JP2001073453A - 建築工法 - Google Patents

建築工法

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JP2001073453A
JP2001073453A JP25224499A JP25224499A JP2001073453A JP 2001073453 A JP2001073453 A JP 2001073453A JP 25224499 A JP25224499 A JP 25224499A JP 25224499 A JP25224499 A JP 25224499A JP 2001073453 A JP2001073453 A JP 2001073453A
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precast
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sleeve
reinforcing bar
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Noriyoshi Morimoto
法義 森本
Takeshi Yomo
毅 四方
Satoshi Murayama
聡 村山
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Okabe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートの打設を先工程と後工程とに分け
て段階的に行う分離打設工法やプレキャスト工法などに
おいて、それらの先工程あるいはプレキャスト工程にお
いて予め埋設される鉄筋接続用のカプラーの寸法精度を
改良して、鉄筋の鉄骨への定着作業に関する建築工法上
の作業性を向上する。 【解決手段】現場における先工程あるいは工場等におけ
るプレキャスト工程でのコンクリート24の厚さに適合
した全長を有する一体型の定着用スリーブ18の基端部
を鉄骨16にスタッド溶接して第1段目のコンクリート
24を打設する。その先工程あるいはプレキャスト工程
で打設されたコンクリート24の表面に露出した前記定
着用スリーブ18の端部に対して鉄筋25を接続して配
筋をしたうえ、後工程のコンクリートを打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造(SRC造)などにおいて鉄骨に対して鉄筋を定
着させる場合の手法に関して改良を施した建築工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のSRC造の建築においては、一般
的に柱や壁、梁、床等の打設形成を各階ごとに実行する
建築工法が広く行われている。しかしながら、この建築
工法では、当該階のコンクリート打設が終了し、それま
で使用していた型枠等を上階へ移動して転用しようとす
ると、打設済みの梁等が障害となり型枠等を適当の大き
さに分解して上階へ運び上げる必要があったため、その
作業性に問題があった。そこで、柱や壁等の垂直部を先
に上階まで通して打設形成した後、梁や床等の水平部に
対する打設形成を実行するという分離打設工法が知られ
るに至っている。この分離打設工法によれば、梁や床等
の水平部に先だって柱や壁等の垂直部を数階分通して打
設形成することから、型枠等は小さく分解せずに上方へ
移動しながら上階まで打設形成することが可能となるの
で、作業性が大幅に改善される。
【0003】図10は分離打設工法を地下構造物に適用
した場合の一例を示した概略説明図である。図示のよう
に、本例は壁1と床2とを分離打設する場合を示したも
のである。施工に当っては、鉄骨に相当するH形の地下
壁用鋼材3の内表面に予め前記壁1のコンクリート剥離
防止用の頭付きスタッド4を溶接するとともに、床2の
鉄筋接続用の溶接用スタッド5を溶接したうえ、先ず壁
1を上階分まで打設形成し、しかる後、床2の部分を打
設形成するという2段階の手順で行われる。この場合、
壁1を上階まで打設形成するに際しては、前述のように
図示しない型枠をそのまま上方に移動しながら、下方か
ら順次打設形成することができるので作業が効率的であ
る。また、前記床2部分の打設形成に際しては、先ず前
記地下壁用鋼材3の内表面に溶接した前記溶接用スタッ
ド5に対して鉄筋6を接続したうえ、床2の形成に必要
な型枠をセットしてコンクリートを打設するという手順
で施工される。なお、図中、7は底板部、8は地下壁用
