JP2017218841A - 筒体の沈設方法及び沈設支援システム - Google Patents

筒体の沈設方法及び沈設支援システム Download PDF

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博光 木田
Hiromitsu Kida
博光 木田
道雄 江森
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道雄 江森
良幸 濱田
Yoshiyuki Hamada
良幸 濱田
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【課題】筒体を地盤に沈降する際に筒体が地盤から受ける反力を低減することができると共に、筒体の傾きを把握することが可能な筒体の沈設方法を提供する。【解決手段】筒体の沈設方法は、地上部で筒体の外側に配置された複数の圧入ジャッキにより、筒体を上方から加圧して、筒体を地盤中に圧入するジャッキ圧入工程と、噴射ノズルから高圧水を噴射させ、筒体の下端部周辺の地盤を洗掘する高圧水噴射工程と、ジャッキ圧入工程における複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力をそれぞれ検出する圧力検出工程と、上下方向に対する筒体の軸線の傾きを検出する傾き検出工程と、筒体の沈下量を検出する沈下量検出工程と、複数の圧入ジャッキの圧力の差、筒体の軸線の傾き、及び筒体の沈下量に基づいて、噴射ノズルによる筒体の周方向における噴射の範囲を設定する噴射条件設定工程と、を含む。【選択図】図11

Description

本発明は、筒体の沈設方法及び沈設支援システムに関する。
従来、地盤に対して立坑を掘削する際に、例えば鋼製又はコンクリート製の筒体を地盤中に圧入すると共に、筒体の内側の地盤を掘削する圧入工法がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、まず、筒体を圧入する前に、先端に刃先が形成された環状の刃口を圧入してから複数の筒体を順次圧入している。特許文献1では、高圧水を噴射する噴射ノズルを刃先に内蔵し、噴射ノズルから高圧水を噴射して刃先下方の地盤を洗掘している。これにより、特許文献1では、筒体が刃先下方の地盤から受ける反力を低減して筒体を地盤中に沈降させている。
また、特許文献1では、筒体の周方向に配置された複数の噴射ノズルのうちの一部から高圧水を噴射することで、筒体の姿勢を制御して垂直精度を制御している。特許文献1では噴射ノズルに接続された電磁バルブの開閉を制御することで、高圧水を噴射する噴射ノズルを選択している。これにより、特許文献1では、筒体の周方向の一部分に対応する地盤のみを補助的に掘削し、残りの部分の地盤に対して高圧水を噴射しないことで、筒体の姿勢を矯正している。
特開平11−117317号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、筒体の刃先下の地盤の状況の把握ができない場合には、筒体の周方向において高圧水を噴射する範囲を精度良く設定することが難しかった。
本発明は、筒体を地盤に沈降する際に筒体が地盤から受ける反力を制御することができると共に、筒体の傾きを把握することが可能な筒体の沈設方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、作業者が筒体の傾き及び高圧水の噴射範囲を迅速に把握することが可能な沈設支援システムを提供することを目的とする。
本発明の筒体の沈設方法は、筒体の軸線方向を上下方向に沿うように配置して筒体を地盤に圧入すると共に、筒体の内側の地盤を掘削する圧入工法に適用され、地盤に対して筒体を圧入して沈設する筒体の沈設方法であって、地上部で筒体の外側に配置された複数の圧入ジャッキにより、筒体を上方から加圧して、筒体を地盤中に圧入するジャッキ圧入工程と、噴射ノズルから高圧水を噴射させ、筒体の下端部周辺の地盤を洗掘する高圧水噴射工程と、ジャッキ圧入工程における複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力をそれぞれ検出するジャッキ圧力検出工程と、上下方向に対する筒体の軸線の傾きを検出する傾き検出工程と、筒体の沈下量を検出する沈下量検出工程と、複数のジャッキ圧力の差、筒体の軸線の傾き、及び筒体の沈下量に基づいて、噴射ノズルによる筒体の周方向における噴射の範囲、又は噴射ノズルによる高圧水の噴射圧力を設定する噴射条件設定工程と、を含む。
この筒体の沈設方法によれば、噴射ノズルから高圧水を噴射して筒体の下端部周辺の地盤を洗掘することができるので、筒体を地盤に沈降する際に筒体が地盤から受ける反力を低減することができる。また、この筒体の沈設方法では、圧入ジャッキの圧力差、筒体の軸線の傾き、筒体の沈下量に基づいて、筒体の周方向における噴射の範囲を設定することができる。これにより、噴射ノズルによる高圧水の噴射範囲を精度良く設定することができ、筒体の傾きを確実に修正することができる。または、筒体の沈設方法では、噴射条件設定工程において、噴射ノズルによる高圧水の噴射圧力を設定してもよい。これにより、噴射圧力を適切に設定して筒体の傾きを修正できる。
また、噴射条件設定工程では、複数の噴射ノズルのうち高圧水を噴射する噴射ノズルを設定することで、噴射ノズルによる筒体の周方向における噴射の範囲を設定する。これにより、複数の圧入ジャッキの圧力の差、筒体の軸線の傾き、及び筒体の沈下量に基づいて、高圧水を噴射する噴射ノズルを選択して、筒体の傾きを修正できる。
また、噴射条件設定工程では、筒体の周方向における噴射ノズルの移動範囲を設定することで、噴射ノズルによる筒体の周方向における噴射の範囲を設定する。これにより、複数の圧入ジャッキの圧力の差、筒体の軸線の傾き、及び筒体の沈下量に基づいて、噴射ノズルの移動範囲を選択して、筒体の傾きを修正できる。
沈下量検出工程では、筒体の周方向における複数の測定点において、筒体の沈下量を検出し、傾き検出工程では、複数の測定点における沈下量に基づいて、筒体の軸線の傾斜角を算出する。これにより、筒体の周方向において複数の測定点において、沈下量を把握して、筒体の軸線の傾斜角を算出できるので、筒体の軸線の傾きを精度良く算出できる。
本発明の沈設支援システムは、筒体の軸線方向を上下方向に沿うように配置して筒体を地盤に圧入すると共に、筒体の内側の地盤を掘削する圧入工法に適用され、地盤中に沈設される筒体の姿勢に関する情報を提供する沈設支援システムであって、圧入工法は、地上部で筒体の外側に配置された複数の圧入ジャッキにより、筒体を上方から加圧して、筒体を地盤中に圧入するジャッキ圧入工程と、噴射ノズルから高圧水を噴射させ、筒体の下端部周辺の地盤を洗掘する高圧水噴射工程と、を含み、沈設支援システムは、ジャッキ圧入工程における複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力をそれぞれ検出するジャッキ圧力検出部と、上下方向に対する筒体の軸線の傾きを検出する傾き検出部と、筒体の沈下量を検出する沈下量検出部と、筒体の姿勢に関する情報の表示を制御する表示制御部と、を備え、表示制御部は、筒体の平面図を表示させる筒体表示処理部と、圧入ジャッキの位置に対応させて、複数のジャッキ圧力をそれぞれ表示させるジャッキ圧力表示処理部と、筒体の周方向における高圧水の噴射位置、又は噴射圧力を筒体の平面図に対応させて表示させる噴射位置表示処理部と、筒体の軸線の傾斜角に関する情報を筒体の平面図に対応させて表示させる傾斜角表示処理部と、を含む。
この沈設支援システムでは、筒体の周方向における高圧水の噴射位置を表示させることができるので、作業者は表示部を視認するだけで容易に、高圧水が噴射された位置を迅速に把握することができる。また、この沈設支援システムでは、筒体の軸線の傾斜方向に関する情報を筒体の平面図に対応させて表示できるので、作業者は表示部を視認するだけで、筒体の傾斜方向を迅速に把握することができる。また、この沈設支援システムでは、筒体の平面図に対応させて、高圧水の噴射位置及び筒体の傾斜方向の両方を表示させることができる。そのため、作業者は筒体の傾斜方向と高圧水の噴射位置との関係を迅速に把握することができる。または、沈設支援システムの噴射位置表示処理部は、噴射ノズルによる高圧水の噴射圧力を筒体の平面図に対応させて表示してもよい。これにより、作業者は、高圧水を噴射した噴射ノズルの位置及びその噴射圧力を容易に認識することができる。
