に、略
扇形のくり抜き孔88aを形成し、このくり抜き孔88
aに位置するローラ部材92をステー89に支承すると
ともに、そのローラ部材92の後方側に接当可能なスト
ッパ片93を扇形ギヤ88に設けることにより、縦搬送
装置11の揺動上昇限界を規定する上限設定機構Uを構
成してある。
【0033】縦搬送装置11の下限設定機構Dは次のよ
うに構成されている。図8、図19に示すように、株元
挟持搬送機構11Aの第2従動スプロケット(前輪体の
一例)11cを回転自在に支承する支軸94の下端面
(下端部の一例)94aと、刈取主フレーム12Fに固
着した屈曲状の棒材(接当部の一例)95とが、縦搬送
装置11の下降揺動に伴って接当するように相対配置し
て、縦搬送装置11の刈取部2に対する下降揺動限界を
決める下限設定機構Dを構成してある。
【0034】棒材95の頂面には、ロックナット付きの
ボルト96を螺着してあり、縦搬送装置11の揺動下降
に伴ってボルト頭の頂面96aと支軸下端面94aとが
接当するように設定してあり、その接当が生じたときに
おける刈取部2に対する縦搬送装置11の高さ位置を変
更調節可能なアジャスト機構Bを構成してある。
【0035】図1及び図4に示すように、刈取部2の上
下揺動支点である軸芯P上には、右端部に図外のエンジ
ンからの動力が伝達される入力プーリ13を備えた左右
向きのカウンタ軸14が配設されており、このカウンタ
軸14を介して、引起し装置7、刈取装置8、第1搬送
装置9、第2搬送装置10、及び、縦搬送装置11に対
する伝動を行うようにしている。
【0036】その伝動構造について概略説明すると、図
1、図2及び図4〜7に示すように、カウンタ軸14の
左右中央部には、カウンタ軸14からベベルギヤ連動に
よって前下方に向けて延出される主伝動軸15が、太い
パイプ材で成る刈取主フレーム12Fの中に装備されて
いる。主伝動軸15の前端部には左右向きの第1伝動軸
16の左右中央部が、第1伝動軸16の左右両端部と左
右中央部には第1伝動軸16から対応する引起し装置7
に亘る縦向きの第2伝動軸17の下端部が、各第2伝動
軸17の上端部には対応する引起し装置7の駆動軸7g
が、夫々ベベルギヤ18を介して伝動連結されている。
【0037】つまり、各引起し装置7には、カウンタ軸
14に入力された動力を、主伝動軸15、第1伝動軸1
6、及び、第2伝動軸17を介して伝達するようにして
いる。その結果、各引起し装置7の上部に配備された駆
動軸7gに亘って横架される動力分配軸等を設けなくて
も各引起し装置7に対する伝動を行えるようになり、そ
れによって、それらを外囲する伝動ケースや見栄えを良
くするための化粧カバー等を各引起し装置7の上部に設
ける必要がないので、その分、構成の簡素化並びに製造
コストの低減化を図れるとともに、重心位置を低く抑え
ることができて機体の重量バランスの安定化を図れるよ
うになる。
【0038】又、各引起し装置7で引起こされた植立穀
稈の穂先側が動力分配軸等を覆う伝動ケースや化粧カバ
ーに引っ掛かることがないので、その引っ掛かりに起因
した、穂先側の搬送遅れや絡み付き等による搬送不良や
搬送詰まり等の搬送トラブルの発生を未然に回避できる
ようになる。その上、図3に示すように、各引起し装置
7の上部同士の間が開放されて引起し装置7の直前箇所
にある分草具6等に対する操縦部5からの見通しが良く
なることから、刈取り対象の植立穀稈に対してコンバイ
ンを正しく位置させる条合わせ作業等が行い易くなって
いる。
【0039】図1、図2及び図4〜7に示すように、各
第2伝動軸17は、ベベルギヤ17aを介して伝動連結
される下部軸部分17bと上部軸部分17cからなる2
分割構造に構成されている。各下部軸部分17bのう
ち、左右の下部軸部分17bは、対応する左右の引起し
装置7の上部に向かう状態で、又、中央の下部軸部分1
7bは、対応する中央の引起し装置7の下部に向かう状
態で、それぞれが第1伝動軸16に対して直角に設定さ
れている。
【0040】各上部軸部分17cのうち、左右の上部軸
部分17cは、対応する左右の引起し装置7の駆動軸7
gに向けて中央側に傾倒する状態で、又、中央の上部軸
部分17cは、対応する中央の引起し装置7の駆動軸7
gに向けて傾倒する状態で、それらが伝動連結される下
部軸部分17bから引起し装置7の駆動軸7gに亘るよ
うに姿勢設定されている。
【0041】各下部軸部分17bのうち、左右の下部軸
部分17bには、対応する第2搬送装置10の挾持搬送
