JP3413374B2 - 場所打杭先端載荷試験装置 - Google Patents

場所打杭先端載荷試験装置

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JP3413374B2
JP3413374B2 JP23982799A JP23982799A JP3413374B2 JP 3413374 B2 JP3413374 B2 JP 3413374B2 JP 23982799 A JP23982799 A JP 23982799A JP 23982799 A JP23982799 A JP 23982799A JP 3413374 B2 JP3413374 B2 JP 3413374B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、場所打杭を築造す
る際に杭先端を受ける地盤の支持力を検知するための載
荷試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既成のコンクリート杭を打ち込む代わり
に、あらかじめ杭打ち込み箇所を掘削掘孔し、その掘孔
内に鉄筋を挿入して、鉄筋コンクリート杭を築造するの
が場所打杭であるが、この場所打杭の地盤支持力を知る
ための従来の載荷試験方法は、杭の築造を終えてコンク
リートが固化する3〜4週間後に、杭頭部に直接荷重を
載せて杭の沈下量を計測し、その載荷荷重と沈下量との
関係から支持力を求めるようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の載荷試験方法で
は、杭に直接荷重を加えて、その荷重による杭の沈下量
を計測するようにしていることから、可成りの大荷重を
杭にかける必要があり、そのため大掛かりな設備と相当
な日数がかかり、費用も非常に高くつく。また、この載
荷試験方法では、杭の先端部の形成状態が分からないた
め、実際の杭先端地盤支持力は得られないことになる。
【0004】本発明は、コンクリートを打設する前に支
持層を直接試験することができ、支持力が不足している
場合には更に掘り下げるなどの対策が可能となり、しか
も試験設備が簡単でコストを著しく安くでき、作業も容
易に行える場所打杭先端載荷試験装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項に係る発明の場
所打杭先端載荷試験装置は、場所打杭の築造にあたって
地盤中所定深さまで貫入されるケーシング1と、ケーシ
ング1の上端部又はケーシング圧入装置18又は28の
所要部に取り付けられる載荷台枠2と、下端部に載荷板
4が取り付けられていて、載荷台枠2に垂下連結されケ
ーシング1内に挿入される載荷用ロッド3と、この載荷
用ロッド3と前記載荷台枠2との間に介装され、載荷用
ロッド3及び載荷板4を介して孔底に所定の荷重を加え
る載荷ジャッキ5と、この載荷ジャッキ5で加えられる
荷重によって孔底と共に沈下する載荷用ロッド3の沈下
量を計測する計測手段7aと、前記載荷台枠とは独立し
て地上に設置され、計測手段7aを地上から一定高さ位
置に保持する保持フレーム16とからなることを特徴と
する。
【0010】請求項は、請求項5に記載の場所打杭先
端載荷試験装置において、ケーシング1に取り付けられ
るか又はケーシング1に連繋されるケーシング圧入装置
18又は28に取り付けられてケーシング1を重量的に
負荷するカウンターウエイト8を備えてなることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る場所打杭先端
載荷試験装置の一実施形態を示す。この図において1
は、場所打杭を築造するにあたって地盤を掘削掘孔する
ために地盤中に所定深さまで貫入されるケーシングで
のケーシング1を地盤中に残置したままの状態でその
引き抜き抵抗を利用して反力支持(反力受け)手段とし
