JP2001065838A - 耐高温腐食性に優れた焼却炉体および焼却炉付帯設備 - Google Patents
耐高温腐食性に優れた焼却炉体および焼却炉付帯設備Info
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Abstract
硫化物、およびこれらが混在する環境に対して優れた耐
食性を有する焼却炉体およびその付帯設備を提供する。 【構成】質量%で、C:0.08%以下、Si:1.5
〜6%、Mn:1.5%以下、P:0.05%以下、
S:0.005%以下、Cr:15〜23%、Ni:7
〜20%、N:0〜0.3%(無添加を含む)、必要に
応じてMo:0.5〜4.0%を含有し、残部がFeお
よび不可避的不純物からなるステンレス鋼を用いて、炉
体内部および排ガスダクト、配管、熱交換器などの焼却
炉付帯設備内の燃焼雰囲気に曝される部位を構成し、該
ステンレス鋼表層に10質量%、好ましくは20質量%
以上のSiの濃化層を有する厚さ1μm以上の酸化スケ
ール層を形成した、耐食性に優れた焼却炉体、および焼
却炉付帯設備。
Description
棄物、食品廃棄物、その他の一般廃棄物および産業廃棄
物などの、塩化物あるいは硫化物のいずれかまたは両方
を多量に含有した廃棄物を焼却する焼却炉の焼却炉体お
よび焼却炉付帯設備に関するものである。
みや産業廃棄物を対象とした焼却処理設備への関心が高
まっている。これに伴い焼却処理設備の長寿命化、小型
化、多機能化等の要求も高まってきた。
器および排ガス処理装置を備え、これらは各種ダクトや
配管で結ばれている。このうち焼却炉体は、直接燃焼環
境に曝され、炉体内部や周辺の排ガスダクト、配管、熱
交換器等の付帯設備の材料温度は300〜1000℃に
もなる。しかも都市ごみや産業廃棄物を燃焼すると、塩
化物や硫化物を多量に含んだ高温の燃焼灰や排ガスが発
生し、それらに接触する炉体材料や付帯設備の材料は特
に激しく腐食される。焼却炉体にはストーカー炉、流動
床炉およびキルン炉等の種類がある。従来、炉体構成部
材やその付帯設備には炭素鋼にキャスタブルを被覆した
ものが多く用いられている他、SUS309SやSUS
310S等の耐熱ステンレス鋼を無垢のまま用いている
例もある。また、炉壁に水冷帯を設けて材料温度を下
げ、腐食の低減を図る場合も多い。
ルを設けた場合には炉体自体のサイズや重量が大きくな
ってしまうことが避けられず、また冷却帯を設けた場合
には冷却水等のユーティリティが必要となるので、いず
れの場合も焼却炉の設置場所や付帯設備の面で大きな制
約を受ける。
の耐熱ステンレス鋼を炉体材料またはその付帯設備材と
して使用する場合にも「耐食性」の観点で問題が残る。
家庭ごみや産業廃棄物は塩化物や硫化物のいずれかまた
は両方を多量に含んでおり、高温環境において溶融塩が
生成したり、熱分解によって塩化水素ガスやSOxガス
を発生したりする。したがって、廃棄物の燃焼環境は、
一般的な燃料(重油、軽油、ガソリン、天然ガス等)の
燃焼環境や電気ヒーターによる高温環境とは異なり、焼
却炉体およびその付帯設備は厳しい腐食環境に曝され
る。
ステンレス鋼は、一般の高温酸化環境下では表面にCr
酸化物を主体とする酸化スケールを形成し、これが保護
層となって金属母材の酸化の進行を防いでいる。しか
し、焼却炉の高温環境下では事情が異なり、高温酸化に
加え、焼却炉内で発生した焼却灰や燃焼ガスが腐食を加
速させるので、CrやNiを多量に添加した耐熱ステン
レス鋼といえども、その表面に生成したCr酸化スケー
ルでは保護作用が不足し、早期に金属材料内部まで腐食
が進行してしまう。また、焼却炉だけでなく、排ガスダ
クトや高温熱交換器など焼却炉の付帯設備中でも焼却灰
や燃焼ガスが腐食を加速させる。このような燃焼ガスに
よる高温腐食および焼却灰中の塩化物や硫酸塩による溶
融塩腐食を抑制する手段として、Moを数%含有し、酸
化スケール表層にMo濃化層を有するステンレス鋼を用
いた焼却炉体およびその付帯設備を開示している(特開
平11−43745、特願平11−13541)。しか
し、Moは高価な金属であり、材料のコストアップにつ
ながるため、価格面から使用が制限されることがある。
な炉体冷却手段に頼ることなく、燃焼雰囲気に直接曝さ
れる部位に耐久性の高く、かつ従来より安価な金属材料
を配設した耐食性に優れた焼却炉体および焼却炉付帯設
備を提供することを目的とする。
C:0.08%以下、Si:1.5〜6%、Mn:1.
