JP2688560B2 - 地下躯体の構築工法 - Google Patents

地下躯体の構築工法

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JP2688560B2 JP5159333A JP15933393A JP2688560B2 JP 2688560 B2 JP2688560 B2 JP 2688560B2 JP 5159333 A JP5159333 A JP 5159333A JP 15933393 A JP15933393 A JP 15933393A JP 2688560 B2 JP2688560 B2 JP 2688560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下躯体の構築工法、
即ちケーソン圧入工法に関するものであり、詳しくはオ
ープンケーソンを圧入沈下させる構築工法及びその制御
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーソン圧入工法は、あらかじめ地上で
構築されたケーソンの下端部(函内)の地盤を掘削して
行くと、この地盤がケーソンの重量を支え切れなくなっ
た時にケーソンは自然に沈下するという基本原理による
ものであり、工期が短かく、人員も少なくて済む等の利
点によって、近年、橋梁基礎等の構築において広く採用
されている。
【0003】最近、ケーソン工法による工事をより安全
かつ効率的に施工するために、ケーソンの沈下力とそれ
に対する抵抗力とのバランスを外力によって調節する試
みがなされるようになった。その一つは、ニューマチッ
クケーソン工法において、函内の空気圧を調圧すること
によって、自然沈下力を制御するものである。
【0004】一方、オープンケーソン工法においては、
油圧ジャッキとアースアンカーとの組み合わせによっ
て、ケーソンをその上部から圧入する方法が開発されて
いる。また、最近、ケーソンの姿勢や状態と土の抵抗力
とに関する各種パラメータの計測技術も発達してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オープ
ンケーソン工法に対する圧入力の調整は、予め得られた
土質調査結果に基づいて地盤の抵抗力を予想し、この予
想に従って、経験と勘とによって油圧ジャッキを操作す
ることによって行われていた。このよう方法では、場所
による土質の変化や地層の厚さの差等に起因するケーソ
ンの急沈下や不同沈下の発生に対応することができない
という問題点があった。
【0006】また、従来、各種のセンサーでケーソンの
状態に関するデータを採取しても、地盤を掘削する形状
や土質とケーソンの沈下との関係が定量的に明確でない
ため、それらのデータを掘削および圧入に適切かつ迅速
にフィードバックすることができないという問題点があ
った。
【0007】上記問題点のため、オープンケーソン工法
は、高層ビル等の大型の構築物には中々適用しにくかっ
た。しかしながら、最近、都会地において周辺を建物や
地下鉄等に囲まれた不整形な敷地に高層ビル等の大型建
築物を構築する場合に、その地下部分をケーソン工法を
用いて少ないコストおよび人員で短い工期で構築したい
という要望が増加しつつある。
【0008】本発明は、このような要望に対応するため
になされたものであって、高層ビルの地下部分のように
深度が深く大重量でしかも不整形なケーソンを、安全に
精度良くかつ短い工期で沈設するためのケーソンを圧入
沈下させる構築工法を実現することに課題を有する。
【0009】上記課題を解決するために、本発明に係る
地下躯体の構築工法は、刃口周辺の土質の変化に応じて
法面角度を変化させて土砂を掘削するようにした刃口躯
体と、該刃口躯体を取り付けたロット躯体とからなるケ
ーソンであって、前記刃口躯体を取り付けたロット躯体
を地下方向に圧入して沈下させながら、前記刃口躯体を
取り付けたロット躯体の上部に別のロット躯体の構築を
併行して行うようにして、所望の階層からなる複数のロ
ット躯体を圧入沈下させるようにしたことである。
【0010】又、刃口躯体の土質の変化に応じて法面角
度を変化させて土砂を掘削するようにした刃口躯体と、
該刃口躯体を取り付けたロット躯体と、該ロット躯体を
地下に沈下させるロット躯体内の適宜位置に所定間隔を
もって複数のアースアンカーを埋設し、該埋設したアー
スアンカーを支軸にして前記ロット躯体を沈下させるケ
ーソンであって、前記刃口躯体を取り付けたロット躯体
の下部側の土砂を掘削し、前記複数のアースアンカーを
支軸にして前記ロット躯体の姿勢及び沈下状態を維持管
理して圧入沈下させながら、前記刃口躯体を取り付けた
ロット躯体の上部に別のロット躯体の構築とを併行して
行うようにして、所望の階層からなる複数のロット躯体
を圧入沈下させるようにし、且つ前記ロット躯体の姿勢
及び沈下状態を維持管理しながら圧入沈下する状態を3
次元表示するようにした地下躯体の構築工法である。
【0011】
