JP2001083803A - マグネットロール - Google Patents
マグネットロールInfo
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- JP2001083803A JP2001083803A JP26304399A JP26304399A JP2001083803A JP 2001083803 A JP2001083803 A JP 2001083803A JP 26304399 A JP26304399 A JP 26304399A JP 26304399 A JP26304399 A JP 26304399A JP 2001083803 A JP2001083803 A JP 2001083803A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑なずれ防止機構が不要になり、曲げ強度
が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材との接
触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題がなく、
分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止でき、そ
して、ロール製造時に使用される金型の設計の自由度を
高めることができるマグネットロールを提供する。 【解決手段】 樹脂磁石材から成ると共に円周方向に2
つ以上に分割された細長の分割部材(2)が組み合わさ
れて円筒状に形成された分割型のロール本体(1)を備
えたマグネットロールにおいて、このロール本体は、少
なくとも外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィルムに
より被覆されている。例えば、樹脂フィルムは、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、テフロンのいずれか1つから成る。好ましくは、樹
脂フィルムの厚さは、20μm以上かつ500μm以下
である。
が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材との接
触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題がなく、
分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止でき、そ
して、ロール製造時に使用される金型の設計の自由度を
高めることができるマグネットロールを提供する。 【解決手段】 樹脂磁石材から成ると共に円周方向に2
つ以上に分割された細長の分割部材(2)が組み合わさ
れて円筒状に形成された分割型のロール本体(1)を備
えたマグネットロールにおいて、このロール本体は、少
なくとも外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィルムに
より被覆されている。例えば、樹脂フィルムは、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、テフロンのいずれか1つから成る。好ましくは、樹
脂フィルムの厚さは、20μm以上かつ500μm以下
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
ファクシミリ、プリンタ等の画像再生装置に使用される
マグネットロールに関する。
ファクシミリ、プリンタ等の画像再生装置に使用される
マグネットロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、電子写真複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像再生装置に使用されるマグネット
ロールは、磁性を備える必要から、一般には樹脂磁石材
を用いて射出成形により形成される。このマグネットロ
ールは、当初中実に形成されたが、製造時に樹脂磁石材
の使用量を少なくしてコスト節減を図るため、内部を中
空とする円筒状のものが開発された。この円筒状のロー
ルは、ロールを円周方向に2つ以上に分割した細長の分
割部材を組み合わせて形成される。
リ、プリンタ等の画像再生装置に使用されるマグネット
ロールは、磁性を備える必要から、一般には樹脂磁石材
を用いて射出成形により形成される。このマグネットロ
ールは、当初中実に形成されたが、製造時に樹脂磁石材
の使用量を少なくしてコスト節減を図るため、内部を中
空とする円筒状のものが開発された。この円筒状のロー
ルは、ロールを円周方向に2つ以上に分割した細長の分
割部材を組み合わせて形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この分
割型のロールは、上述したように、2つ以上に分割した
細長の分割部材が組み合わされて形成されるため、内部
に複雑なずれ防止機構を備える必要があり、組合せのみ
により結合するため曲げ強度が弱いという問題がある。
また、組み合わせた分割部材間に表面段差ができ、他部
材との接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題
があり、さらに、分割部材間に生じた割れ目にトナーが
入り込むという問題もある。この一方、ロールの表面に
は射出成形時の金型のゲート痕又はイジェクタピン痕が
どうしても残るが、ロールを分割型としたことにより、
このゲート痕又はイジェクタピン痕が、分割した分だけ
数多くロールの表面に残る。このため、このゲート痕又
