JPH0464620A - オープンケーソンの施工方法及びその装置 - Google Patents

オープンケーソンの施工方法及びその装置

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JPH0464620A
JPH0464620A JP17614090A JP17614090A JPH0464620A JP H0464620 A JPH0464620 A JP H0464620A JP 17614090 A JP17614090 A JP 17614090A JP 17614090 A JP17614090 A JP 17614090A JP H0464620 A JPH0464620 A JP H0464620A
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Katsuhiro Moriyama
森山 克洋
Yutaka Nakajima
豊 中島
Yoshitomo Tani
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来の水中掘削を前提としたオープンケーソ
ンの欠点であった不確実性や施工精度の悪さを改善し、
地盤条件に拘らず確実で精度良い施工を可能にすること
のほか、掘削排土と躯体構築を同時に進行させて、工期
を短縮させることにより、水中掘削を前提とした大深度
への沈設に適するように改良された、オープンケーソン
の施工方法及びその装置に関するものである。
〔従来の技術〕
地下空間の有効利用を図る力めの大深度立坑や、大深度
大型基礎に適用する従来の施工技術としては、地下連続
壁工法、ニューマチックケーソン工法、オープンケーソ
ン工法の3つがある。
地下連続壁工法は、泥水中でコンクリートを打設するた
め、躯体の品質が他工法に比べて落ちることや、全体を
エレメントに分割して施工せざるをえないため、工期が
長くかかること、また、掘削底面下に被圧水を有する地
盤においては、床付下に非常に長い根入れ長を必要とす
るなどの欠点がある。
ニューマチックケーソン工法は、圧気をかけた作業室内
での掘削となり、作業−が作業室内に立ち入ることので
きる圧気圧に限界があるため、地下水位が高い地盤にお
いては!!削深さが制約されるほか、排土のための開口
を大きくとれないため、耕土*i率が惠く、地下連続壁
工法と同様、工期が長くかかるなどの欠点がある。
オープンケーソン工法は、前記二工法と比べて一般的に
工期が短くて安価な工法であるが、水中掘削を行う場合
、刃口部の掘削に不確実さがあるため、周辺地盤の沈下
を招いたり、姿勢制御が困難となって、傾斜が直せずに
、場合によっては沈下不能となることもあって、次第に
適用例が減少する傾向があり特に水中掘削を前提とした
大深度施工に際しては、不確実さや精度の悪さから採用
に問題があった。しかし最近では、刃口下の掘削を確実
に行えるオープンケーソン工法も実用化されてきている
従来の水中掘削を前提としたオープンケーソンの施工方
法を概観してみると次のようである。
最も一般的な施工方法は揚土を兼用したクラムシェル、
ハンマグラブ等のパケットで水中掘削を行いながら、躯
体の自重あるいは1重に鋼材等の載荷重の付加を行って
、沈下荷重を沈下抵抗より大きくすることにより沈設番
行うものである。(第1の工法) 上記工法より一歩進んだ工法としては、周辺地盤の沈下
防止や施工精度の確保のため、アースアンカー等を反力
とした圧入装置をケーソン天端に備え、この装置により
ケーソン刃口部をあらかじめ地山に貫入させながら、揚
土を兼用したクラムシェル、ハンマクラブ等のパケット
で水中掘削揚土を行って沈設する工法(第2の工法)が
ある。
また、近年では圧入装置を天端に備えると共に、回転式
カッタを有し土砂を水と共にエアリフト方式で揚土する