鋼材3の内方に必要に応じて注入される中詰めコンクリ
ート等の充填物、9は底板部7用の鉄筋である。
【0004】図11は従来の鉄筋接続用のカプラーを拡
大して示した施工状態図である。図示のように、この従
来技術においては、鉄骨10のフランジ部11等の被定
着部に対して、予め他端部に連結用スリーブ12を圧着
した短い鉄筋からなる溶接用スタッド13の基端部をス
タッド溶接し、鉄筋14の接続時には、前記連結用スリ
ーブ12に対して、その鉄筋14の端部に圧着された連
結用スリーブ15を介して連結するという方法が採られ
ている。そして、それらの連結用スリーブ12,15間
の具体的な連結方法としては、それぞれのスリーブの連
結側に雌ネジを形成しておき、それらの雌ネジに中継ぎ
用ボルトを螺合させたうえ、両スリーブ間を締付けると
いう方法が広く用いられている。
【0005】ところで、図11の従来技術においては、
鉄骨10のフランジ部11等の被定着部に溶接される鉄
筋からなる溶接用スタッド13の直径に関するバラツキ
や連結用スリーブ12の圧着時の加工誤差により、その
全長寸法にバラツキが生じるのが一般的であった。この
ため、精度を確保すべく、連結用スリーブ12の圧着後
に溶接用スタッド13の一部をカットして全長寸法を一
定に調整するということも行われているが、その調整作
業が厄介であるばかりでなく、それぞれの全長を一定の
寸法に正確に揃えること自体、それほど簡単なことでは
なかった。いうまでもなく、その全長寸法にバラツキが
あると、被定着部に溶接した後の連結用スリーブ12の
接続側端部の位置、すなわち連結位置の変動の要因とな
る。延いては、その連結用スリーブ12の連結位置に関
する変動を鉄筋14側の長さを調整することによって吸
収する必要性を生じた。さらに、この従来の鉄筋接続用
のカプラーを図10に例示した分離打設工法に適用する
場合には、その連結用スリーブ12を圧着した溶接用ス
タッド13からなるカプラーを前記鉄筋接続用スタッド
5の位置に定着させた後、先工程としての壁1のコンク
リート打設用の型枠を形成することになるが、前述の連
結用スリーブ12の接続側端部の仕上り位置に関する変
動がその作業性に大きな影響を与えることとなった。す
なわち、例えばカプラーとしての全長寸法が短く、連結
用スリーブ12の接続側端部が規定値より内側に位置す
る場合には、型枠の内面との間に間隙が生じてコンクリ
ートのノロが浸入しやすくなるため、後からその埋設位
置が判らなくなったり、連結側端部を露出させるための
ハツリ作業が必要とされる場合があった。また、逆にカ
プラーとしての全長寸法が長く、連結用スリーブ12の
接続側端部が規定値より外側に突出する場合には、型枠
の形成が困難になったり、型枠の変形して打設後のコン
クリートの仕上り面精度を低下させるといった厄介な問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の技術的事情に鑑みて開発したもので、特にコン
クリートの打設を先工程と後工程とに分けて段階的に行
う前述の分離打設工法やプレキャスト工法などにおい
て、それらの先工程あるいはプレキャスト工程において
予め埋設される鉄筋接続用のカプラーの寸法精度を改良
して従来技術の欠点を解消し、鉄筋の鉄骨への定着作業
に関する建築工法上の作業性を向上することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、現場で組立てられた鉄骨にコンクリートの厚さに適
合した全長を有する一体型の定着用スリーブの基端部を
スタッド溶接し、必要に応じて鉄筋を配筋したうえ、前
記定着用スリーブの端部が露出し得るようにコンクリー
トを打設する先工程と、そのコンクリート表面に露出し
た前記定着用スリーブの端部に対して鉄筋を接続して配
筋したうえ、コンクリートを打設する後工程との組合せ
に基づいて施工を実施するという技術手段を採用した。
また、請求項2の発明においては、工場等において鉄骨
にコンクリートの厚さに適合した全長を有する一体型の
定着用スリーブの基端部をスタッド溶接し、必要に応じ
て鉄筋を配筋したうえ、前記定着用スリーブの端部が露
出し得るようにコンクリートを打設するプレキャスト工
程と、そのプレキャストされた柱部材や梁部材等のプレ
キャスト部材を現場にて組立て、それらのプレキャスト
部材のコンクリート表面に露出した前記定着用スリーブ
の端部に対して鉄筋を接続して配筋したうえ、コンクリ
ートを打設する現場工程との組合せにより全体の施工を
実施するという技術手段を採用した。以上のように、本
