JPS6022040B2 - 鋼板用冷間圧延油 - Google Patents
鋼板用冷間圧延油Info
- Publication number
- JPS6022040B2 JPS6022040B2 JP57047280A JP4728082A JPS6022040B2 JP S6022040 B2 JPS6022040 B2 JP S6022040B2 JP 57047280 A JP57047280 A JP 57047280A JP 4728082 A JP4728082 A JP 4728082A JP S6022040 B2 JPS6022040 B2 JP S6022040B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling oil
- emulsion
- oil
- steel plates
- iron powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Lubricants (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
（発明の技術野）
本発明は鋼板用冷間圧延油に関する。
詳しくいえばプレートアウト性がよく、しかも圧延時に
発生する摩耗鉄粉の混入に対するェマルションの状態変
化の少し、改良された鋼板用冷間圧延油にする。（先行
技術） 鋼板の冷間圧延油としては油脂、滋油または両者の混合
油を基油とし、これに各種の添加剤、界面活性剤等を加
えたものが多用されている。
発生する摩耗鉄粉の混入に対するェマルションの状態変
化の少し、改良された鋼板用冷間圧延油にする。（先行
技術） 鋼板の冷間圧延油としては油脂、滋油または両者の混合
油を基油とし、これに各種の添加剤、界面活性剤等を加
えたものが多用されている。
とくに鋼の薄板の高速圧延には牛脂または牛脂と鉱油と
の混合油とする圧延油を水で希釈して乳化または分散状
態にして循環使用する方法が多用されている。このよう
な圧延油では、圧延潤滑性がすぐれていることと、長期
間安定な状態で使用を続けられることとが重要である。
の混合油とする圧延油を水で希釈して乳化または分散状
態にして循環使用する方法が多用されている。このよう
な圧延油では、圧延潤滑性がすぐれていることと、長期
間安定な状態で使用を続けられることとが重要である。
圧延油の潤滑性を支配する因子の一つとしてプレートア
ウト性を挙げることができる。
ウト性を挙げることができる。
プレートアウト性はェマルションとして供給された圧延
油が圧延ロールおよび鋼板の表面でェマルションの破壊
を起し、油のみで表面をぬらす性質のことを云う。油自
体の油膜強度が強くてもプレートアウト性がわるし、と
、圧延油は十分な；園滑効果を発揮しない。一般にプレ
ートアウト性は圧延油の乳化安定性と相関し、乳化安定
性がわるし、ほどプレートアウト性がよい。すなわちプ
レートアウト性に着目すれば圧延油は乳化安定性がわる
し、方が有利である。一方、圧延油の長時間の使用安定
性は、使用中継続的に発生し、混入してくる摩耗鉄粉の
影響を圧延油ェマルションが受けやすいかどうかに大き
く左右される。
油が圧延ロールおよび鋼板の表面でェマルションの破壊
を起し、油のみで表面をぬらす性質のことを云う。油自
体の油膜強度が強くてもプレートアウト性がわるし、と
、圧延油は十分な；園滑効果を発揮しない。一般にプレ
ートアウト性は圧延油の乳化安定性と相関し、乳化安定
性がわるし、ほどプレートアウト性がよい。すなわちプ
レートアウト性に着目すれば圧延油は乳化安定性がわる
し、方が有利である。一方、圧延油の長時間の使用安定
性は、使用中継続的に発生し、混入してくる摩耗鉄粉の
影響を圧延油ェマルションが受けやすいかどうかに大き
く左右される。
圧延油ェマルションに摩耗鉄粉が混入するとェマルョン
の一部が破壊し、油分が摩耗鉄粉に付着してスカムを形
成する。スカムはェマルションの系からはずれて循環タ
ンクの上相に浮上したり、底に沈降したり、鋼板やミル
に付着したりする。スカムの多量発生は、圧延油の濃度
低下や鋼板およびミルの汚れの原因となる。
の一部が破壊し、油分が摩耗鉄粉に付着してスカムを形
