JPH08296272A - プレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法

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JPH08296272A
JPH08296272A JP13558995A JP13558995A JPH08296272A JP H08296272 A JPH08296272 A JP H08296272A JP 13558995 A JP13558995 A JP 13558995A JP 13558995 A JP13558995 A JP 13558995A JP H08296272 A JPH08296272 A JP H08296272A
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JP
Japan
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reinforced concrete
precast reinforced
precast
column
concrete beam
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JP13558995A
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Yasuo Ikezawa
安夫 池澤
Aisuke Tanaka
愛輔 田中
Setsu Kurachi
節 倉知
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Konoike Construction Co Ltd
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Konoike Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋コンクリート柱とプレキャスト鉄筋コン
クリート梁の接合力及びプレキャスト鉄筋コンクリート
梁同士の接合力が大きぐ、施工性が優れているととも
に、施工精度が安定し、梁の設計、施工計画等に対する
自由度が大きい、プレキャスト鉄筋コンクリート梁を用
いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法を提供するこ
と。 【構成】 鉄筋コンクリート柱1上に、下端主筋21及
びスターラップ筋23の下部を埋設し、上部に梁の全長
以下の長さの上端主筋22を仮置きしたプレキャスト鉄
筋コンクリート梁2を載置し、このプレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁2と直交する方向に、プレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁を載置し、仮置きした上端主筋23を鉄筋
コンクリート柱1の上方まで引き出して固定し、鉄筋コ
ンクリート柱1及びプレキャスト鉄筋コンクリート梁2
の上方にコンクリートを打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱、梁及び床スラブか
らなる鉄筋コンクリート造建築物の構築方法に関し、さ
らに詳しくは、プレキャスト鉄筋コンクリート梁を用い
た鉄筋コンクリート造建築物の構築方法するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、柱、梁及び床スラブからなる鉄筋
コンクリート造建築物の構築方法として、柱鉄筋並びに
柱型枠、梁型枠及び床スラブ型枠を組み立てた後、梁型
枠上に梁鉄筋を、また、床スラブ型枠上に床スラブ鉄筋
を組み立て、その後、柱、梁及び床スラブの各部にコン
クリートを打設する方法等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から行
われている上記の鉄筋コンクリート造建築物の構築方法
は、梁鉄筋の組立作業並びに梁型枠の組立及び解体作業
等を、床スラブ型枠を作業床として手作業で行わなけれ
ばならず、生産性が低く、また、施工精度が十分に確保
されないおそれがある等の問題点を有していた。この問
題点を解決するため、工場で製造したプレキャスト鉄筋
コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造建築物の構
築方法が提案され、実用化されてはいるが、鉄筋コンク
リート柱とプレキャスト鉄筋コンクリート梁の接合力及