はイジェクタピン痕の数を極力少なし又はその凹凸の深
さを可能な限り浅くする等のため、ロール製造に使用さ
れる金型の設計の自由度が狭められてしまうという問題
もある。
割型のロールは、上述したように、2つ以上に分割した
細長の分割部材が組み合わされて形成されるため、内部
に複雑なずれ防止機構を備える必要があり、組合せのみ
により結合するため曲げ強度が弱いという問題がある。
また、組み合わせた分割部材間に表面段差ができ、他部
材との接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題
があり、さらに、分割部材間に生じた割れ目にトナーが
入り込むという問題もある。この一方、ロールの表面に
は射出成形時の金型のゲート痕又はイジェクタピン痕が
どうしても残るが、ロールを分割型としたことにより、
このゲート痕又はイジェクタピン痕が、分割した分だけ
数多くロールの表面に残る。このため、このゲート痕又
はイジェクタピン痕の数を極力少なし又はその凹凸の深
さを可能な限り浅くする等のため、ロール製造に使用さ
れる金型の設計の自由度が狭められてしまうという問題
もある。
【0004】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、複雑なずれ防止機構が不要になり、曲
げ強度が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材
との接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題が
なく、分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止で
き、そして、ロール製造時に使用される金型の設計の自
由度を高めることができるマグネットロールを提供する
ことを課題とする。
なされたもので、複雑なずれ防止機構が不要になり、曲
げ強度が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材
との接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題が
なく、分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止で
き、そして、ロール製造時に使用される金型の設計の自
由度を高めることができるマグネットロールを提供する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明が採用する手段は、樹脂磁石材から成ると
共に円周方向に2つ以上に分割された細長の分割部材が
組み合わされて円筒状に形成された分割型のロール本体
を備えたマグネットロールにおいて、このロール本体
は、少なくとも外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィ
ルムにより被覆されることにある。本手段により、分割
部材同士の結合強度が高められるから、複雑なずれ防止
機構が不要になり、ロールの曲げ強度が強くなる。この
一方、少なくとも外周面の磁気作用域については、分割
部材間の段差及び割れ目、射出成形時に生じたゲート痕
又はイジェクタピン痕等による凹凸がロール表面に現れ
ず、滑らかなロール面を形成することができる。
めに、本発明が採用する手段は、樹脂磁石材から成ると
共に円周方向に2つ以上に分割された細長の分割部材が
組み合わされて円筒状に形成された分割型のロール本体
を備えたマグネットロールにおいて、このロール本体
は、少なくとも外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィ
ルムにより被覆されることにある。本手段により、分割
部材同士の結合強度が高められるから、複雑なずれ防止
機構が不要になり、ロールの曲げ強度が強くなる。この
一方、少なくとも外周面の磁気作用域については、分割
部材間の段差及び割れ目、射出成形時に生じたゲート痕
又はイジェクタピン痕等による凹凸がロール表面に現れ
ず、滑らかなロール面を形成することができる。
【0006】上記樹脂フィルムは、熱収縮性に優れたチ
ューブ状フィルムであればよく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、テ
フロン等が用いられる。好ましくは、樹脂フィルムの厚
さは、20μm以上かつ500μm以下である。さらに
好ましくは、40μm以上かつ300μm以下である。
樹脂フィルムの厚さが20μm以上あれば、分割部材同
士の結合強度を高めることができると共に、分割部材間
の段差、分割部材表面にできた凹凸等がマグネットロー
ルの表面に現れないようになる。また、樹脂フィルムの
厚さが500μm以下であれば、マグネットロールの磁
気作用を弱めることもない。
ューブ状フィルムであればよく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、テ
フロン等が用いられる。好ましくは、樹脂フィルムの厚
さは、20μm以上かつ500μm以下である。さらに
好ましくは、40μm以上かつ300μm以下である。
樹脂フィルムの厚さが20μm以上あれば、分割部材同
士の結合強度を高めることができると共に、分割部材間
の段差、分割部材表面にできた凹凸等がマグネットロー
ルの表面に現れないようになる。また、樹脂フィルムの
厚さが500μm以下であれば、マグネットロールの磁
気作用を弱めることもない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るマグネットロール
