JP2001081993A - 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置 - Google Patents

機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置

Info

Publication number
JP2001081993A
JP2001081993A JP26080299A JP26080299A JP2001081993A JP 2001081993 A JP2001081993 A JP 2001081993A JP 26080299 A JP26080299 A JP 26080299A JP 26080299 A JP26080299 A JP 26080299A JP 2001081993 A JP2001081993 A JP 2001081993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
parking
parking brake
driver
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26080299A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Fujikawa
淳 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Car Corp
Original Assignee
Tokyu Car Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Car Corp filed Critical Tokyu Car Corp
Priority to JP26080299A priority Critical patent/JP2001081993A/ja
Publication of JP2001081993A publication Critical patent/JP2001081993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式駐車装置において、車輪ロック装置及
び最低地上高規格外車両検知装置を不要にすると共に、
駐車ブレーキの掛け忘れに起因した危険を回避するため
の危険回避制御システムを不要にし、装置の低コスト化
を大幅に図る。 【解決手段】 少なくとも運転者の運転により車両2の
車輪2a,2bが入庫領域3の横行コンベア8に載置さ
れてから運転者が降車する迄の間は、当該車両2を載置
する載置台40を車両前後方向に傾斜し、駐車ブレーキ
を掛け忘れている場合には車両2が自然と動き出すこと
で、駐車ブレーキの掛け忘れを防止すると共に、この駐
車ブレーキの掛けられた車両2を隣接する横行コンベア
に移載すべく少なくとも車両2を移載する間は、載置台
40を水平状態と成すように構成して成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
適用され、自動搬入される車両の駐車ブレーキの掛け忘
れを防止する駐車ブレーキ確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者が降車した車両を所定の駐車階の
駐車区画に自動搬入する機械式立体駐車装置が知られて
いる。この機械式立体駐車装置では、運転者が降車する
入庫領域と、駐車階に配設されて自走する走行台車と、
この走行台車の走行路の脇に複数並設された駐車区画
と、入庫領域と駐車階とに停止可能に昇降移動するリフ
トと、これらの各々に設置され車両の車輪(タイヤ)を
車両の幅方向に移送して当該車両を移載する横行コンベ
アと、を備え、入庫領域の車両を当該入庫領域からリフ
トへ、リフトから走行台車へ、走行台車から該当する駐
車区画へ、と順に搬送するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような機械式立体
駐車装置においては、運転者が駐車ブレーキ(ハンドブ
レーキ)を掛け忘れて降車しても、車両搬送時(横行コ
ンベアによる搬送を除く搬送時)に車両が移動しないよ
うに、車輪を挟持してロックする車輪ロック装置を付設
する必要がある。特に、走行台車においては当該走行台
車が加減速するため、車輪ロック装置は必ず必要とされ
る。
【0004】また、この車輪ロック装置は、車輪接地面
より突出しているため、例えば、改造により車高の低い
車両、車両底部のカバーが外れて正常位置より垂れ下が
っている車両、リップスポイラーが下方に突出し過ぎて
