JP2001080635A - 再封可能紙箱 - Google Patents

再封可能紙箱

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JP2001080635A JP25824899A JP25824899A JP2001080635A JP 2001080635 A JP2001080635 A JP 2001080635A JP 25824899 A JP25824899 A JP 25824899A JP 25824899 A JP25824899 A JP 25824899A JP 2001080635 A JP2001080635 A JP 2001080635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破断ラインに沿って破くことができ、簡単に
開けることができ、隙間なく簡単に閉じることができる
再封可能紙箱を提供する。 【解決手段】 天板24、底板22、側板23,25、
妻板14,34および舌片13,15,33,35から
構成されており、蓋となる予定部分の境界に破断ライン
3が形成された紙箱1であって、底板22に、この底板
22と妻板34との間の一辺における一端から他端にか
けて、破断ライン3が形成されており、妻板34の外側
面に、この妻板34の左右両側に位置する左右一対の舌
片33,35をそれぞれ収納しうる、左右一対の舌片収
納口4,4が形成されている。これら一対の舌片収納口
4,4が、いずれも切り込みを備えており、この左右一
対の切り込みが、妻板34の外側面の左右両端部に斜め
に形成され、かつ、その形状が底板22から天板24に
向かうにつれ、互いに接近するハの字状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再封可能紙箱に関
する。さらに詳しくは、カレー等の食品類、チョコレー
ト菓子等の菓子類、医薬品、玩具、化粧品、電気製品な
ど種々の物を収納し、一度蓋を開けて中身を取り出し、
再び封入することができる再封可能紙箱に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の再封可能紙箱101 の概略
斜視図である。同図において、符号124 は紙箱の天板を
示している。天板124 の上面から前面にかけて左右一対
の破断ライン103 ,103 が形成されている。符号106 は
舌片を示している。図11は従来の再封可能紙箱101 の
開封時の概略斜視図である。同図に示すように、舌片10
6 をつまんで上方に引き上げれば、天板124 は左右一対
の破断ライン103 ,103 に沿って破れる。天板124 は、
天板124Aと蓋124Bとに分離し、蓋124Bは蓋となる。図1
2は従来の再封可能紙箱101 の閉封時の概略斜視図であ
る。同図に示すように、蓋124Bを閉じるときには、舌片
106 を舌片収納口104 に挿入して係合すればよい。舌片
106 を舌片収納口104 から抜けば、蓋124Bを簡単に開け
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図10に示
すように、破断ライン103 は途中で屈曲しているので、
舌片106 をつまんで、舌片106 を上方に引き上げたとき
に、破断ライン103 に沿って破れず、破断ライン103 以
外の部分が破れてしまうときがあるという問題がある。
また、図12において、舌片収納口104 は舌片106 に軽
く係合しているだけなので、天板124Aと蓋124Bとの間に
隙間ができてしまい、密封性が悪いという問題がある。
さらに、図12において、舌片106 を舌片収納口104 に
完全に挿入しないと、舌片106 を閉じることができない
ので、面倒であるという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、破断ラインに
沿って破くことができ、簡単に開けることができ、隙間
なく簡単に閉じることができる再封可能紙箱を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の再封可能紙箱
