JP3422669B2 - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

エレベータ式駐車装置

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JP3422669B2
JP3422669B2 JP31547297A JP31547297A JP3422669B2 JP 3422669 B2 JP3422669 B2 JP 3422669B2 JP 31547297 A JP31547297 A JP 31547297A JP 31547297 A JP31547297 A JP 31547297A JP 3422669 B2 JP3422669 B2 JP 3422669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の乗込部の
上方に自動車を載せて昇降するエレベータの昇降路と、
昇降路の両側に沿って階層状に形成され、それぞれに自
動車格納用の横行台車を配置された複数の駐車区画とを
備え、エレベータと横行台車との間で自動車の受け渡し
を行うエレベータ式駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の駐車装置を図7に示して
いる。図7は自動車の乗込部直上の駐車階層レベルから
見た平面図である。図7において、71は地上1階に設
定された自動車の乗込部であり、72はその乗込部レベ
ルにある入出庫口の位置を示している。73は自動車の
乗込部71上に形成されたエレベータの昇降路であり、
そこにフォーク式のエレベータ74が4本のガイドレー
ル75に沿って昇降可能に設置されている。76はそれ
ぞれ、昇降路73の両側に階層状に形成された自動車の
駐車区画であり、これら駐車区画76にフォーク式の横
行台車77が図示されない横行駆動機構により固定レー
ル78上を昇降路73まで横行可能に配置されている。
【0003】この駐車装置においては、入庫運転に際し
て、エレベータ74が自動車の乗込部71上に待機され
て、自動車が自走によりエレベータ74上に乗り入れら
れる。次いで、エレベータ74が予め決められた階層ま
で上昇され、その階層の駐車区画76の横行台車77よ
りも少し高い所定の位置で停止される。次いで、横行台
車77がその横行駆動機構により固定レール78上を駐
車区画76から昇降路73のエレベータ74の直下まで
横行される。そしてエレベータ74が下降されて横行台
車77を通過すると同時に、自動車が横行台車77上に
受け渡しされる。エレベータ74はそのまま自動車の乗
込部71まで下降されていくとともに、横行台車77が
固定レール78上を駐車区画76へ横行されて、自動車
が格納される。なお、出庫運転ではこの逆の動作が行わ
れる。
【0004】このように、この種の駐車装置では、自動
車の乗込部71からその上方の昇降路73上をエレベー
タ74が上昇、下降され、昇降路73上で自動車が横行
台車77上に受け渡しされると、自動車が昇降路73に
隣接した駐車区画76へ横行台車77とともに格納され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、多雪地域に設置
されたエレベータ式駐車装置では、降雪の中を走行して
きた自動車がルーフ上やボンネット上に雪を載せたまま
駐車区画へ格納されるため、上方の駐車区画に格納され
た自動車から落雪が発生すると、エレベータの昇降路を
通じ、その下部、自動車の乗込部まで雪が落下すること
があった。これが、自動車の乗込部において自動車の入
庫中、または出庫中で、自動車に乗員が乗降している場
合には、乗員の付近に雪が落下してしまうおそれがあ
り、これを防止する必要があった。
【0006】また特に、図8に示したように、自動車の
駐車区画86を自動車の乗込部81への自動車の乗り入
れ方向に対して直角に向けて形成した形式、ここではト
レー式の駐車装置で表しているが、乗員の自動車に対す
る乗降が昇降路83の直下で行われるために、図7に示
したような、自動車の駐車区画76を自動車の乗り入れ
方向に対して平行に形成した形式に比べて、落雪による
雪が乗員の付近に落下することが考えられる。
【0007】また、このような落雪に限らず、万が一自
動車の乗込部の上方から落下物があった場合にも備え、