機構10Aの駆動スプロケット10aが一体回転するよ
うに外嵌装着されている。つまり、左右の第2伝動軸1
7の下部軸部分17bを第2搬送装置10の駆動軸に兼
用した状態で、対応する左右の第2伝動軸17と第2搬
送装置10とを連動連結している。
【0042】左側の第2搬送装置10においては、挾持
搬送機構10Aの第2従動スプロケット10cと下段の
係止搬送機構10Bの第1駆動スプロケット10eと
が、左側のパッカ9Bと第1回転軸10pとを介して一
体回転するように連結されている。又、下段の係止搬送
機構10Bの第1従動スプロケット10fと上段の係止
搬送機構10Bの第2駆動スプロケット10jとが第2
回転軸10qを介して一体回転するように連結されてい
る。つまり、左側の第2搬送装置10においては、第2
伝動軸17からの動力を挾持搬送機構10Aを介して上
下の係止搬送機構10Bに伝達するようにしている。
【0043】左右の各第1搬送装置9における駆動プー
リ9aとパッカ9Bは、対応する左右の第2搬送装置1
0における挾持搬送機構10Aの第2従動スプロケット
10cと一体回転するように連結されている。中央の第
1搬送装置9は、その駆動プーリ9aとパッカ9Bとが
一体回転するように連結されるとともに、そのパッカ9
Bが右側の第1搬送装置9のパッカ9Bに噛合されてい
る。つまり、対応する左右の第2搬送装置10と第1搬
送装置9とを連動連結するとともに、右側の第1搬送装
置9に中央の第1搬送装置9を連動連結して、第2伝動
軸17からの動力を第2搬送装置10を介して各第1搬
送装置9に伝達するようにしている。
【0044】図1、図2、図4に示すように、縦搬送装
置11は、カウンタ軸14の左端部にベベルギヤ21を
介して伝動連結された第3伝動軸22に、株元挟持搬送
機構11Aの駆動スプロケット11aと穂先係止搬送機
構11Bの駆動スプロケット11eが一体回転するよう
に外嵌装着されている。つまり、縦搬送装置11には、
カウンタ軸14からの動力を第3伝動軸22を介して伝
達させてある。
【0045】図1及び図5〜7に示すように、カウンタ
軸14や主伝動軸15等の引起し装置7、刈取装置8、
第1搬送装置9、第2搬送装置10、及び、縦搬送装置
11に対する各伝動系は刈取フレーム12を構成する部
材に内装されている。つまり、刈取フレーム12は、そ
れらの伝動系を外囲するケーシングで構成されている。
そのため、刈取フレーム12において、左右の第2伝動
軸17の下部軸部分17bを外囲するケーシングである
左右の縦軸ケース46,48には、第2搬送装置10の
突起付き回動チェーン10dの挿通を許容する開口12
aを形成し、この開口12aから、下部軸部分17bに
装着された駆動スプロケット10aに突起付き回動チェ
ーン10dを巻き掛けるようにしている。
【0046】次に、第1搬送装置9の支持構造について
説明する。図8に示すように、各第1搬送装置9を支持
する掻込みフレーム43〜45のいずれも、後部側が第
2伝動軸17を囲繞するケーシング46〜48に、か
つ、前部側が分草具6を支持する分草フレーム12xに
固定された引起し装置支持フレーム49に、ボルト止め
によって着脱自在に取付けられている。
【0047】右側の右掻込みフレーム43は、右側の引
起し装置支持フレーム49から後向きに突設されたステ
ー50に前端部がボルト止めされる主パイプ51と、右
ケーシング48にボルト止めされるブラケット53と、
このブラケット53を後端に備えた補助パイプ52とで
構成され、穀稈の搬送経路を構成する部材でもある搬送
カバー54を支持している。
【0048】主パイプ51の前後中間部に、駆動プーリ
9aやパッカ9Bの支軸9pを貫通固着し、前端部に
は、緊張プーリである従動プーリ9bを長孔支持するた
めのステー51bを溶着し、後端部には、右側の挾持搬
送機構10Aの第1従動プーリ10bを回転自在に支持
する支軸55を貫通固着してある。主パイプ51の支軸
9p部分には、補助パイプ52の先端が溶着されてい
る。突起付き回動ベルト9cを上方から覆う状態の搬送
カバー54(61)は、強度アップのために段付き形状
にプレス成形されている(図9参照)。
【0049】図10、図11に示すように、ブラケット
53は、平面視でコ字状に屈曲された板材で成り、右ケ
ーシング48を構成する前ケース部48aと後ケース部
48bとの合わせ部分を跨ぐ状態で、これら両ケース部
48a,48b連結するためのボルト4本で共締め固定
されるようになっている。そして、このブラケット53