を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1にお
いて、実線は、本マグネットロールのロール本体1を示
し、2点鎖線は、このロール本体1の外周面を覆う樹脂
フィルム10を示す。ロール本体1は、2つの細長の分
割部材2が組み合わされて円筒状に形成されたものであ
り、両端部に回転軸3を夫々有する。分割部材2は、円
筒状のロール本体1を、円周方向に2分割した、例え
ば、樋状に形成され、図2に示すように、その周方向端
部には、2つの分割部材2の位置出し及び組合せが可能
なように、相互に嵌合する突起4と凹部5とが夫々形成
される。この分割部材2は、樹脂磁石材を用いて射出成
形される。このため、分割部材2の外周面2aには、製
造時に金型により形成されたゲート痕6による凹凸が残
存し、内周面2bには、金型からイジェクタピンにより
抜く時に付いたイジェクタピン痕7が残存する。ここ
で、樹脂磁石とは、ナイロン、エポキシ、ゴム等から成
る樹脂中に、フェライト粉末等の磁性体粉末を均一かつ
所要密度で混入し、射出成形時に電磁石等により磁場を
印加して異方性磁石としたものである。
を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1にお
いて、実線は、本マグネットロールのロール本体1を示
し、2点鎖線は、このロール本体1の外周面を覆う樹脂
フィルム10を示す。ロール本体1は、2つの細長の分
割部材2が組み合わされて円筒状に形成されたものであ
り、両端部に回転軸3を夫々有する。分割部材2は、円
筒状のロール本体1を、円周方向に2分割した、例え
ば、樋状に形成され、図2に示すように、その周方向端
部には、2つの分割部材2の位置出し及び組合せが可能
なように、相互に嵌合する突起4と凹部5とが夫々形成
される。この分割部材2は、樹脂磁石材を用いて射出成
形される。このため、分割部材2の外周面2aには、製
造時に金型により形成されたゲート痕6による凹凸が残
存し、内周面2bには、金型からイジェクタピンにより
抜く時に付いたイジェクタピン痕7が残存する。ここ
で、樹脂磁石とは、ナイロン、エポキシ、ゴム等から成
る樹脂中に、フェライト粉末等の磁性体粉末を均一かつ
所要密度で混入し、射出成形時に電磁石等により磁場を
印加して異方性磁石としたものである。
【0008】このように形成したロール本体1の外周面
2aに、熱収縮性樹脂フィルム10を被覆する。この熱
収縮性樹脂フィルム10は、例えば、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、テフロン
等から成り、まず、溶融押出製膜後延伸法等によりチュ
ーブ化し、次に、このチューブ化された樹脂フィルムを
ロール本体1の外周面2a上に被せて熱収縮させて付着
する。これらポリエチレン等の樹脂は、いずれも延伸性
がよくチューブ化が容易であると共に、熱収縮性にも優
れてロール本体1の外周面2a上に容易に緊着する。樹
脂フィルム10による被覆は、例えば、ロール本体1の
外周面2aの磁気作用域について行なう。
2aに、熱収縮性樹脂フィルム10を被覆する。この熱
収縮性樹脂フィルム10は、例えば、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、テフロン
等から成り、まず、溶融押出製膜後延伸法等によりチュ
ーブ化し、次に、このチューブ化された樹脂フィルムを
ロール本体1の外周面2a上に被せて熱収縮させて付着
する。これらポリエチレン等の樹脂は、いずれも延伸性
がよくチューブ化が容易であると共に、熱収縮性にも優
れてロール本体1の外周面2a上に容易に緊着する。樹
脂フィルム10による被覆は、例えば、ロール本体1の
外周面2aの磁気作用域について行なう。
【0009】樹脂フィルム10の厚さは、20μm以上
かつ500μm以下、例えば、60μmに形成する。樹
脂フィルム10の厚さが20μm以上あれば、分割部材
2の結合強度を十分高めることができるから、複雑なず
れ防止機構が不要となり、ロールの曲げ強度も強くな
る。また、分割部材2間に生じた表面段差、及びロール
の射出成形時にロールの表面に生じた金型のゲート痕又
はイジェクタピン痕による凹凸等が、少なくとも磁気作
用域についてはマグネットロールの表面に凹凸として現
れず、滑らかなロール面を形成することができる。従っ
て、ロール本体1が分割型であっても、金型の設計時に
ゲート痕又はイジェクタピン痕の数、深さ等に特段の配
慮をする必要がなく、より自由に金型の設計をすること
ができる。また、ロール表面が樹脂フィルム10により
覆われるので、分割部材2間に段差や割れ目が生ずるこ
とも無く、段差による引っ掛かりや摩耗粉が発生すると
いう問題も、割れ目へのトナーの入り込みという問題も
生じない。この一方、樹脂フィルム10の厚さが500
μm以下であれば、マグネットロールの磁気作用を弱め
ることもない。
かつ500μm以下、例えば、60μmに形成する。樹
脂フィルム10の厚さが20μm以上あれば、分割部材
2の結合強度を十分高めることができるから、複雑なず
れ防止機構が不要となり、ロールの曲げ強度も強くな
る。また、分割部材2間に生じた表面段差、及びロール
の射出成形時にロールの表面に生じた金型のゲート痕又
はイジェクタピン痕による凹凸等が、少なくとも磁気作
用域についてはマグネットロールの表面に凹凸として現
れず、滑らかなロール面を形成することができる。従っ
て、ロール本体1が分割型であっても、金型の設計時に
ゲート痕又はイジェクタピン痕の数、深さ等に特段の配