掘削機(アーム式水中掘削機)を用いて掘削し、沈設す
る工法がある(第3の工法)。
また、プレキャスト製品を躯体に用いた小型のオープン
ケーソンにおいては、遊星駆動型の拡底ビットを備えた
特殊掘削機により、ケーソン天端に設けられた圧入支持
桁により正大掘削を計る他、ケーソン刃口外径より大き
めに掘削した後、!吊支持装置によりケーソン躯体を一
時的に支持し、掘削完を後徐々に沈設する工法(第4の
工法)がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の従来のオープンケーソン施工法においては、第1
から第4のいずれの工法を取りあげても、鉄筋組立、型
枠組立、コンクリート打設等の躯体構築時は、掘削揚土
は停止しており、互いに作業が干渉しないように作業の
一工程ずつ順次行う必要があった。このため工期が長く
かかる欠点があり、特にその手順の繰り返しが多くなる
大深度ケーソンにおいて、工程的にも経済的にも大きな
問題となる。
また、ケーソンを大深度に施工するに際しては、地下水
位が高い地点で比較的硬質の地層(砂礫、シルト岩等)
に対してケーソンを沈設しなければならないが、前記第
1の工法はもちろんのこと、集2の工法においても、こ
の様な刃口部の地盤反力が大きい地盤への沈設に際して
問題がある。例えば、砂礫への沈設の場合、刃口直下の
土砂を除去しないと圧入力のみで沈設不可能となるため
、刃口近傍をクラムシェルで余掘りし、刃口部の砂礫地
盤を余掘り部へ崩壊させながら沈設せざるをえず、この
ため掘削面の安定管理が困難となってケーソン外周地山
の崩壊をまねき、周辺地盤を著しく沈下させることがあ
る。また、泥岩等の比較的硬質で自立性の高い地山では
、クラムシェル等のパケットによるN削そのものが困難
であるばかりでなく、たとえ刃口近傍を余掘りできたと
しても、刃口直下の地盤を余掘り部へ崩壊させるには至
らず、沈下不能といった状態を招く。
これらの理由により、刃口部の正確な掘削ができない第
1、第2のような工法は大深度ケーソンに適用するには
問題がある。
また、前記第3、第4の工法では掘削機やその取付架台
が大掛かりとなるため、大型のケーソンへの適用には問
題があり、第3の工法では外径10mまで、第4の工法
では外径4mまでの比較的小径のケーソンの実績しか有
していない。
さらに、従来のオープンケーソンでは、癩斜しはじめる
と修正が―しく、そのために特に地層構成の複雑な場合
には施工可能深度に限界があった。大深度施工の場合は
この問題を克服することが必須条件となるが、これには
早期にケーソンの傾きをキャッチしてそれに対してすば
やく姿勢を制御する必要があり、従来のオープンケーソ
ンではこのような制御は行っていない。
以上のような問題点のほかにも、オープンケーソンを大
深度に沈設するに際して次の様な課題がある。
まず、シルト岩、固結砂等の低固結地山に対してオープ
ンケーソンを大深度に沈設する際には、特にフリクショ
ンカットより下部刃口背面と地山との間に作用する周面
摩擦が非常に大きくなり、沈設に支障をきたし、スムー
ズな沈設が不可能になる場合があり、この部分の馬面摩
擦を確実に低減させる手段を備えておくことが必−であ
る。
また、大深度の沈毅を確実にするために、フリクション
カットより上部のケーソン外周部と地山との間に作用す
る周面摩擦の低減も行う必要があり、このためベントナ
イト溶液等の滑材をケーソン外周部と地山との間隙に確
実に充填することが必要である。
しかしながら、ケーソン刃口背面土砂L  下部水中掘
削機械の施工により、刃口部より外側に掘削されカリ、
ジェットによる刃口背面の周面摩擦低減のための薄層掘
削により削り取られることがあり、これにより刃口背面
に空隙ができる場合があるが、ケーソンと地山との間に
介在させたベントナイト液等の滑材が上記空隙から漏出
