JP2001066393A - 原子炉格納設備 - Google Patents

原子炉格納設備

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JP2001066393A
JP2001066393A JP24346399A JP24346399A JP2001066393A JP 2001066393 A JP2001066393 A JP 2001066393A JP 24346399 A JP24346399 A JP 24346399A JP 24346399 A JP24346399 A JP 24346399A JP 2001066393 A JP2001066393 A JP 2001066393A
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reactor
reactor containment
diaphragm floor
plate
stud
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Mitsuhiro Goto
光宏 後藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子炉本
体基礎との間で荷重を無理なく伝達することができ、両
者を係合するスタッドに作用する荷重を低減し、また、
原子炉格納容器ダイヤフラムフロアのコンクリート躯体
内の半径方向上下端に配される鉄筋の据付を容易に施工
することのできる原子炉格納設備を提供する。 【解決手段】原子炉格納容器101 内に配置されて中心孔
を有する円板状をなし円周部が原子炉本体基礎105 の頂
部切欠き部によって支持され外周部が前記原子炉格納容
器の内壁によって支持される原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロア104 と原子炉本体基礎との接合部(A部)構造
において、原子炉本体基礎の頂部水平プレート106 に固
着され原子炉格納容器ダイヤフラムフロア内に貫入する
スタッド108 と、原子炉本体基礎の頂部切欠き部に固着
され原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの内周部と係合
して接線方向荷重を負担する係合装置109 とを備えた構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉格納設備に係
り、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基
礎の間の荷重伝達が可能で、かつ原子炉本体基礎頂部か
ら上方へ突き出して設けるスタッドに作用する荷重を低
減し、また原子炉格納容器ダイヤフラムフロア内の水平
方向の上下端鉄筋の据付けを容易に施工することができ
るようにした原子炉格納設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子炉格納容器ダイヤフラムフロ
アと原子炉本体基礎の接合部構造は例えば特公平8-3548
号公報に記載されている。これを図15、図16に示す。
【0003】図15に示すように、原子炉格納容器1は原
子炉圧力容器2を収容している。原子炉格納容器ダイヤ
フラムフロア3は、原子炉圧力容器を収容するドライウ
ェル4とプール水を収容するサプレッションチェンバ5
の両空間を分離する円板状の床であり、その内周は原子
炉圧力容器2を支持する筒状の原子炉本体基礎6によっ
て支持され、外周は原子炉格納容器1によって支持され
る。
【0004】原子炉格納容器ダイヤフラムフロア3と原
子炉本体基礎6の接合部構造は、図16に示すように、原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア3を原子炉本体基礎6
の頂部切欠き部に載せ、原子炉格納容器ダイヤフラムフ
ロア3の通常の鉛直荷重は原子炉本体基礎6に直接面圧
により伝達させ、主に事故時や地震時に作用する半径方
向及び接線方向の2方向の荷重は、原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロア3内の半径方向鉄筋8の間に原子炉本体
基礎6頂部の水平プレート9から上方へ突き出して設け
た複数のスタッド7により、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロア3と原子炉本体基礎6の間で伝達させるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
原子炉格納設備においては、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアと原子炉本体基礎の相互間における半径方向及
び接線方向の2方向の荷重の伝達を可能にするため、原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア内の鉄筋の間に原子炉
本体基礎頂部の水平プレートから上方へスタッドを突き
出して設ける。このスタッドは半径方向と接線方向の2
方向の荷重を負担するので過大な負荷が作用する。
【0006】また、従来においては原子炉本体基礎側の
原子炉格納容器ダイヤフラムフロアのコンクリート躯体
内の半径方向上下端に配される鉄筋同士は接合されてい
る。この鉄筋は大きいため、据付上多くの労力を要す
る。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子炉
本体基礎との間で荷重を無理なく伝達することができ、
両者を係合するスタッドに作用する荷重を低減し、ま
た、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアのコンクリート
躯体内の半径方向上下端に配される鉄筋の据付を容易に
