JP2001073384A - ケーソン圧入方法及び装置 - Google Patents

ケーソン圧入方法及び装置

Info

Publication number
JP2001073384A
JP2001073384A JP25004899A JP25004899A JP2001073384A JP 2001073384 A JP2001073384 A JP 2001073384A JP 25004899 A JP25004899 A JP 25004899A JP 25004899 A JP25004899 A JP 25004899A JP 2001073384 A JP2001073384 A JP 2001073384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caisson
press
fitting
inclination
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25004899A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hayakawa
川 充 早
Hirokazu Mitsubori
堀 広 和 三
Seiji Hatakeyama
山 誠 司 畠
Hiroki Mukuda
田 浩 樹 椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topy Industries Ltd filed Critical Topy Industries Ltd
Priority to JP25004899A priority Critical patent/JP2001073384A/ja
Publication of JP2001073384A publication Critical patent/JP2001073384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は圧入作業中にリアルタイムで求めるこ
とが不可能であったケーソン躯体の傾斜、圧入沈下量、
載荷力をリアルタイムで求めることが可能であり、以っ
て、ケーソン躯体の圧入を高精度で行うことが可能であ
るケーソン圧入方法及び装置の提供。 【解決手段】 ケーソン躯体(20)の傾斜を自動計測
する手段(30)の計測結果及びケーソン躯体の圧入沈
下量を自動計測する手段(32)の計測結果を読み込
み、読み込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベルを作業
データとして表示手段(50、60、70)に表示し、
制御手段(CU)により、ケーソン躯体の傾斜及びレベ
ルからケーソン躯体に付加するべき載荷力を決定し、且
つ、ケーソンを圧入する手段(24、26)に対して前
記決定された載荷力に対応する制御信号を出力し、読み
込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベルをデータとして
保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン圧入沈設
に関するものであり、より詳細には、ケーソンを圧入す
る際にケーソン躯体の傾斜、沈下量、ケーソン躯体を圧
入するためのユニットにおける圧力等の各種パラメータ
をリアルタイムで計測しつつ、必要な制御を行う技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】ケーソンの圧入沈設について、図7−図
14を参照して説明する。
【0003】先ず、図7で示す様に、図示しないボーリ
ングマシンにより施工箇所にボーリング孔(図示せず)
を掘削し、該ボーリング孔にアンカー鋼材1を挿入し、
図示しないモルタル注入管によりモルタルを注入して、
アンカー鋼材1を地盤に定着させる。次に、図8におい
て、点線でハッチングして示す領域2の土壌を一次掘削
により除去し、マウンドを造成し、その上に皿板3及び
刃口金物4を吸え付ける。そして、内外足場を築造し、
鉄筋を組み立て、型枠を組み立て、コンクリートを打設
し、図9で示す様にケーソン躯体を1ロット(符号5で
示す)構築する。
【0004】ケーソン躯体1ロット(5)を構築したな
らば、図10で示す様に、ケーソン躯体を圧入するため
のユニットである油圧ジャッキ6を取り付け、当該ジャ
ッキに圧油を供給して、ケーソン躯体の1ロット5に対
して矢印D方向の圧力を作用させて、地盤中に圧入す
る。それと同時に、例えばグラブバケットBによる掘削
を行い、ケーソン躯体の1ロット5を所定の深度まで圧
入せしめる。以下、図9、図10の操作を繰り返して、
ケーソン躯体を必要なロット数だけ組み立てる。なお、
図11はケーソン躯体が3ロット(それぞれ符号5、
7、8で示されている)まで組み立てられた状態におけ
る図9に相当する工程を示しており、図12はケーソン
躯体が3ロット組み立てられた状態における図10に相
当する工程を示している。
【0005】ケーソン躯体の沈設が完了したならば、図
13で示す様に、水中コンクリートを打設し(符号
9)、装置10により水を汲みあげ、その後、符号11
で示す様に底盤コンクリートを打設する(図14)。
【0006】ここで、ケーソンのケーソン躯体圧入にお
ける従来の施行管理を図15で示している。図15にお
いて、符号5で代表して示すケーソン躯体は、ケーソン
躯体の4隅に配置されたアンカー鋼材1の上端部に設け
た油圧ジャッキ6により地盤中に圧入される。ここで、
ケーソン躯体5の圧入は4個の油圧ジャッキ6…におい
て均一に為される必要があるので、ケーソン躯体5の4
隅部或いは各油圧ジャッキ6…の近傍に設けられた傾斜
計測手段12…によりケーソン躯体5の傾斜が計測さ
れ、レベル計測手段13によりケーソン躯体5のレベル
計測を行い以ってケーソン躯体5の圧入沈下量が計測さ
れ、そして油圧ジャッキ6…の油圧圧力を読み取る油圧
ゲージ14によりケーソン躯体5を地盤へ圧入する力が
計測される。
