JP2001078957A - 内視鏡のバルブ構造 - Google Patents

内視鏡のバルブ構造

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JP2001078957A
JP2001078957A JP26074699A JP26074699A JP2001078957A JP 2001078957 A JP2001078957 A JP 2001078957A JP 26074699 A JP26074699 A JP 26074699A JP 26074699 A JP26074699 A JP 26074699A JP 2001078957 A JP2001078957 A JP 2001078957A
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air supply
switching piston
button
water supply
hole
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JP26074699A
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Hiroshi Kubotani
洋 窪谷
Mitsuo Kondo
光夫 近藤
Kaoru Arai
薫 荒井
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡手元操作部10のバルブ構造を構成する
送気切換ピストン50の貫通孔74を、送気切換ピスト
ン50のストローク方向に短い長方形に形成することに
よって、送気切換ピストン50のストローク長さを大き
くすることなく、内部空間49、51の密閉性を向上さ
せる。 【解決手段】手元操作部10に設けられる送気用のバル
ブ構造は、前記送水ボタン14を1段押し操作すると、
送気ボタン14に形成された挿通孔72の位置と、送気
切換ピストン50に形成された貫通孔74の位置とが合
わされて送気路が形成されるように構成される。前記貫
通孔74は、送気切換ピストン50のストローク方向の
長さが、ストローク方向と直交方向の長さよりも短い長
方形状に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡のバルブ構造
に係り、特に医療用として用いられる内視鏡において、
体腔等の内部に空気と水とを切り換えて供給するための
内視鏡の送気送水バルブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用の内視鏡は、その手元操作部に送
気送水バルブが取り付けられ、この送気送水バルブを術
者の指で操作することにより、空気と水とを切り換えて
体腔内に供給するように構成されている。
【0003】従来の送気送水バルブは、シリンダ、ピス
トン、及びボタンから構成されている。前記シリンダ
は、手元操作部の所定の位置に固定され、このシリンダ
にピストンが摺動自在に嵌挿され、このピストンの上部
に送水ボタンが取り付けられている。このような構造の
送気送水バルブによれば、術者が送気ボタンの空気リー
ク孔を閉塞させると、シリンダ内に供給されている空気
が送気管を介して体腔内に供給される。また、送水ボタ
ンでピストンを押下操作すると、送気が停止されるとと
もに、シリンダ内に供給されている水が送水管を介して
体腔内に供給される。
【0004】ところで、前記シリンダ及びピストンに
は、送気路に連通される円形の開口が形成されており、
この開口同士の位置を合わせることによって、開口を介
して送気路同士が連通され、送気が行われる。また、前
記ピストンを摺動させてピストンの開口とシリンダの開
口の位置をずらすことによって、送気路が遮断され、送
気が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バルブ構造は、送気路を遮断した際の密閉性が良くない
という欠点があった。従来構造において密閉性を向上さ
せるには、両者の開口の位置を大きくずらす必要があ
り、前記ピストンを大きくストロークさせなければなら
ない。しかし、ピストンのストローク長さを大きく設定
すると、術者が送水ボタンを深く押下操作しなければな
らないので、バルブの操作性が悪くなる。このため、ピ
ストンのストローク長さを大きくすることができないの
で、従来のバルブ構造は、バルブの密閉性を向上させる
ことができなかった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、ピストンのストローク長さを大きくすることな
く、バルブの密閉性を向上させることのできるバルブ構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、内視鏡で使用される流体の流路を連通/遮
断するためのバルブ構造であって、開口が形成された2
つの摺動部材を摺動させて前記開口同士の位置を合わせ
ることによって前記開口を介して流体の流路を形成し、
