JP2001061985A - ガス系消火設備の起動システム - Google Patents
ガス系消火設備の起動システムInfo
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- JP2001061985A JP2001061985A JP23853199A JP23853199A JP2001061985A JP 2001061985 A JP2001061985 A JP 2001061985A JP 23853199 A JP23853199 A JP 23853199A JP 23853199 A JP23853199 A JP 23853199A JP 2001061985 A JP2001061985 A JP 2001061985A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の起動装置を起動するために必要な起動
電流を低減することのできる、ガス系消火設備の起動シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 1つの防護区画Bに設けた複数の噴射ヘ
ッド2b1〜2bnに消火ガスを供給する複数の選択弁
7b1〜7bnと、これら複数の選択弁7b1〜7bn
を起動するための起動装置8b1〜8bnと、これら複
数の起動装置8b1〜8bnの起動制御を行う制御盤9
とを備えたガス系消火設備の起動システムであって、起
動装置8b1〜8bnは、制御盤9の起動回路に対して
個別に接続され、制御盤9は、消火ガスを放出するため
の放出条件が確立された際、複数の起動回路に対して順
次起動信号を出力し、複数の起動装置8b1〜8bnを
順次に起動する。
電流を低減することのできる、ガス系消火設備の起動シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 1つの防護区画Bに設けた複数の噴射ヘ
ッド2b1〜2bnに消火ガスを供給する複数の選択弁
7b1〜7bnと、これら複数の選択弁7b1〜7bn
を起動するための起動装置8b1〜8bnと、これら複
数の起動装置8b1〜8bnの起動制御を行う制御盤9
とを備えたガス系消火設備の起動システムであって、起
動装置8b1〜8bnは、制御盤9の起動回路に対して
個別に接続され、制御盤9は、消火ガスを放出するため
の放出条件が確立された際、複数の起動回路に対して順
次起動信号を出力し、複数の起動装置8b1〜8bnを
順次に起動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化炭素等の消
火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備におい
て、消火ガスの放出起動を行う起動装置を制御するため
のガス系消火設備の起動システムに関する。
火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備におい
て、消火ガスの放出起動を行う起動装置を制御するため
のガス系消火設備の起動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、火災発生時に二酸化炭素やハ
ロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系
消火設備が提案されている。このガス系消火設備は、水
損や汚損を嫌う機器が設置されている室内において、消
火時の機器損失を最小限に抑えつつ迅速な消火を行うこ
とができるという特徴を有するものである。
ロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系
消火設備が提案されている。このガス系消火設備は、水
損や汚損を嫌う機器が設置されている室内において、消
火時の機器損失を最小限に抑えつつ迅速な消火を行うこ
とができるという特徴を有するものである。
【0003】このようなガス系消火設備の全体構成図を
図1に示す。この図1において、複数の防護区画A、B
のそれぞれの内部には、火災を感知するための火災感知
器1、消火ガスを噴射するための噴射ヘッド2a、2b
1〜2bn、及び非常放送を行うための放送スピーカー
3が設けられている。また防護区画A、Bそれぞれの外
部近傍には、消火ガスの放出を手動で行うための操作箱
4及び消火ガスの放出を表示する放出表示灯5が設けら
れている。さらに防護区画の外部には、消火ガスを貯蔵
する消火薬剤貯蔵容器6、消火ガスの放出を行う選択弁
7a、7b1〜7bn、この選択弁7を駆動する起動装
置8a、8b1〜8bn、及び制御盤9等が設けられて
いる。
図1に示す。この図1において、複数の防護区画A、B
のそれぞれの内部には、火災を感知するための火災感知
器1、消火ガスを噴射するための噴射ヘッド2a、2b
1〜2bn、及び非常放送を行うための放送スピーカー
3が設けられている。また防護区画A、Bそれぞれの外
部近傍には、消火ガスの放出を手動で行うための操作箱
4及び消火ガスの放出を表示する放出表示灯5が設けら
れている。さらに防護区画の外部には、消火ガスを貯蔵
する消火薬剤貯蔵容器6、消火ガスの放出を行う選択弁
7a、7b1〜7bn、この選択弁7を駆動する起動装
置8a、8b1〜8bn、及び制御盤9等が設けられて
いる。
【0004】このようなガス系消火設備において、消火
制御を行う基本的な動作モードとして、自動モードと手
動モードとの2つを切換選択することが可能である。自
動モードでは、それぞれ別系統の回線に接続された火災
感知器1からのAND発報があった場合に、所定時間の
カウントダウン開始を許容するための条件(以下、カウ
ントダウン条件)が確立し、カウントダウンが開始され
る。このカウントダウンが終了すると、消火ガスの放出
を許容するための条件(以下、ガス放出条件)が確立し
て消火ガスが放出される。また手動モードでは、監視員
が目視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、