は、天板、底板、側板、妻板および舌片からなり、蓋と
なる予定部分の境界に破断ラインが形成された紙箱であ
って、前記底板に、該底板と前記妻板との間の一辺にお
ける一端から他端にかけて、前記破断ラインが形成され
ており、前記妻板の外側面に、該妻板の左右両側に位置
する左右一対の舌片をそれぞれ収納しうる、左右一対の
舌片収納口が形成されたことを特徴とする。請求項2の
再封可能紙箱は、請求項1記載の発明において、前記一
対の舌片収納口が、いずれも切り込みを備えており、該
左右一対の切り込みが、前記妻板の外側面の左右両端部
に斜めに形成され、かつ、その形状が前記底板から天板
に向かうにつれ、互いに接近するハの字状であることを
特徴とする。請求項3の再封可能紙箱は、請求項1また
は2記載の発明において、前記破断ラインが、円弧状で
あることを特徴とする。請求項4の再封可能紙箱は、請
求項1、2または3記載の発明において、前記破断ライ
ンが、平行に互い違いに並んだ2条のミシン目であるこ
とを特徴とする。請求項5の再封可能紙箱は、請求項
1、2、3または4記載の発明において、前記破断ライ
ンが、前記底板において、該底板と該底板の両側に位置
する妻板との間の左右各辺における一端から他端にかけ
てそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、紙箱の蓋となる
予定部分を押すと、底板は破断ラインに沿って破れ、蓋
ができる。破断ラインは、底板と妻板との間の一辺にお
ける一端から他端にかけて形成されているため、蓋を開
けると開口が広いので、中身を取り出しやすい。また、
蓋は妻板に付いているので、紙箱から分離されるわけで
はないので、蓋を元の位置に戻せば、紙箱を閉じること
ができる。さらに、蓋を閉じた後に、紙箱の舌片を舌片
収納口に挿入しておけば、この舌片によって蓋が開くの
を防止することができ、確実に蓋を閉じておくことがで
きる。請求項2の発明によれば、舌片収納口に舌片を少
しでも挿入すると、舌片の応力によって、舌片は、ハの
字状に斜めに形成された切り込みに沿って滑りながら舌
片収納口の内部に入り込むから、舌片は舌片収納口の内
部に完全に収納される。請求項3の発明によれば、破断
ラインは円弧状であるから、蓋となる予定部分を押す
と、その力は破断ラインに沿って伝わるので、底板は破
断ラインに沿って破れ、破断ライン以外の部分は破れな
い。請求項4の発明によれば、破断ラインは平行に互い
違いに並んだ2条のミシン目であるから、底板が破断ラ
インに沿って破れると、底板の破れた端縁部分および蓋
の破れた端縁部分はいずれもギザギザとなる。このた
め、蓋を元の位置に戻して蓋を閉じると、蓋が底板に掛
合するから、蓋を確実に閉じておくことができる。請求
項5の発明によれば、左右一対の破断ラインに沿って底
板を簡単に破くことができるので、紙箱を簡単に折り畳
んで壊すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の再封可能紙箱1
の概略斜視図である。図2は本実施形態の再封可能紙箱
1の展開図である。図1〜2に示すように、本実施形態
の再封可能紙箱1は、糊代片21、底板22、側板2
3、天板24、側板25、糊代片12,32、舌片1
3,33、妻板14,34、舌片15,35から構成さ
れている。なお、再封可能紙箱1の素材は、例えば、白
板紙等の板紙など種々の素材を採択しうる。
【0008】本実施形態の再封可能紙箱1において特に
重要な構成を以下に説明する。すなわち、前記底板22
には、破断ライン3が形成されている。前記妻板34に
は、一対の舌片収納口4,4が形成されている。
【0009】まず、破断ライン3を説明する。図3は破
断ライン3の拡大斜視図である。図1〜3に示すよう
に、底板22には、この底板22と糊代片32との間の
一辺における一端から他端にかけて、円弧状の破断ライ
ン3が形成されている。この破断ライン3は、蓋となる
予定部分22B の境界である。このため、蓋となる予定部
分22B を押すと、底板22は、破断ライン3に沿って破
れ、破断ライン3以外の部分は破れないのである。ま
た、破断ライン3は、2条に並んだミシン目である。こ
