JP2001061989A - ガス系消火設備における消火ガスの放出制御システム - Google Patents

ガス系消火設備における消火ガスの放出制御システム

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JP2001061989A JP24076299A JP24076299A JP2001061989A JP 2001061989 A JP2001061989 A JP 2001061989A JP 24076299 A JP24076299 A JP 24076299A JP 24076299 A JP24076299 A JP 24076299A JP 2001061989 A JP2001061989 A JP 2001061989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いたずら等による消火ガスの放出を防止しつ
つ、火災感知器からの発報があった場合には極力迅速に
消火ガスの放出を行うことのできる、ガス系消火設備に
おける消火ガスの放出制御システムを提供する。 【解決手段】 手動モードと自動モードのうち任意に選
択された一方のモードにて運転を行うガス系消火設備に
おいて、消火ガスの放出動作を制御するためのガス系消
火設備における消火ガスの放出制御システムであって、
手動モード又は自動モードのいずれにて運転が行われて
いるかを監視するモード監視手段と、自動モードにて運
転が行われていることがモード監視手段にて監視されて
いる場合において、消火ガスの放出が手動にて指示され
た場合であって前記火災感知手段からの発報がない場合
には、消火ガスの放出動作を該消火ガスが放出される前
の所定段階まで行って停止し、さらに火災感知器からの
発報があった場合には、残りの放出動作を行って消火ガ
スの最終的な放出を行う放出制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化炭素等の消
火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備におい
て、消火ガスの放出動作を制御するためのガス系消火設
備における消火ガスの放出制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、火災発生時に二酸化炭素やハ
ロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系
消火設備が提案されている。このガス系消火設備は、水
損や汚損を嫌う機器が設置されている室内において、消
火時の機器損失を最小限に抑えつつ迅速な消火を行うこ
とができるという特徴を有するものである。
【0003】このようなガス系消火設備の全体構成図を
図1に示す。この図1において、複数の防護区画A、B
のそれぞれの内部には、火災を感知するための火災感知
器1、消火ガスを噴射するための噴射ヘッド2、及び非
常放送を行うための放送スピーカー3が設けられてい
る。また防護区画A、Bそれぞれの外部近傍には、消火
ガスの放出を手動で行うための操作箱4及び消火ガスの
放出を表示する放出表示灯5が設けられている。さらに
防護区画A、Bの外部には、消火ガスを貯蔵する消火薬
剤貯蔵容器6、消火ガスの放出を行う選択弁7、これら
消火薬剤貯蔵容器6の開放弁及び選択弁7を駆動する起
動装置8、及び制御盤9等が設けられている。
【0004】このようなガス系消火設備において、消火
制御を行う基本的な動作モードとして、自動モードと手
動モードとの2つを切換選択することが可能である。こ
のうち自動モードにおいては、それぞれ別系統の回線に
接続された火災感知器1からのAND発報があった場合
に、あるいは操作箱4の内部に設けた起動スイッチが押
された場合に、所定時間のカウントダウン開始を許容す
るための条件(以下、カウントダウン条件)が確立す
る。そして防火シャッターや空調ダンパー等の周囲の連
動機器が駆動され、また所定時間のカウントダウンが開
始され、さらには操作箱4や制御盤9に設けた起動灯が
点灯等することで監視員の注意が喚起される。そしてカ
ウントダウンが終了すると、消火ガスの放出を許容する
ための条件(以下、ガス放出条件)が確立して、噴射ヘ
ッド2から消火ガスが放出される(なおこれらカウント
ダウン条件の確立〜消火ガスの放出に至るまでの動作
を、消火ガスの放出動作と称する)。
