JP2001095355A - 刈取機の刈取部駆動構造 - Google Patents
刈取機の刈取部駆動構造Info
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- JP2001095355A JP2001095355A JP27401999A JP27401999A JP2001095355A JP 2001095355 A JP2001095355 A JP 2001095355A JP 27401999 A JP27401999 A JP 27401999A JP 27401999 A JP27401999 A JP 27401999A JP 2001095355 A JP2001095355 A JP 2001095355A
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Abstract
雑化が回避でき、しかも穀稈搬送の妨げとなることがな
いように構成させる。 【解決手段】 刈取穀稈を縦搬送装置の始端に導く横搬
送装置10を、株元に作用する突起付きチェーン10d
を備えて構成し、左右中間に入力軸15が、かつ、左右
両端に引起し装置7駆動用縦伝動軸17が夫々連動連結
される横長の刈取伝動軸を囲繞する横軸ケース35を備
え、横軸ケース35の左右両端に縦伝動軸17を囲繞す
る縦軸ケース48,46を連結一体化し、縦伝動軸17
の駆動スプロケット10aに突起付きチェーン10dを
巻掛けて駆動するよう構成する。突起付きチェーン10
dを出し入れする出口19aと入口19bとで成る開口
19を、縦軸ケース48,46の上下中間箇所に形成す
る。
Description
ンダー等の刈取機の刈取部駆動構造に係り、詳しくは、
刈取部における穀稈搬送を良好な状態にしながら、刈取
った穀稈を縦搬送装置の始端に寄せ集める横搬送装置や
引起し装置の駆動構造を合理化できるようにする技術に
関するものである。
−146124号公報に示されたように、刈取部を支持
する1本の刈取主フレーム内に配備された入力軸に連動
される1本の伝動軸を刈取部の左右一側に立ち上げ配置
し、複数の引起し装置の上方に横臥配置された1本の左
右向き伝動軸を介して、各引起し装置を上方から駆動す
るようにした構造、所謂「アーチ型駆動構造」のものが
知られている。
示されたもののように、刈取主フレーム内を通した入力
軸の動力を、穀稈搬送経路の下側において複数の引起し
装置駆動用の縦向き伝動軸に連動される左右向きの伝動
軸を介して、各引起し装置を下方から駆動するようにし
た構造、所謂「アーチレス型駆動構造」のものも知られ
ている。これらの刈取部駆動構造は、刈取条数、刈取対
象、地域等、機種や仕様設定に応じて適宜に設定されて
いた。
ーチレス型駆動構造」を採る場合、各引起し装置の上部
を支持すること、及び、係止爪付きの引起しチェーンを
引っ張り駆動させることから、上下向きの縦伝動軸を内
装した支持ケースを刈取フレーム下部と引起し装置上部
とに亘って架設するとともに、その刈取フレーム下部
は、機体からの動力を受けて駆動回転される左右に長い
刈取伝動軸を囲繞した横軸ケースで構成されることにな
る。
端に寄せ集めるように、係止爪付きベルトや突起付きチ
ェーン等で構成されて刈取装置の上方に配備される横搬
送装置は、前記後者の公報に示されたように、横軸ケー
ス(符号15E,15F )とは別に、専用の伝動軸(符号21)
を内装した伝動ケース(符号14)を備え、その専用の伝
動軸(符号21)を用いて横搬送装置を駆動するようにし
ている。故に、横搬送装置用としての専用の伝動ケース
を備えることによる構造複雑化や重量増を招く点での不
利があった。
ても、掻込み回転体(符号9A,9C )と共に横搬送装置
(符号14)を駆動回転するための伝動軸、及びこれを内
装した専用の縦向き伝動ケースを、横軸ケースから立ち
上げ配置していた。これによれば、刈取穀稈の搬送経路
から横方向にずれた所に縦向き伝動ケースが位置するも
のではあるが、穀稈ボリュームが多いときの接触による
搬送抵抗増加や、藁くずやゴミ等の異物の巻き付き等が