操作箱4の起動スイッチを押すことでカウントダウン条
件が確立する。そしてカウントダウンが終了すると、ガ
ス放出条件が確立して消火ガスが放出される。
制御を行う基本的な動作モードとして、自動モードと手
動モードとの2つを切換選択することが可能である。自
動モードでは、それぞれ別系統の回線に接続された火災
感知器1からのAND発報があった場合に、所定時間の
カウントダウン開始を許容するための条件(以下、カウ
ントダウン条件)が確立し、カウントダウンが開始され
る。このカウントダウンが終了すると、消火ガスの放出
を許容するための条件(以下、ガス放出条件)が確立し
て消火ガスが放出される。また手動モードでは、監視員
が目視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、
操作箱4の起動スイッチを押すことでカウントダウン条
件が確立する。そしてカウントダウンが終了すると、ガ
ス放出条件が確立して消火ガスが放出される。
【0005】ここで消火ガスを放出するためのガス経路
(起動装置8a、8b1〜8bn、選択弁7a、7b1
〜7bn、噴射ヘッド2a、2b1〜2bn、及びこれ
らを繋ぐガス配管)は、通常は1つの防護区画に対して
1系統が割り当てられるが、広域の防護区画に対しては
複数系統が割り当てられる。これは、防護区画の広さに
合わせて消火薬剤の貯蔵量が多くなると、法律により消
火薬剤貯蔵容器を複数に分割して配置することが義務付
けられているためで、消火薬剤貯蔵容器の分割配置数に
応じて系統が複数設けられる。図1では、防護区画Aに
は、起動装置8a、選択弁7a、及び噴射ヘッド2aを
含んで構成される1系統のガス経路が割り当てられてい
るのに対し、防護区画Bには、起動装置8b1〜8b
n、選択弁7b1〜7bn、及び噴射ヘッド2b1〜2
bnを含んで構成されるn系統(n>1)のガス経路が
割り当てられている。なお図1には、n系統のガス経路
のうち、第1番目及び第n番目のガス経路のみを示す。
(起動装置8a、8b1〜8bn、選択弁7a、7b1
〜7bn、噴射ヘッド2a、2b1〜2bn、及びこれ
らを繋ぐガス配管)は、通常は1つの防護区画に対して
1系統が割り当てられるが、広域の防護区画に対しては
複数系統が割り当てられる。これは、防護区画の広さに
合わせて消火薬剤の貯蔵量が多くなると、法律により消
火薬剤貯蔵容器を複数に分割して配置することが義務付
けられているためで、消火薬剤貯蔵容器の分割配置数に
応じて系統が複数設けられる。図1では、防護区画Aに
は、起動装置8a、選択弁7a、及び噴射ヘッド2aを
含んで構成される1系統のガス経路が割り当てられてい
るのに対し、防護区画Bには、起動装置8b1〜8b
n、選択弁7b1〜7bn、及び噴射ヘッド2b1〜2
bnを含んで構成されるn系統(n>1)のガス経路が
割り当てられている。なお図1には、n系統のガス経路
のうち、第1番目及び第n番目のガス経路のみを示す。
【0006】このような広域の防護区画Bにおいてガス
放出条件が確立した場合、この防護区画Bに割り当てら
れた複数の起動装置8b1〜8bnに対して制御盤9か
ら起動信号が出力され、これら複数の起動装置8b1〜
8bnが同時に起動される。図9は制御盤に対する起動
装置の従来の接続状態を示す回路図である。この制御盤
9には、起動回路Sa、Sb、検知回路Pa、Pbが設け
られている。
放出条件が確立した場合、この防護区画Bに割り当てら
れた複数の起動装置8b1〜8bnに対して制御盤9か
ら起動信号が出力され、これら複数の起動装置8b1〜
8bnが同時に起動される。図9は制御盤に対する起動
装置の従来の接続状態を示す回路図である。この制御盤
9には、起動回路Sa、Sb、検知回路Pa、Pbが設け
られている。
【0007】起動回路Saには、防護区画Aに割り当て
られた1台の起動装置8aが接続されており、防護区画
Aにおいてガス放出条件が確立した場合には、この起動
回路Saに起動信号が出力されることで、起動装置8a
が起動される。起動信号を出力された起動装置8aで
は、ソレノイドにて針が駆動されてガスタンクに突き刺
されること等によるガスタンクの開放動作で、ガスタン
クから噴射したガスによって選択弁7a及び消火薬剤貯
蔵容器6の開放弁が瞬時に駆動される。このように選択
弁7aが駆動されると、消火薬剤貯蔵容器6に貯蔵され
た消火ガスが噴射ヘッド2aに供給され、防護区画A内
に放出される。
られた1台の起動装置8aが接続されており、防護区画
Aにおいてガス放出条件が確立した場合には、この起動
回路Saに起動信号が出力されることで、起動装置8a
が起動される。起動信号を出力された起動装置8aで
は、ソレノイドにて針が駆動されてガスタンクに突き刺
されること等によるガスタンクの開放動作で、ガスタン
クから噴射したガスによって選択弁7a及び消火薬剤貯
蔵容器6の開放弁が瞬時に駆動される。このように選択
弁7aが駆動されると、消火薬剤貯蔵容器6に貯蔵され
た消火ガスが噴射ヘッド2aに供給され、防護区画A内
に放出される。
【0008】また検知回路Paには、1台の圧力スイッ
チPSaが接続されている。この圧力スイッチPSa
は、防護区画Aに割り当てられたガス経路内の圧力が所
定値以上になった場合に検知信号を出力する。そして起
動装置8aに起動信号を出力してから所定時間経過して
も検知回路Paから検知信号が得られない場合、防護区
画Aのガス経路に消火ガスが正常に供給されていないも
のと判断して、制御盤9に起動回路異常が表示がされ
る。
チPSaが接続されている。この圧力スイッチPSa
は、防護区画Aに割り当てられたガス経路内の圧力が所
定値以上になった場合に検知信号を出力する。そして起
動装置8aに起動信号を出力してから所定時間経過して
も検知回路Paから検知信号が得られない場合、防護区
画Aのガス経路に消火ガスが正常に供給されていないも
のと判断して、制御盤9に起動回路異常が表示がされ
る。
【0009】一方、起動回路Sbには、防護区画Bに割
り当てられたn台の起動装置8b1〜8bnが並列に接
続されている。そして防護区画Bでガス放出条件が確立