し、周面摩、擦の低減効果や、周辺地盤の沈下防止効果
が十分に発揮できないという問題もある。
本発明は、これらの問題を解決することによって、大深
度施工に適したオープンケーソンの施工方法及びその装
置を提供することを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は前記問題を解決し、目的を達成す為力めになし
たものでiる まず大深度施工に対する工期短縮という課題に対しては
、外周部に設けたケーソン押下げ装置によりケーソンを
所定の位置まで押下げた後、ケーソン躯体の下部内壁に
設けた水中掘削機を用いて刃口下を地上から操作するこ
とにより掘削し、この掘削土砂を排出手段にて順次排出
しながら、ケーソン上部では鉄筋の組立、滑動型枠装置
を用いた型枠の組立及びその債のコンクリート打設工事
を同時になすものとする。
上記はケーソン押下げ装置を躯体の外周部に配設するこ
とにより可能となるが、当押下げ装置は直線状の鋼桁数
本をケーソンを取囲むように設置して、個々の鋼桁間接
続部や鋼桁のスパン中央部に、アースアンカーや反力杭
等を反力としたセンターホールジヤツキを配設するか、
直線状の鋼桁の代わりに円形の反力術を用いて、センタ
ーホールジヤツキを専間隔に配設する。
また、全体を継いだ上記のような抱持枠方式とせずにセ
ンターホールジヤツキ位置で個別に反力架台を設ける方
式番採ることもできる。
次に、刃口部土砂の正確で確実な水中掘削というNMに
対して、ケーソン躯体の下部内壁に横方向に設置したレ
ールに移動自在に設置した取付架台にバックホウ等の公
知手段の掘削機を取付け、掘削機先端位置をセンサーで
常時確認しながら地上から操作することにより、刃口部
やケーソン中央部の土砂をm削するものとする。
これにより刃口部土砂をN実に取り除くことができるほ
か、場所により掘削形状を変化させることもできる。
ケーソンの沈設は、刃口部先端を地山にあずけながら沈
下荷重と沈下抵抗のバランスを取りつつ、ジヤツキの圧
入力により行う。
さらに、ケーソンの施工精度の確保は以下の手段による
ものとする。
沈設中のケーソンには、ケーソンの傾きや深さを検知す
るセンサーを配置し、各々の数値をコンピュータ処理す
ることによりケーソンの姿勢、位置を迅速に把握すると
共に、ケーソン躯体に設けた各種セン与−による計*壷
を用いて、ケーソンの沈下荷重と沈下抵抗をできるだけ
正確に把握することにより、押下げ装置に配設された個
々のジヤツキの圧入力や刃口下の掘削形状を決定して沈
設と同時にその姿勢制御を行う。
この姿勢制御は、側面に絞けたジヤツキの個々の圧入力
を変化させることや刃口部の掘削形状を場所によって変
化させることにより行うものとする。
また、姿勢や位置の修正をさらに効果的に行う場合は、
次の手段をとるものとする。すなわち、ケーソン下部の
刃口背面フリクションカット上部に、外周部に沿って横
方向に複数個のジヤツキを配設し、個々のジヤツキの圧
力を変化させることによって、ケーソン下部の水平移動
を起こさせる。これを地上部のジヤツキによる偏圧載荷
と併用したり、水中掘削機による刃口部の掘削形状の場
所的変化と合わせて用いたりもできる。
上記に用いるケーソン下部刃口背面のジヤツキは、ケー
ソン壁体の有効断面積を減少させないよう、できるだけ
偏平な形状で、しかも構造が複雑でなく、ケーソンの沈
下に伴い損傷しないものが必要である。そのための手段
としては、金属、ゴムあるいは高強度#l維を材料とし
て、偏平で膨張可能な袋体とし、当袋体に注入する注入
材の量を制御することによりジヤツキの機能を持たせる
ものとする。また当ジヤツキがケーソンの沈下に伴い損
傷のないように、ケーソン刃口鉄板から継げた薄鉄板で
カバーするものとする。
ケーソンを大深度に沈設する場合のその他の課題、刃口