比較的生じ易い点での不利があった。
採るに当たっての前述のような種々の不利を改善して、
横搬送装置の駆動系を、重量増加や構造の複雑化が回避
でき、しかも穀稈搬送の妨げとなることがないように構
成させる点にある。
は、植立穀稈を引起す引起し装置と、引起されて刈取ら
れた穀稈を左右中間箇所に寄せ集め搬送する左右の横搬
送装置とを刈取部に備えるとともに、横搬送装置を、刈
取穀稈の株元側に搬送作用を付与する無端回動帯を備え
て構成してある刈取機の刈取部駆動構造において、左右
中間に機体からの動力を入力する入力軸が、かつ、左右
両端に引起し装置駆動用の上下向きの縦伝動軸が夫々連
動連結される左右に延びる刈取伝動軸を刈取部の下端部
に備え、該刈取伝動軸を囲繞する横軸ケースの左右両端
に縦伝動軸を囲繞する縦軸ケースを連結一体化し、縦伝
動軸に装備された駆動輪体に無端回動帯を巻掛けて駆動
するように構成するとともに、無端回動帯を出し入れす
る開口を縦軸ケースの上下中間箇所に形成してあること
を特徴とする。
て、無端回動帯を縦軸ケース内に引き込む入口と、無端
回動帯を縦軸ケース外に送り出す出口とを、互いに独立
形成して開口を構成してあることを特徴とするものであ
る。
て、縦軸ケースにおける入口と出口との間の部分を、こ
れに横搬送装置を支持するフレームを連結することで補
強してあることを特徴とするものである。
係止爪付きベルトや突起付きチェーン等の無端回動帯で
構成されることに着目して想到されたものであり、刈取
部の左右端に配備される縦軸ケースに開口を形成して、
その中を通る引起し装置駆動用の縦伝動軸の動力を取り
出すものである。つまり、縦伝動軸に装備されたスプロ
ケット等の駆動輪体に直接無端回動帯を巻掛け駆動する
ようにしたので、横搬送装置専用の駆動軸や伝動ケース
が不要になり、その分構造の簡素化と重量軽減とが可能
になる。
のケースが横搬送装置の下方及び上方のいずれにも存在
しなくなるので、搬送穀稈の株元側が接触しての搬送抵
抗増大による搬送乱れや、切れ藁や異物が巻き付いて堆
積する等の不都合も生じないようになる。そのために、
無端回動帯用の開口が縦軸ケースに存在することになる
が、縦軸ケースは刈取部の左右端に位置していて穀稈搬
送経路からは横方向に最も離れているので、開口に藁屑
やゴミ等が及び難い点も好ましい。
ってくる入口と、出てゆく出口とを互いに独立形成して
開口としたので、例えば、無端回動帯の出入り口を1箇
所の開口で賄う構造に比べて、縦軸ケースの孔の大きさ
を必要最小限度のものにすることができ、かつ、出口と
入口との間が閉じられることになるので、縦軸ケースの
強度が改善されるようになるとともに、縦軸ケース内へ
の異物侵入の可能性がさらに減少するようになる。
持するフレームの刈取部への支持部分を利用して、それ
が縦軸ケースを補強する状態に出口と入口との間に連結
するものであるから、既存の構成部品を改造するだけ
で、専用の補強部材を持つこと無く縦軸ケースを補強す
ることができるようになる。
に記載の刈取機でも、刈取部の左右両端に位置する引起
し装置駆動用縦伝動軸の途中部位で横搬送装置を駆動で
きるよう、無端回動帯出し入れする開口を縦軸ケースに
設ける工夫により、専用の駆動軸やケースを無くして穀
稈搬送が円滑良好に行われるようにしながら、駆動構造
のシンプル化や軽量化が図れる合理的な刈取部駆動構造
を提供することができた。
軸ケースの開口を、無端回動帯の入口と出口との必要最
小限の大きさとすることにより、肉厚を厚くするとか必
要以上に補強リブを設けることなく縦軸ケースの強度が
確保できるとともに、縦軸ケース内への異物侵入もほぼ
解消することができた。
搬送装置のフレームという既存部品を用いて縦軸ケース
の開口部分の補強が行え、より合理的に構成できる利点
がある。
に基づいて説明する。図1には3条刈り用の自脱型コン
バインの前半部側面が示されており、このコンバイン
は、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた走行機
体1の前部に、3条分の植立穀稈を刈取って左上後方に