いる車両等では、これらの車両突起物と車輪ロック装置
とが干渉し、互いが破損・損傷する虞があり、このた
め、車輪を除く車両の最も低い部分と車輪接地面との間
隔である所謂最低地上高が所定に確保されている車両、
すなわち車輪ロック装置と干渉が生じない車両を判別
し、最低地上高規格車両のみの駐車装置に対する入場を
許可する(最低地上高規格外車両の駐車装置に対する入
場を許可しない)最低地上高規格外車両検知装置を設け
る必要もある。
【0005】また、駐車ブレーキの掛け忘れに起因した
危険を回避するための危険回避制御システムも勿論必要
となる。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、車輪ロック装置及び最低地上高
規格外車両検知装置が不要とされると共に、駐車ブレー
キの掛け忘れに起因した危険を回避するための危険回避
制御システムが不要とされ、装置の低コスト化が大幅に
図られる機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による機械式駐車
装置の駐車ブレーキ確認装置は、運転者の運転により車
両が入庫されて当該運転者が降車する入庫領域と、車両
を収容する複数の駐車区画と、入庫領域及び駐車区画の
各々に設置され車両の車輪を車両の幅方向に移送して当
該車両を移載する横行コンベアを含み入庫領域に入庫さ
れた車両を駐車区画のうちの該当する駐車区画に搬入す
るのを可能とする搬入装置と、を備えた機械式駐車装置
の入庫領域に対して適用される駐車ブレーキ確認装置で
あって、横行コンベアを有して車両を載置する載置台
と、この載置台を車両前後方向に傾斜可能とする傾斜手
段と、この傾斜手段の駆動源を制御して、少なくとも運
転者の運転により車両の車輪が入庫領域の横行コンベア
に載置されてから運転者が降車する迄の間は、載置台を
傾斜させ、少なくとも車両を移載する間は、載置台を水
平状態と成す制御手段と、を具備したことを特徴として
いる。
【0008】このように構成された機械式駐車装置の駐
車ブレーキ確認装置によれば、少なくとも運転者の運転
により車両の車輪が入庫領域の横行コンベアに載置され
てから運転者が降車する迄の間は、車両を載置する載置
台が車両前後方向に傾斜されるため、駐車ブレーキを掛
け忘れている場合には車両が自然と動き出し、これによ
り、駐車ブレーキの掛け忘れが防止されると共に、この
駐車ブレーキの掛けられた車両を隣接する横行コンベア
に移載すべく少なくとも車両を移載する間は、載置台が
水平状態に戻される。
【0009】ここで、その機能を十分に発揮するのに特
に好ましい構成としては、例えば、搬入装置は、車両を
垂直方向及び水平方向の少なくとも一方の方向の経路に
て移送する移送装置をさらに備えると共に、この移送装
置にも横行コンベアを備え、入庫領域に入庫された車両
は、各横行コンベア及び移送装置を中継して駐車区画の
うちの該当する駐車区画に搬入される構成が挙げられ
る。
【0010】また、制御手段は、横行コンベアによる車
両の移載が完了すると、載置台を傾斜させ、次の車両が
入庫領域に入庫されて当該次の車両の運転者を含む乗員
の入庫領域からの退出が完了すると、載置台を水平状態
と成すのが好ましい。
【0011】このような構成を採用した場合、駐車ブレ
ーキの掛け忘れが確実に防止されると共に、この駐車ブ
レーキの掛けられた車両が確実に隣接する横行コンベア
に移載される。また、運転者を含む乗員の入庫領域から
の退出が完了する迄載置台が不動のため、当該乗員の安
全性が一層確保される。
【0012】このような制御を実行するのに特に好適な
構成としては、例えば、横行コンベアによる車両の移載
完了を検知するセンサと、運転者を含む乗員の入庫領域
からの退出完了を知らせる入力手段と、を備え、制御手
段は、センサによる検知に応答して載置台を傾斜させ、
入力手段による入力に応答して載置台を水平状態と成す
構成が挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る駐車ブレーキ確認装置を示すブロック構成図、
図2は、図1の駐車ブレーキ確認装置を備えた機械式立
体駐車装置を示す一部破断斜視図、図3は、図2中の入
庫領域を示す正面斜視図であり、本実施形態の駐車ブレ
ーキ確認装置は、機械式駐車装置としての機械式立体駐
車装置1に適用されている。先ず、この機械式立体駐車
装置1について説明する。
【0014】図2に示すように、この機械式立体駐車装
置1は、所定のフロアAに、入庫領域(入庫バース)3
及び出庫領域(出庫バース)9を各々備えている。入庫
領域3は、車両2を駐車装置1内に自動搬入すべく運転
者の運転により車両2を乗り入れて当該運転者が降車す