前記2つの摺動部材を摺動させて前記開口同士の位置を
ずらすことによって前記流路を遮断する内視鏡のバルブ
構造において、前記2つの摺動部材のうちの少なくとも
一方の摺動部材の開口は、摺動方向の長さが前記摺動方
向と直交方向の長さよりも短く形成されることを特徴と
する。
【0008】本発明によれば、バルブを構成する2つの
摺動部材の少なくとも一方の摺動部材の開口は、摺動方
向の長さが前記摺動方向と直交方向の長さよりも短く形
成されている。例えば、前記開口は、摺動方向に短辺、
直交方向に長辺を有する長方形、あるいは、摺動方向に
短径、直交方向に長径を有する楕円状に形成される。し
たがって、開口面積、即ち流路面積を小さくすることな
く、開口の摺動方向の長さを短くすることができる。こ
れにより、開口の位置をずらした際の開口同士の間隔が
大きくなり、ピストンのストローク長さを変えなくて
も、流路を遮断した際のバルブの密閉性を向上させるこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る内視鏡のバルブ構造の好ましい実施の形態を詳述す
る。
【0010】図1は、本実施の形態に係るバルブ構造が
適用された内視鏡手元操作部10の外観を示す斜視図で
あり、図2は手元操作部10の断面図である。
【0011】図1、図2に示す手元操作部10の本体ケ
ース12の上部には、本実施の形態の送気送水バルブを
構成する送気ボタン14が設けられ、この送気ボタン1
4に隣接して吸引ボタン16、及びシャッタボタン18
が並設されている。また、本体ケース12の後端部には
図1に示すように、接眼部20が設けられる。更に、本
体ケース12の下部にはコネクタ22が連結され、コネ
クタ22には連結チューブ30が連結されている。この
連結チューブ30内に図2に示す給気管24、給水管2
6、吸引管28、及び図示しないライトガイドケーブル
等が収納されている。なお、図1上符号32は鉗子孔で
あり、符号34はアングルノブである。
【0012】図2に示す前記吸引管28は、吸引ボタン
16のバルブを構成するシリンダ36に接続され、この
シリンダ36には吸引チューブ38が接続されている。
前記吸引チューブ38は、図1に示す挿入部40に挿通
され、挿入部40の先端に設けられた図示しない先端硬
質部の吸引口に接続されている。また、図2の前記シリ
ンダ36には、前記吸引管28と吸引チューブ38とを
連通/遮断させる図示しないピストンが嵌挿され、この
ピストンの上端部に前記吸引ボタン16が取り付けられ
ている。前記吸引ボタン16又は前記ピストンは、吸引
管28と吸引チューブ38とを遮断させる方向に、図示
しない付勢部材によって付勢されている。この付勢部材
の付勢力に抗して吸引ボタン16が押動操作されること
により、吸引管28と吸引チューブ38とが連通され
る。これによって、体腔内の汚物等が先端硬質部の吸引
口から吸引され、吸引チューブ38及び吸引管28を介
して手元操作部10の外部に排出される。
【0013】前記給気管24、及び給水管26の各々の
先端部は、送気ボタン14のバルブを構成するシリンダ
42の所定の位置に接続され、このシリンダ42には送
気管44及び送水管46の各々の基端部が所定の位置に
接続されている。前記給気管24の基端部は、図示しな
いブロア等の空気供給装置に接続され、この空気供給装
置が駆動されることにより、空気が給気管24を介して
シリンダ42内に供給される。また、前記給水管26の
基端部は、図示しない給水タンクに接続されている。そ
して、送水ボタン52が押下操作されると、給気管24
が閉塞され、給気管24に流れていた空気が給水タンク
に供給されるので、これによって給水タンク内の内圧が
高まり、給水タンク内の水が給水管26を介してシリン
ダ42内に供給される。
【0014】更に、前記送気管44及び送水管46は、
洗浄用ブラシで洗浄し易いように所定の長さ分だけスト
レート管で構成されている。また、前記送気管44は、
シリンダ42と同軸上に所定の長さ分だけストレート管
で構成され、シリンダ42から挿入された洗浄用ブラシ
で洗浄し易いように構成されている。なお、送気管44
は、シリンダ42の同軸上に配置する必要はなく、シリ
ンダ42の内径内においてシリンダ42の軸と長手平行
方向であればよい。
【0015】前記送気管44及び送水管46の各々の先
端部は、手元操作部10の内部において1本の送気・送
水管(不図示)に連結される。この送気・送水管は、図
1の挿入部40に挿通配置され、先端硬質部に形成され
た送気・送水口(不図示)に接続されている。
【0016】前記送気ボタン14のバルブ構造は図3に
示すように、シリンダ42、送水切換ピストン48、送
気切換ピストン50、送気ボタン14、及び送水ボタン
52等から構成されている。
【0017】前記シリンダ42は、図2に示した本体ケ
ース12の所定の位置に固定される。また、シリンダ4
2の外周部及び底部には、図3に示すように4つのポー
ト54、56、58、60が形成され、前記ポート54
には給気管24が接続され、前記ポート56には給水管