成する。スカムはェマルションの系からはずれて循環タ
ンクの上相に浮上したり、底に沈降したり、鋼板やミル
に付着したりする。スカムの多量発生は、圧延油の濃度
低下や鋼板およびミルの汚れの原因となる。
鉄粉の混入によるェマルションの破壊とスカムの形成は
圧延油のェマルションが不安定なほど起りやすい。した
がって鉄粉に対する圧延油ェマルションの耐性に着目す
れば圧延油の乳化安定性やよい方が有利である。圧延油
の乳化安定性は、界面活性剤の種類や量を適当に選択す
ることによって調節することができる。
圧延油のェマルションが不安定なほど起りやすい。した
がって鉄粉に対する圧延油ェマルションの耐性に着目す
れば圧延油の乳化安定性やよい方が有利である。圧延油
の乳化安定性は、界面活性剤の種類や量を適当に選択す
ることによって調節することができる。
ところが上記のように乳化安定性をよくすると鉄粉に対
する耐性はよくなるが、プレートアウト性がわろくなる
のが通常であった。したがってプレーアウト性と鉄粉に
対する耐性とを両立させることができなかった。（発明
の目的） このような事情であるから、プレートアウト性がすぐれ
、しかも混入鉄粉に対するェマルョンの耐性のよい圧延
油を提供することが本発明の目的である。
する耐性はよくなるが、プレートアウト性がわろくなる
のが通常であった。したがってプレーアウト性と鉄粉に
対する耐性とを両立させることができなかった。（発明
の目的） このような事情であるから、プレートアウト性がすぐれ
、しかも混入鉄粉に対するェマルョンの耐性のよい圧延
油を提供することが本発明の目的である。
（発明の構成）
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意研究の結
果、ベンタェリスリトールの部分ェステルと、ＨＬＢが
１１以上である直鎖アルコールのポリオキシェチレン付
加物とを特定の割合に含有する圧延油がすぐれた効果を
有することを見いだして本発明に到達した。
果、ベンタェリスリトールの部分ェステルと、ＨＬＢが
１１以上である直鎖アルコールのポリオキシェチレン付
加物とを特定の割合に含有する圧延油がすぐれた効果を
有することを見いだして本発明に到達した。
すなわち本発明はペンタェリスリトールの部ヱステル０
．３〜５重量％と直鎖アルコールのポリオキシェチレン
付加物であってＨＬＢが１１以上である界面活性剤０．
３〜２重量％を必須成分として含有することを特徴とす
る鋼板用冷間圧延油である。本発明の鋼板用冷間圧延油
の構成について以下において詳説する。
．３〜５重量％と直鎖アルコールのポリオキシェチレン
付加物であってＨＬＢが１１以上である界面活性剤０．
３〜２重量％を必須成分として含有することを特徴とす
る鋼板用冷間圧延油である。本発明の鋼板用冷間圧延油
の構成について以下において詳説する。
（ベンタェリスリトールの部分ェステルベンタェリスリ
トールの部分ェステルとしては、ベンタェリスリトール
と８乃至２の固の炭素原子を含む飽和および不飽和のモ
ノェステルジェステル、トリェステルまたはこれらの混
合物を用にることができる。
トールの部分ェステルとしては、ベンタェリスリトール
と８乃至２の固の炭素原子を含む飽和および不飽和のモ
ノェステルジェステル、トリェステルまたはこれらの混
合物を用にることができる。
こられの部分ェステルの圧延油に対する好適な配合割合
は０．３〜５重量％である。０．＄重量％未満では発明
の効果がなく、５重量％を越すと鉄粉に対するェマルシ
ョンの耐が低下する。
は０．３〜５重量％である。０．＄重量％未満では発明
の効果がなく、５重量％を越すと鉄粉に対するェマルシ
ョンの耐が低下する。
（直鎖アルコールのポリオキシェチレン付加物）直鎖ア
ルコールのポリオキシェチレン付加物としては８乃至２
の固の炭素原子を含む飽和および不飽和のアルコールの
エチレンオキサィド付加物であった、ＨＬＢが１１以上
である界面活性剤を用いることができる。
ルコールのポリオキシェチレン付加物としては８乃至２
の固の炭素原子を含む飽和および不飽和のアルコールの
エチレンオキサィド付加物であった、ＨＬＢが１１以上
である界面活性剤を用いることができる。
直鎖アルコールのポリオキシヱチレン付加物の圧延油に
対する好適な配合割合は０．３〜２重量％である。