した場合には、起動回路Sbに起動信号が出力され、こ
れら複数の起動装置8b1〜8bnが同時に起動され
る。そして選択弁7b1〜7bnが駆動され、噴射ヘッ
ド2b1〜2bnから防護区画B内に消火ガスが放出さ
れる。また検知回路Pbには、複数の圧力スイッチPS
b1〜PSbnが直列接続されており、各圧力スイッチ
PSb1〜PSbnからの検知信号が直列出力される。
そしてこの検知信号が所定時間以上経過しても得られな
い場合には、いずれかのガス系統にて異常があったもの
と判断して、制御盤9に起動回路異常が表示がされる。
り当てられたn台の起動装置8b1〜8bnが並列に接
続されている。そして防護区画Bでガス放出条件が確立
した場合には、起動回路Sbに起動信号が出力され、こ
れら複数の起動装置8b1〜8bnが同時に起動され
る。そして選択弁7b1〜7bnが駆動され、噴射ヘッ
ド2b1〜2bnから防護区画B内に消火ガスが放出さ
れる。また検知回路Pbには、複数の圧力スイッチPS
b1〜PSbnが直列接続されており、各圧力スイッチ
PSb1〜PSbnからの検知信号が直列出力される。
そしてこの検知信号が所定時間以上経過しても得られな
い場合には、いずれかのガス系統にて異常があったもの
と判断して、制御盤9に起動回路異常が表示がされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のガス系消火設備においては、広域な防護区画B
に割り当てられた複数の起動装置8b1〜8bnを1つ
の起動回路Sbに並列接続して同時に起動信号を出力し
ていたので、起動装置8b1〜8bnの数だけ大きな起
動電流を出力する必要があり、制御盤9の電源容量を大
きくしなけれならなかった。例えば制御盤9の全体の電
源容量は5〜7A程度であるのに対して、1.5A(ア
ンペア)の起動電流を要する起動装置を3台同時に起動
する場合には4.5Aの電源が必要である。このように
全体の電源容量に占める起動電流の割合が高いため、起
動電流を確保することは大きな負担となっていた。また
起動電流を出力する時間は非常に限られており、このよ
うな短い時間のために電源容量を大きくすることは、経
済効率の点においても問題である。
な従来のガス系消火設備においては、広域な防護区画B
に割り当てられた複数の起動装置8b1〜8bnを1つ
の起動回路Sbに並列接続して同時に起動信号を出力し
ていたので、起動装置8b1〜8bnの数だけ大きな起
動電流を出力する必要があり、制御盤9の電源容量を大
きくしなけれならなかった。例えば制御盤9の全体の電
源容量は5〜7A程度であるのに対して、1.5A(ア
ンペア)の起動電流を要する起動装置を3台同時に起動
する場合には4.5Aの電源が必要である。このように
全体の電源容量に占める起動電流の割合が高いため、起
動電流を確保することは大きな負担となっていた。また
起動電流を出力する時間は非常に限られており、このよ
うな短い時間のために電源容量を大きくすることは、経
済効率の点においても問題である。
【0011】本発明は、このような従来のガス系消火設
備の起動システムにおける問題点に鑑みてなされたもの
で、複数の起動装置を起動するために必要な起動電流を
低減することのできる、ガス系消火設備の起動システム
を提供することを目的とする。
備の起動システムにおける問題点に鑑みてなされたもの
で、複数の起動装置を起動するために必要な起動電流を
低減することのできる、ガス系消火設備の起動システム
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1記載の本発明は、1つの防護区画に設
けた複数の噴射ヘッドに消火ガスを供給する複数の選択
弁と、これら複数の選択弁を起動するための複数の起動
装置と、これら複数の起動装置の起動制御を行う制御盤
とを備えたガス系消火設備の起動システムであって、前
記複数の起動装置は、前記制御盤に設けた起動回路に対
して個別に接続され、前記制御盤は、消火ガスを放出す
るための放出条件が確立された際、前記複数の起動回路
に対して順次起動信号を出力し、前記複数の起動装置を
順次に起動することを特徴として構成されている。
るために請求項1記載の本発明は、1つの防護区画に設
けた複数の噴射ヘッドに消火ガスを供給する複数の選択
弁と、これら複数の選択弁を起動するための複数の起動
装置と、これら複数の起動装置の起動制御を行う制御盤
とを備えたガス系消火設備の起動システムであって、前
記複数の起動装置は、前記制御盤に設けた起動回路に対
して個別に接続され、前記制御盤は、消火ガスを放出す
るための放出条件が確立された際、前記複数の起動回路
に対して順次起動信号を出力し、前記複数の起動装置を
順次に起動することを特徴として構成されている。
【0013】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、前記起動装置にて起動された選択
弁を介して供給された消火ガスの圧力を検出する圧力ス
イッチを設け、前記制御盤の前記制御手段は、いずれか
の起動装置を起動させた後、この起動装置にて起動され
た選択弁を介して供給された消火ガスの圧力が所定値以
上になった場合に、次の起動装置を起動させることを特
徴として構成されている。
載の本発明において、前記起動装置にて起動された選択
弁を介して供給された消火ガスの圧力を検出する圧力ス
イッチを設け、前記制御盤の前記制御手段は、いずれか
の起動装置を起動させた後、この起動装置にて起動され
た選択弁を介して供給された消火ガスの圧力が所定値以
上になった場合に、次の起動装置を起動させることを特
徴として構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明は概略的に、
複数の起動装置を順次ずらして起動させて、起動電流を
低減するものである。図1は本実施形態におけるガス系
消火設備の全体構成図、図2は操作箱の正面図、図3は
操作箱内部の正面図、図4は制御盤の正面図、図5は自
動モード運転時の動作フロー、図6は手動モード運転時
