JP2001062204A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

Info

Publication number
JP2001062204A
JP2001062204A JP24219699A JP24219699A JP2001062204A JP 2001062204 A JP2001062204 A JP 2001062204A JP 24219699 A JP24219699 A JP 24219699A JP 24219699 A JP24219699 A JP 24219699A JP 2001062204 A JP2001062204 A JP 2001062204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
oil
nonionic surfactant
minutes
centipoise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24219699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3573199B2 (ja
Inventor
Michio Ikematsu
道雄 池松
Toshio Ishida
敏雄 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP24219699A priority Critical patent/JP3573199B2/ja
Publication of JP2001062204A publication Critical patent/JP2001062204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3573199B2 publication Critical patent/JP3573199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた消泡効果を有するとともに、長期間保存
してもほとんど増粘することのない水中油型エマルショ
ン消泡剤組成物を提供する。 【解決手段】(A)炭素数12〜30の高級脂肪族アルコ
ールを含む油相成分及び(B)一般式[1]で表されるノ
ニオン性界面活性剤0.05〜10重量%を含有するこ
とを特徴とする水中油型エマルション消泡剤組成物。た
だし、m及びnは0〜13、かつm+nは7〜13であ
り、pは15〜50である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消泡剤組成物に関
する。さらに詳しくは、本発明は、優れた消泡効果を有
するとともに、製品貯蔵中にほとんど増粘することのな
い水中油型エマルション消泡剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水中油型エマルション消泡剤
は、抄紙工程を始めとする各種の製造工程や排水処理工
程における発泡抑制剤などとして幅広く用いられてい
る。水中油型エマルション消泡剤の中で、優れた効果を
示すものとして、高級アルコール成分を含有するものが
知られている(特開昭48−62683号公報)。しか
しながら、これらの消泡剤は貯蔵期間中に激しく増粘し
てクリーム状に固化するために、取り扱い性が極めて悪
くなるという欠点を有している。このような欠点を改良
する方法として、例えば、ノニルフェノールのエチレン
オキシド付加物からなるノニオン性界面活性剤を添加す
る方法が試みられている(特開昭60−156516号
公報)。しかし、この方法は、水中油型エマルション消
泡剤が固化することを抑制することはできるが、本質的
な問題である増粘を防止することはできない。一般に、
液体製品においては、長期間保存しても粘度などの物性
が安定していて、貯蔵容器から速やかに取り出すことが
でき、簡便な薬注ポンプで安定した吐出量が得られるな
ど、簡便な取り扱い性が要求される。しかし、高級アル
コールを油相成分に含む水中油型エマルション消泡剤組
成物は、前記したように、ノニオン性界面活性剤を添加
しても、一般の液体製品に要求される取り扱い性を付与
することができない。このために、消泡性に優れるとと
もに、長期間保存しても増粘のない水中油型エマルショ
ン消泡剤組成物の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた消泡
効果を有するとともに、長期間保存してもほとんど増粘
することのない水中油型エマルション消泡剤組成物を提
供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、炭素数10〜1
6の第二級アルコールにエチレンオキシドを付加して得
られるノニオン性界面活性剤を用いて、高級脂肪族アル
コールを含む油相成分を乳化した水中油型エマルション
消泡剤は、消泡性に優れるとともに、長期間保存しても
ほとんど増粘しないことを見いだし、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)(A)炭素数12〜30の高級脂肪族アルコール
を含む油相成分及び(B)一般式[1]で表されるノニ
オン性界面活性剤0.05〜10重量%を含有すること
を特徴とする水中油型エマルション消泡剤組成物、
【化2】 (ただし、式中、m及びnは0〜13、かつm+nは7
〜13であり、pは15〜50である。)、及び、
(2)ノニオン性界面活性剤のHLBが13〜19であ
る第(1)項記載の消泡剤組成物、を提供するものであ
る。さらに、本発明の好ましい様態として、(3)炭素
数12〜30の高級脂肪族アルコールを含む油相成分の
含有量が5〜50重量%である第(1)項記載の消泡剤組
成物、(4)油相成分中の炭素数12〜30の高級脂肪
族アルコールの量が、40〜85重量%である第(1)項
