JP2002017139A - コンバインの引起装置 - Google Patents

コンバインの引起装置

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JP2002017139A
JP2002017139A JP2000206502A JP2000206502A JP2002017139A JP 2002017139 A JP2002017139 A JP 2002017139A JP 2000206502 A JP2000206502 A JP 2000206502A JP 2000206502 A JP2000206502 A JP 2000206502A JP 2002017139 A JP2002017139 A JP 2002017139A
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shaft
raising
vertical
transmission shaft
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Kiyoshi Iiizumi
清 飯泉
Tatsuya Miyake
達也 三宅
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引起装置を変速する変速ギヤーケースに内装し
た下変速軸で軸支した変速クラッチギヤーと、上変速軸
で軸支した変速ギヤーとの分解、及び組立を容易にしよ
うとする。 【解決手段】左・右・中引起装置の回転を変速する変速
ギヤーケース9に内装した変速クラッチギヤー28bを
軸支する下変速軸28と、変速ギヤー30aを軸支する
上変速軸30との一方側の軸端部は、この変速ギヤーケ
ース9の外側面に着脱自在に設けた変速ギヤーケースカ
バー10で軸支すると共に、該右・中引起装置を回転駆
動する横伝動フレーム34に内装した横伝動軸35と該
上変速軸30とは、回転自在に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの左
・右・中引起装置に関し、これら左・右・中引起装置
は、上・下変速軸と変速ギヤーと変速クラッチ等を内装
した変速ギヤーケースで変速させるものであり、該上・
下変速軸の一方側端部を該変速ギヤーケースの外側の変
速ギヤーケースカバーで軸支すると共に、右・中・引起
装置を回転駆動する横伝動軸と、左引起装置を回転駆動
する該上変速軸とは、接続させた構成である。
【0002】
【従来の技術】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、前
部に設けた刈取機の分草体で分離された穀稈は、倒伏状
態、及び作業時の走行速度等により、穀稈を引起しする
左・右・中引起装置の回転速度を変速クラッチギヤーの
変速操作で変速する。
【0003】左側の前記左引起装置は下部の縦伝動フレ
ームに内装した縦伝動軸から動力が変速ギヤーケースに
内装して軸支した下変速軸へ入力され、この下変速軸に
軸支して設けた変速クラッチギヤーから該変速ギヤーケ
ースと横伝動フレームとに内装した上変速軸に軸支して
設けた変速ギヤーが回転駆動されて、該上変速軸が回転
駆動され、左縦引起伝動ケースに内装した左縦引起伝動
軸が回転駆動され、該左引起装置が回転駆動されて穀稈
は引起しされる。
【0004】右側と中間部との前記右引起装置、及び中
引起装置は上変速軸で右縦引起伝動ケースに内装した右
縦引起伝動軸と、中縦引起伝動ケースに内装した中縦引
起伝動軸とが回転駆動されて、該右・中引起装置の両者
が回転駆動されて穀稈は引起しされる。
【0005】これら左・右・中引起装置で引起された穀
稈は掻込され、刈刃装置で刈取りされ、この刈取機で移
送されて脱穀機へ供給されて引継ぎ移送され、この脱穀
機で脱穀される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】変速ギヤーケースに下
変速軸が内装され、又、この変速ギヤーケースと横伝動
フレームとには、上変速軸が内装されていることによ
り、該変速ギヤーケースに内装されて該下変速軸で軸支
した変速クラッチギヤー、及び該上変速軸で軸支した変
速ギヤー等の分解、及び組立が困難であったが、この発