常に乗員および自動車を保護できるようにしておくこと
が望ましい。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、この種のエレベータ式駐車装置におい
て、自動車の乗込部上方のエレベータの昇降路を通じ、
上方の駐車区画などから落雪、または落下物があった場
合に、自動車の乗込部で自動車から乗降中の乗員および
自動車を保護することができ、一層の安全対策を図るこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエレベータ式駐車装置においては、エレベ
ータが自動車の乗込部に位置している間、その直上の駐
車階層にあるトレーまたは遮蔽板を載せた横行台車をエ
レベータの昇降路に移動して昇降路を遮蔽するようにし
ている。
【0010】これにより、自動車の乗込部上方のエレベ
ータの昇降路を通じ、上方の駐車区画などから落雪、ま
たは落下物があった場合でも、これを横行台車上のトレ
ーまたは遮蔽板で遮ることができ、自動車の乗込部で自
動車から乗降中の乗員および自動車を保護することがで
きるなど、一層の安全対策を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のトレー
型のエレベータ式駐車装置は、自動車をその乗込部でト
レーに載せて昇降するトレー式のエレベータと、そのエ
レベータ昇降路の側方に沿って階層状に形成された駐車
区画と、その駐車区画に配置されたトレー式の横行台車
とを備え、自動車をエレベータと横行台車との間で受け
渡しして、駐車区画に横行させて格納するトレー型のエ
レベータ式駐車装置において、自動車の入出庫に際し
て、自動車の乗込部にエレベータが着床することによ
り、自動車の乗込部直上の駐車区画からトレーを載せた
横行台車をエレベータ昇降路へ横行して、エレベータ昇
降路を塞ぐ閉動作と、自動車の乗込部で自動車の入出庫
作業が完了することにより、エレベータ昇降路からトレ
ーを載せた横行台車を該直上の駐車区画へ横行して、エ
レベータ昇降路を開ける開動作とを取る制御手段を備
え、該直上の駐車区画を不使用又は限定的に使用する駐
車区画とし、該直上の駐車区画に配置されたトレーを載
せた横行台車をエレベータ昇降路を開閉する遮蔽手段と
して使用するものである。
【0012】本発明の請求項2に記載のフォーク型のエ
レベータ式駐車装置は、自動車をその乗込部でフォーク
状の支持部に載せて昇降するフォーク式のエレベータ
と、そのエレベータ昇降路の側方に沿って階層状に形成
された駐車区画と、その駐車区画に配置されたフォーク
式の横行台車とを備え、自動車をエレベータと横行台車
との間で受け渡しして、駐車区画に横行させて格納する
フォーク型のエレベータ式駐車装置において、自動車の
入出庫に際して、自動車の乗込部にエレベータが着床す
ることにより、自動車の乗込部直上の駐車区画からフォ
ーク式の横行台車をエレベータ昇降路へ横行して、エレ
ベータ昇降路を塞ぐ閉動作と、自動車の乗込部で自動車
の入出庫作業が完了することにより、エレベータ昇降路
からフォーク式の横行台車を該直上の駐車区画へ横行し
て、エレベータ昇降路を開ける開動作とを取る制御手段
を備え、該直上の駐車区画を不使用又は限定的に使用す
る駐車区画とし、該直上の駐車区画に配置された横行台
車に遮蔽板を取り付けてエレベータ昇降路を開閉する遮
蔽手段として使用するものである。
【0013】本発明の請求項3に記載のフォーク型のエ
レベータ式駐車装置は、請求項2の構成において、遮蔽
板が複数の分割板からなり、これらの分割板を横行台車
上に着脱可能に取り付けている。
【0014】本発明の請求項4に記載のエレベータ式駐
車装置は、請求項1または2若しくは3の各構成におい
て、エレベータが乗込部に位置している間、その直上の
駐車階層にあるトレーまたは遮蔽板を載せた横行台車を
エレベータ昇降路に移動させておく動作を冬期モードと
して設定し、この冬期モードと冬期以外のモードとに切
り替え運転する切り替え手段を備えている。
【0015】上記各構成から、自動車の乗込部の上方か
ら落雪、落下物があった場合に、トレーまたは遮蔽板に
よりその落雪、落下物を遮ることができ、自動車の乗込
部の乗員および自動車を保護することができる。
【0016】以下、図を用いて、本発明の第1、第2の