記載の消泡剤組成物、(5)ノニオン性界面活性剤の含
有量が、油相成分100重量部あたり1〜15重量部で
ある第(1)項記載の消泡剤組成物、及び、(6)水中油
型エマルション中の油相成分の微粒子の平均粒径が、2
〜15μmである第(1)項記載の消泡剤組成物、を挙げ
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の消泡剤組成物は、(A)炭
素数12〜30の高級脂肪族アルコールを含む油相成分
及び(B)一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤
0.05〜10重量%を含有する水中油型エマルション
消泡剤組成物である。
【化3】 ただし、一般式[1]において、m及びnは0〜13、
かつm+nは7〜13であり、pは15〜50である。
本発明組成物において、(A)炭素数12〜30の高級脂
肪族アルコールを含む油相成分の含有量は5〜50重量
%であることが好ましく、15〜40重量%であること
がより好ましい。炭素数12〜30の高級脂肪族アルコ
ールを含む油相成分の含有量が5重量%未満であると、
消泡効果が十分に発現しないおそれがある。炭素数12
〜30の高級脂肪族アルコールを含む油相成分の含有量
が50重量%を超えると、得られる水中油型エマルショ
ン消泡剤組成物の粘度が高くなって取り扱い性が低下す
るおそれがある。
【0006】本発明組成物において、油相成分中の炭素
数12〜30の高級脂肪族アルコールの量は、40〜8
5重量%であることが好ましい。油相成分中の炭素数1
2〜30の高級脂肪族アルコールの量が40重量%未満
であると、消泡効果が低下するおそれがある。油相成分
中の炭素数12〜30の高級脂肪族アルコールの量が8
5重量%を超えると、水中油型エマルション消泡剤組成
物が経時的に増粘しやすくなるおそれがある。本発明組
成物において、高級脂肪族アルコールの炭素数は12〜
30であり、より好ましくは16〜24である。高級脂
肪族アルコールは、1種を単独で用いることができ、あ
るいは、炭素数12〜30の高級脂肪族アルコールの混
合物を用いることもできる。高級脂肪族アルコールの炭
素数が12未満又は30を超えると、得られる水中油型
エマルション消泡剤組成物の消泡性が低下するおそれが
ある。炭素数12〜30の高級脂肪族アルコールとして
は、例えば、パルミチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、エイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、オ
レイルアルコールなどを挙げることができる。高級脂肪
族アルコールとしては、天然動植物油脂由来のアルコー
ルを用いることができ、合成アルコールを用いることも
でき、さらに、合成アルコールの残渣を用いることもで
きる。 本発明組成物において、油相成分中の高級脂肪族アルコ
ール以外の成分としては、例えば、炭素数1〜22の1
〜3価アルコールと炭素数12〜22の脂肪酸とのエス
テル、鉱物油などを挙げることができる。油相成分中の
高級脂肪族アルコール以外の成分の量は、15〜60重
量%であることが好ましい。
【0007】本発明組成物は、(B)一般式[1]で表さ
れるノニオン性界面活性剤0.05〜10重量%を含有
する。
【化4】 ただし、一般式[1]において、m及びnは0〜13、
より好ましくは0〜11であり、m+nは7〜13、よ
り好ましくは9〜11であり、pは15〜50、より好
ましくは20〜40である。本発明組成物において、一
般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤の含有量が
0.05重量%未満であると、微細な粒子径のエマルシ
ョンを得ることが困難となるおそれがある。一般式
[1]で表されるノニオン性界面活性剤の含有量が10
重量%を超えると、得られる水中油型エマルション消泡
剤組成物が発泡しやすくなるとともに、経時的に増粘し
やすくなるおそれがある。m+nが7未満であっても、
13を超えても、水中油型エマルション消泡剤組成物の
経時的な粘度安定性が低下するおそれがある。pが15
未満である場合、あるいは50を超えた場合、乳化力が
低下し適切なエマルション製品が得られないおそれがあ
る。
【0008】本発明組成物において、一般式[1]で表
されるノニオン性界面活性剤は、HLBが13〜19で
あることが好ましく、14〜18であることがより好ま
しい。ノニオン性界面活性剤のHLBが13未満である
場合、あるいは19を超えた場合、乳化力が低下し適切
なエマルション製品が得られないおそれがある。一般式
[1]で表されるノニオン性界面活性剤は、炭素数10
〜16の第二級アルコールにエチレンオキシドを付加す
ることによって製造することができる。一般式[1]で
表されるノニオン性界面活性剤は、1種を単独で用いる
ことができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いる
こともできる。本発明組成物において、一般式[1]で
表されるノニオン性界面活性剤の含有量は、油相成分1
00重量部あたり1〜15重量部であることが好まし
く、2〜5重量部であることがより好ましい。一般式
[1]で表されるノニオン性界面活性剤の含有量が油相
成分100重量部あたり1重量部未満であると、適切な
粒子径のエマルションを得ることが困難となるおそれが
ある。一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤の
含有量が油相成分100重量部あたり15重量部を超え
ると、ノニオン性界面活性剤の量の割には効果の向上は
認められず、むしろ得られるエマルション組成物が発泡
しやすくなるとともに、貯蔵時に増粘しやすくなるおそ
れがある。
【0009】本発明の消泡剤組成物の製造方法に特に制
限はなく、水中油型エマルションの製造において慣用さ
