JP2001061986A - ガス系消火設備の信号伝送システム - Google Patents

ガス系消火設備の信号伝送システム

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JP2001061986A
JP2001061986A JP24580999A JP24580999A JP2001061986A JP 2001061986 A JP2001061986 A JP 2001061986A JP 24580999 A JP24580999 A JP 24580999A JP 24580999 A JP24580999 A JP 24580999A JP 2001061986 A JP2001061986 A JP 2001061986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御盤と操作箱の間において複数の信号を簡
易な構成にて伝送することのできる、ガス系消火設備の
伝送システムを提供する。 【解決手段】 防護区画A、Bに設けた操作箱4と、こ
の操作箱4を制御する制御盤9の間で、各種信号を伝送
するガス系消火設備の信号伝送システムにおいて、制御
盤9と操作箱4の間にはシリアル信号を伝送するシリア
ル伝送路44を設け、制御盤9には操作箱4に備えた複
数の表示器を制御するための複数の表示制御信号をシリ
アル変換してシリアル伝送路44に送信する表示用送信
回路40を設け、操作箱4にはシリアル伝送路44を介
して受信した複数の表示制御信号をパラレル変換して各
表示器に出力する表示用受信回路43を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化炭素等の消
火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備におい
て、防護区画に設けた操作箱と、この操作箱を制御する
制御盤との間で、各種信号を伝送するためのガス系消火
設備の信号伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、火災発生時に二酸化炭素やハ
ロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系
消火設備が提案されている。このガス系消火設備は、水
損や汚損を嫌う機器が設置されている室内において、消
火時の機器損失を最小限に抑えつつ迅速な消火を行うこ
とができるという特徴を有するものである。
【0003】このようなガス系消火設備の全体構成図を
図1に示す。この図1において、複数の防護区画A、B
のそれぞれの内部には、火災を感知するための火災感知
器1、消火ガスを噴射するための噴射ヘッド2、及び非
常放送を行うための放送スピーカー3が設けられてい
る。また防護区画A、Bそれぞれの外部近傍には、消火
ガスの放出を手動で行うための操作箱4及び消火ガスの
放出を表示する放出表示灯5が設けられている。さらに
防護区画の外部には、消火ガスを貯蔵する消火薬剤貯蔵
容器6、消火ガスの放出を行う選択弁7、この選択弁7
を駆動する起動装置8、及び制御盤9等が設けられてい
る。
【0004】このようなガス系消火設備において、自動
モード運転時には、複数系統の回線に接続された火災感
知器1からのAND発報があった場合に、所定時間のカ
ウントダウン開始を許容するための条件(以下、カウン
トダウン条件)が確立し、カウントダウンが開始され
る。このカウントダウンが終了すると、消火ガスの放出
を許容するための条件(以下、ガス放出条件)が確立し
て消火ガスが放出される。また手動モードでは、監視員
が目視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、
操作箱4の起動スイッチを押すことでカウントダウン条
件が確立する。そしてカウントダウンが終了すると、ガ
ス放出条件が確立して消火ガスが放出される。
【0005】このような各モード下における運転時にお
いては、制御盤9から各操作箱4へ、あるいは各操作箱
4から制御盤9に対して、各種の信号が伝送される。図
9は、従来の制御盤と操作箱の間の結線図である。この
図9において制御盤9には、各操作箱4に設けた表示灯
等の各種の表示用の機器(表示器)を制御するための信
号(表示制御信号)を生成して送信する表示用送信回路
40と、消火設備の起動に関する制御を行うために操作
箱4に設けた起動スイッチ等の各種の機器(起動制御
器)から送信される信号(起動制御信号)を受信する起
動用受信回路41と、操作箱4における地絡の発生を検
出するための地絡検出回路42が設けられている。
【0006】制御盤9の表示用送信回路40から送信さ
れた複数の表示制御信号は、複数のパラレル線路46を