実施例について説明する。 (第1の実施例)図1は本発明の第1の実施例の構成を
示している。この実施例においては、トレー型のエレベ
ータ式駐車装置として例示している。図1において、1
は地上1階に設定された自動車の乗込部であり、2は入
出庫口、3はその開閉ドアである。この自動車の乗込部
1には床面にエレベータの着床位置4を設定され、その
近傍にエレベータの着床を検出するエレベータ着床検出
センサー5が配設されている。また、エレベータの着床
位置4にはトレー旋回装置6が設置され、後述するエレ
ベータ9との間でトレー12の受け渡しが行われ、自動
車の向きが変えられるようになっている。7は制御盤で
あり、駐車装置各部の動作を制御する。16は自動車位
置検出用のセンサー、乗員退出確認用のセンサーなどの
各種センサーであり、これらのセンサー16により、自
動車の乗込部1において自動車の入出庫作業完了を確認
する。
【0017】8は自動車の乗込部1上に形成されたエレ
ベータの昇降路であり、そこに、図2に示すように、ト
レー式のエレベータ9が4本のガイドレール10に沿っ
て昇降可能に設置されている。この駐車装置では、図8
に示す従来例と同様に、エレベータの昇降路8がその前
後方向(長手方向)を自動車の乗込部1への自動車の乗
り入れ方向に対して直角に向けて設けられている。
【0018】11はそれぞれ、昇降路8の両側に階層状
に形成された自動車の駐車区画であり、これら駐車区画
11に自動車搭載用のトレー12を載置されたトレー横
行台車13が配置され、各駐車区画11と昇降路8との
間に配置された一対の横行レール14上を昇降路8に向
けて横行可能になっている。ここで、一対の横行レール
14はそれぞれ、両駐車区画11と昇降路8との間(境
界部)にエレベータ9を通過させるためのスリットが斜
めに形成されている。したがって各横行レール14は3
分割されたレール部材から構成されている。また、片側
一方の横行レール14の上面、すなわちトレー横行台車
13の走行面にはその幅方向中央部に全長に亘って凹状
のガイド溝が設けられる一方、トレー横行台車13の片
側一方の各車輪周面の幅方向中央部にその全周に亘って
凸状のガイドフランジを備え、両者の係合によりトレー
横行台車13の走行方向を案内するようになっている。
エレベータの昇降路8の向きから、これら駐車区画11
およびトレー横行台車13の前後方向(長手方向)がま
た、自動車の乗込部1への自動車の乗り入れ方向に対し
て直角に向けられている。なお、15は各駐車区画11
毎に敷設された水受けである。
【0019】この第1の実施例において自動車の乗込部
1直上の階層の一方の駐車区画11Sは冬期中にあって
は不使用の区画または限定的に使用する駐車区画であ
り、そこに配置されたトレー横行台車13Sおよび自動
車搭載用のトレー12Sがエレベータの昇降路8を開閉
する遮蔽手段として用いられている。すなわち、これが
自動車の乗込部1の制御盤7により制御されて、自動車
の入出庫に際し、自動車の乗込部1においてエレベータ
着床検出センサー5によりエレベータ9が着床されてい
ることが検出されると、その検出結果に基づいてトレー
12Sを載せたトレー横行台車13Sがその駐車区画1
1Sから昇降路8上へ横行されて、昇降路8を塞ぐ閉動
作と、自動車の乗込部1において各種センサー16によ
り自動車の入出庫作業完了が確認されると、エレベータ
9を上昇可能にトレー横行台車13Sが昇降路8上から
駐車区画11Sへ横行されて、昇降路8を開ける開動作
とを取る。ここで、制御盤7には冬期モードスイッチが
設けられ、このスイッチをオンすることにより、この開
閉動作が駐車装置全体のシステム動作中に組み入れられ
る。また、オフすることにより冬期以外のモードとし
て、昇降路8の開閉動作が駐車装置全体のシステム動作
から除かれる。
【0020】次に、このエレベータ式駐車装置の制御盤
7の制御に基づく動作について図3のフローチャートを
用いて説明する。自動車を入庫する場合、まず駐車装置
の外部に備えられた図示されない操作盤の操作により、
駐車装置の入庫運転を起動するための呼び出しを行う
(ステップ1)。この呼び出しにより、自動車の乗込部
1においてエレベータ着床検出センサー5によりエレベ
ータ9がトレー12を載せて、着床位置4に着床されて
いるか否かが検出され(ステップ2)、エレベータ9が