れている公知の方法を用いることができる。例えば、炭
素数12〜30の高級飽和脂肪族アルコールを含む油相
成分と一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤を
混合して加熱溶融し、撹拌しつつ熱水を添加することに
より転相乳化して水中油型エマルション消泡剤組成物を
得ることができる。本発明の消泡剤組成物において、水
中油型エマルション中の油相成分の微粒子の平均粒径は
2〜15μmであることが好ましく、4〜8μmである
ことがより好ましい。油相成分の微粒子の平均粒径が2
μm未満であると、貯蔵時に増粘しやすくなるおそれが
ある。油相成分の微粒子の平均粒径が15μmを超える
と、貯蔵時に層分離が発生するおそれがある。本発明の
消泡剤組成物には、必要に応じて微生物多糖類を含有さ
せることができる。微生物多糖類としては、例えば、ウ
ェランガム、ラムザンガム、ザンサンガム、サクシノグ
リカンなどを挙げることができる。微生物多糖類を含有
させることにより、油相成分の微粒子の凝集を抑制し
て、消泡剤組成物を安定化することができる。本発明の
消泡剤組成物は、抄紙や塗工などの製紙工業を始めとす
る各種生産工程、活性汚泥や放流などの各種排水処理工
程など、発泡が問題となるあらゆる工程に適用すること
ができるが、特に、抄紙工程や、活性汚泥などの廃水処
理工程における発泡抑制剤として好適に用いることがで
きる。本発明の消泡剤組成物の添加量に特に制限はない
が、通常は処理液に対し0.1〜1,000mg/リットル
添加することが好ましく、1〜100mg/リットル添加
することがより好ましい。本発明の消泡剤組成物は、優
れた消泡効果を有するとともに、製品貯蔵中にほとんど
増粘することのないので、経時的な品質劣化に対して特
別に配慮することなく安定して使用することができる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、消泡剤組成物の経時粘度変化及び消泡効果は、下記
の方法により測定した。 (1)経時粘度変化 消泡剤組成物を、5℃、20℃、30℃及び40℃の恒
温槽中に30日間静置したのち、B型粘度計を用いて、
スピンドル回転数30rpm、2分間の条件で、25℃で
粘度を測定する。 (2)消泡効果 図1は、消泡効果の評価に用いる装置の概略図である。
消泡剤組成物4mg/リットルを添加した新聞用紙の抄紙
白水600mlを、容量1リットルのメスシリンダー(内
径70mm)1に入れ、循環ポンプ2により流量計3を経
由して1,000ml/分の流量で循環させ、メスシリン
ダー中の水面から50cmの高さからメスシリンダー内に
落下させる。試験は30℃で行い、循環開始後、1分、
2分、3分、4分及び5分後のメスシリンダー内の発泡
量を読み取る。 実施例1 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤として、
炭素数が12〜14で3〜7位の炭素にヒドロキシル基
を有する第二級アルコールのエチレンオキシド20モル
付加物[(株)日本触媒、ソフタノール200、HLB1
6.3]を用いて消泡剤組成物を調製した。チーグラー
合成をベースとした高級アルコール(70重量%がアル
コールで、その炭素数分布がC16:C18:C20:
C22:C24:C26=1:17:21:27:3:
1であり、30重量%がモノカルボン酸エステル、炭素
数20〜40のアルキルエーテル等)[CONDEA
社、NAFOL20+A]26重量部及びノニオン性界
面活性剤1重量部を混合し、溶融したのち、この溶融物
を70℃にてタービン翼で周速5.2m/sで撹拌しな
がら、70℃の熱水73.2重量部を添加して転相乳化
を行った。次いで、ラムザンガム[Monsanto
社、K1A112]0.05重量部を添加したのち、1
8時間かけて70℃から30℃まで冷却し、微粒子の平
均粒径6μm、粘度120センチポイズの水中油型エマ
ルション消泡剤組成物を得た。30日後の粘度は、5℃
で静置したものが135センチポイズ、20℃で静置し
たものが225センチポイズ、30℃で静置したものが
120センチポイズ、40℃で静置したものが115セ
ンチポイズであった。発泡量は、1分後15ml、2分後
20ml、3分後20ml、4分後25ml、5分後25mlで
あった。 実施例2 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤として、
炭素数が12〜14で3〜7位の炭素にヒドロキシル基
を有する第二級アルコールのエチレンオキシド30モル
付加物[(株)日本触媒、ソフタノール300、HLB1
7.4]を用いた以外は、実施例1と同様にして消泡剤
組成物を調製した。微粒子の平均粒径7μmであり、粘
度115センチポイズであった。30日後の粘度は、5
℃で静置したものが125センチポイズ、20℃で静置
したものが125センチポイズ、30℃で静置したもの
が125センチポイズ、40℃で静置したものが130
センチポイズであった。発泡量は、1分後15ml、2分
後20ml、3分後20ml、4分後20ml、5分後25ml
であった。 実施例3 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤として、
炭素数が12〜14で3〜7位の炭素にヒドロキシル基
を有する第二級アルコールのエチレンオキシド40モル
付加物[(株)日本触媒、ソフタノール400、HLB1
8.0]を用いた以外は、実施例1と同様にして消泡剤
組成物を調製した。微粒子の平均粒径8μmであり、粘
度110センチポイズであった。30日後の粘度は、5
℃で静置したものが125センチポイズ、20℃で静置
したものが125センチポイズ、30℃で静置したもの
が145センチポイズ、40℃で静置したものが140
センチポイズであった。発泡量は、1分後15ml、2分
後20ml、3分後20ml、4分後25ml、5分後30ml