介してそれぞれパラレルに制御信号に応じた電圧印加を
行ない、操作箱4の表示器に入力されて、表示器が制御
される。また操作箱4の起動制御器から出力された起動
制御信号は、複数のパラレル線路45を介してそれぞれ
パラレルに電圧の変動による信号が送出され、制御盤9
の起動用受信回路41に入力されて、消火設備の起動等
が行われる。なお起動用受信回路41には、起動制御信
号の伝送障害(パラレル線路45、及びパラレル線路4
5から終端抵抗Rを介して接地点Gに至る線路におけ
る、断線及び短絡)を検知して伝送障害信号を出力する
伝送障害検知部50が備えられている。また地絡検出回
路42は、操作箱4に接続されている全ての線路が地絡
した場合に、この地絡を検出して地絡信号を出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガス
系消火設備の信号伝送システムにおいては、表示制御信
号を単にパラレルに信号送出していたので、下記のよう
な種々の問題を生じさせていた。すなわち、操作箱4に
設ける表示器の数に応じてパラレル線路46が増えるた
め、その接続作業にかなりの手間を要していた。特に近
年は操作箱に設ける表示情報を多くする傾向にあり、例
えば操作箱4に7セグメント表示灯等の表示器を設けた
場合には、接続作業が一層困難であった。また多くのパ
ラレル線路46を施設した場合にはその障害検知が困難
であり、表示制御信号の伝送障害の検知機構が複雑にな
るという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来のガス系消火設
備の信号伝送システムにおける問題点に鑑みてなされた
もので、制御盤と操作箱の間において複数の信号を簡易
な構成にて伝送することのできる、ガス系消火設備の伝
送システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1記載の本発明は、防護区画に設けた操
作箱とこの操作箱を制御する制御盤との間で、各種信号
を伝送するガス系消火設備の信号伝送システムにおい
て、前記制御盤と前記操作箱の間にはシリアル信号を伝
送するシリアル伝送路を設け、前記制御盤には前記操作
箱に備えた複数の表示器を制御するための複数の表示制
御信号をシリアル変換して前記シリアル伝送路に送信す
る送信手段を設け、前記操作箱には前記シリアル伝送路
を介して受信した複数の表示制御信号をパラレル変換し
て前記各表示器に出力する受信手段を設けたことを特徴
として構成されている。
【0010】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、前記制御盤には前記操作箱と前記
制御盤に配線されるパラレル線路の線路障害を検知する
線路障害検知手段を設け、前記操作箱には、前記表示制
御信号の伝送障害を検知する伝送障害検知手段と、この
伝送障害検知手段にて伝送障害が検知された際に前記パ
ラレル線路の線路障害を生じさせる伝送障害生成手段を
設けたことを特徴として構成されている。
【0011】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2記載の本発明において、前記シリアル信号の伝送領
域は、前記制御盤と前記操作箱間の各配線の地絡を検出
する領域内であることを特徴として構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明は概略的に、
制御盤から操作箱へ表示制御信号をシリアル伝送するも
のである。図1は本実施形態におけるガス系消火設備の
全体構成図、図2は操作箱の正面図、図3は操作箱内部
の正面図、図4は制御盤の正面図、図5は自動モード運
転時の動作フロー、図6は手動モード運転時の動作フロ
ーである。
【0013】まずガス系消火設備全体の構成及び制御手
順について説明し、その後、信号伝送システムに関する
構成及び制御手順について説明する。図1に示すよう
に、防護区画A、Bそれぞれの内部には、火災感知器
1、噴射ヘッド2、及び放送スピーカー3が設けられて
いる。また防護区画A、Bの外部近傍には、操作箱4及
び放出表示灯5が設けられている。さらに防護区画A、
Bの外部には、消火薬剤貯蔵容器6、選択弁7、起動装
置8、及び制御盤9等が設けられている。
【0014】火災感知器1は、各防護区画A、B内にお
ける火災の発生を感知して発報を行う火災感知手段であ
り、1つの防護区画に対して複数設けられている。これ
ら複数の火災感知器1は、相互に別系統の受信回路を経
て制御盤9に接続されている。このように別系統の受信
回路を設けるのは、火災感知器1や受信回路の異常によ
る誤放出を回避するため、自動モードにおいてはこれら
両系統の受信回路に接続された火災感知器1からの発報
のANDが得られたことを条件として火災発生を判断す
るためである。