て使用する。このケーシング1は、単位長さのものを順
次継ぎ足しながら貫入される普通のケーシングチューブ
からなるものであるが、スタンドパイプのように1本の
長尺パイプからなるものでもよい。2は載荷試験を行う
際に地盤中に残置したケーシング1の上端部に一体的に
取り付けられる載荷台枠であり、3はケーシング1内に
垂下挿入される鋼管製の載荷用ロッドで、その下端には
掘孔の孔底に載置される円板状の載荷板4が装着されて
いる。
【0012】5は、載荷台枠2とこれに垂下連結される
載荷用ロッド3との間に介装される油圧式の載荷ジャッ
キで、この載荷ジャッキ5の上端側には荷重計としての
ロードセル6が連結され、このロードセル6は載荷台枠
2側に取り付けられている。7a,7b,7cは、載荷
ジャッキ5により載荷用ロッド3及び載荷板4を介して
掘孔の孔底に加えられる載荷荷重によって孔底と共に沈
下する載荷用ロッド3の沈下量を計測する計測手段とし
てのダイヤルゲージであって、これらのダイヤルゲージ
7a,7b,7cは、前記載荷台枠2とは独立して地上
に設置された保持フレーム16によってそれぞれ地上か
ら一定高さ位置に保持されるようになっている。ケーシ
ング1の上端部外周にはカウンターウエイト8が一体的
に取り付けられるようになっている。また、載荷用ロッ
ド3にはケーシング1内への挿入時に芯出しを容易に行
うためのスタビライザー9が取り付けてある。
【0013】上記載荷台枠2は、ケーシング1の上端部
に内嵌される環状基枠部10と、この環状基枠部10の
直径方向対向位置に固着されて立設された両側一対のポ
スト11,11と、両ポスト11,11に架け渡された
支持梁12とからなるもので、環状基枠部10をケーシ
ング1の上端部に内嵌して、ケーシング接続用のピン孔
1aから環状基枠部10のピン孔10aにわたって固定
ピン13を挿通させることによって、この載荷台枠2を
ケーシング1に対し簡単容易に取り付けることができ
る。
【0014】上記各ポスト11の上端部側にはボルト挿
通孔11aが長手方向に一定ピッチで設けられ、また支
持梁12にもボルト挿通孔(図示省略)が設けてあっ
て、支持梁12を両ポスト11,11に架け渡すとき
は、支持梁12のボルト挿通孔からポスト11に設けら
れた所要のボルト挿通孔11aにボルト14を通してナ
ット(図示せず)で締め付けることによって、支持梁1
2を両ポスト11,11の所要高さ位置に架け渡して固
定することができる。環状基枠部10には支持枠材15
が架け渡されていて、その中央部に載荷用ロッド3を通
す開口部15aが設けてある。
【0015】計測手段としてのダイヤルゲージ7a,7
b,7cは、保持フレーム16によってそれぞれ所定の
位置に保持されている。ダイヤルゲージ7aは、その測
定子を載荷用ロッド3に突設された計測用フランジ17
の上面に直接当て付けて、載荷用ロッド3の沈下量を直
接計測するもので、載荷用ロッド3の計測用フランジ1
7の上面に対向してその前後左右の4箇所を計測するよ
うに4個配置される。ダイヤルゲージ7bは、載荷用ロ
ッド3及び載荷板4を介して孔底に加えられた載荷荷重
による反力によってケーシング1が浮き上がった場合の
ケーシング1の浮き上がり量を計測するもので、ケーシ
ング1の左右両側2箇所に配置される。またダイヤルゲ
ージ7cは、上記載荷によって載荷台枠2の支持梁12
が上向き凸形に撓んだ場合の撓み量を計測するもので、
支持梁12の直上に1個配置される。
【0016】カウンターウエイト8は、載荷用ロッド3
及び載荷板4を介して孔底に所定の載荷荷重を掛けた時
にその反力でケーシング1が浮き上がるのを極力防止す
るために、地上に突出したケーシング1の上端外周部に
着脱自在に装備される錘で、左右一対あって、両カウン
ターウエイト8,8は、適当な取付具によってケーシン
グ1に取外し自在に取り付けられるようになっている。