【0005】一方、手動モードにおいては、監視員が目
視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、操作
箱4の扉を空けると放送スピーカー3によってガス放出
を告げる音声が放送される。そして操作箱4の起動スイ
ッチを係員が押すことによって、カウントダウン条件が
確立する。あとは自動モードと同様の手順を経て、消火
ガスが放出される。
【0006】ここで上述の自動モードにおいては、いた
ずらや誤操作によって操作箱4の起動スイッチが押され
てしまった場合であっても、カウントダウン条件が確立
して消火ガスの放出動作が自動的に行われてしまい、非
常に危険である。このようないたずらを防止するため、
自動モードにおいては操作箱4の起動スイッチが押され
ただけでは消火ガスの放出動作を一切行わず、さらに火
災感知器1からの発報があった場合に初めて消火ガスの
放出動作を行うような消火ガスの放出制御システムも提
案されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の消火ガスの放出制御システムにおいては、いた
ずらや誤操作によるガス放出を防止するために、操作箱
4の起動スイッチが押されただけでは放出動作を一切行
っていなかったので、実際に火災が発生した場合におい
ても消火ガスの放出に長時間を要する危険性があった。
すなわち実際に火災が発生して係員によって起動スイッ
チが押されたにも関わらず、消火ガスの放出動作が一切
行われず、火災感知器1からの発報があってから初めて
消火ガスの放出動作、すなわち連動機器が作動され、ま
たカウントダウン等が開始されていたので、起動スイッ
チが押されてから消火ガスが放出される迄に非常に時間
を要する場合があった。
【0008】本発明は、このような従来のガス系消火設
備における消火ガスの放出制御システムの問題点に鑑み
てなされたもので、いたずら等による消火ガスの放出を
防止しつつ、火災感知器からの発報があった場合には極
力迅速に消火ガスの放出を行うことのできる、ガス系消
火設備における消火ガスの放出制御システムを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1記載の本発明は、消火ガスの放出が手
動にて指示されたことを条件の一つとして消火ガスの放
出動作を開始する手動モードと、火災を感知する火災感
知手段からの発報があったこと又は消火ガスの放出が手
動にて指示されたことを条件の一つとして消火ガスの放
出動作を開始する自動モードとのうち、任意に選択され
た一方のモードにて運転を行うガス系消火設備におい
て、消火ガスの放出動作を制御するためのガス系消火設
備における消火ガスの放出制御システムであって、前記
手動モード又は前記自動モードのいずれにて運転が行わ
れているかを監視するモード監視手段と、前記自動モー
ドにて運転が行われていることが前記モード監視手段に
て監視されている場合において、消火ガスの放出が手動
にて指示された場合であって前記火災感知手段からの発
報がない場合には、消火ガスの放出動作を該消火ガスが
放出される前の所定段階まで行って停止し、さらに前記
火災感知手段からの発報があった場合には、残りの放出
動作を行って消火ガスの最終的な放出を行う放出制御手
段とを備えたことを特徴として構成されている。
【0010】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、前記放出制御手段は、前記自動モ
ードにて運転が行われていることが前記モード監視手段
にて監視されている場合において、消火ガスの放出が手
動にて指示された場合であって前記火災感知手段からの
発報がない場合には、所定の連動機器の作動のみを行う
ことを特徴として構成されている。
【0011】また請求項3記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、前記放出制御手段は、前記自動モ
ードにて運転が行われていることが前記モード監視手段
にて監視されている場合において、消火ガスの放出が手
動にて指示された場合であって前記火災感知手段からの
発報がない場合には、所定の連動機器を作動させ、所定
時間のカウントダウンを行うことを特徴として構成され
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。本実施形態におけ
る放出制御システムは概略的に、自動モード運転におい
