JP2748008B2 - 建築物の梁の施工方法 - Google Patents
建築物の梁の施工方法Info
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- JP2748008B2 JP2748008B2 JP63326490A JP32649088A JP2748008B2 JP 2748008 B2 JP2748008 B2 JP 2748008B2 JP 63326490 A JP63326490 A JP 63326490A JP 32649088 A JP32649088 A JP 32649088A JP 2748008 B2 JP2748008 B2 JP 2748008B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築物の梁の施工方法に関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題) 鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造等の鉄
筋系の梁を採用した建築物では、通常は該梁の施工にあ
たり現場にて、所定の配筋作業を行なうとともに、梁型
枠や支保工を組付け、現場打ちコンクリートを打設して
柱と一体化するようになっている。
筋系の梁を採用した建築物では、通常は該梁の施工にあ
たり現場にて、所定の配筋作業を行なうとともに、梁型
枠や支保工を組付け、現場打ちコンクリートを打設して
柱と一体化するようになっている。
しかしながら、かかる鉄筋系の梁では、前記型枠や支
保工等の部材が最近高騰化しており、現場での型枠、支
保工の組付作業等も熟練労働者の不足や賃金の高騰化な
どの問題に直面している。
保工等の部材が最近高騰化しており、現場での型枠、支
保工の組付作業等も熟練労働者の不足や賃金の高騰化な
どの問題に直面している。
一方、鉄骨系の梁の場合には、耐火被覆の施工という
煩雑な作業が必要であり、コスト高となる問題を有して
いた。
煩雑な作業が必要であり、コスト高となる問題を有して
いた。
よって、合理的な梁の施工技術が要望されているのが
現状である。
現状である。
本発明は、かかる従来の課題を解決しうる建築物の梁
の施工方法を提供することを目的とするものである。
の施工方法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明では、金属製の梁型
枠を捨型枠とし、前記梁型枠の両端部近傍にメッシュ状
せき板を各々設け、該梁型枠の両端のメッシュ状せき板
よりも外側の現場打ち梁部分を残して、前記梁型枠内に
梁コンクリートをあらかじめ打設して、一体のプレキャ
ストコンクリート梁として成形しておき、現場位置にて
該プレキャストコンクリート梁の両端部を柱に接合し、
該柱内及び前記梁の現場打ち梁部分に現場打コンクリー
トを打設することにより、前記柱と梁との接合部を一体
化するようにした建築物の梁の施工方法を特徴とするも
のである。
枠を捨型枠とし、前記梁型枠の両端部近傍にメッシュ状
せき板を各々設け、該梁型枠の両端のメッシュ状せき板
よりも外側の現場打ち梁部分を残して、前記梁型枠内に
梁コンクリートをあらかじめ打設して、一体のプレキャ
ストコンクリート梁として成形しておき、現場位置にて
該プレキャストコンクリート梁の両端部を柱に接合し、
該柱内及び前記梁の現場打ち梁部分に現場打コンクリー
トを打設することにより、前記柱と梁との接合部を一体
化するようにした建築物の梁の施工方法を特徴とするも
のである。
(実施例) 以下、本発明の好適な実施例を図面により説明する。
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示すものであ
り、本実施例では柱1は鋼管コンクリート柱で構成され
ており、また、第2はプレキャストコンクリート梁3と
現場打梁部分4とからなるものである。
り、本実施例では柱1は鋼管コンクリート柱で構成され
ており、また、第2はプレキャストコンクリート梁3と
現場打梁部分4とからなるものである。
柱1は、本実施例では、いわゆる縞鋼板のようなリブ
付き鋼板で成形して内面に該リブ5がくるように構成さ
れており、柱1の内面において柱コンクリート6と鋼管
との定着を向上させるようにしてある。
付き鋼板で成形して内面に該リブ5がくるように構成さ
れており、柱1の内面において柱コンクリート6と鋼管
との定着を向上させるようにしてある。
また、梁2は、第3図及び第4図に示すように前記プ
レキャストコンクリート梁3があらかじめ成形されてい
る。
レキャストコンクリート梁3があらかじめ成形されてい
る。
即ち、本実施例では、断面略コ字型をなし両端にフラ
ンジ8が一体に延設された鋼製の梁型枠7を捨型枠と
し、地上位置あるいは工場で所定の支保工9を組付け、
型枠内には梁下端筋10とスターラップ筋11とを配筋した
状態で梁コンクリート12を打設硬化して、プレキャスト
コンクリート梁3があらかじめ成形されるようになって
いる。
ンジ8が一体に延設された鋼製の梁型枠7を捨型枠と
し、地上位置あるいは工場で所定の支保工9を組付け、
型枠内には梁下端筋10とスターラップ筋11とを配筋した
状態で梁コンクリート12を打設硬化して、プレキャスト
コンクリート梁3があらかじめ成形されるようになって
いる。
また、前記梁型枠7の両端部には第3図に示すように
前記柱1との接合用プレート13が一体に設けられてお
り、該接合用プレート13にはボルト取付孔14が形成され
ている。
前記柱1との接合用プレート13が一体に設けられてお
り、該接合用プレート13にはボルト取付孔14が形成され
ている。
