JP3161397B2 - マグネットローラ - Google Patents
マグネットローラInfo
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Description
ミリ、プリンター等の電子写真プロセスで、感光ドラム
等の潜像保持体に現像剤を供給して該潜像保持体上の静
電潜像を現像する現像機構部に好適に使用されるマグネ
ットローラに関する。
真装置や静電記録装置などにおいて、感光ドラム等の潜
像保持体上の静電潜像を可視化する現像ローラとして、
回転するスリーブ内にボンド磁石により成形されたマグ
ネットローラを配設し、スリーブ表面に担持した現像剤
(トナー)を該マグネットローラの磁力特性により潜像
保持体上に飛翔させる所謂ジャンピング現象によって、
潜像保持体表面にトナーを供給し、静電潜像を可視化す
る現像方法が知られている。
ロンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂のバインダーに
フェライト等の磁性粉体を混合したペレット形状のボン
ド磁石組成物を、周囲に磁場を形成した金型を用いて射
出成形又は押出成形することによって、ローラ状に成形
すると共に、所望の磁力特性に着磁させることにより、
製造されている。
歩に伴い、マグネットローラに対してもより複雑な磁力
パターンが要求される傾向にあるが、従前のマグネット
ローラでは設計し得る磁力パターンに限界があり、この
要求に十分に応えることができない。
ーンの自由度を高めるため、目的とする磁力パターンに
応じた磁極を着磁させた複数のマグネット片を上記ボン
ド磁石で成形し、これらをシャフトの周囲に貼り合わせ
ることにより所望の磁力パターンを構成することが行わ
れている。
ット片によって、より高度な磁気特性を有するマグネッ
トローラを得るため、図6に示した金型を用いて各マグ
ネット片を成形することも提案されている。即ち、図6
に示したように、非磁性金属材料3を挟んで上下にそれ
ぞれ鉄等の磁性金属材料4a,4bを配置し、これら磁
性金属材料4a,4bの間にキャビティー7を形成した
金型を用い、コイル5に通電してキャビティー7の周囲
に磁場を形成した状態で上記ボンド磁石を射出成形又は
押し出し成形することによりマグネット片を成形する場
合に、キャビティー7の両側面及び下端面(表面側と対
向する側の面)を磁性金属材料4bで形成すると共に、
上側の磁性金属材料4aに凸部6を突設して該凸部6の
先端をキャビティー7の表面側の所望位置近傍に配置し
た金型を用いて、マグネットローラを構成する各マグネ
ット片又は一部のマグネット片を成形することが提案さ
れている。そして、この金型を用いて成形した上記マグ
ネット片は、図6に矢印で示されているように、表面側
の所定位置から両側面及び対向面へと上記磁性粉が配向
したものとなり、高い磁力ピークが得られるものであ
る。
ネットローラは、通常上記マグネット片を接着剤を用い
てシャフトの外周に貼り合わせることにより、シャフト
の外周にマグネット本体部を形成することによって製造
される。
マグネット片を貼り合わせてマグネット本体部を成形し
たマグネットローラは、各マグネット片の伸縮率の相違
やマグネット片とシャフトとの伸縮率の相違によって、
長期使用時にローラに反りが生じるという問題があり、
この反りのために初期の磁気性能が変化してしまう場合
もある。このような反りの問題は、形状や大きさの異な
るマグネット片を組み合わせた場合や、異なる材料で形
成したヤング率の異なる複数のマグネット片を組み合わ
せた場合に特に顕著である。
際に、マグネット片の貼り合わせ面全面に接着剤を塗布
して接着することが行われているが、この場合貼り合わ
せたマグネット本体部の端部や表面に接着剤がはみ出
し、マグネットローラを形成した後に、はみ出した接着
剤を除去するための後工程が必要となり、これが製造コ
ストの増加を招く原因にもなっている。
で、マグネット片を貼り合わせたマグネットローラであ
って、長期使用時にもローラの反りによる磁気性能の変
化を生じることなく、かつマグネット片貼り合わせ後の
後工程を要することなく、製造コストを低減化すること
ができるマグネットローラを提供することを目的とす