【0007】ここで、図15の傾斜計測手段12は、従
来技術においては、例えば、図16で示す様に、水盛り
管16とスケール17とを組み合わせて構成されてい
た。そして、ケーソン躯体5の圧入に際してその傾斜を
計測するに当たっては、計測作業員がケーソン上に1人
或いは2人待機して、水盛り管16及びスケール17を
全部の箇所でチェックすることによりケーソン躯体5の
傾斜を把握し、無線その他の連絡手段を使用して油圧ユ
ニット(油圧ジャッキ6を包含する)のオペレータに対
して指示を与えていた。しかし、水盛り管16及びスケ
ール17はケーソン躯体5の最上段部分という高所に配
置されており、従って、水盛り管16及びスケール17
を作業員により計測する作業は所謂「高所作業」に該当
し、危険性を有している。また、図15を参照して上述
した通り、水盛り管16及びスケール17はケーソン躯
体5の4隅に設けられており、4隅の水盛り管16及び
スケール17を計測した後でなければケーソン躯体5の
傾斜を把握することが出来ない。従って、油圧ユニット
のオペレータも、計測作業員が4隅の水盛り管16及び
スケール17の計測を完了するまではケーソン躯体5の
傾斜状況を把握することが出来ず、リアルタイムの制御
を行うことは不可能であった。
【0008】また、従来のケーソン圧入工法において
は、ケーソン躯体5の圧入沈下量であるレベルは、圧入
工程終了後あるいは圧入作業終了後にレベル計測手段1
3で計測されていた。そのため、圧入工程或いは圧入作
業の最中には、油圧ユニットのオペレータは、圧入沈下
量をリアルタイムに把握することが出来なかった。
【0009】さらに、上述した従来技術においては、ケ
ーソン躯体5の圧入に用いられる油圧圧力は、油圧ユニ
ットのゲージ14により計測される吐出圧のみが計測さ
れていた。換言すれば、当該油圧圧力を把握するため
に、オペレータは圧入作業工程終了後或いは圧入作業終
了後に、ゲージ14によって計測された圧入時における
最大吐出圧(Kg/cm )を記録し、当該記録され
た最大吐出圧から、ケーソン躯体5に対して加えられた
載荷力を計算しなければならなかった。すなわち、圧入
工程或いは圧入作業の最中に、載荷力をリアルタイムで
求め、以って、油圧ユニットの油圧圧力を制御すること
は、従来技術では不可能であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術に鑑みて提案されたものであり、従来は圧入作業中
にリアルタイムで求めることが不可能であったケーソン
躯体の傾斜、圧入沈下量、載荷力をリアルタイムで求め
ることが可能であり、以って、ケーソン躯体の圧入を高
精度で行うことが可能であるケーソン圧入方法及び装置
の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のケーソン圧入方
法は、ケーソン躯体の傾斜を自動計測する手段の計測結
果及びケーソン躯体のレベル(すなわち、ケーソン躯体
の圧入沈下量)を自動計測する手段の計測結果を読み込
む工程と、該工程により読み込まれたケーソン躯体の傾
斜及びレベルを作業データとして表示手段に表示する工
程と、前記工程により読み込まれたケーソン躯体の傾斜
及びレベルからケーソン躯体に付加するべき載荷力を決
定し、且つ、ケーソンを圧入する手段に対して前記決定
された載荷力に対応する制御信号を出力する工程と、前
記工程により読み込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベ
ルをデータとして保存する工程、とを含むことを特徴と
している。
【0012】本発明のケーソン圧入工法の実施に際して
は、ケーソン圧入に先だって、ケーソン圧入現場につい
て予め収集されたデータを入力する工程と、入力された
データに基いて演算処理を行い、圧入沈設計算書、使用
する油圧機器の選定・工事の見積書を作成する工程を有
することが好ましい。なお、圧入沈設計算書のみなら
ず、沈下理論関係図等の当該各種理論データを、圧入作
業に先だって演算処理により求めることが出来る。
【0013】また、前記計測結果を読み込む工程で、ケ
ーソン躯体の圧入時において該躯体に対して浮力として
作用する水圧と、刃口金物が施行地盤に対して作用する
反力と、ケーソン躯体圧入の際における周囲の地盤との
摩擦力、とを読み込み、前記載荷力を決定するに際して
は、該水圧、反力、摩擦力をも考慮して決定が行われる
のが好ましい。
【0014】本発明のケーソン圧入装置は、ケーソン躯
体の傾斜を自動計測する手段と、ケーソン躯体のレベル
を自動計測する手段と、これ等の計測手段の計測結果を
読み込む手段と、該読み込む手段により読み込まれたケ
ーソン躯体の傾斜及びレベルを作業データとして表示す
る表示手段(例えば、現場に設置されたディスプレイ、
或いは、計測ユニットや制御ユニットにおけるコンピュ
ータの画面)と、制御手段とを備えており、該制御手段
は、読み込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベルからケ
ーソン躯体に付加するべき載荷力を決定し、且つ、ケー
ソンを圧入する手段に対して前記決定された載荷力に対
応する制御信号を出力すると共に、前記読み込まれたケ
ーソン躯体の傾斜及びレベルをデータとして保存する様
に構成されていることを特徴としている。
【0015】本発明のケーソン圧入装置の実施に際して
は、前記制御手段は、ケーソン圧入に先だって、ケーソ
ン圧入現場について予め収集されたデータに基いて演算
処理を行い、圧入沈設計算書を作成する様に構成されて
いるのが好ましい。
【0016】また、前記計測結果を読み込む工程で、ケ
ーソン躯体の圧入時において該躯体に対して浮力として
作用する水圧を計測する水圧計測手段と、刃口金物が施
行地盤に対して作用する反力を計測する刃口荷重計測手
段と、ケーソン躯体圧入の際における周囲の地盤との摩
擦力を計測する摩擦力計測手段とを含み、前記制御手段
は、載荷力を決定するに際しては、ケーソン躯体の傾斜
及びレベルのみならず、前記水圧、反力、摩擦力をも考