【0017】スタビライザー9は、載荷用ロッド3をケ
ーシング1内に挿入する時にこのロッド3の芯出しを容
易に行うためのもので、図示のように載荷用ロッド3の
所要部に放射状に突設された4本のバー9aからなり、
各バー9aの先端とケーシング1の内周面との間に隙間
ができるように配置される。
【0018】上記場所打杭先端載荷試験装置を構成する
各部材の寸法及び能力等を参考までに例示すると、ケー
シング1は、外径が1200mm、長さが例えば5mの
単位ケーシングを例えば4本継ぎ足して、全長約20m
の長さを有するものとする。載荷用ロッド3は、外径3
18.5mm、厚み12.7mm、長さ約21mの鋼管
であり、載荷板4は直径300mm、板厚25mmの円
形鋼板である。載荷ジャッキ5は50トンの能力を有
し、また荷重計としてのロードセル6は100トンの能
力を有する。各ダイヤルゲージ7a,7b,7cは最小
目盛0.01mmとする。また、カウンターウエイト8
は1個で7.5トンの重量を有する。
【0019】次に、上述したような載荷試験装置の使用
による場所打杭先端載荷試験方法について説明する。
【0020】この載荷試験方法の特徴は場所打杭の築造
途中に載荷試験を行うことである。従って、先ず地盤の
掘削について説明すると、この掘削は、図1には示して
いないが、一般に全周回転掘削機と称されているケーシ
ング圧入装置(図2参照)と回転式バケットとによる回
転バケット式のオールケーシング工法によって行う。即
ち、前記例示した外径1200mm、単位長さ5mのケ
ーシング1をケーシング圧入装置によって所要長さずつ
地盤中に押し込みながら、このケーシング1で囲まれた
地盤部分を回転バケットにより掘削して排土し、またそ
の間にケーシング1を継ぎ足し、このような作業を繰り
返し行うことによって、ケーシング1を地盤中所定深さ
まで掘削貫入し、図1のような状態とする。この掘削掘
孔では、回転式バケットを使用することにより、孔底を
図示のようにフラットな状態に仕上げることができる。
【0021】上記のようにケーシング1を地盤中所定深
さまで貫入すると共に、ケーシング1内の掘削土砂を排
出し、孔底を凹凸がないように平坦にした後、このケー
シング1を地盤中に残置した状態でこれを反力支持手段
として使用する。しかして、図示のように、ケーシング
1の上端部に載荷台枠2を取り付け、この載荷台枠2の
支持梁12にロードセル6及び載荷ジャッキ5を介して
載荷用ロッド3を垂下連結する。この際、載荷用ロッド
3下端の載荷板4が掘孔の孔底に接触するように、ポス
ト11に対する支持梁12の取付高さ位置を調整する。
また、保持フレーム16を地上に設置し、これにダイヤ
ルゲージ7a,7b,7cをそれぞれ所定位置に取り付
け、また2個のカウンターウエイト8,8をケーシング
1の上端部両側に一体的に取り付ける。
【0022】こうして載荷試験に必要な部材、機器を組
立配備して、載荷試験装置を設置した後、場所打杭先端
載荷試験を行う。即ち、この載荷試験は、地盤中所定深
さまで貫入したケーシング1の重量とその引き抜き抵
抗、及びカウンターウエイト8の重量を利用した反力支
持方式を採用するもので、載荷ジャッキ5により載荷用
ロッド3及び載荷板4を介して孔底に所定の載荷荷重を
加え、この荷重によって孔底と共に沈下する載荷用ロッ
ド3の沈下量をダイヤルゲージ7a,7b,7cで計測
する。以下、ある場所で行った載荷試験の内容及び結果
を示す。載荷試験装置の各部材の寸法及び能力等につい
ては前記例示の通りである。
【0023】載荷は、最大荷重を450tf/m2 とし
て、第1サイクル〜第3サイクルの3サイクルにて行っ
た。載荷段階は次の通りとした。 第1サイクル 0− 75 150 − 75 − 0 第2サイクル − 75 −150 −225 300 −150 − 0 第3サイクル 75 150 225 300 375 450 −300 −150 − 0 単位;tf/m2 は処女荷重)
