JPH11310227A - 包装箱 - Google Patents

包装箱

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JPH11310227A
JPH11310227A JP12094698A JP12094698A JPH11310227A JP H11310227 A JPH11310227 A JP H11310227A JP 12094698 A JP12094698 A JP 12094698A JP 12094698 A JP12094698 A JP 12094698A JP H11310227 A JPH11310227 A JP H11310227A
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Tadatsugu Hirano
忠世 平野
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開封ミシン線のタイ部分を小さくることなくそ
の開封ミシン線が必要時には容易に切断できるように
し、斜めに切られた如くの取り出し口が得られる包装箱
の開封操作性を向上させる。 【解決手段】正面部2に第一開封ミシン線8を設け、背
面部3に天面部6寄りに位置する折線9を設け、一方の
側面部5に第一開封ミシン線8と折線9とに繋がる第二
開封ミシン線10を設け、他方の側面部4に、折線9か
ら正面部2に達する第三開封ミシン線12と第一開封ミ
シン線8から背面部3に達する第四開封ミシン線13と
を設け、他方の側面部4に、第三開封ミシン線12と第
四開封ミシン線13とこの第三、第四開封ミシン線に繋
がる分離線14とに囲まれて正面部2に連続したつまみ
片11を形成し、つまみ片11の引き起こしで、ミシン
線を分断して箱体開封可能に設けられ、つまみ片11
に、つまみ片11における分離線14を外方に張り出さ
せて側面部4の幅方向に突出した突起15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は菓子類、例えば板チ
ョコなどを収容する包装箱に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、板チョコや棒状
の菓子などを収容する包装物の一つとして、薄形の箱状
とした包装箱があり、天面部側でのフラップの開けでは
取り出し口が大きく確保できないなどの理由から、包装
箱の胴部を折るような形にして広い取り出し口が得られ
るようにしたものがある。このような箱本体の折りによ
って取り出しが行えるようにした包装箱は、正面部と背
面部と左右側面部と天面部と底面部との六面部を備える
箱体であって、例えば、前記正面部の幅方向に開封ミシ
ン線を設けるとともに、前記背面部の幅方向に前記正面
部の開封ミシン線の高さ位置より天面部寄りに位置する
折線を設け、さらに、前記側面部それぞれにその幅方向
に前記開封ミシン線と背面部の折線とに繋がる開封ミシ
ン線を設けた構造とされ、これらの連続した三つの開封
ミシン線が分断され、折線から背面部を折り倒すように
することで、包装箱を袈裟切りした如くに開いた取り出
し口が得られるようにしている。しかしながら、上記し
た包装箱では箱体全体の剛性を維持すなどの目的から上
記開封ミシン線のタイ(切目と切目の間の繋がり部分)
が比較的長く設定され、不用意にはこのタイが切れない
ようにしているため、箱の開封に際しては開封ミシン線
に爪を当てて開封ミシン線をなぞって切断するようにし
ており、開封が簡単には行えないという問題があった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、開封ミシン線のタイ部
分を小さくることなくその開封ミシン線が必要時には容
易に切断できるようにすることを課題とし、斜めに切ら
れた如くの取り出し口が得られる包装箱の開封操作性を
向上させることを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、正面部と背面部と左右側面部と天
面部と底面部との六面部を備える箱体であって、前記正
面部の幅方向に第一開封ミシン線を設けるとともに、前
記背面部の幅方向に前記第一開封ミシン線の高さ位置よ
り天面部寄りに位置する折線を設け、一方の側面部の幅
方向に第一開封ミシン線と背面部の折線とに繋がる第二
開封ミシン線を設け、他方の側面部の幅方向に、前記折