明により、この問題点を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、立毛穀稈を引起す左・右・中引起装置5、6、7
と、左側の該左引起装置5を回転駆動する縦伝動軸27
aを内装した縦伝動フレーム27と、左縦引起伝動軸3
2を内装した左縦引起伝動ケース31と、該縦伝動フレ
ーム27と該左縦引起伝動ケース31との間には、該左
・右・中引起装置5、6、7を変速回転駆動する上・下
変速軸30、28と変速ギヤー30aと変速クラッチギ
ヤー28b等を内装した変速ギヤーケース9とを設けた
コンバインにおいて、該変速ギヤーケース9の外側に
は、該上・下変速軸30、28の一方側端部を軸受けす
る変速ギヤーケースカバー10を着脱自在に設け、該変
速ギヤーケース9の内側には、横伝動軸35を内装した
横伝動フレーム34を装着して該横伝動軸35と該上変
速軸30とは、回転自在に接続させて該横伝動軸35で
中縦引起伝動ケース36に内装した中縦引起伝動軸36
aを介して複数個の該中引起装置7を回転駆動すると共
に、該横伝動軸35で右側の右縦引起伝動ケース38に
内装した右縦引起伝動軸38aを介して右側の右引起装
置6を回転駆動すべく設けたことを特徴とするコンバイ
ンの引起装置の構成とする。
【0008】
【発明の作用】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、前
部に設けた刈取機の分草体で分離された穀稈は、倒伏状
態、及び作業時の走行速度等により、穀稈を引起しする
左・右・中引起装置5、6、7の回転速度を変速クラッ
チギヤー28bの変速操作で変速する。
【0009】左側の前記左引起装置の回転駆動は、下部
の縦伝動フレーム27に内装した縦伝動軸27aから、
動力が変速ギヤーケース9とこの変速ギヤーケース9の
外側面へ着脱自在に設けた変速ギヤーケースカバー10
とに内装して両軸端部を軸支して設けた下変速軸28へ
入力され、この下変速軸28に軸支して設け変速クラッ
チギヤー28bから、該変速ギヤーケース9と該変速ギ
ヤーケースカバー10とで内装して両軸端部を軸支して
設けた上変速軸30に軸支して設けた変速ギヤー30a
が回転駆動され、該上変速軸30が回転駆動され、左縦
引起伝動ケース31に内装した左縦引起伝動軸32が回
転駆動され、該左引起装置5が回転駆動されて穀稈は引
起しされる。
【0010】右側と中間部との前記右引起装置6、及び
中引起装置7の回転駆動は、上変速軸30と横伝動フレ
ーム34に内装した横伝動軸35とは、回転自在に接続
され、該上変速軸30から該横伝動軸35へ動力が伝達
され、この横伝動軸35が回転駆動され、右縦引起伝動
ケース30に内装して設けた右縦引起伝動軸38aと、
中縦引起伝動ケース36に内装して設けた中縦引起伝動
軸36aとが回転駆動され、これら右引起装置6と中引
起装置7とが回転駆動されて穀稈は引起しされる。
【0011】これら左・右・中引起装置5、6、7で引
起された穀稈は掻込され、刈刃装置で刈取りされ、この
刈取機で移送されて脱穀機へ供給されて引継ぎ移送さ
れ、この脱穀機で脱穀される。
【0012】
【発明の効果】請求項1の効果は、変速ギヤーケース9
に内装する上・下変速軸30、28の一方側の軸端部
は、この変速ギヤーケース9の外側面に着脱自在に設け
た変速ギヤーケースカバー10で軸支して設けているこ
とにより、これら上・下変速軸30、28で軸支して設
けた変速ギヤー30a、及び変速クラッチギヤー28b
等の分解、及び組立が容易である。又、この変速ギヤー
ケース9をコンパクトに形成することができて、刈取部
にサイドカバーを設けるときには、このサイドカバー内
へ収納できて安全である。更に左引起装置5の伝動機構
を一体的に該変速ギヤーケース9内へ収納が可能とな
り、コンパクトである。
【0013】請求項2の効果は、前記上変速軸30と横
伝動軸35とに2分割して、回転自在に接続させたこと
により、特別な軸を必要とせずコスト低減が可能であ
る。又、これら上変速軸30、及び横伝動軸35の全長
が短くなり、加工が容易であると共に、軸受けのバラン
スをよくすることができた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の前側に
は、刈取機3を設け、この刈取機3の先端部には、立毛