対する好適な配合割合は０．３〜２重量％である。
０．３重量％未満では本発明の効果がなく、２重量％を
越すとプレーアウト性が低下する。
越すとプレーアウト性が低下する。
（基油とその他の成分）
本発明の鋼板用冷間圧延油の基油としては従来の圧延油
に用いられてきた牛脂、豚脂、ナタネ油等の油脂やマシ
ン脂、タービン油等の鉱油、または油脂と鉱脂との混合
油を用いることができる。
に用いられてきた牛脂、豚脂、ナタネ油等の油脂やマシ
ン脂、タービン油等の鉱油、または油脂と鉱脂との混合
油を用いることができる。
また本発明の鋼板用冷間圧延油は上記の必須成分のほか
に、アニオン、ノニオン、カチオン界面活性剤や、脂肪
酸、極圧添加剤としてのリン化合物、酸化防止剤などを
含有することができる。（発明の効果）本発明の鋼板用
冷間圧延油はプレートアウト性がすぐれている。
に、アニオン、ノニオン、カチオン界面活性剤や、脂肪
酸、極圧添加剤としてのリン化合物、酸化防止剤などを
含有することができる。（発明の効果）本発明の鋼板用
冷間圧延油はプレートアウト性がすぐれている。
また使用中に圧延油のェマルションに混入してくる摩耗
鉄粉の影響を受けても、ェマルションの安定性がそこな
われることが少し、ので、長期間安定な圧延作業を続け
ることができ、圧延油の消費原単位が小さい。また鋼板
やミルの汚れが少ない。これらの性質の具体的例証は下
記の実施例によって明白になる。
鉄粉の影響を受けても、ェマルションの安定性がそこな
われることが少し、ので、長期間安定な圧延作業を続け
ることができ、圧延油の消費原単位が小さい。また鋼板
やミルの汚れが少ない。これらの性質の具体的例証は下
記の実施例によって明白になる。
（実施例）
本発明の実施例を以下に示すが、下記の実施例は本発明
を制限するものではない。
を制限するものではない。
第１表に本発明の鋼板用圧延油の組成例を示す。
第１表
（注）上表中の「ＰＯＥ」はボリオキシェチレンを意味
する。
する。
（性能の確認）１プレーアウト性
ホモミキサーを用い、５００の‘のビーカー中で、濃度
５％の圧延油のェマルション４００ｇを調整した。
５％の圧延油のェマルション４００ｇを調整した。
このときの液温５０こ０、ホモミキサー（特殊機化工業
株式会社製のＭ型）の回転を５００仇ｐｍ、５分間とし
た。調整直後のェマルションに１５ぴＣに加熱した鋼板
（ＳＰＣＣ−Ｄ ６０×８０×１．仇蚊）を５秒間浸潰
したのち、引き上げ風乾して、鋼板への付着油量を測定
し、その大小によってプレートアウト性を評価した。評
価の結果を第２表に示す。２ 乳化安定性 ホモミキサ−を用い、１と同じ方法で４００ｇのェマル
ションを調製した。
株式会社製のＭ型）の回転を５００仇ｐｍ、５分間とし
た。調整直後のェマルションに１５ぴＣに加熱した鋼板
（ＳＰＣＣ−Ｄ ６０×８０×１．仇蚊）を５秒間浸潰
したのち、引き上げ風乾して、鋼板への付着油量を測定
し、その大小によってプレートアウト性を評価した。評
価の結果を第２表に示す。２ 乳化安定性 ホモミキサ−を用い、１と同じ方法で４００ｇのェマル
ションを調製した。
調整直後のェマルション２００泌を２００Ｍの分液ロー
トに取り、５０ｑｏの陣温槽に３０分静瞳したのち、下
層の１００の‘をとり、その濃度を測定し、次の式で定
義される乳化指数を算出した。乳イけ旨数＝３０分静直
後の下層１′２の濃度ｘ，００全体の濃度評価の結果を
第２表に示す。
トに取り、５０ｑｏの陣温槽に３０分静瞳したのち、下
層の１００の‘をとり、その濃度を測定し、次の式で定
義される乳化指数を算出した。乳イけ旨数＝３０分静直
後の下層１′２の濃度ｘ，００全体の濃度評価の結果を
第２表に示す。
３ 鉄粉に対するェマルションの耐性
２に記載した方法で調製したェマルションに微小鉄粉（
粒座０．０秋）２００蛇ｐｍを添加し、さらに２分間ホ
モミキサーを回転したのち、ェマルション２００の‘を
２００の‘の分液ロートにとり、２に記載した方法によ
り乳化指数を求めた。
粒座０．０秋）２００蛇ｐｍを添加し、さらに２分間ホ
モミキサーを回転したのち、ェマルション２００の‘を
２００の‘の分液ロートにとり、２に記載した方法によ
り乳化指数を求めた。
鉄粉を添加したときの乳化指数と、添加しないときの乳