向けて搬送する刈取部2を左右向きの軸芯P周りに上下
揺動駆動可能に連結するとともに、走行機体1の左側に
は、刈取部2から刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理
を施す脱穀装置3を、又、走行機体1の右側には、脱穀
装置3からの選別処理後の穀粒を貯留する穀粒タンク
4、作業者が搭乗する操縦部5、等を搭載装備して構成
されている。
穀稈の株元側に作用して分草する4基の分草具6、分草
された植立穀稈を引き起こす3基の引起装置7、引き起
こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈取
装置8、その切断により刈取られた植立穀稈(刈取穀
稈)を後方に向けて掻き込み搬送する3基の第1搬送装
置9、掻き込み搬送された刈取穀稈を左右中央に寄せ集
めながら後方に向けて搬送する左右一対の第2搬送装置
(横搬送装置の一例)10、左右中央に寄せ集められた
刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿勢に徐々に姿勢変更し
ながら後方の脱穀装置3に向けて供給搬送する第3搬送
装置11、及び、それらを支持する刈取フレーム12等
で構成されている。
は、立設された引起ケース7a、引起ケース7aにおけ
る植立穀稈引き起こし経路側(内側)の上部に配備され
た駆動スプロケット7b、引起ケース7aの下部に配備
された従動スプロケット7c、それらのスプロケット7
b,7cに亘って巻き掛けられた回動チェーン7d、回
動チェーン7dに引き起こし姿勢と格納姿勢とに姿勢変
更可能な状態で一定間隔ごとに取り付けられた複数の引
起爪7e、及び、引起ケース7aにおける戻り経路側の
上部に配備されたテンションスプロケット7f、などで
構成されており、引き起こし姿勢で上昇する引起爪7e
の係止引き上げ作用によって植立穀稈の引き起しを行う
ようになっている。
各第1搬送装置9は、後方側に配備された駆動プーリ9
a、前方側に配備された従動プーリ9b、及び、それら
のプーリ9a,9bに亘って巻き掛けられた突起付き回
動ベルト9c等で構成された回動ベルト機構9Aと、各
駆動プーリ9aの下方に配設されたパッカ9Bとを備え
ており、回動ベルト機構9Aとパッカ9Bの係止搬送作
用によって刈取穀稈の掻き込み搬送を行うようになって
いる。
10Aと上下2段の係止搬送機構10Bとを備えて構成
され、挟持搬送機構10Aの挾持搬送作用と各係止搬送
機構10Bの係止搬送作用によって刈取穀稈の寄せ集め
搬送を行う。挟持搬送機構10Aは、左側端部に配備さ
れた駆動スプロケット(駆動輪体の一例)10a、左右
中央部に配備された第1従動スプロケット10b、左側
の第1搬送装置9における駆動プーリ9aとパッカー9
Bとの間に配備された第2従動スプロケット10c、及
び、それらスプロケット10a〜10cに亘って巻き掛
けられた突起付きチェーン(無端回動帯の一例)10d
等で構成されている。
第2搬送装置10は、右側端部に配備された駆動スプロ
ケット10a、左右中央部に配備された第1従動スプロ
ケット10b、右側の第1搬送装置9における駆動プー
リ9aとパッカー9Bとの間に配備された第2従動スプ
ロケット10c、及び、それらのスプロケット10a〜
10cに亘って巻き掛けられた突起付きチェーン10
d、等で構成された挟持搬送機構10Aのみを備えてお
り、挟持搬送機構10Aの挾持搬送作用によって刈取穀
稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。
送装置11は、挟持搬送機構11Aと係止搬送機構11
Bとを備えており、挟持搬送機構11Aの挾持搬送作用
と係止搬送機構11Bの係止搬送作用により刈取穀稈の
供給搬送を行って、刈取穀稈の株元側を脱穀装置3のフ
ィードチェーン3aに渡すとともに、刈取穀稈の穂先側
を脱穀装置3内に導くようになっている。又、第3搬送
装置11の係止搬送機構11Bは、右側の第1搬送装置
9の後部上方から脱穀装置3のフィードチェーン3aに
亘るように構成されていることから、その前部側部分