26が接続され、前記ポート58には送気管44が接続
され、そして、前記ポート60には送水管46がそれぞ
れ接続されている。
【0018】前記送水切換ピストン48は筒状に形成さ
れ、前記シリンダ42に複数のOリング62、62…を
介して上下方向に摺動自在及び着脱自在に嵌挿されてい
る。また、送水切換ピストン48の下部には連通口64
が形成されており、この連通口64は、送水切換ピスト
ン48の外周に亘って溝状に形成される。この連通口6
4を介して送水切換ピストン48の内部空間49と前記
ポート54とが図3、図4の如く連通される。これによ
り、給気管24から供給されてきた空気は、前記連通口
64を介して前記内部空間49に吹き出される。
【0019】送水切換ピストン48の略中央外周部に
は、連通溝66が全周に亘って形成されている。この連
通溝66を介してポート56とポート60とが図5の如
く連通されると、給水管26から供給されてきた水が、
前記連通溝66を介して送水管46に供給される。
【0020】前記送気切換ピストン50は筒状に形成さ
れるとともに、送水切換ピストン48の内部空間49に
送水切換ピストン48と同軸上に挿入配置されている。
送気切換ピストン50の下端部は、送水切換ピストン4
8の下端部に固定され、送気切換ピストン50の上端部
には、前述した送気ボタン14が嵌挿されている。
【0021】前記送気ボタン14は図3に示すように、
送気切換ピストン50の外周に配置されたスプリング6
8の付勢力によって上方に向けて付勢されている。ま
た、送気ボタン14の外周部にはフランジ15が形成さ
れ、このフランジ15がキャップ70に当接されること
によって、前記スプリング68の付勢力による送気ボタ
ン14の飛び出しが防止されている。更に、前記フラン
ジ15には空気抜き孔15Aが形成され、この空気抜き
孔15Aから、前記内部空間49に吹き出された空気が
外部に放出される。
【0022】前記キャップ70は、送水ボタン52に螺
合連結され、この送水ボタン52は送水切換ピストン4
8に螺合連結されている。また、送水ボタン52は、略
筒状に形成されたボタン受け部材76にスプリング78
を介して挿入配置されている。前記ボタン受け部材76
には、送水切換ピストン48が貫通される開口部77が
形成されるとともに、シリンダ42の上部開口部43に
弾性をもって係合される爪80が形成されている。ま
た、送水切換ピストン48の外周部にはストッパ片82
が形成されている。このストッパ片82は図5に示すよ
うに、送水切換ピストン48が押し操作された時に、シ
リンダ42の上部開口部43の底部43Aに当接され
る。これによって、送水切換ピストン48の押下量が規
制される。また、図3、図4に示す状態において前記ス
トッパ片82は、前記スプリング78の付勢力によっ
て、ボタン受け部材76の底部76Aに押圧当接され
る。これによって、前記スプリング78の付勢力による
送水切換ピストン48の飛び出しが防止されている。
【0023】このような構造によって、送水切換ピスト
ン48、送気切換ピストン50、送気ボタン14、キャ
ップ70、送水ボタン52、及びボタン受け部材76は
一体的化されたボタンユニットとして取り扱われる。し
たがって、ボタン受け部材76(この場合、キャップ7
0でも送水ボタン52でもよい)を指で摘んでシリンダ
42から引き抜けば、前記ボタンユニット全体を一度の
引き抜き操作でシリンダ42から引き抜くことができ
る。これにより、シリンダ42の内部を迅速に露出させ
ることができるので、シリンダ42の内部を直ちに洗浄
することができる。
【0024】一方、前記送気ボタン14は、図6に示す
ように、下部筒状部の周囲に一対の挿通孔72、72が
円形状に形成されている。この挿通孔72は、送気ボタ
ン14をストローク長さSだけ押し操作することによっ
て、図7に示すように、送気切換ピストン50の溝84
と同じ高さに合わされる。溝84は、送気切換ピストン
50の上部に全外周に亘って形成され、この溝84に貫
通孔74が形成されている。したがって、前記送気ボタ
ン14の挿通孔72を送気切換ピストン50の溝84と
同じ高さに合わせると、内部空間49と内部空間51と
が、挿通孔72、溝84及び貫通孔74を介して連通さ
れる。これにより、送気ボタン14が押下された図4、
図5、図7の状態では、双方の内部空間49、51が連
通され、送気が可能となる。
【0025】また、送気ボタン14が押し操作されてい
ない図3、図6の状態では、前記挿通孔72が、前記貫
通孔74に対して上方にズレた位置に位置される。した
がって、挿通孔72は送気切換ピストン50の外周面に
よって塞がれ、溝84は送気ボタン14の内周によって
塞がれるので、前記内部空間49、51が遮断される。
【0026】ところで、前記貫通孔74は、図8〜図1
0に示すように、溝84の一部が切り落とされて形成さ
れる。例えば、挿通孔72は、フライス加工によって溝
84の対向する面を削り落とすことによって形成され
る。これにより、貫通孔74は、図9に示したように、