噴射ノズルは、筒体の径方向の内側に配置されて、筒体の内周面に沿って筒体の周方向に移動可能であり、表示制御部は、高圧水を噴射した噴射ノズルの移動の軌跡に関する情報を筒体の平面図に対応させて表示させるノズル軌跡表示処理部を備える。これにより、作業者は、高圧水を噴射した噴射ノズルの移動の軌跡を容易に視認することができる。
表示制御部は、上下方向に延在する基準線に対する筒体の軸線の傾斜角に関する情報を表示させる傾斜角表示処理部を更に備える構成でもよい。これにより、作業者は、筒体の軸線の傾斜角を容易に視認することができる。
本発明の筒体の沈設方法によれば、筒体を地盤に沈降する際に筒体が地盤から受ける反力を低減することができると共に、筒体の傾きを把握することができる。
また、本発明の沈設支援システムによれば、作業者が筒体の傾き及び高圧水の噴射範囲を迅速に把握することができる。
地盤中に筒体を圧入する圧入装置を示す概略断面図である。 図1に示す圧入装置の平面図である。 図1のIII−III線矢視図である。 筒体の下端に配置された刃先及び刃先に内蔵された噴射ノズルを示す概略図である。 噴射ノズルによる高圧水の噴射方向を示す側面図である。 噴射ノズル及び配管を昇降する昇降機構を示す側面図である。 沈設支援システムを示すブロック構成図である。 沈設支援システムの各種センサの配置を示す図である。 沈設支援システムにおける出力画面を示す図である。 図10(a)は、筒体の軸線の傾きを側方から示す概略図である。図10(b)は、筒体の傾きを矢印で示す出力画像を示す図である。 筒体の沈設方法における手順を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る沈設支援システムを示すブロック構成図を示す図である。 沈設支援システムにおける表示画面を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(圧入装置)
まず、圧入装置1について説明する。図1及び図2に示される圧入装置1は、地表100aから下方に延びる立坑101を掘削する際に、筒体2を圧入すると共に筒体2の内側の地盤100を掘削する圧入工法に利用されるものである。圧入装置1は、筒体2の軸線L2が上下方向Zに沿って配置された筒体2を上方から加圧して、地盤100中に圧入するものである。筒体2の内側の地盤100は、例えば図示しないバケット(掘削装置)によって掘削される。
図1〜図3に示される筒体2は、例えば鋼製又はコンクリート製である。圧入工法では、上下方向Zに複数の筒体2が、順次、圧入されて立坑101の内壁面を形成する。筒体2の径方向の内側が掘削されて立坑101が構築される。筒体2の軸線方向における長さは例えば1.5mであり、筒体2の内径は、例えば10〜20mである。筒体2は、周方向において複数に分割されたものでもよい。複数に分割された弧状のユニットを連結して、1つの筒体2を形成することができる。筒体2は、その周方向に連続する一体物として形成されたものでもよい。
また、筒体2には、上下方向Zに貫通する貫通孔2cが形成されている(図3参照)。この貫通孔2cは、筒体2の周方向に複数形成されている。この貫通孔2cには後述する噴射ノズル6及び配管11が挿通される。
また、圧入工法では、図1及び図4に示されるように、先端に刃先が設けられた環状の刃口3を地盤100に圧入した後に、複数の筒体2が上方から圧入される。刃口3及び複数の筒体2は、同軸上に配置される。また、刃口3には、筒体2と同様に上下方向Zに貫通する複数の貫通孔が形成されている。複数の貫通孔は、筒体2の周方向において、筒体2の貫通孔2cに対応する位置に配置され、貫通孔には噴射ノズル6及び配管11が挿通される。
圧入装置1は、図1及び図2に示されるように、最上部の筒体2に当接する圧入桁4と、圧入桁4を下方に加圧する圧入ジャッキ5と、最下部の筒体2の下端部(筒先)周辺の地盤100bに対して高圧水を噴射する複数の噴射ノズル6と、複数の噴射ノズル6を昇降させるノズル昇降機構7と、を備えている。なお、筒体2の下端部周辺の地盤100bとは、刃口3の真下の地盤、刃口3に隣接する地盤、立坑101の底部の地盤を含む。本実施形態では、圧入桁4は筒体2に対して、上方から当接するように配置されている。なお、圧入桁4と筒体2との間に他の部材を配置させ、圧入桁4を他の部材を介して筒体2に当接するように配置されていてもよい。
(圧入桁)
圧入桁4は、筒体2の周方向に沿う環状を成すように形成されている。圧入桁4は、最上部の筒体2の上端面2a上に配置されている。圧入桁4は、最上部の筒体2の上端面2aに当接して、複数の筒体2を上方から下方に押し付ける。圧入桁4の外径は、筒体2の外径より大きくなっている。圧入桁4は、筒体2の径方向において、筒体2より外方に張り出す張出部9を有する。張出部9は、圧入桁4の径方向において所定の幅を有する。この張出部9上に圧入ジャッキ5が配置されている。なお、圧入桁4の形状は、円環状を成すように形成されているものに限定されず、矩形状のものでもよく、多角形を成すものでもよく、その他の形状でもよい。
(圧入ジャッキ)
圧入ジャッキ5は、圧入桁4を介して、筒体2を下方に加圧して、筒体2を地盤100中に圧入するものである。圧入ジャッキ5としては、例えば中央部に開口が設けられたセンターホールジャッキを使用することができる。ここではセンターホールジャッキである圧入ジャッキ5について説明する。圧入ジャッキ5は、圧入桁4の周方向において複数(例えば8個)配置されている。圧入ジャッキ5の中央部の開口には、ロッド10が挿通されている。圧入ジャッキ5はロッド10の周囲に配置された油圧部(油圧シリンダ)を有する。なお、圧入ジャッキ5はセンターホールジャッキに限定されず、その他のジャッキでもよい。
ロッド10は、上下方向Zに延在し、下端部が地盤100に対して固定されている。ロッド10は圧入桁4を上下方向Zに貫通して、圧入桁4より上方まで延びている。そして、圧入ジャッキ5の上側の一端はロッド10の上端側に固定され、圧入ジャッキ5の下側の他端は圧入桁4に当接している。
圧入桁4を加圧する際には、圧入ジャッキ5の上端部5aがロッド10に対して固定され、圧入ジャッキ5の下端部5bが圧入桁4に当接している。圧入桁4を加圧する際には、油圧部を加圧して、圧入ジャッキ5の下端部5bを下方に伸長させて、圧入桁4を上方から加圧する。これにより、ジャッキ圧力が圧入桁4に作用して圧入桁4を介して、複数の筒体2が下方に押し込まれて、地盤100中に圧入される。筒体2は、圧入ジャッキ5が伸長する長さに応じて圧入される。
筒体2が所定の深さに達したら、圧入ジャッキ5を縮長させると共に圧入桁4を上方に移動させて、新たな筒体2を配置して、再び、圧入ジャッキ5を加圧して、筒体2を圧入する。これらを繰り返して、圧入桁4を加圧して、筒体2を地盤100に対して段階的に圧入する。例えば、圧入ジャッキ5の下端部5bを圧入桁4に連結しておけば、圧入ジャッキ5を縮長させることで、圧入桁4を上方に移動させることができる。筒体2は、圧入ジャッキ5を伸長する際に沈降され、圧入ジャッキ5を縮長した後に新たな筒体2が最上段に継ぎ足される。
(噴射ノズル)
複数の噴射ノズル6は、筒体2の周方向において複数(例えば16本)配置されている。具体的には、複数の噴射ノズル6は、筒体2の周方向において、22.5度ずつ異なる位置にされている。なお、図1では、図の見やすさのために、噴射ノズル6、ノズル昇降機構7及び配管11の位置を実際とは異なる位置に図示している。
噴射ノズル6は、図4に示されるように、筒体2に内蔵されるタイプのものであり、高圧水を噴射して筒体2の下端部周辺の地盤100bを洗掘する。なお、噴射ノズル6は、筒体2に内蔵されるものに限定されず、筒体2の径方向の内側に配置され筒体2に内蔵されていないものでもよい。また、圧入装置1は、複数の噴射ノズル6として、筒体2に内蔵されたものと、筒体2の径方向の内側に配置されたものとの両方を備える構成でもよい。以下、本実施形態では、筒体2に内蔵された噴射ノズル6を備えるものについて説明する。なお、筒体2に内蔵された噴射ノズル6とは、筒体2自体に内蔵可能なもの、筒体2に接続された刃口3自体に内蔵可能なものを含むものである。