のため、底板22を破断ライン3に沿って破いたときに
は、底板22A の破けた端縁部分および蓋22Bの破けた端
縁部分はいずれもギザギザとなる。このため、蓋22B を
底板22A に再び突合せて閉じると、底板22A に蓋22B が
掛合するから、蓋22B が自然に開くのを防止することが
できるのである。なお、破断ライン3は、1条のミシン
目であってもよく、3条以上のミシン目であってもよ
い。さらになお、破断ライン3は、ミシン目だけでな
く、破線や1点鎖線等であってもよい。
【0010】つぎに、舌片収納口4を説明する。前記妻
板34には、左右一対の舌片収納口4、4が形成されて
いる。各舌片収納口4は、直角三角形の切り込みであ
る。左右一対の舌片収納口4,4の直角三角形における
斜辺の切り込みは、前記底板22から天板24に向うに
つれ、互いに接近するハの字状に形成されたものであ
る。
【0011】なお、舌片収納口4の形状は、図2〜3に
示した形状だけでなく、図7の再封可能紙箱1Xに示す
形状の舌片収納口4Xであってもよい。すなわち、左右
一対の舌片収納口4X,4Xの直角三角形における斜辺
の切り込みは、前記天板24から底板22に向うにつ
れ、互いに接近するハの字形状であってもよいのであ
る。
【0012】本実施形態の再封可能紙箱1の組み立て方
法について説明する。まず、糊代片21に糊を貼付す
る。そして、糊代片21と底板22との間、底板22と
側板23との間、側板23と天板24との間、天板24
と側板25との間を折り曲げる。そして、糊の付いた糊
代片21に、側板25を重ね合わせる。つぎに、舌片1
3および舌片15を内側にして折り曲げる。そして、糊
代片12に糊を貼付し、糊の付いた糊代片12を折り曲
げて、妻板14を折り曲げて、前記糊代片12の上に重
ね合わせる。つぎに、舌片33および舌片35を内側に
折り曲げる。そして、糊代片32に糊を貼付し、糊の付
いた糊代片32を折り曲げ、ついで、妻板34を折り曲
げて、前記糊代片32の上に重ね合わせる。これによ
り、本実施形態の再封可能紙箱1を組み立てることがで
きるのである。
【0013】つぎに、本実施形態の再封可能紙箱1の作
用・効果を説明する。まず、図1に示すように、蓋とな
る予定部分22B を押すと、底板22は破断ライン3に沿
って破れる。この破断ライン3は円弧状であるから、押
した力は破断ライン3に沿って伝わるので、底板22は
破断ライン3に沿って破れ、破断ライン3以外の部分は
破れない。しかも、この破断ライン3は、2条に並んだ
ミシン目なので、底板22A の破けた端縁部分および蓋22
B の破けた端縁部分は、いずれもギザギザとなるのであ
る。
【0014】図4は本実施形態の再封可能紙箱1の開封
時の概略斜視図である。同図に示すように、全ての破断
ライン3が破れると、蓋となる予定部分22B は、蓋22B
となるのである。この蓋22B を開けると開口が広いの
で、再封可能紙箱1の内部に収納された菓子等の中身を
取り出しやすいという効果を奏する。
【0015】図5は本実施形態の再封可能紙箱1の閉封
時の概略斜視図である。同図に示すように、中身を取り
出した後に、蓋22B を再封するときには、まず、左右一
対の舌片33、35を開く。そして、蓋22B を元の位置
に再び戻す。前記底板22A の破けた端縁部分および蓋22
B の破けた端縁部分は、いずれもギザギザであるから、
蓋22B が底板22A に係合するので、蓋22B を確実に閉じ
ておくことができ、蓋22B は底板22A に掛合したまま開
かないという効果を奏する。
【0016】図6は本実施形態の再封可能紙箱1の使用
説明図である。図5〜6に示すように左右一対の舌片3
3,35をそれぞれ曲げながら、その先端角部を前記一
対の舌片収納口4,4にそれぞれ挿入する。すると、図
6(B) に示すように、各舌片33,35は湾曲部分の応
力によって、各舌片収納口4の斜めに形成された切り込
みに沿って滑りながら舌片収納口4の内部に入り込むか
ら、各舌片収納口4の内部に完全に収納される。つま
り、各舌片収納口4に、舌片33,35を少しでも挿入
すると、舌片33,35の応力によって舌片33,35
は各舌片収納口4の内部に完全に収納されるという効果
を奏する。