が、右側の第2搬送装置10の係止搬送機構10Bとし
て機能して刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになって
いる。
下揺動支点である軸芯P上には、右端部に図外のエンジ
ンからの動力が伝達される入力プーリ13を備えた左右
向きのカウンタ軸14が配設されており、このカウンタ
軸14を介して、引起装置7、刈取装置8、第1搬送装
置9、第2搬送装置10、及び、第3搬送装置11に対
する伝動を行うようにしている。
1、図2及び図4〜7に示すように、カウンタ軸14の
左右中央部にはカウンタ軸14から前下方に向けて延出
する主伝動軸(入力軸の一例)15が、主伝動軸15の
前端部には左右向きの第1伝動軸16の左右中央部が、
第1伝動軸16の左右両端部と左右中央部には第1伝動
軸16から対応する引起装置7に亘る縦向きの第2伝動
軸17の下端部が、各第2伝動軸17の上端部には対応
する引起装置7の駆動軸7gが、夫々ベベルギヤ18を
介して伝動連結されている。つまり、各引起装置7に
は、カウンタ軸14に入力された動力を、主伝動軸1
5、第1伝動軸16、及び、第2伝動軸17を介して伝
達するようにしている。
第2伝動軸17は、ベベルギヤ17aを介して伝動連結
される下部軸部分17bと上部軸部分17cからなる2
分割構造に構成されている。各下部軸部分17bのう
ち、左右の下部軸部分17bは、対応する左右の引起装
置7の上部に向かう状態で、又、中央の下部軸部分17
bは、対応する中央の引起装置7の下部に向かう状態
で、それぞれが第1伝動軸16に対して直角に設定され
ている。
部分17cは、対応する左右の引起装置7の駆動軸7g
に向けて中央側に傾倒する状態で、又、中央の上部軸部
分17cは、対応する中央の引起装置7の駆動軸7gに
向けて傾倒する状態で、それらが伝動連結される下部軸
部分17bから引起装置7の駆動軸7gに亘るように姿
勢設定されている。
部分17bには、対応する第2搬送装置10の挟持搬送
機構10Aの駆動スプロケット10aが一体回転するよ
うに外嵌装着されている。つまり、左右の第2伝動軸1
7の下部軸部分17bを第2搬送装置10の駆動軸に兼
用した状態で、対応する左右の第2伝動軸17と第2搬
送装置10とを連動連結している。
は、その可動側の刈刃25が、第1伝動軸16にベベル
ギヤ38を介して伝動連結されたクランク軸20に連係
されている。つまり、刈取装置8には第1伝動軸16か
らの動力を伝達するようにしている。
送装置11は、カウンタ軸14の左端部にベベルギヤ2
1を介して伝動連結された第3伝動軸22に、挟持搬送
機構11Aの駆動スプロケット11aと係止搬送機構1
1Bの駆動スプロケット11eが一体回転するように外
嵌装着されている。つまり、第3搬送装置11には、カ
ウンタ軸14からの動力を第3伝動軸22を介して伝達
するようにしている。
8は、刈取フレーム12における固定分草具7を取付け
るために前方延出された複数の支持フレーム12xに亘
って取付けられた受刃台23に固定される受刃24と、
これに対して左右に摺動自在な刈刃25と、これに取付
ステー26を介して固定されるナイフヘッド27とで構
成されている。ナイフヘッド27は、平面視で後向き開
放コ字状に折り曲げられた板材を備えて構成され、クラ
ンク機構28に前後軸芯X周りで回動自在に支持された
ベアリングローラ29を、その外径が丁度ナイフヘッド
27の内寸法に合致する状態で内嵌合させてある。
る刈刃駆動軸20の先端に刈刃クランク30を溶接し、
その刈刃クランク30にベアリングローラ29を回転自
在に外嵌支承して構成されている。又、右端の支持フレ
ーム12xの後部は左方に曲げられており、その後端に
固着したフランジ42を介して後述する軸支ケース部3
5aの側面にボルト連結されている。
ステー26とは、受刃24の後端面に摺接するナイフバ
ーであるスライダー31を伴ってリベット等で一体化さ
れ、刈刃25を抑えるナイフクリップ32と共に締め上
げ固定されるすらし板33が、スライダー31の後端面
に摺接するようにして、刈刃25を前後上下に位置決め