であった。 実施例4 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤として、
炭素数が12〜14で3〜7位の炭素にヒドロキシル基
を有する第二級アルコールのエチレンオキシド15モル
付加物[(株)日本触媒、ソフタノール150、HLB1
5.3]を用いた以外は、実施例1と同様にして消泡剤
組成物を調製した。微粒子の平均粒径6μmであり、粘
度160センチポイズであった。30日後の粘度は、5
℃で静置したものが170センチポイズ、20℃で静置
したものが260センチポイズ、30℃で静置したもの
が180センチポイズ、40℃で静置したものが170
センチポイズであった。発泡量は、1分後15ml、2分
後20ml、3分後25ml、4分後25ml、5分後30ml
であった。
【0011】比較例1 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤の代わり
に、ポリオキシエチレン(20モル)ノニルフェニルエー
テル[HLB16]を使用した以外は、実施例1と同様
にして消泡剤組成物を調製した。微粒子の平均粒径8μ
mであり、粘度160センチポイズであった。30日後
の粘度は、5℃で静置したものが850センチポイズ、
20℃で静置したものが900センチポイズ、30℃で
静置したものが700センチポイズ、40℃で静置した
ものが700センチポイズであった。発泡量は、1分後
15ml、2分後20ml、3分後25ml、4分後30ml、
5分後30mlであった。 比較例2 一般式[1]で表されるノニオン性界面活性剤の代わり
に、ポリオキシエチレン(17モル)ラウリルルエーテル
[HLB16]を使用した以外は、実施例1と同様にし
て消泡剤組成物を調製した。微粒子の平均粒径10μm
であり、粘度200センチポイズであった。5℃で静置
したものから40℃で静置したものまで、すべてが5日
後に4,000センチポイズ以上となった。発泡量は、
1分後15ml、2分後20ml、3分後20ml、4分後2
5ml、5分後30mlであった。 比較例3 新聞用紙の抄紙白水に消泡剤組成物を添加することな
く、消泡効果の試験を行った。発泡量は、1分後70m
l、2分後75ml、3分後80ml、4分後80ml、5分
後85mlであった。実施例1〜4及び比較例1〜2の経
時粘度変化の結果を第1表に、実施例1〜4及び比較例
1〜3の消泡効果試験の結果を第2表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】第1表に見られるように、一般式[1]で
表される直鎖型第二級アルコールにエチレンオキシドを
付加したノニオン性界面活性剤[(株)日本触媒、ソフタ
ノール]を乳化剤として用いた実施例1〜4の消泡剤組
成物は、各静置温度で増粘が抑制され、30日後も実用
上取り扱いに問題のない粘度を示す。特にエチレンオキ
シド付加モル数(一般式[1]におけるp)が20以上
であるものを用いた場合に、増粘防止効果が高い。これ
に対して、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
を乳化剤として用いた比較例1の消泡剤組成物は、30
日後には増粘して調製直後の粘度の4倍以上になり、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルを乳化剤として用い
た比較例2の消泡剤組成物は、5日後には粘度が4,0
00センチポイズ以上となり、流動性が極めて小さいペ
ースト状となる。また、第2表に見られるように、消泡
効果については、実施例1〜4の消泡剤組成物、比較例
1〜2の消泡剤組成物ともに良好な性能を示す。
【0015】
【発明の効果】本発明の消泡剤組成物は、優れた消泡効
果を有するとともに、製品貯蔵時にほとんど増粘するこ
とがなく、経時安定性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、消泡効果の評価に用いる装置の概略図
である。
【符号の説明】
1 メスシリンダー 2 循環ポンプ 3 流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/20 C11D 3/20 Fターム(参考) 4D011 CB01 CC01 4G065 AA01 AB03X AB10Y BA11 BB06 CA03 DA07 DA10 EA07 4H003 AA03 AC08 AC09 BA12 EB04 FA16 FA19 FA30 4L055 AG34 AG97 AH29 AH35 EA29 EA30 EA32 FA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)炭素数12〜30の高級脂肪族アル
    コールを含む油相成分及び(B)一般式[1]で表され
    るノニオン性界面活性剤0.05〜10重量%を含有す
    ることを特徴とする水中油型エマルション消泡剤組成
    物。 【化1】 (ただし、式中、m及びnは0〜13、かつm+nは7
    〜13であり、pは15〜50である。)
  2. 【請求項2】ノニオン性界面活性剤のHLBが13〜1
    9である請求項1記載の消泡剤組成物。
JP24219699A 1999-08-27 1999-08-27 消泡剤組成物 Expired - Fee Related JP3573199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24219699A JP3573199B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 消泡剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24219699A JP3573199B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 消泡剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001062204A true JP2001062204A (ja) 2001-03-13