噴射ノズル6は、刃口3に内蔵されて、刃口3の真下の地盤100bを洗掘することができる。噴射ノズル6は、鉛直方向に下向きに高圧水を噴射するものに限定されず、鉛直方向に延在する基準線L11に対して、所定の角度で傾斜する方向に高圧水を噴射するものでもよい(図5参照)。例えば、筒体2の径方向における外側に向けて、高圧水を噴射するものでもよい。また、噴射ノズル6は、高圧水を所定の角度で所定の範囲に広がるように噴射するものでもよく、高圧水を一方向に噴射するものでもよい。また、噴射ノズル6は、高圧水を複数の方向に噴射するものでもよく、又は方向を変えて噴射するものでもよい。例えば、噴射ノズル6の先端部がL字状に形成されおり、噴射ノズル6を上下方向Zに延在する軸線周りに回転させることで、高圧水が噴射される方向を変えることができる。
噴射ノズル6は、筒体2に内蔵されて上下方向Zに延在する配管11の下端部に接続されている。配管11は、例えば金属製の配管であり、高圧水に対する耐圧性能を有する。配管11は、立坑101の上下方向Zの長さ(深さ)より長く、刃口3の近傍の位置から、圧入桁4より上方まで延びている。配管11は、筒体2の沈降状態に応じて、立坑101の深さに対応して継ぎ足されて延長可能となっている。
また、配管11には、図示しないポンプが接続され、このポンプによって昇圧された高圧水が、配管11の内部を流れて噴射ノズル6から噴射される。ポンプは、例えば245MPaまで水を昇圧することができる。ポンプは、例えば圧入桁4の張出部9上に配置されていてもよく、地表100a上に配置されていてもよい。なお、高圧水は、地盤を洗掘可能であればよい。また、高圧水は添加剤等を含むものでもよい。
配管11の外周面には、図4に示されるように、配管11の径方向外側に突出する複数対の凸部12,13が設けられている。凸部12,13は、上下に離間して配置され、下側に配置された凸部12と、上側に配置された凸部13との間に、凹部14が形成されている。この凹部14に後述する支持部材15が挿入され、支持部材15を介して凸部12,13に力が伝達されて、配管11が上下方向Zに駆動される。
図6に示すノズル昇降機構7は、配管11及び噴射ノズル6を昇降させるものである。ノズル昇降機構7は、圧入桁4に対して支持されている。ノズル昇降機構7は、圧入桁4に直接、固定されていてもよく、他の部材を介して圧入桁4に支持されていてもよい。本実施形態では、ノズル昇降機構7が圧入桁4に直接固定されている場合について説明する。
(ノズル昇降機構)
ノズル昇降機構7は、下部側に配置されて圧入桁4に対して固定された下部固定装置16と、下部固定装置16に固定されて上方に延びる一対の昇降ジャッキ17と、昇降ジャッキ17に接続されて昇降される上部固定装置18と、を備える。
ノズル昇降機構7では、昇降ジャッキ17の一端である上端部に連結された上部固定装置18が配管11を把持可能であると共に配管11の把持を解除可能となっている。また、ノズル昇降機構7では、昇降ジャッキ17の他端である下端部に連結された下部固定装置16が配管11を把持可能であると共に配管11の把持を解除可能となっている。なお、配管11を昇降する際には、昇降ジャッキ17の上端部に連結された上部固定装置18のみが配管11を把持し、昇降ジャッキ17の下端部に連結された下部固定装置16は配管11を把持していない状態となる。そして、上部固定装置18が配管11を把持する位置を変更する場合には、下部固定装置16が配管11を把持することで、配管11を一時的に固定する。すなわち、ノズル昇降機構7が配管11を把持する位置は、配管11の昇降に応じて適宜変更させる。
なお、ノズル昇降機構7は、昇降ジャッキ17を備えるものに限定されず、その他のジャッキを備えるものでもよい。また、ノズル昇降機構7は、例えば、歯車、ベルトなどその他の動力伝達機構を備え、これらの動力伝達機構によって動力が伝達されて、配管11を昇降させるものでもよい。以下、ノズル昇降機構7について、下部固定装置16、一対の昇降ジャッキ17、上部固定装置18の順に説明する。
(下部固定装置)
下部固定装置16は、圧入桁4の天板4bに固定される固定金具16aを有する。固定金具16aとして例えばH形鋼を用いることができる。また、下部固定装置16は、配管11を支持する第1の支持部材(上側支持部材)15を有する。第1の支持部材15は、水平方向に延在し、配管11の凹部14に挿入される一対の棒状部材を有する。第1の支持部材15は、固定金具16aに支持されて、水平方向に延在し、配管11の上下方向Zの位置を拘束する。第1の支持部材15の棒状部材は、配管11の凸部12,13間に形成された凹部14に挿入されて、配管11の上下方向Zの位置を拘束する。配管11を昇降させる際には、第1の支持部材15は固定金具16aから取り外され、配管11は固定金具16aに対して移動可能な状態となっている。
(昇降ジャッキ)
一対の昇降ジャッキ17は、例えば水平方向に配管11を挟んで両側に配置され、上下方向Zに延在している。昇降ジャッキ17は、油圧シリンダを有する油圧駆動部17aと、油圧駆動部17aにより駆動されて上下方向Zに駆動される棒状の駆動部材17bとを有する。油圧駆動部17aの下端部は下部固定装置16の固定金具16aに固定され、棒状の駆動部材17bの先端部(上端部)は上部固定装置18の固定金具18aに固定されている。昇降ジャッキ17では、油圧駆動部17aの油圧が昇圧されて、駆動部材17bが上昇して上部固定装置18を上昇させる。また、昇降ジャッキ17では、油圧駆動部17aの油圧が減圧されて、駆動部材17bが降下して、上部固定装置18を降下させる。
(上部固定装置)
上部固定装置18は、一対の昇降ジャッキ17に固定される固定金具18aを有する。固定金具18aとして例えばH形鋼を用いることができる。また、上部固定装置18は、配管11を支持する第2の支持部材(下側支持部材)15を有する。第2の支持部材15は、固定金具18aに支持されて、水平方向に延在し、配管11を支持する。第2の支持部材15の一対の棒状部材は、配管11の凸部12,13間に形成された凹部14に挿入されて、配管11を支持する。配管11を昇降させる際には、第2の支持部材15は固定金具18aに固定された状態となっており、固定金具18aの上下動に伴って配管11が昇降される。なお、図6に示されるように、上部固定装置18が上側に配置されている状態は、駆動部材17bが伸長された状態であり、上部固定装置18が下側に配置されている状態は、駆動部材17bが縮長された状態である。
(沈設支援システム)
次に、圧入工法を行う圧入装置1に適用され沈設支援システム50について説明する。沈設支援システム50は、地盤中に沈設される筒体2の傾きに関する情報を取得すると共に、圧入装置1を操作する作業者に対して各種情報を提供するものである。
図7は、沈設支援システム50を示すブロック構成図である。図7に示されるように沈設支援システム50は、筒体2の圧入に関する情報を取得する各種センサ51と、各種センサ51によって取得された情報に基づいて、筒体2の状態を算出する演算ユニット52と、筒体2の状態に関する情報を画像表示させる画像処理ユニット(表示制御部)53と、画像処理ユニット53から出力された情報を表示する表示部54と、を備える。
(各種センサ)
各種センサ51は、例えば、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力に関する情報を検出する油圧センサ(ジャッキ圧力検出部)55と、筒体2の傾斜に関する情報を検出する傾斜計(傾き検出部)56と、筒体2の沈下量に関する情報を検出する沈下計(沈下量検出部)57とを含む。なお、各種センサ51は、その他の情報を検出するセンサを備えていてもよい。
(油圧センサ)
油圧センサ55は、圧入ジャッキ5の油圧シリンダの油圧(ジャッキ圧力)を検出する圧力計である。油圧センサ55は、複数の圧入ジャッキ5に対してそれぞれ設けられている。油圧センサ55で検出された圧入ジャッキ5のジャッキ圧力に関する情報は、演算ユニット52に入力される。
(傾斜計)
傾斜計56は、筒体2の軸線L2の鉛直方向に対する傾斜を検出する傾斜計である。傾斜計56は、図8に示されるように、例えば地上に存在する筒体2の側面2dに取付けられている。傾斜計56は、例えば、筒体2の径方向に延在し互いに直交する2軸について、鉛直方向に対する傾斜角を検出する。傾斜計56は筒体2の周方向において異なる複数の位置にそれぞれ設置されていてもよい。傾斜計56で検出された筒体2の傾斜に関する情報は、演算ユニット52に入力される。
なお、筒体2の沈降が進んだ場合には、傾斜計56を、上段に配置された別の筒体2に付け替える。また、傾斜計56は、筒体2の側面2dに対して取り付けられたものに限定されず、例えば筒体2上に載置された圧入桁4に取付けられていてもよい。