されて左右にのみ摺動移動するように構成してある。
ベアリングローラ29すなわち刈刃クランク30が配置
構成されている。刈刃クランク30を前端に備えた刈刃
駆動軸20は、刈取伝動軸16のケーシングである横軸
ケース35に一体形成された軸支ケース部35aに対し
て前後向きに支承されており、その軸芯Qは、ナイフヘ
ッド27に対する上下のほぼ中央に位置させてある。
してベアリングローラ29装着部の反対側に、軸芯方向
に膨出した第1バランスウェイト34を一体に備えた円
盤状に形成されており、刈刃25の横移動による振動を
打ち消すとともに、刈刃クランク30の回転に伴う振動
を軽減するバランサーとして、さらには、刈刃駆動軸2
0の回転に伴う負荷変動を円滑化するフライホイールと
しても機能するようになっている。
径ベベルギヤ36と、刈取伝動軸16に嵌装した大径ベ
ベルギヤ37との咬合構造を備えたベベルギヤ機構38
により、回転動力が伝達されるようにしてある。そし
て、ベベルギヤ機構38を介して刈取伝動軸16に連動
連結されて刈刃駆動軸20の回転方向と逆方向に、単位
時間当たりの回転数が等しい同速で回転するカウンタ軸
39を、刈刃駆動軸20と同芯状となるように後向きに
取出してあるとともに、このカウンタ軸39の後端に、
刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40
を設けてある。
いて横軸ケース35に一体形成された第2軸支ケース部
35bにカウンタ軸39を回転自在に支承するととも
に、このカウンタ軸39に、大径ベベルギヤ37に咬合
する小径ベベルギヤ41を、刈刃駆動軸20の小径ベベ
ルギヤ36と同じ部品(同径、同歯数)として嵌装して
ある。第2バランスウェイト40は、重り40aを円板
40bの外周端に備えて構成してあり、第1バランスウ
ェイト34の重心位置が軸芯Qの真上にあるときに、第
2バランスウェイト40の重心が軸芯Qの真下に位置す
るように、3個のベベルギヤ36,37,41から成る
ベベルギヤ機構38を設定してある。
刈刃駆動軸20に対するクランク機構28と正反対側に
位置するように装備してあり、クランク機構28の存在
による刈刃駆動軸20の偏心を是正する機能、及び、刈
刃25の横移動と反対側の横に移動して刈刃25の移動
慣性を相殺する機能とを有するものである。しかしなが
ら、刈刃25の慣性を相殺するための質量は、クランク
機構28の質量よりも大きいので、刈刃25との慣性相
殺作用が機能しない上下方向に第1バランスウェイト3
4が移動するときには、依然として回転バランスが偏っ
ており、振動が生じ易い状態になる。
たカウンタ軸39とを、これら両軸20,39が互いに
反対方向に同じ速度で回転駆動させるよう構成して、カ
ウンタ軸39に刈刃25の横移動に対抗する第2バラン
スウェイト40を設けることにより、前述した上下方向
の振動を解消させる手段を構成している。尚、刈刃駆動
軸20、及びカウンタ軸39は、共に独立してベアリン
グ支持されており、刈取伝動軸16は従来通りの1部品
で良く、ベベルギヤ機構41部位を貫通して左右に伸び
る六角軸に構成されている。
軸14や主伝動軸15等の引起し装置7、刈取装置8、
第1搬送装置9、第2搬送装置10、及び、縦搬送装置
11に対する各伝動系は刈取フレーム12を構成する部
材に内装されている。つまり、刈取フレーム12は、そ
れらの伝動系を外囲するケース類で構成されている。そ
のため、刈取フレーム12において、左右の第2伝動軸
17の下部軸部分17bを外囲するケーシングである左
右の縦軸ケース46,48には、第2搬送装置10の突
起付きチェーン10dの挿通を許容する開口19を形成
し、この開口19から、下部軸部分17bに装着された
駆動スプロケット10aに突起付きチェーン10dを巻
き掛けるようにしている。
付きチェーン10dを緊張するテンショナTの構造を、
右側の挟持搬送機構10Aのもので説明する。図15〜
図17に示すように、テンショナTは、右掻込みフレー
ム43の主パイプ51に上下貫通固着されたパイプ材製
の支軸75に嵌装された捩じりコイルバネ76で構成さ