【作用】上記構成によって、刃口躯体を取り付けたロッ
ト躯体を地下方向に微量に圧入して沈下させながら、こ
の刃口躯体を取り付けたケーソン躯体の上部に別のロッ
ト躯体の構築とを併行して行うことによって、ケーソン
を構成するロット躯体の階層に限定されないで所望の階
層を構築することができると共に工期を短縮することが
できる。
【0012】又、上記構成によって、ケーソンは、複数
層のロット躯体を順次積み重ねることによって構築され
る。具体的には、刃口躯体を取り付けたロット躯体の下
部側の土砂を掘削して第i(iは1以上の整数)層以下
のロット躯体を圧入及び沈下させながら、第i+1層の
ロット躯体の構築工事が併行して行われる。このような
方法によって、どんなに深度が深く大型のケーソン工事
でも実行可能となり、しかも、ケーソン沈設に要する工
期が著しく短縮される。
【0013】更に、上記構成により、刃口躯体を構成す
る刃口金物周辺の土質の変化に応じて、掘削する土の法
面角度を変化させるように管理することによって、刃口
金物の周囲の土による刃口抵抗の計測結果を即時に掘削
工事に反映することができ、特に深いケーソン工事の安
全性および精度が向上する。
【0014】更に、ロット躯体の姿勢及び状態を、掘削
する土地の総合抵抗力を刃口躯体の圧入及び沈下の制御
にフィードバックし、複数のアースアンカーを支軸とす
る圧入圧力を自動調整することができるため、いわゆる
ロット躯体を沈下させるための複数のアースアンカーに
連結されている油圧ジャッキの調整を自動的に行うこと
が可能となり、且つこの状態は3次元表示にして一目瞭
然に視認できるようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るケーソン圧入工法による
地下躯体の構築工法の実施例について図を参照にして説
明する。先ず、図1〜図6に示すように、本発明に係る
ケーソン圧入工法による地下躯体の構築工法は、ケーソ
ンを構成する刃口躯体を取り付けたロット躯体を地下方
向に圧入して沈下させながら、刃口躯体を取り付けたロ
ット躯体の上部の別のロット躯体の構築とを併行して行
うようにしたことにより、工期を短縮することができる
等の種々の利益を得ることができる。
【0016】即ち、ケーソンは、図1に示すように、複
数層のロット躯体を順次積み重ねることによって構築さ
れる。先ず刃口躯体を取り付けたロット躯体である、第
1のロット躯体の構築が行なわれる(S1)。この第1
のロット躯体の構築が完了すると第1のロット躯体の圧
入及び沈下させながら、第1のロット躯体の上部に第2
ロット躯体の構築に併行して、第1のロット躯体の下部
側の土砂の掘削が施工される(S2)。この第1のロッ
ト躯体を地下方向に圧入して沈下させる沈下量は、第2
のロット躯体を構築する期間に比べて比較にならないほ
どの沈下量であり、第2のロット躯体の構築に影響は与
えない。
【0017】このようにして、第i(iは1以上の整
数)層以下のロット躯体を圧入して沈下させながら、第
i+1層のロット躯体の構築工事が行われる。例えば第
2のロット躯体を備えた第1のロット躯体を圧入して沈
下させながら、第3のロット躯体の構築が、第2のロッ
ト躯体を構築した略同位置において行なわれる(S
4)。もし第4のロット躯体構築までであれば、第4の
ロット躯体構築が完了と同時に第1〜第4のロット躯体
の圧入及び沈下させる沈設工事が行われることによっ
て、地下4階層の建設工事が完了することになる(S
5)。このようなケーソン工法によって、どんなに深度
が深く大型のケーソン工事でも実行可能となり、しか
も、ケーソンを地下方向に圧入して沈下させる沈設工事
に要する工期が著しく短縮される。
【0018】また、図2〜図5に示すように、ケーソン
躯体1の姿勢および状態と、土の総合抵抗力と、環境へ
の影響とを表すパラメータが各種計測器によって自動計
測される。これら計測器からの計測データは、ケーソン
躯体1内に設けられた制御室内のデータ処理装置でデー
タ処理され、このデータ処理の結果は即時に掘削および
圧入及び沈下させる際のデータとして使用するためにフ
ィードバックされる。
【0019】即ち、図2に示すように、ケーソン工法で
建設する場所の特定場所に躯体を圧入して沈下されるた
めのアースアンカー3を埋設する。このアースアンカー
3の先端3aは、基礎杭と異なり地盤の支持層まで打ち
込まれる必要がなく、ケーソンを圧入して沈下する引っ
張り度を維持できればよい深さまで打ち込まれており、
建設完了後にはそのまま放置される。詳細は後述する。
【0020】このアースアンカー3を適宜箇所に複数打
ち込み後に第1のロット躯体1aの構築が行なわれる。
この第1のロット躯体1aには土層に圧入及び沈下させ
るための刃口躯体を構成する刃口金物4を連続して形成
してある。
【0021】このアースアンカー3及び第1のロット躯
体1aの構築が完了すると、図3に示すように、第1の
ロット躯体1aにアースアンカー3の後端側を通してそ
の上に圧入ジャッキを備えた圧入設備9を全ての複数の