5%以下、P:0.05%以下、S:0.005%以下
Cr:15〜23%、Ni:7〜20%、N:0〜0.
3%(無添加を含む) さらに必要に応じてMo:0.5〜4.0%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなるステンレス鋼
を用いて、炉体内部および排ガスダクト、配管、熱交換
器などの焼却炉付帯設備内の燃焼雰囲気に曝される部位
を構成し、該ステンレス鋼表層に10質量%、好ましく
は20質量%以上のSiの濃化層を有する厚さ1μm以
上の酸化スケール層を形成した、耐食性に優れた焼却炉
体、および焼却炉付帯設備によって達成できる。
ンレス鋼表面に厚さ1μm以上のSi濃化層を有する酸
化スケールを形成させたとき、そのステンレス鋼は廃棄
物処理用の焼却炉における燃焼環境下で非常に優れた耐
食性を示すことがわかった。その耐食性向上のメカ二ズ
ムは必ずしも明らかではないが、本発明者らの調査の結
果、Si濃化層の存在しない酸化スケールを形成した耐
熱ステンレス鋼(従来材)では高温塩化物または硫化物
によって金属母材内部まで腐食が進行したのに対し、S
i濃化層を生成させた特定組成のステンレス鋼において
は、同一の高温塩化物または硫化物環境下で腐食の進行
が顕著に抑えられたのである。この事実から、Si濃化
層は外部からのClおよびSの侵入を阻止する作用を呈
すると考えることができる。本発明はこのような知見に
基づいてなされたものである。
設備は、全体をSi濃化層の生成したステンレス鋼で構
成したものであっても良いが、各焼却炉の使用状況に応
じて、直接燃焼雰囲気に曝される部位であって特に腐食
の激しいところに選択的に該ステンレス鋼を適用したも
のであってもかまわない。選択的に適用した場合であっ
ても、結果的に炉体および焼却炉付帯設備の寿命を最大
限に伸ばすことができれば十分だからである。例えば、
炉の内壁のうち最も温度の上昇する部分およびその周辺
や、火格子に、Si濃化層を有する酸化スケールを形成
させたステンレス鋼を適用すれば、耐久性の高い焼却炉
体が構成できる。
化スケールを形成させるためには、母材鋼の合金成分と
してSiを含有する必要がある。また、一般的な耐高温
酸化性や、物理的、機械的特性、製造性も十分に確保し
なくてはならないので、Cr,Niおよび他の元素の配
合バランスも考慮する必要がある。各合金元素の作用に
ついて次に説明する。
に厚さ1μm以上のSi濃化層を生成させるために重要
な元素である。本発明者らの調査で次のことがわかっ
た。すなわち、鋼中のSi含有量が1.5質量%未満で
は酸化スケール中にはSiの濃化が不十分であり、高温
塩化物、硫化物に対する抵抗力は低い。ところがSi含
有量が1.5質量%以上になると、Si濃度が10質量
%以上のSi濃化層を含む酸化スケールが生成され、塩
化物を含む高温腐食の加速現象を有効に抑えることがで
きるようになる。Si含有量が2質量%を超えると、さ
らにSi濃度の高い酸化スケールが生成され、非常に高
い耐高温腐食性を示すようになる。しかし、Si含有量
が6質量%を超えると素材の製造性(熱間加工性)が劣
化する。したがって、本発明ではSiを1.5〜6質量
%含有するステンレス鋼を使用する。特に優れた耐高温
塩化物腐食性を付与するためには、鋼中のSi含有量は
2質量%を超える量とするのが良い。
ないと焼却炉の燃焼環境で良好な耐高温酸化性を維持で
きない。しかし、Cr含有量が22質量%を超えると鋼
の加工性が劣化するとともに、オーステナイト相を維持