背面の周面摩擦の増大、刃口背面からの滑材の漏出に対
しては、各々以下の手段を用いるものとする。
刃口背面の馬面摩擦の増大に対しては、ケーソン下部内
壁にレールに沿って移動自在に取付けた架台に、刃口に
沿って伸縮機構を有し、パイプ先端ノズルの上方への屈
折機構を有することにより、刃口背面上方に正確にノズ
ル番向けることができる高圧水ジェット周面摩擦除去装
置を係合させる。
ケーソンのフリクションカットより上部の周面摩擦の低
減や周辺地盤の沈下防止のために用いる滑材の漏出に対
しては、滑材注入パイプ直下でフリクションカット直上
に下端を刃口金物あるいはコンクリートにボルト等で係
止し、上端が外周部地山と同径だけ広がることを特徴と
した注入滑材の刃口下漏出防址部材を設ける。
これは、薄鉄板やワイヤー等高強度のものを用いて、下
端を刃口金物あるいはコンクリートにボルトで係止して
、上端が注入液圧により地山に追従するようにした部材
を、ケーソン外周上に隙間なく配置するものとする。
〔作 用〕
ケーソン押下げ手段を外周部に設置するため、押下げ手
段が上部に継ぎ足していく躯体構築の作業及び設備(鉄
筋組立作業、型枠組立作業、作−市の足場等)に支障す
ることがない。したがって、掘削揚土と躯体構築作業を
同時に行うことができる。更に、押下げ手段と躯体との
接続部のコンクリートは打設後充分養生期間を経ている
ため、従来のように上部コンクリート打設後養生期間を
確保した後に押下げ手段をセットして押下げる必要がな
い。したがって、作業性が向上し、工期が大幅に短縮で
きる。
また、ケーソン躯体の下部内壁に横方向に延設したレー
ルに沿って移動自在に取付けた架台に係止した掘削機械
により刃口下の土砂を確実に取り除くことができ、固結
地盤に対しても大深度に確実にケーソンを沈設できる。
沈設中のケーソンの姿勢や位置及び沈下抵抗要因(刃口
反力、周面摩擦、浮力)は、センサーの数値をコンピュ
ータ処理することにより迅速に把握し、押下げ装置に配
設されたジヤツキの圧入力や刃口の1削形状を決定する
ことができるので、姿勢が大きく変化する前に修正する
ことが可能で、ケーソンの施工精度の向上が計れる。更
に、ケーソン刃口背面側フリクションカット上部に設け
たジヤツキによってケーソン下端を動かし、これ善玉部
押下げ装置に配設されたジヤツキによる偏圧の載喬と併
用したり、刃口部地盤の場所的に変化させた掘削と合わ
せて用いれば、より効果的な姿勢や位置の修正効果が得
られる。以上の姿勢制御機構により、従来のオープンケ
ーソンの欠点である施工精度の悪さが克服されるばかり
でなく、大深度の施工を可能にすることができる。
また、刃口背面の周面摩擦が大きく沈設に支障となる場
合は、ケーソン躯体の下部内壁に取付けた前述の横方向
に移動自在な架台に取付けた、伸縮機構 屈折機構を有
する高圧水ジェット周面摩擦除去装置を用い、刃口背面
土砂を薄く削り取ることにより確実に低減できる。
製材の刃口背面からの漏出は、フックジョンカット直上
に設けた滑材漏出防止部材により防止することができ、
周面摩擦の確実な低減がはかれると共に、周辺地盤の沈
下防止効果を十分に期待できるものとなる。
このように沈下抵抗を確実に低減し、姿勢制御を行いな
がら掘削搦土と躯体構築作業を同時に行うことにより、
大深度においてもスムーズな沈設が可能となり、精度が
高く、確実な大深度オープンケーソンが施工できる。
〔実施例〕
以下本発明オープンケーソンの施工方法及びその装置を
図示の実施例にもとづいて説明する。
第1図は本発明施工方法の全体図を示す。
図において1は所要の径と高さを有するコンクリート製
の下部ケーソン躯体で、この下部には刃口1aが形成さ
れる。
この下部ケーソンは、下端に刃口1aを有するように従
来の工法で築造するか、その他の方法で製する。ケーソ
ン躯体の下部内壁1bには、水平方向にレールRを延設
する。
第2図に示すようにレールRは、ケーソン躯体1に対し
てアンカー31で固定され、このレールRには水平方向
に移動自在な架台21を数台係合し、当架台には地上よ
り操作するバックホウ等の公知の手段による!![11
2を設置して、刃口部やケーソン下端中央部の土砂を一
刑する。
上記掘削機2で掘削集土された土砂は、クラムシェルま
たは土砂バケツ等の公知の手段で上部開口部より排出す
る。
第3図は本発明施工方法の基本的構成(刃口部水中掘U
り1  滑動型枠装置、ケーソン押下げ装置)のうち滑
動型枠装置の詳細を示す。
下部ケーソン周囲方向に定間隔で樹立される鋼棒lOに
は、昇降機能を有する滑動型枠装置4を支持せしめる。
この滑動型枠装置4はサイロ等の築造に採用されるもの
と同種のもので、鋼棒10を挟持する挟持手段41及び
鋼棒10に沿って荷重を支持しつつ滑動型枠装置全体を
上昇せしめる上昇手段42及び築造するケーソンの内外
径にあわせて対設した内型枠43、外型枠44、作業床
47を備えている。そして、必要に応じ滑動型枠装置を
支持し、上昇せしめるための鋼棒に嵌合するさや管45
を用いる。また、鋼接挟持、上界本殿は、内外型枠を下
部に歪量したヨーク46に設けられている。
また、下部ケーソンlの上部に順次継ぎ足し築造される
ケーソン本体にの外周位置には、アースアンカーや反力
杭を反力としたケーソン押下げ手段8が配設される。こ
のケーソン押下げ手段8は、ケーソン本体にの外周面を
抱持する抱持枠81と、この抱持枠81がケーソン本体
外周と近接する位置に設けられるブラケット82または
くさび85と、当抱持枠を押下げるために所定の位置に
設けられるセンタホールジヤツキ83により構成される
。押下げ装置は、アースアンカや反力杭等と接続したロ
ッド84をセンターホールジヤツキ中空部で把握し、ジ
ヤツキの油圧シリンダを伸ばすことにより抱持枠全体を
押下げ、ブラケットまたは、くさびを介してか、あるい
は抱持枠を締付けることによる外周面との摩擦力により
ケーソン本体を押下げるようになす。
ケーソン本体と共に押下げられた抱持枠は、次回押下げ
に必要な所定の位置まで上げて設置しなおす。
ケーソンの押下げ装置の例を第4図〜第6図に示す。
第4図に示す実施例は直線状の鋼桁数本をケーソンを取
囲むように設置して抱持枠81とし、個々の鋼桁間接綾
部のビン支水上にセンターホールジヤツキ83を設け、
抱持枠とケーソン躯体間の力の伝達は、ブラケット82
によったものである。第5図の実施例は、鋼桁支間を短
くして接続部を連結ビン86で継いで、円形に近い多角
形の抱持枠とし、センターホールジヤツキ83を等間隔
に鋼桁スパン中央部に設け、抱持枠とケーソン躯体間の
力の伝達はくさび85によったものである。くさび85
はねじ込み方式または圧入方式により、圧入前に効果が
出る状態にしておくことができる。第6図の実施例は抱
持枠を円形として、抱持枠に取付けた締付はジヤツキ8
7によりケーソン躯体を締付け、抱持枠とケーソン外壁
面間の一擦力により、ケーソンに押下げ力を伝達する方
式である。
ケーソン沈設中は、ケーソンに設けた画定式傾斜計91
、沈下計92のデータをコンピュータ処理するか、地上
部内定点に設けたレーザー尭進億とケーソン躯体下部に
設置したターゲットを用いたりすることによりケーソン
の位置、姿勢を迅速に把握する。また、ケーソン躯体に
設けた刃口荷重93、周面摩擦計94、油圧ジヤツキの
圧力計95等の各種センサーによる計測値及びその変化
により、沈下荷重に占める自重と圧入力の割合や、沈下
抵抗に占める周面摩擦及び浮力と刃口反力の割合を正確
に把握して、姿勢修正のために最適の押下げ装置に配設
されたジヤツキの個別の圧力や、刃口下の掘削形状の場
所的な変化を、コンピュータ処理により決定しながら掘
削と圧入を繰り返す。
以上の方法により姿勢制御を行いつつケーソンを沈設す
る。
姿勢や位置の修正を更に効果的に行いたい場合は、第7
図に示すようにフリクションカット11の上部に設けた
金属、ゴムまたは高強度−緒を偏平で膨張可能な袋状に
しに袋体14に液体をボンダで注入することによりふく
らませたりしぼめたりさせ、これをジヤツキとして用い
ることによって下部刃口の位置を動かせる下部刃口位置
修正ジヤツキ12をケーソン側面の地上部ジヤツキと併
用する。この下部ジヤツキは、ケーソン沈設中に破壊し
ないように月日鉄板から継げた薄板で防護する。
フリクションカット下刃口背面の周面摩擦が非常に大き
く、ケーソン沈設に支障がある場合には、第8図に示す
ような高圧水ジェット周面摩擦除去装置7を用いて、刃
口背面の土砂を薄く削り取ることによりフリクシジンカ
ット下の周面摩擦を除去する。これはケーソン下部内壁
に横方向に延設したレールに沿って移動自在な前述の水
中掘削機取付架台にガイド72を係合して、高圧水ジェ
ットパイプ71をガイド72に添って伸縮自在とし、油
圧ジヤツキ装置73によりノズル74を上方に屈折させ
る機構を有することにより刃口背面下に正確に位★させ
、必要、に応じてフリクションカット下刃口背面の土砂
を薄層に削り取り、周面摩擦を離去する。
前記高圧水ジェット周面摩擦除去装置7は、姿勢制御や
最軽沈下時で微妙な薄層掘削が要求される場合は刃口下
IMWrJに用いることもできる。
また、前述の刃口背面側下部ジヤツキと併用することに
より、刃口位置の修正をより効果的に行える。
フリクションカットより上部の周面摩擦低減や周辺の地
盤沈下防止のために注入したベントナイト等の滑材の刃
口下部がら漏出を防止するため、ケーソンには滑材漏出
防止部材を設ける。
これは、第9図に示すように、薄鉄板を短冊状にして重
ね合わせたり、ワイヤーを密に東ねたりしたものを用い
て、下端をケーソンフリクシジンカット直上のコンクリ
ートまたは刃口金物に係止し、上部を滑材の注入圧によ
り地山に追従するようにして、隙間なく配置することに
より、滑材の漏出防止に効果を発揮することかでき る
上述のような施工装置を用いることにより、下部や側部
では掘削や圧入、姿勢制御を行いつつ、搬削された土砂
をクラムシェルや土砂バケツ等の従来の排出手段を用い
てケーソン外へ排出せしめると同時に、上部にて鉄筋の
組立を行った後、滑動型枠を所定位置まで上昇させて、
この内外型枠間にコンクリートを打設する。このとき鉄
筋の組立が完了している高さのみコンクリートを打設し
つつ滑動型枠装置を順次上昇せしめる。
このようにして、上下で異なる作業を同時に行うことが
できるので、作業効率が極めて良くなるほか、その姿勢
制御機構や、馬面摩擦低減機構などにより、確実で精度
の高い施工が可能となる。
〔発明の効果〕
本発明による時は、下部ケーソンの刃口部を掘削しつつ
、上部で鉄筋組立f&コンクリートの打設作業等ケーソ
ンの上下部で異なる作業を同時に行うことができ、しか
も型枠の組立、解体作業が必要でないので作業性が向上
し、工期を大幅に短縮することができる。
また刃a下の確実な!!削、mvn嫌療の低減とその姿
勢制御機−により、地盤の性状に拘らず確実で精度の高
い施工が確保される。
以上により、大深度施工に適した、工期が短く、確実で
精度の良いオーブンケーソンが施工可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明オープンケーソンの施工方法を示す実施例
で、第1図は全体の説明図、第2図は水中掘削機取付部
の断面図、第3因は清動型粋装置の拡大断面図、第4図
、第5図及び第6図はケーソン本体押下げ装置の説明図
で、(A)は断面図(B)は平面図(C)は拡大図、第
7図はケーソン下部姿勢、位置制御装置の説明図、第8
図は高圧水ジェット周面摩擦除去装置の説明図で、 (