【0017】図5に示すように、左右一対の舌片収納口
4,4にそれぞれ舌片33,35が挿入され、妻板34
を抑えている。しかも、蓋22B は底板22A に掛合したま
ま開かない。このため、妻板34および蓋22B によっ
て、再封可能紙箱1を完全に閉じることができるという
効果を奏する。
【0018】上記のごとく、本実施形態の再封可能紙箱
1は、破断ライン3に沿って破くことができ、簡単に開
けることができ、隙間なく簡単に閉じることができると
いう効果を奏する。
【0019】また、図8に示す再封可能紙箱1Yのよう
に、破断ライン3を底板22の片側だけでなく、底板2
2の両側に形成させるとよい。この場合、一対の破断ラ
イン3,3のそれぞれに沿って、底板22をそれぞれ破
ると、図9に示すように、簡単に折り畳んで壊すことが
できるという効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙箱の蓋とな
る予定部分を押すと、底板は、破断ラインに沿って破
れ、蓋ができる。この蓋を開けると開口が広いので、中
身を取り出しやすい。また、蓋を閉じた後に、紙箱の舌
片を舌片収納口に挿入しておけば、この舌片によって蓋
が開くのを防止することができ、確実に蓋を閉じておく
ことができる。請求項2の発明によれば、舌片収納口に
舌片を少しでも挿入すると、舌片の応力によって、舌片
は、ハの字状に斜めに形成された切り込みに沿って滑り
ながら舌片収納口の内部に入り込むから、舌片は舌片収
納口の内部に完全に収納される。請求項3の発明によれ
ば、破断ラインは円弧状であるから、蓋となる予定部分
を押すと、その力は破断ラインに沿って伝わるので、底
板は破断ラインに沿って破れ、破断ライン以外の部分は
破れない。請求項4の発明によれば、蓋を元の位置に戻
して蓋を閉じると、蓋が底板に掛合するので、蓋を確実
に閉じておくことができる。請求項5の発明によれば、
紙箱を簡単に折り畳んで壊すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の再封可能紙箱1の概略斜視図であ
る。
【図2】本実施形態の再封可能紙箱1の展開図である。
【図3】破断ライン3の拡大斜視図である。
【図4】本実施形態の再封可能紙箱1の開封時の概略斜
視図である。
【図5】本実施形態の再封可能紙箱1の閉封時の概略斜
視図である。
【図6】本実施形態の再封可能紙箱1の使用説明図であ
る。
【図7】他の実施形態の再封可能紙箱1Xの概略斜視図
である。
【図8】さらに他の実施形態の再封可能紙箱1Yの概略
斜視図である。
【図9】再封可能紙箱1Yの開封時の概略斜視図であ
る。
【図10】従来の再封可能紙箱101 の概略斜視図であ
る。
【図11】従来の再封可能紙箱101 の開封時の概略斜視
図である。
【図12】従来の再封可能紙箱101 の閉封時の概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 再封可能紙箱 2 紙箱 3 破断ライン 4 舌片収納口 13 舌片 15 舌片 22 底板 24 天板 34 妻板
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月26日(2000.4.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 再封可能紙箱
【特許請求の範囲】
請求項】前記破断ラインが、円弧状であることを特
徴とする請求項記載の再封可能紙箱。
【請求項】前記破断ラインが、平行に互い違いに並ん
だ2条のミシン目であることを特徴とする請求項1また
は2記載の再封可能紙箱。
【請求項】前記破断ラインが、前記底板において、該
底板と該底板の両側に位置する妻板との間の左右各辺に
おける一端から他端にかけてそれぞれ形成されたことを
特徴とする請求項1、2または3記載の再封可能紙箱。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再封可能紙箱に関
する。さらに詳しくは、カレー等の食品類、チョコレー
ト菓子等の菓子類、医薬品、玩具、化粧品、電気製品な
ど種々の物を収納し、一度蓋を開けて中身を取り出し、