びプレキャスト鉄筋コンクリート梁同士の接合力並びに
施工性等に依然として問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記従来の鉄筋コンクリート造
建築物の構築方法の有する欠点を解決し、鉄筋コンクリ
ート柱とプレキャスト鉄筋コンクリート梁の接合力及び
プレキャスト鉄筋コンクリート梁同士の接合力が大き
く、施工性が優れているとともに、施工精度が安定し、
梁の設計、施工計画等に対する自由度が大きい、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造
建築物の構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた
鉄筋コンクリート造建築物の構築方法は、鉄筋コンクリ
ート柱上に、柱主筋部及び端部を除いて下端主筋及びス
ターラップ筋の下部を埋設し、上部に梁の全長以下の長
さの上端主筋を仮置きしたプレキャスト鉄筋コンクリー
ト梁を載置し、該プレキャスト鉄筋コンクリート梁と直
交する方向に、柱主筋部及び端部を除いて下端主筋及び
スターラップ筋の下部を埋設し、上部に上端主筋を配設
したプレキャスト鉄筋コンクリート梁を載置し、前記プ
レキャスト鉄筋コンクリート梁の上部に仮置きした上端
主筋を少なくとも鉄筋コンクリート柱の上方まで引き出
して固定し、鉄筋コンクリート柱及びプレキャスト鉄筋
コンクリート梁の上方にコンクリートを打設することを
要旨とする。
【0006】この場合において、プレキャスト鉄筋コン
クリート梁には、中間部を柱主筋部に位置する下端主筋
により連接し、一体化したプレキャスト鉄筋コンクリー
ト梁を用いることができる。
【0007】また、連続するプレキャスト鉄筋コンクリ
ート梁の接合を鉄筋コンクリート柱の上方以外の箇所で
行うとともに、プレキャスト鉄筋コンクリート梁の主筋
を溶接又は機械的継手により接合することができる。
【0008】また、プレキャスト鉄筋コンクリート梁の
上方にコンクリートを打設する際に、同時に床スラブの
コンクリートを打設することができる。
【0009】
【作用】先置きしたプレキャスト鉄筋コンクリート梁の
下端主筋及び上端主筋と、これと直交する方向に後置き
したプレキャスト鉄筋コンクリート梁の下端主筋及び上
端主筋とを、鉄筋コンクリート柱上において連続した状
態で交差させることができ、鉄筋コンクリート柱とプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁の接合力及びプレキャスト
鉄筋コンクリート梁同士の接合力を大きくすることがで
き、先置きしたフレキャスト鉄筋コンクリート梁の上部
に仮置きした梁の全長以下の長さの上端主筋を鉄筋コン
クリート柱の上方まで引き出して固定するようにしてい
るため、鉄筋コンクリート柱上へのプレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁の載置及び上端主筋の配設を容易に行うこ
とができ、鉄筋コンクリート柱とプレキャスト鉄筋コン
クリート梁の接合力を向上することができ、また、工場
において生産したプレキャスト鉄筋コンクリート梁を使
用することと相まって、施工精度を一定水準に維持する
ことができる。さらに、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁同士の接続を任意の箇所で行うことができ、梁の設
計、施工計画等に対する自由度が大きい。
【0010】また、プレキャスト鉄筋コンクリート梁
に、中間部を柱主筋部に位置する下端主筋により連接
し、一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート梁を用い
た場合には、鉄筋コンクリート柱とプレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁の接合力及び一体化したプレキャスト鉄筋
コンクリート梁の強度を向上することができる。
【0011】また、連続するプレキャスト鉄筋コンクリ
ート梁の接合を鉄筋コンクリート柱の上方以外の箇所で
行うとともに、プレキャスト鉄筋コンクリート梁の主筋
を溶接又は機械的継手により接合した場合には、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁同士の接合力を向上すること
ができる。
【0012】また、プレキャスト鉄筋コンクリート梁の
上方にコンクリートを打設する際に、同時に床スラブの
コンクリートを打設した場合には、コンクリートの連続
打設により、部材間の接合力を向上することができると
