JP2001082324A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2001082324A JP25550099A JP25550099A JP2001082324A JP 2001082324 A JP2001082324 A JP 2001082324A JP 25550099 A JP25550099 A JP 25550099A JP 25550099 A JP25550099 A JP 25550099A JP 2001082324 A JP2001082324 A JP 2001082324A
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compressor
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宏 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンに作用する倒れ荷重を低減して、耐
久性、信頼性の高い斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 複数のシリンダボア6が形成されたシリ
ンダブロック1と、シリンダブロック1の中心部に回転
可能に支持されたシャフト5と、このシャフト5の回転
につれて回転する斜板10と、この斜板10が収容され
たクランク室8と、一対のシュー60,61を介して斜
板10に連結され、斜板10の回転につれてシリンダボ
ア6内を摺動するピストン7とを備え、ピストン7がシ
リンダボア6内を摺動する円筒部7aと一対のシュー6
0,61を転動可能に支持するブリッジ部7bとで構成
され、ブリッジ部7bが円筒部7aのボトム部から半径
方向外方へ延びる連結部7cによって円筒部7aよりシ
リンダブロック1の半径方向外方に突出している斜板式
圧縮機において、シリンダブロック1のフロント側端面
の中央部に、連結部7cと干渉しない範囲でクランク室
8側に突出する突出部11を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜板式圧縮機に
関し、特にCO2(二酸化炭素)を冷媒として用いる車
両用圧縮機として好適な斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の斜板式圧縮機の断面図であ
る。
【0003】斜板式圧縮機は、複数のシリンダボア10
6を有するシリンダブロック101と、シリンダブロッ
ク101の中心部に回転可能に支持されたシャフト10
5と、このシャフト105の回転につれて回転する斜板
110と、この斜板110を収容するクランク室108
と、斜板108に一対のシュー160,161を介して
連結され、斜板110の回転につれてシリンダボア10
6内を摺動するピストン107とを備えている。
【0004】ピストン107は、シリンダボア106内
を摺動する円筒部107aと一対のシュー160,16
1を転動可能に支持するブリッジ部107bとを備えて
いる。
【0005】ブリッジ部107bは円筒部107aのボ
トム部からシリンダブロック101の半径方向外方へ延
びる連結部107cによって円筒部107aより半径方
向外方に突出している。
【0006】シャフト105が回転すると、斜板110
もシャフト105の回転につれて回転する。斜板110
の回転によりシュー160,161が斜板110の摺動
面110a,110b上を相対回転し、斜板110の回
転力はピストン107の直線往復運動に変換される。
【0007】その結果、シリンダボア106内の圧縮室
122の容積が変化し、この容積変化によって冷媒ガス
の吸入、圧縮及び吐出が順次行われ、斜板の傾斜角に応
じた容量の冷媒ガスが吐出される。
【0008】このとき、ピストン107の直線往復運動
による冷媒ガスの圧縮反力を傾斜した斜板110で受け
るので、ピストン107には図示のように倒れ荷重R
1,R2が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、倒れ荷重R
1,R2は、図示の寸法L1,L2によって決まり、L
1が長く(L2が短く)なるほど小さくなる。なお、L
1はピストン107のトップ側の倒れ荷重R1の作用点
とボトム側の倒れ荷重R2の作用点との距離を、L2は
ボトム側の倒れ荷重R2の作用点と斜板の圧縮反力作用
点との距離をそれぞれ示す。