の動作フローである。
て図面を参照して詳細に説明する。本発明は概略的に、
複数の起動装置を順次ずらして起動させて、起動電流を
低減するものである。図1は本実施形態におけるガス系
消火設備の全体構成図、図2は操作箱の正面図、図3は
操作箱内部の正面図、図4は制御盤の正面図、図5は自
動モード運転時の動作フロー、図6は手動モード運転時
の動作フローである。
【0015】まずガス系消火設備全体の構成及び制御手
順について説明し、その後、起動装置の起動に関する構
成及び制御手順について説明する。本実施形態における
ガス系消火設備全体の構成は、制御盤9の構成を除い
て、上述した従来のガス系消火設備の構成と同じであ
る。すなわち図1に示すように、防護区画A、Bそれぞ
れの内部には、火災感知器1、噴射ヘッド2a、2b1
〜2bn、及び放送スピーカー3が設けられている。ま
た防護区画A、Bの外部近傍には、操作箱4及び放出表
示灯5が設けられている。さらに防護区画A、Bの外部
には、消火薬剤貯蔵容器6、選択弁7a、7b1〜7b
n、起動装置8a、8b1〜8bn、及び制御盤9等が
設けられている。ここで防護区画Aは通常の広さの防護
区画であり、起動装置8a、選択弁7a、及び噴射ヘッ
ド2aを含んで構成される1系統のガス経路が割り当て
られている。また防護区画Bは広域の防護区画であり、
起動装置8b1〜8bn、選択弁7b1〜7bn、及び
噴射ヘッド2b1〜2bnを含んで構成されるn系統
(n>1)のガス経路が割り当てられている。
順について説明し、その後、起動装置の起動に関する構
成及び制御手順について説明する。本実施形態における
ガス系消火設備全体の構成は、制御盤9の構成を除い
て、上述した従来のガス系消火設備の構成と同じであ
る。すなわち図1に示すように、防護区画A、Bそれぞ
れの内部には、火災感知器1、噴射ヘッド2a、2b1
〜2bn、及び放送スピーカー3が設けられている。ま
た防護区画A、Bの外部近傍には、操作箱4及び放出表
示灯5が設けられている。さらに防護区画A、Bの外部
には、消火薬剤貯蔵容器6、選択弁7a、7b1〜7b
n、起動装置8a、8b1〜8bn、及び制御盤9等が
設けられている。ここで防護区画Aは通常の広さの防護
区画であり、起動装置8a、選択弁7a、及び噴射ヘッ
ド2aを含んで構成される1系統のガス経路が割り当て
られている。また防護区画Bは広域の防護区画であり、
起動装置8b1〜8bn、選択弁7b1〜7bn、及び
噴射ヘッド2b1〜2bnを含んで構成されるn系統
(n>1)のガス経路が割り当てられている。
【0016】火災感知器1は、各防護区画A、B内にお
ける火災の発生を感知して発報を行う火災感知手段であ
り、1つの防護区画に対して複数設けられている。これ
ら複数の火災感知器1は、相互に別系統の受信回路を経
て制御盤9に接続されている。このように別系統の受信
回路を設けるのは、火災感知器1や受信回路の異常によ
る誤放出を回避するため、自動モードにおいてはこれら
両系統の受信回路に接続された火災感知器1からの発報
のANDが得られたことを条件として火災発生を判断す
るためである。
ける火災の発生を感知して発報を行う火災感知手段であ
り、1つの防護区画に対して複数設けられている。これ
ら複数の火災感知器1は、相互に別系統の受信回路を経
て制御盤9に接続されている。このように別系統の受信
回路を設けるのは、火災感知器1や受信回路の異常によ
る誤放出を回避するため、自動モードにおいてはこれら
両系統の受信回路に接続された火災感知器1からの発報
のANDが得られたことを条件として火災発生を判断す
るためである。
【0017】噴射ヘッド2a、2b1〜2bnは、消火
ガスを噴射する噴射手段であり、ガス管路を介して消火
薬剤貯蔵容器6に接続されている。この管路中には選択
弁7a、7b1〜7bnが設けられており、この選択弁
7a、7b1〜7bnを開くことによって消火ガスの放
出が行われる。起動装置8a、8b1〜8bnは選択弁
7a、7b1〜7bn及び消火薬剤貯蔵容器6に向けて
駆動用のガスを噴射するものであり、このガスによって
消火薬剤貯蔵容器6の開放弁及び選択弁7a、7b1〜
7bnが瞬時に駆動される。また放送スピーカー3は、
消火ガスが放出される旨を告げる音声を放送するもので
あり、また放出表示灯5は、消火ガスが放出される旨を
表示するものである。
ガスを噴射する噴射手段であり、ガス管路を介して消火
薬剤貯蔵容器6に接続されている。この管路中には選択
弁7a、7b1〜7bnが設けられており、この選択弁
7a、7b1〜7bnを開くことによって消火ガスの放
出が行われる。起動装置8a、8b1〜8bnは選択弁
7a、7b1〜7bn及び消火薬剤貯蔵容器6に向けて
駆動用のガスを噴射するものであり、このガスによって
消火薬剤貯蔵容器6の開放弁及び選択弁7a、7b1〜
7bnが瞬時に駆動される。また放送スピーカー3は、
消火ガスが放出される旨を告げる音声を放送するもので
あり、また放出表示灯5は、消火ガスが放出される旨を
表示するものである。
【0018】各操作箱4は、図2に示すように、その扉
10の前面側に、消火ガス放出前のカウントダウン時間
を表示する表示部11、消火ガスの放出を非常停止する
ための非常停止ボタン12、運転モード又は手動モード
のモード選択を行うためのキースイッチ13、火災発生
を示す火災灯14、ガス放出動作が起動されたことを示
す起動灯15、操作箱4の電源状態を示す電源灯16、
手動モード運転時に点灯する手動モード灯17、自動モ
ード運転時に点灯する自動モード灯18等を備えて構成
されている。また操作箱4は、図3に示すように、扉1
0を開いた際に露出する内部に、消火ガスの放出を手動
で指示するための起動スイッチ19を備える。
10の前面側に、消火ガス放出前のカウントダウン時間
を表示する表示部11、消火ガスの放出を非常停止する
ための非常停止ボタン12、運転モード又は手動モード
のモード選択を行うためのキースイッチ13、火災発生
を示す火災灯14、ガス放出動作が起動されたことを示
す起動灯15、操作箱4の電源状態を示す電源灯16、