アースアンカー3に設ける。そして圧入管理室24から
の指示に基づいて夫々のアースアンカー3を支軸にして
圧入設備9により第1のロット躯体1a自体が地下方向
に押し下げられる。アースアンカーの先端側は深く支持
層まで打ち込まれているので、第1のロット躯体1aの
刃口躯体を構成する刃口金物4(図2参照)が地下方向
に圧入され、第1のロット躯体1a自体を地下方向に圧
入して沈下させることができる。
【0022】この第1のロット躯体1aを圧入及び沈下
させる際には、その下側にある土砂等をミニバックホウ
17等(図3参照)で採取しておく必要がある。この採
取された土砂等はロット各層の隙間を介してタワークレ
ーン10等により適宜取り除かれる。従って、第1のロ
ット躯体1aの下部側にある土砂等は、第1のロット躯
体1aの構築に併行して建設作業を進行させる必要があ
る。
【0023】又、第1のロット躯体1aには、複数本の
アースアンカー3を支軸にして、ロット躯体全体を圧入
して沈下させる圧入設備9を設けると同時に適宜箇所に
計測用センサーを備えた構成になっている。この計測用
センサーは、図4に示すように、例えば刃口金物4には
刃口荷重計、第1のロット躯体の側面には周囲摩擦計、
第1のロット躯体の適宜位置に鉄筋計、圧入設備9の夫
々に圧力計等が配設され、これらの計測用センサーは全
て圧入管理室24のデータ処理装置に接続されている。
【0024】このようにして、各種の計測用センサーを
第1のロット躯体1aに取り付け、アースアンカーに取
り付けた圧入設備9を操作して圧入して沈下させなが
ら、併行して第2、第3、…のロット躯体を作成する。
そうして、図5に示すように、例えば地下に構築する建
設が3階層からなるならば第1、第2、第3のロット躯
体1a、1b、1cを順次作成して圧入して沈下させて
完成となる。従って、地下に構築する階層の周囲に配設
する所謂根切り工事等を省略することができる。
【0025】このようにしてケーソン工法による建設
は、図6及び図7に示すように、敷地Aの周囲に隣接し
てある多くの隣接建物と、道路と、地下鉄とに囲まれた
不整形な敷地Aであっても、敷地Aの境界と建物の側壁
との間隔(t)を、例えば10cm位の間隔でケーソン
1を圧入沈下させて沈設工事を行い、その上に、例えば
10階建てのビル2を建設する。
【0026】この実施例のケーソン1は、オープンケー
ソンであって、4層のロットを順次積み重ねて構築す
る、即ち、第1、第2、第3、第4のロット躯体から構
築されており、実施例における第1のロット躯体1aの
高さは5.5m、重量4000トンであり、第2のロッ
ト躯体1bは地下3階に相当し、その高さは5.4m、
重量は2500トンであり、第3のロット躯体1cは地
下2階に相当し、その高さは5.4m、重量2000ト
ンであり、第4のロット躯体1dは地下1階に相当し、
その高さは5.3m、重量1800トンである。
【0027】ここで、ケーソン工法により建設する場合
には敷地Aに沈下させるためその沈下させる敷地Aの地
質調査が重要である。この地質は、図8に示すように、
地質柱状図で表わすことができる。例えば敷地Aの土質
は、上から埋土が2.30m、ローム層が5.70m、
疑灰質シルトが7.60m、粘土が9.80m、粘土質
シルトが10.60m、シルト質細砂が12.05m、
細砂が13.10m、中砂が14.50m、シルト混じ
り細砂が15.50m、貝殻混じり細砂が17.30
m、シルトが18.60m、細砂が20.30m、砂質
シルトが19.30m、細砂が20.30m、砂混じり
シルトが23.40m、砂混じり中砂が24.50m、
砂利が30.55mとなっており、これら土質のN値、
せん断抵抗角、粘着力共に、深度方向に大きな変化が見
られ、土砂の掘削とケーソンの沈設工事の管理を難しく
する要因の一つとなっている。
【0028】次に、上記説明した地質状態に基づいてケ
ーソン1の沈設工事を行なうケーソン工法について説明
する。本実施例においては刃口躯体を取り付けたロット
躯体を地下方向に圧入して沈下させながら、第1のロッ
ト躯体の下部側の土砂の掘削と、新たなロット躯体の構
築との併行実施方式を採用し、以下述べるような、徹底
した安全管理と、情報化された半自動圧入管理によって
施工される。
【0029】先ず、ケーソン工事準備から工事完了まで
の工事全体の概略的流れについて図9〜図18を参照に
して説明する。
【0030】1.準備工 先ず予めアースドリル法等によって、数十本の基礎杭が
支持層の深さに打設される。この基礎杭はケーソン工法
により地下建設が完了した時に第1のロット躯体1aと
連結する位置まで打ち込まれている。
【0031】次に、図9に示すように、加圧桁3aの適
宜位置に複数のアースアンカー3を前記図8で説明した
地質柱状図に基づいて、ケーソンを沈下するのに最適な
深さまで打ち込む。この加圧桁3aに関しては、後述す
る図19に示すように第1のロット躯体1aの複数の適
宜位置に配設されている。このアースアンカー3の打ち