穀稈を分離するナローガイド15、及び分草体4を設
け、分離された穀稈を引起しする左・右引起装置5、
6、及びこれら左・右引起装置5、6間には、中引起装
置7を設け、これら左・右・中引起装置5、6、7の回
転駆動を変速する変速装置8を設け、この変速装置8の
変速ギヤーケース9、及び変速ギヤーケースカバー10
等を図示して説明する。
【0015】前記コンバイン1の走行車台2の下側に
は、図8、及び図9で示す如く土壌面を走行する左右一
対の走行クローラ11aを張設した走行装置11を配設
し、該走行車台2の上側には、脱穀機12を載置した構
成である。該走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を
刈取りし、この刈取り穀稈はこの刈取機3で移送され、
該脱穀機12のフィードチエン13aと挟持杆13bと
で引継ぎ挟持移送して脱穀し、脱穀済みで選別済み穀粒
を回収して一時貯留する穀粒貯留タンク14は、該脱穀
機12の右横側に配設した構成である。
【0016】前記脱穀機12の前部で走行車台2の前側
には、図7〜図9で示す如く前端位置から立毛穀稈を分
離するナローガイド15、及び分草体4と、この分離さ
れた穀稈を引起す左・右・中引起装置5、6、7と、引
起された穀稈を掻込みする掻込装置16と、掻込された
穀稈を刈取りする刈刃装置18と、刈取りされた穀稈を
挟持移送して脱穀機12のフィードチエン13aと挟持
杆13bとへ受け渡しする扱深調節移送装置17aと供
給移送装置17b等よりなる穀稈移送装置17等を設け
てなる刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ19に
より、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成であ
る。
【0017】前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾
斜する支持杆22の上端部には、左右方向の支持パイプ
杆23を設け、この支持パイプ杆23を走行車台2の上
側面に設けた支持装置23aで回動自在に支持させて、
伸縮シリンダ19の作動により、該刈取機3は該支持パ
イプ杆23を回動中心として、上下に回動する構成であ
る。
【0018】穀稈を引起す前記左・右・中引起装置5、
6、7は所定間隔に引起ラグ24aを装着した引起チエ
ン24を前・後引起ケース25a,25bに内装して設
け、作用側では該前・後引起ケース25a、25bから
突出して回転駆動する構成であり、非作用側では、収納
状態で回転駆動する構成である。
【0019】前記左・右・中引起装置5、6、7の伝動
構成、及び変速機構は、図1〜図6で示す如く左引起装
置5は、支持杆22の下端部に設けた下部伝動ケース2
6に内装した下部伝動機構26aからの動力は、この下
部伝動機構26aの下部伝動軸26bの軸端部に軸支し
て設けたベベルギヤー26cと、上下方向に設けた縦伝
動フレーム27の縦伝動軸27aの下端部に軸支して設
けた下ベベルギヤー27bとが噛合して、動力はこの縦
伝動軸27aへ入力される構成である。
【0020】前記縦伝動フレーム27の上端部には、図
1、及び図2で示す如く変速装置8の変速ギヤーケース
9を設けた構成である。この変速ギヤーケース9の下部
には、下変速軸28の一方側の軸端部は、この変速ギヤ
ーケース9で軸支すると共に、他方側の軸端部は、この
変速ギヤーケース9の外側面へボルト10a等で着脱自
在に装着して設けた変速ギヤーケースカバー10で軸支
した構成である。この下変速軸28には、縦伝動軸27
aの上端部に軸支して設けた上ベベルギヤー27cと噛
合するベベルギヤー28aと、所定間隔で3箇所にギヤ
ーを設けた変速クラッチギヤー28bとを軸支して設け
た構成であり、この変速クラッチギヤー28bはシフタ
29aを固着したシフタ軸29の摺動操作により、摺動
自在に設け、後逑する変速ギヤー30aとの噛合する位
置が変り、左・右・中引起装置5、6、7の回転駆動速
度を変速する構成である。
【0021】前記変速ギヤーケース9の上部には、上変
速軸30の一方側の軸端部は、この変速ギヤーケース9
で軸支すると共に、他方側の軸端部は、変速ギヤーケー
スカバー10で軸支して設けた構成である。この上変速
軸30には、ベベルギヤー30bと、所定間隔で3箇所