手動モード運転時に点灯する手動モード灯17、自動モ
ード運転時に点灯する自動モード灯18等を備えて構成
されている。また操作箱4は、図3に示すように、扉1
0を開いた際に露出する内部に、消火ガスの放出を手動
で指示するための起動スイッチ19を備える。
【0019】一方、制御盤9は、複数の防護区画A、B
における火災監視及び火災消火の状況を集中的に監視す
るものであり、各火災感知器1、各放送スピーカー3、
各放出表示灯5、及び各操作箱4等に電気的に接続され
ている。この制御盤9は、図4に示すように、その前面
上方に、各防護区画A、B毎の状況を示す複数の表示窓
20が設けられている。各表示窓20には、火災発生を
示す火災灯21、起動回路の異常を示す起動回路異常灯
22、自動モード運転時に点灯する自動モード灯23、
及び手動モード運転時に点灯する手動モード灯24が設
けられている。
における火災監視及び火災消火の状況を集中的に監視す
るものであり、各火災感知器1、各放送スピーカー3、
各放出表示灯5、及び各操作箱4等に電気的に接続され
ている。この制御盤9は、図4に示すように、その前面
上方に、各防護区画A、B毎の状況を示す複数の表示窓
20が設けられている。各表示窓20には、火災発生を
示す火災灯21、起動回路の異常を示す起動回路異常灯
22、自動モード運転時に点灯する自動モード灯23、
及び手動モード運転時に点灯する手動モード灯24が設
けられている。
【0020】また制御盤9には、その前面下方に、最初
に消火ガスの放出動作が開始された防護区画A、Bにお
けるカウントダウン時間を表示する表示部25、警報音
を発するための警報スピーカ26、全ての防護区画での
運転モードを一括的に自動モード又は手動モードに切り
替えるためのキースイッチ27、ガス放出動作が起動さ
れたことを示す起動灯28、制御盤9の電源状態を示す
電源灯29、ガスが放出されたことを示す放出灯30等
が設けられている。
に消火ガスの放出動作が開始された防護区画A、Bにお
けるカウントダウン時間を表示する表示部25、警報音
を発するための警報スピーカ26、全ての防護区画での
運転モードを一括的に自動モード又は手動モードに切り
替えるためのキースイッチ27、ガス放出動作が起動さ
れたことを示す起動灯28、制御盤9の電源状態を示す
電源灯29、ガスが放出されたことを示す放出灯30等
が設けられている。
【0021】このようなガス系消火設備において、消火
制御を行う基本的な動作モードとしては、従来と同様に
自動モードと手動モードとの2つを切換選択することが
可能である。このうち自動モードでは、図5に示すよう
に、通常監視状態において(ステップS1)、火災感知
器1からの発報があり(ステップS2)、さらに別系統
の火災感知器1からの発報があった場合(ステップS
3)、カウントダウン条件が確立する(以下、カウント
ダウン条件の確立した防護区画を火災区画と称する)。
カウントダウン条件が確立すると、所定の制御が行われ
(ステップS4、S5)、所定時間のカウントダウンが
開始される(ステップS6)。このカウントダウンが終
了すると(ステップS7)、ガス放出条件が確立する
(ステップS8)。そして制御盤9から発せられた制御
信号によって火災区画の起動装置8a、8b1〜8bn
が動作して選択弁7a、7b1〜7bnが駆動され、火
災区画の噴射ヘッド2からガスが放出される(ステップ
S9)。
制御を行う基本的な動作モードとしては、従来と同様に
自動モードと手動モードとの2つを切換選択することが
可能である。このうち自動モードでは、図5に示すよう
に、通常監視状態において(ステップS1)、火災感知
器1からの発報があり(ステップS2)、さらに別系統
の火災感知器1からの発報があった場合(ステップS
3)、カウントダウン条件が確立する(以下、カウント
ダウン条件の確立した防護区画を火災区画と称する)。
カウントダウン条件が確立すると、所定の制御が行われ
(ステップS4、S5)、所定時間のカウントダウンが
開始される(ステップS6)。このカウントダウンが終
了すると(ステップS7)、ガス放出条件が確立する
(ステップS8)。そして制御盤9から発せられた制御
信号によって火災区画の起動装置8a、8b1〜8bn
が動作して選択弁7a、7b1〜7bnが駆動され、火
災区画の噴射ヘッド2からガスが放出される(ステップ
S9)。
【0022】また手動モードでは、図6に示すように、
通常監視状態において(ステップS10)、監視員が目
視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、操作
箱4の扉10を空け(ステップS11)、さらに操作箱
4の内部の起動スイッチ19を押すと(ステップS1
2)、カウントダウン条件が確立する(ステップS1
3)。その後は、上述の自動モードにおけるカウントダ
ウン条件の確立以降の処理と同じ処理が行われる(ステ
ップS14〜S18)。
通常監視状態において(ステップS10)、監視員が目
視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、操作
箱4の扉10を空け(ステップS11)、さらに操作箱
4の内部の起動スイッチ19を押すと(ステップS1
2)、カウントダウン条件が確立する(ステップS1
3)。その後は、上述の自動モードにおけるカウントダ
ウン条件の確立以降の処理と同じ処理が行われる(ステ
ップS14〜S18)。
【0023】次に、起動装置8a、8b1〜8bnの起
動に関する構成について説明する。図7は本実施形態に
おける、制御盤に対する起動装置の接続状態を示す回路
図である。この図7において、制御盤には、起動回路S
a、Sb1〜Sbn、検知回路Pa、Pb1〜Pbnが
設けられている。
動に関する構成について説明する。図7は本実施形態に
おける、制御盤に対する起動装置の接続状態を示す回路
図である。この図7において、制御盤には、起動回路S
a、Sb1〜Sbn、検知回路Pa、Pb1〜Pbnが
設けられている。
【0024】起動回路Saには、従来と同様に防護区画
Aに割り当てられた1台の起動装置8aが接続されてお
