JP2001061323A - 刈取機の刈取部駆動装置 - Google Patents

刈取機の刈取部駆動装置

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JP2001061323A
JP2001061323A JP24129799A JP24129799A JP2001061323A JP 2001061323 A JP2001061323 A JP 2001061323A JP 24129799 A JP24129799 A JP 24129799A JP 24129799 A JP24129799 A JP 24129799A JP 2001061323 A JP2001061323 A JP 2001061323A
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shaft
reaping
cutting blade
balance weight
transmission shaft
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Ichiro Maeda
一郎 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取装置の駆動に起因した上下方向の振動
を、より一層高次元で抑制できる刈取部駆動装置を得
る。 【解決手段】 左右端の引起し駆動用の出力部aと、左
右中間の入力部とを備えた左右に長い刈取伝動軸16を
設け、バリカン型刈取装置8の刈刃25を往復駆動する
クランク機構28を先端に備えたクランク軸20を、刈
取伝動軸16にベベルギヤ機構38を介して連動させ、
クランク軸20に刈刃25の横移動に対抗する第1バラ
ンスウェイト34を設ける。ベベルギヤ機構38を介し
て刈取伝動軸16に連動されてクランク軸20と反対に
回転するカウンタ軸39を、クランク軸20と同芯状に
配備し、カウンタ軸39に、刈刃25の横移動に対抗す
る第2バランスウェイト40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインやバイ
ンダー等の刈取機の刈取部駆動装置に係り、詳しくは、
バリカン型刈取装置を往復駆動することに起因した振動
を、合理的な手段でもって軽減させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】刈刃の往復左右移動によって生じる振動
を軽減する手段としては、例えば、特開平10−164
952号公報で示されたものが知られている。つまり、
バリカン型刈取装置の刈刃を左右に往復駆動するクラン
ク機構を先端部に備えたクランク軸に、該クランク軸の
軸芯に対するクランク機構と反対側に重心を有したバラ
ンスウェイトを装備することにより、刈刃の横移動慣性
とバランスウェイトの移動慣性とを相殺させ、刈刃の横
移動に起因する振動を抑制させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、ク
ランク軸にバランスウェイトを装備することで、刈刃が
左右方向に往復移動することに起因した振動、及びそれ
による騒音の抑制が行えるものである。その場合、クラ
ンク軸の回転により、バランスウェイトの作用は左右方
向以外でも働くので、例えば、前後向き状態のクランク
軸では、上下方向にもバランスウェイトが往復動するこ
とになり、それによってクランク軸自体に作用する上下
方向の力に対してまでも振動抑制機能が及ぶものではな
かった。
【0004】クランク機構とバランスウェイトとは軸芯
に対して対向する位置関係にあるが、刈刃の横移動に対
抗させる目的から、バランスウェイトの質量はクランク
機構の質量よりも大きいので、クランク機構の質量を相
殺する以上にクランク軸の回転に関する重量バランスの
偏りが生じることとなる。従って、バランスウェイトを
設けたことに起因したクランク軸の回転に伴う上下方向
の力によって、上述したような新たな問題、すなわち、