【0010】なお、CO2 を冷媒として用いる圧縮機の
場合、高低圧差が非常に大きい(最大15MPa程度)
ため、圧縮の際生じる圧縮反力は従来のフロンを冷媒と
して用いた圧縮機より大きい。
【0011】更に、CO2 を冷媒として用いる圧縮機の
場合、従来のフロンを冷媒として用いた圧縮機に比し吐
出量は1/6〜1/10程度であり、シリンダボアの径
は1/3〜1/2と小さいため、面圧が非常に大きくな
る。
【0012】また、倒れ荷重R1,R2によって発生す
るピストン107とシリンダボア106との摺動摩擦に
起因してピストン107及びシリンダボア106に摩耗
が発生する。
【0013】更に、ピストン107のエッジ部分(トッ
プ面の外周縁)でシリンダボア106に付着している潤
滑油が除去され、その結果ピストン107の油膜切れに
よってピストン107が焼付いてしまうおそれがある。
【0014】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はピストンに作用する倒れ荷重を低
減して、耐久性、信頼性の高い斜板式圧縮機を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、複数のシリンダボアが形成さ
れたシリンダブロックと、このシリンダブロックの中心
部に回転可能に支持された回転軸と、この回転軸の回転
につれて回転する斜板と、この斜板が収容されたクラン
ク室と、一対のシューを介して前記斜板に連結され、前
記斜板の回転につれて前記シリンダボア内を摺動するピ
ストンとを備え、前記ピストンが前記シリンダボア内を
摺動する円筒部と前記一対のシューを転動可能に支持す
るブリッジ部とで構成され、前記ブリッジ部が前記円筒
部のボトム部から前記シリンダブロックの半径方向外方
へ延びる連結部によって前記円筒部より半径方向外方に
突出している斜板式圧縮機において、前記シリンダブロ
ックのフロント側端面の中央部に、前記連結部と干渉し
ない範囲で前記クランク室側に突出する突出部が形成さ
れていることを特徴とする。
【0016】シリンダブロックのフロント側端面の中央
部に、連結部と干渉しない範囲でクランク室側に突出す
る突出部が形成されているので、ピストンを倒そうとす
る倒れ荷重のボトム側の作用点がフロントヘッド側へず
れて、トップ側の倒れ荷重の作用点からボトム側の倒れ
荷重の作用点までの距離が長くなる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
斜板式圧縮機において、前記突出部が側面視でほぼ円筒
状であることを特徴とする。
【0018】突出部が側面視でほぼ円筒状であるので、
加工し易い。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
斜板式圧縮機において、前記突出部が側面視でほぼ円錐
台状であることを特徴とする。
【0020】突出部が側面視でほぼ円錐台状であるの
で、加工の際発生するバリを除去し易い。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の斜板式圧縮機において、前記円筒部
のボトム側端部の一部を、前記連結部と半径方向で対向
する位置まで延ばしたことを特徴とする。
【0022】円筒部のボトム側端部の一部を、連結部と
半径方向で対向する位置まで延ばしたので、ピストンの
ボトム側端部が上死点付近でもシリンダ内に完全に入り
込むことがない。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の斜板式圧縮機において、前記ピスト
ンの円筒部に常に前記シリンダボアの内周面と半径方向
に対向する環状溝が形成されていることを特徴とする。
【0024】ピストンの円筒部に常にシリンダボアの内
周面と半径方向に対向する環状溝が形成されているの
で、潤滑油を環状溝に保持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1はこの発明の一実施形態に係る斜板式
圧縮機を示す縦断面図である。
【0027】この斜板式圧縮機はCO2 (二酸化炭素)
を冷媒とする冷凍装置の一構成部品として用いられる。
この斜板式圧縮機のシリンダブロック1の一端面にはバ
ルブプレート2を介してリヤヘッド3が、他端面にはフ
ロントヘッド4が配置されている。フロントヘッド4、
シリンダブロック1、バルブプレート2及びリヤヘッド
3は通しボルト31とナット32とで軸方向に一体的に
結合されている。