にギヤーを設けた変速ギヤー30aとを軸支して設けた
構成である。この変速ギヤー30aの3箇所のいずれか
のギヤーと、変速クラッチギヤー28bの3箇所のいず
れかのギヤーとが噛合する構成であり、変速できる構成
である。
【0022】前記変速ギヤーケース9の外側面には、変
速ギヤーケースカバー10を着脱自在に設けたことによ
り、この変速ギヤーケース9に内装した変速ギヤー30
a、及び変速クラッチギヤー28b等の分解、及び組立
等を容易にした構成である。前記変速ギヤーケース9に
は、図1、及び図2で示す如く上下両側の左引起メタル
31aと左引起パイプ31b等よりなる左縦引起伝動ケ
ース31の上側の該左引起メタル31aをボルト31c
等によって装着した構成である。この左縦引起伝動ケー
ス31には、左縦引起伝動軸32を内装した構成であ
り、この左縦引起伝動軸32の両端部には、上・下ベベ
ルギヤー32a,32bを軸支して設けた構成である。
この上ベベルギヤー32aと上変速軸30のベベルギヤ
ー30bとは噛合する構成であり、該左縦引起伝動軸3
2は回転駆動する構成である。
【0023】前記左縦引起伝動ケース31の下側の左引
起メタル31aは、図1で示す如く引起ケース33へボ
ルト31c等で装着した構成である。この引起ケース3
3には、引起軸33aを内装軸支して設け、この引起軸
33aには、引起ベベルギヤー33bと、引起スプロケ
ット33cとを軸支して設け、この引起ベベルギヤー3
3bと左縦引起伝動軸32の下ベベルギヤー32bとは
噛合する構成である。この引起スプロケット33cに左
引起装置5の引起チエン24を張設し、この左引起装置
5の該引起チエン24を回転駆動する構成である。
【0024】前記変速ギヤーケース9の内側面へは、図
1、及び図2で示す如く横メタル34aと、横支持パイ
プ34bと、横ギヤーケース34c等よりなる横伝動フ
レーム34の該横メタル34aをボルト31c等によっ
て装着した構成であると共に、該横ギヤーケース34c
には、該各横メタル34aをボルト31c等によって装
着した構成である。
【0025】前記横伝動フレーム34と変速ギヤーケー
ス9との間にわたって内装してた横伝動軸35は、該変
速ギヤーケース9の内側部のベアリング9aの左右方向
の略中間部で上変速軸30とは少隙間を設けて、この上
変速軸30と同時に回転すべく回転自在に軸支した構成
である。
【0026】前記横伝動軸35で左・右引起装置5、6
間の中間部の一対の中引起装置7、及び右側の中引起装
置7と、該右引起装置6とを回転駆動する構成である。
前記右・中引起装置6、7を回転駆動する軸を上変速軸
30と横伝動軸35とに2分割した構成としたことによ
り、特別な軸が不要であり、コスト低減ができる。又、
これら上変速軸30と横伝動軸35との全長が短くなり
加工が容易であると共に、軸受けのバランズが良好にな
る。
【0027】前記一対の中引起装置7、7、及びこの中
引起装置7の正面視右側の中引起装置7とは、図1で示
す如く各中縦引起伝動ケース36に内装した各中縦引起
伝動軸36aと各中引起ケース37に内装した横引起軸
37bとを介して、この中引起ケース37に内装して軸
支した一対の中引起軸37aが回転駆動されて、一対の
該中引起装置7は回転駆動する構成である。又、右側の
該中引起装置7は該中縦引起動軸36aを介して、該中
引起軸37aが回転駆動されて、この各中引起軸37a
に軸支した各引起スプロケット33に張設したこの各中
引起装置7の各引起チエン24は回転駆動する構成であ
る。
【0028】前記右引起装置6は、図3で示す如く右縦
引起伝動ケース38に内装した右縦引起伝動軸38aを
介して右引起ケース39に内装して軸支した右引起軸3
9aに軸支した引起スプロケット33に張設したこの右
引起装置6の引起チエン24は回転駆動する構成であ
る。
【0029】前記変速ギヤーケース9に内装したシフタ
29aを固着したシフタ軸29の操作構成は、図4〜図
6で示す如く該シフタ軸29の外側端部には、該変速ギ
ヤーケース9に装着した支持軸40へ回動自在に軸支し
たL字形状のアーム40aの一方側の端部を取付ピン4
0bで装着した構成である。
【0030】変速用レバー41は、図5、及び図6で示
す如くL字形状に形成し、L字部には、グリップ41a
を装着し、この変速用レバー41の一方側の端部のグリ