り、防護区画Aにおいてガス放出条件が確立した場合に
は、この起動回路Saに起動信号が出力されることによ
って、起動装置8aが起動される。また検知回路Paに
も従来と同様に、1台の圧力スイッチPSaが接続され
ている。この圧力スイッチPSaは、そして起動信号8
aを出力してから所定時間経過しても検知回路Paに検
知信号が出力されない場合には、防護区画Aのガス経路
内に消火ガスが正常に供給されていないものと判断し
て、制御盤9の障害灯が点灯する。また、検知回路Pa
に検知信号が出力されると、防護区画Aのガス経路内に
消火ガスが正常に供給されていると判断して、防護区画
Aの放出表示灯5を点灯させる。
Aに割り当てられた1台の起動装置8aが接続されてお
り、防護区画Aにおいてガス放出条件が確立した場合に
は、この起動回路Saに起動信号が出力されることによ
って、起動装置8aが起動される。また検知回路Paに
も従来と同様に、1台の圧力スイッチPSaが接続され
ている。この圧力スイッチPSaは、そして起動信号8
aを出力してから所定時間経過しても検知回路Paに検
知信号が出力されない場合には、防護区画Aのガス経路
内に消火ガスが正常に供給されていないものと判断し
て、制御盤9の障害灯が点灯する。また、検知回路Pa
に検知信号が出力されると、防護区画Aのガス経路内に
消火ガスが正常に供給されていると判断して、防護区画
Aの放出表示灯5を点灯させる。
【0025】一方、起動回路Sb1〜Sbnには、防護
区画Bに割り当てられた複数の起動装置8b1〜8bn
がそれぞれ直列に接続されている。例えば、起動回路S
b1には起動装置8b1のみが直列に接続され、起動回
路Sbnには起動装置8bnのみが直列に接続されてい
る。また検知回路Pb1〜Pbnには、防護区画Bに割
り当てられた複数の圧力スイッチPSb1〜PSbnが
それぞれ直列に接続されている。例えば、検知回路Pb
1には圧力スイッチPSb1のみが直列に接続され、検
知回路Pbnには圧力スイッチPSbnのみが直列に接
続されている。これら圧力スイッチPSb1〜PSbn
は、起動装置8b1〜8bnが割り当てられたガス経路
内の圧力が所定値以上になった際に検知信号を出力す
る。
区画Bに割り当てられた複数の起動装置8b1〜8bn
がそれぞれ直列に接続されている。例えば、起動回路S
b1には起動装置8b1のみが直列に接続され、起動回
路Sbnには起動装置8bnのみが直列に接続されてい
る。また検知回路Pb1〜Pbnには、防護区画Bに割
り当てられた複数の圧力スイッチPSb1〜PSbnが
それぞれ直列に接続されている。例えば、検知回路Pb
1には圧力スイッチPSb1のみが直列に接続され、検
知回路Pbnには圧力スイッチPSbnのみが直列に接
続されている。これら圧力スイッチPSb1〜PSbn
は、起動装置8b1〜8bnが割り当てられたガス経路
内の圧力が所定値以上になった際に検知信号を出力す
る。
【0026】このような構成において、防護区画Bにお
いてガス放出条件が確立した場合の起動装置の起動制御
手順について説明する。図8は起動装置の起動制御手順
を示すフローチャートである。防護区画Bにおいてガス
放出条件が確立すると起動制御手順が開始され(ステッ
プS20)、まず起動装置8b1を起動させるための起
動ステージ(ステップS21〜S25)に移行する。こ
の起動ステージでは、まず制御盤9の起動回路Sb1か
ら起動信号が出力され、起動装置8b1が起動される
(ステップS21)。この起動信号は当然のことなが
ら、起動装置8b1のみを起動するために必要な電流値
にて出力される。その後、圧力スイッチPSb1からの
検知信号の有無を監視することによって、起動装置8b
1が正常に起動動作したか否かが監視される(ステップ
S22)。
いてガス放出条件が確立した場合の起動装置の起動制御
手順について説明する。図8は起動装置の起動制御手順
を示すフローチャートである。防護区画Bにおいてガス
放出条件が確立すると起動制御手順が開始され(ステッ
プS20)、まず起動装置8b1を起動させるための起
動ステージ(ステップS21〜S25)に移行する。こ
の起動ステージでは、まず制御盤9の起動回路Sb1か
ら起動信号が出力され、起動装置8b1が起動される
(ステップS21)。この起動信号は当然のことなが
ら、起動装置8b1のみを起動するために必要な電流値
にて出力される。その後、圧力スイッチPSb1からの
検知信号の有無を監視することによって、起動装置8b
1が正常に起動動作したか否かが監視される(ステップ
S22)。
【0027】ここで所定時間経っても検知信号が得られ
ない場合には、起動装置8b1の割り当てられたガス経
路に何らかの異常があったものと判断し、制御盤9の障
害灯を点灯させる(ステップS23、S24)。一方、
所定時間以内に検知信号が得られた場合には、消火ガス
が正常に放出されて起動装置8b1の起動は不要になっ
たと判断できるので、起動装置8b1の起動を停止する
ための停止信号が起動回路Sb1から出力され、これに
よって起動装置8b1の起動が停止される(ステップS
25)。またこの時、制御盤9の放出灯30が点灯され
る。これらステップS21〜S25の一連の処理によっ
て、起動装置8b1を起動するための起動ステージが完
了する。
ない場合には、起動装置8b1の割り当てられたガス経
路に何らかの異常があったものと判断し、制御盤9の障
害灯を点灯させる(ステップS23、S24)。一方、
所定時間以内に検知信号が得られた場合には、消火ガス
が正常に放出されて起動装置8b1の起動は不要になっ
たと判断できるので、起動装置8b1の起動を停止する
ための停止信号が起動回路Sb1から出力され、これに
よって起動装置8b1の起動が停止される(ステップS
25)。またこの時、制御盤9の放出灯30が点灯され
る。これらステップS21〜S25の一連の処理によっ
て、起動装置8b1を起動するための起動ステージが完
了する。
【0028】そして、以下同様に、起動装置8b2〜8
bnを起動するための起動ステージを行う。最後の起動