れている。すなわち、丸棒状のバネ材で成る捩じりコイ
ルバネ76の遊端側(後端側)を折り返して形成された
緊張部76Aが直接突起付きチェーン10dのチェンロ
ーラ77に接触して押圧するものに構成されている。
における一対のインナチェンリンク78,78夫々の内
幅よりも僅かに狭い幅に設定された1段折り曲げ構造で
あり、幅方向の2箇所でチェンローラ77に接触するよ
う、棒バネ材が平面視で上下に重なる円弧形状に形成さ
れている。従って、比較的チェーン幅の広い突起付きチ
ェーン10dを、丸棒バネ材を用いながら、突起付きチ
ェーンン10dの回動軸心に直交する正規の方向にテン
ション力を付与することができ、チェーン10dを倒れ
なく良好に緊張できるようになっている。
説明する。図10に示すように、各第1搬送装置9を支
持する掻込みフレーム43〜45のいずれも、後部側が
第2伝動軸17を囲繞する縦軸ケース46〜48に、か
つ、前部側が分草具6を支持する分草フレーム12xに
固定された引起し装置支持フレーム49に、ボルト止め
によって着脱自在に取付けられている。
起し装置支持フレーム49から後向きに突設されたステ
ー50に前端部がボルト止めされる主パイプ51と、右
側の第1縦軸ケース48にボルト止めされるブラケット
53と、このブラケット53を後端に備えた補助パイプ
52とで構成され、穀稈の搬送経路を構成する部材でも
ある搬送カバー54を支持している。
9aやパッカ9Bの支軸9pを貫通固着し、前端部に
は、緊張プーリである従動プーリ9bを長孔支持するた
めのステー51bを溶着し、後端部には、右側の挟持搬
送機構10Aの第1従動プーリ10bを回転自在に支持
する支軸55を貫通固着してある。主パイプ51の支軸
9p部分には、補助パイプ52の先端が溶着されてい
る。突起付き回動ベルト9cを上方から覆う状態の搬送
カバー54(61)は、強度アップのために段付き形状
にプレス成形されている(図11参照)。
53は、平面視でコ字状に屈曲された板材で成り、第1
縦軸ケース48を構成する前ケース部48aと後ケース
部48bとの合わせ部分を跨ぐ状態で、これら両ケース
部48a,48b連結するためのボルト4本で共締め固
定されるようになっている。そして、このブラケット5
3には、下方に屈曲された補助パイプ52の後端部が溶
着されている。
込みフレーム45は、左側の引起し装置支持フレーム4
9から後向きに突設された縦板状のステー56に前端部
がボルト止めされる主パイプ57と、左側の第2縦軸ケ
ース46にボルト止めされるブラケット59と、このブ
ラケット59を後端に備えた補助パイプ58とで構成さ
れ、穀稈の搬送経路を構成する部材でもある搬送カバー
61を支持しており、基本的には右掻込みフレーム43
と同様の構造である。
された段付き形状の搬送カバー61を、前後2箇所のス
テー62,63で支持し、後ステー63には駆動プーリ
9aやパッカ9Bの支軸10pが装備されている。右ブ
ラケット53と同構造であり、第2縦軸ケース46の前
ケース部46aと後ケース部46bとの連結ボルトで共
締めされる左ブラケット59と、主パイプ57とに亘っ
て補助パイプ58が架設されるとともに、主パイプ57
の後端と左ブラケット59とに亘って、突起付きチェー
ン10dの移動経路を形成するための板金製の案内体6
5を取付けてある。
掻込みフレーム44は、基本的には、左右中央の上部軸
部分17cを囲繞するパイプ材製の第3縦軸ケース47
にボルト止めされるパイプフレーム67のみで構成され
ており、プレス成形された搬送カバー68が補助フレー
ムとして機能する。すなわち、第3縦軸ケース47に固
着されたブラケット66に後端がボルト止めされるパイ
プフレーム67に搬送カバー68が固着されており、そ
の搬送カバー68の前端部を、左から2番目の引起し装
置支持フレーム49から後向きに突設されたステー60
にボルト止めしてある。
リ9aやパッカ9Bの支軸67aが固着されており、
又、搬送カバー68とステー60とのボルト止め部分
が、従動プーリ9bを緊張調節可能とするための長孔支
持構造としてある。つまり、3基のいずれの第1搬送装