慮して決定する様に構成されているのが好ましい。
【0017】上述した様な構成を具備する本発明によれ
ば、ケーソン圧入作業において、ケーソン躯体の状態を
把握するのに必要なパラメータであるケーソン躯体の傾
斜とレベル(圧入沈下量)が表示手段(ディスプレイ
等)により表示され、且つ、載荷力が決定されるので、
圧入作業中のケーソン躯体の状態がリアルタイムに把握
することが出来る。また、計測値或いはデータが、随時
記憶・保存されるので、圧入沈設計算書、作業日報、ロ
ット報、計測画面等を自動的に出力することが出来、そ
れ等の作成に費やされる労力が節約される。
【0018】さらに、ケーソンの傾斜、沈下量の計測が
自動的に行われるため、傾斜或いは沈下量(ケーソンの
レベル)を計測するために従来必要とされていた計測工
が不要となる。それと共に、従来技術においてケーソン
の傾斜を計測するために高所作業を余儀なくされていた
計測工の存在が不要となる結果として、作業者に高所作
業を強いる必要性が無くなり、作業の安全性が向上す
る。
【0019】本発明において、ケーソン圧入に先だっ
て、ケーソン圧入現場について予め収集されたデータを
入力する工程と、入力されたデータに基いて演算処理を
行い、圧入沈設計算書、使用する油圧機器の選定・工事
の見積書、或いは沈下理論関係図等を作成する様に構成
すれば、当該各種理論データを自動的に算出・作成する
ことが出来ると共に、当該理論データと実測データとを
比較して、精度の高い制御を実現出来る。
【0020】また本発明において、計測結果を読み込む
際に、ケーソン躯体の圧入時において該躯体に対して浮
力として作用する水圧と、刃口金物が施行地盤に対して
作用する反力と、ケーソン躯体圧入の際における周囲の
地盤との摩擦力とを計測し、載荷力を決定するに際して
は、ケーソン躯体の傾斜及びレベルのみならず、前記水
圧、反力、摩擦力をも考慮して決定する様に構成すれ
ば、従来計測されていなかった刃口荷重、周面摩擦、水
圧等を計測して、それを考慮した制御を行うため、ケー
ソン圧入現場の状況にきめ細かく対応した精度の高い
(ケーソン圧入作業の)制御を実現出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、主として図1−図6を参照
しつつ、本発明の実施形態について説明する。
【0022】図1において、ケーソン躯体は全体を符号
20で示されており、その下縁部には刃口金物22が設
けられている。このケーソン躯体20には、ケーソン躯
体を圧入するためのユニットである油圧ジャッキ24が
設けられており、油圧ジャッキ24における油圧は圧油
供給ラインL1を介して油圧ユニット26から供給され
る。そして、油圧ユニット26からの吐出圧力は、油圧
圧力計28(油圧を計測する手段)によって計測され
る。油圧圧力計28により計測された油圧圧力は、信号
伝達ラインCL−1を介して計測ユニットU1に送出さ
れる。なお、図1では1対のみ示されてはいるが、油圧
ジャッキ24はケーソン躯体20の少なくとも4隅部に
1対ずつ配置されている。勿論、4隅部に加えて、或い
は4隅部に配置することに代えて、油圧ジャッキ24を
ケーソン躯体の4隅部以外の箇所に配置することも可能
である。
【0023】ケーソン躯体20には、さらに、ケーソン
躯体20の傾斜を自動計測する手段である傾斜計30
と、躯体の圧入沈下量をレベル計測により認識するため
の沈下計32(例えばワイヤ式沈下計:ケーソン躯体の
レベルを自動計測する手段)と、水圧計34と、刃口金
物22が施行地盤に対して作用する載荷力を計測する刃
口荷重計36と、ケーソン躯体20圧入の際に周囲の地
盤との摩擦力を計測する周面摩擦計38、とを有してい
る。
【0024】ここで、前記水圧計34で計測された水圧
は、ケーソン躯体の圧入時において該躯体に対して浮力
として作用する。また、刃口荷重計36、周面摩擦計3
8によって得られたデータは、ケーソン圧入作業現場の
地層状態を調査するデータとなる。
【0025】傾斜計30と、水圧計34と、刃口荷重計
36と、周面摩擦計38の計測結果は、信号伝達ライン
CL−2を介して、計測ユニットU1へ送出される。
【0026】計測ユニットU1は、ケーソン躯体20の
圧入現場から各種データを受信する複数の現場ターミナ
ルを有しており、図1では符号40により複数の現場タ
ーミナルを代表して表現している。そして、信号伝達ラ
インCL−1により伝達される前記油圧圧力計28の計
測結果は現場ターミナル40−1により受信され、信号
伝達ラインCL−2にリ伝達される前記傾斜計30、水
圧計34、刃口荷重計36、周面摩擦計38の計測結果
は、それぞれ、現場ターミナル40−2…で受信される
(図示の簡略化のため、図1では現場ターミナル40−
2のみを示す)。なお、ワイヤ式沈下計32の計測結果
の伝達については、図2を参照して後述する。
【0027】現場ターミナル40に受信された各種計測
結果は、伝達ラインB−1、データロガー42、伝達ラ
インB−2を介して計測コンピュータ50に送られる。
このコンピュータ50は、作業日報を作成するためにプ
リンタ52を備えている。ここで、作業日報の媒体は紙
に限定されるものではなく、フロッピーディスク(F
D)、光磁気ディスク(MO)の場合もあるので、計測
コンピュータ50には、フロッピーディスクドライブ或
いは光磁気ディスクドライブも設けられている。
【0028】計測コンピュータ50により所定の処理が
為された後、計測結果は計測データとして、伝達ライン
B−3を介して制御ユニットCUの制御コンピュータ6
0に送られる。また、各種計測手段の計測結果は、信号
伝達ラインCL−4、制御入力処理シーケンサ62、伝
達ラインB4から成るデータ入力経路を介して、制御コ
ンピュータ60へ送られる。
【0029】制御コンピュータ60は、入力されたデー
タに基いて、ケーソン躯体20に設けられた油圧ジャッ
キ24の各々について、油圧圧力をどの程度付加すれば
良いかを決定し、その決定結果を制御信号として、信号
伝達ラインCL−3を介して、油圧ユニット26に送出
する。