クランク軸が振動するおそれがあるとともに、それによ
る騒音の出る可能性が生じてきたのである。
【0005】本発明の目的は、刈取装置の駆動に起因し
た振動を、より一層高次元で抑制できる刈取部駆動装置
を得る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記実情に鑑み
て本発明は、刈取機の刈取部駆動装置において、左右両
端夫々に引起し装置駆動用の動力出力部が、かつ、左右
中間に動力入力部が夫々形成される左右に長い刈取伝動
軸を備え、バリカン型の刈取装置における刈刃を往復駆
動するクランク機構が先端部に形成されたクランク軸
を、刈取伝動軸にベベルギヤ機構を介して連動連結する
とともに、刈刃の横移動に対抗する第1バランスウェイ
トをクランク軸に設け、ベベルギヤ機構を介して刈取伝
動軸に連動連結されてクランク軸の回転方向と逆方向に
同速で回転するカウンタ軸を、クランク軸と同芯状に配
備するとともに、このカウンタ軸に、刈刃の横移動に対
抗する第2バランスウェイトを設けてあることを特徴と
する。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、刈取伝
動軸にベベルギヤ機構を介して連動連結されたクランク
軸とカウンタ軸とは、単位時間当たりの回転数が互いに
同じで、かつ、同軸芯を有した状態で逆回転する関係と
なる。故に、クランク軸の第1バランスウェイトとカウ
ンタ軸の第2バランスウェイトとの関係は、互いに逆向
きの位相でそれらの慣性力が作用する状態になり、図1
0(イ)に示すように、第1バランスウェイト34に対
して第2バランスウェイト40は上下方向で互いに逆向
きに移動することになるから、クランク軸20の軸芯Q
回りに発生する上下方向での振動を軽減又は解消するよ
うになる。
【0008】そして、図10(ロ)に示すように、左右
方向については、第1及び第2の両バランスウェイト3
4,40は共に同じ側に位置することになるので、刈刃
25に対するカウンタウェイトとしての作用が、第1バ
ランスウェイト34のみ設けた場合に比べて倍増する
等、明確に増大するようになり、十分にバランスが取れ
て円滑な回転が得られるとか、バランスウェイト単品と
しての重量を軽減するといったことが可能になる。
【0009】又、ベベルギヤ機構の採用により、左右に
亘る刈取伝動軸を設けながら、その前後等、一方にクラ
ンク軸を、他方にカウンタ軸を互いに同芯で、かつ、逆
回転状態に取出せることができ、クランク軸とカウンタ
軸とを相対回転自在に嵌合させる構造を採るべく、刈取
伝動軸を途中で寸断させるとか、迂回させる等の対策を
講じなくて済む。
【0010】〔効果〕その結果、請求項1に記載の刈取
部駆動装置では、左右に横たわる刈取伝動軸に設けたベ
ベルギヤ機構を介してクランク軸と同軸芯で逆回転する
カウンタ軸に、第2のバランスウェイトを設ける程度の
比較的簡単な改造により、クランク軸の回転や刈刃の横
移動に伴う振動、及びそれを解消するためにクランク軸
に設けたバランスウェイトに起因して、該クランク軸に
生じる上下方向の振動の双方を抑制することができ、刈
取装置の駆動に起因した振動をより高次元で抑制又は解
消することができた。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には3条刈り用の自脱型コン
バインの前半部側面が示されており、このコンバイン
は、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた走行機
体1の前部に、3条分の植立穀稈を刈取って左上後方に
向けて搬送する刈取搬送部2を左右向きの軸芯P周りに
上下揺動駆動可能に連結するとともに、走行機体1の左
側には、刈取搬送部2から刈取穀稈を受け取って脱穀・
選別処理を施す脱穀装置3を、又、走行機体1の右側に
は、脱穀装置3からの選別処理後の穀粒を貯留する穀粒
タンク4、作業者が搭乗する操縦部5、等を搭載装備し
て構成されている。
【0012】図1〜4に示すように、刈取搬送部2は、