【0015】噴射ヘッド2は、消火ガスを噴射する噴射
手段であり、ガス管路を介して消火薬剤貯蔵容器6に接
続されている。ガス管路中には選択弁7が設けられてお
り、この選択弁7を開くことによって消火ガスの放出が
行われる。起動装置8は選択弁7及び消火薬剤貯蔵容器
6の開放弁を起動する。また放送スピーカー3は、消火
ガスが放出される旨を告げる音声を放送するものであ
り、また放出表示灯5は、消火ガスが放出された旨を表
示するものである。
【0016】各操作箱4は、図2に示すように、その扉
10の前面側に、消火ガス放出前のカウントダウン時間
を表示するカウントダウン表示部11、消火ガスの放出
を非常停止するための非常停止ボタン12、運転モード
又は手動モードのモード選択を行うためのキースイッチ
13、火災発生を示す火災灯14、ガス放出動作が起動
されたことを示す起動灯15、操作箱4の電源状態を示
す電源灯16、消火ガスを放出させないための閉止弁が
閉じている時に点滅する閉止弁閉灯31、手動モード運
転時に点灯する手動モード灯17、自動モード運転時に
点灯する自動モード灯18を備えて構成されている。ま
た操作箱4は、図3に示すように、扉10を開いた際に
露出する内部に、消火ガスの放出を手動で指示するため
の起動スイッチ19、扉10が開かれたことを検知する
扉開検知スイッチ32を備える。
【0017】以下、これら火災灯14、起動灯15、電
源灯16、手動モード灯17、自動モード灯18、及び
閉止弁閉灯31を、必要に応じて表示器と総称する。ま
た非常停止ボタン12、キースイッチ13、起動スイッ
チ19、及び扉開検知スイッチ32を、必要に応じて起
動制御器と総称する。
【0018】一方、制御盤9は、複数の防護区画A、B
における火災監視及び火災消火の状況を集中的に監視す
るものであり、各火災感知器1、各放送スピーカー3、
各放出表示灯5、及び各操作箱4等に電気的に接続され
ている。この制御盤9は、図4に示すように、その前面
上方に、各防護区画A、B毎の状況を示す複数の表示窓
20が設けられている。各表示窓20には、火災発生を
示す火災灯21、起動回路の異常を示す起動回路異常灯
22、自動モード運転時に点灯する自動モード灯23、
及び手動モード運転時に点灯する手動モード灯24が設
けられている。
【0019】また制御盤9には、その前面下方に、最初
に消火ガスの放出動作が開始された防護区画A、Bにお
けるカウントダウン時間を表示するカウントダウン表示
部25、警報音を発するための警報スピーカ26、全て
の防護区画での運転モードを一括的に自動モード又は手
動モードに切り替えるためのキースイッチ27、ガス放
出動作が起動されたことを示す起動灯28、制御盤9の
電源状態を示す電源灯29、ガスが放出されたことを示
す放出灯30、障害の発生を代表的に報知する障害代表
灯33等が設けられている。
【0020】このようなガス系消火設備において、消火
制御を行う基本的な動作モードとしては、従来と同様に
自動モードと手動モードとの2つを切換選択することが
可能である。このうち自動モードでは、図5に示すよう
に、通常監視状態において(ステップS1)、火災感知
器1からの発報があり(ステップS2)、さらに別系統
の火災感知器1からの発報があった場合(ステップS
3)、カウントダウン条件が確立する(以下、カウント
ダウン条件の確立した防護区画を火災区画と称する)。
カウントダウン条件が確立すると、所定の制御が行われ
(ステップS4、S5)、所定時間のカウントダウンが
開始される(ステップS6)。このカウントダウンが終
了すると(ステップS7)、ガス放出条件が確立する
(ステップS8)。そして制御盤9から発せられた制御
信号によって火災区画の起動装置8が動作して選択弁7
が駆動され、火災区画の噴射ヘッド2からガスが放出さ
れる(ステップS9)。
【0021】また手動モードでは、図6に示すように、
通常監視状態において(ステップS10)、監視員が目
視又は火災感知器1の発報によって火災を発見し、操作
箱4の扉10を空け(ステップS11)、さらに操作箱
4の内部の起動スイッチ19を押すと(ステップS1
2)、カウントダウン条件が確立する(ステップS1
3)。その後は、上述の自動モードにおけるカウントダ
ウン条件の確立以降の処理と同じ処理が行われる(ステ
ップS14〜S18)。
【0022】次に、信号伝送システムに関する構成及び
制御手順について説明する。図7は本実施形態における
制御盤と操作箱の間の結線図、図8は後述する表示用受
信回路の制御動作のフローチャートである。この図7に
示すように、制御盤9には表示用送信回路40、起動用
受信回路41、及び地絡検出回路42が設けられてお
り、操作箱4には表示用受信回路43が設けられてい
る。そして制御盤9の表示用送信回路40は、一対のシ
リアル伝送路44を介して操作箱4の表示用受信回路4