【0030】ケーソン躯体の圧入現場及び計測ユニット
U1について、主として制御システムに関連する部分に
ついて、図2を参照しつつ、さらに説明する。
【0031】図2において、油圧圧力計28と、傾斜計
30と、水圧計34と、刃口荷重計36と、周面摩擦計
38の計測結果は、複数の接点を有するスイッチボック
スを有する現場ターミナル40、施行現場側対電端子盤
44、計測ユニット側対電端子盤46、データロガー4
2を介して、計測コンピュータ50のインターフェース
63に入力される。一方、沈下計32の検出結果は、信
号伝達ラインCL−6、回転/パルスデジタルパネルメ
ータ64、信号伝達ラインCL−7、切換器66、信号
伝達ラインCL−8を介して、計測コンピュータ50の
シリアルポート68へと入力される。
【0032】図2において、計測コンピュータ50に入
力された各種検出結果は、信号伝達ラインCL−9を介
して、ケーソン躯体20(図1)の圧入作業現場に配置
されたディスプレイ70に表示される。それと共に、計
測コンピュータ50に入力された各種検出結果は、伝達
ラインB3を介して制御コンピュータ60へ送られる。
そして、油圧ユニット26(図1:図2では図示せず)
に対する制御信号が、信号伝達ラインCL−3を介して
出力される。さらに、計測コンピュータ50には、作業
日報(紙)を作成するためのプリンタ52が設けられて
いると共に、作業日報作成に必要なデータを保存するた
めのディスクドライバ67、69が設けられている。
【0033】次に、図3−図6を参照して、図1、図2
で説明したシステムを用いて行われるケーソン躯体の圧
入作業について述べる。
【0034】圧入作業の施行する前段階において、作業
現場の地盤に関するボーリングデータであって且つ予め
準備されていたボーリングデータを用いて、例えば前記
計測コンピュータ50或いは制御コンピュータ60によ
り、ケーソン躯体20を圧入沈設する際における各種理
論値を演算する必要がある。実測値或いはそれに基いて
演算・決定された数値と前記理論値とを比較して、ケー
ソン躯体20に対する載荷力を高精度に決定するフィー
ドバック制御を行うためである。これに従って、ケーソ
ン圧入作業現場において圧入作業を施行する以前に、圧
入作業現場の地盤に関するボーリングデータに基いて、
圧入作業を制御するのに必要な各種数値の理論値を演算
し、或いは決定する(図3のステップS1)。
【0035】計算された各理論値は、例えば計測ユニッ
トU1におけるプリンタ52を用いてプリントアウトさ
れ、「圧入沈設計算書」として施主側に提出される(図
3のステップS2)。その様な「圧入沈設計算書」の1
例を、図17に示す。なお、図示はされていないが、同
様に工事に使用する油圧機器の選定・工事の見積書を作
成することも出来る。
【0036】ここで圧入沈設計算書は、図17で示す様
な紙にプリントアウトされたものには限定されず、フロ
ッピーディスクや光磁気ディスクの様な各種記憶媒体に
収納することも可能である。そして、紙以外の媒体に前
記圧入沈設計算書或いは工事に使用する油圧機器の選定
・工事の見積書を記録する場合には、対応するドライブ
67、69が使用される。
【0037】なお、圧入沈設計算書のみならず、図18
で示す様な「ケーソン沈下理論関係図」も、前記ボーリ
ングデータや施工現場で圧入作業前に得ることが出来る
各種データを用いて、図3のステップS2において作成
し、施主側に提出することが出来る。
【0038】図3を参照して説明された圧入沈設計算書
(或いは工事に使用する油圧機器の選定・工事の見積
書)、ケーソン沈下理論関係図の作成及び提出が完了し
た後に、ケーソン躯体20(図1)の圧入作業が行われ
る。次に圧入作業について、図4を参照して説明する。
【0039】圧入作業を行うに際しては、先ず、図7−
図9を参照して前述した従来技術で行われていたのと同
様な作業(アンカー1の打設、皿板3及び刃口金物22
の据付、1ロット構築)を行い、ケーソン躯体20の圧
入が可能な状態にせしめてから、圧入を開始する(図
4:ステップS11)。
【0040】次に、圧入作業現場に配置された油圧圧力
計28、傾斜計30、沈下計32、水圧計34、刃口荷
重計36、周面摩擦計38の計測結果を読み取り、制御
用コンピュータ60へ送出する(図4:ステップS1
2)。ここで、各計測手段の計測結果の読取、すなわち
図4のステップS12で示す作業の具体的な内容、或い
は計測ユニットU−1に関する構成については、図5に
おいて後述する。
【0041】再び図4において、各計測手段の計測結果
を読み取ったならば(ステップS12が終了したなら
ば)、傾斜計30及び沈下計32の計測結果、すなわち
圧入作業を行っているケーソン躯体20の傾斜と、ケー
ソン躯体20の圧入沈下量から、当該ケーソン躯体の圧
入状態を把握する。そして、ケーソン躯体の傾斜或いは
沈下量を制御するべく、制御用コンピュータ60から油
圧ユニット26に対して制御信号が送出され、油圧ユニ
ット26或いはケーソン躯体20に設けられた油圧ジャ
ッキ24(図1)に供給される圧油の供給量(或いは、
当該ジャッキ24が発揮する油圧圧力)が制御され、ケ
ーソン躯体20に作用させるべき載荷力が制御される
(図4:ステップS13)。
【0042】ここで、ケーソン躯体20圧入時における
各種計測手段の計測結果(圧入作業における各種パラメ
ータ)の読み取り(ステップS12)と、油圧ジャッキ
24の油圧圧力の制御(ステップS13)は、ケーソン
躯体20の圧入作業中にリアルタイムで行われる。その
ため、圧入作業における各種パラメータの読み取りがリ
アルタイムで行うことが不可能な従来技術の様な問題
は、一切生じない。
【0043】図4では明確に図示されてはいないが、油
圧ユニット26の制御に際して、油圧圧力計28により
その時点における油圧圧力を計測し、制御用コンピュー
タ60で決定した通りの数値となっているか否かを確認
して、制御の精度を高めているのである。
【0044】明確には図示されてはいないが、ステップ
S13において油圧ユニット26を制御してケーソン躯
体20に作用させるべき載荷力を制御するに際しては、