JP3573199B2 JP3573199B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=17085719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24219699A Expired - Fee Related JP3573199B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 消泡剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3573199B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432096B1 (ko) * 2001-05-02 2004-05-17 주식회사 현대페스 반전 유화 소포제
JP2006130405A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Kurita Water Ind Ltd 水中油型エマルション消泡剤組成物
CN102337706A (zh) * 2010-07-27 2012-02-01 上海浦泰化工有限公司 白卡包装纸消泡剂及其制备方法和应用
JP2014079699A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Hakuto Co Ltd 消泡剤及びその製造方法
JP2019181334A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 栗田工業株式会社 発泡抑制方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432096B1 (ko) * 2001-05-02 2004-05-17 주식회사 현대페스 반전 유화 소포제
JP2006130405A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Kurita Water Ind Ltd 水中油型エマルション消泡剤組成物
JP4595492B2 (ja) * 2004-11-05 2010-12-08 栗田工業株式会社 水中油型エマルション消泡剤組成物
CN102337706A (zh) * 2010-07-27 2012-02-01 上海浦泰化工有限公司 白卡包装纸消泡剂及其制备方法和应用
JP2014079699A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Hakuto Co Ltd 消泡剤及びその製造方法
JP2019181334A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 栗田工業株式会社 発泡抑制方法
JP7119512B2 (ja) 2018-04-04 2022-08-17 栗田工業株式会社 発泡抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3573199B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9321907B2 (en) Process for preparation of stable fatty alcohol emulsion
CN110452762A (zh) 多线化薄片化硅片切削液及其制备方法
US5122288A (en) Cold rolling oil for steel sheet
JP3573199B2 (ja) 消泡剤組成物
JP5786336B2 (ja) 消泡剤、及び消泡剤の製造方法
KR20060052425A (ko) 수중유형 에멀젼 소포제조성물
JP4029886B2 (ja) 水中油型エマルジョン組成物及びその製造方法
JPH0524198B2 (ja)
JP6008686B2 (ja) 消泡剤及びその製造方法
JP2003164707A (ja) 高級アルコール系水中油型エマルション消泡剤組成物
JP2008013581A (ja) パール光沢組成物
JP2008188480A (ja) 消泡剤組成物
JP3202739B2 (ja) 液体洗剤、液体起泡抑制添加剤および該添加剤の製造方法
JP2016013507A (ja) 水中油型エマルション消泡剤組成物
JP2002191906A (ja) 高級アルコール系エマルション消泡剤組成物
JP3239660B2 (ja) 水中油型エマルション消泡剤組成物
JP3205911B2 (ja) 消泡剤
JP3964965B2 (ja) 水中油型エマルション型消泡剤組成物の安定化方法
JPS59147608A (ja) 消泡剤
JPS62100554A (ja) シリコ−ンエマルジヨン組成物
JPH04349904A (ja) 消泡剤組成物
JPH10109003A (ja) 消泡剤組成物
JP2004025150A (ja) 高級アルコール系エマルション消泡剤組成物
TWI772729B (zh) 抗泡組成物
JPS6022040B2 (ja) 鋼板用冷間圧延油

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3573199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140709

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees