JPH11249435A - 磁気シリンダー及びその製造方法 - Google Patents
磁気シリンダー及びその製造方法Info
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- JPH11249435A JPH11249435A JP5362998A JP5362998A JPH11249435A JP H11249435 A JPH11249435 A JP H11249435A JP 5362998 A JP5362998 A JP 5362998A JP 5362998 A JP5362998 A JP 5362998A JP H11249435 A JPH11249435 A JP H11249435A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子写真装置や静電記録装置などにおける現
像機構部などに好適に使用され、かつ容易に分解可能な
構造を有し、部品の再利用を可能とする上、製造コスト
の低い磁気シリンダーを提供すること。 【解決手段】 回転自在に配設された円筒状スリーブ
と、その片端部又は両端部にネジ式で固定されてなるフ
ランジ部材と、上記スリーブの内側に配設され、かつ片
端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可能に支持さ
れてなるマグネットローラとを備えた磁気シリンダーで
ある。
像機構部などに好適に使用され、かつ容易に分解可能な
構造を有し、部品の再利用を可能とする上、製造コスト
の低い磁気シリンダーを提供すること。 【解決手段】 回転自在に配設された円筒状スリーブ
と、その片端部又は両端部にネジ式で固定されてなるフ
ランジ部材と、上記スリーブの内側に配設され、かつ片
端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可能に支持さ
れてなるマグネットローラとを備えた磁気シリンダーで
ある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気シリンダー及
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、
電子写真装置や静電記録装置などにおける現像機構部な
どに好適に使用され、かつ容易に分解可能な構造を有
し、部品の再利用を可能とする上、製造コストの低い磁
気シリンダー、及びその製造方法に関するものである。
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、
電子写真装置や静電記録装置などにおける現像機構部な
どに好適に使用され、かつ容易に分解可能な構造を有
し、部品の再利用を可能とする上、製造コストの低い磁
気シリンダー、及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、複写機，プリンタ，ファクシミリ
などの電子写真装置や静電記録装置などにおいて、感光
ドラムなどの画像形成体上の静電潜像を可視化するため
の磁気シリンダー（現像ローラ）として、回転するスリ
ーブ内にマグネットローラを配設し、スリーブ表面に保
持した磁性現像剤（トナー）を、該マグネットローラの
磁力特性により、画像形成体上に飛翔させるいわゆるジ
ャンピング現像によって、画像形成体表面にトナーを供
給し、静電潜像を可視化する方法が知られている。この
磁気シリンダーは、一般に、回転自在に配設された円筒
状スリーブと、その片端部又は両端部に固定されてなる
フランジ部材と、上記スリーブの内側に配設され、かつ
片端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可能に支持
されてなるマグネットローラとから構成されており、そ
して、少なくとも片端部のフランジ部材からスリーブに
供電し、これらが共に回転することによって現像を行っ
ている。近年、電子写真装置などの高速印刷化に伴い、
本体のスリーブとフランジ部材との固着には高い結合強
度が要求されており、したがって、従来、下記の図１に
示す構成の磁気シリンダーが用いられてきた。図１
（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ従来の磁気シリンダーの
一例の正面図及びＸ−Ｘ矢視断面図であって、磁気シリ
ンダー１１は、フランジ部材１２がスリーブ１３に、引
き抜けや空回りが起こらないように接着剤１４を介して
固定されている。スリーブ１３の内部には、マグネット
ローラ１５が配設され、かつそのシャフト部１６が回転
可能にフランジ部材１２によって支持された構造を有し
ている。
などの電子写真装置や静電記録装置などにおいて、感光
ドラムなどの画像形成体上の静電潜像を可視化するため
の磁気シリンダー（現像ローラ）として、回転するスリ
ーブ内にマグネットローラを配設し、スリーブ表面に保
持した磁性現像剤（トナー）を、該マグネットローラの
磁力特性により、画像形成体上に飛翔させるいわゆるジ
ャンピング現像によって、画像形成体表面にトナーを供
給し、静電潜像を可視化する方法が知られている。この
磁気シリンダーは、一般に、回転自在に配設された円筒
状スリーブと、その片端部又は両端部に固定されてなる
フランジ部材と、上記スリーブの内側に配設され、かつ
片端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可能に支持
されてなるマグネットローラとから構成されており、そ
して、少なくとも片端部のフランジ部材からスリーブに
供電し、これらが共に回転することによって現像を行っ
ている。近年、電子写真装置などの高速印刷化に伴い、
本体のスリーブとフランジ部材との固着には高い結合強
度が要求されており、したがって、従来、下記の図１に
示す構成の磁気シリンダーが用いられてきた。図１
（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ従来の磁気シリンダーの
一例の正面図及びＸ−Ｘ矢視断面図であって、磁気シリ
ンダー１１は、フランジ部材１２がスリーブ１３に、引
き抜けや空回りが起こらないように接着剤１４を介して
固定されている。スリーブ１３の内部には、マグネット
ローラ１５が配設され、かつそのシャフト部１６が回転
可能にフランジ部材１２によって支持された構造を有し
ている。
【０００３】しかしながら、このような構造の磁気シリ
ンダーにおいては、接着剤供給工程の設置、フランジ部
材への接着剤の供給・塗布作業、塗布した接着剤の乾燥
炉設置及び乾燥作業、接合部からはみ出した余分な接着
剤の除去作業などが必要となり、設備費及び作業工数が
多くかかり、コスト高になるのを免れないという問題が
ある。また、現像装置内で用いられる磁気シリンダー
は、通常カートリッジの寿命と同時に取り換えられる
が、この使用済みの磁気シリンダーにおいては、それを
構成する部品の中で、再利用可能なものが存在すること
が多い。例えばスリーブは、画像形成体にトナーを運搬
する機能を有し、使用済み時には、トナーとの摩擦によ
り、通常はその表面が摩耗し、再利用できないが、フラ
ンジ部品は、スリーブ端部のキャップ的役割を有し、使
用済み時には擢動部が摩耗限度を超えておらず、かつ摩
耗しろを充分に有していることがあり、このような場合
には、再利用が可能である。また、マグネットローラも
同様に、擢動部の摩耗しろが充分に確保され、かつ正常
な磁力特性を有することがあり、このような場合には再
利用が可能である。しかしながら、従来の磁気シリンダ
ーは、前記したように、本体のスリーブに、フランジ部
材が接着剤を介してしっかりと固着されているため、使
用済み後に分解が困難であって、たとえ再利用可能な部
品を有していても、廃棄物として埋め立て処理されてい
るのが実状である。
ンダーにおいては、接着剤供給工程の設置、フランジ部
材への接着剤の供給・塗布作業、塗布した接着剤の乾燥
炉設置及び乾燥作業、接合部からはみ出した余分な接着
剤の除去作業などが必要となり、設備費及び作業工数が
多くかかり、コスト高になるのを免れないという問題が
ある。また、現像装置内で用いられる磁気シリンダー
は、通常カートリッジの寿命と同時に取り換えられる
が、この使用済みの磁気シリンダーにおいては、それを
構成する部品の中で、再利用可能なものが存在すること
が多い。例えばスリーブは、画像形成体にトナーを運搬
する機能を有し、使用済み時には、トナーとの摩擦によ
り、通常はその表面が摩耗し、再利用できないが、フラ
ンジ部品は、スリーブ端部のキャップ的役割を有し、使
用済み時には擢動部が摩耗限度を超えておらず、かつ摩
耗しろを充分に有していることがあり、このような場合
には、再利用が可能である。また、マグネットローラも
同様に、擢動部の摩耗しろが充分に確保され、かつ正常
な磁力特性を有することがあり、このような場合には再
利用が可能である。しかしながら、従来の磁気シリンダ
ーは、前記したように、本体のスリーブに、フランジ部
材が接着剤を介してしっかりと固着されているため、使
用済み後に分解が困難であって、たとえ再利用可能な部
品を有していても、廃棄物として埋め立て処理されてい
るのが実状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、電子写真装置や静電記録装置などにおける現
像機構部などに好適に使用され、かつ容易に分解可能な
構造を有し、部品の再利用を可能とする上、製造コスト
の低い磁気シリンダーを提供することを目的とするもの
である。
状況下で、電子写真装置や静電記録装置などにおける現
像機構部などに好適に使用され、かつ容易に分解可能な
構造を有し、部品の再利用を可能とする上、製造コスト
の低い磁気シリンダーを提供することを目的とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、分解可能な
構造を有し、かつ製造コストの低い磁気シリンダーを開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、フランジ部材を接着剤
を用いることなく、スリーブの片端部又は両端部にネジ
式にて固定することにより、その目的を達成しうること
を見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は、回転自在に配設され
た円筒状スリーブと、その片端部又は両端部に固定され
てなるフランジ部材と、上記スリーブの内側に配設さ
れ、かつ片端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可
能に支持されてなるマグネットローラとを備えた磁気シ
リンダーにおいて、上記フランジ部材が、回転自在に配
設された円筒状スリーブの片端部又は両端部にネジ式に
て固定されていることを特徴とする磁気シリンダーを提
供するものである。また、この磁気シリンダーは、回転
自在に配設された円筒状スリーブの内側に、マグネット
ローラを配設したのち、該スリーブの片端部又は両端部
にフランジをネジ式で固定するとともに、該マグネット
ローラの片端部又は両端部を、上記フランジによって回
転可能に支持することにより製造することができ、必要
に応じて磁気シリンダーの振れ、寸法精度等を修正する
ために、その表面を研磨等の加工を施すこともできる。
構造を有し、かつ製造コストの低い磁気シリンダーを開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、フランジ部材を接着剤
を用いることなく、スリーブの片端部又は両端部にネジ
式にて固定することにより、その目的を達成しうること
を見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は、回転自在に配設され
た円筒状スリーブと、その片端部又は両端部に固定され
てなるフランジ部材と、上記スリーブの内側に配設さ
れ、かつ片端部又は両端部が上記フランジ部材で回転可
能に支持されてなるマグネットローラとを備えた磁気シ
リンダーにおいて、上記フランジ部材が、回転自在に配
設された円筒状スリーブの片端部又は両端部にネジ式に
て固定されていることを特徴とする磁気シリンダーを提
供するものである。また、この磁気シリンダーは、回転
自在に配設された円筒状スリーブの内側に、マグネット
ローラを配設したのち、該スリーブの片端部又は両端部
にフランジをネジ式で固定するとともに、該マグネット
ローラの片端部又は両端部を、上記フランジによって回
転可能に支持することにより製造することができ、必要
に応じて磁気シリンダーの振れ、寸法精度等を修正する
ために、その表面を研磨等の加工を施すこともできる。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の磁気シリンダーは、回転
自在に配設された円筒状スリーブと、その片端部又は両
端部に固定されてなるフランジ部材と、上記スリーブの
内側に配設され、かつ片端部又は両端部が上記フランジ
部材で回転可能に支持されてなるマグネットローラとを
備えた構造を有している。本発明の磁気シリンダーにお
いては、フランジ部材をスリーブの片端部又は両側部に
固定するのに、接着剤を用いることなく、ネジ式で固定
を行う。図２は、本発明の磁気シリンダーにおいて、フ
ランジ部材をネジ式でスリーブの端部に固定するための
一例の説明図であって、おねじ６ａを有するフランジ部
材２を、めねじ６ｂを有するスリーブ３に、締め付けト
ルク５〜１５ｋｇｆ・ｃｍ程度で締め付けることによ
り、固定される。したがって、分解時には、締め付けト
ルク以上のトルク負荷をかけるだけで、スリーブ３から
フランジ部材２を容易に取り外すことができる。また、
フランジ部材２とスリーブ３とをしっかり固定するため
に、回り止め用としてねじ山の間に、軟質材、例えばテ
フロンテープなどを介在させるのが望ましい。なお、フ
ランジ部材２における符号７は、スリーブ３内に配設さ
れるマグネットローラの端部を回転可能に支持するため
のマグネットローラのシャフト挿入部である。
自在に配設された円筒状スリーブと、その片端部又は両
端部に固定されてなるフランジ部材と、上記スリーブの
内側に配設され、かつ片端部又は両端部が上記フランジ
部材で回転可能に支持されてなるマグネットローラとを
備えた構造を有している。本発明の磁気シリンダーにお
いては、フランジ部材をスリーブの片端部又は両側部に
固定するのに、接着剤を用いることなく、ネジ式で固定
を行う。図２は、本発明の磁気シリンダーにおいて、フ
ランジ部材をネジ式でスリーブの端部に固定するための
一例の説明図であって、おねじ６ａを有するフランジ部
材２を、めねじ６ｂを有するスリーブ３に、締め付けト
ルク５〜１５ｋｇｆ・ｃｍ程度で締め付けることによ
り、固定される。したがって、分解時には、締め付けト
ルク以上のトルク負荷をかけるだけで、スリーブ３から
フランジ部材２を容易に取り外すことができる。また、
フランジ部材２とスリーブ３とをしっかり固定するため
に、回り止め用としてねじ山の間に、軟質材、例えばテ
フロンテープなどを介在させるのが望ましい。なお、フ
ランジ部材２における符号７は、スリーブ３内に配設さ
れるマグネットローラの端部を回転可能に支持するため
のマグネットローラのシャフト挿入部である。
【０００７】本発明の磁気シリンダーは、下記の方法に
より製造することができる。すなわち、回転自在に配設
された円筒状スリーブの内側に、マグネットローラを配
設したのち、めねじが設けられているスリーブの片端部
又は両端部に、おねじが設けられたフランジ部材を、好
ましくはねじ山の間に軟質材を介在させて、５〜１５ｋ
ｇｆ・ｃｍ程度のトルクで締め付けることにより固定す
る。この際、スリーブの内側に配設されたマグネットロ
ーラの片端部又は両側部を、回転可能に該フランジ部材
によって支持する。本発明の磁気シリンダーにおいて用
いられる円筒状スリーブとしては、特に制限はなく、従
来磁気シリンダーにおいて慣用されているものの中か
ら、状況に応じて適宜選択することができる。このスリ
ーブとしては、例えばアルミニウム合金，ステンレス
鋼，合成樹脂製などの非磁性円筒体を挙げることができ
る。また、マグネットローラとしては特に制限はなく、
マグネット本体部が焼結磁石や、樹脂バインダーに磁性
粉を分散してなるボンド磁石組成物からなるものなど、
いずれであってもよいが、特にボンド磁石組成物からな
るものが好適である。
より製造することができる。すなわち、回転自在に配設
された円筒状スリーブの内側に、マグネットローラを配
設したのち、めねじが設けられているスリーブの片端部
又は両端部に、おねじが設けられたフランジ部材を、好
ましくはねじ山の間に軟質材を介在させて、５〜１５ｋ
ｇｆ・ｃｍ程度のトルクで締め付けることにより固定す
る。この際、スリーブの内側に配設されたマグネットロ
ーラの片端部又は両側部を、回転可能に該フランジ部材
によって支持する。本発明の磁気シリンダーにおいて用
いられる円筒状スリーブとしては、特に制限はなく、従
来磁気シリンダーにおいて慣用されているものの中か
ら、状況に応じて適宜選択することができる。このスリ
ーブとしては、例えばアルミニウム合金，ステンレス
鋼，合成樹脂製などの非磁性円筒体を挙げることができ
る。また、マグネットローラとしては特に制限はなく、
マグネット本体部が焼結磁石や、樹脂バインダーに磁性
粉を分散してなるボンド磁石組成物からなるものなど、
いずれであってもよいが、特にボンド磁石組成物からな
るものが好適である。
【０００８】上記ボンド磁石組成物に用いられる樹脂バ
インダーとしては特に制限はなく、従来マグネットロー
ラにおいて慣用されているものの中から任意のものを選
択して用いることができる。この樹脂バインダーとして
は、例えばナイロン６，ナイロン１２などのポリアミド