圧入時においてケーソン躯体に対して浮力として作用す
る水圧(水圧計34の計測結果)と、刃口金物22が施
行地盤に対して作用する反力(刃口荷重計36の計測結
果)と、ケーソン躯体20圧入の際に周囲の地盤との摩
擦力(周面摩擦計38の計測結果)をも考慮して、ケー
ソン躯体20の圧入に必要な圧力を制御することが出来
る。これにより、施工現場における条件に沿った現実的
且つ精度が高い制御が実現するのである。
【0045】次に、ステップS14において、油圧ジャ
ッキ24における油圧圧力が設定値に到達したか否かを
判定する。或いは、ケーソン躯体20が所定時間以上に
亘って変動せずに、停止したままの状態を保っているか
否かを判定する。
【0046】ケーソン躯体20の圧入作業は未だに終了
していない場合には、油圧ジャッキ24における油圧圧
力は設定値に到達しておらず、且つ、ケーソン躯体20
が変動しない状態が所定時間未満である(ステップS1
4がNoの状態)。その場合にはステップS12に戻
り、ケーソン躯体20の圧入作業を続行する。すなわ
ち、油圧圧力計28、傾斜計30、沈下計32、水圧計
34、刃口荷重計36、周面摩擦計38の計測結果を再
び読み取り、制御用コンピュータ60へ送出する。
【0047】一方、ケーソン躯体20が所定深度まで圧
入され、ケーソン躯体の圧入作業が完了すれば、油圧ジ
ャッキ24における油圧圧力が設定値に到達し、且つ、
ケーソン躯体20が変動しない状態となる(ステップS
14がYesの状態)。上述した内のいずれか一方の条
件を充足したならば(ステップS14がYes)、ケー
ソン圧入作業が完了したと判断して、油圧ジャッキ24
に作用する油圧圧力を低下させ(ステップS16)、圧
入作業或いは圧入工程を終了する(ステップS16)。
【0048】なお、「圧入作業」そのものは、上述した
ステップS12−S14が該当する。
【0049】上述した図4のステップS12に関連し
て、各種データ(圧入作業の各種パラメータ)を読み取
る計測ユニットU1について、図5を参照してさらに詳
細に説明する。
【0050】圧入作業の各種パラメータを読み取るため
には、現場においてケーソン躯体20の圧入作業が行わ
れる以前に、上述した各種計測手段(油圧圧力計28、
傾斜計30、沈下計32、水圧計34、刃口荷重計3
6、周面摩擦計38)を、所定位置に設置しなければな
らない(図5:ステップS21)
【0051】そして、図7−図9で示す工程が完了した
後(ケーソン躯体の1ロット構築後)、圧入・掘削を開
始する(図10で示す工程を開始する)と同時に上述し
た計測手段による計測結果の読取を開始して、油圧圧力
計28、傾斜計30、沈下計32、水圧計34、刃口荷
重計36、周面摩擦計38による計測を開始する(図
5:ステップS22)。
【0052】図1、図2を参照して説明した様な態様に
て、油圧圧力計28、傾斜計30、沈下計32、水圧計
34、刃口荷重計36、周面摩擦計38の計測結果(圧
入作業データ)は、読取ユニットU1の計測コンピュー
タ50が読み取り、読み取られたデータは計測コンピュ
ータ50のディスクドライバ67、69のハードディス
クHD或いは光磁気ディスクMOに保存される(ステッ
プS23)。
【0053】この際に、施工現場におけるディスプレイ
70や、計測ユニットU1における計測用コンピュータ
50のディスプレイには、図19で示す様な計測画面が
表示される。
【0054】ここで、圧入作業データを読み込む間隔
は、例えば3−5秒程度である。しかし、計測点数の多
寡により、当該間隔は短縮或いは延長され得る。また、
圧入作業データの保存間隔は、10秒−24時間の範囲
で変更可能である。通常、油圧ジャッキ24により圧入
が行われている際には、圧入作業データ保存間隔は15
秒−60秒程度であり、掘削が行われている際には(図
10、図12参照)、該保存間隔は10分程度であり、
新たなロット構築等(図9、図11参照)においてケー
ソン躯体20が停止している場合には、該保存間隔は1
時間程度に設定される。圧入作業データの変動に対応し
て設定されるのである。
【0055】ステップS23の計測及びデータ読込工程
は、ケーソン躯体1ロットについて圧入作業が完了する
まで(ステップS24がYes)続けられる。換言すれ
ば、ケーソン躯体1ロットについて圧入作業が行われて
いる間は、ステップS24がNoのループを繰り返すこ
ととなる。
【0056】ケーソン躯体1ロットについて圧入作業が
完了したならば(ステップS24がYes)、施主側に
提出するべき「ロット報」を出力(プリントアウト)す
る(ステップS25)。1日の作業が終了したならば
(ステップS26がYes)、施主側に提出するべき
「作業日報」を出力(プリントアウト)する。なお、作
業日報の一例を図20で示す。
【0057】次に、ステップS28において、全てのロ
ットについて圧入作業が終了したか否か(当該現場のケ
ーソン圧入作業が終了したか否か)を判断する。全ロッ
トについて圧入作業が終了していなければ(ステップS
28がNo)、次のロットについて作業を行うべく機材
を設置する(ステップS29)。換言すれば、当該現場
のケーソン圧入作業が終了するまで、ステップS28が
Noのループを繰り返すのである。
【0058】全てのロットについてケーソン躯体圧入作
業が完了したならば(ステップS28がYes)、圧入
作業における各種パラメータの計測を終了し(ステップ
S30)、計測手段等を撤去する(ステップS31)。
【0059】ここで、ケーソン躯体圧入作業が完了した
後や、その他において、保存された各種データの確認が
必要となる場合が存在する。その様な場合に対処する割
り込みルーチンが図21に示されている。図21におい
て、保存された各種データの確認が必要となる場合には
(ステップS41がYesの場合)、図5のステップS
23に示す工程でHD、MOに記憶されたデータを呼び
出して、計測コンピュータ50により表示すれば良い
(図21:ステップS42)。
【0060】図6は、図1−図5で説明したケーソン圧
入作業の全体を概説している。先ず、土質データ(ボー
