JPH10240014A - マグネットローラ - Google Patents

マグネットローラ

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JPH10240014A
JPH10240014A JP4538097A JP4538097A JPH10240014A JP H10240014 A JPH10240014 A JP H10240014A JP 4538097 A JP4538097 A JP 4538097A JP 4538097 A JP4538097 A JP 4538097A JP H10240014 A JPH10240014 A JP H10240014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
shaft
piece
roller
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP4538097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Saegusa
哲治 三枝
Takashi Yamamoto
孝 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH10240014A publication Critical patent/JPH10240014A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要磁極数のマグネット片を製造することな
く、任意の磁力パターンを設計可能とするマグネットロ
ーラを提供することを目的とする。 【解決手段】 シャフトと、この表面に設けられるマグ
ネット片とを有するマグネットローラにおいて、前記シ
ャフトの表面に凹部又は凸部を設けてなり、該凹部又は
凸部が前記マグネット片に設けられた凸部又は凹部に嵌
合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、レーザープリンター、ファクシミリ等に用いられ
る現像ローラ、クリーニングローラ又はトナー搬送ロー
ラ等に組み込まれるマグネットローラに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザープリンター等の電子写
真装置や静電記録装置においては、感光ドラム等の像担
持体上に形成された静電潜像に、現像ローラで搬送した
現像剤(トナー)を付着させて現像することが行われて
いる。現像ローラは、回転する非磁性スリーブ内に樹脂
磁石により成形されたマグネットローラを配設した構造
を有し、磁性トナーをスリーブ表面に穂立ちした状態、
あるいは薄い層状にして感光ドラム表面の近傍に搬送
し、トナーを感光ドラムと接触させることによって、あ
るいはジャンピング現象によって静電潜像に付着させて
現像を行う。
【0003】従来、上記マグネットローラは、主にナイ
ロンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂のバインダーに
フェライト等の磁性粉末を混合したペレット状の樹脂磁
石用組成物を、周囲に磁場発生装置を配置した金型を用
いて射出成形又は押出し成形することによって、ローラ
状にすると共に、所望の磁気特性に着磁させることによ
り製造されていた。この場合、通常、ローラ両端部には
ローラを支持するシャフトが設けられるが、このシャフ
トとしてはローラを軸方向に貫通するシャフトを設けた
り、両端部にそれぞれシャフトを配設するほか、両端部
又は片端部のシャフトをローラ本体と一体的に樹脂磁石
用組成物で成形することも行われている。
【0004】しかしながら、最近の電子写真装置等の進
歩に伴い、マグネットローラとして、より複雑な磁力パ
ターンを要求される傾向があるが、上記のマグネットロ
ーラでは設計できる磁力パターンに限界があった。そこ
で、従来ではこの磁力パターンの自由度を高める目的
で、図3に示したように、断面形状が多角形であるシャ
フト010(この場合、四角形)を予め製作しておき、
射出成形又は押出し成形によって必要磁極数(この場
合、S1 極、N1 極、S2 極の3極分)だけ分割され
て、別々に製造された三個のマグネット片021(S1
極)、022(N1 極)及び023(S2 極)を、シャ
フト010の側面部011、012及び013にそれぞ
れ接着剤によって貼付けてマグネットローラ001とし
たものがある。また、図4に示したように、断面形状が
D形状のDカット部015をいずれかの片端部に設けた
シャフト010を同様に予め製作しておき、図3の例と
同様に、射出成形又は押出し成形によって必要磁場数だ
け分割されて、別々に製造された断面形状が扇形をした
三個のマグネット片021(S1 極)、022(N1
極)及び023(S2 極)を、シャフト010の外周面
にそれぞれ接着剤によって貼付けてマグネットローラ0
01としたものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマグネットローラは、各々のマグネット片を目的と
する磁極に貼り合わすことは容易であるが、マグネット
片を必要磁極数だけ製造する必要があり、多大な工数が
かかる等の問題があった。
【0006】従って、本発明は、上記事情に鑑みなされ
たものであり、必要磁極数のマグネット片を製造するこ
となく、任意の磁力パターンを設計可能とするマグネッ
トローラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は次のように構成した。すなわち請求項1に
記載の本発明のマグネットローラは、シャフトと、この
表面に設けられるマグネット片とを有するマグネットロ
ーラにおいて、前記シャフトの表面に凹部又は凸部を設