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂（ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタレート樹脂（Ｐ
ＢＴ）、ポリフェニレンサルファイド樹脂（ＰＰＳ）、
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂（ＥＶＡ）、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体樹脂（ＥＥＡ）、エポ
キシ樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
（ＥＶＯＨ）、さらにはポリプロピレン樹脂やポリエチ
レン，ポリエチレン共重合体などのポリオレフィン、こ
れらポリオレフィンの構造中に無水マレイン酸基，カル
ボキシル基，ヒドロキシル基，グリシジル基などの反応
性をもつ官能基を導入した変性ポリオレフィンなどが挙
げられる。これらの中で、特にポリアミド樹脂やＥＥＡ
が好適である。これらの樹脂バインダーは単独で用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
インダーとしては特に制限はなく、従来マグネットロー
ラにおいて慣用されているものの中から任意のものを選
択して用いることができる。この樹脂バインダーとして
は、例えばナイロン６，ナイロン１２などのポリアミド
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂（ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタレート樹脂（Ｐ
ＢＴ）、ポリフェニレンサルファイド樹脂（ＰＰＳ）、
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂（ＥＶＡ）、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体樹脂（ＥＥＡ）、エポ
キシ樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
（ＥＶＯＨ）、さらにはポリプロピレン樹脂やポリエチ
レン，ポリエチレン共重合体などのポリオレフィン、こ
れらポリオレフィンの構造中に無水マレイン酸基，カル
ボキシル基，ヒドロキシル基，グリシジル基などの反応
性をもつ官能基を導入した変性ポリオレフィンなどが挙
げられる。これらの中で、特にポリアミド樹脂やＥＥＡ
が好適である。これらの樹脂バインダーは単独で用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【０００９】一方、磁性粉としては特に制限はなく、従
来マグネットローラにおいて慣用されているものの中か
ら、任意のものを選択して用いることができる。具体的
にはストロンチウムフェライト，バリウムフェライト，
鉛フェライトなどのフェライト粉末、Ｓｍ−Ｃｏ合金，
Ｎｄ−Ｆ−Ｂ合金，Ｃｅ−Ｃｏ合金などの希土類系合金
粉末などが挙げられる。これらの磁性粉は単独で用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ボンド
磁石組成物における樹脂バインダーと磁性粉の配合割合
は、特に制限はなく、マグネットローラの要求される磁
力の強さに応じて適宜選定されるが、通常は、ボンド磁
石組成物全量に対し、８０〜９５重量％（密度が3.０〜
4.０ｇ／ｃｍ3 程度）の範囲で選定することが好まし
い。
来マグネットローラにおいて慣用されているものの中か
ら、任意のものを選択して用いることができる。具体的
にはストロンチウムフェライト，バリウムフェライト，
鉛フェライトなどのフェライト粉末、Ｓｍ−Ｃｏ合金，
Ｎｄ−Ｆ−Ｂ合金，Ｃｅ−Ｃｏ合金などの希土類系合金
粉末などが挙げられる。これらの磁性粉は単独で用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ボンド
磁石組成物における樹脂バインダーと磁性粉の配合割合
は、特に制限はなく、マグネットローラの要求される磁
力の強さに応じて適宜選定されるが、通常は、ボンド磁
石組成物全量に対し、８０〜９５重量％（密度が3.０〜
4.０ｇ／ｃｍ3 程度）の範囲で選定することが好まし
い。
【００１０】このボンド磁石組成物には、必要に応じ、
マイカやタルク、あるいは炭素繊維，ガラス繊維などの
繊維やウイスカーなどの補強効果の大きな充填材を添加
することができる。すなわち、成形品に要求される磁力
が比較的低くて磁性粉の充填量が少ない場合には、成形
品の剛性が低くなりやすく、このような場合には剛性を
補うために、マイカやウイスカーなどの充填材を添加し
て成形品の補強を行うことができる。この場合、好適に
用いられる充填材としては、マイカやウイスカーなどが
挙げられる。このウイスカーとしては、例えば炭化ケイ
素，窒化ケイ素などからなる非酸化物系ウイスカー、Ｚ
ｎＯ，ＭｇＯ，ＴｉＯ2 ，ＳｎＯ2 ，Ａｌ2 Ｏ3 などか
らなる金属酸化物系ウイスカー、チタン酸カリウム，ホ
ウ酸アルミニウム，塩基性硫酸マグネシウムなどからな
る複酸化物系ウイスカーなどが挙げられるが、これらの
中で、プラスチックとの複合化が容易な点から複酸化物
系ウイスカーが好適である。
マイカやタルク、あるいは炭素繊維，ガラス繊維などの
繊維やウイスカーなどの補強効果の大きな充填材を添加
することができる。すなわち、成形品に要求される磁力
が比較的低くて磁性粉の充填量が少ない場合には、成形
品の剛性が低くなりやすく、このような場合には剛性を
補うために、マイカやウイスカーなどの充填材を添加し
て成形品の補強を行うことができる。この場合、好適に
用いられる充填材としては、マイカやウイスカーなどが
挙げられる。このウイスカーとしては、例えば炭化ケイ
素，窒化ケイ素などからなる非酸化物系ウイスカー、Ｚ
ｎＯ，ＭｇＯ，ＴｉＯ2 ，ＳｎＯ2 ，Ａｌ2 Ｏ3 などか
らなる金属酸化物系ウイスカー、チタン酸カリウム，ホ
ウ酸アルミニウム，塩基性硫酸マグネシウムなどからな
る複酸化物系ウイスカーなどが挙げられるが、これらの
中で、プラスチックとの複合化が容易な点から複酸化物
系ウイスカーが好適である。
【００１１】これらの充填材を用いる際の配合割合につ
いては特に制限はないが、通常はボンド磁石組成物全量
に対して、２〜３２重量％、好ましくは５〜２０重量％
の範囲である。前記ボンド磁石組成物の調製方法として
は特に制限はないが、例えば樹脂バインダー，磁性粉及
び必要に応じて用いられる充填材を、通常の方法に従っ
て混合し、溶融混練したのち、ペレット状に成形するこ
とにより、ボンド磁石組成物を調製することができる。
この際、溶融混練には、二軸混練押出機，ＫＣＫ混練押
出機などを用いる通常の方法及び条件を採用することが
できる。また、このマグネットローラは、マグネット本
体部が、上記ボンド磁石組成物の射出成形により、シャ
フトと一体的に成形されたものであってもよいし、ま
た、複数のマグネット片を貼り合わせたものであっても
よい。一方、フランジ部材としては特に制限されず、金
属製、樹脂製のいずれであってもよく、また、その形状
についても特に制限はない。本発明の磁気シリンダーと
しては、マグネットローラの磁気特性によって外周面に
現像剤からなる薄層が形成されたスリーブを画像形成体
表面に接触又は近接させ、マグネットローラの磁気特性
によっ、該スリーブ上の現像剤を画像形成体表面に飛翔
させて供給することにより、該画像形成体表面に可視画
像を形成させるものが特に好適であるが、クリーニング
部材として用いることもできる。
いては特に制限はないが、通常はボンド磁石組成物全量
に対して、２〜３２重量％、好ましくは５〜２０重量％
の範囲である。前記ボンド磁石組成物の調製方法として
は特に制限はないが、例えば樹脂バインダー，磁性粉及
び必要に応じて用いられる充填材を、通常の方法に従っ
て混合し、溶融混練したのち、ペレット状に成形するこ
とにより、ボンド磁石組成物を調製することができる。
この際、溶融混練には、二軸混練押出機，ＫＣＫ混練押
出機などを用いる通常の方法及び条件を採用することが
できる。また、このマグネットローラは、マグネット本
体部が、上記ボンド磁石組成物の射出成形により、シャ
フトと一体的に成形されたものであってもよいし、ま
た、複数のマグネット片を貼り合わせたものであっても
よい。一方、フランジ部材としては特に制限されず、金
属製、樹脂製のいずれであってもよく、また、その形状
についても特に制限はない。本発明の磁気シリンダーと
しては、マグネットローラの磁気特性によって外周面に
現像剤からなる薄層が形成されたスリーブを画像形成体
表面に接触又は近接させ、マグネットローラの磁気特性
によっ、該スリーブ上の現像剤を画像形成体表面に飛翔
させて供給することにより、該画像形成体表面に可視画
像を形成させるものが特に好適であるが、クリーニング
部材として用いることもできる。
【００１２】
【実施例】次に、本発明の磁気シリンダーの態様につい
て添付図面に従って説明する。図３は、本発明の磁気シ
リンダーの一例の部分断面図であって、磁気シリンダー
１は、回転自在に配設された円筒状スリーブの内側に、
マグネットローラ５が配設されており、一方、フランジ
部材２はネジ部６によって、スリーブ３の片端部又は両
端部に固定されている。このネジ部６には、回り止め用
として軟質材を介在させてもよい。そして、マグネット
ローラ５のシャフト５ａが回転可能に、フランジ部材２
のシャフト挿入部７に挿入、支持され、擢動部材４と接
している。このような構成の本発明の磁気シリンダー１
は、フランジ部材２が、ネジ式によりスリーブ３に固定
されているため、単にフランジ部材２の締め付けトルク
以上のトルクを負荷するだけで、容易にフランジ部材２
をスリーブ３から取り外し、分解しうるので、部品の再
利用が可能となる。また、前記構成の本発明の磁気シリ
ンダーは、スリーブの内側に配設されたマグネットロー
ラの磁気特性によって、該スリーブの外周面に現像剤を
担持して、その薄層を形成し、この状態で画像形成体に
接触又は近接して、該マグネットローラの磁気特性によ
って、画像形成体の表面に現像剤を飛翔させて供給する
ことにより、画像形成体表面に可視画像を形成させる機
能を有し、電子写真装置や静電記録装置などの現像機構
部に好適に用いられる。
て添付図面に従って説明する。図３は、本発明の磁気シ
リンダーの一例の部分断面図であって、磁気シリンダー
１は、回転自在に配設された円筒状スリーブの内側に、
マグネットローラ５が配設されており、一方、フランジ
部材２はネジ部６によって、スリーブ３の片端部又は両
端部に固定されている。このネジ部６には、回り止め用
として軟質材を介在させてもよい。そして、マグネット
ローラ５のシャフト５ａが回転可能に、フランジ部材２
のシャフト挿入部７に挿入、支持され、擢動部材４と接
している。このような構成の本発明の磁気シリンダー１
は、フランジ部材２が、ネジ式によりスリーブ３に固定
されているため、単にフランジ部材２の締め付けトルク
以上のトルクを負荷するだけで、容易にフランジ部材２
をスリーブ３から取り外し、分解しうるので、部品の再
利用が可能となる。また、前記構成の本発明の磁気シリ
ンダーは、スリーブの内側に配設されたマグネットロー
ラの磁気特性によって、該スリーブの外周面に現像剤を
担持して、その薄層を形成し、この状態で画像形成体に
接触又は近接して、該マグネットローラの磁気特性によ
って、画像形成体の表面に現像剤を飛翔させて供給する
ことにより、画像形成体表面に可視画像を形成させる機
能を有し、電子写真装置や静電記録装置などの現像機構
部に好適に用いられる。
【００１３】
【発明の効果】本発明の磁気シリンダーは、フランジ部
材をスリーブの片端部又は両端部にネジ式で固定したも
のであって、従来の接着剤を介して固定したものと異な
り、容易に分解しうるので、部品の再利用が可能であ
る。また、接着剤を使用しないため、接着剤供給工程の
設置，フランジ部材への接着剤の供給塗布作業、塗布し
た接着剤の乾燥炉設置及び乾燥作業，接合部からはみ出
した余分な接着剤の除去作業などを必要としないことか
ら、設備費や作業工数が少なく、製造コストが低いなど
の効果を奏する。さらに、スリーブについても、表面の
摩耗が少ない場合には、再度ブラスト処理等により再利
用が可能である。
材をスリーブの片端部又は両端部にネジ式で固定したも
のであって、従来の接着剤を介して固定したものと異な
り、容易に分解しうるので、部品の再利用が可能であ
る。また、接着剤を使用しないため、接着剤供給工程の
設置，フランジ部材への接着剤の供給塗布作業、塗布し
た接着剤の乾燥炉設置及び乾燥作業，接合部からはみ出
した余分な接着剤の除去作業などを必要としないことか
ら、設備費や作業工数が少なく、製造コストが低いなど
の効果を奏する。さらに、スリーブについても、表面の
摩耗が少ない場合には、再度ブラスト処理等により再利
用が可能である。
【図１】 従来の磁気シリンダーの一例の正面図（ａ）
及びＸ−Ｘ矢視断面図（ｂ）である。
及びＸ−Ｘ矢視断面図（ｂ）である。
【図２】 本発明の磁気シリンダーにおいて、フランジ
部材をネジ式でスリーブの端部に固定するための一例の
説明図である。
部材をネジ式でスリーブの端部に固定するための一例の
説明図である。
【図３】 本発明の磁気シリンダーの一例の部分断面図
である。
である。