施工することのできる原子炉格納設備を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、原子炉格納容器と、この原子炉格納容器の
内部に設けられた原子炉本体基礎と、前記原子炉格納容
器内に配置されて中心孔を有する円板状をなし内周部が
前記原子炉本体基礎の頂部切欠き部によって支持され外
周部が前記原子炉格納容器の内壁によって支持される原
子炉格納容器ダイヤフラムフロアとを備えた原子炉格納
設備において、前記原子炉本体基礎の頂部水平プレート
に固着されて前記原子炉格納容器ダイヤフラムフロア内
に貫入するスタッドと、前記原子炉本体基礎の頂部切欠
き部に固着されて前記原子炉格納容器ダイヤフラムフロ
アの内周部と係合して接線方向荷重を負担する係合装置
とを備えたことを特徴とする。
【0009】このような構成の原子炉格納設備において
は、上記接合部に作用する半径方向の荷重をスタッドに
よって負担し、接線方向の荷重はスタッドと係合装置に
よって負担する。したがってスタッドにかかる荷重が軽
減され接合部の信頼性が向上する。
【0010】請求項2記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部鉛直プレートに取付けられた長方形
のシアプレートであることを特徴とする。この発明で
は、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基
礎の接合部に事故時圧力荷重や地震荷重時の水平方向荷
重のうち、半径方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の水平
プレートから上方へ突き出して設けたスタッドで負担
し、また接線方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の鉛直プ
レートに設けたシアプレートで負担するので、原子炉格
納容器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基礎間の荷重を
伝達することができ、かつスタッドに作用する荷重を低
減することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部水平プレートに取付けられた長方形
のシアプレートであることを特徴とする。この発明で
は、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基
礎の接合部に生じる水平荷重のうち、半径方向の荷重を
原子炉本体基礎頂部の水平プレートから上方へ突き出し
て設けたスタッドで負担し、また接線方向の荷重を原子
炉本体基礎頂部の水平プレートに設けたシアプレートで
負担するので、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原
子炉本体基礎間の荷重を伝達することができ、かつスタ
ッドに作用する荷重を低減することができる。
【0012】請求項4記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部鉛直プレートに取付けられたシアプ
レートと頂部水平プレートに取付けられたシアプレート
とからなることを特徴とする。
【0013】この発明では、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアと原子炉本体基礎の接合部に生じる水平荷重の
うち、半径方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の水平プレ
ートから上方へ突き出して設けたスタッドで負担し、ま
た接線方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の鉛直プレート
上及び水平プレート上に設けたシアプレートで負担する
ことにより、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと原子
炉本体基礎間の荷重を伝達することができ、かつスタッ
ドに作用する荷重を低減することができる。
【0014】請求項5記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部鉛直プレートから頂部水平プレート
にわたって取付けられた鉛直断面L型のシアプレートで
あることを特徴とする。
【0015】この発明では、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアと原子炉本体基礎の接合部に生じる水平荷重の
うち、半径方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の水平プレ
ートから上方へ突き出して設けたスタッドで負担し、ま
た接線方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の鉛直プレート
上から水平プレート上にわたって設けた鉛直断面がL型
のシアプレートで負担することにより、原子炉格納容器
ダイヤフラムフロアと原子炉本体基礎間の荷重を伝達す
ることができ、かつスタッドに作用する荷重を低減する
ことができる。
【0016】請求項6記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部鉛直プレートから頂部水平プレート
にわたって取付けられた鉛直断面が三角形のシアプレー
トであることを特徴とする。
【0017】この発明では、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアと原子炉本体基礎の接合部に生じる水平荷重の
うち、半径方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の水平プレ
ートから上方へ突き出して設けたスタッドで負担し、ま
た接線方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の鉛直プレート
上から水平プレート上にわたって設けた鉛直断面が三角