植立穀稈の株元側に作用して分草する4基の分草具6、
分草された植立穀稈を引き起こす3基の引起装置7、引
き起こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン型の
刈取装置8、その切断により刈取られた植立穀稈(刈取
穀稈)を後方に向けて掻き込み搬送する3基の第1搬送
装置9、掻き込み搬送された刈取穀稈を左右中央に寄せ
集めながら後方に向けて搬送する左右一対の第2搬送装
置10、左右中央に寄せ集められた刈取穀稈を起立姿勢
から横倒し姿勢に徐々に姿勢変更しながら後方の脱穀装
置3に向けて供給搬送する第3搬送装置11、及び、そ
れらを支持する刈取フレーム12等で構成されている。
【0013】図3及び図4に示すように、各引起装置7
は、立設された引起ケース7a、引起ケース7aにおけ
る植立穀稈引き起こし経路側(内側)の上部に配備され
た駆動スプロケット7b、引起ケース7aの下部に配備
された従動スプロケット7c、それらのスプロケット7
b,7cに亘って巻き掛けられた回動チェーン7d、回
動チェーン7dに引き起こし姿勢と格納姿勢とに姿勢変
更可能な状態で一定間隔ごとに取り付けられた複数の引
起爪7e、及び、引起ケース7aにおける戻り経路側の
上部に配備されたテンションスプロケット7f、などで
構成されており、引き起こし姿勢で上昇する引起爪7e
の係止引き上げ作用によって植立穀稈の引き起しを行う
ようになっている。
【0014】図1,図2,図4及び図5に示すように、
各第1搬送装置9は、回動ベルト機構9Aとパッカ9B
とを備えており、回動ベルト機構9Aとパッカ9Bの係
止搬送作用によって刈取穀稈の掻き込み搬送を行うよう
になっている。
【0015】左側の第2搬送装置10は、挾持搬送機構
10Aと、上下2段の係止搬送機構10Bとを備えてお
り、挾持搬送機構10Aの挾持搬送作用と各係止搬送機
構10Bの係止搬送作用で刈取穀稈の寄せ集め搬送を行
うようになっている。
【0016】図1,図2及び図4に示すように、第3搬
送装置11は、挾持搬送機構11Aと係止搬送機構11
Bとを備えており、挾持搬送機構11Aの挾持搬送作用
と係止搬送機構11Bの係止搬送作用により刈取穀稈の
供給搬送を行って、刈取穀稈の株元側を脱穀装置3のフ
ィードチェーン3aに渡すとともに、刈取穀稈の穂先側
を脱穀装置3内に導くようになっている。又、第3搬送
装置11の係止搬送機構11Bは、右側の第1搬送装置
9の後部上方から脱穀装置3のフィードチェーン3aに
亘るように構成されていることから、その前部側部分
が、右側の第2搬送装置10の係止搬送機構10Bとし
て機能して刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになって
いる。
【0017】図1及び図4に示すように、刈取搬送部2
の上下揺動支点である軸芯P上には、右端部に図外のエ
ンジンからの動力が伝達される入力プーリ13を備えた
左右向きのカウンタ軸14が配設されており、このカウ
ンタ軸14を介して、引起装置7、刈取装置8、第1搬
送装置9、第2搬送装置10、及び、第3搬送装置11
に対する伝動を行うようにしている。
【0018】その伝動構造について概略説明すると、図
1,図2及び図4〜7に示すように、カウンタ軸14の
左右中央部にはカウンタ軸14から前下方に向けて延出
する主伝動軸15が、主伝動軸15の前端部には左右向
きの第1伝動軸(刈取伝動軸の一例)16の左右中央部
が、第1伝動軸16の左右両端部と左右中央部には第1
伝動軸16から対応する引起装置7に亘る縦向きの第2
伝動軸17の下端部が、各第2伝動軸17の上端部には
対応する引起装置7の駆動軸7gが、夫々ベベルギヤ1
8を介して伝動連結されている。
【0019】つまり、各引起装置7には、カウンタ軸1
4に入力された動力を、主伝動軸15、第1伝動軸1
6、及び、第2伝動軸17を介して伝達するようにして
いる。ここで、第2伝動軸17に連動連結された後述の
下部軸部分17bと第1伝動軸16とを連動するベベル
ギヤ18,18部分が「引起し装置駆動用の動力出力部