【0028】シリンダブロック1に形成されたシリンダ
ボア6内にはピストン7が摺動可能に挿入されている。
【0029】フロントヘッド4には、後述する斜板10
やスラストフランジ40等を収容するクランク室8が形
成されている。また、リヤヘッド3には吸入室13と吐
出室12とが形成されている。吸入室13は吐出室12
の周囲に位置している。吸入室13には圧縮室22に供
給する低圧の冷媒ガスが収容される。吐出室12には圧
縮室22から吐出された高圧の冷媒ガスが収容される。
【0030】シャフト(回転軸)5の一端部はラジアル
軸受26を介してフロントヘッド4に回転可能に支持さ
れ、シャフト5の他端部はスラスト軸受24及びラジア
ル軸受25を介してシリンダブロック1に回転可能に支
持されている。
【0031】スラストフランジ40は、シャフト5に固
定され、シャフト5と一体に回転する。斜板10は、シ
ャフト5に傾斜かつ摺動可能に取り付けられている。ま
た、斜板10は、リンク機構41を介してスラストフラ
ンジ40に連結され、スラストフランジ40の回転につ
れて一体に回転する。
【0032】斜板10の周縁部とピストン7の一端部と
はシュー60,61を介して連結されている。シュー6
0,61は凸面(球面)60a,61aと平面60b,
61bとを有している。
【0033】ピストン7に対してそれぞれ一組のシュー
60,61が斜板10のを挟むように配置され、シュー
60,61はシャフト5の回転につれて斜板10の摺動
面10a,10b上を相対回転する。斜板10の回転に
よりピストン7がシリンダボア6内を往復運動する。
【0034】バルブプレート2には、圧縮室22と吐出
室12とを連通させる吐出ポート16と、圧縮室22と
吸入室13とを連通させる吸入ポート15とが、それぞ
れ周方向に沿って一定間隔おきに設けられている。吐出
ポート16は吐出弁17により開閉され、吐出弁17は
バルブプレート2のリヤヘッド側端面に弁押さえ18と
ともにボルト19及びナット20により固定されてい
る。また、吸入ポート15は吸入弁21により開閉さ
れ、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側端面に
配設されている。
【0035】シャフト5のフロント側端部に固定された
スラストフランジ40はスラスト軸受33を介してフロ
ントヘッド30の内壁面に回転可能に支持されている。
前述のようにスラストフランジ40と斜板10とはリン
ク機構41を介して連結され、斜板10はシャフト5と
直角な面に対して傾斜可能である。リンク機構41は、
斜板10の摺動面10a側に設けられたブラケット10
cと、ブラケット10cに形成された直線的なガイド溝
10dと、スラストフランジ40に圧入されたロッド4
3とで構成される。ガイド溝10dの長手軸は斜板10
の摺動面10aに対して所定角度傾いている。ロッド4
3の球状の先端部43aはガイド溝10dに相対摺動可
能に嵌合している。
【0036】スラストフランジ40と斜板10との間に
は巻バネ47が装着され、この巻バネ47の付勢力によ
り斜板10がリヤ側へ付勢され、スラスト軸受24と斜
板10との間には巻バネ48が装着され、この巻バネ4
8の付勢力により斜板10がフロント側へ付勢される。
【0037】図2はシリンダブロックのフロント側端面
図、図3はシリンダブロックの斜視図である。
【0038】シリンダブロック1には、シャフト5を挿
通するための孔1aを中心とする円周に沿って一定間隔
おきに8つのシリンダボア6が形成されている。シリン
ダボア6の外側には、8つのボルト通し孔30が形成さ
れている。
【0039】また、シリンダブロック1のフロント側端
面の中央には、ピストン7の連結部7c(後述)と干渉
しない範囲でクランク室8側に寸法Lだけ突出する側面
視でほぼ円筒状の突出部11が形成されている。突出部
11の外周縁は各シリンダボア6の中心を結ぶ円周上に
ある。
【0040】図4はピストンの斜視図である。
【0041】ピストン7は円筒部7aとブリッジ部7b
と連結部7cとで構成される。
【0042】円筒部7aはシリンダボア6内に摺動可能
に挿入される。この円筒部7aのトップ側には環状溝7
dが形成されている。この環状溝7dは常にシリンダボ
ア6の内周面と半径方向に対向する。
【0043】円筒部7aのボトム側端部には、一組のシ
ュー60,61を転動可能に支持するシューポケット5
1a,51b(図1参照)が形成されている。
【0044】また、円筒部7aのボトム側端部は、連結