ともに、施工の効率化を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のプレキャスト鉄筋コンクリー
ト梁を用いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法を図
示の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1に、本発明に使用する代表的な形状の
プレキャスト鉄筋コンクリート梁2を示す。このプレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁2は、ハーフプレキャスト鉄
筋コンクリート梁とも呼ばれるもので、柱主筋部及び端
部を除いて下端主筋21及び閉鎖型のスターラップ筋2
3の下部を埋設し、上部に梁の全長以下の長さの上端主
筋22を仮置きしたものである。
【0015】この場合において、プレキャスト鉄筋コン
クリート梁2の各端面には、コッター24を形成する。
上端主筋22は、一部が重なるように仮置きした複数組
の上端主筋22Aと上端主筋22Bとからなり、上端主
筋22Aと上端主筋22Bの長さの合計が、下端主筋2
1の長さと同じか、又はそれよりも長く形成し、上端主
筋22をスターラップ筋23に最終的に固定する場合、
前者の場合は上端主筋22Aと上端主筋22Bとを機械
的継手又は溶接継手により接合し、後者の場合は上端主
筋22Aと上端主筋22Bとを重ね継手により接合す
る。なお、機械的継手により接合する場合には、主筋を
節鉄筋で構成し、主筋の突き合わせ部をネジ管で接続す
るとともに、ネジ管の両端を主筋に螺合したナットで締
め付けて構成するとともに、必要に応じて、主筋とネジ
管との空隙をグラウト処理した継手(以下、本明細書に
おいて「A型継手」という。)を用いることが、また、
上端主筋22Aと上端主筋22Bとを溶接により接合す
る場合には、エンクローズアーク溶接継手(以下、本明
細書において「B型継手」という。)とすることが望ま
しい。また、柱主筋部に位置する下端主筋21の露出し
た端部21aの先端21b及び上端主筋22Aの先端2
2aは、折り曲げてアンカー形状とする。なお、これに
代えて、図4に示すように、柱主筋部に位置する下端主
筋21の露出した端部21aの先端及び上端主筋22A
の先端にアンカープレート25aをナット25b又は溶
接により固着することもできる。また、スターラップ筋
23は、閉鎖型のほか開放型を採用することができる。
【0016】プレキャスト鉄筋コンクリート梁2は、柱
主筋部に位置する中間部21cを露出した下端主筋21
により連接し、一体化したものであるが、プレキャスト
鉄筋コンクリート梁の形状は、これに限定されず、建築
物の形状及びプレキャスト鉄筋コンクリート梁の配設位
置に応じて、適宜変更することができる。
【0017】このように構成したプレキャスト鉄筋コン
クリート梁2の組み合わせ方法の実例を図2に示す。図
2からも分かるように、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁2にかかる剪断力の大きさを考慮して、連続するプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁の接合(図2において
「▽」で表示)を鉄筋コンクリート柱1の上方以外の箇
所で行うようにしている。
【0018】プレキャスト鉄筋コンクリート梁2の接合
は、連続する2つのプレキャスト鉄筋コンクリート梁2
の下端主筋21の露出した端部21c及び上端主筋22
Bの端部をそれぞれ突き合わせ、図6に示すA型継手等
からなる機械的継手26a又は図7に示すB型継手等か
らなる溶接継手26bにより接合する。なお、上記主筋
の接続には、本実施例において用いたA型継手又はB型
継手のほか、公知の機械的な継手や、溶接、圧着等によ
る接合方法を適用することができる。
【0019】次に、プレキャスト鉄筋コンクリート梁2
の設置方法を図9〜図11を用いて説明する。
【0020】まず、柱部に柱鉄筋籠及び柱型枠13を配
設し、コンクリートを打設した後(図9(a))、鉄筋
コンクリート柱1上に先置きするプレキャスト鉄筋コン
クリート梁2Aの端部を載置する(図9(b)、図10
(a))。
【0021】この場合、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁2Aは、鉄筋コンクリート柱1上に突出するように設
けた柱型枠13の上端切欠部にはめ込むように載置し、
プレキャスト鉄筋コンクリート梁2Aの上部に上端主筋