形のシアプレートで負担することにより、原子炉格納容
器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基礎間の荷重を伝達
することができ、かつスタッドに作用する荷重を低減す
ることができる。
【0018】請求項7記載の発明では、係合装置は、原
子炉本体基礎の頂部鉛直プレートから頂部水平プレート
にわたって取付けられた鉛直断面が五角形のシアプレー
トであることを特徴とする。
【0019】この発明では、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアと原子炉本体基礎の接合部に生じる水平荷重の
うち、半径方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の水平プレ
ートから上方へ突き出して設けたスタッドで負担し、ま
た接線方向の荷重を原子炉本体基礎頂部の鉛直プレート
上から水平プレート上にわたって設けた鉛直断面が五角
形のシアプレートで負担することにより、原子炉格納容
器ダイヤフラムフロアと原子炉本体基礎間の荷重を伝達
することができ、かつスタッドに作用する荷重を低減す
ることができる。
【0020】請求項8記載の発明では、原子炉格納容器
ダイヤフラムフロアのコンクリート躯体内に配される半
径方向の上下端鉄筋の端部をL字型とし、両者は非接合
構造であるものの、鉛直部は重ね合わされていることを
特徴とする。
【0021】この発明では、上下端鉄筋の端部構造を非
接合構造にすることにより、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロアのコンクリート躯体内に配される半径方向の鉄
筋の据付が容易になり、作業量と工期の短縮を図ること
ができる。
【0022】請求項9記載の発明では、原子炉格納容器
ダイヤフラムフロアのコンクリート躯体内に配される半
径方向の上下端鉄筋の間隔をスタッドの取付け間隔の整
数倍としたことを特徴とする。
【0023】この発明では、半径方向上下端鉄筋とスタ
ッドの設置が容易となり、煩雑な調整作業が不要とな
り、施工性が向上する。請求項10記載の発明では、係合
装置の取付け間隔はスタッドの取付け間隔の整数倍であ
ることを特徴とする。この発明では、シアプレートとス
タッドの設置を容易にし、煩雑な調整作業を不要とし、
施工性向上を図ることができる。請求項11記載の発明
は、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上面に原子炉格
納容器側より原子炉本体基礎側が低くなる勾配を設け、
原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上面の原子炉本体基
礎側に排水用の側溝を設けたことを特徴とする。
【0024】この発明では、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロア上端に勾配をもたせることにより、原子炉格納
容器ダイヤフラムフロア上の床ドレンを、原子炉本体基
礎側の原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上端に設けた
側溝に導き、容易に床ドレンを収集することができる。
また、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの外側ではな
く内側の原子炉本体基礎側に側溝を設けることにより、
原子炉本体基礎内側のサンプへ導くドレン配管長さを最
短とし、また側溝部材を削減することが可能であり、工
期の短縮を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の原子炉格納設備の
諸実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態を示し、原子炉格納容器ダイヤフラ
ムフロア104 と原子炉本体基礎105 を内包する原子炉格
納容器101 の全体縦断面図である。図2は図1のA部を
拡大して示す縦断面図、図3は図1のA部を拡大して示
す斜視図である。
【0026】これらの図に示すように、原子炉格納容器
101 の内部をドライウェル102 とサプレッションチェン
バ103 に区画する原子炉格納容器ダイヤフラムフロア10
4 と原子炉本体基礎105 との接合部構造において、原子
炉本体基礎105 の頂部の水平プレート106 上に上方へ突
き出したスタッド108 を溶接等によって取付けて設け、
また原子炉本体基礎105 の頂部の鉛直プレート107 の側
面上下方向にシアプレート109 を溶接等によって取付け
て設ける。原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 は、
スタッド108 とシアプレート109 を包含した形で例えば
コンクリートを打設され、原子炉本体基礎105 の頂部切
欠き部に載置された形に構成される。
【0027】この実施の形態によれば、原子炉本体基礎
105 の頂部水平プレート106 上に原子炉格納容器ダイヤ
フラムフロア104 内上方へ突き出したスタッド108 を設
け、また原子炉本体基礎105 頂部の鉛直プレート107 上
にシアプレート109 を設けるので、半径方向の荷重をス
タッド108 で負担し、接線方向の荷重をシアプレート10
9 で負担することができる。したがってスタッド108 に
作用する荷重を低減するとともに、原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との間で荷重
を無理なく伝達することができる。
【0028】次に本発明の第2の実施の形態を図4、図
5を参照して説明する。図4は原子炉格納容器ダイヤフ
ラムフロア104 と原子炉本体基礎105 の接合部構造を示
す縦断面図、図5は斜視図である。本実施の形態が第1
の実施の形態と異なる点は、シアプレート109 を原子炉
本体基礎105 の頂部の水平プレート106 上に設けたこと