リングデータ等)を確認し(ステップS51)、圧入沈
設計算書を作成する(ステップS52)。このステップ
S51、S52は、図3のステップS1に対応する。
【0061】そして、必要な器材を選定し(ステップS
53)、現場施工に取りかかり(ステップS54)、必
要な各種機材を設置する(ステップS55:図5のステ
ップS21に対応)。
【0062】次に、ケーソンのロットを構築し(ステッ
プS56:図9に対応)、掘削を行う(ステップS5
7:図10参照)。ここで、ステップS57の掘削は、
ステップS56で構築したロットが圧入出来る程度まで
(ステップS58がYes)行われる。
【0063】ロットが圧入出来る程度まで堀削がおこな
われると(ステップS58がYes)、油圧ジャッキ2
4を作動してケーソン躯体が圧入される(ステップS5
9)。この圧入は、油圧ジャッキ24によりケーソン躯
体を圧入・沈下することが可能である間は(ステップS
60がYesのループ)、継続される。そして、油圧ジ
ャッキ24による圧入が出来なくなると(ステップS6
0がNo)、当該ロットにおける圧入が終了したか否か
を判断する(ステップS61)。
【0064】ステップS61において、当該ロットにお
ける圧入が終了していなければ(ステップS61がN
o)、ステップS57−S61のループを繰り返す。一
方、当該ロットにおける圧入が終了したならば(ステッ
プS61がYes)、当該ロットが最終ロットであるか
否かを判断する(ステップS62)。
【0065】ステップS62において、当該ロットが最
終ロットでなければ(ステップS62がNo)、ステッ
プS56−S62のループを繰り返す。当該ロットが最
終ロットならば(ステップS62がYes)、図示の実
施形態を構成する各種器材を除去し(ステップS63:
図5のステップS31に相当)、底盤コンクリートを打
設する(ステップS64:図14に対応)。
【0066】なお、図6のステップS59、S60にお
いては、制御ユニットCUが可動しており、ステップS
51−52、S56−62では計測ユニットU1が可動
している。
【0067】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術的内容を限定する趣旨の記載ではない旨を
付記する。
【0068】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 本発明によれば、ケーソン圧入作業において、
作業の各種パラメータに関する計測値がディスプレイ等
により、ケーソン躯体の状態がリアルタイムに把握する
ことが出来る。 (2) 計測値或いはデータが、随時記憶・保存され
る。 (3) 作業前に予め設定されたデータを入力すること
により、圧入沈設計算書(或いは使用する油圧機器の選
定・工事の見積書)や沈下理論関係図等の各種理論デー
タを算出・作成することが出来ると共に、当該理論デー
タと実測データとを比較しつつ制御を行うことにより、
精度の高い制御を実現出来る。 (4) ケーソンの傾斜、沈下量の計測が自動的に行わ
れ、計測工が不要となる。 (5) 作業者に高所作業を強いる必要性が無くなり、
作業の安全性が向上する。 (6) 油圧ユニットの吐出圧力とケーソン躯体に対す
る載荷力とがリアルタイムにて演算・表示される。 (7) 油圧ユニットやグリップ装置を有する制御シス
テムと組み合わせることにより、ケーソン圧入作業にお
ける自動制御が実現出来る。 (8) 従来計測されていなかった刃口荷重、周面摩
擦、水圧等を計測して、それを考慮した制御を行うこと
により、現場の状況にきめ細かく対応した精度の高い
(ケーソン圧入作業の)制御を実現出来る。 (9) 圧入沈設計算書(使用する油圧機器の選定・工
事の見積書)、作業日報、ロット報、計測画面等を自動
的に出力出来るので、それ等の作成に費やされる労力が
節約される。 (10) 電話回線その他の通信媒体を介して、遠隔地
よりケーソン圧入作業現場における計測値を確認するこ
とが出来る。 (11) 各種仕様(例えば、建設CALS等)に容易
に対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施形態において、計測手段と計測ユニ
ットを詳細に示すブロック図。
【図3】本発明の1実施形態において、圧入作業施工前
の処理を示すフローチャート。
【図4】本発明の1実施形態におけるケーソン圧入作業
を示すフローチャート。
【図5】図4で示すケーソン圧入作業における作業パラ
メータの読取を詳細に示すフローチャート。
【図6】図1−図5で説明したケーソン圧入作業の概要
を示すフローチャート。
【図7】ケーソン圧入作業の1工程を示す図。
【図8】ケーソン圧入作業の図7に連続する工程を示す
図。
【図9】ケーソン圧入作業の図8に連続する工程を示す
図。
【図10】ケーソン圧入作業の図9に連続する工程を示
す図。
【図11】ケーソン圧入作業の図10で示す工程以降の
1工程を示す図。
【図12】ケーソン圧入作業の図11に連続する工程を
示す図。
【図13】ケーソン圧入作業の図12で示す工程以降の
1工程を示す図。
【図14】ケーソン圧入作業の図13に連続する工程を
示す図。
【図15】従来のケーソン圧入作業を示すブロック図。
【図16】従来のケーソン圧入作業で用いられる傾斜計
測手段の1例を示す図。
【図17】圧入沈設計算書の1例を示す図。
【図18】ケーソン沈下理論関係図の1例を示す図。
【図19】計測画面の1例を示す図。
【図20】作業日報の1例を示す図。
【図21】保存された各種データの確認が必要となる場
