JP2001076904A - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗体の製造方法

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JP2001076904A
JP2001076904A JP25243799A JP25243799A JP2001076904A JP 2001076904 A JP2001076904 A JP 2001076904A JP 25243799 A JP25243799 A JP 25243799A JP 25243799 A JP25243799 A JP 25243799A JP 2001076904 A JP2001076904 A JP 2001076904A
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electrode
zno
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peripheral surface
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Yukio Tagami
幸雄 田上
Ken Iida
憲 飯田
Naohito Tsuge
尚人 柘植
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結体とアルミニウム電極との剥離を生じな
いようにすると共に、製造ラインの簡素化を図り、かつ
作業環境を良好となるようにして、ZnO素子の電気特
性を良好にする。 【解決手段】 酸化亜鉛、添加物成分、有機バインダー
を混合し乾燥して造粒粉(S11)を得て、前記造粒粉
を円盤状の成形体(S12)に成形し、その成形体を仮
焼きして仮焼体(S13)を得る。次に、三酸化アンチ
モン、酸化ニッケル、二酸化ケイ素等を有機バインダー
に溶かして得た溶剤を前記仮焼体の外周面に塗布し(S
14)、焼成して仮焼体の外周面にセラミック絶縁層を
形成した焼結体(S15)を得る。その後、前記焼結体
を研磨し(S16)、焼結体の両端面にアルミニウムペ
ーストをスクリーン印刷し(S17)、焼き付けてアル
ミニウム電極を設けて(S18)電圧非直線抵抗体を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛形避雷器
に組み込まれる酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線抵抗
体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図5および図6により従来構造の
電圧非直線抵抗体の製造方法および側断面図について述
べる。電圧非直線抵抗体には、酸化亜鉛(ZnO)を主
成分とするもの(以下、ZnO素子と称する)が多く、
その副添加物成分(添加物スラリー)として、酸化ビス
マス、酸化アンチモン、酸化コバルト、酸化マンガン、
酸化クロム、酸化ニッケル、酸化ケイ素等の複数個の金
属酸化物を添加し、非直線性が高く熱損失の小さい組成
配合から成っている。
【0003】通常、前記添加物スラリーをボールミル等
で湿式予備粉砕した後、有機バインダー(結合剤)およ
び酸化亜鉛と十分混合して混合物(原料スラリー)を
得、その原料スラリーをスプレードライヤーにより噴霧
乾燥して流動性の良い造粒粉を得る(ステップS51:
造粒工程)。なお、前記有機バインダーには水系の有機
バインダー、例えばポリビニルアルコール(PVA)が
用いられている。前記造粒粉を金型成形プレスにより例
えば円盤等の形状に成形し(ステップS52:成形工
程)、この成形体を脱脂した後、800〜1000℃の
温度で仮焼して仮焼体を形成する(ステップS53:仮
焼工程)。
【0004】前記仮焼体の外周面には絶縁性セラミック
材料(セラミック絶縁材:第1絶縁材)を塗布し(ステ
ップS54:絶縁材塗布工程)、1000〜1300℃
の温度で数時間焼成して、外周面にセラミック絶縁層6
2を有するZnO焼結体61を得る(ステップS55:
焼成工程)。その後、セラミック絶縁層62の外周面に
は、さらに、低融点ガラス材(第2絶縁材)を塗布して
(ステップS56:ガラス材塗布工程)焼き付けし(ス
テップS57:焼き付け工程)、低融点ガラス絶縁層6