再び封入することができる再封可能紙箱に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の再封可能紙箱101 の概略
斜視図である。同図において、符号124 は紙箱の天板を
示している。天板124 の上面から前面にかけて左右一対
の破断ライン103 ,103 が形成されている。符号106 は
舌片を示している。図11は従来の再封可能紙箱101 の
開封時の概略斜視図である。同図に示すように、舌片10
6 をつまんで上方に引き上げれば、天板124 は左右一対
の破断ライン103 ,103 に沿って破れる。天板124 は、
天板124Aと蓋124Bとに分離し、蓋124Bは蓋となる。図1
2は従来の再封可能紙箱101 の閉封時の概略斜視図であ
る。同図に示すように、蓋124Bを閉じるときには、舌片
106 を舌片収納口104 に挿入して係合すればよい。舌片
106 を舌片収納口104 から抜けば、蓋124Bを簡単に開け
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図10に示
すように、破断ライン103 は途中で屈曲しているので、
舌片106 をつまんで、舌片106 を上方に引き上げたとき
に、破断ライン103 に沿って破れず、破断ライン103 以
外の部分が破れてしまうときがあるという問題がある。
また、図12において、舌片収納口104 は舌片106 に軽
く係合しているだけなので、天板124Aと蓋124Bとの間に
隙間ができてしまい、密封性が悪いという問題がある。
さらに、図12において、舌片106 を舌片収納口104 に
完全に挿入しないと、舌片106 を閉じることができない
ので、面倒であるという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、破断ラインに
沿って破くことができ、簡単に開けることができ、隙間
なく簡単に閉じることができる再封可能紙箱を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の再封可能紙箱
は、天板、底板、2つの側板、2つの妻板、3つの糊代
および4つの舌片を備える長方体状の紙箱であって、
底板の上端縁に、糊代片が形成され、前記底板の左右両
端縁および下端縁に左右の糊代片および側板がそれぞれ
形成され、該側板の左右両端縁および下端縁に左右の舌
片および天板がそれぞれ形成され、該天板の左右両端縁
および下端縁に左右の妻板および側板がそれぞれ形成さ
れており、該側板の左右両端縁に左右の舌片がそれぞれ
形成され、前記底板に蓋となる予定部分の境界に破断ラ
インが形成されており、前記底板に、該底板と前記妻板
との間の一辺における一端から他端にかけて、前記破断
ラインが形成されており、前記底板の左右に位置する糊
代片の上面に、前記天板の左右に位置する妻板が二重に
重ね合わされて接着されており、前記天板の左右に位置
する妻板のみに、該妻板の左右両側に位置する左右一対
の舌片をそれぞれ収納しうる、左右一対の三角形状の切
り込みが舌片収納口として形成され、該左右一対の三角
形状の切り込みの斜辺が前記底板から天板に向かうにつ
れ、互いに接近するハの字状であることを特徴とする
求項の再封可能紙箱は、請求項記載の発明におい
て、前記破断ラインが、円弧状であることを特徴とす
る。請求項の再封可能紙箱は、請求項1または2記載
の発明において、前記破断ラインが、平行に互い違いに
並んだ2条のミシン目であることを特徴とする。請求項
の再封可能紙箱は、請求項1、2または3記載の発明
において、前記破断ラインが、前記底板において、該底
板と該底板の両側に位置する妻板との間の左右各辺にお
ける一端から他端にかけてそれぞれ形成されたことを特
徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、紙箱の蓋となる
予定部分を押すと、底板は破断ラインに沿って破れ、蓋
ができる。破断ラインは、底板と妻板との間の一辺にお
ける一端から他端にかけて形成されているため、蓋を開
けると開口が広いので、中身を取り出しやすい。また、
蓋は妻板に付いているので、紙箱から分離されるわけで