着床されていない場合はエレベータ9が指示された階層
のトレー横行台車13から取り出されたトレー12を載
せて自動車の乗込部1に下降され、着床される。
【0021】エレベータ9が着床されてこれがエレベー
タ着床検出センサー5に検出されると、制御盤7の冬期
モードスイッチがオンになっている場合(ステップ
3)、自動車の乗込部1直上の階層のトレー横行台車1
3Sがその駐車区画11Sから昇降路8上へ横行され
て、トレー12Sにより昇降路8が塞がれる(ステップ
4)。なお、制御盤7の冬期モードスイッチがオフにな
っている場合は、トレー横行台車13Sおよびトレー1
2Sが通常のトレー横行台車13およびトレー12とし
て使用され、遮蔽手段としての開閉動作が行われず、他
の駐車区画11のトレー12およびトレー横行台車13
と同様に、格納先として指定された場合に横行動作が行
われる。したがってその駐車区画11Sが自動車の格納
に使用される。
【0022】このようにしてエレベータの昇降路8が閉
じられると、自動車の乗込部1の入出庫口2の開閉ドア
3が開き(ステップ5)、ここで入庫する自動車が自走
により、自動車の乗込部1に前進し、エレベータ9に支
持されて待機中のトレー12上に乗り入れられる(ステ
ップ6)。続いて、自動車から乗員が降りて、自動車の
乗込部1から退室を完了すると、自動車の乗込部1の開
閉ドア3が閉動作され(ステップ7)、入出庫口2が閉
じられる(ステップ8)。
【0023】次に、昇降路8がトレー横行台車13Sお
よびトレー12Sにより閉じられていると(ステップ
9)、エレベータ9を上昇可能にそのトレー横行台車1
3Sが昇降路8上から駐車区画11Sへ横行されて、昇
降路8が開けられる(ステップ10)。次いで、エレベ
ータ9のトレー12上に自動車が載っていることが確認
されて(ステップ11)、エレベータ9が駆動され、自
動車の乗込部1から昇降路8上を、入庫先の階層の駐車
区画11まで上昇される(ステップ12)。エレベータ
9がその階層の横行レール14よりも少し高い所定の高
さ位置で停止されると、その階層の駐車区画11のトレ
ー横行台車13が横行駆動機構により一対の横行レール
14上を昇降路8、エレベータ9の直下まで横行され
る。続いてエレベータ9が下降され、トレー横行台車1
3上に自動車を載せたトレー12が受け渡しされる。ト
レー横行台車13はその駐車区画11へ横行されて自動
車が格納される(ステップ13)。
【0024】自動車を出庫する場合は、まず駐車装置の
外部に備えられた図示されない操作盤の操作により、駐
車装置の出庫運転を起動するための呼び出しを行う(ス
テップ1)。この呼び出しにより、その自動車を載せた
トレー横行台車13が昇降路8上に横行され、エレベー
タ9の上昇によりそのトレー12がトレー横行台車13
からエレベータ9へ受け渡しされる。トレー横行台車1
3がその駐車区画11に戻されると、エレベータ9が下
降され、自動車の乗込部1に着床される。なお、トレー
旋回装置6によりトレー12が旋回されて自動車の前部
が入出庫口2に向けられて着床される。自動車の乗込部
1においてエレベータ着床検出センサー5によりエレベ
ータ9が着床位置4に着床されているか否かが検出され
る(ステップ2)。
【0025】エレベータ9が着床されてこれがエレベー
タ着床検出センサー5に検出されると、制御盤7の冬期
モードスイッチがオンになっている場合(ステップ
3)、自動車の乗込部1直上の階層のトレー横行台車1
3Sが駐車区画11Sから昇降路8上へ横行されて、ト
レー12Sにより昇降路8が塞がれる(ステップ4)。
なお、制御盤7の冬期モードスイッチがオフになってい
る場合は、この遮蔽手段の開閉動作が行われない。
【0026】このようにしてエレベータの昇降路8が閉
じられると、自動車の乗込部1の入出庫口2の開閉ドア
3が開き(ステップ5)、ここで乗員が自動車の乗込部
1に入室し、そこに戻されている自動車に乗って自動車
を前進で出庫する(ステップ6)。自動車の乗込部1か
ら退室を完了すると、自動車の乗込部1の開閉ドア3が
閉動作され(ステップ7)、入出庫口2が閉じられる
(ステップ8)。
【0027】このように上記第1の実施例によれば、エ
レベータ9が自動車の乗込部1に着床している間は、自
動車の乗込部1直上の駐車区画11に備えたトレー横行
台車13Sをエレベータの昇降路8上に移動して、その