発明においては、被定着部に対して一体型の定着用スリ
ーブ自体の基端部を直接スタッド溶接するようにして、
従来の鉄筋からなる溶接用スタッドの使用を排除したの
で、その溶接用スタッドを構成する鉄筋の直径に関する
バラツキや、連結用スリーブの圧着時の加工誤差に基づ
く連結位置に関する変動を排除することができる。ま
た、連結用スリーブの圧着作業やその圧着作業後の溶接
スタッドのカットによる全長寸法の調整作業なども省略
できる。さらに、型枠の形成及びその後の鉄筋との接続
作業をスムーズに行うことができ、また従来のように接
続する鉄筋側の長さ調整によりカプラー側のバラツキを
吸収する必要性も解消される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、前述の分離打設工法な
どのように先工程と後工程からなる建築工法やプレキャ
スト工程と現場工程とからなる建築工法のように、コン
クリートの打設工程を段階的に分けて実施する場合にお
ける鉄筋の定着方法として広く適用することができる。
また、鉄骨を使用するものであれば、一般的な柱や梁の
ように鉄骨と鉄筋との双方が使用される場合だけでな
く、鉄骨の周りに防錆用のコンクリートを打設する場合
にも適用できる。前記定着用スリーブとしては、基端部
側が被定着部へのスタッド溶接に適合した形態にあり、
他端側に目的の鉄筋を連結するための雌ネジ等を形成し
たものであればよく、外形や長さなどに関しては種々の
形態のスリーブが可能である。前記被定着部としては、
フランジ部等のスタッド溶接に適した鉄骨側の適宜の部
位が可能である。また、前記従来技術に示した地下構造
物用の地下壁用鋼材などにも適用することが可能であ
る。なお、スタッド溶接としては、ネルソン方式やカー
トリッジ方式、サップ方式などの適宜の方式のスタッド
溶接法が適用可能である(例えば特公昭54−2497
8号公報参照)。また、接続される鉄筋としては、少な
くともその連結側端部が前記定着用スリーブを介して連
結可能なものであればよく、鉄筋自体の種類などに関し
ては自由な選択が可能である。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1及び図2は本発明に係る建築工法の施工
手順を示した施工説明図である。また、図3は本建築工
法に使用される定着用スリーブに関する実施例を部分的
に断面して示した拡大部品図である。図示のように、本
発明方法の場合には、先ず鉄骨16のフランジ部17等
の適宜の被定着部に対して、先工程のコンクリートの厚
さTに等しい長さを有する定着用スリーブ18の基端部
をスタッド溶接する。この場合、本発明方法によれば、
従来の寸法精度の低い鉄筋からなる溶接用スタッドや圧
着による連結用スリーブは採用せず、寸法精度の出しや
すい一体型に形成した定着用スリーブ18を用い、その
基端部を鉄骨16側に直接的にスタッド溶接するという
手法を採用しているので、その連結側端部の位置精度が
大幅に向上する。しかして、先工程のコンクリート打設
のための型枠19を形成する場合には、定着用スリーブ
18の連結側端部の寸法精度がよく一定に揃っているの
で、型枠19の内面との接合状態が良好であり、従来の
ように定着用スリーブ18の連結側端部ないし該端部に
付設された保護用キャップとの間にコンクリートノロが
浸入して埋設位置が判らなくなったり、型枠19を変形
させて打設後のコンクリートの仕上り面精度を低下させ
るといった厄介な問題は解消される。
【0010】前記定着用スリーブ18は、図3に示した
ように、基端部側が溶融代20や溶接強度を勘案してス
タッド溶接に適した形状、本実施例では所定寸法の小径
部21に形成している。そして、その溶融代20等を勘
案して、鉄骨16にスタッド溶接した後の実寸法がコン
クリートの厚さTに一致するように、定着用スリーブ1
8の全長寸法を実質的に適合し得る長さに設定してい
る。また、その連結側端部には雌ネジ22が形成されて
おり、適宜の中継ぎ用ボルト23を螺合し得るように構
成されている(特公昭53−7732号公報、特開平1
0−25857号公報)。
【0011】本発明の方法を実施するに当っては、図1
に示したように、先ず柱などに用いられる鉄骨16のフ
ランジ部17等の被定着部の各所定位置に定着用スリー
ブ18の小径部21の基端部を適宜の方式のスタッド溶
接法により溶接する。すなわち、定着用スリーブ18の
小径部21とフランジ部17等の被定着部との間にアー
クを発生させ、そのアークにより溶融代20の部分が溶