22A,22Bを仮置きした状態にしておく。また、連
続する2つのプレキャスト鉄筋コンクリート梁2の一方
側の下端主筋21の露出した端部21c及び上端主筋2
2Bの端部に、複数個の接合部用スターラップ筋27を
仮置きしておく。また、必要に応じて、プレキャスト鉄
筋コンクリート梁2Aの適宜位置をポスト4により支持
する。
【0022】次に、先置きしたプレキャスト鉄筋コンク
リート梁2Aと直交する方向の鉄筋コンクリート柱1上
に後置きするプレキャスト鉄筋コンクリート梁2Bの端
部を載置する(図10(b))。
【0023】この場合、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁2Bは、鉄筋コンクリート柱1上に突出するように設
けた柱型枠13の上端切欠部にはめ込むように載置す
る。また、上端主筋22A,22Bは、予めその端部を
突き合わせ、機械的継手26a等により接合するととも
に、スターラップ筋23に固定することにより、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁2Bの所定位置に固定してお
く。また、プレキャスト鉄筋コンクリート梁2Bの柱主
筋部に位置する下端主筋21の露出した端部21a及び
中間部21cと上端主筋22Aの間に、複数個の接合部
用フープ筋12を仮置きし、プレキャスト鉄筋コンクリ
ート梁2Bを載置する際、鉄筋コンクリート柱1の柱主
筋11に挿通するようにする。また、必要に応じて、プ
レキャスト鉄筋コンクリート梁2Aの適宜位置をポスト
4により支持する。なお、上端主筋22A,22Bは、
先置きするプレキャスト鉄筋コンクリート梁2Aと同
様、プレキャスト鉄筋コンクリート梁2Bの上部に仮置
きした状態とし、後で所定位置に固定することも可能で
あり、この場合には、接合部用フーブ筋12は、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁2Bを載置した後、鉄筋コン
クリート柱1の柱主筋11に挿通すればよい。
【0024】その後、先置きしたプレキャスト鉄筋コン
クリート梁2Aの上部に仮置きした上端主筋22A,2
2Bを、鉄筋コンクリート側柱の場合にはその上方ま
で、鉄筋コンクリート中間柱の場合には鉄筋コンクリー
ト中間柱を挟んで連接し、一体化したプレキャスト鉄筋
コンクリート梁2Aの上方まで引き出し、上端主筋22
A,22Bを、その端部を突き合わせ、機械的継手26
a等により接合するとともに、スターラップ筋23に固
定することにより、プレキャスト鉄筋コンクリート梁2
Aの所定位置に固定し、また、連続する2つのプレキャ
スト鉄筋コンクリート梁2Aの下端主筋21の露出した
端部21c及び上端主筋22Bの端部をそれぞれ突き合
わせ、機械的継手26a等により接合し、さらに、仮置
きしていた接合部用フープ筋12及び接合部用スターラ
ップ筋27を所定位置に固定する(図11)。先置きし
たプレキャスト鉄筋コンクリート梁2Aの上部に仮置き
した上端主筋22Aを鉄筋コンクリート側柱の上方まで
引き出す場合において、折り曲げてアンカー形状とした
上端主筋22Aの先端22aが、後置きしたプレキャス
ト鉄筋コンクリート梁2Aの上端主筋22Aと抵触する
場合には、上端主筋22Aを引き出す際に90°回転し
て抵触を回避する。
【0025】また、先置きしたプレキャスト鉄筋コンク
リート梁2Aと同様に、後置きした連続する2つのプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁2Bの下端主筋21の露出
した端部21c及び上端主筋22Bの端部をそれぞれ突
き合わせ、機械的継手26a等により接合し、さらに、
仮置きしていた接合部用スターラップ筋27を所定位置
に固定する。
【0026】これにより、図3〜図5(図3は図2のI
の部分の拡大図、図4は図2のIの部分の第2実施例の
拡大図、図3は図2のIIの部分の拡大図をそれぞれ示
す。)に示すように、先置きしたプレキャスト鉄筋コン
クリート梁2Aの下端主筋21及び上端主筋22と、こ
れと直交する方向に後置きしたプレキャスト鉄筋コンク
リート梁2Bの下端主筋21及び上端主筋22とを、鉄
筋コンクリート柱1上において、連続した状態で交差さ
せることができ、接合部用フープ筋12を所定位置に配
設することができることと相まって、鉄筋コンクリート
柱1とプレキャスト鉄筋コンクリート梁2A,2B及び
プレキャスト鉄筋コンクリート梁2A,2B相互間の接
合力を向上することができる。
【0027】以上、プレキャスト鉄筋コンクリート梁2
を用いた大梁の設置方法を説明したが、小梁も、上記の