3を形成した後、前記ZnO焼結体の両端面を平面研磨
し(ステップS58:研磨工程)、その平面研磨した部
位にアルミニウム溶射電極64を形成する電極材料を溶
射して(ステップS59:電極付け工程)ZnO素子を
完成させる。
【0005】前記仮焼体の外周面に第1絶縁材として、
本出願人は独自に調整して得た混合セラミック焙焼粉体
(酸化亜鉛、酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸化ケイ
素)を用いていた。この焙焼粉体は、ZnO素子の外周
面において絶縁耐力を持たせ、雷サージ、開閉サージ等
の過大電流および過大電圧に対する放電耐量を付与する
ものである。また、印加電圧に対して、ZnO素子の外
周面における漏れ電流を常に低減させる役割を果たして
いる。
【0006】前記焙焼粉体においては、原料としてZn
O,Bi23,Sb23,SiO2の4種類の金属酸化
物を用い、湿式混合粉砕工程、乾燥工程、焙焼工程、微
粉砕工程を経て得られる。そして、有機溶剤(有機溶
媒)を用いた酢酸セルロース系のバインダーと前記焙焼
粉体とをボールミル等により混練し調整して絶縁材(ペ
ースト状の絶縁材)を得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記ZnO素子は、一
般の弱電用サージアブソーバに比べると、吸収しなけれ
ばならないエネルギーが大きいため、大きな体積、また
は大口径サイズのZnO素子が必要となる。このため、
図6に示すZnO素子の焼結体の両端面には、アルミニ
ウム溶射電極64が形成され、この電極64が大口径サ
イズのZnO素子においては、サージエネルギーの集電
体の役割を果たしている。
【0008】前記アルミニウム溶射電極64は、溶射条
件等により焼結体からの剥離を生じさたり、焼結体との
密着性が悪いと開閉サージ耐量が低下し、ZnO素子の
限界値以下のサージエネルギーでもZnO素子の破壊を
招く恐れがある。また、アルミニウム溶射電極付け作業
工程における雰囲気は、粉塵が舞い、爆発の危険性を伴
って決して良好な作業環境とは言えない。これらのこと
により設備無人運転は困難な状況にある。
【0009】前記ZnO素子は避雷器を構成する碍管に
組み込むときに多数積層して使用するが、ZnO素子固
定のためには絶縁体の支持棒が用いられる。このため碍
管の径が大きくなりコストアップとなる。これらを解決
するために、円盤状のZnO素子をハンダ付け、ロー付
け等により接着することが考えられるが、アルミニウム
溶射電極はZnO素子との密着性が良好でないので、接
着時にZnO素子とアルミニウム溶射電極とが剥離する
恐れがある。また、アルミニウム溶射電極は、ハンダ付
けが不可能であるため銅の溶射電極を用いるとコストア
ップとなってしまう問題がある。
【0010】本発明は、前記課題に基づいて成されたも
のであり、焼結体とアルミニウム電極との剥離を生じな
いようにすると共に、製造ラインの簡素化を図り、かつ
作業環境を良好になるようにし、電気的特性が良好な電
圧非直線抵抗体の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るために、第1発明は、ZnO,Bi23,Sb
23,SiO2から成る混合粉体に対して所定量の純
水、分散剤を添加し混合粉砕して混合スラリーを形成
し、その混合スラリーを水分除去して得た乾燥粉体を焙
焼し微粉砕して焙焼粉体を得た後、前記焙焼粉体に対し
て所定量の純水、分散剤、結合剤を添加し混合粉砕して
得たペースト状の絶縁材を形成し、複数個の金属酸化物
を混合・粉砕して得た添加物スラリーと、有機バインダ
ー溶液と、酸化亜鉛とを混合して原料スラリーを形成し
た後、その原料スラリーを脱泡してから噴霧乾燥して造
立粉を得、その造立粉を円盤状に成形し仮焼して仮焼体
を形成し、前記仮焼体の外周面に前記絶縁材を塗布した
後、焼成して外周面に絶縁層が形成された焼結体を得、
前記両端面に対して電極を設けて構成された電圧非直線
抵抗体の製造方法において、前記焼結体の両端面には、
電極としてアルミニウムペーストをスクリーン印刷し、
焼き付けることを特徴とする。
【0012】第2発明は、前記第1発明において、前記
絶縁材を絶縁層として焼き付ける温度を1000〜13
00℃とし、前記電極材料としてのアルミニウムペース
トをスクリーン印刷し、アルミニウムペースト電極を焼