には、下方に屈曲された補助パイプ52の後端部が溶着
されている。
【0050】図8、図9に示すように、左側の左掻込み
フレーム45は、左側の引起し装置支持フレーム49か
ら後向きに突設された縦板状のステー56に前端部がボ
ルト止めされる主パイプ57と、左ケーシング46にボ
ルト止めされるブラケット59と、このブラケット59
を後端に備えた補助パイプ58とで構成され、穀稈の搬
送経路を構成する部材でもある搬送カバー61を支持し
ており、基本的には右掻込みフレーム43と同様の構造
である。
【0051】右搬送カバー54と同様に段付き形状にプ
レス成形された搬送カバー61を、前後2箇所のステー
62,63で支持し、後ステー63には駆動プーリ9a
やパッカ9Bの支軸10pが装備されている。右ブラケ
ット53と同構造であり、左ケーシング46の前ケース
部46aと後ケース部46bとの連結ボルトで共締めさ
れる左ブラケット59と、主パイプ57とに亘って補助
パイプ58を架設するとともに、主パイプ57後端と左
ブラケット59とに亘って、突起付き回動チェーン10
dの移動経路を形成するための板金製案内体65を取付
けてある。
【0052】図8、図12に示すように、左右中央の掻
込みフレーム44は、基本的には、左右中央の上部軸部
分17cを囲繞するパイプ材製ケーシング47にボルト
止めされるパイプフレーム67のみで構成されており、
プレス成形された搬送カバー68が補助フレームとして
機能する。すなわち、ケーシング47に固着されたブラ
ケット66に後端がボルト止めされるパイプフレーム6
7に搬送カバー68が固着されており、その搬送カバー
68の前端部を、左から2番目の引起し装置支持フレー
ム49から後向きに突設されたステー60にボルト止め
してある。
【0053】パイプフレーム67の前端部に、駆動プー
リ9aやパッカ9Bの支軸67aが固着されており、
又、搬送カバー68とステー60とのボルト止め部分
が、従動プーリ9bを緊張調節可能とするための長孔支
持構造としてある。つまり、3基のいずれの第1搬送装
置9の掻込みフレーム43〜45も、第2伝動軸17を
囲繞するケーシング46〜48との2箇所で支持してあ
り、穀稈搬送の妨げとなることがないようにしてある。
又、3基の掻込みフレーム43〜45は、いずれもボル
ト止めによる着脱自在構造である。
【0054】図13、図14に示すように、刈取装置8
は、刈取フレーム12における固定分草具6を取付ける
ために前方延出された複数の分草フレーム12xに亘っ
て取付けられた受刃台23に固定される受刃24と、こ
れに対して左右に摺動自在な刈刃25と、これに取付ス
テー26を介して固定されるナイフヘッド27とで構成
されている。ナイフヘッド27は、平面視で後向き開放
コ字状に折り曲げられた板材を備えて構成され、クラン
ク機構28に前後軸芯X周りで回動自在に支持されたベ
アリングローラ29を、その外径が丁度ナイフヘッド2
7の内寸法に合致する状態で内嵌合させてある。
【0055】尚、クランク機構28は、クランク軸であ
る刈刃駆動軸20の先端に刈刃クランク30を溶接し、
その刈刃クランク30にベアリングローラ29を回転自
在に外嵌支承して構成されている。又、右端の分草フレ
ーム12xの後部は左方に曲げられており、その後端に
固着したフランジ42を介して後述する軸支ケース部3
5aの側面にボルト連結されている。
【0056】刈刃25と取付ステー26とは、受刃24
の後端面に摺接するナイフバーであるスライダー31を
伴ってリベット等で一体化され、刈刃25を抑えるナイ
フクリップ32と共に締め上げ固定されるすらし板33
が、スライダー31の後端面に摺接するようにして、刈
刃25を前後上下に位置決めされて左右にのみ摺動移動
するように構成してある。
【0057】そして、受刃台23の右側部分の後側に、
ベアリングローラ29すなわち刈刃クランク30が配置
構成されている。刈刃クランク30を前端に備えた刈刃
駆動軸20は、刈取伝動軸16のケーシング35に一体
形成された軸支ケース部35aに対して前後向きに支承
されており、その軸芯Qは、ナイフヘッド27に対する
上下のほぼ中央に位置させてある。
【0058】又、刈刃クランク30は、回転軸芯Qに関
してベアリングローラ29装着部の反対側に、軸芯方向
に膨出した第1バランスウェイト34を一体に備えた円
盤状に形成されており、刈刃25の横移動による振動を
打ち消すとともに、刈刃クランク30の回転に伴う振動