上のトレー12Sにより昇降路8を遮蔽するようにして
いるので、自動車の入庫または出庫に際し、自動車の乗
込部1において自動車の入出庫作業中、乗員が自動車に
乗降しているときに、その上方の階層の駐車区画11に
格納中の自動車から落雪が発生し、その雪が昇降路8を
通じて落下しても、トレー12Sにより落雪を受け止め
ることができ、自動車の乗込部1の乗員および自動車を
保護することができる。
【0028】また、上記実施例では、トレー横行台車1
3Sおよび自動車搭載用のトレー12Sを用いて昇降路
8を遮蔽するようにしているので、昇降路8の遮蔽手段
として特別の装置や特別の工事が不要であり、低コスト
を図ることができる。
【0029】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施例の構成を示している。この実施例においては、フォ
ーク型のエレベータ式駐車装置として例示している。図
4において、28は自動車の乗込部21上に形成された
エレベータの昇降路であり、そこにフォーク式のエレベ
ータ29が4本のガイドレール30に沿って昇降可能に
設置されている。なお、このエレベータ29は、図7の
従来例に示すように、自動車搭載用のフォーク状ステー
ジを備え、そのフォーク状の支持部で自動車の前後、両
輪を支持するようになっている。この駐車装置ではま
た、図7に示す従来例と同様に、エレベータの昇降路2
8がその前後方向(長手方向)を自動車の乗込部21へ
の自動車の乗り入れ方向と平行に向けて設けられてい
る。
【0030】31は昇降路28の両側に階層状に形成さ
れた自動車の駐車区画であり、これら駐車区画31に自
動車搭載用の横行フォーク台車33が配置され、各駐車
区画31と昇降路28との間に配置された一対の横行レ
ール34上を昇降路28に向けて横行可能になってい
る。エレベータの昇降路28の向きから、これら駐車区
画31および横行フォーク台車33の前後方向(長手方
向)がまた、自動車の乗込部21への自動車の乗り入れ
方向と平行に向けられている。なお、35は各駐車区画
毎に敷設された水受けである。
【0031】この第2の実施例において自動車の乗込部
直上の階層の一方の駐車区画31Sが冬期中にあっては
不使用の区画または限定的に使用する駐車区画であり、
そこに配置された横行フォーク台車33S上に遮蔽板3
2Sが取り付けられて、エレベータの昇降路28を開閉
する遮蔽手段として構成されている。
【0032】横行フォーク台車33Sは、図4、図5に
示すように、駐車区画31Sの前後方向に向けて延びる
2本の支持フレーム331と、その前後端に固定されて
車輪332を軸支された車輪フレーム333と、2本の
支持フレーム331の前側および後側にそれぞれ直角方
向に向けて固定された自動車の車輪を支持するためのフ
ォーク部材334とからなり、図示されない横行駆動機
構により一対の横行レール34上を駐車区画31Sから
昇降路28に向けて横行可能に設置されている。
【0033】遮蔽板32Sはエレベータの昇降路28を
平面的に閉塞可能な大きさからなる鉄板であり、複数の
分割板321からなる。この分割により分割板321の
1枚当たりの重量が軽減され、横行フォーク台車33S
への取り付け作業を容易にしている。この実施例におい
ては昇降路28の長手方向に向けて均等に5分割し、5
枚の分割板321を用意しているが、分割枚数、分割形
状は任意である。
【0034】5枚の分割板321はそれぞれ、横行フォ
ーク台車33S上に一体的に配置され、着脱可能に取り
付けられている。ここでは、各支持フレーム331が、
図5、図6に示すように、断面コ字形のチャンネル材か
らなり、この支持フレーム331を利用して取り付けら
れている。取り付けには取付板323とボルト325お
よびナット326が用いられている。取付板323は支
持フレーム331の幅よりも長い帯状の部材で、その平
面にボルト挿通穴324を穿設されている。また各分割
板321の平面には分割板321を2本の支持フレーム
331上に載せたときに各支持フレーム331の内側に
相当する位置に1箇所ずつ合計2箇所にボルト挿通穴3
22が穿設されている。なお、これらの穴322は相互
に対角状の位置に設けられている。このようにして、遮
蔽板32Sの各分割板321が2本の支持フレーム33
1上にその一端側から順次載せられ、取付板323を各
