JP2001015327A - マグネットロール - Google Patents

マグネットロール

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JP2001015327A
JP2001015327A JP11182623A JP18262399A JP2001015327A JP 2001015327 A JP2001015327 A JP 2001015327A JP 11182623 A JP11182623 A JP 11182623A JP 18262399 A JP18262399 A JP 18262399A JP 2001015327 A JP2001015327 A JP 2001015327A
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JP
Japan
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magnetic
permanent magnet
flux density
magnetic flux
magnetic poles
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JP11182623A
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English (en)
Inventor
Minoru Arai
実 新井
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Neomax Kiko Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Metals Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石部材の円周方向に非対称の磁束密度
分布が現れるマグネットロールにおいて、同一極性の磁
極間に生じる反発磁界を削除すること。 【解決手段】 円筒状の非磁性スリーブ2と、外周部に
非対称の磁気特性分布を有し、中心部の貫通孔にシャフ
ト6を挿入固着してなる中空円筒状の永久磁石体7と、
前記非磁性スリーブの両端に固着するフランジ3a、3
bとからなり、前記永久磁石体とスリーブとを相対回転
自在に設けたマグネットロールにおいて、前記永久磁石
体の磁束密度分布について、同一磁極の磁束密度分布の
ピークの山と山の間に生じた異極性の反発磁力を打ち消
すために、その異極性による磁束密度の発生位置に凹部
を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子複写機、プリ
ンター、ファクシミリ等の電子写真方式の現像装置及び
クリーニング装置等に用いられるマグネットロールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マグネットロールは、図3に示
すようにアルミ合金若しくはステンレス鋼等からなる円
筒形の非磁性スリーブ2と、この非磁性スリーブ2の内
部にあって外周部に複数個の磁極を設けた円筒状の永久
磁石体7と、この永久磁石体の中心部に固着したシャフ
ト6とスリーブ2の両端に固着したフランジ3a、3b
とからなり、永久磁石体6とスリーブ2は軸受け4を介
して相対的に回転自在に設けられている。このマグネッ
トロール1は、図4に示すように現像装置内の感光ドラ
ム8に対向する如く位置決めされており、非磁性スリー
ブ2の外周面に磁性トナー等の現像剤9を吸着し磁気ブ
ラシを形成するようになっている。そうして、回転に伴
って感光ドラム表面に形成された静電潜像に前記現像剤
を移行させることによって顕像化する、いわゆる磁気ブ
ラシ現像法に用いられている。
【0003】ところで、永久磁石体の外周面には、現像
剤を吸着するために円周方向に複数の磁極が着磁されて
おり、これは永久磁石の軸方向(長手方向)全長に延び
て形成されている。このときの磁束密度分布としては対
称分布のものと、図5のように非対称分布のものとがあ
る。つまり、マグネットロールの磁極は、それぞれ現像
剤の授受に関して固有の機能を担い、各磁極は例えばド
クターブレード10や感光ドラム8等に対して所定の位
置と角度で配置される必要がある。特に非対称の磁束密
度分布を持ったマグネットロールでは、各磁極間の角度
および磁束密度が規定されており、その軸方向にも磁極
角度と磁束密度は均一であることが求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非対称の磁
束密度分布を持ったマグネットロールの中には、円周方
向に奇数個の極性を設け、それぞれの磁極位置において
固有の機能を持たせていることがある。このようなマグ
ネットロールの場合、図5に図示されるように同一極性
が隣り合って形成されるので、S1極の磁束密度の山B
1とS3極の磁束密度の山B3との間にはN極の磁束密
度B2が存在することがある。このような同一磁極間に
生じてしまった異極性の磁界は本来必要ないものである
から機能上阻害要因となる。そこで、例えばプラスチッ
ク磁石を押し出し成形する際などに磁場配向を操作して
着磁し難いようにすることも考えられるが、複雑である
上に完全に削除することは出来ないものであった。
【0005】以上のことより、本発明は、永久磁石部材
の円周方向に複数個の磁極が非対称の磁束密度分布をも
って現れるように形成したマグネットロールにおいて、
同一極性の磁極間に生じる反発磁界を低減することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に延び
る磁極を設けた永久磁石部材を有し、この永久磁石部材
の円周方向に複数個の磁極が非対称に現れるように形成
したマグネットロールにおいて、前記永久磁石部材に形
成された磁極は同一極性の磁束密度の山が隣り合ってお
り、この隣り合った磁束密度の山と山の間に生じた異極
性の磁束密度を低減するために、前記同一磁極間に凹部
を形成したマグネットロールである。
【0007】以上のように本発明では、同一磁極間に発
生した不必要な磁束密度については軸方向に延びる凹部
を形成することによって磁力を低減したものである。例
えば、押し出し成形時に凹部を同時成形すれば、着磁の
際は凹部になっている分磁極が形成されにくいので磁束
密度がゼロに近い状態に低減できる。また、あるいは着
磁した後においては、凹部を形成することによって磁束
密度を削除し低減できるものである。そして、このよう
に磁束密度が無いところを現像剤の剥離作用の機能部位
として用いると効果的である。また、凹部の詳細形状に
ついては発生部位及び磁束密度の大きさ等によってその
