JP2001079622A - プレス加工機 - Google Patents

プレス加工機

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JP2001079622A JP26011299A JP26011299A JP2001079622A JP 2001079622 A JP2001079622 A JP 2001079622A JP 26011299 A JP26011299 A JP 26011299A JP 26011299 A JP26011299 A JP 26011299A JP 2001079622 A JP2001079622 A JP 2001079622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実にワークを保持し、搬送によるワークの
損傷や変形が発生せず、高精度のプレス加工を可能にす
るプレス加工機を提供することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 パンチ11とダイ16の間隙にワーク3
を搬送し保持するため、ワーク3を搬送し水平および垂
直方向の3次元に移動可能とした複数のワーククランパ
14を、ワーク3の両側部に対称に配設してなる構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種材料をプレス
加工する部分に使用されるタレットパンチプレス機やパ
ンチプレス機に代表されるプレス加工機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス加工機におけるワークの保
持・搬送方法について、図10、図11を用いて説明す
る。図10、図11において、1は上下移動自在なパン
チホルダー2に保持されたパンチ、3は薄板金属材など
でなる被加工体であるワーク、4はワーク3の一端を把
持して保持および搬送するためのワーククランパ、6は
中央部に切刃部7、排出孔8を連接して設けたパンチ1
に対応するダイであり、排出孔8に連接した排出孔9を
設けたダイホルダー5に保持されている。
【0003】そして、2箇所をワーククランパ4でワー
ク3を保持し、ダイ6の上面部をすべらしながら矢印に
示すX,Y方向に搬送していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のプレス加工機におけるワークの保持・搬送方法
では、ワーククランパ4の設置がワーク3の一端のみで
あるため、ワーク3の反対側が下にたわみ、かつワーク
3をダイ6の上面をすべらせながら搬送するため、ワー
ク3に損傷を与えたり、プレス加工後の製品を変形させ
たり、さらには、曲げ加工など3次元のプレス加工を行
う場合にはワーク3とワーククランパ4の高さが同じと
ならないため、ワーク3に反りやゆがみなどが発生し、
製品の加工精度が悪くなるという課題を有してした。
【0005】本発明は前記した従来の課題を解決しよう
とするものであり、確実にワークを保持し、搬送による
ワークの損傷や変形が発生せず、高精度のプレス加工が
できるプレス加工機を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために本発明によるプレス加工機は、パンチとダイの間
隙にワークを搬送し保持するため、ワークを把持し水平
方向および上下方向に移動可能な複数のワーククランパ
をワークの両側面に対称に配設し、ワークを3次元に搬
送し保持する構成としたものである。
【0007】本発明によれば、ワークを確実に保持し搬
送でき、ワークの損傷や変形の防止、プレス加工製品の
精度向上、材料歩留の向上およびワークのフープ化が可
能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ワークの両側端に対称に配設され、上記ワークを把
持した水平方向および上下方向に移動自在な複数のワー
ククランパを備え、上記複数のワーククランパにより保
持されたワークをパンチとダイの間隙内で3次元で移動
可能に搬送するも、上記ワークの水平方向への搬送時に
上記ワークを上記パンチおよびダイのいずれからも離間
した位置に設定し保持するように構成したプレス加工機
であり、ワークを平面状態に保持し、またワークの水平
方向への搬送時にワークがダイの上面に当接することが