さらに、梁型枠7の両端部近傍には、前記接合用プレ
ート13より内側位置にメッシュ状のせき板15が配設され
ており、前記梁コンクリート12を打設した際に該メッシ
ュ状せき板15から外部側にコンクリート12が凹凸状には
み出して硬化するため、後述する現場打梁部分4との定
着、一体化が向上する。
ート13より内側位置にメッシュ状のせき板15が配設され
ており、前記梁コンクリート12を打設した際に該メッシ
ュ状せき板15から外部側にコンクリート12が凹凸状には
み出して硬化するため、後述する現場打梁部分4との定
着、一体化が向上する。
しかして、上記手順でプレキャストコンクリート梁3
があらかじめ成形されると、前記支保工9を除去して、
現場位置にて該プレキャストコンクリート梁3の両端部
を柱1に接合し、該接合部を現場打コンクリートにより
一体化するようになっている。
があらかじめ成形されると、前記支保工9を除去して、
現場位置にて該プレキャストコンクリート梁3の両端部
を柱1に接合し、該接合部を現場打コンクリートにより
一体化するようになっている。
即ち、まず梁型枠7の両端部に設けられた前記接合用
プレート13を第1図に示すように柱1の対応位置に設け
られた同形状の接合用プレートに重合させ、ボルト、ナ
ットで締付固定することによりプレキャストコンクリー
ト梁3を柱1により支持させる。
プレート13を第1図に示すように柱1の対応位置に設け
られた同形状の接合用プレートに重合させ、ボルト、ナ
ットで締付固定することによりプレキャストコンクリー
ト梁3を柱1により支持させる。
この際、前記梁下端筋10の両端部は梁コンクリート12
から所定長さ分だけ突出配置されており、該梁下端筋10
を現場位置にて柱1を貫通して相互に連結し、さらに、
梁下端筋10の端部はネジ鉄筋に形成しておいてナット型
のカプラー16を螺合しておく。
から所定長さ分だけ突出配置されており、該梁下端筋10
を現場位置にて柱1を貫通して相互に連結し、さらに、
梁下端筋10の端部はネジ鉄筋に形成しておいてナット型
のカプラー16を螺合しておく。
また、所定本数の前記スターラップ筋11も、上端部が
梁コンクリート12から各々突出配置されており、現場で
は梁上端筋17を所定位置に配設し、該梁上端筋17に各ス
ターラップ筋11を各々掛止し、梁上端筋17も上記梁下端
筋10と同様に柱1を貫通して相互に連結するようになっ
ている。
梁コンクリート12から各々突出配置されており、現場で
は梁上端筋17を所定位置に配設し、該梁上端筋17に各ス
ターラップ筋11を各々掛止し、梁上端筋17も上記梁下端
筋10と同様に柱1を貫通して相互に連結するようになっ
ている。
しかる後に鋼管柱1内に柱コンクリート6を打設硬化
させ、硬化後に前記カプラー16を締付固定する。
させ、硬化後に前記カプラー16を締付固定する。
そして、最後に現場打梁部分4のコンクリートを床コ
ンクリートと同時に打設硬化させるようになっている。
ンクリートと同時に打設硬化させるようになっている。
しかして、本実施例では、鋼製の梁型枠7が梁コンク
リート12の打設時の型枠として機能しうる他に、現場で
の柱1への取付時には、梁型枠7と一体の接合用プレー
ト13が柱1に連結されることによりプレキャストコンク
リート梁3の自重を支えることとなり、現場打梁部分4
のコンクリート打設時のサポート等の支保工が従来より
格段に少なくて済み、施工性も向上しうるものである。
リート12の打設時の型枠として機能しうる他に、現場で
の柱1への取付時には、梁型枠7と一体の接合用プレー
ト13が柱1に連結されることによりプレキャストコンク
リート梁3の自重を支えることとなり、現場打梁部分4
のコンクリート打設時のサポート等の支保工が従来より
格段に少なくて済み、施工性も向上しうるものである。
さらに、梁型枠7は現場打梁部分4のコンクリート打
設硬化後も、梁コンクリート12と一体化して構造材とし
ても機能しうるため、合理的な捨型枠工法を提供しうる
ものである。
設硬化後も、梁コンクリート12と一体化して構造材とし
ても機能しうるため、合理的な捨型枠工法を提供しうる
ものである。
なお、前記梁鉄筋10、17の貫通孔が形成された部分の
鋼管柱1外面に図示しないカバープレートを一体に固着
し、さらに、該カバープレートの外表面にリブを形成す
ることにより、上記メッシュせき板15により形成された
定着用凹凸面とともに、現場打コンクリートとの定着を
さらに向上させることができる。
鋼管柱1外面に図示しないカバープレートを一体に固着
し、さらに、該カバープレートの外表面にリブを形成す
ることにより、上記メッシュせき板15により形成された
定着用凹凸面とともに、現場打コンクリートとの定着を
さらに向上させることができる。
(発明の効果) 本発明は上述した如く構成されており、以下の効果を
奏し得る。
奏し得る。
(1)金属製の梁型枠を捨型枠として、梁コンクリート
と一体化させることにより、型枠として利用しうるとと
もに構造材としても機能させることができ、合理的な型
枠工法となる。
と一体化させることにより、型枠として利用しうるとと
もに構造材としても機能させることができ、合理的な型
枠工法となる。
(2)梁型枠に現場打ち梁部分を残して梁コンクリート
をあらかじめ打設して、一体のプレキャストコンクリー
ト梁として成形しておき、現場位置にて該プレキャスト
コンクリート梁の両端部を柱に接合し、該接合部の現場
打ち梁部分だけを現場打コンクリートにより一体化する
ものであるため、現場でのサポート等の支保工を減少化
し、施工性の向上を図ることができる。
をあらかじめ打設して、一体のプレキャストコンクリー
ト梁として成形しておき、現場位置にて該プレキャスト
コンクリート梁の両端部を柱に接合し、該接合部の現場