ップ41a側は、横伝動フレーム34に設けた連結アー
ム42に設けた左保持板42aで支持させると共に、他
方側の端部は該横伝動フレーム34に設けた右保持板4
2bで支持させた構成である。
【0031】前記変速レバー41の先端部には、アーム
41bを固着して設け、このアーム41bとアーム40
aの他方側の端部とは、ロット41cで接続させた構成
であり、この変速レバー41を図6で示す如く低速、高
速、及び標準位置へ回動操作することにより、左・右・
中・引起装置5、6、7の各引起チエン24の回転駆動
速度を低速、高速、標準の各速度に変更可能な構成であ
る。
【0032】前記の構成としたことにより、各部をサブ
組立が可能となり、メンテナンスが良好となる。又、前
記変速用レバー41のグリップ41a側を連結アーム4
2に設けた左支持板42aで支持させたことにより、強
度、及び剛性がアップして、変速が容易になった。
【0033】前記変速レバー41、及び変速ギヤーケー
ス9の上側には、図5で示す如くこれらを覆う状態にカ
バー43を設けた構成である。これにより、変速用のア
ーム40a,41b,及びロット41c等へ藁屑等の付
着が防止できることにより、耐久力のアップが可能であ
る。
【0034】前記脱穀機12側の前部には、図8、及び
図9で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を
調節等の操作を行う操作装置20と、これらの操作を行
う作業者が搭乗する操縦席20aとを設け、この操縦席
20aの下側で、走行車台2の上側には、エンジン21
を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク14を
配設する。これら走行装置11と、刈取機3と、脱穀機
12と、エンジン21等により、該コンバイン1の機体
1aを形成した構成である。
【0035】前記刈取機3の穀稈移送装置17によって
形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される
穀稈に接触作用することにより、脱穀機12へ穀稈の供
給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成であ
る。前記走行車台2の前端部に装架された走行用のミッ
ションケース44内の伝動機構44aの伝動経路中に
は、その出力回転数に基づいて走行車速を検出するポテ
ンションメータ方式の車速センサ44bを設けた構成で
ある。
【0036】前記穀粒貯留タンク14内に貯留した穀粒
は機外へ排出するこの穀粒貯留タンク14の後側には、
縦移送螺旋45aを内装した排出支持筒45を略垂直姿
勢で回動可能に装着して設け、この排出支持筒45の上
端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外
へ穀粒を排出する排出螺旋46aを伸縮自在に内装した
排出オーガ46を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋
回自在に横方向へ配設した構成である。
【0037】前記穀稈移送装置17の移送終端部の供給
移送装置17bは、図10、及び図11で示す如く供給
移送チエン47の上側に、板材よりなるチエンカバー4
7aを設け、このチエンカバー47aの下側面の移送終
端部には、ゴム材で板材等よりなる案内板47bは、板
材よりなる取付板47cと、該チエンカバー47aとの
間に設けて、ボルト、及びナット等で装着した構成であ
る。該取付板47cの移送終端部は、該チエンカバー4
7aの移送終端部より突出させて設けた構成である。
【0038】前記案内板47bは脱穀機12側へ向けて
突出させて設けた構成である。これにより、前記案内板
47bの下側面を取付板47cで保持させて設けたこと
により、たわみ、及び亀裂が生じにくい。又、該取付板
47cが巻き付き防止となり、該案内板47bが供給移
送チエン47へ巻き込まれることを防止できる。
【0039】前記脱穀機12の前側には、図12〜図1
4で示す如く外補助移送チエン48aと内補助移送チエ
ン48bとは、左右方向に所定の隙間を設けて配設した
構成である。この外補助移送チエン48aは、回動軸4
9を回動中心として、前方部は上下方向へ回動移動する