分割板321の下で相互のボルト挿通穴324、322
を合わせるとともに、取付板323の一端側を支持フレ
ーム331の上部内側に当てがって、両ボルト挿通穴3
24、322にボルト325を通し、ナット326を締
結することにより各分割板321が固定される。
【0035】なお、この遮蔽板32Sを取り付けられた
横行フォーク台車33Sは、第1の実施例と同様に、自
動車の乗込部の制御盤により制御されて、自動車の入出
庫に際し、自動車の乗込部に備えたエレベータ着床検出
センサーによりエレベータ29が着床されていることが
検出されると、その検出結果に基づいて駐車区画31S
から昇降路28上へ横行されて、昇降路28を塞ぐ閉動
作と、自動車の乗込部において自動車の入出庫作業完了
の確認結果に基づいて、昇降路28上から駐車区画31
Sへ横行されて、昇降路28を開ける開動作とを取る。
【0036】このように上記第2の実施例によれば、自
動車の乗込部直上の一方の駐車区画31Sに備えた横行
フォーク台車33S上に昇降路28を閉塞可能な遮蔽板
32Sを取り付けて、エレベータ9が自動車の乗込部に
着床している間は、自動車の乗込部直上の駐車階層の横
行フォーク台車33Sをエレベータの昇降路28上に移
動して、その上の遮蔽板32Sにより昇降路28を遮蔽
するようにしているので、自動車の入庫または出庫に際
し、自動車の乗込部において自動車の入出庫作業中、乗
員が自動車に乗降しているときに、その上方の階層の駐
車区画31に格納中の自動車から落雪が発生し、その雪
が昇降路28を通じて落下しても、遮蔽板32Sにより
落雪を受け止めることができ、自動車の乗込部の乗員お
よび自動車を保護することができる。
【0037】また、上記実施例では、横行フォーク台車
33Sおよび専用の遮蔽板32Sを用いて昇降路8を遮
蔽するようにしているので、上記第1の実施例と異な
り、その構成上、遮蔽板32Sおよびその取付部品が特
別の部材として新たに必要になり、その取付作業を必要
とするが、少ない部品点数であり、簡単に取り付けるこ
とができるので、低コストを維持することができる。
【0038】なお、各実施例では、制御盤に冬期モード
スイッチを設け、駐車装置の入出庫運転の動作中に昇降
路の開閉動作を選択的に組み入れるようにしているが、
このようなスイッチを用いないで、昇降路の開閉動作を
駐車装置の入出庫運転の一連の動作として完全に組み込
み、自動車の乗込部に自動車およびその乗員がいる場合
は常時昇降路を閉じるようにしてもよい。このようにす
ることにより、落雪に限らず、万が一落下物があった場
合の事故防止に備えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータが自動車の乗込部に位置している間、その直
上の駐車階層にあるトレーまたは遮蔽板を載せた横行台
車をエレベータの昇降路に移動して昇降路を遮蔽するよ
うにしているので、自動車の乗込部上方のエレベータの
昇降路を通じ、上方の駐車区画などから落雪、または落
下物があった場合に、自動車の乗込部で自動車から乗降
中の乗員および自動車を確実に保護することができるな
ど、一層の安全対策を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるエレベータ式駐
車装置の一部省略側面断面図
【図2】同駐車装置に備えた昇降路の遮蔽手段の平面図
【図3】同駐車装置の動作例を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例におけるエレベータ式駐
車装置に備えた昇降路の遮蔽手段の平面図
【図5】同遮蔽手段の正面図
【図6】同遮蔽手段の部分拡大断面図
【図7】従来のエレベータ式駐車装置の一例を示す平面
【図8】従来のエレベータ式駐車装置の別の例を示す平
面図
【符号の説明】