合に対処する割り込みルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…アンカー鋼材 2…一次掘削により土壌を除去した領域 3…皿板 4…刃口金物 5、7、8、20…ケーソン躯体 6、24…油圧ジャッキ B…グラブバケット 12、30…傾斜計測手段 13…レベル計測手段 14、28…油圧ゲージ 16…水盛り管 17…スケール 4、22…刃口金物 L1…圧油供給ライン 26…油圧ユニット CL−1…CL−9…信号伝達ライン U1…計測ユニット 32…ワイヤ式沈下計 34…水圧計 36…刃口荷重計 38…周面摩擦計 40…現場ターミナル B−1…B−4…伝達ライン 42…データロガー 50…計測コンピュータ 52…プリンタ CU…制御ユニット 60…制御コンピュータ 62…制御入力処理シーケンサ 44、46…施行現場側対電端子盤 63…計測コンピュータのインターフェース 64…回転/パルスデジタルパネルメータ 66…切換器 68…シリアルポート 70…圧入作業現場に配置されたディスプレイ 67、69…ディスクドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠 山 誠 司 東京都千代田区四番町五番地九 トピー工 業株式会社内 (72)発明者 椋 田 浩 樹 神奈川県横浜市中区山下町252 トピー建 設株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン躯体の傾斜を自動計測する手段
    の計測結果及びケーソン躯体のレベルを自動計測する手
    段の計測結果を読み込む工程と、該工程により読み込ま
    れたケーソン躯体の傾斜及びレベルを作業データとして
    表示手段に表示する工程と、前記工程により読み込まれ
    たケーソン躯体の傾斜及びレベルからケーソン躯体に付
    加するべき載荷力を決定し、且つ、ケーソンを圧入する
    手段に対して前記決定された載荷力に対応する制御信号
    を出力する工程と、前記工程により読み込まれたケーソ
    ン躯体の傾斜及びレベルをデータとして保存する工程、
    とを含むことを特徴とするケーソン圧入工法。
  2. 【請求項2】 ケーソン圧入に先だって、ケーソン圧入
    現場について予め収集されたデータを入力する工程と、
    入力されたデータに基いて演算処理を行い、圧入沈設計
    算書を作成する工程を有する請求項1のケーソン圧入工
    法。
  3. 【請求項3】 前記計測結果を読み込む工程で、ケーソ
    ン躯体の圧入時において該躯体に対して浮力として作用
    する水圧と、刃口金物が施行地盤に対して作用する反力
    と、ケーソン躯体圧入の際における周囲の地盤との摩擦
    力、とを読み込み、前記載荷力を決定するに際しては、
    該水圧、反力、摩擦力をも考慮して決定が行われる請求
    項1、2のいずれかのケーソン圧入工法。
  4. 【請求項4】 ケーソン躯体の傾斜を自動計測する手段
    と、ケーソン躯体のレベルを自動計測する手段と、これ
    等の計測手段の計測結果を読み込む手段と、該読み込む
    手段により読み込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベル
    を作業データとして表示する表示手段と、制御手段とを
    備えており、該制御手段は、読み込まれたケーソン躯体
    の傾斜及びレベルからケーソン躯体に付加するべき載荷
    力を決定し、且つ、ケーソンを圧入する手段に対して前
    記決定された載荷力に対応する制御信号を出力すると共
    に、前記読み込まれたケーソン躯体の傾斜及びレベルを
    データとして保存する様に構成されていることを特徴と
    するケーソン圧入装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、ケーソン圧入に先だっ
    て、ケーソン圧入現場について予め収集されたデータに
    基いて演算処理を行い、圧入沈設計算書を作成する様に
    構成されている請求項4のケーソン圧入装置。
  6. 【請求項6】 前記計測結果を読み込む工程で、ケーソ
    ン躯体の圧入時において該躯体に対して浮力として作用
    する水圧を計測する水圧計測手段と、刃口金物が施行地
    盤に対して作用する反力を計測する刃口荷重計測手段
    と、ケーソン躯体圧入の際における周囲の地盤との摩擦
    力を計測する摩擦力計測手段とを含み、前記制御手段
    は、載荷力を決定するに際しては、ケーソン躯体の傾斜
    及びレベルのみならず、前記水圧、反力、摩擦力をも考
    慮して決定する様に構成されている請求項4、5のいず
    れかのケーソン圧入装置。
JP25004899A 1999-09-03 1999-09-03 ケーソン圧入方法及び装置 Pending JP2001073384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25004899A JP2001073384A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 ケーソン圧入方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25004899A JP2001073384A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 ケーソン圧入方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001073384A true JP2001073384A (ja) 2001-03-21

Family

ID=17202044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25004899A Pending JP2001073384A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 ケーソン圧入方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001073384A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169821A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Taisei Corp 圧入ケーソンの自動姿勢制御システムおよび圧入ケーソンの施工方法