置9の掻込みフレーム43〜45も、第2伝動軸17を
囲繞するケーシング46〜48との2箇所で支持してあ
り、穀稈搬送の妨げとなることがないようにしてある。
又、3基の掻込みフレーム43〜45は、いずれもボル
ト止めによる着脱自在構造である。
軸ケース35との連結部構造について説明する。これら
2箇所の連結部の構造は、向きが互いに逆である以外は
同じであり、簡単のために右側のもので説明する。
軸部分17bを備えた筒状の右縦軸ケース48の下端部
における左側面には、横軸ケース35をボルト連結する
ためのフランジ部71が形成されており、このフランジ
部71から挿入される刈取伝動軸16、及び、刈取伝動
軸16と下部軸部分17bとを連動連結するベベルギヤ
18,18を内装している。右縦軸ケース48と横軸ケ
ース35とは、刈取伝動軸16の軸方向で嵌合されるイ
ンロー部72と位置決め手段Aとで相対姿勢が定められ
た状態で、4本のボルト73を用いて連結一体化されて
いる。
方向に沿う割り面wを有した前ケース部48aと後ケー
ス部48bとを連結して成る2つ割り構造に構成してあ
り、刈取伝動軸16及び下部軸部分17bを支持する各
ベアリングを位置決め支持する各ホルダ部分74は、型
成形のみの状態で機能しており、切削等の機械加工は一
切施さずに済んでいる。又、前述したフランジ部71、
及び開口19は、共に両ケース部48a,48bに跨が
って形成されている。
ェーン10dを左右の縦軸ケース48,46内に引き込
む入口19bと、突起付きチェーン10dを縦軸ケース
48,46外に送り出す出口19aとを、互いに独立形
成して構成されている。つまり、入口19bは後ケース
部48b,46bに、そして出口19aは前ケース部4
8a,46aに夫々形成されており、前後のケース部が
組付けられた縦軸ケース48,46としての入口19b
と出口19aとの間の部分が、前述したように、左右の
掻込みフレーム43,45のブラケット(横搬送装置を
支持するフレームである)53,59を連結することで
補強されている。
Sは、割り面vを持つ上ケース部35Aと下ケース部3
5Bで成る上下2つ割り構造であり、下ケース部35B
の左右向きの穴70は機械加工によって形成されてい
る。尚、左縦軸ケース46と横軸ケース35とも前述し
た構造と同様の位置決め手段Aとインロー部72とを用
いて4本のボルト73で連結されている。
6を囲繞する横軸ケース35は、右側の下部軸部分17
bを囲繞するアルミダイカスト製の第1縦軸ケース48
と、主伝動軸15を囲繞した状態で刈取部2を機体に支
持する鉄パイプ製の刈取主フレーム12F、及び左右中
央の下部軸部分17bを囲繞する第3縦軸ケース47が
連結一体化されるとともに、クランク軸20を囲繞する
軸支ケース部35a及び第2軸支ケース部35bが一体
形成された鋳鉄製の主ケース部35Sと、左側の下部軸
部分17bを囲繞するアルミダイカスト製の第2縦軸ケ
ース46を左端に連結一体化した鉄パイプ製の副ケース
部35Hとで構成されている。
て荷重条件の厳しい横軸ケース35を鉄製として強度十
分に構成するとともに、1個の引起し装置7を支持する
程度の強度があれば良く、かつ、上下途中部位にチェー
ン駆動用の開口19を備えた比較的複雑な形状が要求さ
れる第1及び第2縦軸ケース48,46は、アルミダイ
カスト製として部品数少なく簡単で廉価に構成できるよ
うにしてある。
口19を、前述した実施形態における入口19bと出口
19aとを含んだ単一の大きなものとして形成すると
か、その単一開口19を備えた縦軸ケース48,46に
ブラケット53,59を連結して補強する構造でも良
い。この場合、開口19は前後のケース部48a,48
b,46a,46bにおいては孔ではなく、切欠きとし
て形成されている。
正面図
面図
の側面図
部切欠きの平面図
の側面図
正面図
Claims (3)
- 【請求項1】 植立穀稈を引起す引起し装置と、引起さ
れて刈取られた穀稈を左右中間箇所に寄せ集め搬送する
左右の横搬送装置とを刈取部に備えるとともに、前記横
搬送装置を、刈取穀稈の株元側に搬送作用を付与する無