装置8bnを起動するための起動ステージにおいては、
起動装置8bnが起動され(ステップS26)、圧力ス
イッチPSbnからの検知信号の有無が監視され(ステ
ップS27〜S29)、所定時間以内に検知信号が得ら
れた場合には起動装置8bnの起動が停止され(ステッ
プS30)、全ての起動制御処理が終了する(ステップ
S31)。
bnを起動するための起動ステージを行う。最後の起動
装置8bnを起動するための起動ステージにおいては、
起動装置8bnが起動され(ステップS26)、圧力ス
イッチPSbnからの検知信号の有無が監視され(ステ
ップS27〜S29)、所定時間以内に検知信号が得ら
れた場合には起動装置8bnの起動が停止され(ステッ
プS30)、全ての起動制御処理が終了する(ステップ
S31)。
【0029】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。例えば上述の実施形態においては、
起動装置が正常に起動したことを圧力スイッチの検知信
号にて検知してから、次の起動装置の起動処理を行って
いるが、単に各起動装置を所定時間間隔で順次起動させ
てもよい。あるいは所定時間以内に検知信号が得られな
い場合には、障害灯を点灯させると共に、次の起動装置
を起動してもよい。また障害灯を点灯させることに加
え、スピーカによる警報を行って監視員へ確認を促した
り、起動装置への起動信号を再度出力してもよい。また
圧力スイッチを、起動装置の起動条件を得ることのみを
目的として設置する場合には、最後に圧力検知を行う圧
力スイッチ(上記実施形態では圧力スイッチPSbn)
を省略することもできる。
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。例えば上述の実施形態においては、
起動装置が正常に起動したことを圧力スイッチの検知信
号にて検知してから、次の起動装置の起動処理を行って
いるが、単に各起動装置を所定時間間隔で順次起動させ
てもよい。あるいは所定時間以内に検知信号が得られな
い場合には、障害灯を点灯させると共に、次の起動装置
を起動してもよい。また障害灯を点灯させることに加
え、スピーカによる警報を行って監視員へ確認を促した
り、起動装置への起動信号を再度出力してもよい。また
圧力スイッチを、起動装置の起動条件を得ることのみを
目的として設置する場合には、最後に圧力検知を行う圧
力スイッチ(上記実施形態では圧力スイッチPSbn)
を省略することもできる。
【0030】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1に記載
の本発明は、複数の起動装置は、制御盤に設けた起動回
路に対して個別に接続され、制御盤は、消火ガスを放出
するための放出条件が確立された際、複数の起動回路に
対して順次起動信号を出力し、複数の起動装置を順次に
起動することにより、複数の起動装置を同時に起動させ
る必要がないため、制御盤全体の電源容量を大きくする
必要がなくなる。したがって、制御盤のコスト低減を図
ることができる。
の本発明は、複数の起動装置は、制御盤に設けた起動回
路に対して個別に接続され、制御盤は、消火ガスを放出
するための放出条件が確立された際、複数の起動回路に
対して順次起動信号を出力し、複数の起動装置を順次に
起動することにより、複数の起動装置を同時に起動させ
る必要がないため、制御盤全体の電源容量を大きくする
必要がなくなる。したがって、制御盤のコスト低減を図
ることができる。
【0031】また請求項2記載の本発明は、起動装置に
て起動された選択弁を介して供給された消火ガスの圧力
を検出する圧力スイッチを設け、制御盤の制御手段は、
いずれかの起動装置を起動させた後、この起動装置にて
起動された選択弁を介して供給された消火ガスの圧力が
所定値以上になった場合に、次の起動装置を起動させる
ことにより、各起動装置の起動状態を確認しつつ起動装
置を順次起動させることができ、各起動装置に対する起
動操作を確実に行うことができる。
て起動された選択弁を介して供給された消火ガスの圧力
を検出する圧力スイッチを設け、制御盤の制御手段は、
いずれかの起動装置を起動させた後、この起動装置にて
起動された選択弁を介して供給された消火ガスの圧力が
所定値以上になった場合に、次の起動装置を起動させる
ことにより、各起動装置の起動状態を確認しつつ起動装
置を順次起動させることができ、各起動装置に対する起
動操作を確実に行うことができる。
【図1】本発明の一実施形態におけるガス系消火設備の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図2】操作箱の正面図である。
【図3】操作箱内部の正面図である。
【図4】制御盤の正面図である。
【図5】自動モード運転時の動作フローである。
【図6】手動モード運転時の動作フローである。
【図7】本実施形態における制御盤に対する起動装置の
接続状態を示す回路図である。
接続状態を示す回路図である。
【図8】本実施形態における起動装置の起動制御手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図9】従来の制御盤に対する起動装置の接続状態を示
す回路図である。
す回路図である。
A、B 防護区画 1 火災感知器 2 噴射ヘッド 3 放送スピーカー 4 操作箱 5 放出表示灯 6 消火薬剤貯蔵容器 7 選択弁 8 起動装置 9 制御盤 10 扉 11、25 表示部 12 非常停止ボタン 13、27 キースイッチ 14、21 火災灯 15、28 起動灯 16、29 電源灯 17、24 手動モード灯 18、23 自動モード灯 19 起動スイッチ 20 表示窓 22 起動回路異常灯 26 警報スピーカ 30 放出灯
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月26日(1999.8.2
6)
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幹雄 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2E189 BB08 GA07