JP2008075245A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Japan Bridge Engineering Center 台座コンクリートの構築方法
JP2017210754A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 前田建設工業株式会社 ケーソン躯体の沈設装置及び沈設方法
JP2017218841A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 鹿島建設株式会社 筒体の沈設方法及び沈設支援システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06108473A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Yamaha Kako Kensetsu Kk オープンケーソン工法におけるケーソン沈設姿勢制御装置
JPH07189266A (ja) * 1993-06-29 1995-07-28 Toda Constr Co Ltd 地下躯体の構築工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06108473A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Yamaha Kako Kensetsu Kk オープンケーソン工法におけるケーソン沈設姿勢制御装置
JPH07189266A (ja) * 1993-06-29 1995-07-28 Toda Constr Co Ltd 地下躯体の構築工法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169821A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Taisei Corp 圧入ケーソンの自動姿勢制御システムおよび圧入ケーソンの施工方法
JP4686180B2 (ja) * 2004-12-16 2011-05-18 大成建設株式会社 圧入ケーソンの自動姿勢制御システムおよび圧入ケーソンの施工方法
JP2008075245A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Japan Bridge Engineering Center 台座コンクリートの構築方法
JP4699320B2 (ja) * 2006-09-19 2011-06-08 財団法人 海洋架橋・橋梁調査会 台座コンクリートの構築方法
JP2017210754A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 前田建設工業株式会社 ケーソン躯体の沈設装置及び沈設方法
JP2017218841A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 鹿島建設株式会社 筒体の沈設方法及び沈設支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Reese et al. Drilled Shaft Design and Construction Guidelines Manual: Reese, LC, and Allen, JD, Structural analysis and design for lateral loading
US6574893B2 (en) Method and system for supporting construction of underground continuous wall and excavator therefor
JP2688560B2 (ja) 地下躯体の構築工法
JP2001073384A (ja) ケーソン圧入方法及び装置
Skov Pile foundation—Danish design methods and piling practice
US20230127152A1 (en) Method and arrangement for monitoring a structural foundation
GB2418026A (en) Method of load testing a pile
JP3413374B2 (ja) 場所打杭先端載荷試験装置
JP4964525B2 (ja) ケーソン沈下工法およびケーソン沈下管理システム
JP2003119784A (ja) 杭打ちシステム
JPH11181772A (ja) 鋼管杭打設装置
JPS6145022B2 (ja)
KR100777377B1 (ko) 연약지반 개량시 케이싱 파이프의 관입한계치 자동측정시스템 및 자동측정 방법
JP2003155736A (ja) 埋戻土の支持力判定方法及び装置
JPH08209696A (ja) 基礎用杭の埋込方法及び埋込用アタッチメント及び杭埋込装置
JP2003155756A (ja) 基礎杭施工方法及びこの方法により施工される基礎杭
CN217150251U (zh) 一种逆作钢立柱数字化调垂系统
KR200396374Y1 (ko) 연약지반 개량시 케이싱 파이프의 관입한계치 자동측정시스템
JPS61151307A (ja) 埋込工法におけるn値測定方法
JP4738575B2 (ja) 建物敷地の地盤解析装置
JPH0366456B2 (ja)
JPH0776841A (ja) 山留め杭配置図作成支援システム
JPS6140927A (ja) 建造物基礎の沈下補修工法
JPH07233532A (ja) 潜函工法
JPH01284691A (ja) 掘削管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081112