(沈下計)
沈下計57は、筒体2の沈下量に関する情報を検出する沈下計である。沈下計57は、例えば圧入ジャッキ5による1回分の圧入における筒体2の沈下量を計測する。沈下計57としては、例えば巻取り式の沈下計を使用することができる。例えば、圧入桁4に沈下計57を設置して、計測用のワイヤを垂らして圧入桁4と地表100aとの鉛直方向の距離を測定して、筒体2の沈下量を計測することができる。沈下計57は、その他のタイプのものでもよく、例えばレーザ光を照射して、圧入桁4と地表100aとの鉛直方向の距離を測定してもよい。沈下計57は筒体2の周方向において異なる複数の位置に配置されている。複数の沈下計57は、筒体2の周方向において例えば90度ずつ異なる位置に配置されている。沈下計57で検出された筒体2の沈下量に関する情報は、演算ユニット52に入力される。
なお、沈下計57は、圧入桁4に設置されたものに限定されず、例えば筒体2の側面に設置されていてもよい。また、筒体2の基準となる位置(高さ)を外部から計測することで、筒体2の沈下量を計測してもよく、その他の方法により筒体2の沈下量を計測してもよい。
(演算ユニット)
演算ユニット52は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。演算ユニット52では、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、姿勢判定部61、噴射位置設定部62、噴射深さ設定部63、噴射方向設定部64が構築される。演算ユニット52は、筒体2の傾き(姿勢)について演算すると共に、筒体2の姿勢に基づいて噴射ノズル6による高圧水の噴射範囲を演算する。
(姿勢判定部)
姿勢判定部61は、各種センサ51によって検出された情報に基づいて、筒体2の傾斜角(及び傾斜方向)を演算する。姿勢判定部61は、傾斜計56で検出された情報に基づいて、鉛直方向に延在する基準線に対する筒体2の軸線L2の傾斜角θ(図10(a)参照)について算出する。軸線L2の傾斜角は、基準線に対して直交する方向から見た場合において、最も大きい角度である。なお、傾斜角は、筒体2の軸線L2が傾斜する方向(水平角α)を含むものでもよく、筒体2の軸線L2が傾斜する方向を含まないもの(鉛直方向に延在する基準線に対する角度のみ)でもよい。
また、姿勢判定部61は、筒体2の軸線L2が傾斜する方向についても、傾斜角として併せて算出してもよい。具体的には、複数の傾斜計56によって検出された情報に基づいて、筒体2の軸線L2が傾斜する方向(水平角α)を演算する。姿勢判定部61は、沈下計57によって検出された情報に基づいて、筒体2の軸線L2が傾斜する方向を演算する。また、姿勢判定部61は、油圧センサ55によって検出された情報(例えば圧力差に関する情報)を考慮して筒体2の軸線L2が傾斜する方向を演算してもよい。例えば、図10(b)に示されているように、平面視において、軸線L2が傾斜する方向に延在する直線L4と基準線L3との角度(α)が、水平角αとなる。基準線L3は、例えば、回転角0度と180度とを結ぶ直線であり、図10(b)では上下方向に延在する直線である。なお、図10(b)では、水平角αは、90度となっている。
また、姿勢判定部61は、沈下計57によって検出された情報に基づいて、沈下量の差を算出することができる。例えば、複数の測定位置のうち、最も沈下した位置(深い位置)を基準(=0mm)として、基準からの沈下量の差(mm)を算出する。例えば、浅い方(沈下していない方)をプラスとする。なお、沈下量を算出する位置は、筒体2の周方向において、いずれも位置でもよい。
姿勢判定部61で演算された筒体2の軸線L2の傾斜角(θ,α)に関するデータは、記憶部65に記憶される。姿勢判定部61は、記憶部65に記憶されたデータと演算されたデータとを比較して傾斜角(θ,α)の変化を演算することができる。また、姿勢判定部61を記憶部65に記憶されたデータと、演算されたデータとを比較して、筒体2の姿勢が改善されたか否かを判定することができる。
(噴射位置設定部;筒体の軸線の傾き)
噴射位置設定部62は、筒体2の軸線L2の傾きに基づいて、高圧水の噴射位置を設定する。噴射位置設定部62は、例えば、複数の噴射ノズル6のうち高圧水を噴射する噴射ノズル6を設定することで、高圧水の噴射位置を設定する。
ここで、図9において図示上側を0度の位置として、軸線L2を中心として右回りの回転角度を設定する。また、複数の噴射ノズル6に対して、0度から右回りに順に識別情報(W−1)〜(W−16)が付されている。噴射位置設定部62は、例えば、噴射ノズル6(W−4)〜(W−8)において高圧水を噴射すると設定し、その他の噴射ノズル6では高圧水を噴射しないと設定する。
噴射位置設定部62は、例えば筒体2の軸線L2が傾いている方向に対応する位置に配置された噴射ノズル6を中心として、所定の範囲に高圧水を噴射することを設定する。例えば筒体2の軸線L2が90度方向(図示右側)に傾いている場合には、噴射ノズル6(W−11)〜(W−14)から高圧水を噴射すると設定する。噴射位置設定部62は、例えば、高圧水を噴射する範囲として、筒体2の円周において全体の25%の領域を設定することができる。噴射位置設定部62は、設定された領域に配置された噴射ノズル6から高圧水を噴射すること設定する。
なお、筒体2の周方向において、筒体2の内周面2bに沿って噴射ノズル6を移動可能な圧入装置の場合、噴射位置設定部62は、高圧水を噴射する範囲を設定して、筒体2の周方向における噴射ノズル6の移動範囲を設定することができる。
(噴射位置設定部;圧入ジャッキの圧力差)
また、噴射位置設定部62は、複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPに基づいて、高圧水の噴射位置を設定することができる。「複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力の差ΔP」とは、例えば、「軸線L2を挟んで対向する2つの圧入ジャッキのジャッキ圧力の差」、「複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力の平均値との差」、「複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力のうち最大値と最小値との差」、「筒体2の周方向において隣接する2つの圧入ジャッキ間のジャッキ圧力の差」などがある。
噴射位置設定部62は、例えば圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPが所定の判定閾値以上である場合に、ジャッキ圧力が高い方の圧入ジャッキ5の位置に応じて、高圧水を噴射する噴射ノズル6の位置を設定してもよい。また、噴射位置設定部62は、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPの大きさに応じて、高圧水を噴射する噴射ノズル6の本数(噴射範囲)を設定してもよい。
なお、筒体2の周方向において噴射ノズル6を移動可能な圧入装置の場合、噴射位置設定部62は、ジャッキ圧力の差ΔPに応じて、高圧水を噴射する範囲を設定して、筒体2の周方向における噴射ノズル6の移動範囲を設定することができる。
(噴射位置設定部;筒体の沈下量)
噴射位置設定部62は、筒体2の沈下量ΔHに基づいて、高圧水の噴射位置を設定することができる。「筒体2の沈下量ΔH」とは、例えば、「基準時における筒体2の深さ方向の位置と、基準時から所定の時間が経過した時における筒体2の深さ位置との差」である。「所定の時間が経過した時」とは、例えば、「圧入ジャッキ5による1回の圧入作業が経過した時」である。また、筒体2の自重により筒体2が沈下することを考慮して、「所定の時間」を設定してもよい。
噴射位置設定部62は、例えば筒体2の沈下量ΔHが所定の判定閾値以下である場合において、沈下量ΔHが最も小さい位置に対応して、高圧水の噴射位置を設定する。また、噴射位置設定部62は、沈下量ΔHの大きさに応じて、高圧水を噴射する噴射ノズル6の本数を設定してもよい。例えば、沈下量ΔHが小さい場合には、沈下量ΔHが大きい場合と比較して、高圧水を噴射ずる噴射ノズル6の本数を増やす(高圧水を噴射する範囲を広げる)。
なお、筒体2の周方向において噴射ノズル6を移動可能な圧入装置の場合、噴射位置設定部62は、沈下量ΔHに応じて、高圧水を噴射する範囲を設定して、筒体2の周方向における噴射ノズル6の移動範囲を設定することができる。