はないので、蓋を元の位置に戻せば、紙箱を閉じること
ができる。さらに、蓋を閉じた後に、紙箱の舌片を舌片
収納口に挿入しておけば、この舌片によって蓋が開くの
を防止することができ、確実に蓋を閉じておくことがで
きる。しかも、舌片収納口に舌片を少しでも挿入する
と、舌片の応力によって、舌片は、ハの字状に斜めに形
成された切り込みに沿って滑りながら舌片収納口の内部
に入り込むから、舌片は舌片収納口の内部に完全に収納
される。請求項の発明によれば、破断ラインは円弧状
であるから、蓋となる予定部分を押すと、その力は破断
ラインに沿って伝わるので、底板は破断ラインに沿って
破れ、破断ライン以外の部分は破れない。請求項の発
明によれば、破断ラインは平行に互い違いに並んだ2条
のミシン目であるから、底板が破断ラインに沿って破れ
ると、底板の破れた端縁部分および蓋の破れた端縁部分
はいずれもギザギザとなる。このため、蓋を元の位置に
戻して蓋を閉じると、蓋が底板に掛合するから、蓋を確
実に閉じておくことができる。請求項の発明によれ
ば、左右一対の破断ラインに沿って底板を簡単に破くこ
とができるので、紙箱を簡単に折り畳んで壊すことがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の再封可能紙箱1
の概略斜視図である。図2は本実施形態の再封可能紙箱
1の展開図である。図1〜2に示すように、本実施形態
の再封可能紙箱1は、糊代片21、底板22、側板2
3、天板24、側板25、糊代片12,32、舌片1
3,33、妻板14,34、舌片15,35から構成さ
れている。なお、再封可能紙箱1の素材は、例えば、白
板紙等の板紙など種々の素材を採択しうる。
【0008】本実施形態の再封可能紙箱1において特に
重要な構成を以下に説明する。すなわち、前記底板22
には、破断ライン3が形成されている。前記妻板34に
は、一対の舌片収納口4,4が形成されている。
【0009】まず、破断ライン3を説明する。図3は破
断ライン3の拡大斜視図である。図1〜3に示すよう
に、底板22には、この底板22と糊代片32との間の
一辺における一端から他端にかけて、円弧状の破断ライ
ン3が形成されている。この破断ライン3は、蓋となる
予定部分22B の境界である。このため、蓋となる予定部
分22B を押すと、底板22は、破断ライン3に沿って破
れ、破断ライン3以外の部分は破れないのである。ま
た、破断ライン3は、2条に並んだミシン目である。こ
のため、底板22を破断ライン3に沿って破いたときに
は、底板22A の破けた端縁部分および蓋22Bの破けた端
縁部分はいずれもギザギザとなる。このため、蓋22B を
底板22A に再び突合せて閉じると、底板22A に蓋22B が
掛合するから、蓋22B が自然に開くのを防止することが
できるのである。なお、破断ライン3は、1条のミシン
目であってもよく、3条以上のミシン目であってもよ
い。さらになお、破断ライン3は、ミシン目だけでな
く、破線や1点鎖線等であってもよい。
【0010】つぎに、舌片収納口4を説明する。前記妻
板34には、左右一対の舌片収納口4、4が形成されて
いる。各舌片収納口4は、直角三角形の切り込みであ
る。左右一対の舌片収納口4,4の直角三角形における
斜辺の切り込みは、前記底板22から天板24に向うに
つれ、互いに接近するハの字状に形成されたものであ
る。
【0011】なお、舌片収納口4の形状は、図2〜3に
示した形状だけでなく、図7の再封可能紙箱1Xに示す
形状の舌片収納口4Xであってもよい。すなわち、左右
一対の舌片収納口4X,4Xの直角三角形における斜辺
の切り込みは、前記天板24から底板22に向うにつ
れ、互いに接近するハの字形状であってもよいのであ
る。
【0012】本実施形態の再封可能紙箱1の組み立て方
法について説明する。まず、糊代片21に糊を貼付す
る。そして、糊代片21と底板22との間、底板22と
側板23との間、側板23と天板24との間、天板24
と側板25との間を折り曲げる。そして、糊の付いた糊
代片21に、側板25を重ね合わせる。つぎに、舌片1
3および舌片15を内側にして折り曲げる。そして、糊
代片12に糊を貼付し、糊の付いた糊代片12を折り曲