3に接続され、さらに表示用受信回路43は表示器に接
続されている。また操作箱4の起動制御器は、従来と同
様の複数のパラレル線路45を介して制御盤9の起動用
受信回路41に接続されている。なお、このシリアル伝
送は他の伝送線の断線、短絡等の障害判断を正確に行う
ために、所定の電圧以上の予め決められた範囲で振幅し
て伝送を行なっている。
【0023】このような構成において、表示制御信号の
伝送は以下のように行われる。まず制御盤9の表示用送
信回路40では、各操作箱4の表示器に伝送する各表示
器毎の表示状態を示す表示制御信号が順次生成され、こ
の複数の表示制御信号がシリアル変換されて1つのシリ
アル形式の表示制御信号が形成され、この表示制御信号
がシリアル伝送路44を介して操作箱4に繰り返し送信
される。このシリアル形式の表示制御信号は例えば、同
期信号と、複数の表示灯毎の表示状態を示す表示制御信
号と、必要な場合にはエラーチェック用の信号とを所定
の順序基準に従って配置して構成することができる。
【0024】一方、操作箱4の表示用受信回路43にお
いては、電源投入によって制御動作が開始された以降
(ステップS1)、シリアル伝送路44を介して入力さ
れる表示制御信号に含まれる同期信号が常時監視される
(ステップS2)。そして同期信号が入力された場合に
は、この同期信号を基準として、後続の表示制御信号
と、エラーチェック用の信号が読み取られる(ステップ
S3)。この同期信号を基準とする信号の読み取りタイ
ミングは、表示用受信回路43に予め設定されている。
【0025】そして表示用受信回路43では、読み取っ
た表示制御信号のエラーの有無がエラーチェック信号を
用いて確認されると共に、表示制御信号がパラレル形式
の複数の表示器毎の表示制御信号に変換される(ステッ
プS4)。そしてこのパラレル形式の表示制御信号が表
示器に出力され、表示制御信号に基づいて表示器が制御
される(ステップS5)。これによって、火災灯14や
起動灯15等の点灯や点滅といった表示制御が行われ
る。以降、電源遮断時まで、上述の手順が繰り返される
(ステップS6、S7については後述する)。このよう
に本伝送システムでは表示制御信号をシリアル伝送して
いるため、表示器の数に関わらず、1対のシリアル伝送
路44を介して表示制御信号を伝送することができる。
したがって伝送路の接続作業が容易となる。
【0026】一方、本伝送システムにおける起動制御信
号の伝送は、ほぼ従来と同様に行われる。すなわち操作
箱4の起動制御器から出力された複数の起動制御信号
は、複数のパラレル線路45を介してそれぞれ電圧変動
により送出され、制御盤9の起動用受信回路41にて受
信される。そして起動用受信回路41では、受信した起
動制御信号に基づいて、起動制御が行われる。この起動
制御信号は、上述の表示制御信号と同様にシリアル伝送
してもよい。ただしシリアル伝送した場合には、ノイズ
等による伝送障害が発生した時に、誤って起動制御を行
ってしまったり、あるいは起動制御が行えなくなるとい
った問題が生じる可能性が考えられる。このような問題
を回避するため、本実施形態においては起動制御信号を
上述のようにパラレル配線して、起動制御の信頼性を維
持している。
【0027】ここで起動用受信回路には、従来と同様
に、起動制御信号の線路障害を検知するための線路障害
検知部50(線路障害検知手段)が設けられている。こ
の線路障害検知部50は、各パラレル線路45における
電圧値を常時又は所定間隔で監視し、この電圧値が所定
の正常範囲を超えた場合又は下回った場合に、断線又は
短絡障害信号を発報する。線路障害検知部50から断線
又は短絡障害信号が発報されると、制御盤9において、
障害のある線路に対応する表示窓20の起動回路異常灯
22と、障害代表灯33が点灯し、また警報スピーカ2
6にて警報音が発せられ、さらに外部機器に障害信号が
移報される。これによって監視員に障害が発生した旨を
報知する。
【0028】さらに本伝送システムにおいては、このよ
うな起動制御信号の伝送路の障害検知システムを利用し
て、表示制御信号の伝送障害を検知して発報している。
このため操作箱4の表示用受信回路43には、表示制御
信号の伝送障害を検知する伝送障害検知部51(伝送障
害検知手段)と、伝送障害リレー52とが設けられてい
る。またパラレル信号線45から終端抵抗Rに至る線路
中には、障害リレー接点53が設けられている。
【0029】そして図8の表示用受信回路43の制御動
作中において、操作箱4の伝送障害検知部51では、制
御盤9からの表示制御信号の送信間隔が監視され(ステ
ップS6)、所定時間を超えた場合には伝送障害が発生
したものと判断される。つまり、制御盤9からは表示制
御信号が予め決まった間隔で送信されているため、例え
ば表示制御信号中の同期信号が所定時間検出されないと