【0024】沈下量は、図1に示すように載荷用ロッド
3の計測用フランジ17に配置した4個のダイヤルゲー
ジ7aによって計測し、その平均値を載荷試験における
地盤の沈下量とした。尚、反力支持手段としてのケーシ
ング1の浮き上がりをダイヤルゲージ7bにより、また
支持梁12の撓み量をダイヤルゲージ7cによってそれ
ぞれ計測したが、浮き上がり量及び撓み量も極めて微量
で、載荷用ロッド3の沈下量に影響しないため無視し
【0025】ダイヤルゲージ7aによる沈下量の測定
は、所定の荷重度に達した時点より次の経過時間に行っ
た。 処女荷重について 0 1 2 5 10 15 20 25 30 分 履歴荷重について 0 5 分 0tf荷重について 0 5 10 15 分
【0026】上記試験結果の代表的な数値だけを次の表
にまとめて示し、また荷重−沈下量関係曲線を図5に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】次に、上記のような載荷試験の結果から場
所打杭先端の地盤支持力を算出する方法について説明す
る。
【0029】従来一般に行われている平板載荷試験の結
果から地盤の長期許容支持力を算定するには、安全率を
「3」として、次の式が与えられている。 Qa=Qd・1/3+γDf・Na・1/3 Qa ;地盤の長期許容支持力(tf/m2 ) Qd ;平板載荷試験から求まる地盤の極限支持力(tf/m2 ) γDf;基礎荷重面までの土被り荷重(tf/m2 ) Na ;地盤の観察により決まる係数 緩い砂地盤 6 (N値 5〜10) しまっている砂地盤 12 (N値 20以上) 粘土質砂地盤 3
【0030】地盤の極限支持力は、「荷重−沈下量曲線
で沈下が急激に増大し始めるとき、もしくは載荷板やそ
の周辺地盤の状況が急激に変化し、載荷が難しくなり始
めたときの荷重強さ」とされている。また、極限支持力
については、旧来の解析方法のひとつに、「沈下量30m
m(載荷板の直径の10%)をもって地盤の極限支持力と
判断する」ものがあったが、最新の試験方法によると、
沈下量50mmに対応する載荷荷重を極限支持力とする考
え方が普及してきている。この沈下量50mmなる数値は
「載荷板直径の15%以上」に相当する。従って、ここで
は、沈下量50mmを破壊の目安とする。尚、上記式の
「γDf・Na・1/3」については、その取扱いに地
盤条件、試験条件を加味する必要があるため、ここでは
考慮しないものとする。従って、Qa=Qd・1/3と
して、地盤の支持力を算出するものとする。
【0031】さて、前述の載荷試験結果によれば、最大
載荷荷重度450tf/m2 載荷時における沈下量は 58.33m
m(載荷板直径の19%)に達し、地盤の極限状態の目安
のひとつである「沈下量50mm」を超過している。図2
に示す「荷重−沈下量曲線」では、第2段階以降は、ほ
ぼ直線のグラフが示され、沈下量が30mmを過ぎても、
急激に増加するような変化点は認められない。
【0032】上記のような観点より、地盤は極限状態に
達していないものと考えることができるが、地盤の極限
状態の目安のひとつである「沈下量50mm」を超過した
ため、この「沈下量50mm」に対応する荷重強さ398tf/
2 を極限支持力Qdとみなした場合には、杭先端地盤
支持力Qaは、前記の式Qa=Qd・1/3によって、
Qa=Qd・1/3=398×1/3=約133 tf/m
2 となる。
【0033】上述したように、この場所打杭先端載荷試
験方法は、場所打杭の築造にあたって地盤に所定深さ貫
入したケーシング1を引き上げることなく残置したま
ま、このケーシング1の重量及び引き抜き抵抗を利用し
て反力支持手段とするもので、地盤中に所定深さまで貫
入したケーシング1内の掘削土砂を排出し、孔底をフラ
ットにした後、ケーシング1の上端部に載荷台枠2を取