部7cと半径方向で対向する位置まで延出されている。
この延出部分は円弧状断面であり、この延出部分の半径
をR、円筒部7aの直径をDとしたとき、延出部分の半
径Rと円筒部7aの直径との間にはR=D/2の関係が
ある。
【0045】ブリッジ部7bは円筒部7aのボトム部か
ら半径方向外方へ延びる連結部7cによって円筒部7a
よりシリンダブロック1の半径方向外方に突出してい
る。なお、連結部7cの厚さをL3としたとき、連結部
7cの厚さL3と突出部11の突出寸法Lとの間にはL
3>Lの関係がある。
【0046】次に、この可変容量型斜板式圧縮機の作動
を説明する。
【0047】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト5に伝達されると、シャフト5の回転力はスラスト
フランジ40、リンク機構41を経て斜板10に伝達さ
れ、斜板10が回転する。
【0048】斜板10の回転によりシュー60,61が
斜板10の摺動面10a,10b上を相対回転し、斜板
10からの回転力がピストン7の直線往復運動に変換さ
れる。
【0049】ピストン7がシリンダボア6内を往復運動
すると、シリンダボア6内の圧縮室22の容積が変化
し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐
出が順次行なわれ、揺動板10の傾斜角度に応じた容量
の高圧の冷媒ガスが吐出される。
【0050】吸入時、吸入弁21が開き、吸入室13か
らシリンダボア6内の圧縮室22へ低圧の冷媒が吸入さ
れ、吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室22から吐出室
12へ高圧の冷媒ガスが吐出される。吐出室12内の高
圧の冷媒ガスは吐出口3aから図示しない冷却器側へ吐
出される。
【0051】圧縮時、ピストン7の圧縮反力は斜板10
に作用する。冷媒がCO2 であるため、前述のように冷
媒がフロンのときに比べピストン7の圧縮反力は大き
い。
【0052】しかし、この実施形態では寸法L1が従来
例に比し長くなっているので、図5及び図6に示すよう
に倒れ荷重R1,R2は小さくなる。
【0053】図5は回転軸の回転角度に対するピストン
トップ側の倒れ荷重の関係を示す曲線図、図6は回転軸
の回転角度に対するピストンボトム側の倒れ荷重の関係
を示す曲線図である。なお、実線は実施形態を、点線は
従来例をそれぞれ示している。
【0054】ピストンのトップ側では、実施形態の倒れ
荷重R1の最大値が従来例に比し25%程度減少する。
また、実施形態の倒れ荷重R1はピストン7が上死点
(180°)に近づくにしたがって速やかに減少し、従
来例より格段に小さくなる。
【0055】更に、ピストン7のボトム側においても、
実施例の倒れ荷重R2の最大値が従来例に比し8%程度
減少するとともに、上死点(180°)における倒れ荷
重R2も従来例より小さくなる。
【0056】熱負荷が小さくなり、クランク室8内の圧
力が増加すると、斜板10の傾斜角度が小さくなるの
で、ピストン7のストローク量が少なくなって吐出容量
が減少する。これに対し、熱負荷が大きくなり、クラン
ク室8内の圧力が減少すると、斜板10の傾斜角度が大
きくなるので、ピストン7のストローク量が増えて吐出
容量が増加する。
【0057】この実施形態によれば、L1が長くなるの
で、倒れ荷重R1,R2、特にピストン7のトップ側の
倒れ荷重R1が大幅に低減し、シリンダボア6とピスト
ン7との摺動摩擦に起因する摩耗が減少し、耐久性が向
上する。
【0058】また、摩擦損失が低減して摺動特性が向上
するので、圧縮機の駆動力を低減でき、性能や信頼性が
向上する。
【0059】更に、ピストン7のボトム側端部が上死点
付近でもシリンダボア6内に完全に入り込まないので、
ピストン7が上死点に近づくに従って倒れ荷重R1,R
2が次第に小さくなる。
【0060】また、環状溝7dによって潤滑油の保持能
力が向上するので、ピストン7の油膜切れが起きず、ピ
ストン7の焼付を防止することができる。
【0061】なお、前述の実施形態では突出部11を側
面視で円筒状としたが、円筒状に限るものではなく、例
えば側面視でほぼ円錐台状としてもよい。この形状にす
ることによって、加工の際のバリ取りが容易となる。
【0062】また、突出部11の外周縁は各シリンダボ
ア6の中心を結ぶ円周上にある必要はなく、各シリンダ
ボア6の中心を結ぶ円周より外側であってもよい。