を軽減するバランサーとして、さらには、刈刃駆動軸2
0の回転に伴う負荷変動を円滑化するフライホイールと
しても機能するようになっている。
【0059】刈刃駆動軸20は、その後端に嵌装した小
径ベベルギヤ36と、刈取伝動軸16に嵌装した大径ベ
ベルギヤ37との咬合構造を備えたベベルギヤ機構38
により、回転動力が伝達されるようにしてある。そし
て、ベベルギヤ機構38を介して刈取伝動軸16に連動
連結されて刈刃駆動軸20の回転方向と逆方向に、単位
時間当たりの回転数が等しい同速で回転するカウンタ軸
39を、刈刃駆動軸20と同芯状となるように後向きに
取出してあるとともに、このカウンタ軸39の後端に、
刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40
を設けてある。
【0060】すなわち、軸支ケース部35aの後側にお
いてケーシング35に一体形成された第2軸支ケース部
35bにカウンタ軸39を回転自在に支承するととも
に、このカウンタ軸39に、大径ベベルギヤ37に咬合
する小径ベベルギヤ41を、刈刃駆動軸20の小径ベベ
ルギヤ36と同じ部品(同径、同歯数)として嵌装して
ある。第2バランスウェイト40は、重り40aを円板
40bの外周端に備えて構成してあり、第1バランスウ
ェイト34の重心位置が軸芯Qの真上にあるときに、第
2バランスウェイト40の重心が軸芯Qの真下に位置す
るように、3個のベベルギヤ36,37,41から成る
ベベルギヤ機構38を設定してある。
【0061】第1バランスウェイト34は、その重心が
刈刃駆動軸20に対するクランク機構28と正反対側に
位置するように装備してあり、クランク機構28の存在
による刈刃駆動軸20の偏心を是正する機能、及び、刈
刃25の横移動と反対側の横に移動して刈刃25の移動
慣性を相殺する機能とを有するものである。しかしなが
ら、刈刃25の慣性を相殺するための質量は、クランク
機構28の質量よりも大きいので、刈刃25との慣性相
殺作用が機能しない上下方向に第1バランスウェイト3
4が移動するときには、依然として回転バランスが偏っ
ており、振動が生じ易い状態になる。
【0062】そこで、刈刃駆動軸20と同軸芯Qを有し
たカウンタ軸39とを、これら両軸20,39が互いに
反対方向に同じ速度で回転駆動させるよう構成して、カ
ウンタ軸39に刈刃25の横移動に対抗する第2バラン
スウェイト40を設けることにより、前述した上下方向
の振動を解消させる手段を構成している。尚、刈刃駆動
軸20、及びカウンタ軸39は、共に独立してベアリン
グ支持されており、刈取伝動軸16は従来通りの1部品
で良く、ベベルギヤ機構41部位を貫通して左右に伸び
る六角軸に構成されている。
【0063】図15(イ)に原理的に示すように、第2
バランスウェイト40の重り40aは、刈刃25が左右
往復動の丁度中間となる状態のとき、第1バランスウェ
イト34とは軸芯Qを中心とする上下での背反的な位置
関係となるように、かつ、ベアリングローラ29に対し
ては、重り40aが逆回転ながらも上下方向で同じ位置
側となるように夫々設定してある。
【0064】そして、図15(ロ)に原理的に示すよう
に、刈刃25が左右往復動の端部に達している瞬間にお
いては、第1バランスウェイト34と第2バランスウェ
イト40の重り40aとが夫々左右方向での同じ側に有
って、互いに上下方向で逆向きに移動しているように、
かつ、ベアリングローラ29に対しては、左右方向で互
いに逆に位置するように夫々設定してある。
【0065】次に、左右の縦軸ケース46,48と、刈
取軸ケース35との連結部構造について説明する。これ
ら2箇所の連結部の構造は、向きが互いに逆である以外
は同じであり、簡単のために右側のもので説明する。
【0066】図9〜図11、図13、図14に示すよう
に、内部に下部軸部分17bを備えた筒状の右縦軸ケー
ス48の下端部における左側面には、刈取軸ケース35
をボルト連結するためのフランジ部71が形成されてお
り、このフランジ部71から挿入される刈取伝動軸1
6、及び、刈取伝動軸16と下部軸部分17bとを連動
連結するベベルギヤ18,18を内装している。右縦軸
ケース48と刈取軸ケース35とは、刈取伝動軸16の
軸方向で嵌合されるインロー部72と位置決め手段Aと
で相対姿勢が定められた状態で、4本のボルト73を用
いて連結一体化されている。
【0067】右縦軸ケース48は、刈取伝動軸16の軸
方向に沿う割り面wを有した前ケース部48aと後ケー