る。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、マグネット片を接着剤により貼り合わせてマグネッ
トローラのマグネット本体部を形成する際に、マグネッ
ト片の貼り合わせ面の全面に接着剤を塗布するのではな
く、貼り合わせ面に部分的に接着剤を塗布してマグネッ
ト片の貼り合わせ面に1又は複数の非接着部を設けるこ
とにより、ローラの反りの発生を効果的に防止して、反
りによる磁気性能の変化を生じることのないマグネット
ローラを得ることができ、かつマグネット片を貼り合わ
せたマグネット本体部の端部や表面に接着剤がはみ出す
ことも可及的に防止し得、はみ出した接着剤を除去する
ための後工程を要することなく、製造コストの低減化を
図ることができることを見い出した。また、ヤング率が
600kgf/mm2以上のマグネット片については反
りの発生が特に顕著となるが、本発明者は、このような
反りの発生が顕著なマグネット片についてこのような構
成とすることにより、反り発生を十分に防止でき、長期
使用においてもローラの反りに起因する磁気性能の低下
を生じることなく、安定的な性能を長期に亘って維持し
得ることを見出した。
を用いて貼り合わせることにより、マグネット本体部を
形成してなるマグネットローラにおいて、ヤング率の異
なるマグネット片が混在しており、かつ、ヤング率60
0kgf/mm2以上のマグネット片の貼り合わせ面に
1又は複数の非接着部を設けたことを特徴とするマグネ
ットローラを提供する。
ラの反りを抑制し得る理由は、次のように考えられる。
即ち、例えば図3(B)に示したように、金属シャフト
s1にマグネット片1を従来のように全面接着した場合
(図中斜線部分が接着部、(A)図においても同様)、
マグネット片1の伸縮(図では伸び)によりシャフトs
1を含めたローラ全体に反りが生じるが、図3(A)に
示したように、マグネット片1とシャフトs1の間を全
面接着するのではなく、部分的に接着して非接着部を設
けることにより、この非接着部によってマグネット片1
の伸縮が吸収され、シャフトs1を含めたローラ全体に
反りを生じることが抑制されるものと考えられる。
本発明のマグネットローラは、上述のように、マグネッ
ト片を接着剤により貼り合わせてマグネット本体部を形
成したものであり、例えば、図1に示したように、断面
略扇状に形成した複数(図では4個)の棒状マグネット
片1を金属等の良導電性材料からなるシャフトs1の外
周に貼り合わせてシャフトs1の外周にマグネット本体
部2を形成したものであり、この場合に本発明では上記
マグネット片1の貼り合わせ面1a,1b,1bの全面
に接着剤を塗布して貼り合わせを行うのではなく、少な
くとも1つの貼り合わせ面に1又は複数の非接着部を設
けたものである。
1b,1bの全ての貼り合わせ面に設けても、これらの
うちの1又は2つの面に設けてもよいが、特にシャフト
s1に貼り合わせる面1aには上記非接着部を設けるこ
とが反りの防止の点で好ましく、その他のマグネット片
同士の貼り合わせ面1b,1bについては、全面接着で
あっても非接着部を有していても反り防止の観点からは
それほどの影響はないが、マグネット本体部2表面や両
端面への接着剤のはみ出しを防止する点からは、これら
マグネット片同士の貼り合わせ面1b,1bにも非接着
部を設けることが好ましい。
制限はなく、マグネット片1の貼り合わせ面の形状や大
きさ、長さなどに応じて適宜選択することができるが、
接着強度を満足する範囲であればできるだけ多くの非接
着部を貼り合わせ面全体に均一に設けることが反りの発
生防止の点から好ましく、例えば、上記貼り合わせ面1
aについてみれば、図2(A)に示したように、マグネ
ット片1の長さ方向(軸方向)に沿って点状に接着剤を
塗布してその他の箇所を非接着部としたり、図2(B)
に示したように、幅方向に沿って貼り合わせ面1aを横
断する線状に接着剤を塗布し、これをマグネット片1の
長さ方向(軸方向)に沿って所定間隔ごとに行って、多
数の非接着部をマグネット片1の長さ方向(軸方向)に
沿って所定間隔ごとに形成することができる。なお、マ
グネット片同士の貼り合わせ面1b,1bについても同
様にすることができる。
接着剤を塗布して実際に接着させる上記接着部の面積