(噴射深さ設定部;筒体の軸線の傾き)
噴射深さ設定部63は、筒体2の軸線L2の傾きに基づいて、高圧水を噴射する噴射ノズルの深さ位置を設定する。噴射深さ設定部63は、筒体2の軸線L2の傾斜角に応じて、噴射ノズル6の深さ位置を設定する。
(噴射深さ設定部;圧入ジャッキのジャッキ圧力の差)
また、噴射深さ設定部63は、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPに基づいて、高圧水を噴射する噴射ノズル6の深さ位置を設定することができる。
(噴射深さ設定部;筒体の沈下量)
噴射深さ設定部63は、筒体2の沈下量ΔHに基づいて、高圧水を噴射する噴射ノズルの深さ位置を設定する。噴射深さ設定部63は、例えば、筒体2の沈下量ΔHが小さい位置では、沈下量ΔHが大きい位置と比較して、噴射ノズルの深さ位置を深く(または浅く)設定する。
(噴射方向設定部;筒体の軸線の傾き)
噴射方向設定部64は、筒体2の軸線L2の傾きに基づいて、噴射ノズル6による高圧水の噴射方向を設定する。高圧水の噴射方向とは、軸線L2方向に延在する回転軸(図5に示す基準線L11)まわりにおける高圧水の噴射方向である。ここで、例えば筒体2の中心(軸線L2の位置)に向く方向を0度として、右回りに回転角度を設定する。このとき、180度の方向は、筒体2の径方向において、筒体2の中心とは反対側の方向となる。90度の方向及び270度の方向は、筒体2の接線方向となる。
噴射方向設定部64は、例えば軸線L2の傾斜方向に応じて、高圧水の噴射方向を設定する。噴射方向設定部64は、例えば、軸線L2の傾斜方向とは反対方向に存在する噴射ノズル6において、180度の方向に高圧水を噴射するように設定してもよい。
(噴射方向設定部;圧入ジャッキの圧力差)
噴射方向設定部64は、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPに基づいて、噴射ノズル6による高圧水の噴射方向を設定することができる。
(噴射方向設定部;筒体の沈下量)
噴射方向設定部64は、筒体2の沈下量ΔHに基づいて、噴射ノズル6による高圧水の噴射方向を設定してもよい。噴射方向設定部64は、例えば、筒体2の沈下量ΔHが小さい位置では、噴射方向を180度の方向に設定する。また、噴射方向を0度の方向に設定することで、高圧水が筒体2の径方向の内側に流れるように戻り流路を形成した後に、高圧水の噴射方向を変化させてもよい。
(噴射圧力設定部)
また、演算ユニット52は、高圧水の噴射圧力を設定する噴射圧力設定部を備える構成でもよい。噴射圧力設定部は、複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔP、筒体2の軸線L2の傾き、及び筒体2の沈下量ΔHに基づいて、噴射ノズル6から噴射される高圧水の噴射圧力を設定する。噴射圧力は、例えば、噴射ノズル6から噴射される実際の圧力でもよく、高圧水を昇圧する昇圧ポンプにおける設定圧でもよい。噴射圧力は、一定の値(例えば45MPa)でもよく、例えば、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差ΔPに応じて変化させてもよい。また、噴射圧力設定部は、筒体2の軸線L2の傾きに基づいて高圧水の噴射圧力を設定してもよく、筒体2の沈下量ΔHに基づいて高圧水の噴射圧力を設定してもよい。
(画像処理ユニット)
画像処理ユニット53は、筒体表示処理部71、ジャッキ圧力表示処理部72、噴射位置表示処理部73、傾斜角表示処理部74、傾斜方向表示処理部75、沈下量差表示処理部76、及び画像情報記憶部77を含む。画像処理ユニット53は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。また、画像処理ユニット53は、各種センサ51及び演算ユニット52に電気的に接続されている。
(筒体表示処理部)
筒体表示処理部71は、筒体2の平面図を表示させる処理部である。画像情報記憶部77には、筒体2の平面図に関する画像情報が記憶されている。筒体表示処理部71は、画像情報記憶部77に記憶されている筒体2の平面図に関する画像情報を読み込んで、表示部54に筒体2の平面図81を表示させる処理を行う(図9参照)。筒体2の平面図81は、筒体2を平面視した図である。
(ジャッキ圧力表示処理部)
ジャッキ圧力表示処理部72は、圧入ジャッキ5の位置に対応させて、複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力をそれぞれ表示させる処理部である。ジャッキ圧力表示処理部72は、油圧センサ55から出力された圧入ジャッキ5のジャッキ圧力に関するデータを表示部54に表示させる。例えば図8に示されるように、圧入ジャッキ5の位置に対応する位置に、圧入ジャッキ5を模式的に表示した模式図82を表示させ、その近傍に圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の値を表示させる。本実施形態では、4本の圧入ジャッキ5について、(J−1)、(J−2)、(J−3)、(J−4)と識別情報を表示している。なお、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力に関するデータは、圧入ジャッキ5の配置に対応していない位置に表示されていてもよい。
(噴射位置表示処理部)
噴射位置表示処理部73は、高圧水を噴射した噴射ノズル6の位置を、筒体2の平面図81に対応させて表示させる処理部である。画像情報記憶部77は、噴射ノズル6の画像情報、噴射ノズル6の配置に関する情報などが記憶されている。噴射位置表示処理部73は、画像情報記憶部77に記憶されている噴射ノズル6の画像情報及び噴射ノズル6の配置に関する情報を読み込んで、表示部54に複数の噴射ノズル6を模式的に表示した模式図83を表示する。例えば、噴射ノズル6を示す円形の画像83を筒体2の平面図81の周方向に並べて表示する。
また、噴射位置表示処理部73は、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す画像83を点滅表示させる。噴射位置表示処理部73は、演算ユニット52から高圧水を噴射した噴射ノズル6に関する情報を取得する。また、噴射位置表示処理部73は、高圧水を噴射した噴射ノズル6の模式図83のみを表示し、高圧水を噴射していない噴射ノズル6の模式図83を表示しないようにしてもよい。また、色の濃淡によって、高圧水を噴射した噴射ノズル6と、高圧水を噴射していない噴射ノズル6とを識別できるようにしてもよい。
なお、筒体2の周方向において噴射ノズル6を移動可能な圧入装置の場合、噴射位置表示処理部73は、高圧水を噴射した噴射ノズル6の移動範囲を示す画像を表示部54に表示させてもよい。また、噴射ノズル6の移動方向、噴射ノズル6の移動範囲を、矢印等によって表示させてもよい。
(傾斜角表示処理部)
傾斜角表示処理部74は、筒体2の軸線L2の傾斜角θに関する情報を表示させる処理部である。例えば、筒体2の傾斜方向を示す矢印84の長さによって、傾斜角θの大きさを示すことができる。傾斜角θが大きい場合には、傾斜角θが小さい場合と比較して、矢印84の長さを長くする表示を行ってよい。また、傾斜角θの数値を表示部に表示させてもよい。
(傾斜方向表示処理部)
傾斜方向表示処理部75は、筒体2の軸線L2の傾斜方向(水平角α)に関する情報を筒体2の平面図81に対応させて表示させる処理部である。傾斜方向表示処理部75は、演算ユニット52から出力された情報に基づいて、筒体2の軸線L2の傾斜方向に関する情報を取得する。傾斜方向表示処理部75は、例えば、筒体2の中心(軸線L2の位置)から径方向外側に延びる矢印84の向きによって、筒体2の軸線L2の傾斜方向を表示部54に表示させる。傾斜方向表示処理部75は、矢印以外のその他の画像表示によって、筒体2の軸線L2の傾斜方向を表示させてもよい。
(沈下量差表示処理部)
沈下量差表示処理部76は、筒体2の周方向における各位置の沈下量の差に関する情報を筒体2の平面図81に対応させて表示させる処理部である。沈下量差表示処理部76は、演算ユニット52から出力された情報に基づいて、筒体2の周方向における各位置の沈下量の差に関する情報を取得する。例えば、図9に示されるように、筒体2の周方向において、90度ごとに「A」、「B」、「C」、「D」と表示して周方向の位置を特定して、基準となる位置を「0mm」と表示して、基準との沈下量の差を表示する。