送気切換ピストン50の軸方向(即ち、送気切換ピスト
ン50の摺動方向)に短辺を有し、前記軸と直交方向に
長辺を有する長方形に形成される。このように形成され
た貫通孔74は、同じ面積を有する円孔よりも、軸方向
の長さを短くすることができる。
【0027】次に、上記の如く構成されたバルブ構造の
使用方法について説明する。
【0028】まず、図4に示したように、送気ボタン1
4を術者の指90で1段押し操作すると、送水切換ピス
トン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部
空間51とが挿通孔72、貫通孔74を介して連通す
る。このとき、送気ボタン14のフランジ15は、送水
ボタン52の内部フランジ53に押し付けられ、これに
よって、空気抜き孔15Aが内部フランジ53によって
閉塞される。したがって、送水切換ピストン48の内部
空間49に吹き出された空気は、空気抜き孔15Aから
漏れることなく、挿通孔72、貫通孔74を介して送気
切換ピストン50の内部空間51に導入され、ポート5
8から送気管44に導かれる。即ち、送気ボタン14を
1段押し操作することによって、前記内部空間49に供
給されている給気管24からの空気が、送気切換ピスト
ン50の内部空間51を介して送気管44に流れ、これ
によって、体腔内に空気を供給することができる。
【0029】次に、図5に示したように、送気ボタン1
4を2段押し操作すると、この操作によって押下される
送水ボタン52を介して、送水切換ピストン48の連通
口64がポート54から退避する位置に、送水切換ピス
トン48が押下される。このとき、空気抜き孔15A
は、図4の状態と同様に内部フランジ53によって閉塞
されるが、図5の状態では、送水切換ピストン48が送
気ボタン14によって下方に押動されているため、ポー
ト54が送水切換ピストン48の外周面によって閉塞さ
れる。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポ
ート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換
ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れ
る。これによって、体腔内に水を供給することができ
る。
【0030】また、送気ボタン14が押し操作されない
図3の状態において、体腔内の圧力が送気管44内の圧
力よりも高くなると、前記体腔内の液体が送気管44を
介してシリンダ42に流れるという逆流現象が発生す
る。この場合、送気管44を介して逆流してきた前記液
体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れる。
しかし、この時には、送気ボタン14が押し操作されて
いないので、送水切換ピストン48の内部空間49と送
気切換ピストン50の内部空間51とは遮断されている
状態にある。したがって、前記液体は、送水切換ピスト
ン48の内部空間49に流出しないので、送水切換ピス
トン48やシリンダ42が前記液体で汚染されることは
ない。なお、送気ボタン14には、前記逆流現象で生じ
た圧力によって送気切換ピストン50から外れる方向の
力が加わるが、送気ボタン14はキャップ70によって
支持されているので、外れることはない。
【0031】次に、上記の如く構成された送気ボタン1
4のバルブ構造の作用について説明する。
【0032】送気ボタン14が押下操作されてない図6
に示した状態では、挿通孔72と貫通孔74はズレた位
置にあり、挿通孔72が送気切換ピストン51の外周面
によって、また、貫通孔74が送水切換ピストン48の
内周面によって遮断されている。このとき、内部空間4
9と内部空間51との密閉度は、前記挿通孔72と貫通
孔74との距離(以下、流路間隔と称す)Lに依存し、
流路間隔Lを大きくするほど密閉度を向上させることが
できる。しかし、流路間隔Lを大きくすると、ストロー
ク長さSも大きくなって、送気ボタン14の操作感が悪
くなる。したがって、ストローク長さSを大きくするこ
とができず、特に、本実施の形態のバルブ構造は、送気
ボタン14を2段押し操作するため、ストローク長さS
を大きくすることができない。
【0033】本実施の形態のバルブ構造は、貫通孔74
が摺動方向(即ち、ストローク方向)に短く形成されて
いるので、ストローク長さSを大きくしなくても流路間
隔Lを大きくすることができる。したがって、送気ボタ
ン14の操作感を悪くすることなく、内部空間49、5
1を遮断した際の密閉度を向上させることができる。
【0034】このように、本実施の形態のバルブ構造
は、貫通孔74を長方形に形成することによって摺動方
向の長さを短くしたので、ストローク長さSを大きくす
ることなく流路間隔Lを大きくでき、密閉度を向上させ
ることができる。これにより、内部空間49、51の遮
断時において、逆流を確実に防止することができる。
【0035】なお、上述した実施の形態は、ストローク
長さSを従来構造と同じ長さに設定し、密閉度を向上さ