る領域であり、出庫領域9は、自動搬出されてきた車両
2に運転者が乗車して当該車両2を運転者の運転により
駐車装置1から乗り出しする領域である。
【0015】フロアAの下方には、単数若しくは複数の
駐車階が設定され、この駐車階には、車両2を収容する
多数の駐車区画4が複数列に並設されている。これらの
駐車区画4の列と列との間には走行路5が設定され、こ
の走行路5に当該走行路5を自走する走行台車(搬入装
置;移送装置)6が配設されている。
【0016】また、入庫領域3脇及び出庫領域9脇の各
領域には、駐車階の走行路5脇の領域と連絡するように
下方に延在する昇降路が各々設定され、各昇降路に当該
昇降路を昇降移動するリフト7a,7bが各々配設され
ている。入庫領域3脇の領域と駐車階とを連絡する一方
のリフトは、入庫用リフト(搬入装置;移送装置)7a
であり、出庫領域9脇の領域と駐車階とを連絡する他方
のリフトは、出庫用リフト7bである。
【0017】また、入出庫領域3,9、リフト7a,7
b、走行台車6、各駐車区画4には、横行コンベア(搬
入装置)8が各々配設されている。この横行コンベア8
は、車両2の前輪2aを載置する前輪コンベア8aと、
この前輪コンベア8aと同一の幅で同一構造を成して後
輪2bを載置する後輪コンベア8bと、を備えている。
【0018】コンベア8a,8bは、図4に入庫領域3
のものを代表して示すように、公知のベルトコンベアで
あり、図示を省略した駆動ローラ、従動ローラ及びこれ
らの間に多数並設されたキャリアローラ48を、対向す
る一対の支持フレーム45,46に回転自在に支持させ
て、駆動ローラと従動ローラとの間に亘って無端ベルト
47を巻回すると共に、この無端ベルト47を上記多数
のキャリアローラ48により下方より移動可能に支持し
て成る。この支持フレーム45,46は、メインフレー
ム43に載置されて固定され、上記駆動ローラに対して
は、横行コンベア駆動モータ27(図1参照)から回転
駆動力が供給される。なお、入庫領域3以外の横行コン
ベア8に関しては、メインフレーム43若しくは支持フ
レーム45,46が、水平な設置面に載置されて固定さ
れている(入庫領域3の横行コンベア8に関しては後
述)。
【0019】また、コンベア8a,8bは、図2に示す
ように、これらが配設される各領域(駐車区画4、走行
台車6、リフト7a,7b、入出庫領域3,9)の車両
前後方向の中心位置を基準として当該車両前後方向に均
等に振り分けられて配置されている。そして、コンベア
8a,8bを駆動することで、車両2の車輪2a,2b
を車両2の幅方向に移送して当該車両2を隣接する他の
横行コンベア8に移載する。
【0020】また、図3に示すように、フロアAに停止
する入庫用リフト7aを周囲より覆うリフト室の側内壁
には、例えば光電センサ等の移載完了検知センサ21が
設置されている。この移載完了検知センサ21は、車両
2の入庫領域3の横行コンベア8から入庫用リフト7a
の横行コンベア8への移載完了を検知する。
【0021】また、図2及び図3に示すように、入庫領
域3のリフト7aとは反対側には、退出区画41が設け
られている。この退出区画41と入庫領域3とは壁50
により仕切られており、この壁50に出口扉42が開閉
可能に設けられている。そして、車両2から降車した運
転者を含む乗員は、この出口扉42を介して入庫領域3
から退出区画41に退出する。
【0022】出口扉42には、図2に示すように、当該
出口扉42を開閉するノブ51が設けられ、このノブ5
1の退出区画41側に、当該ノブ51を閉状態でロック
する入庫領域出口扉ロック装置22が付設されている。
乗員は、入庫領域3から退出区画41に退出したら、当
該入庫領域出口扉ロック装置22を操作して、出口扉4
2をロックすることになる。そして、この入庫領域出口
扉ロック装置22は、当該入庫領域出口扉ロック装置2
2が操作されると電気信号を送出し、後述の制御手段2
8の入力手段として機能する。なお、この出口扉42は
手動扉に限定されるものではなく、入庫領域出口扉ロッ
ク装置22を有する自動扉であっても良い。
【0023】また、特に、入庫領域3においては、図3
に示すように、横行コンベア8を含む所定範囲内で当該
横行コンベア8以外の範囲の路面を構成する略平板状の
路面部49と、図4に示すように、この路面部49を支
持すると共に前述したコンベア8a,8bの支持フレー
ム45,46を支持するメインフレーム43と、から構
成される載置台40を備えている。
【0024】この横行コンベア8を有して車両2を載置
する載置台40のメインフレーム43は、車両の幅方向
に軸線が延在し傾斜手段を構成する固定軸44に回動可