a」に相当し、かつ、主伝動軸15と第1伝動軸16と
を連動するベベルギヤ18,18部分が「動力入力部
b」に相当している。
【0020】その結果、各引起装置7の上部に配備され
た駆動軸7gに亘って横架される動力分配軸などを設け
なくても各引起装置7に対する伝動を行えるようにな
り、それによって、それらを外囲する伝動ケースや見栄
えを良くするための化粧カバーなどを各引起装置7の上
部に設ける必要がないので、その分、構成の簡素化並び
に製造コストの低減化を図れるとともに、重心位置を低
く抑えることができて機体の重量バランスの安定化を図
れるようになる。
【0021】又、各引起装置7で引起こされた植立穀稈
の穂先側が動力分配軸等を覆う伝動ケースや化粧カバー
に引っ掛かることがないので、その引っ掛かりに起因し
た、穂先側の搬送遅れや絡み付きなどによる搬送不良や
搬送詰まりなどの搬送トラブルの発生を未然に回避でき
るようになる。その上、図3に示すように、各引起装置
7の上部同士の間が開放されて引起装置7の直前箇所に
ある分草具6などに対する操縦部5からの見通しが良く
なることから、刈取り対象の植立穀稈に対してコンバイ
ンを正しく位置させる条合わせ作業などが行い易くなっ
ている。
【0022】図1,図2及び図4〜7に示すように、各
第2伝動軸17は、ベベルギヤ17aを介して伝動連結
される下部軸部分17bと上部軸部分17cからなる2
分割構造に構成されている。各下部軸部分17bのう
ち、左右の下部軸部分17bは、対応する左右の引起装
置7の上部に向かう状態で、又、中央の下部軸部分17
bは、対応する中央の引起装置7の下部に向かう状態
で、それぞれが第1伝動軸16に対して直角に設定され
ている。
【0023】各上部軸部分17cのうち、左右の上部軸
部分17cは、対応する左右の引起装置7の駆動軸7g
に向けて中央側に傾倒する状態で、又、中央の上部軸部
分17cは、対応する中央の引起装置7の駆動軸7gに
向けて傾倒する状態で、それらが伝動連結される下部軸
部分17bから引起装置7の駆動軸7gに亘るように姿
勢設定されている。
【0024】各下部軸部分17bのうち、左右の下部軸
部分17bには、対応する第2搬送装置10の挾持搬送
機構10Aの駆動スプロケット10aが一体回転するよ
うに外嵌装着されている。つまり、左右の第2伝動軸1
7の下部軸部分17bを第2搬送装置10の駆動軸に兼
用した状態で、対応する左右の第2伝動軸17と第2搬
送装置10とを連動連結している。
【0025】図4及び図6に示すように、刈取装置8
は、その可動側の刈刃25が、第1伝動軸16にベベル
ギヤ38を介して伝動連結されたクランク軸20に連係
されている。つまり、刈取装置8には第1伝動軸16か
らの動力を伝達するようにしている。
【0026】図1,図2及び図4に示すように、第3搬
送装置11は、カウンタ軸14の左端部にベベルギヤ2
1を介して伝動連結された第3伝動軸22に、挾持搬送
機構11Aの駆動スプロケット11aと係止搬送機構1
1Bの駆動スプロケット11eが一体回転するように外
嵌装着されている。つまり、第3搬送装置11には、カ
ウンタ軸14からの動力を第3伝動軸22を介して伝達
するようにしている。
【0027】図1、図2、図8に示すように、刈取装置
8は、刈取フレーム12における固定分草具7を取付け
るために前方延出された複数の支持フレーム12xに亘
って取付けられた受刃台23に固定される受刃24と、
これに対して左右に摺動自在な刈刃25と、これに取付
ステー26を介して固定されるナイフヘッド27とで構
成されている。ナイフヘッド27は、平面視で後向き開
放コ字状に折り曲げられた板材を備えて構成され、クラ
ンク機構28に前後軸芯X周りで回動自在に支持された
ベアリングローラ29を、その外径が丁度ナイフヘッド
27の内寸法に合致する状態で内嵌合させてある。
【0028】尚、クランク機構28は、クランク軸であ
る刈刃駆動軸20の先端に刈刃クランク30を溶接し、
その刈刃クランク30にベアリングローラ29を回転自