である。このように本実施の形態においては、原子炉本
体基礎105 の頂部水平プレート106 上に原子炉格納容器
ダイヤフラムフロア104 内上方へ突き出したスタッド10
8 を設け、また原子炉本体基礎105 頂部の水平プレート
106 にシアプレート109を設けるので、半径方向の荷重
をスタッド108 で負担し、接線方向の荷重をシアプレー
ト109 で負担することができる。したがってスタッド10
8 に作用する荷重を低減するとともに、原子炉格納容器
ダイヤフラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との間で
荷重を無理なく伝達することができる。
【0029】次に本発明の第3の実施の形態を図6、図
7を参照して説明する。図6は原子炉格納容器ダイヤフ
ラムフロア104 と原子炉本体基礎105 の接合部構造を示
す縦断面図、図7は斜視図である。本実施の形態が第1
および第2の実施の形態と異なる点は、原子炉本体基礎
105 の頂部の鉛直プレート107 上及び水平プレート106
上にシアプレート109 を設けたことである。
【0030】このように本実施の形態の原子炉格納設備
は、原子炉本体基礎105 の頂部水平プレート106 上に原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 内上方へ突き出し
たスタッド108 を設け、また原子炉本体基礎105 頂部の
鉛直プレート及び水平プレート106 にシアプレート109
を設けるので、半径方向の荷重をスタッド108 で負担
し、接線方向の荷重をシアプレート109 で負担すること
ができる。したがってスタッド108 に作用する荷重を低
減することができるとともに、原子炉格納容器ダイヤフ
ラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との間で荷重を無
理なく伝達することができる。
【0031】次に本発明の第4の実施の形態を図8を参
照して説明する。図8に示すように、本実施の形態が第
1,2,3の実施の形態と異なる点は、原子炉本体基礎
105 の頂部の鉛直プレート107 上及び水平プレート106
上に設けたシアプレート109 が互いに接合し、両者を合
わせた鉛直断面がL型であることである。
【0032】このように本実施の形態の原子炉格納設備
は、原子炉本体基礎105 の頂部水平プレート106 上に原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 内上方へ突き出し
たスタッド108 を設け、また原子炉本体基礎105 頂部の
鉛直プレート上及び水平プレート106 上に鉛直断面がL
型となるようなシアプレート109 を設けるので、半径方
向の荷重をスタッド108 で負担し、接線方向の荷重をシ
アプレート109 で負担することができる。シアプレート
109 がL型であるのでダイヤフラムフロア104との係合
長さが長くなり、接線方向荷重を容易に支持することが
できる。したがってスタッド108 に作用する荷重を低減
するとともに、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104
と原子炉本体基礎105 との間で荷重を無理なく伝達する
ことができる。
【0033】次に本発明の原子炉格納設備の第5の実施
の形態を図9に基づき説明する。図9は本実施の形態の
原子炉格納設備を示す縦断面図である。本実施の形態が
上記各実施の形態と異なる点は、原子炉本体基礎105 の
頂部の鉛直プレート107 上から水平プレート106 上にわ
たって鉛直断面が三角形のシアプレート109 を設けたこ
とである。
【0034】このように構成された本実施の形態の原子
炉格納設備は、原子炉本体基礎105の頂部水平プレート1
06 上に原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 内上方
へ突き出したスタッド108 を設け、また原子炉本体基礎
105 頂部の鉛直プレート上及び水平プレート106 上にわ
たって鉛直断面が三角形のシアプレート109 を設けるの
で、半径方向の荷重をスタッド108 で負担し、接線方向
の荷重をシアプレート109 で負担することができる。シ
アプレート109 は鉛直断面が三角形であるので、ダイヤ
フラムフロア104 との係合面積が大きく、接線方向荷重
を容易に支持することができる。原子炉格納容器ダイヤ
フラムフロア104 と原子炉本体基礎105間の荷重を伝達
することができかつスタッド108 に作用する荷重を低減
することができる。
【0035】次に本発明の第6の実施の形態を図10を参
照して説明する。図10は原子炉格納容器ダイヤフラムフ
ロア104 と原子炉本体基礎105 の接合部構造を示す縦断
面図である。本実施の形態が上記各実施の形態と異なる
点は、原子炉本体基礎105 の頂部の鉛直プレート107 上
及び水平プレート106 上に設けたシアプレート109 が互
いに接合し、またシアプレートにかかる受圧面積を増や
すためにシアプレート109 の鉛直断面が五角形構造とな
るような原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 と原子
炉本体基礎105 との接合部構造である。
【0036】このように構成された原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との接合部構
造において、原子炉本体基礎105 の頂部水平プレート10
6 上に原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 内上方へ
突き出したスタッド108 を設け、また原子炉本体基礎10
5 頂部の鉛直プレート上及び水平プレート106 上の鉛直
断面が五角形構造となるようなシプレート109 を設ける
ことにより半径方向の荷重をスタッド108 で負担し、接
線方向の荷重をシアプレート109 で負担することとし、