Claims (2)
- 【請求項1】 1つの防護区画に設けた複数の噴射ヘッ
ドに消火ガスを供給する複数の選択弁と、これら複数の
選択弁を起動するための複数の起動装置と、これら複数
の起動装置の起動制御を行う制御盤とを備えたガス系消
火設備の起動システムであって、 前記複数の起動装置は、前記制御盤に設けた起動回路に
対して個別に接続され、 前記制御盤は、消火ガスを放出するための放出条件が確
立された際、前記複数の起動回路に対して順次起動信号
を出力し、前記複数の起動装置を順次に起動すること、
を特徴とするガス系消火設備の起動システム。 - 【請求項2】 前記起動装置にて起動された選択弁を介
して供給された消火ガスの圧力を検出する圧力スイッチ
を設け、 前記制御盤の前記制御手段は、いずれかの起動装置を起
動させた後、この起動装置にて起動された選択弁を介し
て供給された消火ガスの圧力が所定値以上になった場合
に、次の起動装置を起動させること、を特徴とする請求
項1記載のガス系消火設備の起動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23853199A JP2001061985A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ガス系消火設備の起動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23853199A JP2001061985A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ガス系消火設備の起動システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001061985A true JP2001061985A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17031646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23853199A Pending JP2001061985A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ガス系消火設備の起動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001061985A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254399A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Anywire:Kk | 物品受取管理システムの起動時動作確認方法 |
CN103537037A (zh) * | 2012-07-17 | 2014-01-29 | 全龙浩 | 多点控制无源自动启闭消防系统 |
JP2015084824A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | ホーチキ株式会社 | 消火設備 |
JP2016036575A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ホーチキ株式会社 | ガス系消火設備 |
JP2016120035A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | ホーチキ株式会社 | ガス系消火設備 |
JP2016168328A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-23 | 日本ドライケミカル株式会社 | パッケージタイプ消火設備システム |
JP2016202734A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | エア・ウォーター防災株式会社 | ガス系消火設備 |
-
1999
- 1999-08-25 JP JP23853199A patent/JP2001061985A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254399A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Anywire:Kk | 物品受取管理システムの起動時動作確認方法 |
CN103537037A (zh) * | 2012-07-17 | 2014-01-29 | 全龙浩 | 多点控制无源自动启闭消防系统 |
JP2015084824A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | ホーチキ株式会社 | 消火設備 |
JP2016036575A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ホーチキ株式会社 | ガス系消火設備 |
JP2016120035A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | ホーチキ株式会社 | ガス系消火設備 |
JP2016168328A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-23 | 日本ドライケミカル株式会社 | パッケージタイプ消火設備システム |
JP2016202734A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | エア・ウォーター防災株式会社 | ガス系消火設備 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060502 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060904 |