きは伝送障害と判断する。この障害判断は、信号数の多
い従来のパラレル線路においては困難であったが、本シ
ステムにおいては1つのシリアル信号の送信間隔のみを
監視すればよいため、容易に行うことができる。
【0030】伝送障害検知部51で伝送障害が発生した
ものと判断されると、この伝送障害検知部51の制御に
よって伝送障害リレー52が動作する(ステップS
7)。そして伝送障害リレー52にて伝送障害リレー接
点53が駆動され、パラレル線路45から終端抵抗Rに
至る線路が擬似的に断線状態とされる(すなわち伝送障
害リレー52及び伝送障害リレー接点53は、パラレル
配線の断線障害を生じさせる伝送障害生成手段を構成す
る)。この断線は、上述のように制御盤9の線路障害検
知部50にて検知され、制御盤9において、起動回路異
常灯22及び障害代表灯33が点灯され、警報スピーカ
26にて警報音が発せられる。また、外部の機器に移報
信号として送出される。これによって監視員に障害が発
生した旨を報知することができる。
【0031】このように本伝送システムにおいては、従
来のパラレル配線での複数の表示制御信号の線路監視が
困難であったのを、シリアル配線としてシリアル伝送の
伝送監視を行うことで、表示制御信号線が断線した場合
や他の起動制御信号線と接触して短絡した場合に容易に
断線、短絡障害検知を行うことができる。また、表示制
御信号線が地絡した場合には、地絡検出回路でシリアル
信号線が地絡した場合の電圧監視により地絡を検出でき
るので、確実に表示制御信号線の断線、短絡及び地絡の
検出を行うことができ、操作箱4の表示器による表示の
信頼性を向上させることができる。特にパラレル線路4
5の障害検知機能を用いてシリアル伝送路44の障害を
検知することができるため、シリアル伝送路44に個別
的な障害検知機構を設ける必要がなくなり、システム構
成がシンプルになる。
【0032】最後に、本伝送システムと地絡検出回路4
2との関連について説明する。図7に示す制御盤9の地
絡検出回路42は、従来と同様に、操作箱4に接続され
ている全ての線路の地絡を検出して地絡信号を出力する
ものである。具体的には、地絡検出回路42は、操作箱
4と制御盤9の間に設けられた地絡検出線路54の電圧
を監視し、この電圧が所定範囲(地絡非検出範囲)を超
えた場合又は下回った場合に、地絡が生じているものと
判断して地絡信号を発報する。
【0033】ここで従来のように表示制御信号をパラレ
ル配線による電圧監視をしている場合には、監視時の線
路の電圧が一定のため、地絡した場合の監視電圧はある
所定の電圧付近の値になることが予測できるため、その
値に基づいて地絡と判断する閾値を決め、確実に地絡を
検出することができる。しかしながら本システムでは表
示制御信号を一連としてシリアル伝送している。シリア
ル伝送は電圧又は電流もしくは位相変動により信号を送
信するため、地絡した場合には、表示制御信号の地絡時
の電圧変動が大きい。よって地絡の閾値の設定によって
は、閾値を超えたり、元に戻ったりと、障害判断と正常
判断を繰り返し行うことになる。したがって本システム
においては、シリアル伝送の伝送電圧を所定電圧値以上
の電圧領域で、しかも極力領域幅を狭くした領域内で伝
送を行い、そして表示制御信号の電圧領域から離れた範
囲に地絡非検出範囲を設定し、表示制御信号の電圧が地
絡検出線路に印加された場合における誤検出を防止して
いる。具体的には、地絡非検出範囲の最大値が、表示制
御信号の電圧領域の最小値よりもなるべく離した低い値
になるように設定されている。
【0034】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。例えば伝送障害リレー接点は、図示
の位置に限られず、パラレル信号の線路障害を生じさせ
る全ての位置に配置することができる。また地絡検出線
路に配置して地絡を擬似的に生じさせ、地絡検出回路を
用いてシリアル伝送路の障害を検知するようにしてもよ
い。
【0035】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1に記載
の本発明は、制御盤と操作箱の間にはシリアル信号を伝
送するシリアル伝送路を設け、制御盤には操作箱に備え
た複数の表示器を制御するための複数の表示制御信号を
シリアル変換してシリアル伝送路に送信する送信手段を
設け、操作箱にはシリアル伝送路を介して受信した複数
の表示制御信号をパラレル変換して各表示器に出力する
受信手段を設けたことにより、操作箱に設ける表示器の
数に関わりなく一対のシリアル伝送路を介して表示制御
用の信号を操作箱に伝送することができ、伝送路の接続
作業が容易になる。
【0036】また請求項2記載の本発明は、制御盤には
操作箱と制御盤に配線されるパラレル線路の線路障害を