原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 と原子炉本体基
礎105 間の荷重を伝達することができかつスタッド108
に作用する荷重を低減することができるのである。
【0037】次に本発明の第7の実施の形態を図11を参
照して説明する。図11に示すように本実施の形態は、原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 のコンクリート躯
体110 内に配される半径方向の上下端鉄筋111 の端部を
L字型とし、両者は非接合構造であるものの、鉛直部を
重ね合わせた構造としたものである。
【0038】このように構成した原子炉格納設備におい
ては、上下端鉄筋111 の端部構造を非接合構造にするこ
とにより、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 のコ
ンクリート躯体110 内に配される半径方向の鉄筋111 の
据付が容易になり、作業量の低減と工期の短縮を図るこ
とができる。
【0039】次に本発明の第8の実施の形態を図12を参
照して説明する。図12に示すように本実施の形態は、原
子炉本体基礎105 の頂部水平プレート106 上に原子炉格
納容器ダイヤフラムフロア104 内上方へ突き出して設け
たスタッド108 と原子炉格納容器ダイヤフラムフロア10
4 のコンクリート躯体内110 に配された半径方向の上下
端鉄筋111 との相互位置関係が同一となるように、半径
方向の上下端鉄筋111 の間隔をスタッド108 の取付け間
隔の整数倍の関係とした構成である。
【0040】このように構成された原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との接合部構
造においては、半径方向の上下端鉄筋111 とスタッド10
8 の設置を容易にし、両者の配置の煩雑な調整作業を不
要とし、施工性向上を図ることができる。
【0041】次に本発明の第9の実施の形態を図13を参
照して説明する。図13に示すように本実施の形態は、原
子炉本体基礎105 の頂部水平プレート106 上に原子炉格
納容器ダイヤフラムフロア104 内上方へ突き出して設け
たスタッド108 と原子炉本体基礎の頂部鉛直プレート10
7 上および水平プレート106 上に設けたシアプレート10
9 との相互位置関係を同一とするように、シアプレート
109 の間隔をスタッド108 の取付け間隔の整数倍の関係
とした原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 と原子炉
本体基礎105 との接合部構造である。
【0042】このように構成された原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロア104 と原子炉本体基礎105 との接合部構
造においては、シプレート109 とスタッド108 の設置を
容易にし、煩雑な調整作業を不要とし、施工性の改善を
図ることができる。
【0043】次に本発明の第10の実施の形態を図14を参
照して説明する。図14は本実施の形態の原子炉格納設備
を拡大して示す縦断面図である。すなわち、原子炉格納
容器101 側より原子炉本体基礎105 側が低くなるように
原子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 上面に勾配をも
たせ、また原子炉本体基礎105 側(内周側)の原子炉格
納容器ダイヤフラムフロア104 上面に排水用の側溝112
を設けて、原子炉本体基礎105 内側のサンプ113 へ導く
ドレン配管114 の長さを最短とすることが可能となるよ
うにした構成である。
【0044】このように構成した原子炉格納設備は、原
子炉格納容器ダイヤフラムフロア104 の上面に勾配をも
たせ、内周側に側溝112 を設けるので、原子炉格納容器
ダイヤフラムフロア104 上の床ドレンを容易に収集する
ことができる。
【0045】また、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア
104 の内側の原子炉本体基礎105 側に側溝112 を設ける
ので、原子炉本体基礎105 内側のサンプ113 へ導くドレ
ン配管114 の長さを最短とし、また側溝112 部材を低減
することが可能であり、工期の短縮を図ることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の原子炉格納
設備においては、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアと
原子炉本体基礎の接合部に作用する上下方向,半径方向
および接線方向の荷重を無理なく伝達することができ、
かつ両者を結合するスタッドに作用する荷重を低減する
ことができ、上記接合部の接合信頼性を高めることがで
きる。
【0047】また原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの
コンクリート躯体内に配される半径方向の鉄筋の据付が
容易になり、作業量と工期の短縮を図ることができる。
また、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上の床ドレン
を容易に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原子炉格納設備の第1の実施の形態を
示す全体縦断面図。
【図2】図1のA部を拡大して示す縦断面図。
【図3】図1のA部を拡大して示す斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の原子炉格納設備の
縦断面図。
【図5】図4の斜視図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の原子炉格納設備を
示す縦断面図。