化指数の比を求め、この比の値によって鉄粉に対するェ
マルションの耐性を評価した。
化指数の比を求め、この比の値によって鉄粉に対するェ
マルションの耐性を評価した。
鉄粉に対するェマルションの耐性
鉄粉を３添辺四した場合の乳化指数
一鉄粉を添加しない場合の乳化指数
評価の結果を第２表に示す。
比較例からは乳化安定性とプレートアウト性の両方の性
質とも満足すべき圧延油を見出し得ないのに対し、本発
明の圧延油は両方の性質ともすぐれている。
質とも満足すべき圧延油を見出し得ないのに対し、本発
明の圧延油は両方の性質ともすぐれている。
第２表
Claims (1)
- １ ペンタエリスリトールの部分エステル０．３〜５重
量％と直鎖アルコールのポリオキシエチレン付加物であ
つてＨＬＢが１１以上である界面活性剤０．３〜２重量
％とを含有することを特徴とする鋼板用冷間圧延油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57047280A JPS6022040B2 (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 鋼板用冷間圧延油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57047280A JPS6022040B2 (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 鋼板用冷間圧延油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58164697A JPS58164697A (ja) | 1983-09-29 |
| JPS6022040B2 true JPS6022040B2 (ja) | 1985-05-30 |
Family
ID=12770874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57047280A Expired JPS6022040B2 (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 鋼板用冷間圧延油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6022040B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60158297A (ja) * | 1984-01-27 | 1985-08-19 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 鋼板用冷間圧延油 |
| DE102005047843A1 (de) * | 2005-10-05 | 2007-04-12 | OTB Oberflächentechnik in Berlin GmbH & Co. | Passivierungs- und Schmiermittel für Gold-, Silber- und Kupferoberflächen und Verfahren zu seiner Anwendung |
| JP2008007544A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Nippon Steel Corp | 極薄鋼板用冷間圧延油組成物 |
| CN105154190A (zh) * | 2015-09-24 | 2015-12-16 | 国营第六一六厂 | 一种水溶性行磨油 |
| JP7316883B2 (ja) * | 2019-08-30 | 2023-07-28 | 日本パーカライジング株式会社 | 冷間圧延油組成物およびそれを用いた圧延鋼板の製造方法 |
-
1982
- 1982-03-26 JP JP57047280A patent/JPS6022040B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58164697A (ja) | 1983-09-29 |
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