り付けて、これに載荷ジャッキ5を介して載荷用ロッド
3を連結し、この載荷用ロッド3の下端部に取り付けた
載荷板4をケーシング1内に挿入して孔底に接触させ、
載荷ジャッキ5により載荷用ロッド3及び載荷板4を介
して孔底に所定の荷重を加え、この荷重によって載荷用
ロッド3の沈下量を計測手段7aで計測するようにして
いるから、築造した杭の上から荷重を直接載せて杭の沈
下量を計測する従来の載荷試験方法に比べると、従来方
法の載荷荷重よりも遙かに小さい荷重で済み、従って設
備が簡単になると共に作業が容易となって、費用を大幅
に軽減することができる。
【0034】この場合、ケーシング1の上端部にカウン
ターウエイト8を取り付けることにより、このカウンタ
ーウエイト8の重量がケーシング1に付加されるから、
反力支持手段が有効に機能して、ケーシング1の浮き上
がりを極力防止し、沈下量の計測をより正確に行うこと
ができる。
【0035】また、この載荷試験方法は、場所打杭の築
造途中に実際に掘削掘孔された孔底に載荷用ロッド3の
載荷板4を押し当てて載荷試験を行うから、場所打杭の
先端が実際に受ける地盤の支持力を知ることができ、従
って支持力が不足している場合には更に掘り下げるなど
の対策を講じることができる。また、この実施形態の載
荷試験装置によれば、本発明に係る載荷試験方法を有効
に実施することができると共に、構造が簡単であるため
製作コストが安くつき、また取扱いも容易となる。
【0036】図2は、本発明の他の実施形態による場所
打杭先端載荷試験方法を実施する装置を示す。この載荷
試験装置は、ケーシング1の貫入に使用されるケーシン
グ圧入装置18に載荷台枠2を取り付けるようにした点
が違うだけで、他の構成は図1に示す実施形態と同様で
ある。このケーシング圧入装置18は、一般に全周回転
掘削機と称される周知のもので、ベースフレーム19上
に回転駆動軸20、油圧モーター21、圧入引抜手段2
2、チャック装置23等を装備し、回転駆動軸20内に
前記ケーシング1を挿入して、チャック装置23により
把持しながら、油圧モーター21の駆動により回転駆動
軸20を回転させて、ケーシング1を回転しつつこれを
地盤中に押し込み、あるいは引抜くようになっている。
【0037】しかして、このケーシング圧入装置18に
複数配設されている圧入引抜手段22のうちの所要の2
つのケース上端部に取付金具24を設けてあって、この
取付金具24により載荷台枠2の各ポスト11を取付固
定できるようになっている。また、このケーシング圧入
装置18のベースフレーム19上にはケーシング1を挟
む両側対称位置にカウンターウエイト8,8が搭載され
ている。
【0038】上記のような載荷試験装置によって場所打
杭先端載荷試験方法を行うにあたっては、ケーシング圧
入装置18によってケーシング1を地盤中所定深さまで
貫入して、ケーシング1内の掘削土砂を排出し、孔底を
凹凸がないように平坦にした後、載荷台枠2を、図示の
ようにケーシング圧入装置18の圧入引抜手段22に取
付固定し、このケーシング圧入装置18はチャック装置
23を介してケーシング1と一体化させた状態とする。
そして、図1の実施形態と同様に、載荷台枠2にロード
セル6及び載荷ジャッキ5を介して載荷用ロッド3を垂
下連結し、この載荷用ロッド3下端の載荷板4を掘孔の
孔底に接触させ、また保持フレーム16を地上に設置
し、これに計測手段を取り付ける。
【0039】こうして載荷試験装置を設置した後、図1
の実施形態と同様にして場所打杭先端載荷試験を行う。
この載荷試験では、地盤中所定深さまで貫入したケーシ
ング1の重量とその引き抜き抵抗、ケーシング圧入装置
18の重量、及びカウンターウエイト8の重量を反力支
持手段として利用することができるから、ケーシング1
の浮き上がりを防止できて、沈下量の計測を一層正確に
且つ簡単容易に行うことができる。また、載荷台枠2を
ケーシング圧入装置18側に取り付けるから、取付作業