【0063】更に、環状溝7dの位置はシリンダボア6
の内周面と半径方向で常に対向できる位置であればピス
トン7のトップ側に限るものではない。
【0064】また、環状溝7dは実施形態のように1本
に限るものではなく、複数本としてもよい。環状溝7d
を複数本にすると、潤滑油の保持能力をより向上させる
ことができる。
【0065】更に、上記実施形態では、斜板式圧縮機と
して可変容量型斜板式圧縮機を一例として示したが、例
えば固定容量型斜板式圧縮機に本願発明を適用すること
もできる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の斜板式圧縮機によれば、倒れ荷重が低減され、ピスト
ン及びシリンダの摩耗が減少して耐久性が向上するとと
もに、摩擦損失が低減して摺動性が向上し、圧縮機の駆
動力を低減でき、性能や信頼性が向上する。
【0067】請求項2記載の発明の斜板式圧縮機によれ
ば、形状が単純であり、加工し易い。
【0068】請求項3記載の発明の斜板式圧縮機によれ
ば、加工作業の効率が向上する。
【0069】請求項4記載の発明の斜板式圧縮機によれ
ば、ピストンが上死点に近づくに従って倒れ荷重が次第
に小さくなる。
【0070】請求項5記載の発明の斜板式圧縮機によれ
ば、ピストンの油膜切れが起きず、ピストンの焼付を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る可変容量型
斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図2はシリンダブロックのフロント側端面図で
ある。
【図3】図3はシリンダブロックの斜視図である。
【図4】図4はピストンの斜視図である。
【図5】図5は回転軸の回転角度に対するピストントッ
プ側の倒れ荷重の関係を示す曲線図である。
【図6】図6は回転軸の回転角度に対するピストンボト
ム側の倒れ荷重の関係を示す曲線図である。
【図7】図7は従来の斜板式圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 5 シャフト(回転軸) 6 シリンダボア 7 ピストン 7a 円筒部 7b ブリッジ部 7c 連結部 7d 環状溝 8 クランク室 10 斜板 11 突出部 60,61 シュー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダボアが形成されたシリン
    ダブロックと、 このシリンダブロックの中心部に回転可能に支持された
    回転軸と、 この回転軸の回転につれて回転する斜板と、 この斜板が収容されたクランク室と、 一対のシューを介して前記斜板に連結され、前記斜板の
    回転につれて前記シリンダボア内を摺動するピストンと
    を備え、 前記ピストンが前記シリンダボア内を摺動する円筒部と
    前記一対のシューを転動可能に支持するブリッジ部とで
    構成され、 前記ブリッジ部が前記円筒部のボトム部から前記シリン
    ダブロックの半径方向外方へ延びる連結部によって前記
    円筒部より半径方向外方に突出している斜板式圧縮機に
    おいて、 前記シリンダブロックのフロント側端面の中央部に、前
    記連結部と干渉しない範囲で前記クランク室側に突出す
    る突出部が形成されていることを特徴とする斜板式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記突出部が側面視でほぼ円筒状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記突出部が側面視でほぼ円錐台状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記円筒部のボトム側端部の一部を、前
    記連結部と半径方向で対向する位置まで延ばしたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜板式
    圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ピストンの円筒部に常に前記シリン
    ダボアの内周面と半径方向に対向する環状溝が形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の斜板式圧縮機。
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