けて形成された溶融池の中に小径部21の先端部を押付
けることにより溶接する。なお、この鉄骨16に対する
定着用スリーブ18のスタッド溶接は、工場等において
予め実施するようにしてもよいし、現場において実施す
るようにしてもよい。以上のように、本発明の方法によ
る場合には、定着用スリーブ18と被定着部との間に、
従来のように鉄筋からなる溶接用スタッドは介在されな
いので、その溶接用スタッド用の鉄筋の直径に関するバ
ラツキや連結用スリーブの圧着加工時の誤差に基づく影
響を排除できるとともに、連結用スリーブの圧着加工に
かかる作業負担も解消される。
【0012】しかして、以上のように、各定着用スリー
ブ18を所定位置にスタッド溶接した鉄骨16を所定位
置に設置する設置作業が完了した場合には、図1及び図
2に示したように、各定着用スリーブ18の連結側端部
に必要に応じて図示しない保護用キャップを付設し、そ
の外側から型枠19を形成して先工程のコンクリート2
4を打設することになる。この場合、前述のように柱や
壁などの垂直部を先工程として数階分通して先に打設形
成するようにすれば、型枠等は小さく分解せずに、その
まま上方へ移動して転用しながら上階まで打設形成する
ことができるので作業性を大幅に改善できる。そして、
コンクリート24が固化した場合には、前記型枠19を
解体し、前記定着用スリーブ18に付設した保護用キャ
ップ等を取外して次の鉄筋25の接続作業に移行する。
【0013】鉄筋25の接続作業においては、図2に示
したようにコンクリート24中に埋設された定着用スリ
ーブ18の連結側端部に形成された雌ネジ22に対して
前記中継ぎ用ボルト23を螺合するとともに、その中継
ぎ用ボルト23の反対側の雄ネジ部に鉄筋25の端部に
圧着した連結用スリーブ26に形成された雌ネジを螺合
したうえ締付け固定することにより、鉄筋25を鉄骨1
6に対して簡単に定着することができる。この場合、前
述のように、各定着用スリーブ18の長さが正確に形成
されることから、連結側の端部がコンクリート24の表
面に確実に露出した状態にあるので鉄筋25の連結作業
がしやすく、その作業性が向上される。前記鉄筋25と
しては梁や床等の水平部に配筋される鉄筋の場合が一般
的であるが、他の部分の鉄筋であってもよい。なお、前
記中継ぎ用ボルト23に替えて、鉄筋25自体の端部に
雄ネジを形成したり、他の雄ネジ部材を固着して、前記
定着用スリーブ18の雌ネジ22に対して直接的にネジ
結合するように構成することも可能である。また、必要
に応じて鉄筋25の長さ調整を実施する場合にも、従来
とは異なり、定着用スリーブ1の連結位置に関する変動
は殆ど問題にはならないので、その変動を吸収するため
の調整作業は必要とされない。
【0014】図4〜図8は定着用スリーブに関する他の
実施例の縦断面を示した拡大部品図である。図4の実施
例として示した定着用スリーブ27は、前記定着用スリ
ーブ18の変形例で、基端部側の溶融代20を含めて小
径部21と雌ネジ22の部分はそのままとして全長寸法
を長く設定したものである。なお、以上の図3及び図4
の実施例は切削加工に適した形態を示したものである。
他方、図5及び図6の実施例として示した定着用スリー
ブ28,29は成形加工に適した形態を示したもので、
本実施例では、長さの異なる2種類の素材を用いて、そ
れらの一側をそれぞれ適宜の成形加工によって同じ長さ
の大径部に形成することにより、長さの異なる小径部3
0,31を形成し、端部に下穴をあけて雌ネジ32,3
3を形成したものである。また、図7及び図8の実施例
として示した定着用スリーブ34,35は、小径部は形
成しないで、所定の長さ、本実施例では2種類の長さの
丸棒の一端部に下穴をあけて雌ネジ36,37を形成し
たものである。
【0015】また、図9は本発明の他の実施例を示した
もので、プレキャスト工法を採用した建築工法に適用し
た場合の施工状態を示した概略説明図である。図中、3
8,39は柱用プレキャスト部材で、工場等におけるプ
レキャスト工程において、予め鉄骨40,41のフラン
ジ部42,43等の被定着部の所定位置に定着用スリー
ブ44,45をスタッド溶接したうえ、コンクリートを
打設して形成したプレキャスト製品である。同様に、図
中、46は梁用プレキャスト部材で、工場等におけるプ
レキャスト工程において、鉄骨47のフランジ部48等
の被定着部の所定位置に定着用スリーブ49をスタッド
溶接したうえ、コンクリートを打設して形成したプレキ
ャスト製品である。しかして、本実施例においては、そ