込みは、図10に示すように、先ずアースアンカー3が
挿通できる大きさからなる穴である側孔3bを前記図8
で示した地質状態に基づいて開設する。そしてその開け
た側孔3bの上端側からコンクリートと緊張部3eとが
付着しないようにシース3fを被せ、その上部にアンカ
ーカップラー3cを嵌合させてアースアンカー3を打ち
込む。アースアンカー3を打ち込んだ後に、アンカーの
先端にコンクリート等を流し込んで定着部であるアンカ
ー体3dを作成する。
【0032】2.第1のロット躯体の構築(刃口躯体を
取り付けたロット躯体の構築) 第1のロット躯体1aの構築は、図11に示すように、
アースアンカー3を配設した加圧桁3aを基準にして地
中の所定位置に頭板5を配設すると共に、刃口躯体を構
成する刃口金物4を作成するために足場6を設ける。こ
の刃口金物4を頭板5と共に地中に設置すると共に、ケ
ーソン1の第1ロット躯体1aを構築する。第1のロッ
ト躯体1aの構築作業は、鉄筋組み立て、型枠形成、躯
体コンクリート打設、養生、第1ロット躯体完成、型枠
および足場の解体の各工程からなる。
【0033】3.圧入設備とクレーン等の設置 完成した第1ロット躯体1a上には、図12に示すよう
に、加圧桁3aの移動、タワークレーン10の設置、グ
ラブホッパー11等の設置が行なわれる。即ち、加圧桁
3aを支圧板8を介して刃口金物4の上部に載せる。そ
して、加圧桁3aの上に、圧入設備9をアースアンカー
3の上端と連結する。併行してタワークレーン10と、
ケーソン1の外側の地面上にグラブホッパー11を設置
する。
【0034】この圧入設備9は、図13に示すように、
油圧ジャッキ12と、スイベル吊り具13と、このスイ
ベル吊り具13とアンカーカップラー3cとを接続する
グリッパーロット14と、上部グリッパー15と、下部
グリッパー16とから構成されている。このような構造
によって、アースアンカー3を緊張状態に保持しながら
油圧ジャッキ12の圧力を加圧桁3aに印加して、刃口
金物4は地下方向に圧入させ、第1のロット躯体全体を
圧入して沈下させて沈設工事を行うことができるように
なっている。
【0035】 4.掘削、及び第1のロット躯体の圧入及び沈下 掘削、及び第1のロット躯体の圧入及び沈下は、図14
に示すように、第1のロット躯体1aの下側の土砂をミ
ニバックホウ17を用いていわば人力で掘削し、第1ロ
ット躯体1aを圧入設備9により油圧で圧入して加圧桁
3aを介して刃口金物4に圧力を加えることによって、
アースアンカー3を支軸にして第1のロット躯体1aを
圧入して沈下させる。
【0036】5.第2のロット躯体の構築 第2のロット躯体1bの構築は、図15に示すように、
上記圧入して沈下した第1のロット躯体1aの下部側の
土砂を掘削し、第2のロット躯体1bを構築しながら、
第1ロット躯体1aを圧入設備9によりアースアンカー
3を支軸にして圧入して沈下させる。前述したようにこ
の沈下する沈下量は微量であり、第2のロット躯体の構
築には影響を与えない。この第2のロット躯体1bの構
築工事は、内外の足場18の組立、鉄筋の組立、型枠の
組立、コンクリート打設、養生、型枠および足場の解体
の各工程によって完了する。
【0037】 6.第1、第2のロット躯体の圧入及び沈下 第1、第2のロット躯体1a、1bの圧入及び沈下は、
図16に示すように、第1のロット躯体1aの下側をミ
ニバックホウ17で掘削し、圧入設備9の操作によりア
ースアンカー3を支軸にして加圧桁3aに加圧すること
によって、第1のロット躯体1a及び第2のロット躯体
1b全体を圧入して沈下させる。そして、第1のロット
躯体1a及び第2のロット躯体1bを圧入して沈下させ
ながら、第3のロット躯体1cの構築を併行して行う。
【0038】 7.第1、第2、第3ロット躯体の圧入及び沈下 上記説明したように第1、第2のロット躯体1a、1b
を圧入して沈下させることは第3のロット躯体1cにつ
いても同様であり、第1のロット躯体1aの下部側の土
砂をミニバックホウ17で掘削し、圧入設備9の操作に
よりアースアンカー3を支軸にして加圧桁3aに加圧す
ることによって、第1、第2、及び第3のロット躯体1
a、1b、1cを圧入して沈下させる。そして、圧入し
て沈下させながら、第4のロット躯体1d(図17参
照)の構築を併行して行う。
【0039】8.圧入設備および掘削機器の撤去 図17に示す第4のロット躯体1dまで圧入及び沈下さ
せて沈設工事が完了したら、図16に示すタワークレー
ン10およびグラブホッパー11を解体し、アースアン
カー3等の緊張具、加圧桁3a、および圧入設備9を撤
去し、図17に示すように、第1〜第4のロット躯体1
a〜1dからなるケーソン1が完成する。
【0040】9.底部コンクリート打設、完了 最後に、図18に示すように、ケーソン1の第1のロッ
ト躯体1aと基礎杭18とを連結するために、コンクリ
ート18aを打設してケーソン1の沈設工事は完了す
る。
【0041】本ケーソン沈設工事の一時点における各機
材の配置状況は、図19及び図20に示すように、ケー
ソン1の第1のケーソン躯体1aは、適宜複数箇所に柱
1eを設け、前記図8で説明した土質柱状図に基づいて
加圧桁3aを適宜箇所に複数個設けた構造となってい
る。夫々の加圧桁3aには圧入設備9が備えられてお
り、前記図13を用いて説明したように、油圧ジャッキ
12により加圧桁3aに加圧することによって、アース
アンカー3を支軸にして第1のケーソン躯体1a全体を
圧入して沈下させることができる。
【0042】このようにして、多数の油圧ジャッキ12
が第1のケーソン躯体1aの周囲にそって配列されるこ
とになる。そして多数の人員と機器とを同時に働かせて
実施する大規模なケーソン沈設工事を安全かつ最短期間
で行うためには、従来のようにオペレータが沈下計を用
いてその経験と勘によって行う方法では到底実施不可能
である。
【0043】そのため、本実施例においては、以下述べ
るような、徹底した安全管理システムと、経験や勘に頼
らず科学的な理論と現実に採取されたデータとに基づく
情報化された半自動圧入管理システムとが適用されてい
る。
【0044】まず安全管理システムは、図21に示すよ
うに、予め作業工程毎に予想される危険項目を抽出し
て、その対策をたてることである。
【0045】これらの安全管理事項は、特に詳しい説明
を要しないところであるが、この中で一つだけ本発明に
おいて特徴とする土の法面の角度管理について説明す
る。
【0046】即ち、前記図8を参照にして説明したよう
に、敷地の地質柱状図に基づいて掘削後の圧入を計算す
るのである。例えば、掘り進むに従って、土質はロー
ム、粘土、砂と変化して行く。このことは、掘削した土
の自然の法面角度が変化することを意味し、一律な掘削
方法で掘削した場合には、土の抵抗力とケーソンの荷重
のアンバランスが生じ、ケーソンの急沈下や、沈下不
足、不同沈下の原因になる。
【0047】従って、本ケーソン工法による沈下におい
ては、下記のように、土質に応じて法面角度を変化する
ように管理を行っている。この法面角度の管理は法尻位
置を必ず確認することによって確実に行っている。
【0048】例えば、ローム層19の場合には、図22
に示すように、法尻位置Pから第1のケーソン躯体1a
に設けた刃口金物4の梁20の下の土の法面角度を45
度にする。
【0049】次に、図23に示すように、梁20の真下
のローム層19からなる土19aを、ケーソン1を支持
する部分19bを残して直角に削り取る。
【0050】そして、図24に示すように、ケーソン1
を圧入して残した土19bを外側に押し出した後に、図
25に示すように、法面に押し出されて流れ落ちた土を
掘削し搬出する。
【0051】又、粘土層21の場合には、最初は、図2
6に示すように、粘土層21は、刃先金物4と梁20の
一部と接し、その法尻位置Pとの法面角度は45度とす
る。そして、図27に示すように、法面に沿って所定の
厚さだけ土21aを掘削した後に、図28に示すよう
に、ケーソン1を圧入して沈下させる。この沈下する沈
下量は土21aの厚さに略等しい。その結果、図29に
示すように、法面およびその下の面に流れ落ちた土21
cを掘削し搬出する。
【0052】砂質土22の場合には、最初は、図30に
示すように、砂質土22は刃口金物4の先にのみ接し、
法尻位置Pからの法面角度は60度となるようにする。
【0053】そして、図31に示すように、法面の沿っ
て所定の厚さ22aだけ掘削し、次に図32に示すよう
に、ケーソン1をこの厚さ22a分だけ圧入する。その
結果、図33に示すように、傾斜面およびその下の面に
流れ落ちた土22bを掘削し搬出する。
【0054】上記のように、深度による土質の変化に応
じて掘削と圧入の作業手順を変化させることによって、
ケーソン沈設工事の安全性が高まると共に、工事の進行
速度が一定となる。又、場所によって刃口抵抗力に偏り
があるような場合には場所によって掘削手順を変えるこ
とによって、不同沈下を防止することができる。
【0055】次に、情報化された半自動圧入管理システ
ムについて説明する。情報化圧入管理システムの特徴
は、図34及び図35に示すように、ケーソン1内に圧
入管理室24を設置し、かつ、ケーソン1に各種の計測
器を取り付ける(S6、S7)。
【0056】これらの計測器の測定データを圧入管理室
24内に設置したデータ処理装置25によってリアルタ
イムで処理し、この処理結果をケーソン1の圧入沈設工
事、及び土の掘削工事に即座にフィードバックすること
である(S8、S9、S11、S12)。
【0057】データ処理装置25は、圧入設備9の夫々
の油圧ジャッキ12の所要圧入力をリアルタイムで算出
すると共に、データ処理結果を管理データとしてCRT
モニタの画面に表示する。表示された管理データを常時
監視することによって、ケーソン1の状態をリアルタイ
ムで把握し、この情報を適時適切に掘削および圧入作業
へフィードバックすることができる。
【0058】ケーソン1には、図35に示すように、圧
入設備9に設けた圧力計26と、刃口金物に設けた刃口
荷重計27と、ケーソン1の外側壁に設けた周面摩擦計
28と、絶対沈下計29と、差圧計30と、鉄筋計31
とが設置されている。また、隣接建物には、設置型傾斜
計32が取り付けられている。
【0059】圧力計26は、各油圧ジャッキ12に取り
付けられ、圧入力を測定し、測定データをデータ処理装
置25へ出力する。
【0060】刃口荷重計27は、刃口金物4の複数箇所
に取り付けられており、刃口金物4の周囲の土の抵抗力
(刃口抵抗)を測定し、測定データをデータ処理装置2
5へ出力する。
【0061】周面摩擦計28は、ケーソン1の外壁周面
の複数箇所に取り付けられており、ケーソン1の周面と
地盤との間の摩擦力を測定し、測定データをデータ処理
装置25へ出力する。
【0062】絶対沈下計29は、ケーソン1の絶対沈下
量および沈下速度を測定し、測定データをデータ処理装
置25へ出力する。
【0063】差圧計30は、ケーソン1の複数箇所に取
り付けられ、位置による沈下量の差を示す相対沈下量を
測定し、測定データをデータ処理装置25へ出力する。
【0064】鉄筋計31は、ケーソン1の鉄筋の内部応
力を測定し、測定データをデータ処理装置25へ出力す
る。
【0065】設置型傾斜計32は、隣接建物に取り付け
られており、ケーソン工事に起因する、隣接建物の傾斜
等を測定し、測定データをデータ処理装置25へ送る。
【0066】上記の他、山留壁の変形を測定するため、
埋設型またはスライド式の傾斜計が所要場所に設置され
ている。
【0067】上記各計測項目は、各種工事条件の下で、
ケーソンの圧入工事を管理するために必須のものであ
る。これら計測項目と管理項目との間の関係を図36に
示す。即ち、図36に示すように、大型ケーソンにおい
ては、ケーソン躯体の傾斜を極力小さく押さえなければ
ならない。そのために、絶対沈下量、沈下速度、および
相対沈下量を測定し、それらの測定結果を刃先掘削およ
び油圧ジャッキ12の圧入力にフィードバックする。
【0068】例えば、絶対沈下量または沈下速度が大き
すぎる場合は、刃先掘削の形状や寸法を変えたり、油圧
ジャッキ12の圧力を変える。また、相対沈下量が大き
い場合には、掘削位置や加圧位置を変える。
【0069】また、ケーソン1の内部応力は極力小さく
しなければならないが、不整形ケーソンにおいては、場
所により、掘削と圧入のバランスが崩れ易く、そのため
ケーソン1の不同沈下により躯体内応力が増大し易い。
従って、相対沈下量と、鉄筋応力を測定して、それらの
値が大きくなった時には、刃先掘削および油圧ジャッキ
12の圧入力の自動調整を行う。
【0070】また、場所打ち杭とケーソンとの接合を行
うために、圧入後のケーソンの位置および深度は高い精
度で求められなければならないから、絶対沈下量が特に
重要である。
【0071】刃口荷重が大きい時、又はそれが場所によ
って偏っている時には、不同沈下の原因となるので、刃
先掘削および加力方法を変えるようにする。
【0072】また、全ての工事条件および環境において
共通して、予期しない時期におけるケーソンの沈下の発
生は絶対に防止しなければならない。そのためには、絶
対沈下量、圧入力、刃口荷重、周面摩擦力、および沈下
速度の測定が重要である。
【0073】また、隣接建物や地下鉄への影響を極力少
なくする必要があるが、これには、沈下速度、建物傾
斜、および山留壁の変形の測定が大切である。なお、周
面摩擦力が大き過ぎる場合および隣接構造物の変位が大
きい場合には、滑材の使用の可否を検討する。これに
は、ケーソン1の周面と土との間にビニールシート等を
繰り出す方法がある。
【0074】上記の各計測器の測定データに基づき、デ
ータ処理装置25は、所定の計算を実行し、油圧ジャッ
キ12の所要圧力を算出すると共に、各種管理データを
モニタに即座に表示する。
【0075】所要圧入力の計算例を図37に示す。即
ち、図37に示すグラフにおいて、縦軸は深度を表し、
横軸は圧力を表す。点線の曲線は周面摩擦抵抗力を示
し、周面摩擦計28からの測定データに基づくものであ
る。
【0076】一点鎖線は、刃先抵抗力を示し、刃口荷重
計27からの測定データに基づくものである。実線の曲
線は、周面摩擦抵抗力と刃先抵抗力との合計を表す。ま
た、実線の直線は、各ロット構築後のケーソンの自重を
示し、点線の直線はアンカー能力を示す。
【0077】ケーソン1の沈下に対する抵抗は、主とし
て刃口金物4の周辺の土の抵抗力と、ケーソン1と周辺
の土との間の摩擦力によるものであるから、必要圧入力
は、上記抵抗力合計値からその時のケーソンの自重を引
くことによって計算される。
【0078】このようにして計算された、必要圧入力に
よって油圧ジャッキ12の油圧を制御することによっ
て、自動化された圧入システムが実現される。
【0079】図38は、リアルタイムで3次元表示され
る管理情報の一例を示す。画面の右上には、年月日およ
び時刻と、絶対沈下計29からの測定データに基づく現
在の沈設長と、現在の沈設長に対応する計算された相対
沈下量、鉄筋応力度および圧入荷重の各管理値が表示さ
れている。
【0080】また、画面中央には、各油圧ジャッキ12
からの測定データに基づく圧入荷重と、刃口荷重計27
からの測定データに基づく刃口荷重と、周面摩擦計28
からの測定データに基づく周面摩擦とが、立体的な棒グ
ラフで表示されている。
【0081】また、画面の下部には、差圧計30からの
測定データに基づく相対沈下量が、立体的な棒グラフで
表示されている。そして、画面の右端には、圧入荷重
と、刃口荷重と、周面摩擦との棒グラフの単位が表示さ
れている。
【0082】このように、リアルタイムで3次元表示さ
れる棒グラフを管理値と比較しながら、圧入工事の管理
を行う。棒グラフは、全体を一目で把握するのに極めて
便利な上に、全体の中のどこか一箇所でも異常があると
すぐに分かるという利点があるから、ケーソンの圧入管
理には最も適している。
【0083】上記の安全管理システムと半自動圧入管理
システムによって、本ケーソン圧入沈設工事は、下記の
基準に従って実施される。
【0084】(1)圧入開始前は、全員退去し、点呼を
行い、根切底が無人状態であることを確認する。また、
機械類は全て、開口部23(図19参照)の下に集め
る。 (2)ケーソン1の水平を確認する。
【0085】(3)各油圧ジャッキ12に平均に予備載
荷(50トン)する。この際、0トンから50トンに加
圧した後0トンに戻し、これを3回繰り返す。これによ
って、ケーソン外周の土によって発生する初期摩擦力を
除去する。
【0086】(4)初期摩擦力が無くなったことを歪み
量によって確認した後、75トンまで加圧する。 (5)沈下が進まない場合には、25トンずつ最大20
0トンまで増圧する。この場合、増圧後は充分な静止時
間(5分以上)を設け、沈下の傾向を把握する。
【0087】(6)175トンを越えても予定沈下量に
達しない場合は、原因を究明し、対策を再考する。な
お、200トン以上の荷重は加えない。 (7)予定沈下量に達したら、全油圧ジャッキ12の油
圧を抜き、ケーソン1が水平であることを確認する。こ
の際、油圧が完全に抜け、ケーソン1の沈下が完全に止
ったことを確認するまでは、根切底には立ち入らないよ
うに注意する。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る地下
躯体の構築工法は、ケーソンを複数階層のロットに分割
し、刃口躯体を取り付けたロット躯体を圧入及び沈下さ
せながら、積層するロット躯体の構築とを併行して行う
ので、どんな深度の深い大型のケーソンでも工事可能と
なり、また、ケーソン沈設工事の工期を著しく短縮する
ことができる。
【0089】また、土質による法面角度の管理を行うこ
とによって、掘削および圧入の安全性、精度、および効
率性が向上する。
【0090】更に、ケーソンを構成するロット躯体の姿
勢及び沈下状態を土の総合抵抗力によって複数のアース
アンカーを支軸とする圧入及び沈下を自動的に調整する
ことができるため、ケーソン工法の安全、制度、及び効
率を向上させたケーソンの圧入及び沈下を可能にし、そ
の状態を3次元表示によりビジュアルに視認できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーソンの沈設制御方法の構成を
示すフローチャート図である。
【図2】本発明に係るケーソンの沈設制御方法の構成を
示す工事の断面図である。
【図3】本発明に係るケーソンの沈設制御方法によるビ
ル建設の実施例を示す断面図である。
【図4】同断面図である。
【図5】同断面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同ケーソン工法による地上の建物を含めた説明
図である。
【図8】同上敷地の地質柱状図である。
【図9】同アースアンカーを示す説明図である。
【図10】同アースアンカーの詳細を示す断面図であ
る。
【図11】同圧入設備の詳細を示す断面図である。
【図12】同圧入設備と刃口金物との関係を示す説明図
である。
【図13】同圧入設備と刃口金物との関係を示す要部説
明図である。
【図14】同第1のロット躯体を沈下させる説明図であ
る。
【図15】同第1のロット躯体に第2のローム躯体を構
築した様子を示す説明図である。
【図16】同第1のロット躯体及び第2のローム躯体を
構築後沈下させる様子を示す説明図である。
【図17】同第1〜第4のロット躯体を構築して沈下さ
せた様子を示す説明図である。
【図18】同第1〜第4のロット躯体を沈下後、基礎杭
と連結する様子を示す説明図である。
【図19】同第1のロット躯体に配設されている各機器
を示す平面図である。
【図20】同第1のロット躯体に配設されている各機器
を示す断面図である。
【図21】同圧入ケーソン作業の安全対策を示す表であ
る。
【図22】同ローム層の場合における圧入ケーソンの様
子を示す説明図である。
【図23】同ローム層の場合における圧入ケーソンの様
子を示す説明図である。
【図24】同ローム層の場合における圧入ケーソンの様
子を示す説明図である。
【図25】同ローム層の場合における圧入ケーソンの様
子を示す説明図である。
【図26】同粘土層の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図27】同粘土層の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図28】同粘土層の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図29】同粘土層の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図30】同砂質土の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図31】同砂質土の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図32】同砂質土の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図33】同砂質土の場合における圧入ケーソンの様子
を示す説明図である。
【図34】本発明に係る情報化圧入管理システムの動作
を示すフローチャートである。
【図35】同情報化圧入管理システムの計測器およびデ
ータ処理装置の配置を示す説明図である。
【図36】同上情報化圧入管理システムにおける、計測
項目と管理項目との関係を示す説明図である。
【図37】同上情報化圧入管理システムにおける、圧入
力の計算の実施例である。
【図38】同上情報化圧入管理システムにおける、3次
元管理情報表示を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーソン 2 建物 3 アースアンカー 3a 加圧桁 4 刃口金物 5 頭板 6 足場 8 支持板 9 圧入設備 10 タワークレーン 11 グラブホッパー 12 油圧ジャッキ 13 スイベル吊り具 14 グリッパーロット 15 上部グリッパー 16 下部グリッパー 17 ミニバックホウ 18a コンクリート 19 ローム層 20 梁 21 粘土層 22 砂質土 23 開口 24 圧入管理室 25 データ処理表示装置 26 圧力計 27 刃口荷重計 28 周面摩擦計 29 絶対沈下計 30 差圧計 31 鉄筋計 32 設置型傾斜計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 良雄 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 大内 仁 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社東京支店内 (72)発明者 相良 幸蔵 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社東京支店内 (56)参考文献 特開 昭48−19014(JP,A) 特開 平4−118422(JP,A) 特開 平2−108728(JP,A) 特開 平3−81422(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃口周辺の土質の変化に応じて法面角度を
    変化させて土砂を掘削するようにした刃口躯体と、該刃
    口躯体を取り付けたロット躯体とからなるケーソンであ
    って、前記刃口躯体を取り付けたロット躯体を地下方向
    に圧入して沈下させながら、前記刃口躯体を取り付けた
    ロット躯体の上部に別のロット躯体の構築を併行して行
    うようにして、所望の階層からなる複数のロット躯体を
    圧入沈下させるようにしたことを特徴とする地下躯体の
    構築工法。
  2. 【請求項2】刃口躯体の土質の変化に応じて法面角度を
    変化させて土砂を掘削するようにした刃口躯体と、該刃
    口躯体を取り付けたロット躯体と、該ロット躯体を地下
    に沈下させるロット躯体内の適宜位置に所定間隔をもっ
    て複数のアースアンカーを埋設し、該埋設したアースア
    ンカーを支軸にして前記ロット躯体を沈下させるケーソ
    ンであって、前記刃口躯体を取り付けたロット躯体の下
    部側の土砂を掘削し、前記複数のアースアンカーを支軸
    にして前記ロット躯体の姿勢及び沈下状態を維持管理し
    て圧入沈下させながら、前記刃口躯体を取り付けたロッ
    ト躯体の上部に別のロット躯体の構築とを併行して行う
    ようにして、所望の階層からなる複数のロット躯体を圧
    入沈下させるようにし、且つ前記ロット躯体の姿勢及び
    沈下状態を維持管理しながら圧入沈下する状態を3次元
    表示するようにしたことを特徴とする地下躯体の構築工
    法。
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