線から正面部に達する第三開封ミシン線と正面部の前記
第一開封ミシン線から背面部に達する第四開封ミシン線
とを設け、この他方の側面部に、前記第三開封ミシン線
と第四開封ミシン線とこの第三、第四開封ミシン線に繋
がる分離線とに囲まれて前記正面部に連続しているつま
み片を形成して、該つまみ片の引き起こしにより、前記
ミシン線の分断して箱体開封可能に設けられ、前記つま
み片に、該つまみ片における前記分離線を外方に張り出
させて側面部の幅方向に突出した突起を設けていること
を特徴とする包装箱を提供して、上記課題を解消するも
のである。そして、上記発明においては、上記つまみ片
の背面部側の側辺に差し込み片が連接されて、該差し込
み片が、背面部に設けた切込みに係止可能に設けられて
いるものとすることが可能なものであり、また、上記背
面部は、上記差し込み片に対応して引き起こし可能な舌
片を備え、該舌片に上記切込みが設けられているものと
することができるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図4に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は包装
箱で、該包装箱1は正面部2と背面部3と左右側面部
4,5と天面部6と底面部7との六面部を備える箱体で
あって、板チョコなどを収容できるように前記正面部2
と背面部3とが近接した薄形の形態として設けられてい
る。そして、図示されているように、前記正面部2にあ
っては、その幅方向に第一開封ミシン線8が穿設され、
この正面部2に対向する背面部3には、前記第一開封ミ
シン線8の高さ位置より天面部6寄りに位置する折線9
がその背面部3の幅方向に亘って穿設されている。ま
た、一方の側面部5にはその幅方向に上記第一開封ミシ
ン線8と折線9とに繋がる第二開封ミシン線10が斜め
にして穿設されている。この第一開封ミシン線8と折線
9と斜めの第二開封ミシン線10が設けられている点は
従来と同じである。そして、他方の側面部4にあって
は、図示されているように、開封操作を行い易くするた
めのつまみ片11が設けられている。このつまみ片11
は図示されているように、他方の側面部4の幅方向に、
前記折線9から正面部2の側辺側に達する第三開封ミシ
ン線12と前記第一開封ミシン線8から背面部3の側辺
側に達する第四開封ミシン線13とで挟まる形で設けら
れ、この他方の側面部4において、第三開封ミシン線1
2と第四開封ミシン線13とこの第三、第四開封ミシン
線12,13に繋がる分離線14とに囲まれて形成され
ている。なお、前記分離線14は切込みであったり、前
記各ミシン線と同じようにミシン線としてもよい。
【0005】このように前記つまみ片11が第三開封ミ
シン線12、第四開封ミシン線13、分離線14とに囲
まれていることから正面部2の側辺を基端として引き起
こし可能と設けられており、このつまみ片11を引き起
こすことで開封ミシン目12,13が分断され、さらに
引き起こされたつまみ片11をさらに引き上げるように
することで前記第四開封ミシン線13に連続する上記第
一開封ミシン線8が分断され、この第一開封ミシン線8
に連続する上記第二開封ミシン線10が分断され、よっ
て、この包装箱1は上記ミシン線の部分から上記折線9
の部分を中心にして折るようにして開かれる。そして、
上記つまみ片11には、該つまみ片11における上記分
離線14を外方に張り出させて側面部の幅方向に、即
ち、包装箱としての背方へ突出させた突起15が設けら
れている。この突起15は前述したように包装箱1の基
準外表面から突出しているものとなっているため、指先
を軽く当てることで引っ掛かり易くなり、開封に際して
この突起15に指先を係止させることでつまみ片11を
引き起こし易くしている。
【0006】図3は第二の例を示している。この例にあ
っては上記つまみ片11における背面部3側の側辺に上
記突起15を切込みにより設けるとともに、その側辺に
背面部3に廻り込むようにした差し込み片16が連接さ
れていて、該差し込み片16が背面部3に設けた切込み
17に係止可能に設けられている。この差し込み片16
は、箱体形成に際する他方の側面部4に連続している糊
代の部分を利用して形成されているものであり、差し込
み片16自体は背面部3に対しては接着されておらず、
未開封時には背面部3の箱内方側に位置している。そし
て、上述した例と同じようにつまみ片11を引き起こす
時点で箱内方から引き出されることになる。この差し込
み片16は再封する際に利用されるもので、箱を閉じて
から差し込み片16を上記切込み17に入れて係止させ
ることで閉鎖状態が保持できるようにしている。即ち、
内容物の飛び出しを防止する。勿論、再び開封する際に
は同様につまみ片11を引き起こすことで切込み17か
ら差し込み片16が引き抜かれるようになる。
【0007】図4は第三の例を示している。この例にあ
っては、上記差し込み片17に対応して舌片18が設け
られていて、図示するように、この舌片18は折線9の
高さ位置に沿って、そして、この折線9に平行にした第
五開封ミシン線19との二つのミシン線とこの両ミシン
線を繋ぐ折線20に囲まれており、前記ミシン線20を
分断することで折線20を中心にして折り起こしできる
ように設けられている。さらに、この舌片18には上記
切込み17が設けられており、未開封時にまず、この舌
片18を引き起こすことでつまみ片11をより一層つま
み出し易くしている。その後には、上記した例と同じよ
うに再封時には差し込み片16を切込み17に係止させ
ることができ、再封することができるように設けられて
いる。
【0008】
【発明の効果】以上説明した本発明により、つまみ片を
側面部から引き起こして持ち上げるようにすることで、
包装箱の正面部と一方の側面部に設けられている開封ミ
シン線が連続しながら分断され、また、他方の側面部も
つまみ片を引き起こしたことで分断が行われるものとな
っており、つまみ片の引き起こしで容易に開封が行わ
れ、背面部の折線を中心にして開封部分を開くようにす
ることができる。そして、従来行っていたような開封ミ
シン線に沿った爪当てなどすることなくこのつまみ片の
引き起こしで開封できるため、簡単に広い取り出し口が
得られるとともに、タイ部分を短くして開封ミシン線自
体を分断させ易くするという必要がなくなるなど、実用
性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装箱の一例を示す説明図であ
る。
【図2】一例におけるつまみ片を引き起こした状態を示
す説明図である。
【図3】第二の例を示す説明図である。
【図4】第三の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…包装箱 2…正面部 3…背面部 4,5…側面部 6…天面部 7…底面部 8…第一開封ミシン線 9…折線 10…第二開封ミシン線 11…つまみ片 12…第三開封ミシン線 13…第四開封ミシン線 14…分離線 15…突起 16…差し込み片 17…切込み 19…舌片 20…第五開封ミシン線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面部と背面部と左右側面部と天面部と底
    面部との六面部を備える箱体であって、 前記正面部の幅方向に第一開封ミシン線を設けるととも
    に、前記背面部の幅方向に前記第一開封ミシン線の高さ
    位置より天面部寄りに位置する折線を設け、一方の側面
    部の幅方向に第一開封ミシン線と背面部の折線とに繋が
    る第二開封ミシン線を設け、 他方の側面部の幅方向に、前記折線から正面部に達する
    第三開封ミシン線と正面部の前記第一開封ミシン線から
    背面部に達する第四開封ミシン線とを設け、この他方の
    側面部に、前記第三開封ミシン線と第四開封ミシン線と
    この第三、第四開封ミシン線に繋がる分離線とに囲まれ
    て前記正面部に連続しているつまみ片を形成して、該つ
    まみ片の引き起こしにより、前記ミシン線の分断して箱
    体開封可能に設けられ、 前記つまみ片に、該つまみ片における前記分離線を外方
    に張り出させて側面部の幅方向に突出した突起を設けて
    いることを特徴とする包装箱。
  2. 【請求項2】上記つまみ片の背面部側の側辺に差し込み
    片が連接されて、該差し込み片が、背面部に設けた切込
    みに係止可能に設けられている請求項1に記載の包装
    箱。
  3. 【請求項3】上記背面部は、上記差し込み片に対応して
    引き起こし可能な舌片を備え、該舌片に上記切込みが設
    けられている請求項2に記載の包装箱。
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