慮をする必要がなく、より自由に金型の設計をすること
ができる。また、ロール表面が樹脂フィルム10により
覆われるので、分割部材2間に段差や割れ目が生ずるこ
とも無く、段差による引っ掛かりや摩耗粉が発生すると
いう問題も、割れ目へのトナーの入り込みという問題も
生じない。この一方、樹脂フィルム10の厚さが500
μm以下であれば、マグネットロールの磁気作用を弱め
ることもない。
【0010】なお、上述したロール本体1は、2つの分
割部材2を組み合わせて形成したが、これに限定される
ものではなく、ロール本体は、3つ以上に分割された分
割部材を組み合わせて形成したものでもよい。また、上
述の樹脂フィルム10は、ロール本体1の外周面2aの
磁気作用域についてのみ被覆したが、それ以上の領域、
例えば、ロール本体の外周面の全面、あるいは、外周面
の全面と、回転軸を除くロール本体の両端部とのすべて
を被覆するようにしてもよい。
割部材2を組み合わせて形成したが、これに限定される
ものではなく、ロール本体は、3つ以上に分割された分
割部材を組み合わせて形成したものでもよい。また、上
述の樹脂フィルム10は、ロール本体1の外周面2aの
磁気作用域についてのみ被覆したが、それ以上の領域、
例えば、ロール本体の外周面の全面、あるいは、外周面
の全面と、回転軸を除くロール本体の両端部とのすべて
を被覆するようにしてもよい。
【0011】
【実施例】本マグネットロールの実施例について説明す
る。 (実施例1)フェライト系磁性材料にナイロン6を加え
て混練した樹脂磁石材を用いて、長さ280mm、外径
12mm、肉厚2mmの半円筒形の分割部材を、磁場射
出成形により成形した。2つの分割部材を組み合わせて
ロール状とし、その両端に樹脂製の軸部材を固着してロ
ール本体を作製した。
る。 (実施例1)フェライト系磁性材料にナイロン6を加え
て混練した樹脂磁石材を用いて、長さ280mm、外径
12mm、肉厚2mmの半円筒形の分割部材を、磁場射
出成形により成形した。2つの分割部材を組み合わせて
ロール状とし、その両端に樹脂製の軸部材を固着してロ
ール本体を作製した。
【0012】このロール本体に、厚さ100μm、内径
12.4mmの熱収縮性照射ポリエチレンチューブフィ
ルムを被せて熱収縮させ、円筒部表面全体がフィルムで
被覆されたマグネットロールを得た。このマグネットロ
ールは、実用に際して十分な曲げ強度を有し、分割部材
間の表面段差やロール表面のゲート痕による他部材との
引っ掛かりや摩耗粉の発生が全くなく、分割部材間の割
れ目にトナーが入るトラブルもなかった。また、表面の
磁気作用も十分満足し得るものであった。 (実施例2)実施例1と同様の樹脂磁石材を用いて、半
円筒部の長さ300mm、外径9mm、肉厚2mmで、
両端に夫々軸部と軸部嵌合孔を有する半円筒状の分割部
材を、磁場射出成形により成形した。2つの分割部材を
組み合わせてロール本体を作製した。
12.4mmの熱収縮性照射ポリエチレンチューブフィ
ルムを被せて熱収縮させ、円筒部表面全体がフィルムで
被覆されたマグネットロールを得た。このマグネットロ
ールは、実用に際して十分な曲げ強度を有し、分割部材
間の表面段差やロール表面のゲート痕による他部材との
引っ掛かりや摩耗粉の発生が全くなく、分割部材間の割
れ目にトナーが入るトラブルもなかった。また、表面の
磁気作用も十分満足し得るものであった。 (実施例2)実施例1と同様の樹脂磁石材を用いて、半
円筒部の長さ300mm、外径9mm、肉厚2mmで、
両端に夫々軸部と軸部嵌合孔を有する半円筒状の分割部
材を、磁場射出成形により成形した。2つの分割部材を
組み合わせてロール本体を作製した。
【0013】このロール本体に、厚さ200μm、内径
10.1mmの熱収縮性照射ポリエチレンチューブフィ
ルムを被せて熱収縮させ、円筒部の表面と端部とがフィ
ルムで被覆されたマグネットロールを得た。このマグネ
ットロールは、実用に際して十分な曲げ強度を有し、分
割部材間の表面段差やロール表面のイジェクタピン痕に
よる他部材との引っ掛かりや摩耗粉の発生が全くなく、
分割部材間の割れ目にトナーが入るトラブルもなかっ
た。また、表面の磁気作用も十分満足し得るものであっ
た。 (実施例3)実施例2と同様にして作製したロール本体
に、厚さ60μm、内径10.5mmの熱収縮性ポリエ
チレンテレフタレートチューブフィルムを被せて熱収縮
させ、円筒部の表面全体と端部の一部とがフィルムで被
覆されたマグネットロールを得た。
10.1mmの熱収縮性照射ポリエチレンチューブフィ
ルムを被せて熱収縮させ、円筒部の表面と端部とがフィ
ルムで被覆されたマグネットロールを得た。このマグネ
ットロールは、実用に際して十分な曲げ強度を有し、分
割部材間の表面段差やロール表面のイジェクタピン痕に
よる他部材との引っ掛かりや摩耗粉の発生が全くなく、
分割部材間の割れ目にトナーが入るトラブルもなかっ
た。また、表面の磁気作用も十分満足し得るものであっ
た。 (実施例3)実施例2と同様にして作製したロール本体
に、厚さ60μm、内径10.5mmの熱収縮性ポリエ
チレンテレフタレートチューブフィルムを被せて熱収縮
させ、円筒部の表面全体と端部の一部とがフィルムで被
覆されたマグネットロールを得た。
【0014】このマグネットロールは、実用に際して十
分な曲げ強度を有し、分割部材間の表面段差やロール表
面のイジェクタピン痕による他部材との引っ掛かりや摩
耗粉の発生が全くなく、分割部材間の割れ目にトナーが
入るトラブルもなかった。また、表面の磁気作用も十分
満足し得るものであった。
分な曲げ強度を有し、分割部材間の表面段差やロール表
面のイジェクタピン痕による他部材との引っ掛かりや摩