在に外嵌支承して構成されている。又、右端の支持フレ
ーム12xの後部は左方に曲げられており、その後端に
固着したフランジ42を介して後述する軸支ケース部3
5aの側面にボルト連結されている。
【0029】図8、図9に示すように、刈刃25と取付
ステー26とは、受刃24の後端面に摺接するナイフバ
ーであるスライダー31を伴ってリベット等で一体化さ
れ、刈刃25を抑えるナイフクリップ32と共に締め上
げ固定されるすらし板33が、スライダー31の後端面
に摺接するようにして、刈刃25を前後上下に位置決め
されて左右にのみ摺動移動するように構成してある。
【0030】そして、受刃台23の右側部分の後側に、
ベアリングローラ29すなわち刈刃クランク30が配置
構成されている。刈刃クランク30を前端に備えた刈刃
駆動軸20は、刈取伝動軸16のケーシング35に一体
形成された軸支ケース部35aに対して前後向きに支承
されており、その軸芯Qは、ナイフヘッド27に対する
上下のほぼ中央に位置させてある。
【0031】又、刈刃クランク30は、回転軸芯Qに関
してベアリングローラ29装着部の反対側に、軸芯方向
に膨出した第1バランスウェイト34を一体に備えた円
盤状に形成されており、刈刃25の横移動による振動を
打ち消すとともに、刈刃クランク30の回転に伴う振動
を軽減するバランサーとして、さらには、刈刃駆動軸2
0の回転に伴う負荷変動を円滑化するフライホイールと
しても機能するようになっている。
【0032】刈刃駆動軸20は、その後端に嵌装した小
径ベベルギヤ36と、刈取伝動軸16に嵌装した大径ベ
ベルギヤ37との咬合構造を備えたベベルギヤ機構38
により、回転動力が伝達されるようにしてある。そし
て、ベベルギヤ機構38を介して刈取伝動軸16に連動
連結されて刈刃駆動軸20の回転方向と逆方向に、単位
時間当たりの回転数が等しい同速で回転するカウンタ軸
39を、刈刃駆動軸20と同芯状となるように後向きに
取出してあるとともに、このカウンタ軸39の後端に、
刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40
を設けてある。
【0033】すなわち、軸支ケース部35aの後側にお
いてケーシング35に一体形成された第2軸支ケース部
35bにカウンタ軸39を回転自在に支承するととも
に、このカウンタ軸39に、大径ベベルギヤ37に咬合
する小径ベベルギヤ41を、刈刃駆動軸20の小径ベベ
ルギヤ36と同じ部品(同径、同歯数)として嵌装して
ある。第2バランスウェイト40は、重り40aを円板
40bの外周端に備えて構成してあり、第1バランスウ
ェイト34の重心位置が軸芯Qの真上にあるときに、第
2バランスウェイト40の重心が軸芯Qの真下に位置す
るように、3個のベベルギヤ36,37,41から成る
ベベルギヤ機構38を設定してある。
【0034】第1バランスウェイト34は、その重心が
刈刃駆動軸20に対するクランク機構28と正反対側に
位置するように装備してあり、クランク機構28の存在
による刈刃駆動軸20の偏心を是正する機能、及び、刈
刃25の横移動と反対側の横に移動して刈刃25の移動
慣性を相殺する機能とを有するものである。しかしなが
ら、刈刃25の慣性を相殺するための質量は、クランク
機構28の質量よりも大きいので、刈刃25との慣性相
殺作用が機能しない上下方向に第1バランスウェイト3
4が移動するときには、依然として回転バランスが偏っ
ており、振動が生じ易い状態になる。
【0035】そこで、刈刃駆動軸20と同軸芯Qを有し
たカウンタ軸39とを、これら両軸20,39が互いに
反対方向に同じ速度で回転駆動させるよう構成して、カ
ウンタ軸39に刈刃25の横移動に対抗する第2バラン
スウェイト40を設けることにより、前述した上下方向
の振動を解消させる手段を構成している。尚、刈刃駆動
軸20、及びカウンタ軸39は、共に独立してベアリン
グ支持されており、刈取伝動軸16は従来通りの1部品
で良く、ベベルギヤ機構41部位を貫通して左右に伸び
る六角軸に構成されている。