けてなり、該凹部又は凸部が前記マグネット片に設けら
れた凸部又は凹部に嵌合されていることを特徴とするも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来の貼り合わせ
による多大な工数やコスト削減について鋭意検討した結
果、必要磁極数のマグネット片を一体成形することによ
って、マグネット片を必要極数だけ製造する必要がなく
なるため工数を大幅に低減でき、又、シャフトの表面に
凹部又は凸部を設けてなり、該凹部又は凸部が前記マグ
ネット片の内面に設けられた凸部又は凹部に嵌合するこ
とにより、マグネット片を目的とする磁極に貼り合わす
ことができることを知見し、本発明を完成させるに至っ
たものである。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1(a)において、1は本発明のマグネ
ットローラ、10はシャフト、20はマグネット片であ
り、マグネットローラ1はシャフト10にマグネット片
20を固定して一体化した構成としている。そしてマグ
ネット片20の側面部26、27及び28のそれぞれ
に、S1 極、N1 極及びS2 極の3極の磁極を着磁して
ある。シャフト10は図1(b)に示すように、実質的
に円柱状の金属芯金であって、その片端に現像装置(図
示せず)等に固定されて廻り止めを担うDカット部15
が形成されている。更には、シャフト10の両端間の外
周面に切欠を入れて形成されたDカット状の凹部11
A、11Bが設けられている。このシャフト10は、綱
材料の線材を冷間加工硬化させた引き抜き芯線を所定長
さに切断して、その後研削加工や転造加工によって、D
カット部15やDカット状の凹部11A、11Bを設け
てある。これらの凹部の形状はDカット状としたが、特
にこれに制限されるものではなく、ドリル、バイト等に
よってシャフト10に穿孔してなる凹部であってもかま
わない。なお、図1ではDカット状の凹部11A、11
Bを設けたが、後述するマグネット片の内側に設けられ
た凹部又は凸部と嵌合できる形状でも良い。
【0010】一方、マグネット片20は後述する樹脂磁
石用組成物からなるマグネットであり、上記組成物を、
周囲に磁場発生装置を配置した金型を用いて射出成形す
るか、又は押出し成形により成形する場合には、断面を
後加工により凸部を形成してシャフトの凹部に嵌合する
ことによって、図1(b)のような断面異形の1片から
なるマグネット片となし、所望の磁気特性に着磁させる
ことにより製造することができる。すなわちこの場合に
は、1片からなるマグネット片20の側面部26、27
及び28のそれぞれに、S1 極、N1 極及びS2 極の3
極を着磁してある。また、マグネット片20には、その
軸芯方向中央部にほぼシャフト10の外径とほぼ等しい
幅を有する、半円状の溝部25が全長にわたり設けられ
ており、溝部25の中央部にゲート状の凸部21A、2
1Bが形成されている。これらの凸部の形状はゲート状
としたが、特にこれに制限されるものではなく、山状、
壁状等溝部25から突起した突起形状であってもかまわ
ない。なお、図1ではゲート状の凸部21A、21Bを
設けたが、上述したシャフトの外周面に設けられた凹部
又は凸部と嵌合できる形状でも良い。
【0011】マグネットローラ1は、上記のようにして
得られたシャフト10を、同様のマグネット片20の溝
部25に合わせてはめ込み、更にシャフト10の外面及
び/又は溝部25の表面に、公知の接着剤を塗布し固定
することによって得られる。この際、シャフト10の凹
部11Aはマグネット片20の凸部21Aへ、またシャ
フト10の凹部11Bはマグネット片20の凸部21B
へそれぞれ嵌め合わせることによって、シャフト10と
マグネット片20とが自在回動することなく一体に固定
することができる。この場合、シャフト10の凸部1
2、13及び14は、マグネット片20の溝部25に形
成される凹部22、23及び24のそれぞれに嵌合する
ことは言うまでもない。
【0012】この状態におけるシャフト10とマグネッ
ト片20との固定構成を図2に示す。図2(a)はマグ
ネットローラ1の要部拡大斜視図であり、図2(b)は
図(1)におけるシャフト10の凹部11Aとマグネッ
ト片20の凸部21Aとが嵌合している部分の断面図で
ある。図2(b)に示すように、シャフト10の切欠に
よって設けられた凹部11Aが、マグネット片20に設
けられた凸部21Aとそれぞれの表面が水平に一致して
接触、嵌合している。その結果、図2(c)の正面図に
示すように、凹部11Aの切欠面と平行に設けられたシ
ャフト10のDカット部15も、マグネット片20の側
面部27(N1 極)に対向させた所望する位置に位置決
めすることができる。従って、Dカット部15の左側マ
グネット片の側面部26にはS1 極が、又Dカット部1
4の右側マグネット片の側面部28にはS2 極が所望し
たように自動的に構成されることになり、所望する磁極
の方向とDカット部の方向が極めて容易に一致させるこ
とが可能となる。
【0013】ここで、マグネット片20の樹脂磁性用組
成物としては、バインダーと磁性粉末とを混練し、ペレ
ット状にしたものを用いることができる。バインダーと
してはナイロン6、ポリスチレン、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)、PPS、EVA、EEA、EvOH,ポリプロ
ピレン、ポリエチレン共重合体等のポリオレフィンや、
これらポリオレフィンの構造中に無水マレイン酸基、カ
ルボキシル基、ヒドロキシル基、グリシジル基等の反応
性を持つ官能基を導入した変性ポレオレフィン等が挙げ
られる。バインダーの配合量は、特に制限されるもので
はないが、通常はバインダー成分は8〜40重量%程度
とされ、特に10〜20重量%とされる。
【0014】磁性粉末としては、樹脂磁石用として通常