打ち梁部分だけを現場打コンクリートにより一体化する
ものであるため、現場でのサポート等の支保工を減少化
し、施工性の向上を図ることができる。
(3)梁型枠の両端部近傍にメッシュ状のせき板が各々
設けられており、梁コンクリートを打設した際に該メッ
シュ状せき板から外部側にコンクリートが凹凸状にはみ
出して硬化するため、現場打ちコンクリート部分との定
着、一体化が格段に向上する。
設けられており、梁コンクリートを打設した際に該メッ
シュ状せき板から外部側にコンクリートが凹凸状にはみ
出して硬化するため、現場打ちコンクリート部分との定
着、一体化が格段に向上する。
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示し、第1図は
本実施例に係る柱、梁の接合部の要部縦断面図、第2図
は第1図のA−A線断面図、第3図はプレキャストコン
クリート梁の構成例を示すプ側面図、第4図はその縦断
面図である。 1……柱、2……梁、 3……プレキャストコンクリート梁、 4……現場打梁部分、5……リブ、 7……梁型枠、8……フランジ、 9……支保工、10……梁下端筋、 11……スターラップ筋、 12……梁コンクリート、 13……接合用プレート、 15……メッシュせき板、 16……カプラー、17……梁上端筋。
本実施例に係る柱、梁の接合部の要部縦断面図、第2図
は第1図のA−A線断面図、第3図はプレキャストコン
クリート梁の構成例を示すプ側面図、第4図はその縦断
面図である。 1……柱、2……梁、 3……プレキャストコンクリート梁、 4……現場打梁部分、5……リブ、 7……梁型枠、8……フランジ、 9……支保工、10……梁下端筋、 11……スターラップ筋、 12……梁コンクリート、 13……接合用プレート、 15……メッシュせき板、 16……カプラー、17……梁上端筋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 聡 東京都千代田区岩本町3丁目10番1号 三井建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−30781(JP,A) 実公 昭60−18482(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】金属製の梁型枠を捨型枠とし、前記梁型枠
の両端部近傍にメッシュ状せき板を各々設け、該梁型枠
の両端のメッシュ状せき板よりも外側の現場打ち梁部分
を残して、前記梁型枠内に梁コンクリートをあらかじめ
打設して、一体のプレキャストコンクリート梁として成
形しておき、現場位置にて該プレキャストコンクリート
梁の両端部を柱に接合し、該柱内及び前記梁の現場打ち
梁部分に現場打コンクリートを打設することにより、前
記柱と梁との接合部を一体化するようにしたことを特徴
とする建築物の梁の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63326490A JP2748008B2 (ja) | 1988-12-24 | 1988-12-24 | 建築物の梁の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63326490A JP2748008B2 (ja) | 1988-12-24 | 1988-12-24 | 建築物の梁の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02171441A JPH02171441A (ja) | 1990-07-03 |
JP2748008B2 true JP2748008B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=18188406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63326490A Expired - Lifetime JP2748008B2 (ja) | 1988-12-24 | 1988-12-24 | 建築物の梁の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748008B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2661463B2 (ja) * | 1992-06-05 | 1997-10-08 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 |
KR20010097524A (ko) * | 2000-04-24 | 2001-11-08 | 배종렬 | 복합 프리캐스트 콘크리트 구조 및 그 공법 |
CN103276815B (zh) * | 2013-05-14 | 2015-11-11 | 南京工业大学 | 螺孔增强型大跨度胶合木柱梁u形连接结构 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018482U (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-07 | 三菱電機株式会社 | 露付防止用パイプ付冷蔵庫外箱 |
-
1988
- 1988-12-24 JP JP63326490A patent/JP2748008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02171441A (ja) | 1990-07-03 |
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