本実施形態では、例えば0度の位置Aに10mm、90度の位置Bに0mm、180度の位置Cに14mm、270度の位置Dに24mmを示している。この場合には、位置Bを基準として、位置Aは位置Bより10mm高く、位置Cは位置Bより14mm高く、位置Dは位置Bより24mm高いことを表示している。
(表示部)
表示部54は、画像処理ユニット53から出力された情報を表示する画像表示部である。表示部54は、筒体2の平面図81、噴射ノズル6を示す画像83、筒体2の軸線L2の傾斜方向を示す矢印84、圧入ジャッキ5を示す模式図82を表示する。また、表示部54は、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す表示、筒体2の軸線L2の傾斜角を示す表示、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力を示す表示、筒体2の沈下量の差を示す表示を行う。
次に、筒体2の沈設方法について説明する。
図1に示されるように、筒体2の沈設方法では、刃口3を配置して、その上に順次、筒体2を配置する。次に、圧入ジャッキ5を作動させて、圧入桁4を下方に加圧して、筒体2を地盤100中に圧入する(ステップS1;ジャッキ圧入工程)。圧入桁4を介して加圧された筒体2は、地盤100中に沈降される。また、この筒体2が所定の深さまで沈降された後に、筒体2の径方向の内側の地盤(立坑101の地盤)100を図示しないバケットによって掘削する。
このように筒体2を圧入すると共に、筒体2の径方向の内側の地盤を掘削することで、立坑(複数の筒体2)101の自重により、複数の筒体2が沈降して立坑101が掘り進められる。
また、筒体2の沈設方法では、圧入ジャッキ5の油圧(ジャッキ圧力)を検出する(ステップS2;ジャッキ圧力検出工程)。このジャッキ圧力検出工程では、ジャッキ圧入工程における複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力を油圧センサ55によってそれぞれ検出する。圧入ジャッキ5の圧力に関するデータは、演算ユニット52に出力される。
次に、筒体2の沈設方法では、筒体2の傾斜角θを検出する(ステップS3;傾き検出工程)。このステップS3では、ジャッキ圧入工程後において、筒体2の軸線L2の傾斜角θを傾斜計56によって検出する。傾斜計56によって検出されたデータは、演算ユニット52に出力される。
次に、筒体2の沈設方法では、筒体2の沈下量を検出する(ステップS4;沈下量検出工程)。このステップS4では、ジャッキ圧入工程による筒体の沈下量を検出する。例えば、ジャッキ圧入工程の実行前と、ジャッキ圧入工程の実行後とにおける筒体2の沈下量を検出する。また、筒体2の周方向における各位置の沈下量の差(深さ位置の差)を検出する。沈下計57で検出されたデータに基づいて、沈下量を算出する。
次に、姿勢判定部61は、筒体2の傾斜を修正するか否かを判定する(ステップS6)。姿勢判定部61は、油圧センサ55、傾斜計56、沈下計57で検出されたデータに基づいて、筒体2の軸線L2の傾斜角θ及び傾斜方向を算出する。姿勢判定部61は、筒体2の軸線L2の傾斜角θが所定の判定閾値以上であるか否かを判定して、筒体2の傾斜を修正するか否かを判定する。筒体2の傾斜を修正すると判定した場合には、ステップS7に進む。筒体2の傾斜を修正しないと判定した場合には、ステップS1に戻り、ステップS1〜S6の処理を繰り返す。
次にステップS7では、噴射ノズル6による高圧水の噴射の範囲を設定する。具体的には、噴射位置設定部62は、姿勢判定部61で算出された筒体2の軸線L2の傾斜角θ及び傾斜方向に基づいて、高圧水を噴射する範囲を設定する。噴射位置設定部62は、設定された範囲に基づいて、複数の噴射ノズル6のうちから高圧水を噴射する噴射ノズルを設定する。
次にステップS8では、噴射ノズル6の深さ位置を設定する。具体的には、噴射深さ設定部63は、姿勢判定部61で算出された筒体2の軸線L2の傾斜角θ及び傾斜方向に基づいて、噴射ノズル6の深さ位置を設定する。
次にステップS9では、噴射ノズル6の向きを設定する。具体的には、噴射方向設定部64は、姿勢判定部61で算出された筒体2の軸線L2の傾斜角θ及び傾斜方向に基づいて、噴射ノズル6によって噴射される高圧水の向きを設定する。
次にステップS10では、ステップS7〜S9で設定された条件で、高圧水を噴射する。これにより、噴射ノズル6から高圧水を噴射して、最下段の筒体2の下方の地盤100bを洗掘する(高圧水噴射工程)。
そして、再び、ステップS1〜S5の処理を行い、ステップS6で筒体2の軸線L2の傾斜角θ及び傾斜方向を算出して、筒体2の傾斜が修正されたか否かを判定する。これにより、筒体2の傾斜が修正された場合には、ステップS1のジャッキ圧入工程を継続することができ、さらに筒体2の修正を継続する場合には、ステップS2〜S9を行い、噴射ノズル6による高圧水の噴射の条件を設定して、高圧水の噴射を行うことができる。
次に、沈設支援システム50の作用について説明する。
(筒体の平面図の表示)
沈設支援システム50は、上記の沈設支援方法において使用される。沈設支援システム50の筒体表示処理部71は、表示部54に筒体2に関する情報を出力して、筒体2の平面図81を表示させる。沈設支援システム50では例えば、表示部54の画面の中央に筒体2の平面図81を表示させる。なお、筒体2の平面図81は、画面の中央以外に表示させてもよい。
(圧入ジャッキを示す模式図の表示)
沈設支援システム50のジャッキ圧力表示処理部72は、表示部54に圧入ジャッキ5に関する情報を出力して、複数の圧入ジャッキ5を模式的に表示した模式図82を表示させる。複数の圧入ジャッキ5を示す模式図82は、表示部の画面において筒体2の平面図81の周囲に表示される。圧入ジャッキ5を示す模式図82は、圧入ジャッキ5の実際の配置に対応し、筒体2との相対的な位置関係を維持して表示されている。本実施形態では、複数の圧入ジャッキ5を示す模式図82は、軸線L2を中心とする回転角において、例えば45度、135度、225度、315度の4箇所に表示される。圧入ジャッキ5を示す模式図82は、例えば円形の図でもよく、矩形の図でもよく、その他の形状の図でもよい。筒体2を平面視した場合の圧入ジャッキ5の位置関係が視覚を通じて認識できることが好ましい。
(圧入ジャッキのジャッキ圧力の表示)
ジャッキ圧力表示処理部72は、表示部54に圧入ジャッキ5のジャッキ圧力に関する情報を出力して、ジャッキ圧力の数値を表示させる。複数の油圧センサ55で検出されたジャッキ圧力の数値は、複数の圧入ジャッキ5の配置に対応して、圧入ジャッキ5を示す模式図82の近傍に表示される。例えば、圧入ジャッキ5を示す模式図82の隣に枠体85を表示させ、この枠体85内に、圧入ジャッキ5を識別するための情報(例えば「J−1」、「J−2」、「J−3」、「J−4」)をそれぞれ表示する。圧入ジャッキ5を示す識別情報の下に枠体86を表示させ、この枠体86内に、該当する圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の数値を表示する。ジャッキ圧力表示は、圧入ジャッキ5の圧力を示すものなので、模式的に表示されて、表示部54に表示された圧入ジャッキ5の模式図82の圧力が視覚を通じて直観的に認識できることが好ましい。
ジャッキ圧力表示処理部72は、例えば、複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の平均値、最大値、最小値などを表示させてもよい。また、ジャッキ圧力表示処理部72は、例えば、複数の圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の差、ジャッキ圧力と基準値との差などを表示させてもよい。
(噴射ノズルを示す模式図の表示)
噴射位置表示処理部73は、表示部54に噴射ノズルに関する情報を出力して、複数の噴射ノズル6を示す模式図83を表示させる。複数の噴射ノズル6を示す模式図83は、表示部54の画面において筒体2の平面図81上に表示される。噴射ノズル6の模式図83は、噴射ノズル6の実際の配置に対応し、筒体2の平面図81との相対的な位置関係を維持して表示されている。本実施形態では、複数の噴射ノズル6を示す模式図83、軸線L2を中心とする回転角において例えば、22.5度ずつずれた位置に、合計16箇所に表示されている。噴射ノズル6を示す模式図83は、例えば円形の図でもよく、矩形の図でもよく、その他の形状の図でもよい。また、合計16箇所に予め設定された円形の図等を用いることなく、リアルタイムに噴射ノズル6の数に対応する円形等の図により表示してもよい。