き付ける温度を550〜700℃とすることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の実施の形態では、焼結体
の両端面に用いられるアルミニウム溶射電極の問題点を
改善するために、アルミニウムペースト(Al粉末を含
むものとする)をスクリーン印刷することにより焼結体
に密着させ、焼き付けることによりアルミニウムペース
ト電極を形成する。このような電極を形成すると焼結体
に良好に密着し、ZnO素子の電気特性も向上するよう
になる。また、焼結体の絶縁層の外面には低融点ガラス
材を塗布し焼き付けることにより、ZnO素子の安定化
を図ることが必須のこととして行うことが常識と考えら
れており、低融点ガラス材の塗布および焼き付け工程を
削除できれば製造ラインの簡素化および製造コストを低
減するものであると考えられる。
【0014】ここで本発明の実施の形態について説明す
る。図1は、本実施の形態における電圧非直線抵抗体の
製造工程図を示すものである。図1において、ステップ
S11は造粒工程を示すものであり、この工程ではZn
O素子に必要とされる種々の添加金属酸化物粉体(Bi
23、Sb23、Co23、Cr23、MnO2、Si
2、NiO等)をそれぞれ所定の配合量となるように
計量し、ボールミル等により湿式混合・粉砕して添加物
スラリーを得る。そして、結合剤と分散剤とからなる有
機バインダー溶液(カチオン系分散剤、PVA)に対し
て、主原料である酸化亜鉛と前記添加物スラリーとを所
定量加え、ディスパーミル等により十分混合して原料ス
ラリーを形成し、その原料スラリーを脱泡した後、スプ
レードライヤー等により噴霧乾燥して造粒粉を得る。
【0015】前記造粒粉はステップS12に示す成形工
程に送られ、この工程では、一定質量の造粒粉を計量
し、その造粒粉を乾式金型プレスにより成形圧力を調整
しながら、直径40mm、厚さ30mm(φ40−t3
0)の円盤状の成形体に成形する。そして、前記成形体
をステップS13に示す仮焼工程にて例えば温度800
〜1000℃にて仮焼して仮焼体を得る。
【0016】前記仮焼体はステップS14に示すセラミ
ック絶縁材塗布工程に送られる。なお、セラミック絶縁
材としては、ZnO,Bi23,Sb23,SiO2
混合して混合粉体を形成し、その混合粉体に対して所定
の添加量の純水、分散剤を添加した後、湿式混合粉砕し
て混合スラリーを得る。この混合スラリーをメディア流
動層式乾燥機(スラリードライヤー)等により水分除去
して乾燥粉体を得る。この乾燥粉体を例えばロータリー
キルンにより焙焼し、その焙焼された乾燥粉体を石臼粉
砕機等により微粉砕して焙焼粉体を得る。この焙焼粉体
は、ペースト状に混練され所定の添加量の純水、分散
剤、結合剤を添加した後、湿式混合粉砕してペースト状
のセラミック絶縁材を得る。このペースト状のセラミッ
ク絶縁材をロール塗布またはスプレー塗布により前記仮
焼体の外周面に対して塗布する。ステップS15は焼成
工程を示すものであり、この工程では外周面にセラミッ
ク絶縁材が塗布された前記仮焼体を例えば温度1000
〜1300℃で10時間焼成し、外周面にセラミック絶
縁材から成る絶縁層が形成された焼結体を得る。
【0017】前記焼結体は、ステップS16に示す研磨
工程にて両端面を研磨し、直径32mm、厚さ20mm
(φ32−t20)の焼結体を得る。
【0018】前記焼結体は、ステップS17に示す工程
にて研磨された両端面にアルミニウムペースト(デグサ
ジャパン(株)製、Alペースト、J790,006
3)をスクリーン印刷し、150℃で乾燥してから、ス
テップS18に示す焼き付け工程にて、例えば温度60
0℃でアルミニウムペーストを焼き付け、アルミニウム
から成る電極を形成しZnO素子を完成させる。
【0019】図2は上記実施の形態を用いて製造された
ZnO素子の構造で、図2において、21はZnO焼結
体で、この焼結体21の外周面にセラミック絶縁層22
を焼き付け形成する。その後、焼結体21の両端面を研
磨し、アルミニウムペーストをスクリーン印刷し、アル
ミニウムペースト電極23を形成する。
【0020】ここで、図1に示す本発明と図5に示す従
来方法との比較として、本発明図1におけるステップS
11〜ステップS15は、従来方法図5におけるステッ
プS51〜ステップS55と同一の工程である。ステッ
プS55で得られた焼結体は、ステップS56に示すガ
ラス材塗布工程に送られ、前記焼結体の絶縁層の表面に