A)は断面図、 (B)は平面図、 (C)は拡大図、
(D)は袋体の説a図であり、第9図(A)。 (E)は注入清材漏出防止の説明図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケーソン躯体の下部内壁に横方向に延設したレー
    ルに沿って移動自在な地上より操作する水中掘削機械を
    、ケーソン上部には作業床付滑動型枠を、更に外周部に
    はケーソン押下げ装置とを備え、ケーソン下部の刃口部
    では掘削し、この掘削土砂を排出手段にて順次排出し、
    上記押下げ装置にてケーソンの沈設をはかりながら、ケ
    ーソン上部で鉄筋型枠の組立及びその後のコンクリート
    打設工事を同時になすことを特徴とするオープンケーソ
    ンの施工方法。
  2. (2)沈設中のケーソンの姿勢や位置およびケーソンに
    作用する刃口反力や周面摩擦、周面土圧を常時検出し、
    外周部押下げ装置により偏荷重を作用させたり、刃口下
    掘削形状を場所により変化させたりすることによつて、
    沈設と同時にその姿勢、位置制御を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のオープンケーソンの施工方法。
  3. (3)ケーソン下部の刃口背面フリクションカット上部
    に、外周部に沿って横方向に複数個のジャッキを配設し
    、個々のジャッキの圧力を変化させることによつてケー
    ソン下部の水平移動を起こさせ、ケーソンの姿勢、位置
    制御を行うことを特徴とする請求項2記載のオープンケ
    ーソンの施工方法。
  4. (4)地上より操作する、ケーソンの下部内壁に横方向
    に延設したレールに沿って移動自在な高圧水ジェットパ
    イプノズルを用い、ケーソン刃口直下より刃口背面側の
    土砂を薄く削り取ることによって、ケーソン刃口背面の
    周面摩擦を除去することを特徴とする請求項1又は2記
    載のオープンケーソンの施工方法。
  5. (5)ケーソン下部の刃口背面フリクションカット上部
    に、上端が地山に追従するように広がる部材の下端を、
    躯体外周部に沿つて横方向に係止することによって、ケ
    ーソン外周部と地山との間に介在させた滑材の漏出を防
    止することを特徴とする請求項1又は2記載のオープン
    ケーソンの施工方法。
  6. (6)ケーソン躯体の下部内壁に横方向に延設したレー
    ルに沿って移動自在な地上より操作する水中掘削機械と
    、ケーソン上部の作業床材滑動型枠装置と、ケーソン外
    周部のケーソン押下げ装置と、ケーソンの位置や姿勢、
    沈下抵抗力の検出装置とからなるオープンケーソンの施
    工装置。
  7. (7)ケーソン下部の刃口背面フリクションカット上部
    に、金属、ゴムあるいは高強度繊維を材料として、膨張
    可能な袋体とし、当袋体に注入する注入材の量を制御す
    ることによりジャッキの機能を持たせた袋状ジャッキを
    、ケーソン外周部に沿って複数個配設し、個々のジャッ
    キの圧力を地上から操作することにより変化させ、ケー
    ソン下部を水平移動させられる姿勢、位置制御装置を有
    する、請求項6記載のオープンケーソンの施工装置。
  8. (8)ケーソン下部内壁に、横方向に延設したレールに
    沿って移動自在に取付けた架台に係合させた、刃口に沿
    つて伸縮自在で、先端ノズルが刃口背面直下において上
    方へ屈折自在な高圧水ジェット周面摩擦除去装置を有す
    る請求項6記載のオープンケーソンの施工装置。
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