プレキャスト鉄筋コンクリート梁2と同様、図8に示す
ように、下端主筋31及び閉鎖型のスターラップ筋33
の下部を埋設し、上部に梁の全長以下の長さの上端主筋
32を仮置きしたプレキャスト鉄筋コンクリート小梁3
を用いて構築することができる。この場合において、プ
レキャスト鉄筋コンクリート小梁3の下端主筋31の先
端31a及び上端主筋32の先端32aは、折り曲げて
アンカー形状とし、このうち、下端主筋31の先端31
aは、プレキャスト鉄筋コンクリート小梁3のコンクリ
ート部分より上方に突出させる。また、プレキャスト鉄
筋コンクリート梁2に形成したプレキャスト鉄筋コンク
リート小梁3の端部を載置する切欠部28及びプレキャ
スト鉄筋コンクリート小梁3の各端面には、コッター2
9,34を形成する。
【0028】そして、プレキャスト鉄筋コンクリート小
梁3を設置するには、プレキャスト鉄筋コンクリート梁
2の切欠部28にプレキャスト鉄筋コンクリート小梁3
の端部を載置した後、プレキャスト鉄筋コンクリート小
梁3の上部に仮置きした上端主筋32を、プレキャスト
鉄筋コンクリート梁2の上方まで引き出し、上端主筋3
2をスターラップ筋33に固定することにより、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート小梁3の所定位置に固定する。
【0029】これにより、プレキャスト鉄筋コンクリー
ト梁2の下端主筋21及び上端主筋22の間にプレキャ
スト鉄筋コンクリート小梁3の上端主筋32を配置する
ことができる。
【0030】このようにして、プレキャスト鉄筋コンク
リート梁2A,2B及びプレキャスト鉄筋コンクリート
小梁3の設置工程が完了した後、コンクリート打設のた
めの準備工程、具体的には、柱型枠13の仕口部の締付
等の柱部分の準備工程、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁2の接合部の梁型枠の設置等の梁部分の準備工程、床
型枠、床鉄筋配筋の設置等の床部分の準備工程を行い、
鉄筋コンクリート柱1、プレキャスト鉄筋コンクリート
梁2A,2B及びプレキャスト鉄筋コンクリート小梁3
並びに床型枠の上にコンクリートを所定の水準FLまで
打設する。
【0031】この場合、鉄筋コンクリート柱1、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート梁2A,2B及びプレキャスト
鉄筋コンクリート小梁3並びに床型枠上に同時にコンク
リートを打設することも技術的には可能であるが、鉄筋
コンクリート柱1とプレキャスト鉄筋コンクリート梁2
A,2B及びプレキャスト鉄筋コンクリート小梁3並び
に床型枠との水準が異なるため、同時にコンクリートを
打設する部分をプレキャスト鉄筋コンクリート梁2A,
2B及びプレキャスト鉄筋コンクリート小梁3並びに床
型枠の上に限定することが望ましい。
【0032】
【発明の効果】本第1発明によれば、鉄筋コンクリート
柱とプレキャスト鉄筋コンクリート梁の接合力及びプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁同士の接合力を大きくする
ことができ、鉄筋コンクリート柱上へのプレキャスト鉄
筋コンクリート梁の載置及び上端主筋の配設を容易に行
うことができ、鉄筋コンクリート柱とプレキャスト鉄筋
コンクリート梁の接合力を向上することができ、また、
工場において生産したプレキャスト鉄筋コンクリート梁
を使用することと相まって、施工精度を一定水準に維持
することができる。さらに、プレキャスト鉄筋コンクリ
ート梁同士の接続を任意の箇所で行うことができ、梁の
設計、施工計画等に対する自由度が大きく、鉄筋コンク
リート造建築物の構築コストを低減することができる。
【0033】また、本第2発明によれば、鉄筋コンクリ
ート柱とプレキャスト鉄筋コンクリート梁の接合力及び
一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート梁の強度を向
上することができる。
【0034】また、本第3発明によれば、プレキャスト
鉄筋コンクリート梁同士の接合力を向上することができ
る。
【0035】また、本第4発明によれば、コンクリート
の連続打設により、部材間の接合力を向上することがで
きるとともに、施工の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用するプレキャスト鉄筋コンク
リート梁の1実施例を示し、(a)は正面図、(b)は
図1(a)のA−A断面図である。
【図2】プレキャスト鉄筋コンクリート梁を組み合わせ