れらの柱用プレキャスト部材38,39と梁用プレキャ
スト部材46を図示のように所定位置に設置し、しかる
後、前記定着用スリーブ44,45間及び定着用スリー
ブ49に対して鉄筋50,51の端部を接続しながら格
子状に配筋したうえ、コンクリートを打設することによ
り、耐震壁を簡便に形成することができる。すなわち、
本実施例の場合でも、鉄筋50,51を接続する現場工
程に先立って、工場等におけるプレキャスト工程におい
て、それぞれの鉄骨40,41ないし47に対して所定
の全長寸法に形成した一体型の定着用スリーブ44,4
5ないし49をスタッド溶接したうえコンクリートを打
設することにより、それらの定着用スリーブ44,45
ないし49の連結側端部をコンクリートの表面に露出す
るようにした点で、前述の実施例と共通している。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を得ることが
できる。 (1)鉄骨に対して一体型の定着用スリーブを直接的に
スタッド溶接するようにしたので、溶接後の定着用スリ
ーブの連結側端部からなる連結位置の精度がきわめて高
く、型枠との位置関係も正確なことから、従来技術に伴
った型枠形成上の不具合やハツリ作業などの厄介な問題
は解消できる。 (2)前記定着用スリーブの連結位置に関する精度が高
いので、鉄筋の接続作業がきわめてスムーズになり作業
性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建築工法の施工手順を示した施
工説明図である。
【図2】 本発明に係る建築工法の施工手順を示した施
工説明図である。
【図3】 定着用スリーブに関する実施例を部分的に断
面して示した拡大部品図である。
【図4】 定着用スリーブに関する他の実施例の縦断面
を示した拡大部品図である。
【図5】 定着用スリーブに関する他の実施例の縦断面
を示した拡大部品図である。
【図6】 定着用スリーブに関する他の実施例の縦断面
を示した拡大部品図である。
【図7】 定着用スリーブに関する他の実施例の縦断面
を示した拡大部品図である。
【図8】 定着用スリーブに関する他の実施例の縦断面
を示した拡大部品図である。
【図9】 本発明の他の実施例を示したもので、プレキ
ャスト工法を採用した建築工法に適用した場合の施工状
態を示した概略説明図である。
【図10】 分離打設工法を地下構造物に適用した場合
の一例を示した概略説明図である。
【図11】 従来の鉄筋接続用のカプラーを拡大して示
した施工状態図である。
【符号の説明】
16…鉄骨、17…フランジ部、18…定着用スリー
ブ、19…型枠、20…溶融代、21…小径部、22…
雌ネジ、23…中継ぎ用ボルト、24…コンクリート、
25…鉄筋、26…連結用スリーブ、27〜29…定着
用スリーブ、30,31…小径部、32,33…雌ネ
ジ、34,35…定着用スリーブ、36,37…雌ネ
ジ、38,39…柱用プレキャスト部材、40,41…
鉄骨、42,43…フランジ部、44,45…定着用ス
リーブ、46…梁用プレキャスト部材、47…鉄骨、4
8…フランジ部、49…定着用スリーブ、50,51…
鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場で組立てられた鉄骨にコンクリート
    の厚さに適合した全長を有する一体型の定着用スリーブ
    の基端部をスタッド溶接し、必要に応じて鉄筋を配筋し
    たうえ、前記定着用スリーブの端部が露出し得るように
    コンクリートを打設する先工程と、そのコンクリート表
    面に露出した前記定着用スリーブの端部に対して鉄筋を
    接続して配筋したうえ、コンクリートを打設する後工程
    とからなることを特徴とする建築工法。
  2. 【請求項2】 工場等において鉄骨にコンクリートの厚
    さに適合した全長を有する一体型の定着用スリーブの基
    端部をスタッド溶接し、必要に応じて鉄筋を配筋したう
    え、前記定着用スリーブの端部が露出し得るようにコン
    クリートを打設するプレキャスト工程と、そのプレキャ
    ストされた柱部材や梁部材等のプレキャスト部材を現場
    にて組立て、それらのプレキャスト部材のコンクリート
    表面に露出した前記定着用スリーブの端部に対して鉄筋
    を接続して配筋したうえ、コンクリートを打設する現場
    工程とからなることを特徴とする建築工法。
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