能に支持されている。この軸44は、車両前後方向の後
部から中央寄りの位置に配設されている。
【0025】また、メインフレーム43の車両前後方向
の前部の下方には、傾斜手段を構成するエアーシリンダ
(駆動源)26が設置されている。載置台40は、この
エアーシリンダ26のロッドが突出することで固定軸4
4を支点として上方に回動して傾斜し(図4(a)参
照)、ロッドが引き込むことで固定軸44を支点として
下方に回動して水平状態を成す(図4(b)参照)。
【0026】本実施形態の駐車ブレーキ確認装置20
は、前述した載置台40及び傾斜手段(エアーシリンダ
26及び固定軸44)を備えると共に、図1に示すよう
に、入庫領域3の入庫ゲート24(図2及び図3参照)
の開動作、上記移載完了検知センサ21及び入庫領域出
口扉ロック装置22の各出力に応答して、上記エアーシ
リンダ26の駆動をドライバ32を介して制御すると共
に、横行コンベア駆動モータ27の駆動をドライバ33
を介して制御し、さらに、入庫領域出口扉ロック装置2
2を所定に制御する制御手段(CPU)28を備えてい
る。
【0027】また、駐車ブレーキ確認装置20は、所定
の情報を一時的に記憶するRAM31を備えると共に、
制御手段28の処理手順をプログラムの形で格納するR
OM29を備えている。
【0028】次に、ROM29に書き込まれているプロ
グラムに従い実行される制御手段28の処理手順につい
て、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。先
ず、ステップ1(S1)の前の段階においては、図4
(a)に示すように、エアーシリンダ26のロッドは突
出され、載置台40が傾斜状態にされていると共に、路
面部49が、当該路面部49に対する進入路25a及び
退出路25bと同一平面を形成するようになっている
(面一となっている)。
【0029】そして、ステップ1(S1)では、入庫領
域3に車両2が進入するのを待ち、車両2が入庫領域3
に進入するのを、入庫ゲート24の開動作により検知し
たら、ステップ2(S2)において、入庫領域出口扉ロ
ック装置22により出口扉42がロックされるのを待
つ。この間に、運転者による運転により車両2が入庫領
域3に進入し、その前輪2aが前輪コンベア8aに、そ
の後輪2bが後輪コンベア8bに各々載置されるように
車両2が停止される。
【0030】この時、横行コンベア8を含む載置台40
は傾斜しているため、駐車ブレーキを掛け忘れて降車し
ようとすると、車両2が自然と傾斜に従って動き出すこ
とになり、これにより、駐車ブレーキの掛け忘れが防止
されている。
【0031】従って、運転者は駐車ブレーキを掛けて車
両2から降車し、運転者を含む乗員は、入庫領域3から
出口扉42を介して退出区画41に退出する。そして、
乗員は、入庫領域出口扉ロック装置22を操作して出口
扉42をロックする。
【0032】このように出口扉42がロックされたら、
ステップ3(S3)において、エアーシリンダ26の駆
動を制御して当該エアーシリンダ26のロッドを引き込
み、図4(b)に示すように、載置台40を水平状態と
する。すると、入庫領域3の横行コンベア8が入庫用リ
フト7aの横行コンベア8と同様に水平状態となる。ス
テップ4(S4)では、入庫領域3及び入庫用リフト7
aの各横行コンベア駆動モータ27を駆動する。する
と、入庫領域3及び入庫用リフト7aの両横行コンベア
8の協働により、入庫領域3に入庫され駐車ブレーキが
掛けられた車両2は、入庫用リフト7aに移載される。
【0033】ステップ5(S5)では、車両2の移載完
了を待ち、移載完了検知センサ21により車両2の移載
完了が検知されたら、ステップ6(S6)において、エ
アーシリンダ26の駆動を制御して当該エアーシリンダ
26のロッドを突出し、図4(a)に示すように、載置
台40を傾斜状態とし、ステップ7(S7)において、
入庫領域出口扉ロック装置22によるロックを解除し
て、このフローを終了する。そして、次の車両2の入庫
領域3に対する進入を待つ。
【0034】以降、この駐車ブレーキが掛けられた車両
2を収容する入庫用リフト7aは、降下して駐車階に停
止し、車両2は、入庫用リフト7a及び走行台車6の両
横行コンベア8の協働により走行台車6に移載される。
この走行台車6は、自走して該当する駐車区画4の脇に
停止し、車両2は、走行台車6及び駐車区画4の横行コ
ンベア8の協働により該当する駐車区画4に移載されて
搬入が完了される。
【0035】一方、駐車区画4から車両2を出庫する場
合には、入庫の場合の動作と概ね逆となり、駐車区画4
に収容されている車両は、当該駐車区画4から走行台車