端回動帯を備えて構成してある刈取機の刈取部駆動構造
であって、 左右中間に機体からの動力を入力する入力軸が、かつ、
左右両端に前記引起し装置駆動用の上下向きの縦伝動軸
が夫々連動連結される左右に延びる刈取伝動軸を前記刈
取部の下端部に備え、該刈取伝動軸を囲繞する横軸ケー
スの左右両端に前記縦伝動軸を囲繞する縦軸ケースを連
結一体化し、 前記縦伝動軸に装備された駆動輪体に前記無端回動帯を
巻掛けて駆動するように構成するとともに、前記無端回
動帯を出し入れする開口を前記縦軸ケースの上下中間箇
所に形成してある刈取機の刈取部駆動構造。 - 【請求項2】 無端回動帯を縦軸ケース内に引き込む入
口と、前記無端回動帯を前記縦軸ケース外に送り出す出
口とを、互いに独立形成して開口を構成してある請求項
1に記載の刈取機の刈取部駆動構造。 - 【請求項3】 縦軸ケースにおける入口と出口との間の
部分を、これに横搬送装置を支持するフレームを連結す
ることで補強してある請求項2に記載の刈取機の刈取部
駆動構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27401999A JP3585404B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 刈取機の刈取部駆動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27401999A JP3585404B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 刈取機の刈取部駆動構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001095355A true JP2001095355A (ja) | 2001-04-10 |
JP3585404B2 JP3585404B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=17535832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27401999A Expired - Lifetime JP3585404B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 刈取機の刈取部駆動構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3585404B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011211953A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kubota Corp | コンバインの刈取部 |
JP2011229486A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Kubota Corp | コンバイン |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27401999A patent/JP3585404B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011211953A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kubota Corp | コンバインの刈取部 |
JP2011229486A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Kubota Corp | コンバイン |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3585404B2 (ja) | 2004-11-04 |
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