構成である。移送される穀稈の勾配を調節可能に構成し
て、穀稈を脱穀機12のフィードチエン13aと挟持杆
13bとへ受け渡しを確実にした構成である。
【0040】これにより、前記内補助移送チエン48b
と供給移送装置17bとの関係位置を保持させながら、
外補助移送チエン48aのみが上下方向へ回動移動する
ことにより、穀稈の勾配方向に対して適正にこれら各チ
エン48a,48bを調節できて、移送の乱れが起きに
くい。又、該内補助移送チエン48bと該供給移送装置
17bとの間は、常に一定に固定されていることによ
り、穀稈のこぼれがない。
【0041】前記脱穀機12の前側には、図15〜図1
9で示す如く外補助移送チエン48aと内移送チエン4
8bとは、左右方向に所定の隙間を設けて配設した構成
である。これら外補助移送チエン48aと内補助移送チ
エン48bとは、回転軸49を回動中心として、前方部
は上下方向へ回動移動する構成である。該内補助移送チ
エン48bは伝動ケース50に内装した伝動機構50a
の伝動軸50bで回転駆動する構成であり、前端部に設
けた従動軸51を延長して、この従動軸51で該外補助
移送チエン48aを回転駆動する構成である。
【0042】刈取る穀稈が長稈のときには、前記外・内
補助移送チエン48a,48bの前方部を下方へ回動移
動させ、短稈のときには、上方へ回動移動させる構成で
ある。これにより、前記脱穀機12への穀稈の受け渡し
が、刈取機3の上下移動に連動させて、上下移動させる
ことができて、穀稈の長・短稈に関係なく移送姿勢を安
定させることができると共に、供給移送装置17bの下
方まで、内補助移送チエン48bを延長して設けたこと
により、この供給移送装置17bから穀稈を確実に引継
ぎすることができる。
【0043】前記刈刃装置18は、図20〜図25で示
す如く左右往復移動する刈刃18aと、固定した受刃1
8bと、刈刃メタル18c等よりなる構成である。掻込
装置16は、図20で示す如く掻込スターホイル52a
と、掻込爪付ベルト52bとよりなる構成である。
【0044】前記刈刃装置18の刈刃18aは、図20
〜図23で示す如く刈取ギヤーケース53に内装した伝
動機構53aの伝動軸53bと、刈取駆動アーム54と
は、連結ロッド54bで連接した構成である。この刈取
駆動アーム54の回動軸54aで軸支した回動ローラ5
6は、該刈刃18aに設けた刈刃メタル18cへ挿入し
た構成である。該伝動軸53bの回転駆動により、該連
結ロット54bを介して該刈取駆動アーム54が回動さ
れ、この刈取駆動アーム54で該回動軸54aと該回転
ローラ56とが回動され、これらを介して、該刈刃18
aの該刈刃メタル18cが押されて、この刈刃18aは
往復移動され、この刈刃18aが往復移動により、穀稈
を刈取りする構成である。
【0045】前記掻込スターホイル52の後端部の下側
と、刈取ギヤーケース53の上端部との間には、掻込み
された穀稈を案内する所定幅で略L字形状の案内板55
を設けた構成である。この案内板55のL字形状の一方
側部は、外側上部へ向けて傾斜する傾斜部55aを設
け、移送される穀稈が外側方向へ出ない構成である。
【0046】これにより、穀稈の株元は前記案内板55
で案内されることにより、株元の揃いが良好になると共
に、藁屑、及び雑草等の排出が良好になる。又刈刃18
aの駆動部へ藁屑等の落下を防止することができる。前
記回転ローラ56は、図23〜図25で示す如く鉄材等
よりなるローラ具56aに、耐摩耗性で弾性材である。
例えば、ウレタンゴム、及び高分子樹脂等よりなる筒形
状のローラ56bを該ローラ具56aの外周部から突出
状態に一体に形成した構成である。
【0047】図24は、前記ローラ56bを上下二段に
設けた構成である。図25は、前記ローラ具56aを断
面形状C字形状に形成して、ローラ56bを該ローラ具
56aの外周部から突出状態に一体に形成した構成であ
る。これにより、前記ローラ56bの接着面を拡大する
ことができると共に、仮にはくりしたときであっても、
使用不能になることがない。又、該ローラ56bが摩耗
しても、ローラ具56aが当接することにより、使用不
能になることがない。
【0048】前記穀稈移送装置17の穂先移送装置57
は、図26〜図28で示す如く上・下移送ケース57
a,57bに内装した穂先移送チエン58に所定間隔で
穂先移送ラグ58aを設けた構成である。この穂先移送