て起動スイッチが押された場合には連動機器の作動まで
の放出動作を行い、さらに火災感知器からの発報があっ
た場合に残りの放出動作を行って消火ガスを放出するも
のである。図1は本実施形態におけるガス系消火設備の
全体構成図、図2は操作箱の正面図、図3は操作箱内部
の正面図、図4は制御盤の正面図、図5は自動モード運
転時の動作フロー、図6は図5の一部の動作フロー、図
8は手動モード運転時の動作フローである。
【0013】図1に示すように、火災の監視及び消火の
対象区域となる複数の防護区画A、Bそれぞれの内部に
は、火災感知器1、噴射ヘッド2、及び放送スピーカー
3が設けられている。また防護区画A、Bそれぞれの外
部近傍には、操作箱4及び放出表示灯5が設けられてい
る。さらに防護区画A、Bの外部には、消火薬剤貯蔵容
器6、選択弁7、起動装置8、及び制御盤9等が設けら
れている。
【0014】火災感知器1は、各防護区画A、B内にお
ける火災の発生を感知して発報を行う火災感知手段であ
り、1つの防護区画に対して複数設けられている。これ
ら複数の火災感知器1は、相互に別系統の受信回路を経
て制御盤9に接続されている。このように別系統の受信
回路を設けるのは、火災感知器1や受信回路の異常によ
る誤放出を回避するため、自動モードにおいてはこれら
両系統の受信回路に接続された火災感知器1からの発報
のANDが得られたことを条件として火災発生を判断す
るためである。
【0015】噴射ヘッド2は、消火ガスを噴射する噴射
手段であり、ガス管路を介して消火薬剤貯蔵容器6に接
続されている。この管路中には選択弁7が設けられてお
り、これら消火薬剤貯蔵容器6の開放弁及び選択弁7を
開くことによって消火ガスの放出が行われる。この消火
薬剤貯蔵容器6の開放弁及び選択弁7は起動装置8から
のガス圧にて瞬時に駆動される。また放送スピーカー3
は、消火ガスが放出される旨を告げる音声を放送するも
のであり、また放出表示灯5は、消火ガスが放出される
旨を表示するものである。
【0016】各操作箱4は、図2に示すように、その扉
10の前面側に、消火ガス放出前のカウントダウン時間
を表示する表示部11、消火ガスの放出を非常停止する
ための非常停止ボタン12、自動モード又は手動モード
の運転モード選択を行うためのキースイッチ13、火災
発生を示す火災灯14、ガス放出動作が起動されたこと
を示す起動灯15、操作箱4の電源状態を示す電源灯1
6、消火ガスの放出を停止させるための閉止弁が閉じて
いる時に点灯する閉止弁閉灯31、手動モード運転時に
点灯する手動モード灯17、自動モード運転時に点灯す
る自動モード灯18等を備えて構成されている。また操
作箱4は、図3に示すように、扉10を開いた際に露出
する内部に、消火ガスの放出を手動で指示するための起
動スイッチ19と、扉10が開かれたことを検知する扉
開検知スイッチ32とを備える。
【0017】一方、制御盤9は、複数の防護区画A、B
における火災監視及び火災消火の状況を集中的に監視す
るものであり、各火災感知器1、各放送スピーカー3、
各放出表示灯5、及び各操作箱4等に電気的に接続され
ている。この制御盤9は、図4に示すように、その前面
上方に、各防護区画A、B毎の状況を示す複数の表示窓
20が設けられている。各表示窓20には、火災発生を
示す火災灯21、起動回路の異常を示す起動回路異常灯
22、自動モード運転時に点灯する自動モード灯23、
及び手動モード運転時に点灯する手動モード灯24が設
けられている。
【0018】また制御盤9には、その前面下方に、最初
に消火ガスの放出動作が開始された防護区画A、Bにお
けるカウントダウン時間を表示する表示部25、警報音
を発するための警報スピーカ26、全ての防護区画A、
Bでの運転モードを一括的に自動モード又は手動モード
に切り換えるためのキースイッチ27、ガス放出動作が
起動されたことを示す起動灯28、制御盤9の電源状態
を示す電源灯29、ガスが放出されたことを示す放出灯
30、障害の発生を代表的に報知する障害代表灯33等
が設けられている。
【0019】このようなガス系消火設備において、消火
制御を行う基本的な動作モードとしては、従来と同様に
自動モードと手動モードとの2つを切換選択することが
可能である。このモード切換は、制御盤9のキースイッ
チ27を操作することによって全防護区画A、Bに一括
に、あるいは各操作箱4のキースイッチ13を操作する
ことによって防護区画A、B毎に行われる。