げて、妻板14を折り曲げて、前記糊代片12の上に重
ね合わせる。つまり、妻板34および糊代片32が重ね
合わされた部分は、2枚重ねの状態である。つぎに、舌
片33および舌片35を内側に折り曲げる。そして、糊
代片32に糊を貼付し、糊の付いた糊代片32を折り曲
げ、ついで、妻板34を折り曲げて、前記糊代片32の
上に重ね合わせる。これにより、本実施形態の再封可能
紙箱1を組み立てることができるのである。
【0013】つぎに、本実施形態の再封可能紙箱1の作
用・効果を説明する。まず、図1に示すように、蓋とな
る予定部分22B を押すと、底板22は破断ライン3に沿
って破れる。この破断ライン3は円弧状であるから、押
した力は破断ライン3に沿って伝わるので、底板22は
破断ライン3に沿って破れ、破断ライン3以外の部分は
破れない。しかも、この破断ライン3は、2条に並んだ
ミシン目なので、底板22A の破けた端縁部分および蓋22
B の破けた端縁部分は、いずれもギザギザとなるのであ
る。
【0014】図4は本実施形態の再封可能紙箱1の開封
時の概略斜視図である。同図に示すように、全ての破断
ライン3が破れると、蓋となる予定部分22B は、蓋22B
となるのである。この蓋22B を開けると開口が広いの
で、再封可能紙箱1の内部に収納された菓子等の中身を
取り出しやすいという効果を奏する。
【0015】図5は本実施形態の再封可能紙箱1の閉封
時の概略斜視図である。同図に示すように、中身を取り
出した後に、蓋22B を再封するときには、まず、左右一
対の舌片33、35を開く。そして、蓋22B を元の位置
に再び戻す。前記底板22A の破けた端縁部分および蓋22
B の破けた端縁部分は、いずれもギザギザであるから、
蓋22B が底板22A に係合するので、蓋22B を確実に閉じ
ておくことができ、蓋22B は底板22A に掛合したまま開
かないという効果を奏する。
【0016】図6は本実施形態の再封可能紙箱1の使用
説明図である。図5〜6に示すように左右一対の舌片3
3,35をそれぞれ曲げながら、その先端角部を前記一
対の舌片収納口4,4にそれぞれ挿入する。すると、図
6(B) に示すように、各舌片33,35は湾曲部分の応
力によって、各舌片収納口4の斜めに形成された切り込
みに沿って滑りながら舌片収納口4の内部に入り込むか
ら、各舌片収納口4の内部に完全に収納される。つま
り、各舌片収納口4に、舌片33,35を少しでも挿入
すると、舌片33,35の応力によって舌片33,35
は各舌片収納口4の内部に完全に収納されるという効果
を奏する。
【0017】図5に示すように、左右一対の舌片収納口
4,4にそれぞれ舌片33,35が挿入され、妻板34
を抑えている。しかも、蓋22B は底板22A に掛合したま
ま開かない。このため、妻板34および蓋22B によっ
て、再封可能紙箱1を完全に閉じることができるという
効果を奏する。
【0018】上記のごとく、本実施形態の再封可能紙箱
1は、破断ライン3に沿って破くことができ、簡単に開
けることができ、隙間なく簡単に閉じることができると
いう効果を奏する。
【0019】また、図8に示す再封可能紙箱1Yのよう
に、破断ライン3を底板22の片側だけでなく、底板2
2の両側に形成させるとよい。この場合、一対の破断ラ
イン3,3のそれぞれに沿って、底板22をそれぞれ破
ると、図9に示すように、簡単に折り畳んで壊すことが
できるという効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙箱の蓋とな
る予定部分を押すと、底板は、破断ラインに沿って破
れ、蓋ができる。この蓋を開けると開口が広いので、中
身を取り出しやすい。また、蓋を閉じた後に、紙箱の舌
片を舌片収納口に挿入しておけば、この舌片によって蓋
が開くのを防止することができ、確実に蓋を閉じておく
ことができる。しかも、舌片収納口に舌片を少しでも挿
入すると、舌片の応力によって、舌片は、ハの字状に斜
めに形成された切り込みに沿って滑りながら舌片収納口
の内部に入り込むから、舌片は舌片収納口の内部に完全
に収納される。請求項の発明によれば、破断ラインは
円弧状であるから、蓋となる予定部分を押すと、その力