6へ、この走行台車6から出庫用リフト7bへ、この出
庫用リフト7bから出庫領域9へ、と順に搬出されて、
運転者により当該出庫領域9から駐車装置1外に乗り出
される。
【0036】このように、本実施形態においては、車両
2の乗員の入庫領域3からの退出が完了する迄、載置台
40が車両前後方向に傾斜されているため、駐車ブレー
キを掛け忘れている場合には車両2が自然と動き出し、
駐車ブレーキの掛け忘れが確実に防止されている。この
ため、車輪ロック装置が不要とされると共にこの車輪ロ
ック装置が不要とされることから最低地上高規格外車両
検知装置が不要とされ、加えて、駐車ブレーキの掛け忘
れに起因した危険を回避するための危険回避制御システ
ムが不要とされており、装置の低コスト化が大幅に図ら
れている。また、このように、運転者を含む乗員の入庫
領域3からの退出が完了する迄載置台40が不動のた
め、当該乗員の安全性が一層確保されている。また、移
載完了検知センサ21により車両2の移載完了が検知さ
れる迄、載置台40が水平にされているため、車両2が
確実に隣接する横行コンベア8に移載されるようになっ
ている。
【0037】なお、本実施形態においては、各車輪(前
輪、後輪)2a,2bを載置するコンベア8a,8bの
幅が同一で同一構造を成しているため、従来のように幅
の狭い前輪コンベアを基準として車両2を停止する場合
に比して入庫作業が簡易にされていると共に、従来のよ
うに前輪基準で後輪の位置のバラツキを吸収すべく後輪
コンベアの幅が広い場合に比して当該コンベアに対する
負荷が低減されて低コスト化が図られ、さらに、両コン
ベア8a,8bの部品が共通化されることで一層低コス
ト化が図られている。
【0038】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、横行コ
ンベア8をベルトコンベアとしているが、ローラコンベ
ア、スラットコンベア等としても良い。
【0039】また、上記実施形態においては、傾斜手段
の駆動源をエアーシリンダとしているが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、油圧アクチュエータや電動
アクチュエータであっても勿論良い。
【0040】また、上記実施形態においては、移載完了
検知センサ21により、横行コンベア8による車両2の
移載完了を検知するようにしているが、例えば、横行コ
ンベア駆動モータ27の回転数により車両2の移動距離
が分かるため、これにより車両2の移載完了を判断する
ようにしても良い。
【0041】また、上記実施形態においては、入庫領域
3の出口扉42をロックすることで、運転者を含む乗員
の入庫領域3からの退出完了を知らせるようにしている
が、入庫領域3からの退出完了を、例えば、スイッチ等
の入力手段により知らせることも可能であり、また、例
えば、センサにより検知することも可能である。
【0042】また、上記実施形態においては、制御手段
28が、移載完了検知センサ21による検知に応答して
載置台40を傾斜させ、入庫領域出口扉ロック装置22
による入力に応答して載置台40を水平状態と成すよう
にしているが、本発明の効果を得るには、制御手段28
により、少なくとも運転者の運転により車両2の車輪2
a,2bが入庫領域3の横行コンベア8に載置されてか
ら運転者が降車する迄の間は、載置台40を傾斜させ、
少なくとも車両2を移載する間は、載置台40を水平状
態と成すように構成されていれば良い。
【0043】また、上記実施形態においては、駐車ブレ
ーキ確認装置20を、入庫領域3と出庫領域9が別々
で、入庫用リフト7aと出庫用リフト7bが別々な機械
式立体駐車装置1の入庫領域3に対して適用している
が、入庫領域3と出庫領域9を兼用とした入出庫領域を
有すると共に、入庫用リフト7aと出庫用リフト7bを
兼用とした入出庫用リフトを有する機械式立体駐車装置
の入出庫領域に対しても勿論適用できる。
【0044】また、上記実施形態においては、駐車ブレ
ーキ確認装置20の機能を十分に発揮できるとして、リ
フト及び走行台車6を備える機械式立体駐車装置1に対
して適用しているが、リフト及び走行台車6の少なくと
も一方を備える機械式駐車装置に対しても勿論適用可能
であり、さらに、入庫領域に隣接して駐車区画を上方向
及び下方向の少なくとも一方の方向(上方向または下方
向若しくは上下方向)に並設し当該駐車区画自体を例え
ば上下に移動することで、入庫領域に入庫された車両2
を横行コンベア8を介して該当する駐車区画に搬入可能
とする昇降・ピットタイプの機械式駐車装置に対しても
同様に適用可能である。
【0045】また、駐車ブレーキ確認装置20を、停止
基準となる前輪コンベア及びこの前輪コンベアに比して
幅広な後輪コンベアから成る横行コンベアを有する機械
式駐車装置に対しても勿論適用可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明の機械式駐車装置の駐車ブレーキ
確認装置は、少なくとも運転者の運転により車両の車輪
が入庫領域の横行コンベアに載置されてから運転者が降
車する迄の間は、当該車両を載置する載置台を車両前後
方向に傾斜し、駐車ブレーキを掛け忘れている場合には
車両が自然と動き出すことで、駐車ブレーキの掛け忘れ
を防止すると共に、この駐車ブレーキの掛けられた車両
を隣接する横行コンベアに移載すべく少なくとも車両を
移載する間は、載置台を水平状態と成すように構成した
ものであるから、車輪ロック装置及び最低地上高規格外
車両検知装置が不要になると共に、駐車ブレーキの掛け
忘れに起因した危険を回避するための危険回避制御シス
テムが不要となり、装置の低コスト化を大幅に図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る駐車ブレーキ確認装置
を示すブロック構成図である。
【図2】図1の駐車ブレーキ確認装置を備えた機械式立
体駐車装置を示す一部破断斜視図である。
【図3】図2中の入庫領域を示す正面斜視図である。
【図4】図2中の入庫領域を示す側面断面図であり、
(a)は載置台が傾斜している状態の側面断面図、
(b)は載置台が水平にされている状態の側面断面図で
ある。
【図5】図1中の制御手段の処理手順を示すフロー図で
ある。
【符号の説明】
1…機械式立体駐車装置(機械式駐車装置)、2…車
両、2a,2b…車輪、3…入庫領域、4…駐車区画、
6…走行台車(搬入装置;移送装置)、7a…入庫用リ
フト(搬入装置;移送装置)、7b…出庫用リフト、8
…横行コンベア(搬入装置)、8a…前輪コンベア、8
b…後輪コンベア、20…駐車ブレーキ確認装置、21
…移載完了検知センサ(センサ)、22…入庫領域出口
扉ロック装置(入力手段)、26…エアーシリンダ(駆
動源;傾斜手段)、28…制御手段(CPU)、29…
ROM、40…載置台、44…固定軸(傾斜手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の運転により車両が入庫されて当
    該運転者が降車する入庫領域と、車両を収容する複数の
    駐車区画と、前記入庫領域及び前記駐車区画の各々に設
    置され前記車両の車輪を車両の幅方向に移送して当該車
    両を移載する横行コンベアを含み前記入庫領域に入庫さ
    れた車両を前記駐車区画のうちの該当する駐車区画に搬
    入するのを可能とする搬入装置と、を備えた機械式駐車
    装置の前記入庫領域に対して適用される駐車ブレーキ確
    認装置であって、 前記横行コンベアを有して前記車両を載置する載置台
    と、 この載置台を車両前後方向に傾斜可能とする傾斜手段
    と、 この傾斜手段の駆動源を制御して、少なくとも前記運転
    者の運転により前記車両の車輪が前記入庫領域の前記横
    行コンベアに載置されてから前記運転者が降車する迄の
    間は、前記載置台を傾斜させ、少なくとも前記車両を移
    載する間は、前記載置台を水平状態と成す制御手段と、
    を具備した機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置。
  2. 【請求項2】 前記搬入装置は、前記車両を垂直方向及
    び水平方向の少なくとも一方の方向の経路にて移送する
    移送装置をさらに備えると共に、この移送装置にも前記
    横行コンベアを備え、 前記入庫領域に入庫された車両は、前記各横行コンベア
    及び前記移送装置を中継して前記駐車区画のうちの該当
    する駐車区画に搬入されることを特徴とする請求項1記
    載の機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記横行コンベアによ
    る前記車両の移載が完了すると、前記載置台を傾斜さ
    せ、次の車両が前記入庫領域に入庫されて当該次の車両
    の運転者を含む乗員の前記入庫領域からの退出が完了す
    ると、前記載置台を水平状態と成すことを特徴とする請
    求項1または2記載の機械式駐車装置の駐車ブレーキ確
    認装置。
  4. 【請求項4】 前記横行コンベアによる前記車両の移載
    完了を検知するセンサと、 前記運転者を含む乗員の前記入庫領域からの退出完了を
    知らせる入力手段と、を備え、 前記制御手段は、前記センサによる検知に応答して前記
    載置台を傾斜させ、前記入力手段による入力に応答して
    前記載置台を水平状態と成すことを特徴とする請求項3
    記載の機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置。
JP26080299A 1999-09-14 1999-09-14 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置 Pending JP2001081993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26080299A JP2001081993A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26080299A JP2001081993A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001081993A true JP2001081993A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17352960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26080299A Pending JP2001081993A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001081993A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101597966B (zh) * 2008-06-04 2011-02-09 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 停放方便的立体车库
CN117071966A (zh) * 2023-08-03 2023-11-17 广州市机电安装有限公司 一种平面移动类机械式停车设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101597966B (zh) * 2008-06-04 2011-02-09 中国国际海运集装箱(集团)股份有限公司 停放方便的立体车库
CN117071966A (zh) * 2023-08-03 2023-11-17 广州市机电安装有限公司 一种平面移动类机械式停车设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960705119A (ko) 자동 저장 장치
JP2001081993A (ja) 機械式駐車装置の駐車ブレーキ確認装置
JP4162537B2 (ja) 吊上げ式荷役装置
JP3426978B2 (ja) フォーク式立体駐車装置
JPH0692409A (ja) スタッカークレーンの走行制御方法及び装置
JP3192600B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP3017704B2 (ja) 駐車装置及びその制御方法
JP2891132B2 (ja) 貨物車両のリフト装置
JP2986353B2 (ja) 立体駐車場設備
JP3335335B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2679750B2 (ja) 立体駐車場
JP2870613B2 (ja) 立体駐車場
JP2023059716A (ja) 機械式駐車装置
JP3422669B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JPH0641328B2 (ja) 荷物運搬車に使用される荷積み装置
JP2545812Y2 (ja) 移載装置
JP2783307B2 (ja) 立体駐車場
JP2604765B2 (ja) 立体駐車装置
JP2004060156A (ja) 駐車装置の入出庫方法及び駐車装置
JP3752910B2 (ja) 被格納物収納装置
JP3687031B2 (ja) ターンテーブル付き駐車装置
JP4001335B2 (ja) ローリフトトラック
JP3447889B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP3186597B2 (ja) 格納システムにおける横行トレーの移動規制装置
JP2023068900A (ja) 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置