は、貼り合わせ面1aの1〜80%、特に10〜16%
とすることが好ましく、1%未満であると、十分な接着
強度が得られない場合があり、一方80%を超えると上
記非接着部の面積が小さくなって、反りの発生を十分に
防止することができない場合がある。
片1に制限はなく、焼結磁石や樹脂バインダーに磁性粉
を分散してなる樹脂マグネットなどのいずれでもよい
が、通常は樹脂マグネットを用いることが好ましい。
ダーとしては、ナイロン6,ナイロン12等のポリアミ
ド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂
(PBT)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PP
S)、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、
エチレン−エチルアクリレート樹脂(EEA)、エポキ
シ樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(E
VOH)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン,ポリエ
チレン共重合体等のポリオレフィンや、これらポリオレ
フィンの構造中に無水マレイン酸基,カルボキシル基,
ヒドロキシル基,グリシジル基等の反応性をもつ官能基
を導入した変性ポリオレフィン等が挙げられ、これらの
1種又は2種以上を混合して用いることができる。な
お、特に制限されるものではないが、これらの中ではポ
リアミド樹脂、EVA、EEAが好ましく用いられる。
る上記磁性粉としては、従来からマグネットローラに用
いられる通常の磁性粉を用いることができ、具体的に
は、Srフェライト,Baフェライト等のフェライト粉
末やSm−Co合金,Nd−F−B合金,Ce−Co合
金等の希土類系合金粉末などを例示することができる。
の強さに応じて適宜選定されるもので、特に制限される
ものではないが、通常は、樹脂マグネット全体の80〜
94重量%程度(密度が2.5〜4.5g/cm2程
度)とすることが好ましい。
ットには、上記バインダー成分及び磁性粉に加えて、必
要に応じマイカやウィスカ或いはタルク,炭素繊維,ガ
ラス繊維等の補強効果の大きな充填材を添加することが
できる。即ち、成形物に要求される磁力が比較的低く、
上記磁性粉の充填量が少ない場合には、成形物の剛性が
低くなりやすく、このような場合には剛性を補うために
マイカやウィスカ等の充填材を添加して成形品の補強を
行うことができる。この場合、充填材としてはマイカ或
いはウィスカが好ましく、ウィスカとしては、炭化ケイ
素,窒化ケイ素等からなる非酸化物系ウィスカ、Zn
O,MgO,TiO2,SnO2,Al2O3等からなる金
属酸化物系ウィスカ、チタン酸カリウム,ホウ酸アルミ
ニウム,塩基性硫酸マグネシウム等からなる複酸化物系
ウィスカなどが挙げられるが、これらの中ではプラスチ
ックとの複合化が容易な点から複酸化物系ウィスカが特
に好適に使用される。これら充填材を用いる際の配合割
合は、特に制限されるものではないが、通常は樹脂マグ
ネット全体の2〜32重量%、特に5〜20重量%程度
とされる。
磁性粉、及び必要に応じて配合される上記充填剤、その
他の添加剤を混合したボンド磁石組成物を成形すること
により得られるものであるが、この場合特に制限される
ものではないが、通常の方法に従って上述の成分を混合
し、溶融混練し、ペレット状に成形して、ペレット状の
成形材料を得、これを射出成形又は押し出し成形に供す
ることにより各マグネット片を成形することが好まし
い。この場合、溶融混練には二軸混練押出機、KCK混
練押出機等を用いて通常の方法、条件で溶融混練するこ
とができる。また、射出成形,押し出し成形は、通常の
方法により通常の条件で行うことができ、例えば図6に
示された金型を用いて非常に高い磁力ピークを有するマ
グネット片を得てもよい。
いに同一の材料で形成されていても、異なる材料からな
るマグネット片が混在していてもよく、場合によっては
上記樹脂マグネットからなるマグネット片と、焼結磁石
からなるマグネット片とが混在していてもよい。この場