【0020】このうち自動モードの動作フローについて
図5を参照しつつ説明する。この自動モード運転による
通常監視状態においては、制御盤9及び各操作箱4の電
源灯16、29及び自動モード灯18、23が点灯し、
火災感知器1からの発報が制御盤9において監視されて
いる(ステップS1)。そして、火災感知器1からの発
報の有無、及び起動スイッチ19のオン/オフが監視さ
れる。
【0021】そして最初に火災感知器1からの発報があ
った場合には、制御盤9の火災灯21が点滅すると共
に、警報スピーカ26において警報音が間欠的に鳴動す
る。また制御盤9からの移報出力により、対応する防護
区画A、Bの操作箱4の火災灯14が点滅する(ステッ
プS2)。その後さらに別系統の火災感知器1からの発
報があった場合、又は起動スイッチ19が入れられた場
合に、火災灯14、21は点灯に切り替わり、また警報
スピーカ26からの警報音が連続鳴動に切り替わる(ス
テップS3)。
【0022】自動モードにおいては、このように別系統
の火災感知器1、1からのAND発報によって、カウン
トダウン条件が確立する。このようにカウントダウン条
件が確立すると、制御盤9及び火災区画の操作箱4の起
動灯15、28が点灯し、また火災区画の放送スピーカ
ー3によって音声放送が開始される。また制御盤9か
ら、所定の関連防災機器に対して移報出力が出力される
(ステップS4)。その後、火災区画内の例えば防火シ
ャッター等の連動機器に移報出力が出力され、この防火
シャッターが閉じられる(ステップS5)。なおシャッ
ターの図示は省略する。このようにカウントダウン条件
が確立した後、所定時間(例えば20秒)のカウントダ
ウンが開始される。このカウントダウンにおける残り時
間は、操作箱4及び制御盤9の表示部11、25にて表
示される(ステップS6)。
【0023】そしてカウントダウンが終了すると、表示
部11、25の表示が「0秒」となり、カウントダウン
が終了した旨が示される(ステップS7)。このように
カウントダウンが終了することによって、ガス放出条件
が確立する(ステップS8)。そして制御盤9から発せ
られた制御信号によって起動装置8が動作し、選択弁7
が駆動されて、火災区画の噴射ヘッド2に対して消火ガ
スが供給され、この噴射ヘッド2からガスが放出され
る。また制御盤9の放出灯30が点灯する(ステップS
9)。
【0024】ここで上述のステップS1において、最初
に起動スイッチ19が入れられた場合には、図6の動作
フローに従って制御が行われる(なお図6、7において
は、図5と同じ内容のステップを同一のステップ番号に
て示す)。すなわち、まずカウントダウン条件が確立し
て起動灯15、28の点灯等が行われ(ステップS
4)、シャッター等の連動機器が作動される(ステップ
S5)。そして、ここまで消火ガスの放出動作が行われ
た後、放出動作が一旦停止され、火災感知器1からの発
報の有無が監視される(ステップS20)。そして火災
感知器1からの発報があった場合に残りの消火ガスの放
出動作が開始される。すなわちカウントダウンが開始さ
れ(ステップS6)、カウントダウンが終了することで
ガス放出条件が確立し(ステップS7、S8)、ソレノ
イドが起動され(ステップS9)、最終的に消火ガスが
放出される。
【0025】この図6の動作フローにおいては、起動ス
イッチ19が入れられただけではガス放出が行われず、
火災感知器1からの発報を待って初めてガス放出が行わ
れるので、いたずら等によって起動スイッチ19が入れ
られた場合に消火ガスが放出される危険がない。特に連
動機器を作動させた状態で火災感知器1からの発報を待
つので、火災感知器1からの発報があった後には連動機
器の作動以降の放出動作を行うことで消火ガスが放出さ
れるので、消火ガスの放出を従来に比べて迅速に行うこ
とができる。
【0026】最後に、手動モードの動作フローについて
図8を参照しつつ説明する。ただしこの手動モードでの
運転は、従来と同様である。すなわち手動モード運転に
よる通常監視状態においては、制御盤9及び各操作箱4
の電源灯16、29及び手動モード灯17、24が点灯
し、火災感知器1からの発報及び各操作箱4における起
動スイッチ19の操作が制御盤9において監視されてい
る(ステップS10)。そして監視員が目視又は火災感
知器1の発報によって火災を発見し、操作箱4の扉10
を空けると制御盤9及び操作箱4の火災灯14、21が
点滅し、制御盤9のスピーカが鳴動し、また火災区画の