【図7】図6の斜視図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の原子炉格納設備を
示す縦断面図。
【図9】本発明の第5の実施の実施の形態の原子炉格納
設備を示す縦断面図。
【図10】本発明の第6の実施の形態の原子炉格納設備
を示す縦断面図。
【図11】本発明の第7の実施の形態の原子炉格納設備
を示す縦断面図。
【図12】本発明の第8の実施の形態の原子炉格納設備
を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のb−b線
に沿う平面図。
【図13】本発明の第9の実施の形態の原子炉格納設備
を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のb−b線
に沿う平面図。
【図14】本発明の第10の実施の形態の原子炉格納設備
を示す縦断面図。
【図15】従来の原子炉格納設備の全体縦断面図。
【図16】図15に示した原子炉格納設備におけるダイヤ
フラムフロアと原子炉本体基礎の接合部のB部を拡大し
て示す縦断面図。
【符号の説明】
1…原子炉格納容器、2…原子炉圧力容器、3…原子炉
格納容器ダイヤフラムフロア、4…ドライウェル、5…
サプレッションチェンバ、6…原子炉本体基礎、7…ス
タッド、8…半径方向鉄筋、9…水平プレート、10…円
周方向鉄筋、101 …原子炉格納容器、102 …ドライウェ
ル、103 …サプレッションチェンバ、104 …原子炉格納
容器ダイヤフラムフロア、105 …原子炉本体基礎、106
…水平プレート、107 …鉛直プレート、108 …スタッ
ド、109 …シアプレート、110 …コンクリート躯体、11
1 …鉄筋、112 …側溝、113 …サンプ、114 …ドレン配
管。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉格納容器と、この原子炉格納容器
    の内部に設けられた原子炉本体基礎と、前記原子炉格納
    容器内に配置されて中心孔を有する円板状をなし内周部
    が前記原子炉本体基礎の頂部切欠き部によって支持され
    外周部が前記原子炉格納容器の内壁によって支持される
    原子炉格納容器ダイヤフラムフロアとを備えた原子炉格
    納設備において、前記原子炉本体基礎の頂部水平プレー
    トに固着されて前記原子炉格納容器ダイヤフラムフロア
    内に貫入するスタッドと、前記原子炉本体基礎の頂部切
    欠き部に固着されて前記原子炉格納容器ダイヤフラムフ
    ロアの内周部と係合して接線方向荷重を負担する係合装
    置とを備えたことを特徴とする原子炉格納設備。
  2. 【請求項2】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部鉛直
    プレートに取付けられた長方形のシアプレートであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の原子炉格納設備。
  3. 【請求項3】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部水平
    プレートに取付けられた長方形のシアプレートであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の原子炉格納設備。
  4. 【請求項4】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部鉛直
    プレートに取付けられたシアプレートと頂部水平プレー
    トに取付けられたシアプレートとからなることを特徴と
    する請求項1記載の原子炉格納設備。
  5. 【請求項5】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部鉛直
    プレートから頂部水平プレートにわたって取付けられた
    鉛直断面L型のシアプレートであることを特徴とする請
    求項1記載の原子炉格納設備。
  6. 【請求項6】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部鉛直
    プレートから頂部水平プレートにわたって取付けられた
    鉛直断面が三角形のシアプレートであることを特徴とす
    る請求項1記載の原子炉格納設備。
  7. 【請求項7】 係合装置は、原子炉本体基礎の頂部鉛直
    プレートから頂部水平プレートにわたって取付けられた
    鉛直断面が五角形のシアプレートであることを特徴とす
    る請求項1記載の原子炉格納設備。
  8. 【請求項8】 原子炉格納容器ダイヤフラムフロアのコ
    ンクリート躯体内に配される半径方向の上下端鉄筋の端
    部をL字型とし、両者は非接合構造であるものの、鉛直
    部は重ね合わされていることを特徴とする請求項1記載
    の原子炉格納設備。
  9. 【請求項9】 原子炉格納容器ダイヤフラムフロアのコ
    ンクリート躯体内に配される半径方向の上下端鉄筋の間
    隔をスタッドの取付け間隔の整数倍としたことを特徴と
    する請求項1記載の原子炉格納設備。
  10. 【請求項10】 係合装置の取付け間隔はスタッドの取
    付け間隔の整数倍であることを特徴とする請求項1記載
    の原子炉格納設備。
  11. 【請求項11】 原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上
    面に原子炉格納容器側より原子炉本体基礎側が低くなる
    勾配を設け、原子炉格納容器ダイヤフラムフロア上面の
    原子炉本体基礎側に排水用の側溝を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の原子炉格納設備。
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