合、材料が異なれば通常その成形物であるマグネット片
のヤング率も異なるが、このようにヤング率の異なるマ
グネット片が混在していても差し支えない。また、マグ
ネット片は、そのヤング率が600kgf/mm2以上
であると、マグネットローラの反りの発生が特に顕著と
なるが、本発明はこのようなヤング率が600kgf/
mm2以上のマグネット片を含むマグネットローラであ
っても反りの発生を効果的に防止することができ、本発
明はヤング率600kgf/mm2以上のマグネット片
を含むマグネットローラとした場合にその効果が特に顕
著である。
2を構成するマグネット片1の全てを上記非接着部を有
する貼り合わせ態様とすることが好ましいが、必ずしも
全てのマグネット片1を上記非接着部を有する貼り合わ
せ態様とする必要はなく、マグネット片1の一部にロー
ラに反りを発生させ易いものが含まれている場合には、
そのマグネット片のみを上記非接着部を有する貼り合わ
せ態様とし、その他のマグネット片は全面接着とするこ
ともできる。例えば、複数のマグネット片のうち一部に
ヤング率600kgf/mm2以上のマグネット片を含
む場合には、このマグネット片のみを上記非接着部を有
する貼り合わせ態様とし、ヤング率600kgf/mm
2以下のその他のマグネット片は全面接着とすることも
できる。
用いられる接着剤は、各マグネット片の材質等に応じて
適宜選択され、特に制限されるものではないが、アクリ
ル系、エチレン共重合物、熱可塑性ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリウレタン等からなる熱可塑性接着剤、アミ
ノ樹脂(尿素樹脂、メラミン樹脂等)、フェノール樹
脂、レゾルシノールホルムアルデヒド樹脂、キシレン樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネート樹
脂、熱硬化性アクリル樹脂、ナイロン・エポキシ樹脂等
からなる熱硬化性接着剤、ポリクロロプレン、ニトリル
ゴム等からなるゴム系接着剤、エチレン−酢酸ビニルコ
ポリマー、ポリアミド、ポリエステル等からなるホット
メルト接着剤、シアノアクリレート系瞬間接着剤、テト
ラエチレングリコール・ジメタクリレート等からなる嫌
気性接着剤などが例示される。
常、上記図1に示したように、シャフトs1の外周に複
数のマグネット片1を配置固定したマグネットローラと
することが好ましく、またこのようなマグネットローラ
とする場合にその効果が顕著であるが、本発明はこれに
限定されるものではなく、シャフトとマグネット本体部
とを樹脂マグネットにより一体に成形し、マグネット本
体部の一部に凹部等を設けてこの凹部に別体に形成され
たマグネット片を張り合わせてマグネット本体部の一部
をマグネット片により形成したものであってもよい。例
えば、図4(A),(B)に示したように、一部に軸方
向に沿って連続する凹部を有するマグネット本体部2a
と該マグネット本体部2aの両端面から軸方向に沿って
突出するシャフト部s2とを樹脂マグネットで一体に成
形し、例えば特殊な磁力ピークを要するマグネット片1
cを上記凹部に貼り合わせたマグネットローラなどとす
ることもでき、この場合このマグネット片1cを上記非
接着部を有する張り合わせ態様によりマグネット本体部
2aに張り合わせるものである。
部を有する張り合わせ態様により長期に亘って反りの発
生を効果的に防止したものであり、具体的には、ローラ
両端の中心(具体的にはシャフト部)を支持して回転さ
せたときのローラの軸方向中央部の振れ幅が0.2mm
以下の精度を長期に亘って維持し得るものである。これ
により、長期使用においてもローラの反りに起因する磁
気性能の低下を生じることなく、安定的な性能を長期に
亘って維持し得るものである。
機、プリンタ等の電子写真装置や静電記録装置などの現
像ローラやクリーニングローラを構成するマグネットロ
ーラとして好適に使用されるものであり、この場合上記
クリーニングローラは、感光ドラム等の潜像保持体に残
留するトナーをクリーニングブレードで掻き落とした
後、磁力によりこれを回収するものであり、回収に好適
な場所にマグネットローラを配置し、磁力によってトナ
ーをマグネットローラに吸着させ、所定の位置でブレー
ドによりこのトナーをマグネットローラから剥し、所定