低融点ガラス材を塗布し、ステップS57に示す焼き付
け工程にて、前記焼結体を例えば温度600℃で焼き付
ける。その後、ステップS58に示す研磨工程にて前記
焼結体の両端面の表面を研磨し、ステップS59に示す
電極付け工程にて前記研磨された表面に対してアルミニ
ウムから成る電極を溶射して従来方法によるZnO素子
(従来方法のサンプル)を完成させる。
【0021】なお、電気特性試験としては次のようなも
のを実施した。DC小電流試験を実施し、素子(φ32
−t20)のα値(電圧非直線係数・α=1/{log
(V1mA)−log(V0.1mA)})を求め、8
/20μs制限電圧比較試験およびワットロス試験(ワ
ットロスの測定条件は温度115℃、課電率85%)を
求め、また、4/10μs波放電耐量試験を行い、その
際の放電電流は65kA、70kA、75kAの3条件
について実施し、その破壊率を求めた。また、課電寿命
試験(課電条件は温度120℃、課電率95%)を実施
し、1000時間後のワットロス(ワットロスの測定条
件は温度115℃、課電率85%)を求めたものであ
る。
【0022】
【表1】
【0023】上述したように、本発明の実施の形態によ
り製造されたZnO素子(アルミニウムペースト電極・
外周面絶縁1層構造)および従来方法により製造された
ZnO素子(アルミニウム溶射電極・外周面絶縁2層構
造)に対し電気特性試験を実施し、その平均値を求め、
その電気特性試験の結果を下記表1に示す。
【0024】前記本発明による実施の形態により製造し
たZnO素子の焼き付け温度の効果を検証するため、ま
ず図1によるステップS17に示す工程にて焼結体を研
磨し、両端面にアルミニウムペーストをスクリーン印刷
し、150℃で乾燥してから、ステップS18に示す焼
き付け工程にて、例えば各々温度500℃、550℃、
600℃、650℃、700℃、750℃で焼き付け、
アルミニウムペースト電極を形成したZnO素子を製造
する。また、比較用に従来方法により、ステップS57
に示す低融点ガラス材の焼き付け工程にて、前記焼結体
を例えば各々温度500℃、550℃、600℃、65
0℃、700℃、750℃で焼き付け、その後、ステッ
プS58に示す研磨工程にて前記焼結体の両端面の表面
を研磨し、ステップS59に示す電極付け工程にて前記
研磨された表面に対してアルミニウムから成る電極を溶
射して従来方法によるZnO素子(従来方法のサンプ
ル)を各々温度によって製造する。
【0025】上記のようにして製造した本発明と従来方
法の各々の温度のZnO素子に対し電気特性試験を実施
し、その平均値を求め、その電気特性試験を実施した結
果を図3、図4に示す。
【0026】図3は、焼き付け温度に対する制限電圧比
・ワットロスを求めたもので、電気特性試験としては、
DC小電流試験を実施し、素子(φ32−t20)のα
値(電圧非直線係数・α=1/{log(V1mA)−
log(V0.1mA)})を求め、8/20μs制限
電圧比較試験およびワットロス試験(ワットロスの測定
条件は温度115℃、課電率85%)を実施した測定結
果である。
【0027】図4は、焼き付け温度に対する放電耐量破
壊率を求めたもので、電気特性試験としては、DC小電
流試験を実施し、素子(φ32−t20)のα値(電圧
非直線係数・α=1/{log(V1mA)−log
(V0.1mA)})を求め、4/10μs波放電耐量
試験を行い、その際の放電電流は75kAについて実施
し、その破壊率を測定した結果である。
【0028】
【発明の効果】以上示したように本発明によれば、電圧
非直線抵抗体(ZnO素子)の電極としてアルミニウム
ペーストをスクリーン印刷し、焼き付け、アルミニウム
ペースト電極を形成させることにより、4/10μs波
放電耐量試験の結果から得た破壊率は、従来法によるZ
nO素子と比較しても本発明によって製作したZnO素
子の方が良好な結果が得られる。また、制限電圧比、ワ
ットロス特性についても、ZnO素子と電極材料との密
着性が向上するため、従来法に比べ良好な結果が得られ
る。制限電圧比は一般に焼き付け温度が高いほど特性が
悪化し、ワットロスは一般に焼き付け温度が高いほど向
上する。得られた結果より従来法において焼き付け温度
600〜650℃を最適温度とすると、制限電圧比、ワ
ットロス特性の相関関係により、本発明においては焼き
付け温度550〜700℃が最適温度と考えることがで