耗粉の発生が全くなく、分割部材間の割れ目にトナーが
入るトラブルもなかった。また、表面の磁気作用も十分
満足し得るものであった。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のマ
グネットロールは、樹脂磁石材から成ると共に円周方向
に2つ以上に分割された細長の分割部材が組み合わされ
て円筒状に形成された分割型のロール本体を備えたマグ
ネットロールにおいて、このロール本体は、少なくとも
外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィルムにより被覆
されるから、複雑なずれ防止機構が不要になり、曲げ強
度が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材との
接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題がな
く、分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止で
き、そして、ロール製造時に使用される金型の設計の自
由度を高めることができるという優れた効果を奏する。
グネットロールは、樹脂磁石材から成ると共に円周方向
に2つ以上に分割された細長の分割部材が組み合わされ
て円筒状に形成された分割型のロール本体を備えたマグ
ネットロールにおいて、このロール本体は、少なくとも
外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィルムにより被覆
されるから、複雑なずれ防止機構が不要になり、曲げ強
度が強く、分割部材間の表面段差が防止でき他部材との
接触時に引っ掛かりや摩耗粉を生ずるという問題がな
く、分割部材間の割れ目へのトナー入り込みが防止で
き、そして、ロール製造時に使用される金型の設計の自
由度を高めることができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係るマグネットロールを示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の切断線A−Aから見たマグネットロール
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 ロール本体、2 分割部材、2a 外周面、2b
内周面、3 回転軸、4 突起、5 凹部、6 ゲート
痕、7 イジェクタピン痕、10 樹脂フィルム
内周面、3 回転軸、4 突起、5 凹部、6 ゲート
痕、7 イジェクタピン痕、10 樹脂フィルム
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂磁石材から成ると共に円周方向に2
つ以上に分割された細長の分割部材(2)が組み合わさ
れて円筒状に形成された分割型のロール本体(1)を備
えたマグネットロールにおいて、前記ロール本体は、少
なくとも外周面の磁気作用域が熱収縮性樹脂フィルムに
より被覆されることを特徴とするマグネットロール。 - 【請求項2】 前記樹脂フィルムの厚さは、20μm以
上かつ500μm以下であることを特徴とする、請求項
1に記載のマグネットロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26304399A JP2001083803A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | マグネットロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26304399A JP2001083803A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | マグネットロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001083803A true JP2001083803A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17384081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26304399A Pending JP2001083803A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | マグネットロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001083803A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006267336A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Tdk Corp | マグネットロール及びその製造方法、及び現像ロール |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26304399A patent/JP2001083803A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006267336A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Tdk Corp | マグネットロール及びその製造方法、及び現像ロール |
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