ス部48bとを連結して成る2つ割り構造に構成してあ
り、刈取伝動軸16及び下部軸部分17bを支持する各
ベアリングを位置決め支持する各ホルダ部分74は、型
成形のみの状態で機能しており、切削等の機械加工は一
切施さずに済んでいる。又、前述したフランジ部71、
及び開口12aは、共には両ケース部48a,48bに
跨がって形成されている。
【0068】図11、図13に示すように、位置決め手
段Aは、右縦軸ケース48のピン69と刈取軸ケース3
5の穴70との嵌合構造で構成されており、右縦軸ケー
ス48と刈取軸ケース35とを連結するための合わせ部
に設けてある。円筒状のピン69は、割り面wを挟んで
前ケース部48aに一体形成された半割り部69aと、
後ケース部48bに一体形成された半割り部69bとに
分割して形成されており、刈取伝動軸16の軸方向に突
設する状態になっている。
【0069】因みに、刈取軸ケース35は、割り面vを
持つ上ケース部35Aと下ケース部35Bで成る上下2
つ割り構造であり、下ケース部35Bの左右向きの穴7
0は機械加工によって形成されている。尚、左縦軸ケー
ス46と刈取軸ケース35とも前述した構造と同様の位
置決め手段Aとインロー部72とを用いて4本のボルト
73で連結されている。
【0070】〔別実施形態〕支軸94の下端部にアジャ
スト機構Bであるボルト96を設けて、このボルト96
と棒材95とが接当するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバイン前部の側面図
【図2】刈取部の構成を示す平面図
【図3】刈取部の構成を示す正面図
【図4】刈取部の伝動系を示す系統図
【図5】刈取部の前処理部分を示す平面図
【図6】図5における伝動系の要部を示す一部切欠きの
正面図
【図7】左側の第2搬送装置の伝動構造を示す要部の側
面図
【図8】各掻込みフレームの構造を示す平面図
【図9】左側の掻込みフレーム部分を示す一部切欠きの
側面図
【図10】右掻込みフレームのブラケット部分を示す一
部切欠きの平面図
【図11】図10の正面図
【図12】中央の掻込みフレーム部分を示す一部切欠き
の側面図
【図13】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの側面
【図14】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの平面
【図15】第1及び第2バランスウェイトによるバラン
サー作用を示す原理図
【図16】縦搬送装置を示す平面図
【図17】扱深さ制御装置の概略を示す系統図
【図18】係止フレームの構造を示し、(イ)は断面
図、(ロ)は組付け作用図
【図19】縦搬送装置の揺動昇降機構及び下限設定機構
を示す側面図
【符号の説明】
2 刈取部 3 脱穀装置 3a フィードチェーン 11 穀稈搬送装置 11a 前輪体 11c 後輪体 11d 無端帯 12 刈取フレーム 82 係止爪付きの無端回動帯 94 支軸 95 接当部 B アジャスト機構 D 下限設定機構 P 支点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取穀稈をフィードチェーンの始端部に
    向けて搬送する穀稈搬送装置を、その後部側に設けた支
    点回りに揺動昇降自在に刈取部に支持するとともに、該
    穀稈搬送装置を揺動昇降させる昇降駆動機構を備えて、
    脱穀装置における穀稈の扱深さを調節可能に構成してあ
    るコンバインの刈取部であって、 前記穀稈搬送装置を、穀稈搬送用の無端帯を前後の輪体
    に亘って巻回して構成し、前側の前記輪体を回転自在に
    支持する支軸の下端部と、刈取フレームに設けた接当部
    とが、前記穀稈搬送装置の下降揺動に伴って接当するよ
    うに相対配置して、前記穀稈搬送装置の前記刈取部に対
    する下降揺動限界を決める下限設定機構を構成してある
    コンバインの刈取部。
  2. 【請求項2】 接当部に、これと支軸の下端部とが接当
    したときにおける刈取部に対する穀稈搬送装置の高さ位
    置を変更調節可能なアジャスト機構が装備されている請
    求項1に記載のコンバインの刈取部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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