1 自動車の乗込部 2 入出庫口 3 開閉ドア 4 エレベータの着床位置 5 エレベータ着床検出センサー 6 トレー旋回装置 7 制御盤 8 エレベータの昇降路 9 トレー式のエレベータ 10 ガイドレール 11 駐車区画 11S 自動車の乗込部直上の駐車区画 12 自動車搭載用のトレー 12S 自動車搭載用のトレー 13 トレー横行台車(トレー式の横行台車) 13S トレー横行台車(トレー式の横行台車) 14 一対の横行レール 15 水受け 16 各種センサー 28 エレベータの昇降路 29 フォーク式のエレベータ 30 ガイドレール 31 駐車区画 31S 自動車の乗込部直上の駐車区画 32S 遮蔽板 321 分割板 322 ボルト挿通穴 323 取付板 324 ボルト挿通穴 325 ボルト 326 ナット 33 横行フォーク台車(フォーク式の横行台車) 33S 横行フォーク台車(フォーク式の横行台車) 331 支持フレーム 332 車輪 333 車輪フレーム 334 フォーク部材 34 一対の横行レール 35 水受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−41699(JP,A) 特開 平5−187147(JP,A) 特開 平7−2321(JP,A) 実開 平5−3516(JP,U) 実開 平6−10552(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/18 E04H 6/18 601 E04H 6/22,6/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車をその乗込部でトレーに載せて昇
    降するトレー式のエレベータと、そのエレベータ昇降路
    の側方に沿って階層状に形成された駐車区画と、その駐
    車区画に配置されたトレー式の横行台車とを備え、自動
    車をエレベータと横行台車との間で受け渡しして、駐車
    区画に横行させて格納するトレー型のエレベータ式駐車
    装置において、自動車の入出庫に際して、自動車の乗込部にエレベータ
    が着床することにより、自動車の乗込部直上の駐車区画
    からトレーを載せた横行台車をエレベータ昇降路へ横行
    して、エレベータ昇降路を塞ぐ閉動作と、自動車の乗込
    部で自動車の入出庫作業が完了することにより、エレベ
    ータ昇降路からトレーを載せた横行台車を該直上の駐車
    区画へ横行して、エレベータ昇降路を開ける開動作とを
    取る制御手段を備え、 該直上の駐車区画を不使用又は限定的に使用する駐車区
    画とし、該直上の駐車区画に配置されたトレーを載せた
    横行台車をエレベータ昇降路を開閉する遮蔽手段として
    使用する ことを特徴とするトレー型のエレベータ式駐車
    装置。
  2. 【請求項2】 自動車をその乗込部でフォーク状の支持
    部に載せて昇降するフォーク式のエレベータと、そのエ
    レベータ昇降路の側方に沿って階層状に形成された駐車
    区画と、その駐車区画に配置されたフォーク式の横行台
    車とを備え、自動車をエレベータと横行台車との間で受
    け渡しして、駐車区画に横行させて格納するフォーク型
    のエレベータ式駐車装置において、自動車の入出庫に際して、自動車の乗込部にエレベータ
    が着床することにより、自動車の乗込部直上の駐車区画
    からフォーク式の横行台車をエレベータ昇降路へ横行し
    て、エレベータ昇降路を塞ぐ閉動作と、自動車の乗込部
    で自動車の入出庫作業が完了することにより、エレベー
    タ昇降路からフォーク式の横行台車を該直上の駐車区画
    へ横行して、エレベータ昇降路を開ける開動作とを取る
    制御手段を備え、 該直上の駐車区画を不使用又は限定的に使用する駐車区
    画とし、該直上の駐車区画に配置された横行台車に遮蔽
    板を取り付けてエレベータ昇降路を開閉する遮蔽手段と
    して使用する ことを特徴とするフォーク型のエレベータ
    式駐車装置。
  3. 【請求項3】 遮蔽板が複数の分割板からなり、これら
    の分割板を横行台車上に着脱可能に取り付けている請求
    項2記載のフォーク型のエレベータ式駐車装置。
  4. 【請求項4】 エレベータが乗込部に位置している間、
    その直上の駐車階層にあるトレーまたは遮蔽板を載せた
    横行台車をエレベータ昇降路に移動させておく動作を冬
    期モードとして設定し、この冬期モードと冬期以外のモ
    ードとに切り替え運転する切り替え手段を備えている請
    求項1または2若しくは3記載のエレベータ式駐車装
    置。
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