JP3264513B2 - マグネットロール及びその製造方法 - Google Patents

マグネットロール及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機,フ
ァクシミリ,レーザプリンタ等の画像再生装置におい
て、磁性現像剤の搬送手段として用いられるマグネット
ロール及びその製造方法と、これを用いた現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】主として軽量化を図るために強磁性粉末
と高分子化合物とを主体とする混練物を押出成形や射出
成形の手法により円筒状に一体に成形し、次いで冷却固
化後着磁させた成形樹脂磁石を用いたマグネットロール
が知られている。樹脂の冷却固化が完了するまでの間に
強磁性粉末の磁化容易軸を着磁後の磁石内部の磁力線方
向に一致させる、所謂配向工程を経て磁極若しくは磁力
の分布がロール断面周方向に対して対称又は非対称であ
るマグネットロールが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような非対称マグ
ネットロールを成形樹脂磁石で形成すると、強磁性粉末
の密度差、配向時の残留応力の差等により、成形後の製
品がまっすぐにならず反りが生ずる。そのために成形条
件等を工夫する必要があった。また、反りの生じたマグ
ネットロールを現像装置に用いると磁極若しくは磁力の
分布の不均一により印字性能が悪化するという問題があ
った。
【0004】そこで、この発明は通常の成形手法であっ
ても反りを生ずることのないマグネットロール及び反り
のないマグネットロールを用いることにより印字品質を
向上させた現像装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、マグネット本体の断面上において磁
が最小となるマグネット本体の円周上の個所を軸線方向
に沿って切欠いて凹条部に形成し、磁力の偏りによって
生じるマグネット本体の反りを防止したマグネットロー
ルを提供するものである。また磁極若しくは磁力の分布
がマグネット本体の断面周方向に対して非対称であるマ
グネットロールを製造するにあたって、マグネット本体
の断面上において磁力が最小となるマグネット本体の円
周上の個所を軸線方向に沿って切欠いて凹条部に形成
し、磁力の偏りによって生じるマグネット本体の反りを
防止するものである。また、上記のマグネットロール、
若しくはその製造方法で製造したマグネットロールを備
える現像装置であって、マグネット本体に回転自在にス
リーブを取付けるとともにマグネット本体を所定の磁極
若しくは磁力の分布となるように現像装置に固定したも
のである。
【0006】
【作用】円筒形の非対称マグネットロールを成形樹脂磁
石で成形すると、断面形状において磁極間角度が狭いか
高磁力の磁極がある側が凸状に変形する。また、強磁性
粉末を混入しない通常の樹脂材料で軸線方向に凹条部の
ある、換言すれば円筒形の一部の肉が削られた形状のロ
ールを成形すると、凹条部側が凸状に変形する。この発
明では、成形樹脂磁石の凸状に変形する側とは反対の側
に凹条部を形成することでいずれの側にも変形せずに反
りを防止できる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
【0008】図1に示すマグネットロールは、成形樹脂
磁石で形成されたマグネット本体1とこのマグネット本
体の少なくとも一端部に支持部2とを有するものであ
り、磁極若しくは磁力の分布がマグネット本体1の断面
周方向に対して非対称となっている異方性マグネットロ
ールである。マグネット本体1の断面上において磁極の
間隔が最大若しくは磁力が最小となるマグネット本体1
の円周上の個所を軸線方向に沿って切欠いて凹条部3に
形成してある。
【0009】異方性を有する成形樹脂磁石の製造方法に
ついては、特開昭57−170501号公報や特公平3
−18723号公報に記載の如き手法を用いて行なうこ
とができる。この発明の如きマグネット本体1を成形す
るには、例えば強磁性粉末と高分子化合物を主体とする
混合物を、磁場の存在下、凹条部3が成形されるような
ほぼ円筒状の成形空間を有する金型内に射出成形すれば
良い。このようにして図1に示すような形状のマグネッ
ト本体1を得たならばその外周面に多数極着磁を施して
異方性マグネットロールとする。支持部2は同時に成形
しても良いし、後付けでマグネット本体1に取付けるこ
ともできる。
【0010】図2はマグネットロールの磁束密度分布を
示し、この図からも明らかなように、マグネット本体1
の断面上において磁極の間隔が最大若しくは磁力が最小
となるマグネット本体1の円周上の個所を軸線方向に沿
って切欠いて凹条部3が形成されている。
【0011】通常、図2に示すような磁束密度分布を示
す場合、凹条部3が存在しない場合には、図2における
下側が凸状に変形しようとする。しかしながら、凹条部
3が存在すれば、凹条部3の側が凸状に変形しようとす
る。この相異なる作用によって、凹条部3が形成された
マグネット本体1はいずれの側にも反らずに真っ直ぐな
ものとなる。
【0012】また、図3に示すようにこの発明のマグネ
ットロールを用いた現像装置4は、マグネット本体1に
回転自在に取付けられたスリーブ5に対して全長にわた
り均一な磁力となるため、スリーブ5の回転に伴うトナ
ーの搬送ムラがなくなる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、マ
グネット本体の断面上において磁極の間隔が最大若しく
は磁力が最小となるマグネット本体の円周上の個所を軸
線方向に沿って切欠いて凹条部に形成してあるので、磁
極若しくは磁力の偏りと凹条部の存在により成形樹脂磁
石の成形後の製品に反りが生ぜず、真っ直ぐなマグネッ
ト本体を成形することができる。しかも、特殊な成形条
件等を採用しなくても反りのないマグネット本体を成形
することができる。また、このようなマグネット本体を
現像装置に用いたため、トナーを搬送するスリーブ全長
にわたり均一な磁力が得られるため、スリーブの回転に
伴うトナーの搬送ムラをなくすことができ、現像装置の
印字品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマグネットロールを示す斜視図。
【図2】磁束密度分布を示す図。
【図3】マグネットロールを用いた現像装置の断面図。
【符号の説明】
1 マグネット本体 2 支持部 3 凹条部 4 現像装置 5 スリーブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形樹脂磁石で形成されたマグネット本
    体とこのマグネット本体の少なくとも一端部に支持部と
    を有し、磁極若しくは磁力の分布がマグネット本体の断
    面周方向に対して非対称であるマグネットロールにおい
    て、 マグネット本体の断面上において磁力が最小となるマグ
    ネット本体の円周上の個所を軸線方向に沿って切欠いて
    凹条部に形成することによって、磁力の偏りによって生
    じるマグネット本体の反りを防止したことを特徴とする
    マグネットロール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマグネットロールを備
    える現像装置であって、マグネット本体に回転自在にス
    リーブを取付けるとともにマグネット本体を所定の磁極
    若しくは磁力の分布となるように固定したことを特徴と
    する現像装置。
  3. 【請求項3】 成形樹脂磁石で形成されたマグネット本
    体とこのマグネット本体の少なくとも一端部に支持部と
    を有し、磁極若しくは磁力の分布がマグネット本体の断
    面周方向に対して非対称であるマグネットロールを製造
    するにあたって、 マグネット本体の断面上において磁力が最小となるマグ
    ネット本体の円周上の個所を軸線方向に沿って切欠いて
    凹条部に形成し、磁力の偏りによって生じるマグネット
    本体の反りを防止したことを特徴とするマグネットロー
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマグネットロールの製
    造方法で製造したマグネットロールを備える現像装置で
    あって、マグネット本体に回転自在にスリーブを取付け
    るとともにマグネット本体を所定の磁極若しくは磁力の
    分布となるように固定したことを特徴とする現像装置。
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