１：磁気シリンダー ２：フランジ部材 ３：スリーブ ４：擢動部材 ５：マグネットローラ ５ａ：マグネットローラのシャフト ６：ねじ部 ６ａ：おねじ ６ｂ：めねじ ７：マグネットローラのシャフト挿入部 １１：磁気シリンダー １２：フランジ部材 １３：スリーブ １４：接着剤 １５：マグネットローラ １６：マグネットローラのシャフト部
Claims (4)
- 【請求項１】 回転自在に配設された円筒状スリーブ
と、その片端部又は両端部に固定されてなるフランジ部
材と、上記スリーブの内側に配設され、かつ片端部又は
両端部が上記フランジ部材で回転可能に支持されてなる
マグネットローラとを備えた磁気シリンダーにおいて、
上記フランジ部材が、回転自在に配設された円筒状スリ
ーブの片端部又は両端部にネジ式にして固定されている
ことを特徴とする磁気シリンダー。 - 【請求項２】 マグネットローラの磁気特性によって外
周面に現像剤からなる薄層が形成されたスリーブを画像
形成体表面に接触又は近接させ、マグネットローラの磁
気特性によって、該スリーブ上の現像剤を画像形成体表
面に飛翔させて供給することにより、該画像形成体表面
に可視画像を形成させるものである請求項１記載の磁気
シリンダー。 - 【請求項３】 回転自在に配設された円筒状スリーブの
内側に、マグネットローラを配設したのち、該スリーブ
の片端部又は両端部にフランジをネジ式で固定するとと
もに、該マグネットローラの片端部又は両端部を上記フ
ランジによって回転可能に支持することを特徴とする磁
気シリンダーの製造方法。 - 【請求項４】 磁気シリンダーが、マグネットローラの
磁気特性によって外周面に現像剤からなる薄層が形成さ
れたスリーブを画像形成体表面に接触又は近接させ、マ
グネットローラの磁気特性によって、該スリーブ上の現
像剤を画像形成体表面に飛躍させて供給することによ
り、該画像形成体表面に可視画像を形成させるものであ
る請求項３記載の磁気シリンダーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5362998A JPH11249435A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 磁気シリンダー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5362998A JPH11249435A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 磁気シリンダー及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11249435A true JPH11249435A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12948209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5362998A Pending JPH11249435A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 磁気シリンダー及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11249435A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005107079A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Kyocera Mita Corp | 現像ローラ及びこれを備えた現像装置 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5362998A patent/JPH11249435A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005107079A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Kyocera Mita Corp | 現像ローラ及びこれを備えた現像装置 |
| JP4492924B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2010-06-30 | 京セラミタ株式会社 | 現像装置及び画像形成装置 |
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