放送スピーカー3によって音声が放送される(ステップ
S11)。さらに監視員が操作箱4の内部の起動スイッ
チ19を押すと、カウントダウン条件が確立し、その後
は、上述の自動モードにおけるカウントダウン条件の確
立以降の処理と同じ処理が行われる(ステップS12〜
S18)。
【0027】このような自動モード及び手動モードにお
ける各種の制御は、制御盤9に設けた図示しないCPU
及びこのCPU上にて動作するプログラム(以下、これ
らCPU及びプログラムを制御部と称する)にて行われ
る。すなわち制御部は、手動モード又は自動モードのい
ずれにて運転が行われているかを常時監視するモード監
視手段として機能し、また自動モード運転時に消火ガス
の放出が手動にて指示された場合には消火ガスの放出動
作を該消火ガスが放出される前の所定段階まで行って停
止し、さらに火災感知器1からの発報があった場合には
残りの放出動作を行って消火ガスの最終的な放出を行う
放出制御手段として機能する。ただし、モード監視手段
又は放出制御手段の全部又は一部の機能を、各操作箱4
に設けることも可能である。
【0028】次に、本発明の第2実施形態について図面
を参照して詳細に説明する。本実施形態における放出制
御システムは概略的に、自動モード運転において起動ス
イッチが押された場合には所定時間のカウントダウンを
行い、さらに火災感知器からの発報があった場合に残り
の放出動作を行って消火ガスを放出するものである。図
7は図5の一部の動作フローである。
【0029】図5のステップS1において、最初に起動
スイッチ19が入れられた場合には、図7の動作フロー
に従って制御が行われる。すなわちカウントダウン条件
が確立し(ステップS4)、シャッター等の連動機器が
作動され(ステップS5)、さらにカウントダウンが開
始され(ステップS6)、カウントダウンが終了する
(ステップS7)。この後、放出動作が一旦停止され、
火災感知器1からの発報の有無が監視される(ステップ
S21)。そして火災感知器1からの発報があった場合
に残りの消火ガスの放出動作が開始される。すなわちガ
ス放出条件が確立し(ステップS8)、ソレノイド起動
(ステップS9)が行われ、最終的に消火ガスが放出さ
れる。なおステップS21は、ステップS8とステップ
S9の間に配置してもよい。またステップS5とステッ
プS6は同時に行ってもよいし、ステップS5とステッ
プS6を逆の順序で行ってもよい。
【0030】この場合には、カウントダウンが終わった
状態で火災感知器1からの発報待ちの状態となり、発報
があった場合にはカウントダウン終了以降の放出動作を
行うことで消火ガスが放出されるので、消火ガスの放出
を一層迅速に行うことができる。
【0031】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものである。
【0032】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1に記載
の本発明は、手動モード又は自動モードのいずれにて運
転が行われているかを監視するモード監視手段と、自動
モードにて運転が行われていることがモード監視手段に
て監視されている場合において、消火ガスの放出が手動
にて指示された場合であって前記火災感知手段からの発
報がない場合には、消火ガスの放出動作を該消火ガスが
放出される前の所定段階まで行って停止し、さらに火災
感知手段からの発報があった場合には、残りの放出動作
を行って消火ガスの最終的な放出を行う放出制御手段と
を備えたことにより、起動スイッチが入れられただけで
はガス放出が行われず、火災感知器からの発報を待って
初めてガス放出が行われるので、いたずら等によって起
動スイッチが入れられた場合に消火ガスが放出される危
険がない。特に放出動作を所定段階まで行った状態で火
災感知器からの発報を待つので、火災感知器からの発報
があった後には残りの放出動作のみを行うことで消火ガ
スが放出されるので、消火ガスの放出を従来に比べて迅
速に行うことができる。
【0033】また請求項2に記載の本発明は、放出制御
手段は、自動モードにて運転が行われていることがモー
ド監視手段にて監視されている場合において、消火ガス
の放出が手動にて指示された場合であって前記火災感知
手段からの発報がない場合には、所定の連動機器の作動
のみを行うことにより、連動機器を作動させた状態で火
災感知器からの発報を待つので、火災感知器からの発報