せたが、流路間隔Lを従来と同様の長さに設定すれば、
ストローク長さSを小さくすることができ、送気ボタン
14の操作性を向上させることができる。
【0036】さらに、ストローク長さSと流路間隔Lの
両方を従来構造と同じ長さに設定した場合、即ち、貫通
孔74の摺動方向の長さを従来構造と同じ長さに設定し
た場合には、摺動方向と直交方向における貫通孔74の
長さが従来構造よりも長くなるので、貫通孔74の面積
が大きくなる。したがって、流路が大きく形成され、安
定した送気を行うことができる。
【0037】また、貫通孔(開口)74の形状は、長方
形限定されるものではなく、送気切換ピストン50の摺
動方向の長さが、摺動方向と直交方向の長さよりも短い
横長形状であればよい。したがって、図11に示すよう
に、摺動方向に短径、直交方向に長径を有する楕円状の
貫通孔86を形成してもよい。また、直交方向に長い長
孔を形成して貫通孔としてもよい。
【0038】また、上述した実施の形態では、送気切換
ピストン50の貫通孔74を横長形状に形成したが、こ
れに限られるものではなく、図12に示すように、送気
ボタン14に長方形の挿通孔88を形成し、送気切換ピ
ストン50に円形の貫通孔90を形成しても、上述した
実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、送
気切換ピストン50及び送水切換ピストン48の両方に
長方形の開口を形成すると、さらに密閉度を向上させる
ことができる。
【0039】さらに、長方形に形成する開口は、送気切
換ピストン50や送気ボタン14に限定するものではな
く、摺動することによって流体の流路を連通/遮断する
摺動部材の開口であればよい。したがって、送水切換ピ
ストン48やシリンダ42に、長方形の開口を形成して
もよい。
【0040】なお、本実施の形態では図1に示すよう
に、手元操作部10に接眼部20が設けられた直視用の
内視鏡について説明したが、電子内視鏡に本実施の形態
のバルブ構造を適用できることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る内視鏡
のバルブ構造によれば、バルブを構成する2つの摺動部
材のうちの一方の摺動部材の開口は、摺動方向の長さが
前記摺動方向と直交方向の長さよりも短く形成されてい
るので、摺動部材のストローク長さを大きくすることな
く、流路の密閉性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバルブ構造が適用さ
れた内視鏡手元操作部の斜視図
【図2】図1に示した内視鏡手元操作部の断面図
【図3】本実施の形態に係るバルブ構造を示す断面図
【図4】図3に示したバルブ構造の操作部材が1段押し
操作された状態を示す断面図
【図5】図3に示したバルブ構造の操作部材が2段押し
操作された状態を示す断面図
【図6】図3に示したバルブ構造の要部拡大図
【図7】図4に示したバルブ構造の要部拡大図
【図8】送気切換ピストンの斜視図
【図9】図8に示した送気切換ピストンの側面図
【図10】図9に示した送気切換ピストンの10−10
線に沿う平面断面図
【図11】図9と別形状の貫通孔を示す側面図
【図12】送気ボタンと送気切換ピストンの他の実施例
を示す斜視図
【符号の説明】
10…手元操作部、14…送気ボタン、26…給水管、
42…シリンダ、44…送気管、46…送水管、48…
送水切換ピストン、50…送気切換ピストン、52…送
水ボタン、72…挿通孔、74…貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 薫 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 FF11 HH02 HH04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡で使用される流体の流路を連通/
    遮断するためのバルブ構造であって、開口が形成された
    2つの摺動部材を摺動させて前記開口同士の位置を合わ
    せることによって前記開口を介して流体の流路を形成
    し、前記2つの摺動部材を摺動させて前記開口同士の位
    置をずらすことによって前記流路を遮断する内視鏡のバ
    ルブ構造において、 前記2つの摺動部材のうちの少なくとも一方の摺動部材
    の開口は、摺動方向の長さが前記摺動方向と直交方向の
    長さよりも短く形成されることを特徴とする内視鏡のバ
    ルブ構造。
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US9161680B2 (en) 2013-11-26 2015-10-20 Bracco Diagnostics Inc. Disposable air/water valve for an endoscopic device

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