(噴射位置の表示)
噴射位置表示処理部73は、表示部54に高圧水の噴射位置に関する情報を出力して、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す模式図83を点滅表示する。噴射位置表示処理部73は、噴射位置検出センサ58から出力された信号に基づいて、高圧水を噴射した噴射ノズル6を把握する。
また、噴射位置表示処理部73は、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す模式図83の色を変化させる表示を行ってもよい。例えば、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す模式図83を「水色」で表示し、高圧水を噴射していない噴射ノズル6を示す模式図83を「白色」で表示する。なお、噴射位置表示処理部73は、例えば、高圧水を噴射した噴射ノズル6を示す模式図83を、赤丸で囲んだり、矢印で示したり、大きさを大きくして表示させてもよい。
(噴射範囲の表示)
噴射位置表示処理部73は、表示部54に高圧水の噴射範囲に関する情報を出力して、高圧水が噴射された範囲を示す表示を行ってもよい。例えば、噴射ノズル6を示す模式図83の周囲の領域を線で囲む表示を行うことで、高圧水が噴射された範囲を示す表示を行ってもよい。また、噴射ノズル6を示す模式図83の周囲の領域の色を変えることで、高圧水が噴射された範囲と、高圧水が噴射されていない範囲と区別して表示してもよい。
(噴射ノズルの移動範囲の表示)
なお、筒体2の周方向において噴射ノズル6が移動可能な圧入装置に対して、沈設支援システム50を適用する場合において、噴射位置表示処理部73は、噴射ノズル6が移動した範囲を表示させる。例えば、高圧水を噴射した噴射ノズル6が移動を開始した位置から、高圧水を噴射した噴射ノズル6が移動を終了した位置までを矢印89で表示する。また、噴射ノズル6が高圧水を噴射しながら移動した範囲を線で囲むように表示してもよく、その他の方法により噴射ノズルの移動範囲を表示させてもよい。
(筒体の傾斜方向の表示)
傾斜方向表示処理部75は、表示部54に筒体2の傾斜方向に関する情報を出力して、筒体の傾斜方向に関する表示を行う。例えば、筒体2の平面図81の内側、好ましくは中心から筒体2が傾斜する方向に矢印84を向けて表示する。なお、傾斜方向を示す表示は、矢印84を用いる方法に限定されず、傾斜する方向に沿うように直線を表示させてもよい。また、傾斜方向を示す矢印84の表示は、筒体2の中心から延びるものに限定されず、筒体2を示す平面図81の外側から、外方に延びるように表示してもよい。また、色の濃淡によって、筒体2が傾斜する方向を表示してもよい。例えば、筒体2の平面図81のうち、筒体2が傾斜する方向(低い方)の部分を、その他の部分より濃い色で表示してもよい。
(筒体の傾斜角の表示)
傾斜角表示処理部74は、表示部54に筒体2の傾斜角に関する情報を出力して、筒体2の傾斜角に関する表示を行う。例えば、矢印の長さによって、傾斜角の大きさを表示する。傾斜角θが大きい場合には、傾斜角θが小さい場合と比較して、矢印84の長さを長くする。また、傾斜角θを数値で表示してもよい。また、矢印84の色の濃淡を変化させることで、筒体2の傾斜角の大小を表示してもよく、矢印84の大きさを変えたり、線の太さを変えたりしてもよい。好ましくは、筒体2の平面図81の中心から筒体2が傾斜する方向に矢印84を向けて表示して、その矢印84の長さによって傾斜角の大きさを表示することがよい。
(筒体の沈下量差の表示)
沈下量差表示処理部76は、表示部54に筒体2の沈下量差に関する情報を出力して、筒体2の沈下量に関する表示を行う。図9に示されるように、筒体2の周方向において、0度の位置A、90度の位置B、180度の位置C、270度の位置Dに沈下量差を表示する。例えば、最も低い位置Bを0と表示して、その他の位置A,C,Dについては、位置Bとの深さの差を表示する。沈下量差の表示は、筒体2の周方向において該当する位置に枠体87を表示して、この枠体87内に表示してもよい。また、沈下量差表示処理部76は、例えば、筒体2の平面図81から離れた位置に枠体88を上下方向に並べて表示して、この枠体88内に沈下量差を表示することができる。
本実施形態の筒体の沈設方法によれば、噴射ノズル6から高圧水を噴射して筒体2の下端部周辺の地盤100bを洗掘することができるで、筒体2を地盤100に沈降する際に筒体2が地盤から受ける反力を低減することができる。また、この筒体の沈設方法では、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の圧力差、筒体2の軸線L2の傾斜角(θ、α)、筒体2の沈下量差に基づいて、筒体2の周方向における高圧水の噴射の範囲を設定することができる。これにより、噴射ノズル6による高圧水の噴射範囲を精度良く設定することができ、筒体2の傾きを確実に修正することができる。
また、本実施形態の沈設支援システム50によれば、筒体2の周方向における高圧水の噴射位置を表示させることができるので、作業者は表示部54を視認するだけで容易に、高圧水が噴射された位置を迅速に把握することができる。また、この沈設支援システム50では、筒体2の軸線L2の傾斜方向に関する情報を筒体2の平面図81に対応させて表示できるので、作業者は表示部54を視認するだけで、筒体2の傾斜方向を迅速に把握することができる。また、この沈設支援システム50では、筒体2の平面図81に対応させて、高圧水の噴射位置及び筒体2の傾斜方向の両方を表示させることができる。そのため、作業者は筒体2の傾斜方向と高圧水の噴射位置との関係を迅速に把握することができる。
(筒体の筒先下の深さ表示)
なお、沈設支援システム50は、筒体2の筒先下の深さを表示する構成でもよい。以下、筒先下の深さを表示可能な沈設支援システム50について説明する。図12に示されるように、沈設支援システム50は、筒体2の筒先下の深さを測定する筒先下深さ検出部59と、筒先下深さに関する情報を表示させる筒先下深さ表示処理部78と、を更に備えている。
(筒先下深さ検出部)
筒先下深さ検出部59は、筒体2に対して噴射ノズル6を上下動させて、筒先下の深さに関する情報を取得する。なお、筒先下の深さとは、例えば、図13に示されるように、刃口3の基準位置91から、真下の地盤100bの表面までの距離であり、例えば、基準位置91から噴射ノズル6が下方に移動可能な距離である。筒先下深さ検出部59は、複数の噴射ノズル6について、それぞれ設けられている。筒先下の深さH1は、筒体2の周方向において、噴射ノズル6の配置に対応して複数箇所で測定可能である。基準位置91は、例えば、図4に示されるように、噴射ノズル6が通過可能な開口3aが形成された位置でもよく、刃口3の下端の位置でもよい。要は、筒体2の真下の地盤の表面の高低の比較が可能であればよい。
筒先下深さ検出部59では、噴射ノズル6を降下させて、地盤100bと噴射ノズル6とが当たる位置を検出し、噴射ノズル6を基準位置91まで上昇させて、筒先下の深さH1を検出してもよい。筒先下深さ検出部59は、例えば、地上部において、配管11が上下動した距離を検出して、筒先下の深さを検出してもよい。筒先下深さ検出部59で検出された筒先下の深さに関する情報は、例えば、演算ユニット52を介して、画像処理ユニット53の筒先下深さ表示処理部78に出力される。
(筒先下深さ表示処理部)
筒先下深さ表示処理部78は、筒先下の深さH1に関する情報を表示させる処理部である。筒先下深さ表示処理部78は、図13に示されるように、筒先下の深さH1に関する情報を表す図を表示部54に表示させる。例えば、筒体2の展開図を表示して、この展開図に対応させて、筒先の下方の地盤100bを模して図示してもよい。この場合には、筒先と地盤との距離が筒先下の深さとなる。
図13は、沈設支援システムにおける表示画面を示す図である。図13では、筒体2を内側から展開視した展開図93として示している。つまり断面方向から展開視した展開図93である。筒先(刃先)の基準位置91を示す直線は図示左右方向に延在している。筒先の基準位置91を示す直線の下方に、筒先の真下の地盤100bの表面形状(断面図)が図示されている。