の回収部にトナーを回収するものである。
トローラによれば、複雑な磁気特性を容易に達成し得る
複数のマグネット片を貼り合わせたマグネットローラで
あって、かつ長期使用時にもローラの反りによる磁気性
能の変化を生じることなく、しかもマグネット片貼り合
わせ後にはみ出した接着剤を除去するための後工程を省
略することが可能で、製造コストを低減化も図ることが
できるものである。
具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。
図6に示された金型を用いて下記条件で射出成形し、下
記形状,寸法及びヤング率を有する2種類のマグネット
片A,Bを得た。得られたマグネット片Aを1個、マグ
ネット片Bを5個用い、これらを図5に示したように、
金属シャフトs1の外周にシアノアクリレート系瞬間接
着剤を用いて貼り合わせ、マグネットローラを得た。こ
の場合、各マグネット片A,Bとシャフトs1との間及
び各マグネット片A,B間を、図2(A)に示したよう
に、点状に接着剤を塗布して接着部が約20%となるよ
うに接着した。得られた、マグネットローラに接着剤の
はみ出しはなく、はみ出した接着剤を除去するための後
工程は必要なかった。
トs1との間及び各マグネット片A,B間を、貼り合わ
せ面全面に接着剤を塗布して全面接着としたこと以外は
実施例と同様にしてマグネットローラを得た。得られ
た、マグネットローラは、各マグネット片A,Bの接合
部分から接着剤がはみ出しており、はみ出した接着剤を
除去するための後工程が必要であった。
トローラの両端部から突出したシャフト端部を、図8に
示したように、所定間隔離間して立設した一対の支柱上
端に形成されたV字状凹部にのせて、回転可能に支持
し、これを回転させながらローラの軸方向中心部外周面
の振れ幅(最大値と最小値との差)をダイヤルゲージで
測定した。この際、各マグネット片間の小さな溝による
振れを無視するため、ローラを手動にて回転させ、この
部分の触れを無視した。同様の測定をローラ製造後長期
に亘って行い、反りの経時変化を調べた。結果を図7に
示す。
片を全面接着した比較例のマグネットローラが時間の経
過とともに振れ幅が大きくなり反りが顕著になるのに対
して、各マグネット片を点接着として貼り合わせ面に非
接着部を設けた実施例のマグネットローラは、長時間経
過した後でも反りを生じることなく初期の状態を保持し
ていることが確認された。
視図である。
ラにおけるマグネット片の接着態様の例を説明する斜視
図である。
りの発生が防止されるメカニズムを説明する説明図であ
り、(B)は従来のマグネットローラに反りが生じるメ
カニズムを説明する説明図である。
の他の例を示す概略図である。
示す概略図である。
ト片を成形する際に用いられる金型の一例を示す概略断
面図である。
生じた反り(振れ幅)の経時変化を示すグラフである。
方法を説明する概略斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 マグネット片を接着剤を用いて貼り合わ
せることにより、マグネット本体部を形成してなるマグ
ネットローラにおいて、ヤング率の異なるマグネット片
が混在しており、かつ、ヤング率600kgf/mm2
以上のマグネット片の貼り合わせ面に1又は複数の非接
着部を設けたことを特徴とするマグネットローラ。 - 【請求項2】 上記マグネット片が、樹脂バインダーに
磁性粉を分散してなる樹脂マグネット片である請求項1
記載のマグネットローラ。 - 【請求項3】 シャフトの外周にマグネット本体部を形
成してなるマグネットローラであり、少なくとも1つの
マグネット片が上記金属シャフト上に接着されている請
求項1又は2記載のマグネットローラ。 - 【請求項4】 貼り合わせ面に非接着部を有するマグネ
ット片の接着部の面積が貼り合わせ面の1〜80%であ
る請求項1〜3のいずれか1項に記載のマグネットロー
ラ。 - 【請求項5】 ローラ両端の中心を支持して回転させた
ときのローラの軸方向中央部の振れ幅が0.2mm以下
である請求項1〜4のいずれか1項に記載のマグネット
ローラ。
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