は破断ラインに沿って伝わるので、底板は破断ラインに
沿って破れ、破断ライン以外の部分は破れない。請求項
の発明によれば、蓋を元の位置に戻して蓋を閉じる
と、蓋が底板に掛合するので、蓋を確実に閉じておくこ
とができる。請求項の発明によれば、紙箱を簡単に折
り畳んで壊すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の再封可能紙箱1の概略斜視図であ
る。
【図2】本実施形態の再封可能紙箱1の展開図である。
【図3】破断ライン3の拡大斜視図である。
【図4】本実施形態の再封可能紙箱1の開封時の概略斜
視図である。
【図5】本実施形態の再封可能紙箱1の閉封時の概略斜
視図である。
【図6】本実施形態の再封可能紙箱1の使用説明図であ
る。
【図7】他の実施形態の再封可能紙箱1Xの概略斜視図
である。
【図8】さらに他の実施形態の再封可能紙箱1Yの概略
斜視図である。
【図9】再封可能紙箱1Yの開封時の概略斜視図であ
る。
【図10】従来の再封可能紙箱101 の概略斜視図であ
る。
【図11】従来の再封可能紙箱101 の開封時の概略斜視
図である。
【図12】従来の再封可能紙箱101 の閉封時の概略斜視
図である。
【符号の説明】 1 再封可能紙箱 2 紙箱 3 破断ライン 4 舌片収納口 13 舌片 15 舌片 22 底板 24 天板 34 妻板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板、底板、側板、妻板および舌片からな
    り、蓋となる予定部分の境界に破断ラインが形成された
    紙箱であって、前記底板に、該底板と前記妻板との間の
    一辺における一端から他端にかけて、前記破断ラインが
    形成されており、前記妻板の外側面に、該妻板の左右両
    側に位置する左右一対の舌片をそれぞれ収納しうる、左
    右一対の舌片収納口が形成されたことを特徴とする再封
    可能紙箱。
  2. 【請求項2】前記一対の舌片収納口が、いずれも切り込
    みを備えており、該左右一対の切り込みが、前記妻板の
    外側面の左右両端部に斜めに形成され、かつ、その形状
    が前記底板から天板に向かうにつれ、互いに接近するハ
    の字状であることを特徴とする請求項1記載の再封可能
    紙箱。
  3. 【請求項3】前記破断ラインが、円弧状であることを特
    徴とする請求項1または2記載の再封可能紙箱。
  4. 【請求項4】前記破断ラインが、平行に互い違いに並ん
    だ2条のミシン目であることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の再封可能紙箱。
  5. 【請求項5】前記破断ラインが、前記底板において、該
    底板と該底板の両側に位置する妻板との間の左右各辺に
    おける一端から他端にかけてそれぞれ形成されたことを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の再封可能紙
    箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126194A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Toppan Printing Co Ltd カートンの開封構造と該開封構造を用いて作成した再封止可能なカートン。
JP2007326618A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Uni Charm Corp 容器
JP2012012027A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Asahi Printing Co Ltd 緩衝機能付包装用箱
JP2014210612A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 古林紙工株式会社 包装箱

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