形や幅および深さを適宜変更することが望ましい。
【0008】ところで、マグネットロールの永久磁石体
において、その外周面の一部に軸方向の凹部を設けるこ
と自体は従来より提案されている。例えば、特開平6−
230678号公報には、マグネットロールの位置決め
手段の目印として外周面の所定位置に凹部を設けること
が開示されている。また、特許第2545602号公報
によれば、マグネットロールの特定磁極の磁束密度のピ
ークにおいて、その山を2個出現させるために凹部を形
成したことが開示されている。しかしながら、これら従
来技術における凹部と本発明における凹部とは、それを
形成する位置と意図が全く異なっているものであり、区
別されるべきものであることを付言しておく。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図1、図2は第1の実施例を示し、
図1は永久磁石体とシャフトの斜視図、図2は磁束密度
分布と一緒に示した横側面図である。図において、11
は中空円筒状の永久磁石体、13は永久磁石体の中央部
に挿入固着するシャフトである。永久磁石体11は、合
成樹脂に磁性粉を分散させたプラスチックマグネット材
料を押し出し成形して得た中空円筒状の磁石体であり、
その外周面14には後に非対称の着磁パターンを持つよ
うに軸方向に均一に磁場配向がなされて一体成形されて
いる。その後、永久磁石体の外周面14に形成される磁
束密度分布のうち同一極性の磁極S1とS3が隣り合っ
て着磁され、磁束密度B1と磁束密度B3の山が形成さ
れる。この時、この同一磁極間には異なる磁極N極が生
じる場合があるが、このN極が意図的に形成され難くす
るために凹部12を軸方向全長にわたって成形しておく
のである。このように隣り合って同一磁極を設けている
意味は、通常は両者の反撥磁界を利用して現像剤の付着
を除去することを意図している。しかしながら、実際は
隣り合う同極、この場合S極同士の間にN極が発生した
場合上記した効果が弱まることになる。そこで本発明で
はN極が生じるであろう磁極間に凹部を設けておき、こ
の部分の磁力をゼロに近づけるという手段をとってい
る。
【0010】シャフト13は、ステンレス等からなる非
磁性の中実丸棒でその端部はスリーブとの間で回転自在
に支持する支持部を設け、ここに切り欠きを形成してい
る。この切り欠きは必ずしも設ける必要はないが、磁極
位置を確実に合わせるため、また着磁機へのセットや現
像装置にセットするときの目印となるので都合がよい。
凹部12は永久磁石体11の軸方向全長にわたって形成
されることから、成形ダイスに凹部形成用の凸部を設け
ておくことにより押し出し成形と同時に形成することが
出来る。また、永久磁石体11は生産性の観点からは押
し出し成形することが好ましいが、射出成形によること
も可能であり、更に押し出し成形や射出成形、焼結によ
り形成した永久磁石体の表面に切削加工などにより溝を
形成しても良い。また、着磁後に凹部を形成してもよ
く、この場合は同一磁極間にある異極の磁束を削り取る
という感覚で磁束密度を低減することになる。
【0011】永久磁石体に含有させる強磁性粉として
は、バリウムフェライト及び/又はストロンチウムフェ
ライト、または、R―Co系もしくはR―Fe−B系や
R―Fe−N系のような希土類系の磁気異方性定数の大
きいものを用いることもできる。または、フェライト磁
粉と希土類系磁粉の混合系を用いることもできる。ま
た、樹脂成分としては、ポリエチレン、塩化ビニル、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアセター
ル、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を用いる。これらの中
で細長いものを押し出し成形することを考慮するとEE
Aが好適である。その他原料中には、滑剤、可塑剤など
を適量添加することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明のマグネットロールによれば、同
一磁極間に生じた不必要な磁束を低減または消去するこ
とが出来るので、非対象の磁束密度分布を有するマグネ
ットロールの機能として完成度の高いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す永久磁石とシャフトの
斜視図である。
【図2】図1の永久磁石の横断面図である。
【図3】マグネットロールの一例を示す断面図である。
【図4】マグネットロールを現像剤内にセットした様子
を示す概略図である。
【図5】非対象の磁束密度分布を有するマグネットロー
ルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:マグネットロール 2:スリーブ 3(3a、3b):フランジ 4:軸受け 5:オイルシール 6:シャフト 7:永久磁石 8:感光ドラム 9:現像剤 10:ドクターブレ
ード 11:永久磁石体 12:凹部 13:シャフト 14:永久磁石体
の外周面 15:永久磁石体の内周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びる磁極を設けた永久磁石部
    材を有し、この永久磁石部材の円周方向に複数個の磁極
    が非対称に現れるように形成したマグネットロールにお
    いて、前記永久磁石部材に形成された磁極は同一極性の
    磁束密度の山が隣り合っており、この隣り合った磁束密
    度の山と山の間に生じた異極性の磁束密度を低減するた
    めに、前記同一磁極間に凹部を形成したことを特徴とす
    るマグネットロール。
JP11182623A 1999-06-29 1999-06-29 マグネットロール Pending JP2001015327A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101152060B1 (ko) 2009-10-26 2012-06-08 김홍찬 영구자석의 양극에 부분적인 반대극을 생성하는 방법
US10324398B2 (en) 2016-09-12 2019-06-18 Canon Kabushiki Kaisha Developing device and magnet for two-component development

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101152060B1 (ko) 2009-10-26 2012-06-08 김홍찬 영구자석의 양극에 부분적인 반대극을 생성하는 방법
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