装置57の下部には、根元移送レール装置59を設けた
構成である。
【0049】L字形状のサイドフレーム60の上端部に
は、取付板60aを装着した構成である。穂先移送装置
57の下移送フレーム57bの下方部の下側面には、左
右両側で上下方向に長孔57cを設けたフレーム取付板
57dを固着した構成である。これらフレーム取付板5
7dの各長孔57c部をボルト、及びナット等により、
該サイドフレーム60の取付板60aへ装着し、この穂
先移送装置57を上下移動自在な構成である。
【0050】前記根元移送レール装置59は、左右両側
で上下方向に長孔59bを設けたL字形状の支持板59
aには、挟持レール59cをボルト、及びナット等で装
着した構成である。これら支持板59aの各長孔59b
部をボルト、及びナット等により、サイドフレーム60
の取付板60aへ装着し、この株元移送レール装置59
を上下移動自在に設けた構成である。
【0051】これにより、穂先移送装置57、及び根元
移送レール装置59が長い部品であっても、取付部は各
長孔57c、及び各長孔59bで調節できることによ
り、精度よく取付が可能である。又、サイドフレーム6
0の取付板60aへこれらを取付けることにより、取付
けが簡単でコスト低減になる。
【0052】前記刈取機3の後方部と、脱穀機12の前
端部との間には、固定防塵カバー61と移動防塵カバー
62とは、図29〜図30で示す如く設けた構成であ
る。前記固定防塵カバー61の装着は、縦伝動フレーム
27に設けた前取付板63aと、この縦伝動フレーム2
7の上下方向略中間部に設けた横フレーム64には、保
持板65aを介して補助フレーム65bを固着して設
け、この補助フレーム65bに設けた後取付板63b
と、該補助フレーム65bの上端部に固着して設けた上
取付板63cとに、ボルト、及びナット等により、この
逆U字形状の固定防塵カバー61の左右両側の側板61
a部と、上側板61b部とを装着した構成である。
【0053】前記逆U字形状の移動防塵カバー62は、
固定防塵カバー61の上側に前後移動自在で開閉自在に
装着した構成である。この移動防塵カバー62の内側面
には、各ローラ(図示せず)を設けて、開閉を容易にし
た構成である。これにより、前記刈取機3を構成する各
フレーム27、65bに各取付板63a,63b,63
c等を設けて、固定防塵カバー61を固定したことによ
り、バランスよく装着ができると共に、コスト低減がで
きた。
【0054】図8、及び図9で示す如く前記刈取機3に
は、操縦席20aに搭乗して収穫作業する作業者より、
コンバイン1の左側の後方部を見る鏡66は、支持杆6
6aの上端部に設けた構成である。これにより、作業者
から遠くて見えない左側の後方部が見えることにより、
作業が容易であり、又、前記鏡66を装着する支持杆6
6aを刈取機3の強度上問題のないフレームに設けるこ
とができて、振れ、及びたわみ等を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 左・左・中引起装置の拡大平伝動構成図
【図2】 変速ギヤーケース部の拡大平断面図
【図3】 左・右・中引起装置部の拡大正面図
【図4】 変速ギヤーケースの変速レバー部の拡大側
面図
【図5】 変速ギヤーケースの変速レバー部の拡大正
面図
【図6】 変速レバーの切換部の拡大正面図
【図7】 刈取機の拡大側面図
【図8】 コンバインの全体側面図
【図9】 コンバインの全体平面図
【図10】 他の実施例を示す図で、供給移送装置部の
拡大平面図
【図11】 他の実施例を示す図で、供給移送装置部の
拡大側面図
【図12】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の拡大平面図
【図13】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の上下調節時の拡大側面図
【図14】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の上下調節時の拡大正面図
【図15】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の拡大平面図
【図16】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の上下調節時の拡大側面図