検知する線路障害検知手段を設け、操作箱には、表示制
御信号の伝送障害を検知する伝送障害検知手段と、この
伝送障害検知手段にて伝送障害が検知された際にパラレ
ル線路の線路障害を生じさせる伝送障害生成手段を設け
たことにより、従来のパラレル伝送では困難であった表
示制御信号に関する伝送障害の検知を行うことができ、
操作箱の表示器による表示の信頼性を向上させることが
できる。特にパラレル線路の障害検知機能を用いてシリ
アル伝送路の障害を検知することができ、シリアル伝送
路に個別的な障害検知機構を設ける必要がなくなり、シ
ステム構成がシンプルになる。
【0037】また、請求項3記載の本発明は、シリアル
信号の伝送領域は、制御盤と操作箱間の各配線の地絡を
検出する領域内であることにより、制御盤と操作箱間の
複数配線の地絡を検出する地絡検出領域内でシリアル伝
送の振幅を行うことで、表示制御信号が地絡した場合に
地絡と正常の判断の繰り返し動作を行うことなく、確実
に線路異常を警報することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるガス系消火設備の
全体構成図である。
【図2】操作箱の正面図である。
【図3】操作箱内部の正面図である。
【図4】制御盤の正面図である。
【図5】自動モード運転時の動作フローである。
【図6】手動モード運転時の動作フローである。
【図7】本発明の一実施形態における制御盤と操作箱の
間の結線図である。
【図8】本発明の一実施形態における表示用受信回路の
制御動作のフローチャートである。
【図9】従来の制御盤と操作箱の間の結線図である。
【符号の説明】
A、B 防護区画 1 火災感知器 2 噴射ヘッド 3 放送スピーカー 4 操作箱 5 放出表示灯 6 消火薬剤貯蔵容器 7 選択弁 8 起動装置 9 制御盤 10 扉 11、25 カウントダウン表示部 12 非常停止ボタン 13、27 キースイッチ 14、21 火災灯 15、28 起動灯 16、29 電源灯 17、24 手動モード灯 18、23 自動モード灯 19 起動スイッチ 20 表示窓 22 起動回路異常灯 26 警報スピーカ 30 放出灯 31 閉止弁閉灯 32 扉開検知スイッチ 33 障害代表灯 40 表示用送信回路 41 起動用受信回路 42 地絡検出回路 43 表示用受信回路 44 シリアル伝送路 45 パラレル線路 50 線路障害検知部 51 伝送障害検知部 52 伝送障害リレー 53 障害リレー接点 54 地絡検出線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幹雄 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2E189 GA01 5K048 AA06 AA11 BA51 DA02 DC04 EB02 EB07 FB04 FB10 FB11 GB05 HA01 HA02 HA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防護区画に設けた操作箱と、この操作箱
    を制御する制御盤との間で、各種信号を伝送するガス系
    消火設備の信号伝送システムにおいて、 前記制御盤と前記操作箱の間には、シリアル信号を伝送
    するシリアル伝送路を設け、 前記制御盤には、前記操作箱に備えた複数の表示器を制
    御するための複数の表示制御信号を、シリアル変換して
    前記シリアル伝送路に送信する送信手段を設け、 前記操作箱には、前記シリアル伝送路を介して受信した
    複数の表示制御信号を、パラレル変換して前記各表示器
    に出力する受信手段を設けたこと、を特徴とするガス系
    消火設備の信号伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記制御盤には、前記操作箱と前記制御
    盤に配線されるパラレル線路の線路障害を検知する線路
    障害検知手段を設け、 前記操作箱には、前記表示制御信号の伝送障害を検知す
    る伝送障害検知手段と、この伝送障害検知手段にて伝送
    障害が検知された際、前記パラレル線路の線路障害を生
    じさせる伝送障害生成手段を設けたこと、を特徴とする
    請求項1記載のガス系消火設備の信号伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記シリアル信号の伝送領域は、前記制
    御盤と前記操作箱間の各配線の地絡を検出する領域内で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載のガス系消火
    設備の信号伝送システム。
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