があった後には連動機器の作動以降の放出動作を行うこ
とで消火ガスが放出されるので、消火ガスの放出を迅速
に行うことができる。
【0034】さらに請求項3記載の本発明は、放出制御
手段は、自動モードにて運転が行われていることがモー
ド監視手段にて監視されている場合において、消火ガス
の放出が手動にて指示された場合であって前記火災感知
手段からの発報がない場合には、所定の連動機器を作動
させ、所定時間のカウントダウンを行うことにより、カ
ウントダウンが終わった状態で火災感知器からの発報待
ちの状態となり、発報があった場合にはカウントダウン
終了以降の放出動作を行うことで消火ガスが放出される
ので、消火ガスの放出を一層迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるガス系消火設備の
全体構成図である。
【図2】操作箱の正面図である。
【図3】操作箱内部の正面図である。
【図4】制御盤の正面図である。
【図5】自動モード運転時の動作フローである。
【図6】第1実施形態における図5の一部の動作フロー
である。
【図7】第2実施形態における図5の一部の動作フロー
である。
【図8】手動モード運転時の動作フローである。
【符号の説明】
A、B 防護区画 1 火災感知器 2 噴射ヘッド 3 放送スピーカー 4 操作箱 5 放出表示灯 6 消火薬剤貯蔵容器 7 選択弁 8 起動装置 9 制御盤 10 扉 11、25 表示部 12 非常停止ボタン 13、27 キースイッチ 14、21 火災灯 15、28 起動灯 16、29 電源灯 17、24 手動モード灯 18、23 自動モード灯 19 起動スイッチ 20 表示窓 22 起動回路異常灯 26 警報スピーカ 30 放出灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横嶋 昭雄 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2E189 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火ガスの放出が手動にて指示されたこ
    とを条件の一つとして消火ガスの放出動作を開始する手
    動モードと、火災を感知する火災感知手段からの発報が
    あったこと又は消火ガスの放出が手動にて指示されたこ
    とを条件の一つとして消火ガスの放出動作を開始する自
    動モードとのうち、任意に選択された一方のモードにて
    運転を行うガス系消火設備において、消火ガスの放出動
    作を制御するためのガス系消火設備における消火ガスの
    放出制御システムであって、 前記手動モード又は前記自動モードのいずれにて運転が
    行われているかを監視するモード監視手段と、 前記自動モードにて運転が行われていることが前記モー
    ド監視手段にて監視されている場合において、消火ガス
    の放出が手動にて指示された場合であって前記火災感知
    手段からの発報がない場合には、消火ガスの放出動作を
    該消火ガスが放出される前の所定段階まで行って停止
    し、さらに前記火災感知手段からの発報があった場合に
    は、残りの放出動作を行って消火ガスの最終的な放出を
    行う放出制御手段と、 を備えたことを特徴とするガス系消火設備における消火
    ガスの放出制御システム。
  2. 【請求項2】 前記放出制御手段は、前記自動モードに
    て運転が行われていることが前記モード監視手段にて監
    視されている場合において、消火ガスの放出が手動にて
    指示された場合であって前記火災感知手段からの発報が
    ない場合には、所定の連動機器の作動のみを行うことを
    特徴とする請求項1記載のガス系消火設備における消火
    ガスの放出制御システム。
  3. 【請求項3】 前記放出制御手段は、前記自動モードに
    て運転が行われていることが前記モード監視手段にて監
    視されている場合において、消火ガスの放出が手動にて
    指示された場合であって前記火災感知手段からの発報が
    ない場合には、所定の連動機器を作動させ、所定時間の
    カウントダウンを行うことを特徴とする請求項1記載の
    ガス系消火設備における消火ガスの放出制御システム。
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