が容易となる。
【0040】図3は、更に他の実施形態による場所打杭
先端載荷試験方法を実施する装置を示しているが、この
載荷試験装置は、別タイプのケーシング圧入装置28に
載荷台枠2を取り付けるようにしたもので、図2に示す
実施形態とほとんど同様である。このケーシング圧入装
置28は、通称パワースイングジャッキと云われるもの
で、ベース25上に、ケーシング1を把持固定するチャ
ック装置26、チャック開閉用シリンダ27、複数のチ
ャック装置昇降用シリンダ29、両側一対のチャック装
置揺動用シリンダ30,30等を配備し、ケーシング1
を把持固定したチャック装置23を昇降用シリンダ29
により下動しつつ、両揺動用シリンダ30,30を交互
に伸縮作動させることによりチャック装置23を周方向
に所定角度ずつ正逆回転させて揺動させながら、ケーシ
ング1を地盤中に圧入させるようになっている。
【0041】このケーシング圧入装置28に複数配設さ
れている昇降用シリンダ29のうちの所要の2つのシリ
ンダ29,29の上端部側に夫々取付金具31を設けて
あって、この取付金具31により載荷台枠2の各ポスト
11を取付固定できるようになっている。また、このケ
ーシング圧入装置28のベース25上にはケーシング1
を挟む両側対称位置にカウンターウエイト8,8が搭載
されている。
【0042】このような載荷試験装置によって場所打杭
先端載荷試験方法を行うにあたっては、ケーシング圧入
装置28によってケーシング1を地盤中所定深さまで貫
入して、ケーシング1内の掘削土砂を排出し、孔底を平
坦にした後、載荷台枠2を図示のようにケーシング圧入
装置28の昇降用シリンダ29に取付固定すると共に、
このケーシング圧入装置28をチャック装置26を介し
てケーシング1と一体化させた状態とする。そして、前
記各実施形態と同様に、載荷台枠2にロードセル6及び
載荷ジャッキ5を介して載荷用ロッド3を垂下連結し、
このロッド3下端の載荷板を掘孔の孔底に接触させ、ま
た地上に設置した保持フレーム16に計測手段を取り付
ける。その後、前記各実施形態と同様にして場所打杭先
端載荷試験を行う。この載荷試験の場合も、ケーシング
1の重量とその引き抜き抵抗、ケーシング圧入装置28
の重量、及びカウンターウエイト8の重量を反力支持手
段として利用することができる。
【0043】図4に示す実施形態は、図1の実施形態と
同様に載荷台枠2をケーシング1の上端部に取付固定す
るようにしたもので、この際、図3の実施形態の場合と
同様にケーシング1の貫入にケーシング圧入装置28を
使用し、この圧入装置28のベース25にはカウンター
ウエイト8を搭載しておいて、載荷荷重を加えるときに
ケーシング圧入装置28をチャック装置26を介してケ
ーシング1と一体化させるようにしたものである。この
場合も、ケーシング1の重量とその引き抜き抵抗、ケー
シング圧入装置28の重量、及びカウンターウエイト8
の重量を反力支持手段として利用することができる。
【0044】以上説明した種々の実施形態では、大口径
のケーシング1を使用してこれをケーシング圧入装置1
8,18によって地盤に貫入し、このケーシング1内部
の地盤を回転バケットによって掘削するようにしたが、
回転バケットに代えてハンマーグラブにより掘削排土す
るようにしてもよく、そしてまたこのようなケーシング
圧入装置18,28の使用による工法に限らず、所謂ア
ースドリル工法を採用してもよい。また、ケーシングと
しては、単位長さのケーシングチューブを複数本継ぎ足
して使用する代わりに、スタンドパイプと称される1本
もののケーシングを使用することもできる。また、載荷
台枠2は任意の構造にすることができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る載荷試験装置によれば、
場所打杭の築造にあたって地盤中所定深さまで貫入した
ケーシングを引き上げることなく残置した状態で、この
ケーシングの自重及びその引き抜き抵抗を利用した反力
支持手段とするもので、ケーシング内の掘削土砂を排出
した後、ケーシングの上端部に載荷台枠を取り付けて、
これに載荷ジャッキを介して載荷用ロッドを連結し、こ
の載荷用ロッドの下端部に取り付けた載荷板をケーシン
グ内に挿入して孔底に接触させ、載荷ジャッキにより載
荷用ロッド及び載荷板を介して孔底に所定の荷重を加
え、この荷重によって載荷用ロッドの沈下量を計測す
ら、従来装置における載荷荷重よりも遙かに小さい荷
重で済み、従って設備を簡素化できると共に作業が容易
となって、費用を大幅に軽減することができる。また、
場所打杭用のコンクリートを打設する前に、掘孔された
孔底、即ち支持層に直接載荷用ロッドの載荷板を押し当
てて載荷試験を行うから、場所打杭の先端が実際に受け
る地盤の支持力を知ることができ、従って支持力が不足
している場合には更に掘り下げるなどの対策を講じるこ
とができる。更に、この装置は構造が簡単であるため製
作コストが安くつき、また取扱いも容易である。
【0046】請求項2に記載のように、ケーシングにカ
ウンターウエイトを取り付けるようにすれば、載荷試験
時におけるケーシングの浮き上がりを極力防止できて、
沈下量の計測を更に正確に且つ容易に行うことができ
る。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による載荷試験装置の縦
断面図である。
【図2】 他の実施形態による載荷試験装置の外観斜視
図である。
【図3】 更に他の実施形態による載荷試験装置を示す
もので、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図4】 更に他の実施形態による載荷試験装置の正面
図である。
【図5】 本発明の載荷試験装置の使用により計測され
た沈下量と載荷荷重との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 載荷台枠 3 載荷用ロッド 4 載荷板 5 載荷ジャッキ 6 ロードセル(荷重計) 7a ダイヤルゲージ(計測手段) 7b ダイヤルゲージ(計測手段) 7c ダイヤルゲージ(計測手段) 8 カウンターウエイト 16 保持フレーム 18 ケーシング圧入装置 23 チャック装置 26 チャック装置 28 ケーシング圧入装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 1/00 E02D 5/38 E02D 7/22 E02D 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 場所打杭の築造にあたって地盤中所定深
    さまで貫入されるケーシングと、ケーシングの上端部又
    はケーシング圧入装置の所要部に取り付けられる載荷台
    枠と、下端部に載荷板が取り付けられていて、載荷台枠
    に垂下連結されケーシング内に挿入される載荷用ロッド
    と、この載荷用ロッドと前記載荷台枠との間に介装さ
    れ、載荷用ロッド及び載荷板を介して孔底に所定の荷重
    を加える載荷ジャッキと、このジャッキで加えられる荷
    重によって孔底と共に沈下する載荷用ロッドの沈下量を
    計測する計測手段と、前記載荷台枠とは独立して地上に
    設置され、計測手段を地上から一定高さ位置に保持する
    保持フレームとからなる場所打杭先端載荷試験装置
  2. 【請求項2】 ケーシングに取り付けられるか又はケー
    シングに連繋されるケーシング圧入装置に取り付けられ
    てケーシングを重量的に負荷するカウンターウエイトを
    備えてなる請求項1に記載の場所打杭先端載荷試験
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