使用される磁性粉末を用いることができ、例えばバリウ
ムフェライト、ストロンチウムフェライト等のフェライ
ト類、Sm−Co系合金、Nd−Fe−B系合金等の希
土類系合金等を用いることができる。この磁性粉末の配
合量は、マグネットローラに求められる磁気特性応じて
適宜選択され、特に制限されるものではないが、通常は
樹脂磁石用組成物全体の60〜92重量%、特に80〜
90重量%とされる。
【0015】樹脂磁石用組成物には、上記バインダー成
分及び磁性粉末に加えて、必要に応じてマイカやウイス
カあるいはタルク、炭素繊維、ガラス繊維等の補強効果
の大きな充填剤を添加することができる。すなわち、成
形物に要求される磁力が比較的低く、フェライト等磁性
粉末の充填量が少ない場合には、成形物の剛性が低くな
りやすく、このような場合には剛性を補うためにマイカ
やウイスカ等の充填剤を添加して成形品の補強を行うこ
とができる。
【0016】この場合、好適に用いられる充填剤として
はマイカあるいはウイスカが好ましく、ウイスカとして
は炭化ケイ素、窒化ケイ素からなる非酸化物系ウイス
カ、ZnO、MgO、TiO2 、SnO2 、Al23
等からなる金属酸化物系ウイスカ、チタン酸カリウム、
ホウ酸アルミニウム、塩基性硫酸マグネシウム等からな
る複酸化物系ウイスカ等が挙げられるが、これらの中で
はプラスチックとの複合化が容易な点から複酸化物系ウ
イスカが特に好適に使用される。この充填剤を用いる際
の配合割合は、特に制限されるものではないが、通常は
樹脂磁石用組成物全体の2〜32重量%、特に5〜20
重量%程度とされる。
【0017】本発明のマグネットローラは、像担持体に
形成された静電潜像を現像剤によって可視化する現像装
置における現像ローラ又は現像剤供給ローラと共に現像
装置中に配置されて現像ローラにトナーを供給するもの
である。
【0018】また、本発明のマグネットローラは、像担
持体に形成された静電潜像を、現像剤で可視像として転
写剤に転写した後、前記像担持体に残留している現像剤
を除去するクリーニング装置におけるマグネットローラ
として好適に使用される。クリーニング装置において、
マグネットローラを組み込んだクリーニングローラは、
感光ドラム等の像担持体に残留するトナーをクリーニン
グブレードで掻き落とした後、磁力により回収するため
に使用される。この場合、トナーの回収に好適な場所に
マグネットローラを配置し、磁力によってトナーをマグ
ネットローラに吸着させ、所定の位置でブレードにより
このトナーをマグネットローラから剥がすことで、所定
のトナー回収部にトナーを回収する。また、クリーニン
グローラは、像担持体状に残留するトナーに磁力を及ぼ
して像担持体状に残留するトナーを除去したり、クリー
ニングブレードによるトナーの除去を容易にするための
ローラとしても使用される。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記のような構成としたので、
必要磁極数のマグネット片を製造することなく、任意の
磁力パターンを設計可能とするマグネットローラを提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネットローラの外観斜視図及び部
材構成図である。
【図2】図1における要部拡大外観斜視図、断面図及び
正面図である。
【図3】従来のマグネットローラの外観斜視図、部材構
成図及び断面図である。
【図4】従来のほかのマグネットローラの外観斜視図、
部材構成図及び断面図である。
【符号の説明】
1、001 マグネットローラ 10、010 シャフト 11A、11B、22、23、24 凹部 12、13、14、21A、21B 凸部 15、015 Dカット部 20、021、022、023 マグネット片 25 溝部 26、27、28、011、012、013 側面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、この表面に設けられるマグ
    ネット片とを有するマグネットローラにおいて、前記シ
    ャフトの表面に凹部又は凸部を設けてなり、該凹部又は
    凸部が前記マグネット片に設けられた凸部又は凹部に嵌
    合されていることを特徴とするマグネットローラ。
JP4538097A 1997-02-28 1997-02-28 マグネットローラ Pending JPH10240014A (ja)

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JP4538097A JPH10240014A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 マグネットローラ

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JP4538097A JPH10240014A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 マグネットローラ

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JPH10240014A true JPH10240014A (ja) 1998-09-11

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ID=12717671

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JP4538097A Pending JPH10240014A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 マグネットローラ

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