するうえで高価なNiを多量に添加する必要が生じる。
したがって、Cr含有量は15〜22質量%とした。
量%以上の含有量を確保しないとオーステナイト相を維
持することが難しく、焼却炉の燃焼環境で良好な耐高温
酸化性が得られない恐れがある。しかし、多量の添加は
コスト上昇を招くので、Niの上限は20質量%とし
た。
ト相の安定化に有効であり、反面、高温で粒界にCr炭
化物を生成してその近傍にCr欠乏層を形成し、粒界侵
食の原因となる。これらを考慮すると、焼却炉体および
焼却炉付帯設備に使用する材料においてはC含有量は
0.08質量%以下とするのがよい。
元素よりも多量に酸化され、スケール最表層に形成され
る。しかし、Mnの酸化皮膜は特に塩化物による溶融塩
腐食に対しては保護性がないため、Mnの添加は有効で
ない。また、Mn系酸化物の内層に存在するCr酸化物
と反応することにより生成したスピネル酸化物は、Cr
酸化物よりも保護性が低い。このように、Mnの過剰添
加は耐溶融塩腐食に対して悪影響を及ぼすことから、添
加量は少ない方が望ましく、上限を1.5質量%とし
た。
せることがあるので添加しなくてもよい。しかし、Nの
添加により高温強度が改善されるため、高温強度が要求
される部位の材料としてNを添加する場合には、0.3
質量%以下の含有量範囲で行う。
ることにより塩素に対する耐食性、粒界侵食性を高め
る。その効果は0.5質量%以上で顕著になるが、多量
の添加は高温域でのσ脆化感受性を増大させ、コストア
ップにつながる。したがって、Mo含有量は0.5質量
%以上4.0質量%以下とした。
の粒界に偏析し、溶融塩による腐食や粒界侵食を促進さ
せる。したがって、その含有量は低いほどこのましく、
本発明においてはその値を0.05質量%以下とした。
ーステナイト粒界に偏析して鋼の熱間加工性や溶接高温
割れ性を劣化させる。これらを考慮すると、焼却炉体も
しくはその付帯設備に用いるステンレス鋼ではS含有量
を0.005質量%以下に抑える必要がある。
効果が期待できるものの、本発明においては積極的に添
加しなくても十分な特性が得られるので、Alの添加量
は脱酸剤として必要な量である0.1%質量以下含有す
ればよい。また、本発明は、耐溶融塩腐食性に悪影響を
及ぼす鋼中不純物元素に対して、その影響を低減させる
元素の添加、高温強度などの機械的特性が必要になる部
位などで、高温強度を高める目的で添加される元素の添
加については制限されない。例えば、鋼中のSを固定す
る希土類元素やCaは0.05質量%、鋼中のCやNを
固定するTi,V,Zr,Nb,Hf,Ta,W,Re
などは0.5質量%を上限として添加することができ
る。
鋼は、耐食性、加工性、高温強度・耐高温酸化性等にお
いて焼却炉体および焼却炉付帯設備に適した基本的特性
を具備するとともに、高温塩化物、高温硫化物、塩化水
素ガス、および亜硫酸ガスによる腐食の進行を顕著に抑
制する酸化スケール、すなわちSi濃化層を有する酸化
スケールを表面に生成する能力を有している点で、焼却
炉体および焼却炉付帯設備に非常に適していると言え
る。
ルを形成させるには、例えば、本発明で規定する成分組
成の鋼を酸素の存在する雰囲気中で約400℃程度に加
熱すればよい。したがって、本発明に係る焼却炉体およ
び焼却炉付帯設備を作るには、炉体組立後に炉の付帯設
備であるバーナー等の熱源を利用していわゆる「空だ
き」を行えばよく、それによって耐高温塩化物腐食性に
優れたSi濃化層を有する酸化スケールが形成し、耐食
性に優れた焼却炉体および焼却炉付帯設備ができあが