【図17】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の上下調節時の拡大正面図
【図18】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の全体側面図
【図19】 他の実施例を示す図で、補助移送チエン部
の全体平面図
【図20】 他の実施例を示す図で、案内板部の拡大平
面図
【図21】 他の実施例を示す図で、案内板部の拡大側
面斜視図
【図22】 他の実施例を示す図で、刈刃装置部の拡大
平面図
【図23】 他の実施例を示す図で、回転ローラ部の拡
大側断面図
【図24】 他の実施例を示す図で、回転ローラ部の拡
大側断面図
【図25】 他の実施例を示す図で、回転ローラ部の拡
大側断面図
【図26】 他の実施例を示す図で、穂先移送装置部の
拡大正面図
【図27】 他の実施例を示す図で、穂先移送装置部の
拡大平面図
【図28】 他の実施例を示す図で、穂先移送装置部の
全体平面図
【図29】 他の実施例を示す図で、防塵カバー取付部
の拡大側面図
【図30】 他の実施例を示す図で、防塵カバー部の拡
大平面図
【図31】 他の実施例を示す図で、防塵カバー取付部
の全体平面図
【符号の説明】
5 左引起装置 6 右引起装置 7 中引起装置 9 変速ギヤーケース 10 変速ギヤーケースカバー 27 縦伝動フレーム 27a 縦伝動軸 28 下変速軸 28a 変速クラッチギヤー 30 上変速軸 30a 変速ギヤー 31 左縦引起伝動ケース 32 左縦引起伝動軸 34 横伝動フレーム 35 横伝動軸 36 中縦引起伝動ケース 36a 中縦引起伝動軸 38 右縦引起伝動ケース 38a 右縦引起伝動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立毛穀稈を引起す左・右・中引起装置
    5、6、7と、左側の該左引起装置5を回転駆動する縦
    伝動軸27aを内装した縦伝動フレーム27と、左縦引
    起伝動軸32を内装した左縦引起伝動ケース31と、該
    縦伝動フレーム27と該左縦引起伝動ケース31との間
    には、該左・右・中引起装置5、6、7を変速回転駆動
    する上・下変速軸30、28と変速ギヤー30aと変速
    クラッチギヤー28b等を内装した変速ギヤーケース9
    とを設けたコンバインにおいて、該変速ギヤーケース9
    の外側には、該上・下変速軸30、28の一方側端部を
    軸受けする変速ギヤーケースカバー10を着脱自在に設
    けたことを特徴とするコンバインの引起装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の構成において、該変速ギヤー
    ケース9の内側には、横伝動軸35を内装した横伝動フ
    レーム34を装着して該横伝動軸35と該上変速軸30
    とは、回転自在に接続させて該横伝動軸35で中縦引起
    伝動ケース36に内装した中縦引起伝動軸36aを介し
    て複数個の該中引起装置7を回転駆動すると共に、該横
    伝動軸35で右側の右縦引起伝動ケース38に内装した
    右縦引起伝動軸38aを介して右側の右引起装置6を回
    転駆動すべく設けたことを特徴とするコンバインの引起
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124777A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2010172235A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Iseki & Co Ltd コンバインの穀稈引起し装置
JP2011050314A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2011055724A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Yanmar Co Ltd コンバイン

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