た状態を示す平面図である。
【図3】図2のIの部分の拡大図を示し、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図4】図2のIの部分の第2実施例の拡大図を示し、
(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図5】図2のIIの部分の拡大図を示し、(a)は正
面図、(b)は平面図である。
【図6】図2のIIIの部分の拡大図を示し、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
【図7】図2のIIIの部分の第2実施例の拡大図を示
し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図8】図2のIVの部分の側面の拡大図である。
【図9】先置きするプレキャスト鉄筋コンクリート梁の
設置工程の説明図である。
【図10】後置きするプレキャスト鉄筋コンクリート梁
の設置工程の説明図である。
【図11】先置きしたプレキャスト鉄筋コンクリート梁
の後工程の説明図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート柱 11 柱主筋 12 接合部用フープ筋 13 柱型枠 2 プレキャスト鉄筋コンクリート梁 2A 先置きプレキャスト鉄筋コンクリート梁 2B 後置きプレキャスト鉄筋コンクリート梁 21 下端主筋 22 上端主筋 23 スターラップ筋 24 コッター 26a 機械的継手 26b 溶接継手 27 接合部用スターラップ筋 28 切欠部 29 コッター 3 プレキャスト鉄筋コンクリート小梁 4 ポスト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱、梁及び床スラブからなる鉄筋コンク
    リート造建築物の構築方法において、鉄筋コンクリート
    柱上に、柱主筋部及び端部を除いて下端主筋及びスター
    ラップ筋の下部を埋設し、上部に梁の全長以下の長さの
    上端主筋を仮置きしたプレキャスト鉄筋コンクリート梁
    を載置し、該プレキャスト鉄筋コンクリート梁と直交す
    る方向に、柱主筋部及び端部を除いて下端主筋及びスタ
    ーラップ筋の下部を埋設し、上部に上端主筋を配設した
    プレキャスト鉄筋コンクリート梁を載置し、前記プレキ
    ャスト鉄筋コンクリート梁の上部に仮置きした上端主筋
    を少なくとも鉄筋コンクリート柱の上方まで引き出して
    固定し、鉄筋コンクリート柱及びプレキャスト鉄筋コン
    クリート梁の上方にコンクリートを打設することを特徴
    とするプレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コ
    ンクリート造建築物の構築方法。
  2. 【請求項2】 中間部を柱主筋部に位置する下端主筋に
    より連接し、一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート
    梁を用いることを特徴とする請求項1記載のプレキャス
    ト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造建築
    物の構築方法。
  3. 【請求項3】 連続するプレキャスト鉄筋コンクリート
    梁の接合を鉄筋コンクリート柱の上方以外の箇所で行う
    とともに、プレキャスト鉄筋コンクリート梁の主筋を溶
    接又は機械的継手により接合することを特徴とする請求
    項1又は2記載のプレキャスト鉄筋コンクリート梁を用
    いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  4. 【請求項4】 プレキャスト鉄筋コンクリート梁の上方
    にコンクリートを打設する際に、同時に床スラブのコン
    クリートを打設することを特徴とする請求項1、2又は
    3記載のプレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋
    コンクリート造建築物の構築方法。
JP13558995A 1995-04-24 1995-04-24 プレキャスト鉄筋コンクリート梁を用いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 Pending JPH08296272A (ja)

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