る。ところがさらに良いことに、本発明者らが実際に廃
棄物処理用焼却炉の施工に際して試したところ、上記の
ような空だきを行わずに、炉体組立後直ちに廃棄物を装
入して焼却を開始した場合においても、十分に耐久性の
あるSi濃化層が生成していたのである。つまり、本発
明で規定する成分組成のステンレス鋼を使用する限り、
炉体もしくは焼却炉付帯設備組立後の1回目の焼却処理
を実施することにより、耐食性に優れた本発明の焼却炉
体および焼却炉付帯設備を完成させることもできるので
ある。
したSiの濃度と高温塩化物・塩化水素ガスに対する抵
抗力の関係を調査したところ、ステンレス鋼表層にSi
濃度10質量%以上のSi濃化層を有する厚さ1μm以
上の酸化スケールを形成することによって廃棄物の燃焼
雰囲気に対する抵抗力が有効に得られることがわかっ
た。焼却炉体および焼却炉付帯設備の曝される高温環境
は被処理物の種類や炉の使用状況によってさまざまであ
るが、Si濃化度を高めた酸化スケールを形成すればプ
ラスチックのように塩素を多く含む廃棄物の処理を主体
とする焼却炉体もしくは焼却炉付帯設備としても非常に
効果的な抵抗力を示すようになる。
た。表中のA−1〜9の鋼が本発明方法の範囲に含まれ
る鋼である。B−1〜5は本発明の方法に含まれないS
US304系、SUS316系、およびSUS310S
系の比較鋼である。またC−1、C−2はそれぞれFe
基高合金のNCF825およびNi基高合金のNCF6
25である。これらの鋼を溶製し、圧延、焼鈍を繰り返
して板厚2mmの試験片を作成した。作成した試験片に
合成灰(組成:NaCl−KCl(モル比1:1))を
調合し、これをアセトン中に分散させたものを、10m
g/cm2の塗布量で、試験片の上面に均一に塗布し
た。そして、これら合成灰を塗布した試験片を、20%
H20,10%02,5%CO2,1000ppmNaC
l、残りがN2の組成のガス中で650℃×50時間加
熱した。加熱後の試験片について、表層に生成した酸化
スケール中のSi濃度をEPMAにより測定し、酸化ス
ケールを除去して腐食減量を調べた。その結果を表2に
示す。
ステンレス鋼における実験結果を示す。鋼中のSi含有
量が1.5質量%以上になると酸化スケール中のSi濃
度は急激に増加し、Si含有量が2質量%を超えると、
酸化スケール中のSi濃度は20質量%以上の高い値を
示すようになる。また、Si濃度の増加に伴って腐食減
量は低下すること、つまり焼却炉灰に対する抵抗力が強
くなることがわかる。
3、B−4、C−1の試験片を用い、NaCl−KCl
−Na2SO4(モル比1:1:1)の合成灰を用いた塗
布試験を実施した。実施例1と同様、合成灰をアセトン
中に分散させたものを、10mg/cm2の塗布量で、
試験片の上面に均一に塗布した。そして、これら合成灰
を塗布した試験片を、20%H20,10%02,5%C
O2,1000ppmNaCl,100ppmSO2、残
りがN2の組成のガス中で650℃×50時間加熱し
た。
た結果を示す。酸化スケール中にSi濃化層が認められ
るA−3およびA−5は、いずれも比較鋼であるB−
3、B−4はおろか、高合金鋼であるC−1よりも著し
く耐高温腐食性に優れていた。特に、実施例1のような
塩化物環境だけでなく、実施例2のような塩化物−硫酸
塩混合環境においては、鋼中のNi量が多くなると腐食
量も増大する。しかし、Si濃化層を有するA−3、A
−5は、塩化物−硫化物混合環境においても塩化物環境
と同様、優れた耐食性を示した。
は、燃焼雰囲気に曝される部位に直接、特定組成のステ