【0036】第1及び第2バランスウェイト34,40
による作用を詳述する。図10(イ)に原理的に示すよ
うに、第2バランスウェイト40の重り40aは、刈刃
25が左右往復動の丁度中間となる状態のとき、第1バ
ランスウェイト34とは軸芯Qを中心とする上下での背
反的な位置関係となるように、かつ、ベアリングローラ
29に対しては、重り40aが逆回転ながらも上下方向
で同じ位置側となるように夫々設定してある。
【0037】そして、図10(ロ)に原理的に示すよう
に、刈刃25が左右往復動の端部に達している瞬間にお
いては、第1バランスウェイト34と第2バランスウェ
イト40の重り40aとが夫々左右方向での同じ側に有
って、互いに上下方向で逆向きに移動しているように、
かつ、ベアリングローラ29に対しては、左右方向で互
いに逆に位置するように夫々設定してある。
【0038】以上の構成により、ベアリングローラ29
がナイフヘッド27に対して下方又は上方へ移動する際
に第1バランスウェイト34とは逆の上下方向に移動
し、同じく第2バランスウェイト40の重り40aも上
下方向の動きに関してベアリングローラ29と一致する
ことになる。故に、カウンタ軸39と同軸芯となる刈刃
駆動軸20に対して、第2バランスウェイト40は刈刃
クランク30とは上下逆向きの回転力が作用するものと
なり、第2バランスウェイト40の重り40aと第1バ
ランスウェイト34との刈刃駆動軸20に対して作用す
る上下方向での力が互いに相殺する状態となって、刈刃
駆動軸20における振動の発生を抑制することになる。
【0039】一方、左右方向での第2バランスウェイト
40の重り40aと第1バランスウェイト34の移動の
向きは同じになっているので、第2バランスウェイト4
0と刈刃クランク30とによる回転に伴う左右方向での
負荷変動を円滑化するフライホイールとしての機能は、
刈刃クランク30のみが設けられている場合よりも刈刃
25に対して倍増したものとして働くようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバイン前部の側面図
【図2】刈取搬送部の構成を示す平面図
【図3】刈取搬送部の構成を示す正面図
【図4】刈取搬送部の伝動系を示す系統図
【図5】刈取部の前処理部分を示す平面図
【図6】図5における伝動系の要部を示す一部切欠きの
正面図
【図7】左側の第2搬送装置の伝動構造を示す要部の側
面図
【図8】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの平面図
【図9】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの側面図
【図10】第1及び第2バランスウェイトによるバラン
サー作用を示す原理図
【符号の説明】
8 刈取装置 16 刈取伝動軸 20 クランク軸 34 第1バランスウェイト 25 刈刃 28 クランク機構 38 ベベルギヤ機構 39 カウンタ軸 40 第2バランスウェイト a 動力出力部 b 動力入力部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両端夫々に引起し装置駆動用の動力
    出力部が、かつ、左右中間に動力入力部が夫々形成され
    る左右に長い刈取伝動軸を備え、バリカン型の刈取装置
    における刈刃を往復駆動するクランク機構が先端部に形
    成されたクランク軸を、前記刈取伝動軸にベベルギヤ機
    構を介して連動連結するとともに、該クランク軸に前記
    刈刃の横移動に対抗する第1バランスウェイトを設け、 前記ベベルギヤ機構を介して前記刈取伝動軸に連動連結
    されて前記クランク軸の回転方向と逆方向に回転するカ
    ウンタ軸を、前記クランク軸と同芯状に配備するととも
    に、このカウンタ軸に、前記刈刃の横移動に対抗する第
    2バランスウェイトを設けてある刈取機の刈取部駆動装
    置。
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