また、図13では、筒体2の周方向における位置を示す目盛92a〜92dが表示されている。例えば、両端部に配置された目盛92aは、0度を示す位置Aに対応している。そして、左側から右側へ位置A(目盛92a)、位置B(目盛92b)、位置C(目盛92c)、位置D(目盛92d)、位置A(目盛92a)が順に表示されている。また、画像処理ユニット53は、圧入ジャッキ5を模式的に示す模式図の表示画面における表示、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の表示画面における表示(枠体85、86)、噴射ノズル6を模式的に示す模式図83の表示画面における表示、高圧水の噴射位置の表示画面における表示、高圧水の噴射範囲の表示画面における表示、噴射ノズル6の移動範囲の表示画面における表示、筒体2の傾斜方向の表示画面における表示、筒体2の傾斜角の表示画面における表示、筒体2の沈下量差の表示画面における表示などを行ってもよい。例えば、傾斜方向表示処理部75は、三角形の画像93を、目盛92a〜92d間に表示して、筒体2の傾斜方向を表示してもよい。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
例えば、図11に示される各工程(S1〜S10)の順番を適宜入れ替えて実施してもよい。例えば、筒体2の沈下量を検出(S4)した後に、筒体2の傾斜角θを検出(S3)してもよい。また、例えば、噴射ノズル6の深さを設定(S8)した後に、噴射ノズル6による噴射の範囲を設定(S7)してもよい。また、高圧水を噴射した後(S10)の後に、圧入ジャッキ5のジャッキ圧力の検出(S2)、筒体2の傾斜角θの検出(S3)、筒体2の沈下量の検出(S4)、筒体2の傾斜方向の検出(S5)を行ってもよい。
また、上記実施形態の筒体2の沈設方法では、噴射条件設定工程として、噴射ノズル6による噴射の範囲の設定(S7)を行っているが、噴射の範囲の設定に代えて、噴射ノズル6による高圧水の噴射圧力の設定を行ってもよく、「噴射の範囲の設定」と、「噴射圧力の設定」との両方を行ってもよい。
また、沈設支援システムの噴射位置表示処理部73は、例えば、噴射ノズル6を示す模式図83の近傍において、高圧水の噴射圧力を表示することで、高圧水を噴射した噴射ノズル6を識別できるように表示してもよい。例えば、高圧水を噴射していない噴射ノズルについては、「0MPa」と表示する。また、地盤を洗掘(粉砕)できないような基準値以下の噴射圧力については表示しないようにすることで、高圧水を噴射していない噴射ノズル6と、高圧水を噴射ノズル6とを識別できるように表示を行ってもよい。
また、噴射位置表示処理部73は、高圧水が噴射された範囲について、噴射圧力の分布を表示することで、高圧水の噴射範囲を示してもよい。
また、沈設支援システムの画像処理ユニット53は、高圧水を噴射した噴射ノズル6の移動の軌跡に関する情報を、筒体2の平面図81に対応させて表示させるノズル軌跡表示処理部を備える構成でもよい。画像処理ユニット53は、例えば、噴射ノズル6を移動させる移動機構から信号を受信して、噴射ノズル6の移動軌跡を把握することができる。または、噴射ノズル6の位置を検出するセンサを備える構成とし、このセンサで検出された噴射ノズル6の位置に基づいて、噴射ノズル6の移動軌跡を把握してもよい。または、画像処理ユニット53は、演算ユニット52から信号を受信して、噴射ノズル6の移動軌跡を把握してもよい。ノズル軌跡表示処理部は、図9に示されるように、例えば、矢印89を表示部54に表示させて、噴射ノズル6の移動軌跡を表示する。また、噴射ノズル6を示す模式図を、移動させて表示してもよい。
1…圧入装置
2…筒体
2a…上端面
2b…内周面
3…刃口
4…圧入桁
4a…内周面
5…圧入ジャッキ
6…噴射ノズル
7…昇降機構(ノズル昇降機構)
11…配管
50…沈設支援システム
51…各種センサ
52…演算ユニット
53…画像処理ユニット(表示制御部)
54…表示部
55…油圧センサ(ジャッキ圧力検出部)
56…傾斜計(傾き検出部)
57…沈下計(沈下量検出部)
71…筒体表示処理部
72…ジャッキ圧力表示処理部
73…噴射位置表示処理部
74…傾斜角表示処理部
75…傾斜方向表示処理部
76…沈下量差表示処理部
77…画像情報記憶部
81…筒体の平面図
100…地盤
100b…筒体の下端部周辺の地盤
L2…筒体の軸線

Claims (6)

  1. 筒体の軸線方向を上下方向に沿うように配置して前記筒体を地盤に圧入すると共に、前記筒体の内側の前記地盤を掘削する圧入工法に適用され、前記地盤に対して前記筒体を圧入して沈設する筒体の沈設方法であって、
    地上部で前記筒体の外側に配置された複数の圧入ジャッキにより、前記筒体を上方から加圧して、前記筒体を前記地盤中に圧入するジャッキ圧入工程と、
    噴射ノズルから高圧水を噴射させ、前記筒体の下端部周辺の前記地盤を洗掘する高圧水噴射工程と、
    前記ジャッキ圧入工程における前記複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力をそれぞれ検出するジャッキ圧力検出工程と、
    上下方向に対する前記筒体の軸線の傾きを検出する傾き検出工程と、
    前記筒体の沈下量を検出する沈下量検出工程と、
    前記複数の前記ジャッキ圧力の差、前記筒体の軸線の傾き、及び前記筒体の沈下量に基づいて、前記噴射ノズルによる前記筒体の周方向における噴射の範囲、又は前記噴射ノズルによる高圧水の噴射圧力を設定する噴射条件設定工程と、を含む筒体の沈設方法。
  2. 前記噴射条件設定工程では、複数の前記噴射ノズルのうち高圧水を噴射する前記噴射ノズルを設定することで、前記噴射ノズルによる前記筒体の周方向における噴射の範囲を設定する請求項1に記載の筒体の沈設方法。
  3. 前記噴射条件設定工程では、前記筒体の周方向における前記噴射ノズルの移動範囲を設定することで、前記噴射ノズルによる前記筒体の周方向における噴射の範囲を設定する請求項1又は2に記載の筒体の沈設方法。
  4. 前記沈下量検出工程では、前記筒体の周方向における複数の測定点において、前記筒体の沈下量を検出し、
    前記傾き検出工程では、前記複数の測定点における沈下量に基づいて、前記筒体の軸線の傾斜角を算出する請求項1〜3の何れか一項に記載の筒体の沈設方法。
  5. 筒体の軸線方向を上下方向に沿うように配置して前記筒体を地盤に圧入すると共に、前記筒体の内側の前記地盤を掘削する圧入工法に適用され、前記地盤中に沈設される前記筒体の姿勢に関する情報を提供する沈設支援システムであって、
    前記圧入工法は、
    地上部で前記筒体の外側に配置された複数の圧入ジャッキにより、前記筒体を上方から加圧して、前記筒体を前記地盤中に圧入するジャッキ圧入工程と、
    噴射ノズルから高圧水を噴射させ、前記筒体の下端部周辺の前記地盤を洗掘する高圧水噴射工程と、を含み、
    前記沈設支援システムは、
    前記ジャッキ圧入工程における前記複数の圧入ジャッキのジャッキ圧力をそれぞれ検出するジャッキ圧力検出部と、
    上下方向に対する前記筒体の軸線の傾きを検出する傾き検出部と、
    前記筒体の沈下量を検出する沈下量検出部と、
    前記筒体の姿勢に関する情報の表示を制御する表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、
    前記筒体の平面図を表示させる筒体表示処理部と、
    前記圧入ジャッキの位置に対応させて、前記複数の前記ジャッキ圧力をそれぞれ表示させるジャッキ圧力表示処理部と、
    前記筒体の周方向における前記高圧水の噴射位置、又は噴射圧力を前記筒体の平面図に対応させて表示させる噴射位置表示処理部と、
    前記筒体の軸線の傾斜角に関する情報を前記筒体の平面図に対応させて表示させる傾斜角表示処理部と、を含む沈設支援システム。
  6. 前記噴射ノズルは、前記筒体の径方向の内側に配置されて、前記筒体の内周面に沿って前記筒体の周方向に移動可能であり、
    前記表示制御部は、
    高圧水を噴射した前記噴射ノズルの移動の軌跡に関する情報を前記筒体の平面図に対応させて表示させるノズル軌跡表示処理部を備える請求項5に記載の沈設支援システム。
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