ンレス鋼を配設して成るものであり、キャスタブル等の
耐火物被覆や水冷帯を設けることなく、塩化物、硫化物
およびこれらが混合する溶融塩や塩化水素ガス、亜硫酸
ガス、およびこれらの混合ガスを発生する廃棄物の焼却
燃焼環境において、優れた耐食性を示すものである。こ
のため、キャスタブル被覆や水冷帯を設けていた従来の
大がかりな焼却炉に代わる簡便な構造の焼却炉を提供す
ることができ、廃棄物処理施設の規模の大小や焼却炉体
の設置条件(冷却水の供給設備の有無等)による制約も
少なくて済む。したがって、本発明の焼却炉体およびそ
の付帯設備を用いれば、炉体自体のコストおよびその付
帯設備のコストを共に低減することができるので、例え
ば同じ予算で焼却施設を建設するにしても排ガス浄化装
置等、環境問題の解決に直結する部分に効率的に投資で
きるなど、昨今の環境問題の改善にも間接的に寄与する
ことができる。
塗布、1000ppmHClガス雰囲気中における、6
50℃×50時間の腐食試験後の腐食減量および表層の
酸化スケール中のSi濃度の関係を表すグラフである。
2SO4混合塩塗布、1000ppmHCl+100pp
mSO2ガス雰囲気中における、650℃×50時間の
腐食試験後の最大板厚減少量を表すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】高温腐食環境下で使用される焼却炉体およ
びその付帯設備であって、質量%で、 C:0.08%以下、 Si:1.5〜6%、 Mn:1.5%以下、 P:0.05%以下、 S:0.005%以下 Cr:15〜23%、 Ni:7〜20%、 N:0〜0.3%(無添加を含む)を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物からなるステンレス鋼を用い
て、炉体内部および排ガスダクト、配管、熱交換器など
の焼却炉付帯設備内の燃焼雰囲気に曝される部位を構成
し、該ステンレス鋼表層に10質量%以上のSiの濃化
層を有する厚さ1μm以上の酸化スケール層を形成し
た、耐食性に優れた焼却炉体、および焼却炉付帯設備。 - 【請求項2】高温腐食環境下で使用される焼却炉体およ
びその付帯設備であって、質量%で、 C:0.08%以下、 Si:1.5〜6%、 Mn:1.5%以下、 P:0.05%以下、 S:0.005%以下 Cr:15〜23%、 Ni:7〜20%、 Mo:0.5〜4.0%、 N:0〜0.3%(無添加を含む)を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物からなるステンレス鋼を用い
て、炉体内部および排ガスダクト、配管、熱交換器など
の焼却炉付帯設備内の燃焼雰囲気に曝される部位を構成
し、該ステンレス鋼表層に10質量%以上のSiの濃化
層を有する厚さ1μm以上の酸化スケール層を形成し
た、耐食性に優れた焼却炉体、および焼却炉付帯設備。 - 【請求項3】表層のSi濃化層におけるSi濃度が20
質量%以上である請求項1,2に記載の耐食性に優れた
焼却炉体、および焼却炉付帯設備。
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JP23904099A JP4127447B2 (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 耐高温腐食性に優れた焼却炉体および焼却炉付帯設備 |
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