きる。
【0029】また、従来法において、焼結体の外周面に
施す低融点ガラス絶縁材料の焼き付けは、ZnO素子の
課電寿命特性における安定化のために必須な処理である
ことが常識とされていたが、本発明におけるアルミニウ
ムペーストの焼き付けを実施することにより、低融点ガ
ラス絶縁材料の焼付けは不要となり、これは、鉛化合物
の削減につながる。
【0030】以上から、ZnO素子の電気的特性を従来
素子と比較しても同等以上にするこができると共に、作
業環境の改善(安全性、粉塵レス)、製造ラインの簡素
化が可能となり、製造コスト低減につながり、製造ライ
ンの昼夜無人運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電圧非直線抵抗体
の製造工程図。
【図2】本発明の実施の形態における電圧非直線抵抗体
の側断面図。
【図3】本発明と従来方法における焼き付け温度に対す
る制限電圧比特性図およびワットロス特性図。
【図4】本発明と従来方法における焼き付け温度に対す
る放電耐量破壊率特性図。
【図5】従来方法における電圧非直線抵抗体の製造工程
図。
【図6】従来方法における電圧非直線抵抗体の側断面
図。
【符号の説明】
S11…造粒工程 S12…成形工程 S13…仮焼工程 S14…絶縁材塗布工程 S15…焼成工程 S16…研磨工程 S17…電極ペースト・スクリーン印刷 S18…焼き付け工程 21…ZnO焼結体 22…セラミック絶縁層 23…アルミニウムペースト電極 S51…造粒工程 S52…成形工程 S53…仮焼工程 S54…第1絶縁材塗布工程 S55…焼成工程 S56…第2絶縁材塗布工程 S57…焼き付け工程 S58…研磨工程 S59…電極付け工程 61…ZnO焼結体 62…セラミック絶縁層 63…低融点ガラス絶縁層 64…アルミニウム溶射電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月8日(1999.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】第2発明は、前記第1発
明において、前記絶縁材を絶縁層として形成させるため
の焼成温度を1000〜1300℃とし、前記電極材料
としてのアルミニウムペーストをスクリーン印刷し、ア
ルミニウムペースト電極を焼き付ける温度を550〜7
00℃とすることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の実施の形態】図2は上記実施の形態を用いて製
造されたZnO素子の構造で、図2において、21はZ
nO焼結体で、この焼結体21の外周面にセラミック絶
縁層22を焼成し形成する。その後、焼結体21の両端
面を研磨し、アルミニウムペーストをスクリーン印刷
し、アルミニウムペースト電極23を形成する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柘植 尚人 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5E034 CA09 CC02 DA05 DB15 DC03 DC05 DE12 EA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ZnOを主成分とする焼結体の外周面に
    絶縁層を形成する工程と、その焼結体の両端面に電極を
    形成する工程とからなる電圧非直線抵抗体の製造方法に
    おいて、 前記絶縁層を形成する工程は、焼結体の外周面にセラミ
    ック絶縁材を塗布した後、焼き付け、 前記電極を成形する工程は、焼結体の両端面にアルミニ
    ウムペーストをスクリーン印刷した後、焼き付けること
    を特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層を形成する工程での焼き付け
    温度は1000〜1300℃とし、前記電極を形成する
    工程での焼き付け温度は550〜700℃としたことを
    特徴とする請求項1記載の電圧非直線抵抗体の製造方
    法。
JP25243799A 1999-09-07 1999-09-07 電圧非直線抵抗体の製造方法 Pending JP2001076904A (ja)

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