ないため、ワークの損傷や変形を防止でき、プレス加工
精度の向上を図ることができるという作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記ダイに先端
が突出するように埋設され、バネにより上方向に付勢さ
れた上下移動可能とした複数のフロートピンを付加し、
上記ワークは、上記ワーククランパにより、水平方向へ
の搬送時に上記フロートピンの先端から離間した位置に
設定し保持するも、上下方向への搬送時に上記ワークの
下面を上記フロートピンの先端にて支持するように構成
した請求項1に記載のプレス加工機であり、請求項1に
記載の作用に加え、プレス加工部分の保持を可能として
3次元のプレス加工が容易になるという作用を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記ワーククラ
ンパは、パンチとダイによるプレス加工の形態に対応し
て、ダイより突出したフロートピンの先端にてワーク下
面を支持するプレス待機位置と、フロートピンがダイ内
に後退してワークがパンチとダイの間に挟まれるプレス
位置を取るように構成した請求項2に記載のプレス加工
機であり、ワークの下面側のプレス加工が可能かつ容易
になるという作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、ワークに対する
プレス加工を行う箇所近傍のワーククランパのみを、そ
のプレス加工時にワークより離脱させるように構成した
請求項1,2および3のいずれかに記載のプレス加工機
であり、ワーククランパの把持箇所にまでプレス加工を
行うことができ、材料歩留が向上するという作用を有す
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、ワークの両側部
に対称に配設され、ワークを把持し水平方向にのみ移動
自在な複数のワーククランパと、上記ワーククランパに
より保持されて水平方向に搬送されるワークを挟んで対
向配置され、上記ワークに対して上下動自在なダイおよ
びパンチとを備え、上記ダイは、上記ワークの水平方向
への搬送時に上記ワークから離間した位置に設定し保持
するも、プレス加工時に上記ワークを上昇したダイに接
して上記パンチとの間で所定のプレス加工が行われるよ
うに構成したプレス加工機であり、請求項1と同様に、
ワークを3次元的に移動する場合と同様の作用を有す
る。
【0013】請求項6に記載の発明は、パンチとダイの
組合せ対を複数対準備し、所定のプレス加工に必要とさ
れるダイのみを上昇させるように構成した請求項5に記
載のプレス加工機であり、多種、多様なプレス加工を可
能にし、プレス加工製品の仕上りを良くするという作用
を有する。
【0014】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態1におけるプレス加工機におけるワーク保持およ
び搬送方法を説明する要部斜視図、図2は同フロートピ
ンを使用したワーク保持および搬送方法を説明する要部
断面図、図3は同プレス加工動作の要部断面図、図4は
同ワーク下面側をプレス加工するワーク保持および搬送
を説明する要部断面図、図5は同下面側に加工部を有す
るワークの要部側面図、図6は同ワーク保持およびプレ
ス動作を説明する要部斜視図である。
【0015】図1において、3は従来の技術で説明した
ワーク、14は垂直および水平の3次元で移動自在なワ
ーククランパであり、対の把持材14a,14bよりな
りプレス加工されるワーク3の両側端を把持する対称位
置に4個配設した構成としており、ワーク3の搬送位置
すなわち高さをパンチとダイの間隙の中間部分など最適
な位置に設定でき、かつワーク3の下側へのたわみなど
の変形を防止し得る対応が可能となる。
【0016】図2、図3はフロートピンによるワークの
保持および搬送ならびにプレス加工状態を示しているの
であり、図2、図3において、11は上下移動自在なパ
ンチホルダー12に保持されたパンチ、3はワーク、1
4はワーク3の両側端を把持して保持および搬送するた
めの垂直および水平の3次元で移動自在としたワークク
ランパ、16は中央部に切刃部17、排出孔18を連接
して設けたパンチ11に対応するダイであり、排出孔2
0を中央部に設けたバッキングプレート23を介して、
排出孔18に連結する排出孔19を設けたダイホルダー
15に保持されている。
【0017】21はバネ22により上方向に付勢された
上下移動可能とした複数のフロートピンであり、切刃部
17の周辺でダイ16にその先端が突出するように埋設
されている。
【0018】ワーク3の搬送あるいは保持は、図2に示
すプレス待機位置にある以前に水平方向への搬送を可能
とする。この水平方向への搬送時、ワーク3を保持した
ワーククランパ14はワーク3の下面をフロートピン2
1の先端に接触しない位置に設定し保持されている。プ
レス加工に際して、ワーククランパ14が下方へ移動し
てワーク3を搬送することにより、フロートピン21の
先端がバネ22の付勢によりダイ16より突出してワー
ク3の下面を支持し、図3に示すプレス待機位置とな
り、降下したワーククランパ14はその位置に設定され
て保持されワーク3を多点により所定箇所および位置に
設定し保持する。
【0019】プレス加工時は図3に示すプレス位置にワ
ーククランパ14およびパンチ11が降下した後、さら
にパンチ11が降下して所定の加工を行うが、その際、
フロートピン21はバネ22の張力に抗して押し下げら
れ、前記したプレス加工動作に対する支障を無くしてい
る。従って、ワーク3をたわみなどの変形なく保持し搬
送でき、高精度の位置設定とプレス加工ができ、曲げな
ど3次元のプレス加工に対応できる。
【0020】図4、図5はワークの下面に追加を含む3
次元プレス加工を行うものであり、図5に示すようなワ
ーク3aの下面側に加工部3b,3c,3dを行う場
合、あるいは加工部3bが行われたワーク3aに追加し
て下面側へのプレス加工を行う場合には、図4に示すよ
うに、ワーク3aをワーククランパ14で、下面側の加
工部3b,3c,3dがダイ16の上部に接触しない高
さ位置に保持して搬送し、追加のプレス加工の所定箇所
に設定し保持するのであり、ワーク3aの下面側のプレ
ス加工が可能で、ワーク3aや加工部3b,3c,3d
に損傷を与えることはない。
【0021】図6はプレス加工時に必要箇所のワークク
ランパのみを離脱させるものであり、ワーククランパ1
4付近のワーク3をパンチ24によるプレス加工が必要
な場合には、ワーククランパ14のみを矢印方向にワー
ク3より離脱させてプレス加工を行うものであり、ワー
ク3の材料歩留が向上する。
【0022】(実施の形態2)図7、図8、図9は本発
明の実施の形態2におけるプレス加工機を示しており、
図7において、33は溝板帯状の金属材でなるフープ状
の被加工体であるワーク、34は水平の2次元で移動自
在なワーククランパであり、対の把持材34a,34b
よりなりプレス加工されるワーク33の両側端を把持す
る対称位置に4個配設した構成となっている。ワーク3
3の搬送位置すなわち高さ位置はパンチとダイの間隙の
中間部分など最適な位置に設定される。加工部3b,3
c,3dがダイ16の上部に接触しない高さ位置に保持
して搬送し所定箇所に設定し保持するのであり、ワーク
3aの下側面のプレス加工が可能で、ワーク3aや加工
部3b,3c,3dに損傷を与えることはない。
【0023】図8、図9はプレス加工時にパンチとダイ
がともに上下移動するものであり、図8、図9におい
て、31は上下移動自在なパンチホルダー32に保持さ
れたパンチ、33は薄板金属材などでなる被加工体であ
るワーク、34はワーク33の両側端を把持して保持お
よび搬送するためのワーククランパ、36は中央部に切
刃部37、排出孔38を連接して設けたパンチ31に対
応する上下移動自在なダイであり、ダイホルダー35に
保持されている。
【0024】そして、図8に示すように、両側端をワー
ククランパ34で把持したワーク33をパンチ31先端
面とダイ36上面による空間の中間に保持し、ダイ36
の切刃部37上の所定位置に搬送し設定した後、保持あ
るいは固定する。続いて図9に示すように、パンチ31
を下方向に、そして加工するダイ38のみを上方向に移
動させて、ワーク33に所定のプレス加工を行うのであ
る。
【0025】以上の構成によると、パンチとダイの間隙
を広くすることができ、またパンチとダイの組合せ対を
複数対準備することにより、より複雑な3次元のプレス
加工などに対応でき、ワーク33の搬送時における損傷
を防止できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によるプレス加工機
は、ワークを保持・搬送するにあたり、その水平方向へ
の搬送時などにおいてワークに損傷や変形が発生せず、
フープ状のワークにも対応でき、材料歩留が向上し、高
精度のプレス加工が可能になるという効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるプレス加工機の
ワーク保持および搬送を説明する要部斜視図
【図2】同フロートピンを使用したワーク保持および搬
送を説明する要部断面図
【図3】同プレス動作の要部断面図
【図4】同ワーク下面側をプレス加工するワーク保持お
よび搬送を説明する要部断面図
【図5】同下面側に加工部を有するワークの要部側面図
【図6】同ワーク保持およびプレス加工動作を説明する
要部斜視図
【図7】本発明の実施の形態2におけるプレス加工機の
ワーク保持および搬送を説明する要部斜視図
【図8】同上下自動自在なパンチおよびダイを使用した
ワーク保持および搬送を説明する要部断面図
【図9】同プレス加工動作の要部断面図
【図10】従来におけるプレス加工機のワーク保持およ
び搬送を説明する要部断面図
【図11】同ワークの保持状態を説明する要部斜視図
【符号の説明】
1,11,24,31 パンチ 2,12,32 パンチホルダー 3,3a,33 ワーク 3b,3c,3d 加工部 4,14,34 ワーククランパ 5,15,35 ダイホルダー 6,16,36 ダイ 7,17,37 切刃部 8,9,18,19,20,38 排出孔 14a,14b,34a,34b 把持材 21 フロートピン 22 バネ 23 バッキングプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 治彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E048 CA02 CA03 CA05 CA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの両側端に対称に配設され、上記
    ワークを把持し水平方向および上下方向に移動自在な複
    数のワーククランパを備え、上記複数のワーククランパ
    により保持されたワークをパンチとダイの間隙内で3次
    元で移動可能に搬送するも、上記ワークの水平方向への
    搬送時に上記ワークを上記パンチおよびダイのいずれか
    らも離間した位置に設定し保持するように構成したプレ
    ス加工機。
  2. 【請求項2】 上記ダイに先端が突出するように埋設さ
    れ、バネにより上方向に付勢された上下移動可能とした
    複数のフロートピンを付加し、上記ワークは、上記ワー
    ククランパにより、水平方向への搬送時に上記フロート
    ピンの先端から離間した位置に設定し保持するも、上下
    方向への搬送時に上記ワークの下面を上記フロートピン
    の先端にて支持するように構成した請求項1に記載のプ
    レス加工機。
  3. 【請求項3】 上記ワーククランパは、パンチとダイに
    よるプレス加工の形態に対応して、ダイより突出したフ
    ロートピンの先端にてワーク下面を支持するプレス待機
    位置と、フロートピンがダイ内に後退してワークがパン
    チとダイの間に挟まれるプレス位置を取るように構成し
    た請求項2に記載のプレス加工機。
  4. 【請求項4】 ワークに対するプレス加工を行う箇所近
    傍のワーククランパのみを、そのプレス加工時にワーク
    より離脱させるように構成した請求項1,2および3の
    いずれかに記載のプレス加工機。
  5. 【請求項5】 ワークの両側部に対称に配設され、ワー
    クを把持し水平方向にのみ移動自在な複数のワーククラ
    ンパと、上記ワーククランパにより保持されて水平方向
    に搬送されるワークを挟んで対向配置され、上記ワーク
    に対して上下動自在なダイおよびパンチとを備え、上記
    ダイは、上記ワークの水平方向への搬送時に上記ワーク
    から離間した位置に設定し保持するも、プレス加工時に
    上記ワークを上昇したダイに接して上記パンチとの間で
    所定のプレス加工が行われるように構成したプレス加工
    機。
  6. 【請求項6】 パンチとダイの組合せ対を複数対準備
    し、所定のプレス加工に必要とされるダイのみを上昇さ
    せるように構成した請求項5に記載のプレス加工機。
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